山西省旅行記2015
平遙古城は雨
朝から雨が降っている。これでは遠出ができない。今日は大人しく引き籠もるしかなさそうだ。
天気が雨にもかかわらず通りは金持ちの中国人観光客で賑わっている。中国は抗日戦争勝利の式典で昨日から3連休なのだが雨なのに昨日より人出が多い。昼過ぎに腹が減ったので外へ出るが、平遙県署の前は人だらけだ。
蘑菇鶏蛋蓋飯
昼食は蘑菇鶏蛋蓋飯(8元/約160円)を食べる。キノコと卵の炒めものをご飯の上に乗せておりキノコが美味い。
青菜拉麺
でも、蓋飯だけでは物足りないので隣のイスラム食堂で青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。手打ち麺と薄口スープの組み合わせが美味い。やはり麺は手打ちに限る。
平遥古城は天気が悪くても観光客だらけで株暴落の影響なんて感じさせない様子だ。お金持ちの旅行熱は株暴落でも影響なく熱いままの様子だ。
中国のアホ毛
そして、平遥古城でよく見かけるのが四川省成都から流行りだした頭から生えた草の豆芽花だ。
中国の事なので流行はすぐに過ぎ去るのだろうが、しばらくはどこへ行ってもアホ毛を見ることになるのだろう。
主に女性がやっているのだが、中には野郎がアホ毛を生やしている。どう見てもアホだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 22元 | |
合計 | 22元 |
平遙→王家大院
06:55頃、バスターミナルの平遥汽車站にやってきた。今日はどこへ行くかはまだ決まっていない。霊石の王家大院、祁県の喬家大院、渠家大院のいづれかにしようとは思っている。とりあえず窓口の時刻表を確認して決める。早朝は五台山などの各地へのバスもあり結構人がいる。で、一番遠そうな王家大院へ行くことにする。運賃は17元、07:30発のバスだ。
チケットには霊石とあるがバスには王家大院の表示がある。すでに先客2人がおり発車を待つがバスターミナルのおっちゃんに「こっちの車に乗ってくれ!」と先客2人と一緒に乗用車に乗せられ別の場所へ。
10分ほど走ると別の王家大院行きのバスが待っており、こちらの3人が乗車するために先に乗車していた姉ちゃん3人組が次のバスということで降ろされ、こちらの3人が乗車し、07:15頃に発車する。高速を使うということで高速代2元追加で支払い高速をアクセル全開で爆走していく。
中国のバスは謎が多い。バスターミナルから時刻表にないバスに乗せられたりして移動するからだ。高速代は徴収されたがバスのチケットは普通に有効なので白バスではないようだ。
王家大院
08:05頃、王家大院の駐車場に到着する。朝から金持ちの中国人観光客が押し寄せている。入場料は55元だがctripで予約をして支払いショートメッセージを受け取る。そのまま発券機に予約コードを入力して入場券を受け取る。これで入場料は4元節約の51元だ。
王家大院は山西省霊石県静升鎮に位置しており明清民居建築の集大成とも呼ばれる。霊石県四大家族之一が太原王氏の末裔である静升王家であり、明の万暦年間から清の康熙、雍正、乾隆、嘉慶の300年に渡り建設された邸宅が王家大院である。
王家大院はとにかく広い。王家の財力がどれだけ凄かったが示されている。昔の金持ちの邸宅はとにかく立派で明清建築の風格がしっかりと保たれている。
そして、金持ち中国人観光客がとにかく多い。連休中の土曜日なので特に多いのだろうがガイドに連れられた団体客が次々と押し寄せてくる。
入口付近は混雑しているので奥の方へ進むと観光客のいない静かな空間があったりする。王家大院の規模が大きいので観光客がいない場所もあるのだろう。
そして、中国なので有名観光地といえどもあの音が鳴り響く。観光客におサルさんが紛れ込んでおり痰を吐いている。王家大院のような有名観光地でも文明旅游ができない成金のおサルさんがいるのだ。
いつもの通常運転の中国なのだろうが正直言って残念である。五千年の歴史を持つ中国に何でおサルさんが大量に生息しているのか不思議でならない。本来の中国は隋や唐の伝統を受け継いでいておサルさんは生息していないはずなのだが?
城壁へ登ると王家大院が一望できるが日が照りつけて暑い。朝は涼しいが10:00以降は夏の暑さになる。
そして、この暑さになると裸族の兄ちゃんとかが出現する。それだけ暑いのだ。文明旅游どころでは無いらしい。他にも城壁には手鼻を噛んでいるおっちゃんもいるし色々な種類の観光客が訪れている。11:30頃、王家大院を出る。
静升文廟
11:35頃、駐車場に戻ってきた。介休行きのバスが停車しているが、12:30発の平遥行きのバスはまだのようだ。時間があるので駐車場前にある静升文廟を見物していくことにする。入場料は10元だ。
静升文廟は元の至元2年(1136)に建立され800年以上の歴史がある。見所のひとつが元代の彫刻の鯉魚躍龍門だ。登龍門が彫刻で表現されている。彫刻だけなら外にあるので入場料は不要である。
建物は元代と明代が中心になるが清代に修復がされている。で、肝心の建物だが結構傷んでいる。全国重点文物保護単位に指定されているが保存状態はよくないようだ。
12:15頃、平遥行きのバスが駐車場へやってきた。ナンバープレートを見ると朝バスターミナルで最初に乗車したバスだ。12:30発車ということで運ちゃんは休憩でどこかへ行く。12:25頃、運賃徴収が始まる。平遥までは17元だ。12:35頃、予約だかしていた客の到着を待って発車する。高速には乗らずに一般道を爆走していく。13:50頃、平遥古城北門近くで下車する。
紅焼肉大碗麺
駅近くの食堂で遅めの昼食に紅焼肉大碗麺(10元/約200円)を食べる。製麺機で作った麺を茹でて甘めのスープに投入。トッピングが紅焼肉になる。中国だと拉麺は手で伸ばした麺を指し、製麺機で作った麺は拉麺とは呼べない。手で伸ばしていないから当然だな。日本と違い拉麺を名乗れる基準が厳しいようだ。
1元ビール
食後はスーパーマーケットの家家利でQINGPAIビール320ml(1元/約20円)を購入する。コカ・コーラより安いので買ってしまう。夕飯は葱油拌麺(8元/約160円)を食べる。夜は次の目的地である太原での宿の予約と太原への切符を予約しておく。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 19元 | |
鉄道 | 15.5元 | 硬座 平遙→太原南 |
バス | 19元 | 平遥→王家大院 |
バス | 17元 | 王家大院→平遥 |
王家大院 | 51元 | |
合計 | 121.5元 |
いつも楽しみに読ませていただいています。
普段、上海で生活しているのですが、さすがに町中ではあまり見かけませんね。
先日、無錫の水滸城に行った際には沢山見かけましたが、同行者の中国人(40代)から、『僕はあまり好きではない。昔(近代以前)の習慣では、親が子供を売る時に、道端の草を千切って頭に乗せていた。たぶん、可愛いからやっているのだと思うけど、それを思い起こすから、嫌だな』と言われてましたよ。
上海は大都会ですから別格ですね。
主に田舎の観光地が流行地域なのでしょうね。
昔の習慣を知っている人からするとアホ毛とは違う見え方がするのですね。
アホ毛ってピクミンが源流ですかね?
どうなんでしょうね?
何かがあったから流行っているのでしょうけど・・・。
麗江でもアホ毛けっこう見かけました。幼い子がやってるとかわいいですが~
麗江は世界遺産特需なので、物価が観光地価格で高かったです。
麗江でもアホ毛が流行っているのですね(笑)
子供がやっているのは可愛いので問題ないでしょうけど、野郎がやっているのを見ると・・・。