世界遺産 少林寺へ
07:00頃に起床してネットをしながら、ある事を思いついた。宿のPCを日本語入力できるようにすれば帰国してから旅行記を書き始めずに済むはず・・・。そこでGoogleからIMEをDLしてインストールを試みたがCドライブの空き容量がなくてインストールに失敗する。仕方なくBaiduIMEをDLしてインストールを試みると今度はインストール先を指定できるようになっていたので今度はインストールに成功する。
日本語環境が整ったので08:30頃に宿を出発する。今日の目的地は2010年に世界遺産に登録された少林寺である。
まずは西バスターミナルへ向かい少林寺行きのバスに乗車する。車掌のおっちゃんに2.5元を払い発車を待つ。客が集まり08:45頃にバスが少林寺へ向けて発車する。少林寺までアクセル全開で爆走して行 き、09:05頃に少林寺の入口に到着する。まずは入場券を購入するが100元もする。相変わらず高額な入場料である。
入口から少林寺の山門まで徒歩で15分ぐらい掛かり途中に少林寺演武庁があり、ここで武術ショーが行われている。09:30頃、少林寺の山門に到着する。
まだ朝の時間帯なので観光客は比較的少なめで撮影には条件が良い。山門をくぐり少林寺の境内を散策兼撮影をする。
少林寺は2010年に登封「天地之中」歴史建築群として世界遺産に登録されている。
色々と撮影をしていると10:15頃に僧侶の集団がこちらへやってくる。周囲にある意味で本物のカメラ小僧(少林寺の僧侶がCanonの一眼レフを持っている)や警備員がおり一人だけ袈裟が違う坊さんがいる。よく見ると少林寺の方丈である釈永信住職だ!釈永信住職と僧侶たちが客堂へ入り扉が閉められた。どうやら会議のようである。
10:25頃、今度は黒人さんの僧侶2人に遭遇するが黒人の僧侶は山門の方へ小走りで通り過ぎていった。
少林寺の隣にある少林薬局を見物して外へ出ると、少林薬局の前に行列が出来ているではないか!少林薬局の前に鍋が置かれ僧侶が待機しており、どうやら今日は旧暦の12月8日で臘八節という日で臘八粥(もち米の粥に栗・棗・胡桃・落花生などが入っている)が振舞われるらしい。
そして、列の先頭には先ほどの黒人さんの僧侶がいた。11:00から臘八粥が振舞われるそうなので、先に塔林を見物してくることにする。
塔林
塔林は少林寺の歴代方丈の墓地になっており、塔の一つ一つが墓であり塔が林のように並んでいるので塔林と呼ばれている。ここも世界遺産に登録されている。
少林寺の臘八節
11:00頃、少林薬局の前に戻ると僧侶たちが並んでおり釈永信住職が現れ読経が始まる。
釈永信住職が経を読んでいる。僧侶たちがお経を読んでいると一眼レフを持った観光客が僧侶たちの中に乱入して撮影をしている。経験上こういうのが現れると秩序が乱れ我先にと混乱するのが中国であるが、予想通り最後の方は撮影困難な状態になってしまった。さすが中国!少林寺の徳を持ってもマナーを守らすということは無理なようだ。
しかし、これは始まりに過ぎなかった!これからが本当の中国の姿・・・。そう、お約束の展開が待っていたのだ!臘八粥が振舞われ始めると予想通り割り込みが発生し坊さんが観光客を説教するが「馬の耳に念仏」のようで意味がない。
割り込みが発生して坊さん怒る。
少林寺の威光も中国人には役立たずになってしまったようだ。列に並んでしばらく待つが割り込みが酷くて順番が来そうもないので諦めて、1145頃に少林寺の対面にある十方禅院を見物することにする。
十方禅院
十方禅院は五百羅漢像があるのだが残念ながら内部は撮影禁止になっていた。
12:00頃、再び少林薬局で臘八粥の列に並ぶ。今度は空いていたので5分ほど並んだら臘八粥がもらえた。
先ほどまでの割り込みはどこに行ってしまったのだろう?まあ、臘八粥がもらえたので深く考えないようにしよう。臘八粥が昼食になり、昼代が浮いた。
初祖庵
まあ庵だから小さくて当たり前だが少林寺と比べると規模は非常に小さい。でも、観光客は少ないので静かである。庵の奥は尼僧禅舎になっており、どうやら初祖庵は尼寺のようだ。
少林寺武術ショー
13:35頃、少林寺演武庁に到着する。
武術ショーの上演時間
14:00から武術ショーあるので席に座り待つ。14:00に武術ショーが始まるが客席に空席が目立つ。冬の閑散期では観光客が少ないようだ。
永泰寺
途中までは少林寺から登封へ戻るバスでも行けるのだがいつもの癖で歩いてしまった。45分ほど歩いて15:15頃、永泰寺に到着する。
しかし、寺の規模と比べて入場料が60元となっておりボッタクリ料金である。
15:40頃、永泰寺を離れて登封行きのバスで16:10頃、西バスターミナルに戻る。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
バス | 1元 | 路線バス |
バス | 1元 | 登封⇔少林寺 |
少林寺 | 100元 | |
永泰寺 | 60元 | |
合計 | 180元 |
会善寺
05:00頃に起床して08:30頃まで旅行記の作成をする。09:00頃、西バスターミナルから少林寺行きのバスに乗車する。09:10頃、西バスターミナルと少林寺の中間ぐらいにある十字路の手前で会善寺の標識が見えたので下車して20分ほど歩き09:30頃、会善寺に到着する。
会善寺も世界遺産に登録されており、その歴史は北魏の時代まで遡る。会善寺は元は北魏の孝文帝(471-499年)の離宮であったが、隋の文帝から会善寺の名を賜り、唐代には 一行、道安、浄蔵などの高僧が修行をしている。
清代には乾隆帝が少林寺に宿泊した翌日に会善寺を訪れており、今でも乾隆帝の御碑が残されている。
ここは法王寺や嵩岳寺塔などの入場券で見物できるのだが入口に誰もおらず観光客はそのまま中に入り見物しているので自分も勝手に見物する。
少室闕
10:00頃、会善寺を離れて来た道をもどる。少林寺へ行く国道との十字路の手前の標識に少室闕0.2KMの表記を見つける。
少室闕も世界遺産に登録され ているので見物していかなければならない。
標識に従い国道を渡ると駐車場と世界遺産の石碑が見えてきた。10:20頃、少室闕に到着するが入口が閉ざされ ている。
近くに文物管理所があったので訊いてみたら少室闕は非公開になっているとのことで仕方なく周囲を一周して見物終了である。
でも、将来は公開するつもりだから周辺の整備はしているのだろう。
途中で「少林寺素餅」とかいう少林寺のお膝元らしい看板を見かける。10:55頃、1路のバスの終点「西十里鋪」に到着する。1路のバスに乗車して登封市内へ戻り2路のバスで嵩陽書院へ向かう。
啓母闕
11:30頃、嵩陽書院に到着して太室路を南東へ歩いていく。12:00頃、啓母闕に到着する。
啓母闕も世界遺産に登録されているのだが、少室闕と同様に非公開になっていたが啓母石は見物できた。
でも、駐車場が整備され観光客もそこそこいたので、そのうち入場料を取るのかもしれない。
入場無料であったが観光開発の途中で見るべき物はまだなかった。
12:50頃、崇福宮を出て通りを南へ向かう。この通りは崇福路というようで市内に近づくと建物が多くなってくる。13:00頃、8路のバス停「教堂」に到着する。
8路のバスに乗車して市中心部へ戻る途中で「家福楽超市」を見つける。カルフールの「家楽福」と似ているようというか錯誤を招きそうな名称だ。商標侵害の問題とか大丈夫なのだろうか?
市中心部に戻り中岳大街を歩いていると鉄道の切符代理販売所を見つける。登封でも切符が買えるとなると、これは非常に便利である。例えば前もって鄭州→北京とかの切符を買ったりする必要がなくなるし、少林寺観光が予定より早く終わりそうな場合、洛陽→北京とかの切符を買って洛陽1日観光を追加することも可能だろう。
ここは重要な場所になるかもしれない。切符代理販売所の場所は少林賓館から東へ5分ぐらいの所で中国銀行を過ぎた所にある。
13:45頃、イスラム食堂を見つけて6元の牛肉炒飯を食べる。
城隍廟
城隍廟は明代初期に建立された道教寺院である。入場無料だったのだが参拝客は少なく子供の遊び場と化していた。
列車で鄭州→北京西へ
17:15頃、新華賓館をチェックアウトして西バスターミナルで鄭州行きの切符を購入するが、窓口のおばちゃんは「バスは次の6時20分だよ」と言うが切符には発車時間が「18:40」とあった。更にバスの運ちゃんに発車時間を訊いたら「6時30分だよ」の返答が・・・。一体何時発車なんだ?時間通り発車しないような気がするし置いてかれては困るのでバスに乗り込んで待つことにする。
18:30頃、バスが発車して20:15頃、鄭州駅に到着する。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 6元 | |
バス | 4.5元 | 路線バス |
バス | 26元 | 登封→鄭州 |
合計 | 36.5元 |
北京福豊国際青年旅舎
06:20頃、北京西駅に到着する。ここから北京福豊国際青年旅舎(北京福丰国际青年旅舍)へはバスと地下鉄を乗り継いでいくのだが、まずは54路のバスに乗り長椿街口東(长椿街口东)で下車して地下鉄の長椿街(长椿街)で地下鉄2号線に乗り崇文門(崇文门)で地下鉄5号線に乗換えて灯市口で下車して北へ歩いて行く。
08:00頃、演楽胡同にある北京福豊国際青年旅舎に辿り着いたが、表にユースホステルのロゴが入った看板が無いので一度通りすぎてしまった。
北京城東南角楼で撮り鉄
午前中に王府井へ行った後に北京駅の南東にある北京城東南角楼へ向かう。王府井から地下鉄1号線に乗車して建国門で下車して10分ほど南へ歩く。 13:00頃、北京城東南角楼に到着する。入場料は10元である。
北京城東南角楼は明の正統元年(1436年)に建設された箭楼である。
北京城東南角楼は観光地なのだが、すぐ近くに北京駅があり鉄ちゃんにとっては貴重な撮影場所なのである。思う存分撮影しようと思ったが冬の北京で強風に晒された状態では30分ほどの滞在が限界であった。
これは煙台-北京を結ぶK286次。
北京首都国際空港
馬連道は北京最大の茶葉市場であるが、今回もここで土産に茶葉をボッタクリ価格で購入する。 17:30頃、王府井の郵便局で購入した茶葉の一部を小包で日本へ送ってみた。航空便で送料58元、箱代4元であった。小包は5日後の1/8に到着していた。この後、地下鉄1号線の大望路駅近くのウォルマートへ行く。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 56.7元 | |
宿泊費 | 55元 | |
地下鉄 | 10元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
北京城東南角楼 | 10元 | |
郵送 | 62元 | |
大紅袍250g | 200元 | |
金駿眉250g | 500元 | |
野生紅茶250g | 300元 | |
正山小種500g | 200元 | |
凍頂烏龍500g | 300元 | |
合計 | 1695.7元 |
北京首都国際空港
07:00頃、北京福豊国際青年旅舎をチェックアウトして地下鉄5号線、地下鉄2号線、機場快軌を乗り継いで、08:00頃、北京首都国際空港に到着する。ANAのカウンターへ向かいチェックインを済ませ出国カウンターへ急ぐ。
NH956便の搭乗開始時刻は08:20となっているので時間にほとんど余裕が無い。出国手続きを終えて安全検査を受けるが昨日ウォルマートで購入したLGの歯磨粉が没収されてしまった。歯磨粉も液体と同じ扱いで機内への持ち込みが禁止されていたのだ。歯磨粉は没収されてしまったが飛行機には乗ることができた。
NH956便は08:55出発の予定だが北京上空の航路が混雑しているとかで15分以上も誘導路で待たされる。13:45頃、成田空港に到着する。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
地下鉄 | 27元 | |
合計 | 27元 |
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
鉄道 | 2400円 | 成田空港→京成上野 |
合計 | 2400円 |