四川省旅行記2016春
成都懶骨頭鉑泊客青年旅舍
11:00頃、老宋国際青年旅舎をチェックアウトして、Booking.comで予約しておいた成都懶骨頭鉑泊客青年旅舍文殊院店(成都懒骨头铂泊客青年旅舍文殊院店/Chengdu Lazybones Hostel Templeside Poshpacker)へ移動する。20分ほど歩いて11:20頃に到着。
2016年3月12日に開業したばかりのユースホステルで文殊院まで徒歩10分、ウォルマートまで徒歩5分ほどの好立地だ。実はここ老舗外人宿のMix Hostelの系列店になる。今回は35元の4人ドミトリーに1泊する。
部屋の設備は新しくエアコン、ドライヤー、トイレ、シャワー付きで快適だ。ベッドにはコンセントがあり、ロッカーは50Lのバックパックが収納可能な大きさだ。ベッドに照明がないのがちょっと痛いが、WiーFiは問題なく使えネットの速度も問題ない。まだ午前中なので4人ドミは自分一人だけだ。
永陵博物館
12:40頃、大安西路西站から127路のバスに乗車、運賃1.8元、永陵路口で下車する。12:55頃、永陵博物館に到着。入場料は20元(約340円)で2007年に見物した時と同じで珍しく値上げせずに頑張っている。
永陵は五代十国の前蜀の初代皇帝である王建の陵墓である。永陵は1940年に発見され1942年に発掘された。
正門から入るとまずは目の前に陵墓は続く神道があり両脇に石像が置かれている。成都市内の有名観光地なので欧米人も訪れている。
更に進むと扉があり、この奥が棺が置かれていた中室と王建像がある後室となる。
ここが棺が置かれていた中室になる。墓室は外よりかなり涼しく夏は涼むのに良さそうだ。地下の墓室は広いのだが照明が暗くよく見えない。もう少し明るくして欲しいのだが・・・。
2007年に一度見物しているのだが、かなりきれいに整備されており、続いて陵墓の裏手にある博物館を見物していく。
青羊宮
14:40頃、永陵博物館を出てバスを乗り継いで15:45頃、青羊宮に到着。
青羊宮は「川西第一道観」とも称される道教寺院である。創建は西周にまでさかのぼり、青羊肆、青羊観、玄中観とも呼ばれていた。
唐の僖宗が中和元年(881)に黄巣の乱を避け、この道観に一時避難した際に修復しており、僖宗が乱を平定し長安へ戻ると青羊宮の名を賜る。明末期の兵火により唐代に建てられた建物は失われ、現在の建物は清の康熙年間に再建された物になる。
入場料を取っているので無料により観光客であふれる文殊院とは違い静かである。
古娘娘廟を再調査
16:40頃、42路のバスで文殊院へ戻る。昨日訪れた文殊院裏手の三国志遺跡の古娘娘廟をもう一度訪れてみる。既に夕方なので廟にある茶館は営業終了で客の地元民は皆帰っており廟内は静かだ。昨日は遠慮して奥の方は見なかったが、今日はしっかり確認しておく。何か三国志関連の物でもあるか探してみる。
すると本殿の片隅に新しいけど石碑を発見する。「蜀漢北地王妃廟」の文字が刻まれている。これは大きな収穫だ!
夕飯は近くの食堂で回鍋肉炒飯(8元/約136円)と雑醤麺(8元/約136円)を食べる。回鍋肉炒飯はちゃんと回鍋肉が入っていたが油が多すぎだ。
雑醤麺は唐辛子なしで頼んでおいたので食べやすく雑醤の味付けがよい。
ユースホステルへ戻るとドミに荷物が増えている。どうやら2人新たに来たようだ。しばらくすると欧米人2人が戻ってきたがすぐに出て行ってしまった。夜遊びかな?こちらはさっさと寝よう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18.3元 | |
宿泊費 | 35元 | 1泊35元×1 |
バス | 7.2元 | 路線バス |
永陵博物館 | 20元 | |
青羊宮 | 10元 | |
合計 | 90.5元 |
ドミで公開プレイ?
07:50頃、緊急事態が発生する。
緊急事態といってもウンコしたいのにトイレが塞がっているという奴ではない。同じドミの欧米人の兄ちゃん2人組のことだ。
隣下段のBベッドがずっとギシギシと音を出して、Bの息遣いが「ハァ!ハァ!」と荒いのだ。まさか上段のAと男同志だったのかと思ったら女の声がするやん!彼女と朝から一発始めてしまったようだ。というか、深夜に帰ってきたのは知っていたが野郎ドミに彼女連れ込んで寝てたんかい!ドミトリーでやり始めてしまうのはどういう事?これは観客がいないと燃え上がらないという奴なのか?
正直言ってジジイのこちらは困ってしまう。ずっとベッドはギシギシ鳴りっぱなしで息づかいも荒いし・・・。で、ようやく静かになったので終わったようだ。
Bがゴソゴソと荷物をいじっていると「sorry」とかいっている。Bの上段のAが起きていたようだ。いや、ベッドをギシギシと揺らされたら絶対起きるよな。これで静かになったと思ったら、またギシギシ鳴り始める。2回戦目かよ・・・。荷物いじっていたのはゴムの補充だったようだ。ズッコンバッコン激しくやっていると上段のAがキレるだろうし、ドミトリーで2発目って、ちょっとやりすぎではないでしょうか。
09:00頃、ようやく終わったようで彼女は部屋へ戻っていった。そして、上段のAが「This Morning」とか言っており、おそらく会話の口調からして「朝から何やり始めてんだよ!」とか言っているのだろう。で、こちらが荷物をまとめているとBが「sorry」とか言っていたのはわかったのだが他の単語は理解できず。こちらは笑って答えるしかなかった。
Mix Hostel
10:30頃、宿をチェックアウトして5分ほど歩いて成都驢友記青年旅舍(成都驴友记青年旅舍/Chengdu Mix Hostel)に到着。成都驢友記青年旅舍よりMix Hostelの名称で外国人には知られているだろう。Mix Hostelは2004年ぐらいから営業している成都の有名老舗ホステルである。Qunar.comでの予約時に支払いは済ませてあり30元の4人ドミトリーに宿泊する。今回は前払いで27元になっていた。
部屋は少し狭めだが4人部屋なら許容範囲内の広さだ。ベッドにはコンセント、照明、小物を置く台が付いている。ロッカーは中型のがあるので荷物の収納に十分使える。WiーFiは問題なくつながりネットの速度はまあまあかな。あとエアコンがあるので夏の暑さも乗り切れるだろう。共用のトイレがボロいので不満だが料金考えれば仕方ないかな。
四川省博物院
13:05頃、大安西路西站から42路のバスに乗車、運賃1.8元、青羊宮で下車して10分ほど歩いて、13:35頃、四川省博物院に到着。今日は土曜日でどこへ行っても混雑しているだろうから博物館だけにしておく。入場料無料でパスポート提示して入場券を受け取る。
巴蜀の青銅器は展示量多いけど少し見るだけにしてチベット仏教の所へ。仏像は大きいのはあまりなく小さいのが多い。大きい仏像は紅衛兵が破壊済みということかな?
16:00頃、夕飯に干雑麺(11元/約187円)を食べる。具材は大豆や挽き肉などでスープなしの麺料理だ。
店内見て回るがレジ周辺には途中でいらなくなった商品が放置されている。
中国には整理整頓や元の場所に戻すという習慣がないようで、途中でいらなくなったらその場に投棄していくようだ。
中にはこのようにわざわざ切ってもらったスイカまで置き去りにされているのだ。これは嫌がらせとしか思えない。小日本には理解できない世界です。
夜はネットで1週間先の宿まで予約しておく。とりあえず日替わりで成都のユースホステルを渡り歩きます。長期滞在に最適な宿は見つかるかな?
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 13.8元 | |
宿泊費 | 4元 | 予約:成都四号工廠国際青年旅舍 |
バス | 3.6元 | 路線バス |
合計 | 21.4元 |
成都懶骨頭青年旅舍
08:00頃に起床してウンコしにトイレに行くが既にウンコが便器の中に・・・。水流せよ!10:00頃、Mix Hostelをチェックアウトする。次の宿は比較的近いので徒歩で向かう。
10:30頃、成都懶骨頭青年旅舍(成都懒骨头青年旅舍/Chengdu Lazybones Lounge Hostel)に到着。ここもMix Hostelの系列店になり地下鉄の騾馬市(骡马市)駅が近いので交通の便は非常によい。
部屋は35元の8人ドミトリーで1泊する。宿泊費はQunar.comでの予約時に支払い済みだ。今回はQunar.comで貯めておいたキャッシュバックを使ったので支払いは実質0元になる。
ベッドにはコンセント、照明、小物を置く台が付いている。ロッカーは小型のがある。Wi-Fiは部屋でも問題なくつながる。
三国志遺跡・九里堤
11:10頃、ユースホステルを出てバス停へ移動。11:20頃、羊市街站から109路のバスに乗車、運賃1.8元、11:45頃、九里堤中路北站で下車する。そのまま道なりに3分ほど歩いて三国志遺跡の九里堤遺址に到着。
九里堤は成都市北西の府河西岸に位置しており堤の全長は名称の通り約9里になる。伝説のよれば諸葛亮により築かれ、成都府志・山川には「九里堤、府城西北隅。其他窪下、水勢易超。諸葛亮築堤九里捍之」と記載されている。
唐代乾符年間に剣南西川節度使により九里堤の補修が行われ、宋初期に洪水により堤が破壊されるが成都知府の劉熙古により修復される。後に堤の上に劉公祠が建立され劉公堤とも呼ばれる。さらに劉熙古が兵部侍郎だったこともあり侍郎堤とも呼ばれた。
九里堤は諸葛堤とも呼ばれているが、それは蜀の人々が諸葛亮に対し敬仰と懐念を持っているためである。清代中頃から九里堤の名称が一般的になり、劉公祠は諸葛廟へと変わっていった。
民国以降は川の流れが変わり九里堤は堤としての役割を終え、現在は長さ約28m、幅6mが残るのみになり、2012年に九里堤の修復と諸葛廟の再建が行われ2013年に完成した。
再建された諸葛廟には黄金の孔明像が鎮座しており、壁には隆中対と収姜維の絵がある。
洗面橋
12:50頃、九里堤中路北站から再び109路のバスに乗車して来た道を戻っていく。13:30頃、電信南街站で下車し来た道を戻り、3分ほどで交差点の北西角にある洗面橋文化広場に到着。
この洗面橋の南には関羽を祀った衣冠廟があった場所があり、現在の一環路衣冠廟立交橋を中心とした場所になる。劉備が成都を出る際には毎回この洗面橋で沐浴と香を焚き衣冠廟で祭祀を執り行っていた。
衣冠廟に関しては清の嘉慶年間の四川通志・陵墓に「関帝墓在県南万里橋側。帝没于呉、昭烈以衣冠招魂、葬此。」と記載されている。衣冠廟は清の康熙46年(1707)に四川巡撫の能泰により再建され、清の道光年間に修復され抗日戦争時にも廟は尚残っていた。その後、廟は破壊され地名のみが残っている。抗日戦争時にはまだ廟があったという事は、文革で紅衛兵が破壊ということか?
現在は洗面橋文化広場が整備され顔を洗う劉備と馬(的盧?)の像が置かれている。地元民は劉備像とか全く気にしておらず完全にスルーだ。
そして劉備像の近くでガキの放尿イベント発生。毎日イベント盛りだくさんでディズニーやUSJにも負けないワンダーランドです。ある意味で期待を裏切らない中国だ。
天府広場
14:50頃、成都の中心になる天府広場にやってきたが公安が多い。自動小銃を持った武警も巡回しているし色々と大人の事情があるようだ。
で、広場の北側に毛沢東像があり見所であるが、自分にとってはやたらと多い公安と武警が見所である。
夕飯はイスラム食堂で牛肉麺(9元/約153円)と鶏蛋炒飯(9元/約153円)を食べる。久しぶりのイスラム食堂での牛肉麺だ。味はいつもと同じ味付けである。
部屋臭い
ユースホステルに戻るが部屋が臭い。原因は部屋にあるトイレ・シャワーで湿気が籠もってカビが発生している。換気扇つけっぱなしにするが既に手遅れの様子。さらに特定のベッドから体臭が漂ってくる。主は出払って不在だが臭いがきつい。どうもここは失敗の感じだ。設備古くてもMix Hostelの方がいいな。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
バス | 5.4元 | 路線バス |
合計 | 23.4元 |
成都拖板鞋青年旅舍
10:30頃、騾馬市(骡马市)站から48路バスに乗車して運賃1.8元で春熙路口南站にて下車。
10分ほど歩いて10:50頃、成都拖板鞋青年旅舍(Chengdu Flipflop Lounge Hostel)に到着する。ここもMix Hostelの系列店になり、今回はBooking.comで35元の10人ドミトリーを予約しておいた。
共用スペースは結構広く欧米人も見かけた。雰囲気的にはなかなか良い感じだ。
さて、部屋の方だが扉を開けて足を踏み入れるが第一印象は口臭がすごい!10人ドミトリーで口臭の酷い奴が宿泊しているという最強の条件を満たしているので扉は開放したままでないといけない。そして、部屋にトイレ・シャワーが付いており湿気が酷い。失敗したな。
ベッドにはコンセントと照明があり、一応ロッカーもある。Wi-Fiは問題なく使えるので部屋に籠もることも可能だが口臭が酷いので共用スペースで過ごした方が良いだろう。ここは10人ドミは避けた方がよい。共用スペースはいい感じなので宿泊するなら10人ドミ以外で換気の良い部屋だな。
明蜀王陵
11:40頃、ユースホステル近くの紅星路四段站から6路のバスに乗車。游泳池站で80路のバスに乗り換え、12:30頃、成都大学で下車。
明蜀王陵へ向かうが周辺が青龍湖水庫として整備されており湿地公園になっていた。9年前の2007年に訪れた際は砂利道で地元民用の山荘があったぐらいだ。物凄い変貌ぶりだ。
12:40頃、明蜀定王次妃墓に到着。ここは妃の墓で以前内部を見物済みだ。外部だけ見物して次へ移動。
13:20頃、朱熹公祠に到着するが門が閉じられている。修復工事をやるようで閉鎖されていた。朱熹公祠は宋代の儒学者であり朱子学の創設者である朱子を祀っている。
来た道を戻り途中休みながら明蜀定王次妃墓へ歩く。墓を過ぎると明蜀王陵の石碑が見えてきた。
14:30頃、明蜀王陵に到着。入場料12元だが以前見物しているので今回は外だけの見物だ。内部の撮影禁止だし・・・。
明蜀王陵は青龍湖の北岸に僖王陵など4つの陵墓と南岸に昭王陵など6つの陵墓で構成されている。僖王陵は明朝第3代蜀王、明太祖朱元璋の曾孫である朱友壎の陵墓になる。24歳で蜀王を継ぐが26歳で逝去する。
昭王陵は第8代蜀王、朱濱瀚と妃劉氏の合葬墓になる。昭王は15歳で蜀王を継ぎ29歳で逝去する。
15:00頃、80路のバスに乗車して成都市内へ戻る。
伊勢丹とイトーヨーカドー
バスを下車してからは歩いてユースホステルへ向かうが途中で伊勢丹とイトーヨーカドーを見つける。ここは反日暴動で襲撃されていた所なのだが、普通にお客さんが入っている。
ちょっと店内を覗こうと思ったが伊勢丹のような高級店は田舎者の群馬や栃木などの県民や道民は立ち入り禁止なのでイトーヨーカドーだけ覗いておく。地下の食品売場だけ見ていくが混雑酷く人多すぎだ。繁盛しているように見えるが反日暴動を起こされれば破壊や略奪をされるのだろう。
宜賓燃麺
夕飯はユースホステル近くの食堂で素燃麺(11元/約187円)を食べる。燃麺は四川省宜賓の名物麺料理だ。スープ無しで細い平麺に唐辛子などの具材で味付けされており点火すると燃えることから燃麺の名称がついた。味は辛くて汗が吹き出します。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 15元 | |
宿泊費 | 35元 | 1泊35元×1 |
バス | 7.2元 | 路線バス |
合計 | 57.2元 |