山西省旅行記2015
臨汾鼓楼
07:30頃、鼓楼にやって来た。鼓楼は大中楼とも呼ばれ臨汾中心部に位置している。創建時期は北魏まで遡るが現在の鼓楼は1987年に再建されたものになる。
市の中心部にある鼓楼は当然交通の便も良い。バスは1路のバスで臨汾駅と臨汾西駅へ行ける。臨汾西駅が高速鉄道の駅になりバス停は高鉄站(高铁站)になる。
豆腐菜と油条
09:00頃、朝食に豆腐菜(4元/約80円)と油条2本(1元/約20円)を食べる。
豆腐菜は河南省の料理で豆腐粉条菜とも呼ばれる。唐辛子の効いたスープに豆腐とトコロテンみたいなのが入っている。豆腐料理の一種かな?
丸子麺
17:00頃、夕飯を食べに出かける。臨汾でよく見かける丸子麺(10元/約200円)を食べる。肉団子の乗った麺料理だ。いくつかの店で食べ比べてみよう。
衡水老白干ビール
食後は衡水老白干ビール500ml(3.9元/約78円)を購入する。昨日は320ml缶の方を購入したが、おそらく中身は同じだろうが缶のデザインが違う500mlも購入してみた。飲んでみたら味は同じであった。しかし、夕方でも暑い時間帯に飲むビールは美味い!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 22.8元 | |
合計 | 75.2元 |
臨汾駅
08:30頃、ユースホステルをチェックアウトして、公交公司のバス停から11路のバスに乗車して臨汾駅へ移動する。運賃は1元、08:45頃、臨汾駅に到着。いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。駅員は小日本に関わりたくないようでパスポートの写真は見るが近くの公安には特に相談せず何もなかったかのように返却。北京での抗日戦争勝利の軍事パレードが明日行われるが田舎での警備は相変わらず形だけのようである。
臨汾→平遥
今日は10:07発、蘭州→太原の1096次に平遥まで移動する。席は硬座、運賃は21.5元、距離、約2時間の乗り鉄だ。
列車の到着が遅れており、10:00頃にホームへ移動。ホームの隣の線路には人民解放軍の輸送列車が停車している。でも、トラックとかばかりなので重要度は低そう。
10:05頃、1096次がオレンジの東風4型に牽引され入線してくる。そして、乗車バトル開始だ。とりあえず、列でなく群の後方に付いて乗車口へ。下車する乗客が多いので少し待つことになるが、おサルさんは待つということができないようで無理に乗車しようとして乗務員に制止される。躾のされた犬でもご飯は待てるぞ・・・。
乗客の下車が終わりおサルさんたちの乗車が始まる。列ではないので正しい表現かは疑問だが、おサルさんの割り込みが激しい。乗務員はやる気がないので並ばせようとしない。こんな状態なのでいつもの行先票撮影は平遥到着後だな。
10:15頃、乗車するが荷物棚の空きが少ない。荷物を通路に置くことは何とか避けたい。中国の鉄道ではガキが通路で放尿というイベントがあり、汚染水が床の荷物を襲うのだ。何とか荷物棚の空きを見つけて発車を待つ。15分遅れの10:22に1096次が発車する。列車の終点が山西省の省都・太原なので列車内は満席で通路に足が投げ出されていたりといつものカオス度だ。
12:45頃、平遙駅に到着。乗車バトルで撮りそこねていた行先票を撮影しておく。
ホーム脇にはボロボロの東風4型が停車している。正統派の緑色であるが塗装が剥がれており廃車寸前といった感じだ。大連で1990年製造のようなので既に25年経過となるとやはり廃車も近いか?
平遥鄭家客桟国際青年旅舍
平遙駅を出ると宿の客引きとボリタクが待ち構えている。宿は予約済みなのでそのまま平遥古城内にあるユースホステルの平遥鄭家客桟国際青年旅舍(平遥郑家客栈国际青年旅舍)へ向かう。古城内にある主要観光地の県衙近くにあるので大体の場所は分かるが看板がボロくて分かり難かった。
13:30頃、暑い中で到着し登記する。1泊45元だがeLongでの予約時に宿泊費は溜めておいたキャッシュバックから支払ったので実質0元だ。部屋は5人ドミトリーで小さな窓が一つある。屋根裏部屋のようで天井に太い梁がある。エアコン付きで各ベッドにはコンセントが付いているが照明は無しだ。ロッカーはバックパックが入る大きめのがあるが一部は鍵が壊れている。
共同のトイレ・シャワーはアカン!2つあるトイレの1つは壊れて使用停止だ。この規模宿泊施設でトイレ一つはダメだろ!さっさと修理しろよ!シャワーは3つあるがカーテンで仕切っているだけなので兄貴と裸のお付き合いになってしまう。最悪だ・・・。はっきり言って招待所レベルだ。せめてトイレ・シャワーだけは整備しておいて欲しい。
建物自体は元は邸宅だったようなので古さが感じられ非常に雰囲気が良い。
平遥古城
14:00頃、平遥古城を散歩するが暑い。
すぐにやる気が失せてしまう。
牛肉湯麺
14:10頃、古城内の食堂で昼食に牛肉湯麺(10元/約200円)を食べる。スープは濃い口で醤油か何かを使っているようだ。やはり古城内の食堂は基本的に高い。中には刀削麺6元とかの店もあるが基本は観光地価格で設定されている。
牛肉扯麺
しかし、腹減ったので今度は古城の外で食堂を探す。14:55頃、西門の通りでイスラム食堂を見つけ牛肉扯麺(7元/約140円)を食べる。幅広麺なのだが烩麺に似た感じだ。
スープは薄口になっている。やはり、観光地価格と言っても麺類は7元ぐらいでないとな・・・。
平遙汽車站
15:30頃、平遥古城の北にあるバスターミナルの平遙汽車站を訪れる。
時刻表は窓口のおばちゃんが怖いので撮影断念。運賃表だけの撮影にしておく。太原、介休、祁県などのバスがある。
バスターミナルには102路と108路の路線バスがあり、108路のバスが平遙駅と高速鉄道の平遥古城駅へ行く。
16:00頃、平遙駅近くにあるスーパーマーケットの家家利超市に寄ってみる。結構お客さんが入っており賑わっている。
平原県産の百士ビール
ここで百士ビール320ml(1元/約20円)を購入する。1元は激安だ!しかも山東省徳州市平原県が生産地になっている。平原県といえば劉備だ。先日の小麦王ビールに続いて百士ビールも劉備ファン公式ビールへ仲間入りか。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
バス | 1元 | 路線バス |
合計 | 19元 |
世界遺産 平遥古城
06:50頃、平遥古城の散策へ出かける。平遥古城は言わずと知れた世界文化遺産である。昼間は観光客で賑わっているというかやかましい古城であるが、この朝の時間帯は涼しく、比較的静かで散策にはちょうどよい。
まずは平遥県署を訪れてみる。県署は明や清の頃の行政の中心地で県庁や市役所に相当し警察の機能も持っていた。江戸時代の日本で例えると奉行所といったところだ。昼間は観光客だらけだが朝は静かで落ち着いた雰囲気だ。朝の落ち着いた古城の雰囲気を味わっていたのだが朝市とかが行われている通りだと人が多く賑わっている。
そして、観光客と地元民の痰吐きが酷い。世界遺産の平遥古城といえどもおサルさんが生息しているようだ。痰吐き何とかならないかな?あの痰吐きの音は本当に嫌だ!せめて人前でしないでくれ!痰吐きの光景を見る度に中国には中国人以外にも服を着たサルが生息していると思ってしまう。中国は文明人の中国人とおサルさんの差が激しい。
続いて古城内で一番高い建物の市楼へ向かう。ここが古城の中心になるようだ。
北門から城壁に沿って西門へ歩いていく。西門にたどり着くとおっちゃんが城壁に立ち小便をしていた。世界遺産に放尿するというのは滅多に見られない光景だ。いや、中国の世界遺産だとよく見かけるのかも知れない。これにはさすがに呆れてしまう。
立ち小便や野糞が日常の光景の中国でも、中国の宝ともいえる世界遺産の平遥古城に立ち小便はマズイだろう。某党の偉い人たちは何をしているのだろうか?しっかり取り締まりや調教をしないと中国の世界遺産が汚染されてしまうだろうが・・・。
五千年の歴史を持つ中国のイメージが崩壊していく。隋や唐代の中国はどこへ行ってしまったのだ?孔子や孟子たちもこのような中国の現状を悲しんでいるだろう。
麻辣麺
朝食に四川料理の食堂で麻辣麺(6元/約120円)を食べる。唐辛子が利いて辛いのだが辛すぎてスープの味が良く分からず。
衙門官舎
ユースホステルへ戻るとテレビは抗日戦争勝利の式典を生中継しており祝賀行事が盛り上がっているようだ。11:00頃、平遥鄭家客桟国際青年旅舎をチェックアウトする。
斜め向かいのeLongで予約しておいた衙門官舎に引っ越しする。1泊30元で6泊するがeLongで溜めておいたキャッシュバックを使い実質0元になる。
部屋は7人ドミトリーでエアコン有り、窓付きの屋根裏部屋だ。部屋は広めで各ベッドにコンセントが付いているので電源の確保は問題ない。でも、ベッドに照明はない。共同のトイレ・シャワーは古いが、まあ立地と値段を考えると仕方ないかな。早期の改修を望む。
昼頃、再び古城内の散策に出るが人多すぎだ!北京で習近平が軍事パレードで「同志們!」って叫んでいるのに観光客は平遥県署の前で記念撮影中。
他の通りでも記念撮影や買い物に励んでおり、祝賀行事は臨時の休日程度の認識だろうか?臨時の休みで楽しく観光のようだ。
担担麺
12:45頃、四川料理の食堂で担担麺(5元/約100円)を食べる。
世界遺産 双林寺
13:30頃、平遥汽車站で108路のバスに乗車する。運賃は3元で、108路は双林寺や高速鉄道の平遥古城駅へ行く。13:50頃、双林寺に到着。入場料は35元。
双林寺は平遥県城の南西6kmにある橋頭村にある。双林寺の元の名称は中都寺と呼び、創建年代は不明で北斉の武平2年(571)に修復される。宋代に双林寺へ改名する。
寺には二千以上の塑像があり、「華夏明珠」「東方彩塑芸術宝庫」とも称される。1997年に平遥古城と共にユネスコの世界文化遺産に登録されている。
寺は城壁で囲まれており一般的な寺とは少し様子が違う。境内には観光客がいるが平遥古城とは違い静かである。
殿内は撮影禁止になっており撮影できるのは殿外に安置されている仏像四体のみだ。殿内の仏像や塑像は一見の価値ありである。ただし、痛みが激しく彩色は落ちたり腕や足の無い塑像が多い。
そして、伽藍殿には関羽像が祀られており、関羽の活躍場面が塑像で再現されている。世界遺産に関羽像が入っているので関羽ファン必見であろう。でも撮影禁止である。
一通り見物し終えるが観光客のおっさんがスマホで話しながら手鼻を噛んでいる。世界遺産で手鼻はマズイでしょ。がっかりする光景を見せられてしまった。
鶏蛋拉麺
15:30頃、双林寺を離れ108路のバスで県城へ戻る。夕飯はイスラム食堂で鶏蛋拉麺(7元/約140円)を食べる。やはり麺は手打ちに限る!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
バス | 6元 | 路線バス |
双林寺 | 35元 | |
合計 | 59元 |