山東省旅行記~曲阜編

5116次 硬座で温州→金華西

shandong_0350720頃に宿を出て温州駅へ向かう。改札はまだ始まっておらずそのまま大人しく待つことにする。

shandong_036まずは待合室で待ちます。

shandong_0370745頃に改札が始まり列車に乗車する。

shandong_038温州~金華西は金温鉄道の路線。

shandong_039定刻どおり0805に発車するが金華西には30分ほど遅れて1400頃に到着する。

2582次 硬座で金華西→兖州

shandong_0402582次 金華西→兖州の切符。

shandong_041金華西では1650発の煙台行きの2582次で兖州まで行くのだが約3時間を待合室で過ごす。駅の入口には何故か人民が屯している。

shandong_0421635頃に改札が始まり乗車する。

shandong_043乗車後は機関車の撮影をするが車内に戻ると予想通り人民と荷物で溢れた民工車と化していた。ちなみに今回の機関車はDF11です。

shandong_044尿素とか表示された袋があって、完全に民工車です。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

兖州に到着

shandong_0450950頃、兖州に約30分遅れで到着する。

shandong_046兖州からは駅前の兖州汽車站で曲阜行きのバスに乗車して曲阜へ移動する。曲阜といえば世界文化遺産の孔府、孔廟、孔林があるので有名だ。駅前ではボリタクの運ちゃんがしつこかったが無視して1000頃、兖州汽車站で曲阜行きのバスに乗車して1030頃、曲阜汽車站に到着するが既に人民が目の前で痰を吐いている。

shandong_047どうやら人民にとっては孔子は尊敬すべき対象ではなくただの観光資源のようだ。孔子の曲阜といっても人民の民度は最低のようだ。

曲阜国際青年旅舎

shandong_048曲阜汽車站を出ると輪タクの運ちゃんたちがしつこく無視しても次から次へと声をかけてくる。運ちゃんたちを振り切って20分ほど歩いて曲阜国際青年旅舎に到着する。

shandong_049ドミトリーは空いておりようやく安住の地を確保できた。黄山、南京でユースホステルに宿泊出来ずにいたが清明節を過ぎていたのでもう安心して良さそうだ。

先客は日本人バックパッカー

4人ドミには既に日本人バックパッカーが1人居るということだったが外出中であった。まあ、まずは深圳を出て以来6日間も体を洗っていなかったのでシャワーで洗濯をしながら体を洗う。

午後になって日本人バックパッカーI先生に会うことが出来た。I先生は3ヶ月ビザが発給停止になる直前に取得して下関から青島にフェリーで来たそうで今後は西安などに行くそうだがはっきりとは決まっていないようだ。話をしているとI先生は物価高のヨーロッパで鍛えてきた兵のようで色々と武勇伝を持っていそうな雰囲気だ。夕飯はI先生とイスラム食堂へ行く。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11.5元
宿泊費 100元 1泊25元×4
バス 5元 兖州→曲阜
合計 116.5元

哈日族の上海人

0600頃に起きるとドミに宿泊客が新たに1人増えていたが昨日I先生と話をしている時に来た上海人だ。この上海人は宿の人にやたらと上海から来たことを強調していたり、ビデオカメラやPSPを持っており宿の姉ちゃんにサントリーやアサヒのビールが無いか聞いていたりといかにも都会人というのを強調していたり日本かぶれの雰囲気がしていたが、自分が少し中国語が理解できることが分かるとやたらと話しかけてくる。持っているノートPCには日本の曲が大量にあるし・・・。

極めつけは自ら「日本製品が好きなんだ。哈日なんだ。」とか言っているし。「哈日」とは簡単に言えば「日本大好き」という意味だ。まあ、「日本かぶれ」ということだ。この種の日本かぶれの人達は「哈日族」と呼ばれている。哈日族は主に台湾に多いのだが上海人の哈日族は初めて遭遇したというか中国人の哈日族には初めて遭遇した。

まあ、やたらと話しかけてくるおかげでOSの再インストールやHP作成が思うように進まず午前中を過ごす。午後になり出かけていたI先生が帰ってきて上海人が日本かぶれということを話すと「やっぱり」というような反応だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

何故か哈日族の上海人と曲阜見物

shandong_050朝起きてHP作成をしていると哈日族の上海人が話しかけてきて作業がちっとも進まない。数少ない貴重な哈日族なので話に付き合うが面倒だ。1000頃だと思うがI先生が泰山へ向けて出発していった。自分もそろそろ孔府とかを見に行こうと出かける準備をすると哈日族の上海人が「一緒に行こう」 とか言い出してついて来る。はっきりいって迷惑なのだが我慢する。

1100頃、まずは道路を挟んでユースホステルの隣にある顔廟を見物するが門が閉まっており公開はしていないようだ。工事でもしているのだろうか?顔廟は孔子の弟子を祀った廟なのだがそれ以上のことは調べていないので分からない。

shandong_051顔廟

孔府・孔廟・孔林

shandong_052続いて世界文化遺産の孔府・孔廟・孔林を見物するのだが当然金のない自分は入口だけを見て終了である。まあ、3ヶ所で入場料が150元というのはかなりのぼったくりだ。まずは孔府から。

shandong_053孔廟

shandong_054孔林

周公廟・少昊陵

shandong_0551300頃、周公廟を訪れる。周公廟は周の文王の第4子で殷を滅ぼした後に魯に封じられた周公旦を祀った廟だ。魯が滅びると廟も無くなったらしいが北宋の大中祥符元年(1008)に再建されて現在に至る。ここは入場料が10元なのだが哈日族の上海人は門番のおばちゃんを振り切り金を払わず見物していた。自分は余計な問題を抱えたくないので入口で待っててやる。

shandong_0561400頃、少昊陵に到着する。少昊陵は五帝の一人である少昊帝の陵墓である。石で積み上げられた陵墓が特徴で中国版ピラミッドとか言われている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
合計 8.5元

水滸伝の梁山泊へ

shandong_0570650頃、ドミに新たに欧米人バックパッカーがやって来て目が覚める。朝に曲阜に到着するとは一体どこから来たのだろうか?0710頃、ユースホステルを出て曲阜汽車站へ向かう。今日は水滸伝の舞台となった梁山泊を見物しに行くのだ。バスの切符を買うが0820発でまだ時間がある。バスターミナルをうろつきなが ら時間を潰すが周囲からは不審者に見えた可能性大だったような・・・。

shandong_058バスに乗り込み0820頃に梁山へ向けて発車する。

shandong_059途中で汶上汽車站に立ち寄り1100頃、梁山汽車站に到着する。

shandong_060バスターミナル前からは梁山景区へ行く電動ミニバスが運行されているので乗車してもよいの だが事前調査では徒歩圏内のようなので歩いていく。因みに梁山駅からは2路のバスで越山路口(宋街)で下車して電動ミニバスに乗換えて行くことになる。越 山路口(宋街)の牌坊をくぐり進むと前方に山が見えてきた。恐らくあれが梁山泊なのだろう。

shandong_061景区への入口には立派な牌防があるのですが景区までは田舎道です。

梁山泊

shandong_0621130頃、梁山景区に到着する。水滸伝の舞台になった場所なので観光客でそれなりに賑わっている。しかし、入場料は60元で高い。今までの経験上ではこの手のテーマパークはかなりしょぼいので期待を裏切られる可能性が非常に高い。

shandong_063それに金が無いので予定通り入口だけ見物して戻る事にする。

曲阜へ戻る

shandong_0641300頃、曲阜行きのバスに乗車して1530頃、曲阜汽車站に到着する。

shandong_065さて、そろそろ青島行きの切符を買っておこうかと思い曲阜汽車站の前にある国鉄大酒店の切符の代理販売所で青島の四方行きの切符を購入する。しかし、明後日の切符が無く明日の無座切符を購入する。しかも、夜に兖州発で早朝に四方着なので久しぶりに人民の海に飛び込み体力の限界に挑戦することになりそうだ。

切符を購入してユースホステルへ戻るが曲阜の街には明代の城壁が残っており孔府・孔廟は 城内にあるのだ。この城壁は孔府・孔廟を守る為に築城されたとか・・・。因みにユースホステルも城内にある。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
鉄道 38元 兖州→四方
バス 50元 曲阜⇔梁山
発券手数料 5元
合計 101元

曲阜→鄒城

shandong_0660715頃、ユースホステルを出て曲阜汽車站で鄒城(邹城)行きのバスに乗車する。

shandong_067今日は鄒城の郊外にある明の魯王の陵墓である荒王陵を見物しに行くのだ。鄒城といえば孟子の孟府・孟廟・孟林なのだが自分は捻くれて荒王陵の見物だ。まあ、金が無いというのもあるが・・・。

shandong_068客が集まりバスが発車して鄒城へ向かうが途中で孟母林の牌坊を通過して国道の料金所の手前で荒王陵と孟林の看板が見えてきた。ここで下車して徒歩で向かえばよかったのだが、そのまま鄒城汽車站へ向かったので後に悲劇に見舞われる。

0830頃、鄒城汽車站に到着する。事前調査では鄒城から崮寨へのバスで荒王陵へ向かうとの事だったが崮寨行きのバスは無かった。仕方が無いので12路のバスで戻れるところまで戻り徒歩で向かう事にする。

荒王陵

shandong_069荒王陵と孟林の看板まで戻り東へ向かう。途中で鄒城(邹城)⇔山西頭(山西头)行きのバスが通り過ぎていく。どうやら、荒王陵と孟林へはこのバスを利用するのが良さそうだ。

shandong_0701045頃、ようやく荒王陵に到着する。

shandong_071かなりの田舎にあるのだがちゃんと整備されている。

shandong_072入場料は20元で久しぶりに観光地で入場券を購入して見物だ。で、ここで思わぬ問題が発生する。何故か駐車場のおばちゃんが駐車料金10元を徴収しようとするので歩いてきたことを言うがしつこく徴収しようとするので冷たく無視する。周りの観光客たちは「あいつは歩いてきたぞ」とか首を突っ込んでくる。しばらくするとおばちゃんは徴収を諦めて駐車場へ戻っていった。まあ、払う必要の無いものは払わない。当たり前だな。

shandong_073荒王陵の入場券(裏)

shandong_074荒王陵は明の初代皇帝朱元璋の第10子魯王朱檀と妃の陵墓である。朱檀は不老不死や不老長寿といった荒唐無稽なものにのめり込み怪しげな仙丹などで19歳 の若さで亡くなっている。このような所業から朱元璋から「荒」の諡を賜っている。ようするにかなりの馬鹿息子だったようだ。

shandong_075荒王陵

shandong_076荒王陵の地下宮殿は地下26mにあり最深部に墓室がある。出土品は山東省博物館に収蔵されている。

shandong_077荒王陵 地下宮殿

shandong_078荒王陵は明代親王第一陵と称されるほどの規模のようで、 確かに成都にある明蜀王陵より立派なような・・・。1130頃、荒王陵を離れて104国道へ戻り曲阜行きのバスを拾い戻る。

5024次 無座で兖州→四方

shandong_0791730頃、ユースホステルをチェックアウトして曲阜汽車站へ向かうが既にバスターミナルは営業終了でシャッターを下ろすところであった。バスターミナルのおっちゃんに車輌の出入口でバスに乗るように言われ兖州行きのバスに乗車する。田舎だと最終バスは早いようだ。

shandong_0801845頃、兖州汽車站に到着して兖州駅へ向かう。これから5024次で青島の四方へ移動するのだが、座席指定無しの無座だ。色々と覚悟のいる移動になりそうだ。

待合室で改札の時間を待ち2100頃、改札口に並ぶのだが人民どもは並ばず割り込んでくる。孔子のお膝元といっても民度は最低の猿どもばかりなので今回は喧嘩を売ってみることにする。といっても、本当に喧嘩を売ると猿どもに返り討ちにされるので程々にする。割り込んできた糞猿の兄ちゃんに「糞猿どけ!消えろ!」などと日本語で喧嘩を売って列から追い出そうとするが糞猿の兄ちゃんが列から追い出されるのが気に食わないようで「殺死」とか言って怒っている。

こちらは「糞猿死ね!民度低いんだよ」など言うが糞猿は日本語が分からないのでこれ以上は怒らず襲ってこなかった。まあ、日本人相手にあれだけ罵ったらマジ切れして喧嘩だろうな。因みに「馬鹿」 の単語は使用していない。馬鹿な人民でも「馬鹿」と「馬鹿野郎」だけは知っている日本語だからだ。意味まで理解しているかは怪しいが・・・。

shandong_0810915頃に改札が始まり列車に乗車するが予想外にも無座でも席が確保できてしまった。おかげで座って四方へ向かうことになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
宿泊費 12.5元
バス 1元 路線バス
バス 5元 曲阜→兖州
バス 7元 曲阜→鄒城
バス 6元 鄒城→曲阜
荒王陵 20元
合計 60.5元