東チベット四川省ラルンガルゴンパ旅行記2014秋

甘孜チベット族自治州へ

バスで西昌→ダルツェンド(康定)

06:45頃、ユースホステルの西昌清翠国際青年旅舍(西昌清翠国际青年旅舍)(Skylark International Youth Hostel)をチェックアウトする。最寄りの老海亭のバス停へ行くが、まだ時間帯が早いのでバスターミナルの西昌汽車旅游客運中心(西昌汽车旅游客运中心)まで歩いていく。

07:10頃、西昌汽車旅游客運中心始発の12路のバスに乗車して西バスターミナルの西昌旅游集散服務中心(西昌旅游集散服务中心)へ移動する。始発から乗車なので余裕で座れた。07:30頃、西バスターミナルの西昌旅游集散服務中心(西昌旅游集散服务中心)に到着する。

手荷物のX線検査を受けて待合室へ入る。改札は07:45からなので少し待つことになる。改札が始まりバスに乗車して出発を待つ。

10分ほど時間があるのでトイレへ行ってくるが無料でちゃんと扉のあるトイレだ。おまけにウンコ山盛りということもなく問題ない。

しかも、小の方はセンサー式で自動で水が流れる。手洗いの方もセンサー式だ。西バスターミナルの待合室のトイレは安心して利用できる。ただ外にあるトイレは0.5元の有料なので要注意だ。

出発時刻の08:00を過ぎるが出発する気配がない。後ろに空席があるので遅れている奴がいるようだ。08:10頃、堆肥袋を担いだ4人組のおっちゃんたちがやってきた。このおっちゃんたちが遅れの原因のようだ。と思ったら、さらにまだ3人来ていない。乗客が騒ぎ始める。

08:20頃、さらに堆肥袋を担いだおっちゃん3人組が遅れてきたが、バスターミナルの外にまだ荷物があるようで取りに行こうとするが乗客と運ちゃん切れ気味になる。28分遅れの08:28に出発する。

大体遅れた乗客は置いて行かれるのが一般的だが、このバスの運ちゃんはかなり優しいようで遅れた乗客を待っていた。

西バスターミナルの西昌旅游集散服務中心(西昌旅游集散服务中心)を出る際に康定行きがもう一台停車していた。康定行きは1日2本だが臨時便(加班车)が運行されていた。

高速道路を成都、雅安方向に走り、10:10頃、トイレ休憩でサービスエリアに立ち寄る。標高は2300mぐらいで涼しい。西昌の暑さとは別世界だ。

10:15に出発して再び高速道路を爆走する。11:00頃、石棉で高速道路を降りる。石棉は西昌-康定の中間にある山間の都市だ。川沿いの省道211号を康定へ向けバスは走っていく。

11:30頃、2回目の休憩となる。
GPSを確認すると標高935mとなっている。11:45頃、バスが出発して山岳地帯を北上していく。甘孜チベット族自治州との境界に近づいてくると道路状況が悪くなる。

かなりの凸凹道の中で甘孜チベット族自治州に入るが海螺溝の近くになると道路状況がよくなり、14:00頃、瀘定(泸定)を通過する。この辺りで省道211号から国道318号に入る。
康定までは、あと50kmのようだ。

15:05頃、3回目の休憩兼洗車で停車する。峡谷の中ですぐ近くには吊り橋があるが、さすがに渡るのは怖くて途中で引き返した。

バスの洗車が終わるまで休憩になるが、中国は長距離バスや長距離トラックが多いので、こういった冷却水補充(加水)や洗車といった商売が成り立つようだ。日本とは違いガソリンスタンドで洗車というのはなさそうだ。

康定に到着

16:00頃、康定汽車站に到着する。西昌から康定まで約7時間半の道のりであった。バスターミナルは工事中であったが、宿の客引きのオバちゃんや乗り合いタクシーの運ちゃんたちが頻繁に声をかけてくる。

宿はバスターミナルから約1分ほどの所にあるユースホステルの康定貢嘎国際青年旅舍(康定贡嘎国际青年旅舍)(Kangding Konka International Youth Hostel)だ。入口が古道客房部という宿と一緒でユースホステルのレセプションは3階で、1階と2階は古道客房部になっているので「ここでいいのか?」とちょっと迷った。

予約はしていなかった部屋は8人ドミトリーが空いており1泊30元(会員料金)だ。宿を確保したので康定の街を探検する。

康定は甘孜チベット族自治州の州都になるのだが、街自体は新しい建物ばかりでチベタン濃度はあまり高くない。街を歩いていて一番多い金融機関は中国農業銀行で、次に中国建設銀行という感じだ。

甘孜チベット族自治州の州都ということもあり、中国銀行と中国工商銀行はとりあえずあるという感じである。やはり田舎になると中国農業銀行が強い。

それと康定では路線バスが走っていた。3路線走っているらしいが2路線しか確認できなかった。1路と2路が中心部を走っていた。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元 1泊30元(会員料金)×2
食費 26.9元
バス代 1元 路線バス
合計 87.9元

甘孜チベット族自治州の州都・康定

ダルツェンド(康定)の寺巡り

07:00頃、ユースホステルを出て跑馬山へ向かう。跑馬山は康定の南にある山で山の上は公園になっておりチベット仏教の寺院がある。

通常は康定の街の西にある公主橋のロープウェイで山の上に行くようだが、他にも登山道が3ヶ所か4ヶ所ある。今回は登山道を登っていく。

07:30頃、登山道のある観音閣にやってきた。

観音閣もチベット仏教の寺院で朝から参拝者がいた。観音閣から登山道を登るのだが、どこにあるのか分かりにくい。探していたら歯磨きしていたラマ僧が「登山道あっち!」と教えてくれて登山開始だ。

跑馬山

タルチョだらけの登山道を登っていき、09:00頃、跑馬山の入場券売場に到着する。入場料は50元で高い。

まずは広場の跑馬坪へ行くが、第一印象は「これは失敗か?」である。

次に山の上にある九龍池浴仏殿というチベット仏教の寺院に行くと尼さんが掃除をしていた。建物は新しく仏像とかも新しかった。

続いて吉祥禅院を訪れる。跑馬山を一通り見たが、これで50元は高い。

どう考えても無料でよくないか?10:30頃、後悔しつつ下山する。

登山道を下り国道に出て、11:20頃、跑馬山ロープウェイ乗り場にやってきた。

跑馬山ロープウェイ乗り場の前にはバス停の公主橋(公主桥)があり、2路のバスで東関新車站(东关新车站)まで乗ればバスターミナルの康定汽車站(康定汽车站)へ戻ることも出来る。

ラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)

11:35頃、ラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)(南无寺)に到着。チベット仏教の寺院であるが建物は新しく建設中の部分もあった。古さは感じられないがラマ僧も多くかなり立派な寺院だ。

寺院内に描かれた絵をみると、ラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)(南无寺)の歴史はかなりありそうだ。清の乾隆帝からラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)(南无寺)の額を下賜される絵があった。

ドルジェ・ダク・ゴンパ(金剛寺)

ラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)(南无寺)から5分ほど離れた所にある、ドルジェ・ダク・ゴンパ(金剛寺)(金刚寺)に12:15頃到着。

ドルジェ・ダク・ゴンパ(金剛寺)(金刚寺)は1272年に跑馬山の麓にチベット仏教ニンマ派の寺院として建立されたが15世紀中頃に火災で焼失したが、明正土司により現在の場所に再建される。

700年以上の歴史のある古刹で、現在は38人の僧侶がいる。12:30頃、ドルジェ・ダク・ゴンパ(金剛寺)(金刚寺)を離れる。

ンガチュ・ゴンパ(安覚寺)

13:20頃、康定賓館の近くにあるチベット仏教ゲルク派寺院のンガチュ・ゴンパ(安覚寺)(安觉寺)に到着する。

1652年に5人の高僧がダライ・ラマ5世に場所を決めてもらい建立される。1932年に火災により弥勒殿以外が焼失するが再建され最多時に160人の僧侶がいたが、現在は29人の僧が修行をしており、活仏は1人いる。ダライ・ラマが宿泊したり文化大革命で破壊されたりと色々と波乱の歴史がある寺だ。

でも、寺の案内を見ると僧侶の定員は23人なのだが29人在籍しているという事は定員オーバーではないのか?

経堂の中を見物していると小さいけどダライ・ラマの写真が飾られている。
やはり、ある所にはあるということですね。

寺の経堂の前で記事を書いているのだが、ラマ僧に囲まれながら記事を書いている。どうやら、不審者に見えるようだが、日本人と分かると珍しがって周辺にいるラマ僧がさらに増えてしまった。13:40頃、ンガチュ・ゴンパ(安覚寺)(安觉寺)を離れ、康定汽車站で明日のダンゴ(炉霍)行きのバスのチケットを購入する。

ダルツェンド(康定)のまとめ
  • バスターミナルの康定汽車站は街の東の外れにある。
  • 跑馬山の入場料は50元だが、50元の価値なし。
  • ラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)とドルジェ・ダク・ゴンパ(金剛寺)は見ておいて損はない。
  • バスターミナルと跑馬山ロープウェイ乗り場(バス停は公主桥)は路線バスで行ける。
ダルツェンド(康定)のGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

康定汽車站
N 30°03’25.55″
E101°58’42.24″
康定の宿
康定貢嘎国際青年旅舍
(康定贡嘎国际青年旅舍)
(Kangding Konka International Youth Hostel)
N 30°03’24.87″
E101°58’37.231″
跑馬山ロープウェイ乗り場
N 30°02’39.45″
E101°57’32.65″
跑馬山
N 30°02’56.04″
E101°58’02.30″
ラモ・ツェリン・ゴンパ(南無寺)
N 30°02’30.51″
E101°57’21.26″
ドルジェ・ダク・ゴンパ(金剛寺)
N 30°02’25.11″
E101°57’29.67″
ンガチュ・ゴンパ(安覚寺)
N 30°03’02.56″
E101°57’38.31″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
バス代 97.5元 康定→炉霍
跑馬山 50元
ATM手数料 7.5元
合計 181元

バスで康定→ダンゴ(炉霍)

05:10頃に起床して出発の準備をする。すでにこの時間は起きている宿泊客が多数おり四川省各地への早朝のバスに乗るようだ。

06:00にユースホステルをチェックアウトする。保証金なしだったので、シーツや枕カバーを指定されたカゴに片づけて勝手に出ていく方式だ。朝から小雨が降っており天気が悪いが徒歩1分ほどの所にあるバスターミナルの康定汽車站で、06:30出発のダンゴ(炉霍)行きのバスに乗車する。

バスターミナルの外では成都、ガンゼ(甘孜)、稲城、リタン(理塘)、バタン(巴塘)などへの乗り合いタクシーの運ちゃんが呼び込みをしていた。まだ日の出前なのに商売熱心だ。

炉霍行きのバスに乗車して出発を待つ間に成都、ガンゼ(甘孜)など各地へのバスが次々と出発していく。出発時間の06:30を過ぎるが乗客が1人来ないので出発できない。運ちゃんとバスターミナルのおばちゃんとお姉ちゃんが相談している。しばらくしておばちゃんが状況を説明してくれた。乗客1人が改札は通ったけど間違えて別のバスに乗り込んだ可能性があると・・・。

出発時にチケットや人数を確認するのになぜ乗り間違えるのだ?06:45に1人置いて出発する。雨の中バスは走り、出発から1時間ほどで4000m以上の峠を越えていく。峠を越えると雨は止み日が射してくる。

標高3400m以上の高地を走り、08:20頃に新都橋を通過する。08:35頃、トイレ休憩で停車するが外は結構冷えている。9月中旬とはいえ晩秋の服装がちょうどいいくらいだ。

09:15頃、塔公を通過する。街自体は小さいが宿や食堂は揃っている感じだ。塔公は欧米人に人気の観光地のようだが今回は素通りする。

09:50頃、八美に到着する。公安の検問で停車して運ちゃんが登記に行くが、前の席の乗客がタバコを吸い始めた。バスはもちろん禁煙だ。

運ちゃんが戻ってくるとおサルさんは注意されるが、何やら言い訳をしてタバコを吸うのをやめない。最終的にはおサルさんは運ちゃんのいうことを聞いてタバコを吸うのを止めたが、おサルさんなので何とも思っていない。検問を過ぎた所で二回目のトイレ休憩となる。

11:30頃、昼食休憩で停車するが食堂は1人20元でぼったくりだ。もちろん自分は昼食抜きである。ここは標高3100mぐらいで上着1枚着ていればちょうどよい気候だ。停車場所はガンゼ(甘孜)や白玉などへのバスが昼食で休憩するようで数台停車している。

で、これだけバスが停車しているので、そこらじゅうでおサルさんたちが痰を吐いたり、手鼻をかんでいる。もちろんタバコも吸っているが吸い殻はポイ捨てだ。マナー全くなしで、日本の長距離バスでは見られない普段通りの光景だ。12:00ちょうどにバスが出発してダンゴ(炉霍)へ向け再び走り始める。

炉霍の宿はカサル大酒店

14:00頃、バスターミナルの炉霍汽車站に到着する。バスターミナルと言っても停車場と切符売場があるだけで待合室のない小さなバスターミナルだ。

まずはバスの状況を確認するが運賃表はあるが時刻表は無しだ。炉霍汽車站が始発のバスは康定行きのバスのみで、ガンゼ(甘孜)、成都、デルゲ(徳格)などは炉霍汽車站にバス到着時に空席があれば乗車できるという方式だ。

切符売場のおばちゃんに明日のセルタ(色达)行きバスの切符と時間を聞いたら、「13:30頃にガンゼ(甘孜)からのバスがあるから空席があれば乗れる」という事であった。
康定→セルタ(色达)のバスもあったと思うのだが・・・。

午前中にセルタ(色达)へ行くとなると選択肢は乗り合いタクシーのみのようだ。
バス情報をひと通り調べたので、次は今日の宿だ。

カサル飯店(卡萨饭店)、康北大酒店といった旅行人ノート チベット 第4版に掲載されている宿をあたってみるがドミトリーはなし、140元とかの高い部屋しかなかった。自分交渉力がなく足元を見られているのだろうか?

探した中で1泊100元以下の宿は、炉霍汽車站の入口左側にある鴻福大酒店の80元と炉霍汽車站の前にあるロータリー近くのカサル大酒店(卡萨大酒店)の50元だけであった。

ということで、カサル大酒店(卡萨大酒店)の1泊50元の部屋に宿泊となった。ここは外国人OKの宿であった。

部屋はカサル大酒店(卡萨大酒店)ではなく、卡薩賓館の看板のあるボロい建物の2階でシャワーなし、トイレ共同だ。

ちょうど、ロータリーの前にある建物に卡薩賓館の看板があり、この2階が50元部屋になっている。金持ちはカサル大酒店(卡萨大酒店)のきれいな建物に宿泊となる。

14:45頃、昼食に干拌面を食べる。15元(約270円)だ。

寿霊寺

昼食後は通りの通りの団結路を北へ進みダンゴ・ゴンパとも呼ばれる寿霊寺(寿灵寺)へ向かう。

橋を渡り坂を登っていくと道沿いにマニ車が設置されている。地元民がマニ車を回しながらコルラしている。

15:20頃、炉霍の北にある寿霊寺(寿灵寺)に到着する。犬が多数放し飼いにされているが大人しいので問題なし。寿霊寺はダンゴ・ゴンパとも呼ばれるチベット仏教ゲルク派の寺院だ。小坊主が比較的多く賑やかであった。

夕食後にダンゴ(炉霍)の街を散歩してみる。ダンゴ(炉霍)はチベット族の街であるが、チベタン濃度はあまり高くない。

公安局の前に中国農業銀行があったが外貨両替はやっていなかった。ATMにはVISAやMASTERのマークがあったのでカードでの引き出しは可能なようだ。

ダンゴ(炉霍)のまとめ
  • バスターミナルは小規模で待合室がない。
  • 乗り合いタクシーはバスターミナルから康北大酒店の間に集結している。
  • 宿は全般的に高い。
ダンゴ(炉霍)のGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

炉霍汽車站
N 31°23’39.69″
E100°40’51.56″
寿霊寺
(寿灵寺)
N 31°24’19.83″
E100°40’42.69″
ダンゴの宿
カサル大酒店
(卡萨大酒店)
N 31°23’37.54″
E100°40’54.67″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 50元
食費 30元
合計 80元

ラルンガルゴンパ

乗り合いタクシーでダンゴ(炉霍)→セルタ(色達)

06:00頃、起床する。標高3100m付近の高地だと朝は冷え込む。06:40頃、炉霍汽車站周辺でセルタ(色達)(色达)行きの乗り合いタクシーを探してみる。

バスターミナルの炉霍汽車站の前には運ちゃんたちがすでに客引きをしており声をかけてきたが、セルタ(色達)(色达)行きは坂を下った方と案内される。炉霍汽車站前はダルツェンド(康定)、成都行きの車が集まっているようだ。

坂を下りカサル飯店(卡萨饭店)、康北大酒店あたりにセルタ(色達)(色达)、ガンゼへの乗り合いタクシーが集結しており運ちゃんたちが声をかけてきた。セルタ(色達)(色达)までは1人70元だ。

乗り合いタクシーを確保して、カサル大酒店(卡萨大酒店)に戻り、07:00頃に荷物をまとめてチェックアウトする。セルタ(色達)(色达)行きの乗り合いタクシーにはチベット仏教の尼僧が2人乗車しており乗客が7人集まったら出発という事であと4人を待つ。

07:40頃、乗客が7人になり出発する。道路状況はかなり悪くセルタ(色達)(色达)、ダンゴ(炉霍)、マルカム(馬爾康)(马尔康)の三叉路があるワンダ(翁达)近辺は工事区間が多く舗装道路は一部で未舗装の道路が続く。天気は晴れで外の景色はよいのだが、道路状況が悪く車が激しく揺れて大変である。

11:30頃、ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の入口に到着する。ここで尼僧2人が下車する。入口のある集落は宿や食堂があり、ここで下車してもよいかと思ったが、セルタ(色達)(色达)の街の状況も知りたいので、そのままセルタ(色達)(色达)へ向かう。

セルタ(色達)に到着

12:20頃、セルタ(色達)(色达)に到着する。ダンゴ(炉霍)から約4時間半の移動であった。バスターミナルの色達汽車站に行くのかと思っていたら、街の中心部にある瓦須大酒店前の金馬広場が終点であった。

瓦須大酒店前の広場周辺がラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)や成都、康定などの乗り合いタクシー集結場所になっているようだ。

今日の宿は瓦須大酒店前の広場の斜め向かいにある高原魂賓館(高原魂宾馆)にする。1泊60元の2人部屋で寝るだけなら問題なしだ。

ただ、ニーハオトイレなので1泊で十分だろう。

宿が決まったのでバスターミナルの色達汽車站を探すがなかなか見つからない。13:00頃、色達汽車站に到着する。普段利用するバスターミナルとはかなり違い駐車場といった感じで、これでは外からはなかなか気づかない。さらに1本裏の通りだから余計に見つけにくい。

表通りの金馬大道(金马大道)からだと金馬大酒店(金马大酒店)が目印になる。金馬大酒店(金马大酒店)の対面の区画にバスターミナルの色達汽車站がある。運行しているバスは成都、ダルツェンド(康定)、マルカム(馬爾康)(马尔康)行きがある。

バスターミナルのおばちゃんに切符に販売時間を聞いたら、バスのチケットは午後は14:00から販売であった。

ラルンガルゴンパ1日目

瓦須大酒店前の広場でラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)行きのタクシーを探すというか歩いていたら運ちゃんから声をかけてきた。

人数が集まったら出発する方式で、13:50頃、セルタ(色達)(色达)の街を出発する。自分以外の乗客は僧侶であった。14:40頃、ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)に到着する。運賃は7元だ。

今更説明する必要がないほど有名なゴンパだが、ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)はチベット仏教ニンマ派の僧院だ。あまりにも巨大になりすぎたゴンパで中国政府が恐れて縮小させたほどだ。

山の中にすり鉢状に僧坊が建てられているが、もちろん経堂のような大きな建物もあり、中では僧侶たちが経典を読んでいた。

僧侶の数では今まで訪れた寺院で最も多い。

天気が晴れで撮影には良い環境だが午後になってから来たので奥の方まで行く時間がなかった。

16:30頃、乗り合いタクシーでラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)を離れる。運賃は7元だ。

17:30頃、セルタ(色達)(色达)に戻り、バスターミナルへ行ってみると切符売場が閉まっている。近くにいたおっちゃんに聞いてみたら、朝の5時半に来ればマルカム(馬爾康)(马尔康)行きの切符は買えるということであった。

ついでに紅原(红原)やゾルゲ(若爾蓋)(若尔盖)行きのバスがあるか聞いてみたらマルカム(馬爾康)(马尔康)までしかないということであった。

明日はマルカム(馬爾康)(马尔康)へ移動する予定だったが、明日もラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)へ行くことにする。夕飯を食べて宿に戻るが、19:00になってもラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)行きのタクシーがいた。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元
食費 27元
乗り合いタクシー 70元 ダンゴ(炉霍)→セルタ(色達)
乗り合いタクシー 14元 セルタ(色達)↔
ラルンガルゴンパ
(喇荣五明佛学院)
床屋代 25元
合計 196元

マルカム(馬爾康)行きのチケットを購入

07:00過ぎに起床する。すでにラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)や成都、ダルツェンド(康定)行きの乗り合いタクシーが待機している。セルタ(色達)(色达)の街の東の入口にある大チョルテンへ行く。

08:00頃、バスターミナルの色達汽車站へ行くがチケット売場には誰もおらず開いていない。

出直すことにして、今日の宿を探すことにする。2日連続でニーハオトイレの宿に泊まる必要はないし、セルタ(色達)(色达)の宿の状況も調べておきたい。見つけた賓館で1泊いくらか聞いて廻るが、どこも1泊100元ー200元ぐらいでぼったくりだ。足元見やがって!

09:00頃、再び色達汽車站へ行くとチケット売場が開いており、ちょうどバスのチケットを購入している人がいる。自分も明日のマルカム(馬爾康)(马尔康)行きのバスのチケットを購入する。運賃は84元だ。

バスのチケットを購入し終わったところで、近くにいた兄ちゃんに賓館の案内をされる。朝から客引きかと思ったが、藏縁賓館(藏缘宾馆)を勧めただけで、どこかへ行ってしまった。

そして、チケット売場は客がいなくなったので閉まってしまった。どうやら昨日集めた情報と組み合わせると色達汽車站のチケットの販売開始時間は午前は05:30と09:00、午後は14:00のようだ。

ただし、稲城のバスターミナルみたいに、05:30のは06:00出発の残りのチケット販売だけの可能性がある。09:00と14:00は客がいなくなったら販売終了で、その他の時間はおばちゃんの気分次第の可能性がある。どちらにせよチケットの購入が難しいバスターミナルだ。

ラルンガルゴンパ2日目

さて先ほどの藏縁賓館(藏缘宾馆)はロンリープラネット四川・重慶にも紹介されていた宿だ。まだ行ってないが、今までの相場からすると高そうな気もするが、とりあえず聞くだけ聞くことにして藏縁賓館(藏缘宾馆)へ行ってみる。

受付には誰もいないので「有人吗?」と叫んでみるとおばちゃんが上の階から降りてきた。1泊いくらか聞いたら、ちょうど老板が出てきた。老板は先ほどバスターミナルで藏縁賓館(藏缘宾馆)を売り込んできた兄ちゃんだった。それで1泊60元の部屋があるという事で1泊する事に決定する。

それと老板は、こちらが明日のマルカム(馬爾康)(马尔康)行きのバスの切符を購入していることを知っているので、早朝05:30にバスターミナルまで送迎サービスをやっていることを教えてくれた。05:20に入口に集合との事。

何やら老板は賓館経営に熱心で顧客満足度向上にも力を入れている。他のやる気のないボッタクリ賓館とは訳が違う。

部屋は宿泊客がチェックアウトしたばかりで掃除していないので先に荷物だけ預かってくれるという事なので、一旦ニーハオトイレの高原魂賓館へ戻り荷物をまとめてチェックアウトする。

そして、そのまま藏縁賓館(藏缘宾馆)に荷物を預けて、09:45頃、金馬広場近くでラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)行きの乗り合いタクシーに乗車する。09:50頃、客が集まり乗り合いタクシーが出発するが、中国人観光客の会話を聞いていたら鳥葬(天葬)の話が出てきた。

どうやらラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)で鳥葬(天葬)があるらしい。そこで中国人観光客のA先生とB女史に鳥葬(天葬)があるのか聞いてみたら、13:00-15:00にあるという情報を入手する。これは思わぬ収穫だ。

今日はラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)を歩いて廻ろうと考えていたが、これは予定変更で鳥葬(天葬)を見物しに行く事にする。説明の必要はないかもしれないが鳥葬(天葬)はチベット仏教の葬儀の一つで死体を解体して鳥に食べさせる葬儀の方法だ。

ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)へ向けてタクシーが20kmの悪路を走っていると前を走っていたダンプと乗り合いタクシーがすれ違う際に接触事故を起こして渋滞が発生する。運ちゃん同士の話し合いで解決したようですぐに渋滞は解消する。

ラルンガルゴンパの鳥葬へ

11:00頃、ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の停車場に到着する。鳥葬台(天葬台)の場所を探さなければならないのだが、先ほどのA先生とB女史がチベット族の運ちゃんたちと鳥葬(天葬)の話をしている。

何か新しい情報でもないかと会話を盗み聞きしていると、鳥葬台(天葬台)までの料金交渉をしている。どうやら鳥葬台(天葬台)まで乗り合いタクシーで行けるようだ。

そこで料金交渉をしているところに、「鳥葬見に行くの?」と聞いてみたら、ちょうどタクシーをチャーターする人数集めているところで自分も便乗させてもらうことにする。

タクシーのチャーター代金は60元で、鳥葬台(天葬台)での待機時間1時間ごとに20元かかるという料金体系だ。そうすると、鳥葬(天葬)が13:00-15:00なので2時間の待機時間になるので、60元+40元で合計100元ということになる。

100元を人数で割った額が1人あたりの料金だ。それで、人数は6人集まり、あと1人欲しいところだが、6人で行こうという事になる。


12:30に停車場集合となるが、自分は携帯電話を持っていないので、A先生とB女史と共に行動することになる。

時間になるまでラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)を散歩することになる。
その辺を歩いてみると僧侶たちがお経を唱えている。

ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)はゴンパと言っても事実上一つの町といっても良い。スーパー、病院、ホテル、携帯電話屋、レストラン、ATMなどがある。

チベット仏教の寺院とは思えないほどの規模だ。

ラルンガルゴンパの鳥葬台

12:25頃、停車場に戻る。6人集合するが、チャーターをお願いした運ちゃんが見あたらない。電話しても出ないので困っていると運ちゃんが来た。

ここでA先生がチャーター料金の値切り交渉を始める。といっても、待ち時間1時間毎に20元というのを無くして、全て総額で100元という交渉だ。運ちゃんは渋っていたがA先生が押し切って、12:30頃、鳥葬台(天葬台)へ出発する。

13:00頃、鳥葬台(天葬台)に到着する。鳥葬(天葬)が始まるのは、14:00からということなので各自で周辺の散策や場所取りをする。

すでに観光客が多数おりラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の鳥葬(天葬)は観光イベントといって良いだろう。驚いたことに僧侶たちも多数見物に来ており鳥葬(天葬)は僧侶たちにとっても珍しいのだろうか?

お菓子持参の僧侶もいるので観光なのだろうか?ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の鳥葬台(天葬台)は観光用に作られているようで巨大モニュメントがある。チベット仏教の世界を表現したいのだろうが、どうしても観光用としか思えない。

鳥葬が始まる

巨大モニュメントの裏の一角が実際に鳥葬(天葬)が行われる場所で観光客は遠くから見るだけで近づけない。

14:00になり、鳥葬(天葬)が始まり赤い布で目隠しがされる。そして、撮影などしている観光客は鳥葬台から遠ざけられる。

この頃になると上空に多数のハゲワシが飛んでいる。山の斜面にもハゲワシが降りて獲物を狙っている。

ハゲワシたちの通り道にいる観光客は鳥葬(天葬)を行うチベット族のおっちゃんたちがヤクの糞を投げて追い払っている。観光客や僧侶たちまで走って逃げている。たとえチベット仏教の僧侶でも関係なく追い払われるようだ。

15:00頃、骨が投げられるとハゲワシたちが斜面を駆け下り鳥葬台(天葬台)へと雪崩れ込む。

そして、風に乗り周囲に死臭が漂う。
咳き込む観光客がいたり、ハンカチで鼻と口をふさぎ車へ戻る観光客もいる。鳥葬(天葬)が終わり観光客は一斉に車へと戻る。

しかし、ハゲワシたちはまだ解体された死体を食べている。観光客が殆ど帰ってしまってもチベット仏教の僧侶たちがお経を唱えている。しかし、あまりの死臭にチベット仏教の僧侶たちもお経を唱えるのを止めて帰り始めた。

こちらは死臭に我慢して興味深い映像を撮ることが出来た。鳥葬の映像は今までいくつも見たが、今回実際に映像を撮れたので大きな収穫だ。


15:30頃、乗り合いタクシーでラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の入口へ向かう。ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の入口で3人降りて、新たに2人乗車してセルタ(色達)(色达)へ向かう。16:20頃、セルタ(色達)(色达)に到着する。

藏縁賓館(藏缘宾馆)へ戻ると、おばちゃんがパスポートのコピーが必要とかいうので、昨日宿泊した所は必要なかったと説明した ら一緒に派出所へ来てくれということで、徒歩30秒ほどの所にある派出所へ行ってみるが、パスポートのコピー必要ということで急いでコピー屋に行ってくる。再び派出所へ行くと担当の公安が外で待っていてくれた。

17:50頃、藏縁賓館(藏缘宾馆)に戻る。宿は停電中なのだが、宿周辺の区画はこの数日停電で毎晩発電機を稼働させているそうだ。中国の田舎は停電が多いな。

セルタ(色達)のまとめ
  • バスターミナルは中心部から離れており見つけにくい。
  • 宿代は高くて、ほとんどが100元以上の宿。
  • セルタの中心にある瓦須大酒店前の金馬広場が乗り合いタクシーの集結場所。
  • セルタ→ラルンガルゴンパの乗り合いタクシーは7元が相場。
    20kmの未舗装道路で所要時間1時間。
  • ラルンガルゴンパの入口は門前町になっており宿や食堂がある。
  • ラルンガルゴンパ↔鳥葬台のタクシーはチャーターで60元、別途鳥葬台での待機時間1時間毎に20元。
  • ラルンガルゴンパの山の上にある喇荣賓館がゴンパで一番高いホテル
セルタ(色達)のGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

色達汽車站
(色达汽车站)
N 32°16’04.19″
E100°20’06.33″
金馬広場
セルタ中心にある瓦須大酒店前の広場
N 32°16’14.47″
E100°19’46.76″
セルタの宿
高原魂賓館
(高原魂宾馆)
N 32°16’13.38″
E100°19’48.89″
セルタの宿
藏縁賓館
(藏缘宾馆)
N 32°16’09.24″
E100°19’43.05″
セルタの大チョルテン
N 32°15’48.50″
E100°20’55.27″
ラルンガルゴンパ入口
N 32°08’10.47″
E100°27’10.18″
ラルンガルゴンパ
(喇荣五明佛学院)
N 32°09’05.53″
E100°27’49.44″
鳥葬台
(天葬台)
N 32°08’42.77″
E100°26’49.80″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元
食費 17元
バス 84元 セルタ(色達)(色达)→
マルカム(馬爾康)(马尔康)
乗り合いタクシー 14元 セルタ(色達)(色达)↔
ラルンガルゴンパ
(喇荣五明佛学院)
乗り合いタクシー 17元 ラルンガルゴンパ
(喇荣五明佛学院)
↔鳥葬台(天葬台)
コピー 1元 パスポートのコピー
合計 193元

セルタ(色達)→マルカム(馬爾康)

04:30に起床してマルカム(馬爾康)(马尔康)行きの準備を整える。部屋の鍵を机の上に置いて準備完了だ。05:20に1階に集合なので30分ほど待機となる。05:15頃、送迎の運ちゃんが起こしにきた。

どうやらバスターミナルの色達汽車站へ送る宿泊客を起こして廻っているようだ。バスターミナルの色達汽車站への宿泊客は全部で8人なので2回に分けて送迎となり自分は1回目の送迎で、05:30頃、バスターミナルの色達汽車站に到着。

夜明け前で真っ暗だが色達汽車站はすでに人で溢れている。切符売場は当日分を求めて列ができている。バスは成都行き2台、マルカム(馬爾康)(马尔康)行き1台が停車していた。他にもダルツェンド(康定)行きもあるはずなのだが見あたらない。

バスに乗車して発車を待っているとおばちゃんが検札にきて乗客の切符を確認していたがマルカム(馬爾康)(马尔康)行きのバスに成都行きのチベット仏教の僧侶が紛れ込んでいた。

06:00出発のところを06:07に出発する。06:45頃、ラルンガルゴンパ(喇荣五明佛学院)の入口に到着する。ここで乗客が乗り込んでくる。空席があれば乗車できる。

いや、空席がなくても乗り込んできた。途中で停車しながら乗客の乗り降りがあり、定員オーバーでマルカム(馬爾康)(马尔康)へ向かう。

09:00頃、セルタ(色達)(色达)、ダンゴ(炉霍)、マルカム(馬爾康)(马尔康)の三叉路があるワンダ(翁达)を通過する。ここから国道317号に入るのだが、道路状況はほとんどが工事区間で未舗装の悪路が続き峡谷の中を走るので川へ落ちたら終わりという状況だ。

10:00頃、トイレ休憩で停車する。各々散らばって用足しである。道の駅のような施設はない。

バスが出発して悪路を走るがゲロを吐くチベット族のおばちゃんやゴミを窓から投げ捨てるチベット仏教の坊さん、窓から痰を吐く中国人といった具合に普段通りの中国が展開される。まあ、欧米人はこの光景にショックを受けてチベットへの憧れが消えるのだろう。

13:25頃、昼休憩で停車する。成都行きとセルタ(色達)(色达)行きが停車しており、ここが長距離バスの休憩場所のようだ。
トイレは無料だが崩れかけのニーハオトイレがあるだけだ。その辺で場所探して用足しした方が安全だろう。それにウンコ山盛りの地獄絵図は見たくないし・・・。

13:45頃にバスが再び悪路の国道317号を走る。14:00頃、峡谷の中で渋滞が発生している。工事による交通規制のようだ。

ここで交通規制が解除されるのを待つのだが、待っている間は自由に車外に出られるのだがチベット族の乗客たちがペットボトルや菓子の袋を道路へポイ捨てしている。中国人がゴミのポイ捨てや所構わず痰を吐いたり手鼻をかむのは海外に知られてしまっているが、チベット族まで同じようにモラルなしというのは、あまり知られていないことだろう。

まあ、ダライ・ラマのおかげでチベット族のイメージをかろうじて保っている状態だな。
15:05頃、交通規制が解除され我先にと各所で割り込みや無理な追い越しが行われている。自分さえ良ければ他人の事はどうでもよいという弱肉強食の中国社会の縮図だ。

15:45頃、観音橋を通過する。観音橋は観音廟の玄関口になるのでチベット仏教の僧侶が数人下車していた。観音廟は結構有名な寺のようで観音橋には新しいホテルやレストランが建設され門前町が形成されている。観音橋からは道路状況がよくなりバスの揺れが少なくなった。

16:30頃、洗車で停車する。マルカム(馬爾康)(马尔康)まであと少しの所まで来たようだ。16:50に出発する。

18:00頃、マルカム(馬爾康)(马尔康)の2つあるバスターミナルの1つの三家寨汽車站(三家寨汽车站)に到着する。セルタ(色達)から約12時間の移動であった。

ここでバスターミナルで待機していた路線バスに乗り換えて、もう一つのバスターミナルの馬爾康客運中心(马尔康客运中心)へ移動する。18:40頃、馬爾康客運中心(马尔康客运中心)に到着する。

今日の宿は探すのが面倒なのでバスターミナルの2階の運通招待所(运通招待所)にする。一番安い部屋の普通間は派出所の指導で外国人は泊められず、80元の標準間しかないのだが2泊することを条件に1泊70元に値切る。

それでも高いので不満なのだが、ゾルゲ(若爾蓋)(若尔盖)への移動を考えるとバスターミナルの招待所は最高の立地だ。バスターミナルが街外れにあるので街の中心に宿泊すると早朝のバスに乗車するのが難しい。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 140元 1泊70元×2
1泊80元を70元に値切った
食費 14元
バス 2元 路線バス
合計 156元

マルカム(馬爾康)

マルカム(馬爾康)のバスターミナル

07:30頃、バスターミナルの馬爾康客運中心(马尔康客运中心)へ行く。行くと言っても、泊まっている宿がバスターミナルの2階なのですぐに到着する。明日のゾルゲ(若爾蓋)(若尔盖)行きのバスの切符を購入する。運賃は89元で出発は07:00だ。

馬爾康客運中心(马尔康客运中心)はマルカム(馬爾康)(马尔康)の南東の外れに位置しており、2つあるバスターミナルの一つでメインのバスターミナルになる。成都、都江堰、松潘、九寨溝(九寨沟)などへのバスが運行されている。ゾルゲ(若爾蓋)(若尔盖)行きのバスの切符を購入したので、あとはマルカム(馬爾康)(马尔康)の街を調査するだけだ。

路線バスに乗りマルカム(馬爾康)(马尔康)の西北にある三家寨汽車站(三家寨汽车站)へ行く。路線バスはマルカム(馬爾康)(马尔康)の中心部と2つのバスターミナルを結んでいる交通機関だ。

路線バスの運賃は2元で高い。おまけに乗客は降車口からも乗車してくるので効率が悪い。マルカム(馬爾康)(马尔康)には「文明乗車」という言葉はないようだ。

バス停の一覧表を撮影しておいたが、路線バスはバス停の一覧表の通りには運行されていない。終点は2つのバスターミナルで、それより先には行かなかった。運行ダイヤは運ちゃんの気分次第なのだろうか?

08:00頃、バスターミナルの三家寨汽車站(三家寨汽车站)に到着する。三家寨汽車站(三家寨汽车站)はマルカム(馬爾康)(马尔康)の北西の外れにあるバスターミナルで主にマルカム(馬爾康)(马尔康)の西へのバスが出ている。金川、観音橋などへの路線だ。

バスターミナル周辺には宿は少ないのでバスで街の中心へ移動するか、歩きながら街の中心へ行くのも良いだろう。5分ほど歩けば通り沿いに宿や食堂がある。

婆陵甲薩遺址公園

08:30頃、婆陵甲薩遺址公園(婆陵甲萨遗址公园)を訪れる。古代の砦跡で吊り橋や木道が整備され公園となっている。それほど見る必要はなさそうだが街の中にある数少ない観光地だ。

マルカム(馬爾康)(马尔康)の街を散歩する。街自体は大きくはないが、アバ・チベット族チャン族自治州の州都だけはあって色々な店があり田舎にしては賑わっている。

山に囲まれたチベット族の街ではあるが建物は新しく川沿いに整備された街だ。チベット族の古い民家は郊外へ行かないと見られないようだ。

チベット仏教寺院の馬爾康寺

10:40頃、街の北の山を登り馬爾康寺(马尔康寺)に到着する。マルカム(馬爾康)(马尔康)の北側の山の上にあるチベット仏教ゲルク派の寺院で街にある数少ない観光地だ。

そして、町の名前の由来にもなっている寺だ。ちょうど工事が行われており、見物はできなかったが来年にはきれいな寺院が整備されるだろう。

ボン教寺院の查白拉康寺

そして、馬爾康寺の隣にあるのがボン教の查白拉康寺だ。

ボン教の寺院なのでコルラする方向がチベット仏教とは逆なのでマニ車の所には矢印が表示してあり間違わないようにしてあった。

昼前に新華書店のとなりにある、おそらくマルカム(馬爾康)(马尔康)で一番大きいスーパーの徳恵超市でインスタントラーメンを購入する。

しかし、商品を選んでいるときにチベット族の兄ちゃんが驚きの行動をやらかしてくれた。目の前で5袋セットのインスタントラーメンをカゴに入れて、いらなくなった単品のインスタントラーメンをその場に置いて立ち去った。

元の場所に戻せないとは・・・。幼稚園児以下というよりも、おサルさんだ!道徳心が全くない行動に、きっとダライ・ラマが悲しむだろう。でも、田舎の中国人としては普通の行動なのだろう!都会の中国人も同じことをするのだろうか?

そして、次は会計時に問題というか、中国ならではのイベントが発生した。レジのおばちゃんが銀聯カードでの支払いを拒否してきた。金額が19.2元で少額だったので難癖付けて拒否してきたのだ。

日本だとコンビニやスーパーで缶ジュース1本でもカード払いは受け付けてくれる。本当はカード手数料の分だけ利益が減るから嫌だろうけど・・・。カード社会のアメリカではどこでも金額に関わらずカード払いが当たり前だ。

中国の場合は難癖付けて拒否するようだ。「カード使えないの?」とおばちゃんに2回聞いたら、客に対して文句言いながら嫌々カード払いに応じた。中国の小売業の水準を少し理解できた。

バス停でバスターミナルへ行くバスを待っていると中学生の一団が目の前を通過したが目の前でソーセージの袋をポイ捨てしやがった。学校では数学とかを熱心に勉強しているのだろうけど、マナーや道徳は教わっていないようだ。

まあ、これは学校教育の問題でなく、家庭の問題だろうな。親は子供に何を教えているのだろうか?きっと信号無視や痰吐きなどなのだろう。でも、今日は月曜なのになぜ中学生が外をふらついている?学校はどうした?

それにしても、どうして中国では不文明な行為に毎日遭遇するのだろうか?おかげで、この旅行記は中国人に対する文句ばかりの内容になってしまっている。

マルカム(馬爾康)のGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

馬爾康客運中心
(马尔康客运中心)
N 31°53’20.05″
E102°14’54.58″
三家寨汽車站
(三家寨汽车站)
N 31°54’36.30″
E102°12’00.60″
婆陵甲薩遺址公園
(婆陵甲萨遗址公园)
N 31°54’24.70″
E102°12’44.51″
馬爾康寺
(马尔康寺)
N 31°54’15.22″
E102°13’18.86″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 45.6元
バス 89元 マルカム(馬爾康)(马尔康)→
ゾルゲ(若爾蓋)(若尔盖)
バス 4元 路線バス
合計 138.6元