理塘→稲城
05:30頃から出発の準備を始める。06:00過ぎに理塘汽車站へ向かう。今回は宿をチェックアウトする前に稲城行きのタクシーを確保する作戦を採る。これなら重いバックパックを背負ってさまよう必要がないが、すぐに稲城行きの車が見つかった。
中国車なのに勝手にNISSANのエンブレムを付けているのだが気にしない。稲城まで1人80元だ。稲城行きの車を確保したのでユースホステルへ戻り荷物をまとめてチェックアウトする。あとは稲城行きの客が集まるのを待つだけだ。
しかし、夏の観光シーズンなのに客が集まらない。チベットへ向かうチャリダーたちは隊列を成して通り過ぎていくのだが、稲城へ行く客はいない。理塘汽車站から06:30、07:00、07:30に理塘始発の康定行きのバスが出発していった。客が集まるのを待っている間に、声をかけてくる他の運ちゃんたちがいたのだが、運ちゃんたちから話を聞くと、理塘からは巴康、康定、雅江、郷城、甘孜、新龍、稲城へ乗り合いタクシーが出ていることがわかった。
他にも稲城行きの乗り合いタクシーの運ちゃんが4人いることがわかった。4人も運ちゃんがいても客がいないのでは商売にならないだろう。昼になっても客が集まらない。これは自分の運が悪いのか?それとも運ちゃんの営業努力が足りないのか?営業努力が足りないような気がする。ちゃんと客を捜しているのか?運ちゃんやる気あるのか?
13:00頃になって運ちゃんがあと1人集まれば出発すると言っている。車には自分一人しかいないが運ちゃんのネットワークで客を集めたようだ。どうやら各地から理塘へ来た人間を稲城まで運ぶようだ。更に「交通管制」という言葉が出てきた。理塘-稲城で道路工事が行われており17:00まで通行止めとか言っている。おいおい、そういう重要な事は、もっと早く言ってくれよ!
そして、15:30を過ぎると客が集まり始めた。乗客は自分と中国人1人、チベット族5人(子供3人)で、16:10頃に稲城へ向かう。理塘で10時間待った。
ようやく理塘→稲城
理塘の町から出ると草原が広がっており、草原の中を飛ばしていく。
車は草原から山道に入り海子山へと入っていく。道路状況は、半分以上が工事区間になっており、片側通行の区間もあった。運ちゃんの話だと08:00-17:00まで通行止めで理塘を16:00ぐらいに出ると規制が解除されて渋滞に巻き込まれずに稲城へ行けるそうだ。
稲城、郷城、理塘の三叉路を通過すると前方に虹が見える。18:30頃、稲城に到着する。
稲城国際青年旅舎
今日の宿を探そうと思ったら、運ちゃんが長時間待たせたからと仲間の運ちゃんを呼んで稲城国際青年旅舎まで送らせてくれた。
部屋は10人ドミトリーで会員料金25元だ。先客にドイツ人のカップルがいた。
19:30頃、稲城汽車站へバスの状況を確認しに行く。稲城汽車站からは成都、雅安、康定、香格里拉へのバスが出ている。いずれも朝6時出発と早い。
稲城汽車站
バスの切符時間は09:30からになっているが実際はどうなっているかは不明だ。窓口のおばちゃんの気分次第の可能性がある。
切符売場とは別の場所に香格里拉鎮行きのバスの切符売場があった。香格里拉鎮行きのバスは1日4本であった。
夕飯に香菇肉絲麺12元を食べて、スーパーで亜丁での滞在のために食料を購入する。商品に値札がないので老板に何度も値段を聞いてしまった。中国の田舎のスーパーは値札が貼っていないので困る。
ユースホステルに戻り、明日の計画を考えているとチベット族のタクシーの運ちゃんが亜丁行きを誘ってくる。同じドミトリーの中国人を勧誘しているが料金や亜丁のどこまで行くのか具体的な説明がない。どうも胡散臭い。
運ちゃんが中国人たちを誘い終わった所で木里行きがあるか聞いたら、徒歩という舐めた答えが返ってきた。稲城-木里は省道が通っているのに徒歩という答えは喧嘩を売っているのだろうか?木里行きの情報は明日収集することにする。
理塘→稲城乗り合いタクシーのまとめ
- 1人80元
- 道路工事で~の08:00-17:00は交通規制あり
- 工事区間は半分くらい
- 稲城行きの客は少なかった
- 海子山自然保護区を通る
理塘→稲城のGPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- Litang Summer International Youth Hostel
(理塘的夏天国际青年旅舍) - N 29°59’31.42″
- E100°16’25.49″
- 理塘汽車站
- N 29°59’32.68″
- E100°16’32.85″
- 海子山の峠4614m
- N 29°26’21.48″
- E100°11’09.23″
- 鹿岩図騰
- N 29°16’04.54″
- E100°05’00.01″
- 邦普寺
- N 29°13’05.31″
- E100°05’52.98″
- 理塘、稲城、郷城の三叉路
- N 29°11’40.72″
- E100°06’26.99″
- 稲城汽車站
- N 29°02’31.29″
- E100°17’45.77″
- Dao Cheng International Youth Hostel
(稻城国际青年旅舍) - N 29°02’32.21″
- E100°17’27.73″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 25元 | |
食費 | 44元 | |
乗り合いタクシー | 80元 | 理塘→稲城 |
合計 | 149元 |
亜丁自然保護区を目指して 稲城→香格里拉鎮
稲城の中国農業銀行
07:30頃、稲城の町を散歩する。稲城は公安が少ない。甘孜や理塘と比べると一目瞭然だ。チベット族の町だが民族衣装の着用率が低いのでチベタン濃度が低い。チベタン濃度が低いと公安も少ないのか?
稲城汽車站の前には亜丁、理塘行きの乗り合いタクシーが集まっている。運ちゃんたちに木里行きがあるか聞いてみると客が少ないから無いということであった。木里行きはチャーター(包车)でも1000元以上かかり、乗り合いでも客が集まったとしても1人300元で1日がかりで移動ということであった。
稲城には金融機関が中国農業銀行、四川省農村信用社と郵便局しか見当たらなかった。
クレジットカードや国際キャッシュカードでATMから現金を引き出せるのは中国農業銀行だけであった。中国農業銀行のATMだけVISA、MASTER、Cirrusのロゴがあった。
08:00頃、稲城汽車站へ行くと香格里拉鎮行きのバスが停車しているので10:00発の切符を買おうとすると、09:30から販売ということであった。
稲城→香格里拉鎮
09:10頃、ユースホステルをチェックアウトして稲城汽車站へ行く。
まだ、香格里拉鎮行きの切符の販売時間ではなかったが、窓口のおっちゃんが売ってくれた。稲城→香格里拉鎮は50元だ
10:00に出発して途中で客を乗せるが、39人乗りのバスで客は全員で8人だけだ。途中で公安の検問所があったがバスターミナルからのバスなので運ちゃんの顔パスで通過する。
他の車は足止めされたままだ。山道を登り10:45に波瓦山の峠に到着。ここで運ちゃんが気を利かせてくれて休憩兼撮影タイムとなった。海抜4513mなので走ったりするとすぐに息が切れる。
ここでバスを降りて工事区間の先で待っているバスに乗り換える。ロードローラーが走っている脇を通り15分ほどかけてバスまで行く。
ちょうどバスが停まった所からユースホステルのロゴが見えたので、すぐにRi Wa International Youth Hostel(日瓦国际青年旅舍)に到着した。
14:00頃、亜丁游客中心を訪れる。
ここが入場券売場になり、専用バスに乗って亜丁村や亜丁自然保護区へ行く。
稲城→香格里拉鎮のまとめ
- 稲城バスターミナルのバスでも乗り合いタクシーでも1人50元
- 所要時間は約2時間
- 香格里拉鎮から入場券売場の亜丁游客中心までは約3.5km
- バスの終点は亜丁游客中心
- 稲城バスターミナルから香格里拉鎮(亜丁游客中心)のバスは1日4往復
- バスの本数は少ないが観光シーズンでも空いていた
稲城→香格里拉鎮のGPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- Dao Cheng International Youth Hostel
(稻城国际青年旅舍) - N 29°02’32.21″
- E100°17’27.73″
- 稲城汽車站
- N 29°02’31.29″
- E100°17’45.77″
- 中国農業銀行ATM1
- N 29°02’22.48″
- E100°17’46.52″
- 中国農業銀行ATM2
- N 29°02’29.87″
- E100°17’56.09″
- 热乌寺
- N 28°55’08.29″
- E100°17’02.81″
- 波瓦山4513m
- N 28°53’54.35″
- E100°16’51.72″
- 贡嘎郎吉岭寺
- N 28°36’47.45″
- E100°16’44.99″
- Ri Wa International Youth Hostel
(日瓦国际青年旅舍) - N 28°33’46.52″
- E100°20’51.89″
- 亜丁游客中心
- N 28°33’05.24″
- E100°19’34.74″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 30元 | |
食費 | 12元 | |
バス | 50元 | 稲城→香格里拉鎮 |
合計 | 92元 |
亜丁自然保護区 1日目
亜丁自然保護区へ
ユースホステルをチェックアウトして、07:00頃、昨日集めた亜丁自然保護区行きの7人でタクシーを捕まえて亜丁游客中心へ行く。3.5km位の距離で1人10元だ。観光地特有のボッタクリ運賃だ。
07:10頃、亜丁游客中心に到着して入場券(150元)とバスの切符(120元)を購入する。
すでにバス乗り場は観光客が列を作り混雑している。バスに乗車して1時間ほどで亜丁村に到着する。亜丁村で下車する客は少なかったが、道路は亜丁村から終点の扎灌崩へ行く観光客と亜丁游客中心へ行き稲城へ戻る観光客であふれていた。
亜丁村で宿を探さなければならないのだが、村人に狙っていた登巴客桟の場所を聞いて行ったが予約で満室であったが、老板が向かいの丹珠客桟を紹介してくれたので宿泊することにする。
このド田舎で1泊50元は高いが2泊することにする。亜丁村は停電と断水だったが夕方までには復旧するだろう。部屋は3人ドミトリー兼荷物置き場だ。チェックアウトした宿泊客の荷物一時置き場となっている。宿が決まったので、再びバスに乗り終点の扎灌崩へ行く。
亜丁自然保護区 冲古寺
09:10頃、扎灌崩に到着し桟道を通り、09:40頃、冲古寺に到着する。
冲古寺はチベット仏教ゲルク派の寺院だ。小さな寺であるが内部は大きな本尊があった。
冲古寺からチョモラ・ツオ(卓玛拉措)へ向かう途中に資材運搬の馬に遭遇。チョモラ・ツオ(卓玛拉措)の桟道整備のために資材を運んでいた。
こちらは坂道で息切れしながら歩いていたのに馬はどんどん進んでいった。
マナーの悪い中国人観光客
当たり前の事だが自然保護区の桟道から離れてはいけないのだが、警告表示があってもサルがいた。
中国の観光地ではどうして規則を守れないサルが多いのだろうか?日本にも似たようなサルはいるが、中国の場合はひどすぎる。
こういった自然保護区を荒らすサルどもを中国政府は野放しにしたままにするのか?捕まえて労働改造所へ送ってしまえばいいのに。
こういったサルどもが日本へ来ないことを願う。韓国へ行くのは大歓迎です。
天気が曇だったので亜丁自然保護区の三峰の最高峰チェンレースイ(仙乃日)は見えなかった。
10:40頃、チョモラ・ツオ(卓玛拉措)に到着。チェンレースイ(仙乃日)は見えないので全く感動なし。ただ疲れただけだった。
11:30頃、冲古寺を過ぎて総合服務站で休憩する。昼時なので快餐を買って食べている観光客が多い。でも、観光地なので価格は20元のボッタクリだ。それもボッタクリのレベルが、あの列車で売られてる猫まんま(盒饭)より高い。西安→西寧の列車でも15元だったぞ!
休憩後に総合服務站からバッテリーカーに乗って洛絨牧場(洛绒牛场)へ向かう。往復で80元だが、地球の歩き方には3日間有効とか書いてあったけど、券には「当日有効」と記載されていた。歩き方の内容間違ってる!
バッテリーカーは洛絨牧場(洛绒牛场)まで行かずに途中で運行を打ち切った。洛絨牧場(洛绒牛场)までの道は工事中で桟道を歩くことになる。目の前には雲に隠れたジャンベーヤン(央迈勇)が見えるが感動なし。晴れていないとダメだな。
亜丁自然保護区を荒らす中国人
桟道を歩き洛絨牧場(洛绒牛场)へ向かうが、ここにでも亜丁自然保護区を荒らす中国人たちに遭遇してしまった。目の前に「草地に入るな。罰金500-1000元」と看板があっても中国のサルには漢字が読めないらしい。
亜丁自然保護区を守るには、この自然を荒らす中国人たちを粛清しないとダメだろう!共産党の偉い人達は賄賂をもらうだけでなく亜丁自然保護区を守るために何とかしろよ!
13:30頃、雨が降ってきたので洛絨牧場(洛绒牛场)から引き返す。観光客が一斉に引き返してバッテリーカー大混雑。扎灌崩で亜丁村行きのバスに乗る。
15:00頃、亜丁村に戻ってきたが、まだ停電していた。断水は復旧していたので幸いトイレで地獄絵図を見ずに済んだ。亜丁村はGPSで確認すると高度4000mくらいの高地なのだが、雨が降っていて寒い。
亜丁自然保護区の観光には場所的には良いのだが、亜丁村には、はっきり言って何もない売店が2軒か3軒、四川料理の食堂が2軒しかない。あるのは宿泊施設の客桟と酒店だが、全部これは日本でいう民宿と考えたほうがいいだろう。ド田舎なので設備は期待できないが宿泊料金はボッタクリと覚悟した方がいいだろう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 100元 | 1泊50元×2 |
乗り合いタクシー | 10元 | 香格里拉鎮→亜丁游客中心 |
亜丁自然保護区 | 150元 | |
観光専用バス | 120元 | 亜丁游客中心(亚丁游客中心)→扎灌崩 |
バッテリーカー | 80元 | |
合計 | 460元 |
亜丁自然保護区 2日目
亜丁自然保護区へ
06:30頃、外が明るくなり目が覚める。今日の天気は良さそうだ。でも、亜丁村は停電中で宿の廊下は真っ暗だ。断水はしていないのでトイレはウンコ山盛りという事態にはなっていなかった。村全体が停電している中でエンジンの音がする。発電機を回している宿だけ電気が使える状態だ。
客厅で朝食にカップ麺を食べるのだが、中国人宿泊客はカップ麺を食べたら片付けずに出て行ってしまった。中国ではマクドナルドとかでも片付けずに食べっ放しで出って行っていいのだが、これだと片付けるということができなくなるのでは?だから中国人は片付けられずにゴミをポイ捨てするのか?
08:00頃、バスに乗り扎灌崩へ行く。亜丁村から既に雪山が見えている。今日は色々と期待できそうだ。
08:30頃、扎灌崩に到着し桟道を通り、08:40頃、総合服務站と冲古寺を結ぶ橋に到着する。橋にはタルチョが結ばれておりチベットの影響が強いことが分かる。昨日は見えなかったチェンレースイ(仙乃日)が見えておりチョモラ・ツオ(卓玛拉措)目指して山道を登っていく。
チェンレースイ(仙乃日)とチョモラ・ツオ(卓玛拉措)
09:30頃、チョモラ・ツオ(卓玛拉措)に到着する。今日は天気がよくチョモラ・ツオ(卓玛拉措)からチェンレースイ(仙乃日)を見ることができた。チェンレースイ(仙乃日)はチベット語で観世音菩薩を意味しており聖山として崇められている。来た道を戻る途中でラマ僧2人が記念写真を撮っていたが、巡礼というより観光という雰囲気が漂っていた。
10:00頃、タルチョのかかる端の近くまで戻ってきた。ここから洛絨牧場(洛绒牛场)への桟道を進む。川沿いに桟道を進んで行くのだがマイナスイオンが大量だ。
洛絨牧場(洛绒牛场)までは6.5kmあり、ほとんどの観光客はバッテリーカーで洛絨牧場(洛绒牛场)へ行ってしまうので、桟道には観光客が少ない。水の流れる音だけなので非常に良い環境だ。
昼頃、洛絨牧場(洛绒牛场)からオロン・ツォ(牛奶海)へ行く馬の乗馬地点に到着する。彼らは馬幇と呼ばれており、昔は馬に茶葉などを載せて茶馬古道を行き交い交易をしていたが、今は観光客相手にガイドをしている。
ジャンベーヤン(央迈勇)
ジャンベーヤン(央迈勇)は雲に隠れたままだがオロン・ツォ(牛奶海)への道を進む。ここからは道が未整備なので本当の山道になる。昨日、雨が降ったので道がぬかるんでいる。
13:30頃、ジャンベーヤン(央迈勇)の近くまで来た。洛絨牧場(洛绒牛场)からはジャンベーヤン(央迈勇)は雲に隠れていたが、少しだけ姿を見せてくれた。7月でも頂上付近には万年雪を残しており雪解け水が滝となって流れている。
ジャンベーヤン(央迈勇)は見えたが天気が怪しいのでオロン・ツォ(牛奶海)は諦めて引き返す。引き返すにしても昨日の雨で道はぬかるんで、山から流れる水で道が川のようになっている。
装備が充分でないとオロン・ツォ(牛奶海)へ行くのは危険な気がする。
亜丁自然保護区は雨の多い時期に訪れるのはやめたほうが良さそうだ。
予定より早く戻り始めたので少し時間に余裕ができた。そこでオロン・ツォ(牛奶海)へ向かう馬幇が率いるキャラバン隊を撮影してみた。馬に乗ってオロン・ツォ(牛奶海)へ行くのは往復で300元かかるので馬に乗っているのは金持ちばかりだ。
亜丁自然保護区を訪れる自体が金持ちじゃないとできないのだが、その中でもさらに金持ちだ。洛絨牧場(洛绒牛场)に戻ると小雨が降ってきたので急いでバス乗り場へ戻る。
宿に戻るが朝から停電したままだ。恐らく昨日と同じ20:00頃に発電機を使うのだろう。18:00頃に3人ドミトリー兼荷物置き場に蘭州人がやって来た。雲南のシャングリラに3ヶ月滞在していたと言っていた。一体3ヶ月も何していたんだ。冬虫夏草でも掘りに行ったのか?
そして、寝る直前になると3人ドミトリーにもう一人客が来た。中国人だけどどこの省の人かは分からず。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
合計 | 0元 |
亜丁から稲城へ戻る
亜丁→稲城
06:00頃、亜丁自然保護区へ行く客が出発準備をしており宿の中がうるさく目が覚める。そして、荷物置き場にもなっている3人ドミトリーにチェックアウトした客の荷物が運び込まれてくる。
07:00過ぎになると宿泊客はほとんど亜丁自然保護区へ行き宿は静かになる。朝食にカップ麺を食べていると老板が「何人なの?韓国人?」と聞いてきた。おいおい!ここに連れて来た登巴客桟の老板から何も聞いていなかったのか?チェックアウト直前に老板は宿泊客が日本人だと知る。
老板と話しをしている中で亜丁村はいつも停電なのか聞くと「この数日だけ」と言ってきた。でも、どの家にも外に発電機があるということは亜丁村の電力事情がどういうことか物語っている。
08:00頃、宿をチェックアウトして亜丁自然保護区の専用観光バスで亜丁游客中心(香格里拉鎮)へ向かう。亜丁自然保護区へ行くバスは満員だが亜丁游客中心(香格里拉鎮)へ戻るバスはガラガラだ。
1時間ほどで亜丁游客中心(香格里拉鎮)に到着する。稲城行きのバスが何時に出るか近くにいたおばちゃんに聞いたら10時出発とのこと。駐車場に稲城行きのバスが停まっていたのでバスの前で待つ。
09:50頃、さっきのおばちゃんに声をかけられる。稲城行きのバスはこっちと案内される。そして、おばちゃんはバスの車掌だった。もし、おばちゃんに聞いていなかったら完全に放置プレイだった。
稲城までの50元を払いバスが出発する。途中で錦江集団のホテルで客を乗せて香格里拉鎮の中心に来ると、おばちゃんがバスから降りていった。この先は乗客がいないということらしい。
波瓦山を越えて、ちょうど昼頃に稲城汽車站に到着する。切符売場を覗いてみると明日のバスの切符は全て売り切れであった。明日の朝に明後日の雲南省の香格里拉行きの切符を手に入れるしかなさそうだ。
稲城
今日の宿はYading Backpackers’International Youth Hostel(四川稻城。亚丁人社区国际青年旅舍)だ。
ここは稲城にある3件のYHAで一番バスターミナルに近い。
4人ドミトリーで30元(会員料金)だ。
天気が悪いので極力外へ出ないようにする。夕飯は稲城汽車站近くの食堂で青椒肉絲炒飯を12元で食べる。
亜丁自然保護区のまとめ
- 入場料150元
- 専用観光バス120元
- バッテリーカー往復80元
- 洛絨牧場(洛绒牛场)からオロン・ツォ(牛奶海)の馬は300元
- 専用観光バスの運行区間は游客中心~亜丁村(亚丁村)~扎灌崩
- 亜丁総合服務站-洛絨牧場(洛绒牛场)のバッテリーカーは工事の影響で洛絨牧場(洛绒牛场)の手前で運行打ち切りだった
- 天気変わりやすい
- トイレに手を洗う水道がなく代わりに桶に水がくんであった。
近くを流れる川の水で手を洗った方がマシです。
亜丁村のまとめ
- 1日21時間停電だった
- 各世帯に発電機があったので停電多そう
- 売店、食堂はともに2軒か3軒
- ほぼ全世帯に「○○民居」の看板がついており民宿を経営していると思われる。
ほとんどが英語表記でINNとあるが、B&Bも1軒だけ確認できた。
亜丁自然保護区・稲城のGPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- 亜丁游客中心
- N 28°33’05.24″
- E100°19’34.74″
- 丹珠客桟(亜丁村)
- N 28°27’27.62″
- E100°20’18.66″
- 登巴客栈(亜丁村)
- N 28°27’27.63″
- E100°20’19.54″
- 亜丁村バス停
- N 28°27’25.14″
- E100°20’19.43″
- 扎灌崩(専用観光バスの終点)
- N 28°26’02.98″
- E100°21’18.51″
- 亜丁総合服務站
- N 28°25’55.11″
- E100°21’30.71″
- 冲古寺
- N 28°25’51.79″
- E100°21’24.14″
- チョモラ・ツオ(卓玛拉措)
- N 28°25’34.13″
- E100°21’06.83″
- 洛絨牧場(洛绒牛场)~オロン・ツォ(牛奶海)の乗馬地点(特种马帮)
- N 28°23’29.59″
- E100°22’49.86″
- ジャンベーヤン(央迈勇)からの滝がよく見える場所
- N 28°22’34.43″
- E100°21’42.60″
- 稲城汽車站
- N 29°02’31.29″
- E100°17’45.77″
- Yading Backpackers’International Youth Hostel
(四川稻城。亚丁人社区国际青年旅舍) - N 29°02’35.32″
- E100°17’41.50″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 30元 | |
食費 | 20元 | |
バス | 50元 | 亜丁游客中心(香格里拉鎮)→稲城 |
合計 | 100元 |
稲城でシャングリラ行きのバスチケットを買い損ねる
中国農業銀行のATMで現金を引き出す
07:30頃、中国農業銀行のATMで現金を引き出す。雲南省のシャングリラまで現金はなんとか持ちそうなのだが、稲城の中国農業銀行のATMは朝は誰も居ないのでATMの使い方を撮影するために稲城で引き出す。
中国のATMの使い方は日本と大して変わらず簡単だ。漢字さえ覚えていれば問題ない。
それと中国農業銀行は田舎でも店舗やATMがあったりして農村部ではやはり強いし便利なようだ。中国銀行とかは都市部でないと店舗やATMは少ない。いや、青海省西寧を出てから見ていないような気がする。
ATMから現金を引き出すが他行のキャッシュカードなので引き出し手数料が27元もかかってしまった。中国はATMの手数料が高い。日本みたいに何回まではATM手数料無料とかやってほしいものだ。まあ中国なので、そんな便利なサービスやるわけ無いだろうな。
稲城でシャングリラ行きの切符を買い損ねる
08:50頃、稲城汽車站へ行くが既にチケットを買う人の行列ができている。もう少し早く来ればよかったかな?シャングリラ行きのバスのチケットが買えるか心配だ。
バスチケットは09:30から販売開始だが既にこの行列ということはバスのチケットの需要と供給のバランスが釣り合っていないということを示している。
09:30になり販売が始まるが、当然中国ですので窓口の前は割り込みのサルがおり列は順調に前には進みません。さらに中国伝統の「走后门」で窓口に並ばずに裏からバスの切符を買っている連中もいます。
少しづつ前に進んで行くが、あと5人という所で「明天到中甸车票已售完」の売り切れの表示が出てしまった!シャングリラ行きのチケットが買えなかった。稲城で足止め決定です。シャングリラ行きに続いて成都行きも売り切れた。
失意の中で稲城汽車站を後にするが、ここで稲城-理塘の交通規制の張り紙を見つける。理塘で10時間待ちして稲城へ移動した時に乗り合いタクシーの運ちゃんが言っていたやつだ。08:00-17:00まで全車両通行止めという厳しい規制だ。
稲城に足止めなのでユースホステルに戻り、別のユースホステルへ移動する。今日と明日はDaocheng MaMa International Youth Hostel(稻城妈妈国际青年旅舍)に宿泊することにする。
1泊20元(会員料金)の10人ドミトリーだ。今どき1泊20元は貧乏バックパッカーには有り難い。設備はそれなりだけど20元なら十分だ。そして、このユースホステルには番犬として犬が飼われているが、さらに猿まで飼われている。ここの老板は東京に住んでいたことがあるそうで日本語が少し話せる。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 40元 | 1泊20元×2 |
食費 | 20元 | |
ATM手数料 | 27元 | |
合計 | 87元 |
シャングリラ行きのバスの切符買う 四川省稲城
朝からバスターミナルで並ぶ
08:00頃、稲城汽車站で昨日買えなかった雲南省シャングリラ行きのバスチケット購入に再挑戦する。一番乗りかと思っていたら、既に先客が2人いた。フランス人と彼女の中国人だ。朝6時半から待っているという。かなり気合が入っている。
09:00過ぎになるが昨日と違って比較的人が少ない。そして、ちゃんと並んでい列ができているので平和だ。サルがいないと精神的に楽だ。
しかし、切符販売開始時刻の09:30に近づくと、やはりサルがいた。チベット族のサルが割り込んできた。後ろに並ぶように中国語で注意するが、チベット族のサルは笑ってごまかしている。フランス人と彼女の中国人が後ろに並ぶように注意するが効果なし。
しつこく注意してようやく後ろに並んだと思ったら、自分のすぐ後ろじゃねえかよ!それは後ろに並んだうちにならねえだろ!割り込みだろうが!
自分の後ろなので直接は関係ないのだが公平ではないので注意してやる。今回は日本語で周囲に聞こえるように、「ダライ・ラマの前で同じことできるのか?」「ちゃんと並べよ!」「大阪のおばちゃんより酷いだろ!」とか言ってやる。
特に禁句のダライ・ラマをでかい声で連呼してやるがサルは笑っているだけで効果はなかった。中国政府の愚民化政策の効果が最大限に発揮されていることを実感した。後ろのチベット族のサルは見なかったことにしてシャングリラ行きのバスの切符を購入することができた。
しかし、切符を見ると座席番号が14番になっている。どうやら、既に13枚が不正に販売されている可能性が高い。中国は何でも「走后门」で裏から入手するので当然といえば当然かな?
まあ、とにかく雲南省シャングリラ行きのバスの切符は購入できた。これで四川省を離れることができる。ユースホステルのサルともお別れだ。
稲城のまとめ
- シャングリラ、成都行きのバスの切符は入手困難。
08:00-08:30には稲城汽車站で並んでおく。 - 稲城汽車站は割り込みをするサルがいるので要注意
- 国際キャッシュカードとかが使える中国農業銀行のATMは稲城に2箇所ある
- 物価は高い。
拉麺、炒飯ともに12-15元。 - 公安が少ない。
理塘や甘孜と比べると驚くほど少ない。 - ハエ多い。
標高3700mの高地でも食堂ではハエが飛び交っていた。
稲城のGPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- 稲城汽車站
- N 29°02’31.29″
- E100°17’45.77″
- Daocheng MaMa International Youth Hostel
(稻城妈妈国际青年旅舍) - N 29°02’20.56″
- E100°17’49.64″
- Yading Backpackers’International Youth Hostel
(四川稻城。亚丁人社区国际青年旅舍) - N 29°02’35.32″
- E100°17’41.50″
- Dao Cheng International Youth Hostel
(稻城国际青年旅舍) - N 29°02’32.21″
- E100°17’27.73″
- 中国農業銀行ATM1
- N 29°02’22.48″
- E100°17’46.52″
- 中国農業銀行ATM2
- N 29°02’29.87″
- E100°17’56.09″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 12元 | |
バス | 114.5元 | 稲城→シャングリラ(香格里拉) |
合計 | 126.5元 |