上海到着

11:00頃に公安が乗船して船内検査をする。11:30頃には下船が始まる。人数を区切って下船させており自分は第2陣で下船した。下船後にバスに乗 車。一度にバスの定員しか下船させないようだ。バスで税関、検疫所、出入境管理処のあるところまで移動。まずは手荷物検査を受ける。荷物をX線で検査。みかんを没収されていた中国人がいた。みかん等の果物は持ち込み禁止のようだ。続いて検疫の申告書を提出。自分は申告書に蘇州號を簡体字で「苏州号」と書く のを「苏洲号」と書き間違えていたがそのままにして提出した。特に何もなくそのまま通過。出入境管理処も無事通過、最後に税関でもう一度荷物のX線検査を 受けてそのまま出口へ。無事上海到着である。
国際フェリーターミナル~地下鉄
入国審査も無事通過し、次は宿を探さねばならない。ネットで調べた限りだと大体ここで浦江飯店(浦江饭店)やCaptainHostel(船长青年饭店)を目指すのがバックパッカーの王道らしい。しかも蘇州號で同室だった乗客が「CaptainHostelは満室で予約できなかった」と言っていたのでガイドブックに載っている有名な所は満室の可能性が高い。そこで出発前に候補にあげていたガイドブックに載ってなさそうな楽途国際青年旅舎(乐途国际青年旅舍)を 目指すことに決定!
この時すでにお昼頃。地下鉄の駅を目指し東大名路(东大名路)を東に歩く。しかし、本来なら東大名路から楊樹浦路(杨树浦路)へとまっすぐ進み大連路(大连路)と交差する所で地下鉄4号線(地铁四号线)の楊樹浦路駅(杨树浦路站)に到達するはずなのだが、途中で北に進んでしまい大連路駅 (大连路站)に到着。
大連路駅で曹楊路駅(曹杨路站)までの切符を購入しようとするが窓口と自動券売機がある。窓口が混んでいたの券売機で買おうとするが 券売機の近くにいた客だと思っていた人が「到哪里?(どこまで?)」と聞いてきたので、とっさに「曹杨路(曹楊路まで)」と答えてしまった。この人、実は 係員らしい。持っていた10元札を渡すと、券売機に硬貨を投入して切符とお釣の6元を渡された。券売機にも紙幣の投入口があるのだが、これでは自動券売機 の意味がないのではと思ったが後に理由が判明する。理由は後程。
地下鉄のホームは空いており、きれいに整備されている。しかも、線路への転落防止のために 自動ドアが設置されている。さらに車両もすごい。走行時にどこかで聞いた音がする。この車両はVVVFなのだ。E231系に似た音。上海の地下鉄は侮れない。大阪の地下鉄は、もっと頑張らねば。地下鉄は上海駅(上海站)の手前で地上に出て高架を走行する。
楽途国際青年旅舎に到着

ドミトリーは空いており、とりあえず24,25,26日の3日間泊まることにする。1泊70元、保証金(押金)50元、3泊 で260元を支払う。部屋は6人部屋で荷物があり先客が2人いるようだ荷物を部屋に置いていると黒人さんが一人帰ってきて荷物をまとめて出て行った。どうやら、6人部屋でも客は2人だけになったようだ。まあ、まずは上海駅(上海火车站)へ香港の九龍行きの切符を買いに行かなければならない。香港でビザを取得 しなければこの先の旅が続けられない。
上海駅で切符を購入

不満だが列に並び、「要一张一月二号去九龙的票(1月2日の九龍行き一枚)」と聞いて列車番号等を書いた紙を渡すが「没有一月二号(1月2日は無いよ)」といわれ3日の硬臥中段の切符を購入。料金はなぜか料金表と違い476元だった。料金表より何故100元安いのだ?読み間違えたのだろうか?切符が購入できたので宿に戻る。地下鉄の切符売り場で気付いたのだが自動券売機はよく故障するようだ。紙幣を飲み込まれて切符とお釣りが出てこずに駅員を呼んでいる客がいた。これで大連路駅の自動券売機が有人券売機になっていた理由が分かった。
曹楊路駅に着くと駅前に人だかりができていた。「人民の集まるところに喧嘩と事故がある」と判断して見に行く予想通りの展開だった。自転車2台とバイクの衝突事故だ。3人が激しく言い争っているうちに警察到着。これ以上見てても意味が無いので夕飯を食べて宿に戻る。部屋の鍵が開いていた。先客が戻っていた。先客は日本人だった。西安と南京に行ってきたそうでもうじき帰国するそうだ。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 4.5元 | |
| 宿泊費 | 210元 | 70元×3 |
| 鉄道 | 476元 | 硬臥 上海→九龍 |
| 地下鉄 | 10元 | |
| 合計 | 700.5元 |
中国銀行上海市分行を目指す
0700起床。周辺を散歩後に溜まったメール確認などをする。1200過ぎに外灘(外滩)へ向け宿を出発。とりあえずバスで行けるか試してみるも地図を購 入していなかったので道に迷い何故か上海交通大学やアメリカ総領事館にたどり着く。アメリカ総領事館は至る所に武装警察が警備しており写真撮影を断念。その後バスを乗り継いで人民広場(人民广场)に到着。南京東路(南京东路)を通り、1600に外灘到着。中国銀行を見つけ内部に突入していく。
中国銀行で口座開設




南京東路で声をかけられる

補足:南京東路に限らず上海では外国人をお茶に誘って金を巻き上げる小姐とぼったくり店のおっさんたちがいるので要注意だ。スケベ心を出すと良い事は無い。
参考:北欧エリートがぼったくり被害 地元政府が賠償-上海
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 14.5元 | |
| 地下鉄 | 10元 | |
| バス | 6元 | 路線バス |
| 中国銀行口座開設費用 | 10元 | |
| 合計 | 40.5元 |
上海大統路茶葉批発市場




補足:上海大統路茶葉批発市場は上海駅北口周辺の再開発により2007年に閉鎖され上海大寧国際茶城へ移転した。参考1 2 3
天山茶城




天山茶城
住所:上海市中山西路518号
また銀行口座開設



| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 7.4元 | |
| 地下鉄 | 17元 | |
| バス | 2元 | 路線バス |
| 地図 | 6元 | |
| 合計 | 32.4元 |
宿を移動

夕方、部屋に戻り、今後の計画を検討していると先客Aが部屋に戻ってきた。「你好!」と挨拶をすると返事をしてくれた。しかし、このあと会話をするまでの10分間、自分は中国人だと思われていた。先客Aは杭州の人で東洋エンジニアリングで仕事をしているといっていた。夜になって新たに宿泊客が来たが日本人だった。ちょっと様子を見てから「你好!」と挨拶しようと思い黙っていたが、この日本人が「この部屋、中国人だけだよ!」と悪意のこもった一言。「日本人もいるんだけど、你好ぐらい挨拶はないのか」と思いつつ黙って無視。このままこの小日本の男は部屋に日本人がいることを知らずに旅立っていった。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 10元 | |
| 宿泊費 | 385元 | 1泊55元×7 |
| 地下鉄 | 4元 | |
| 合計 | 399元 |
朱家角へ向かう

朱家角を見学



堂内で線香を備えた後におみくじみたいなのを引いた後にノート に名前と国籍とお布施の金額を記入するのですが、ほとんど英語で書かれており100元から600元まで外国人はお布施しているようです。しかし、自分はこ こまで馬鹿じゃないのでいい加減な名前と国籍を韓国、お布施の金額欄には10元と記入してやりました。そうすると、おっちゃんは紙に100元と書いて見せ るので、「非常贵!(高い!)」と言い返して10元のお布施で押し通しました。外国人だからと高額なお布施を要求するとは侮れない。

| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 4元 | |
| 地下鉄 | 8元 | |
| 朱家角 | 70元 | 交通費込 |
| お布施 | 10元 | |
| 合計 | 92元 |
中国銀行で両替
昼過ぎに中山公園駅近くの中国銀行に両替に赴くが、何と窓口が40人待ちであった。年末の金曜でも中国は旧正月前が混むと思っていたら日本と同じだった。1時間15分待たされ最大で70人待ちまで待たされた。みんな待たされている中で、お婆ちゃんが騒いでいた。銀行員に向かって騒いでいたので話が聞き取れ なくても見当はついた。確かに70人待ちまでいったら怒るだろうな。50000円を両替して3199.9元になった。レートは100円=6.3998元で ある。
中国聯通のモバイル通信に申し込む
中山公園近くの中国聯通(中国联通)の長寧路店で掌中宽带に申し込む。掌中宽带はCDMA 1Xでモバイル通信ができるサービスであり、理論値で 153.6KB/Sの速度が出る。実速度はISDNぐらいだ。それでも中国移動(中国移动)のGPRSより高速である。
さっそく窓口でおばちゃんにHPを 印刷した紙を見せながら聞いてみた。おばちゃんは直ぐに係員を呼んでくれてサービス内容の説明を受ける。いくつかのコースがあるのだが自分は月200元/200時間まで定額、200時間以上は従量制のコースにした。これなら1日6時間つないでもまだ余裕がある。このコースは1年前払いなので2400元と SIMカード代100元の合計2500元を支払う。ちょっと高いのだが実はモバイルカードがもらえるのである。モバイルカード自体で500元から700元 位するのでかなりお得感がある。しかもその場でノートPCにドライバをインストールしてくれて動作確認をしてくれた。
日本語のXPにも関わらず係員は驚きもせず慣れた様子でインストールしている。この係員は外人慣れか日本人慣れをしている。さすが中国聯通の上海での旗艦店をうたっている店舗だ。動作確認も 終えて商品を受け取る。パスポートの提示もなくあっさり手続き終了。いつもなら、買い物では最初にどこの国の人か聞かれるのに今回は聞かれもせず済んだ。
静安寺を見物する



両替
中国銀行 50000円→3199.9元 レート1元=15.625488297円
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 8.4元 | |
| 地下鉄 | 7元 | |
| バス | 2元 | 路線バス |
| 静安寺 | 10元 | |
| データ通信カード | 2400元 | 中国聯通 |
| SIMカード | 100元 | |
| 合計 | 2527.4元 |
魯迅公園を見学



魯迅故居に向かう


どうやら、内部は警備員が案内してくれるようで、先ほどの日本人たちが出てきた。一度に見学できる人数に制限があるようで、先に見学しているグループがいると待っていないといけないようだ。い よいよ魯迅故居を見学するのだが、ここも撮影禁止であった。でも警備員は色々と説明をしてくれるので8元払っても損はないだろう。
豫園周辺を見物




文廟と新天地へ向かう



宿に戻って吃驚
宿に戻ったら同部屋の杭州人からサダム・フセインの処刑を知らされ驚いた。新聞やテレビも見ないで、さらに台湾地震のせいでインターネットにも繋がらなかったので世界の動きは全く知らず。浦島太郎状態です。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 13元 | |
| バス | 8元 | 路線バス |
| 魯迅紀念館 | 8元 | |
| 魯迅故居 | 8元 | |
| 城堭廟 | 10元 | |
| 豫園 | 30元 | |
| 文廟 | 10元 | |
| 中共一大会址紀念館 | 3元 | |
| 中共一大会址紀念はがき | 10元 | |
| 合計 | 100元 |
今日は紅色の旅



中共二大会址紀念館を見学



今日の最終目的の孫中山故居を見学
中共二大会址からほぼ南に10分ほど歩いて孫中山故居に到着。孫中山とは辛亥革命の孫文の 事だ。しかし、入館料が20元になっている。ガイドブックには8元と書いてあったのだが値上げしていた。2倍以上の値上げは正直痛い。ちょっと迷ったがや はり見ないと後悔しそうなので20元支払ってまずは孫中山文物館を見学するが館内は撮影禁止になっておりがっかりする。しかし、展示内容は満足できる内容だ。
梅屋庄吉から孫文に送った写真や孫文が来た中山服など資料は豊富で20元でも仕方ないかなと思った。しかし、警備員の監視が厳しく撮影は困難であった。続いて孫中山故居を見学するが、ここは土足厳禁なのだが靴は脱がずに警察の鑑識のように靴にビニールをかぶせて見学する。

| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 10.7元 | |
| バス | 5元 | 路線バス |
| 毛沢東故居 | 5元 | |
| 中共二大会址紀念館 | 3元 | |
| 切手代 | 3.9元 | |
| 合計 | 27.6元 |
新年早々天気は雨
朝から天気は雨で今日は宿で大人しくしているしかない。明日以降の計画を練るしかないようだ。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 7.5元 | |
| 合計 | 7.5元 |
龍華寺を拝観



宋慶齢故居を見学
龍華寺を見学した後は龍華路で44路のバスに乗車して交通大学で下車して淮海中路を東に5分ほど歩くと宋慶齢故居に到着。しかし、入場券を販売する售票处はあるのだが入口に人民解放軍の兵士か武警が立っておりちょっと驚く。入場券を購入後恐る恐る入るが特に問題なかった。敷地の一番奥に宋慶齢故居があり入ると、なんとここも孫中山故居と同じく警察の鑑識のように靴をビニールで覆って見学だった。同じく撮影禁止。見学開始時間は12:30だったので椅子に座って待つ。この時は見学者は自分ひとりだけだった。




| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 9元 | |
| 地下鉄 | 3元 | |
| バス | 7.5元 | |
| 龍華寺 | 10元 | |
| 宋慶齢故居 | 20元 | |
| 合計 | 49.5元 |



