陝西省旅行記2014秋3 シルクロード世界遺産

西安の阿倍仲麻呂記念碑

09:00頃、興慶宮公園を訪れる。興慶宮公園には阿倍仲麻呂記念碑があるのだが、今日は土曜日であった。中国では観光地や大きな公園は休日には地元民が押し寄せてくるのだが、興慶宮公園も例外でなく人多すぎだ。

阿倍仲麻呂記念碑周辺は地元民に占領され写真撮影しても人が映っており駄目だ。おまけに痰や唾吐いているおサルさんが多く朝から不快指数急上昇だ。中国に来てから毎日痰吐き、唾吐きなどのおサルさんに遭遇しており、日本ではあり得ない事態だ。

まあ、中国全土が人間サファリパークとして考えて、おサルさんたちを飼育動物として見物するしかないな。

秦二世皇帝陵

10:30頃、東門のバス停から22路のバスに乗車して曲江池管委会のバス停で下車して、11:30頃、秦二世皇帝陵を訪れる。ここは、秦の始皇帝の息子の二世皇帝胡亥の墓だ。

2007年に訪れたときはボロボロの博物館だったのだが、何と立派な曲江秦二世陵遺址公園として整備されているではないか!カッコイイ秦兵の像まであるし・・・。

しかも、何もなかった周辺にはマンションが建設されており、凄い変わり様だ。

公園内には立派な博物館があり、秦滅亡に関する展示や周辺の古代墓で発掘された出土品が展示されている。博物館は入場料20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。12:30頃、曲江池管委会のバス停から224路のバスで小南門へ戻る。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

阿倍仲麻呂記念碑
N 34°15’11.33″
E108°58’50.58″
秦二世皇帝陵
N 34°11’37.74″
E108°58’48.85″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
バス 2元 路線バス
合計 13元

全真教の聖地・重陽宮

バスで西安→祖庵・重陽宮へ

07:20頃、宿を出てバスターミナルの西安市汽車站へ向かう。城壁を見ながら歩いて、07:30頃、西安市汽車站に到着する。西安にはバスターミナルがいくつかあるが西安市汽車站は西安城壁の西南角の西側にある小さなバスターミナルだ。路線数は少なく近郊へ向かうバスがほとんどなので利用客は少なく空いている。

ちょっと気になったのが洛寧(洛宁)行きのバスがあることだ。洛寧は核ミサイル基地がある所だ。

この小さなバスターミナルへ来た理由は重陽宮へ行くためだ。重陽宮と言えば金庸の武侠小説の射雕英雄伝神雕剣侠でお馴染みの王重陽が開祖の道教の一派である全真教の発祥地だ。

ある意味で金庸の武侠小説の聖地へ今日は向かう。バスターミナルで重陽宮のある祖庵行きのチケットを購入する。運賃は13.2元だ。

バスに乗車するとすぐに出発となり、07:40頃、バスが出発する。乗客は自分を含め4人だけだ。農村へのバスなので途中で客が乗車するのだろう。予想通り、どこかの通りで客待ちの停車をしたりして走っていく。

全真教の聖地・重陽宮

約1時間45分かけて、09:25頃、祖庵鎮に到着し、そのまま歩くと重陽宮に到着だ。一応道沿いに小さな標識があるので迷わないだろう。

重陽宮は800年以上の歴史がある道教寺院で、元は全真教の開祖・王重陽が修行をしていた庵があった場所で、後に「天下祖庭」と呼ばれ全真教発祥の地とされる。

入場料は25元で結構高い。中華圏では金庸の武侠小説は人気があるので、ファンの足元を見た料金設定と言っても良いだろう。

重陽宮には王重陽や弟子の全真七子たちの像がある。

清代の建物とかもあるようだが、観光開発中のために建物はどれも新しくなっている。どうやら重陽宮で村おこしをして中華圏から観光客誘致のようだ。

三義廟

11:30頃、標識に三義廟の文字を見つけ探してみると確かに三義廟があった。三義廟とは三国志の劉備、関羽、張飛を祭った廟だが、なぜここにあるのかは不明だ。

ただし、石碑を見る限り明の嘉靖年間にはあったようなので、それなりには歴史はあるようだ。そして、三義廟は劉備、関羽、張飛の義兄弟が主役と言ってよいのだが、入口ではいきなり諸葛亮がお出迎えで、どっちが主役なんだよといった感じだ。

特に三国志とは関係なさそうな場所の三義廟なのちょっとだけ見て成道宮へ向かう。

成道宮

12:15頃、重陽宮の北東約1.5kmの場所にある成道宮に到着する。

古く痛んでいる道教寺院だが、観光用の新しい重陽宮と比べると成道宮の方が、如何にも古くからあるという雰囲気が出ている。

活死人墓

成道宮の一番の見所は活死人墓であり、全真教の開祖・王重陽が修行をしていたのが活死人墓がある。

金庸の武侠小説・神雕剣侠に古墓派の本拠地として活死人墓が登場する。活死人墓の石碑は新しいが、それ以外は古さが出ている。


12:45頃、成道宮から祖庵へ戻り、13:30頃、バスで西安へ向かう。
15:15頃、西門で下車する。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安市汽車站
N 34°15’10.78″
E108°54’56.24″
重陽宮
N 34°06’32.99″
E108°29’22.79″
三義廟
N 34°06’17.17″
E108°29’02.32″
活死人墓
N 34°07’20.76″
E108°29’37.47″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.4元
バス 13.2元 西安→祖庵
バス 13元 祖庵→西安
重陽宮 25元
合計 66.6元

行くと後悔する法門寺

バスで西安→法門寺へ

07:15頃、宿を出て小南門のバス停から6路のバスで西安駅へ向かう。07:40頃、西安駅に到着し、兵馬俑や乾陵行きなどのバスが出ている駅東のバス乗り場から游2路のバスに乗車する。今日は陝西省を代表する仏教寺院の法門寺へ行くのだが、毎朝1便、西安駅東側のバス乗り場から法門寺行きの游2路のバスが発車している。

ロンリー・プラネット陝西の記事だと08:30に出発とあるが、08:25頃、運賃徴収が始まり運賃は往復で70元、片道は50元だが、片道運賃がなんかボッタクリだ。片道で行って法門寺を自由に見物してから帰りのバスを探すつもりの客が文句を言っているが運ちゃん曰く「法門寺には他の車はない」と言って強気だ。

ブチ切れた一部の客たちはバスを降りる。帰りの車がないような事を運ちゃんは言っているが西バスターミナルの城西客運站からも法門寺行きのバスが出ているし、扶風(扶风)から法門寺行きのバスもあるので、当然帰りの交通手段もある。

ロンリー・プラネット陝西で調査済みだ。何も知らない客を騙しちゃいけないよな!まあ、弱肉強食の中国なので中国人が中国人を騙しても不思議はないな。

08:45頃、バスが発車し法門寺へ向かうが、09:00頃、ガソリンスタンドで給油する。中国だとよくあることなのだが、客を乗せた状態で給油するということがある。客を乗せる前に給油するという考えがないようだ。

そして、いつの間にかバスにガイドの姉ちゃんがいる。このパターンは、団体ツアーということか?以前、洛陽のバスターミナルから少林寺行きのバスに乗車したらツアーバスだったという事があった。

仏教テーマパーク法門寺

バスが出発するとガイドの姉ちゃんが法門寺の入場券の販売を始める。車内で入場券を買っておけば入場券売場で並ばず済むので購入している乗客が多い。学生や陝西旅游年票を持っている自分は入場券売場で優待入場券を購入するので車内では買わない。

入場券の販売が終わったら法門寺の説明が始まるが、もう、これは法門寺ツアーのバスだ。で、20元でガイド付ツアーに参加できるのだが、今回は試しに参加してみる。約2時間かけて、10:50頃、法門寺に到着する。ガイドの姉ちゃんに連れられて法門寺を見物する。

法門寺は約千八百年の歴史があり、後漢に建立され唐代に最も繁栄している。

中国でも有名な千年古刹だが古さが感じられない。建物が新しすぎるし、仏像の巨大モニュメントがあったりして何やらテーマパークの雰囲気が・・・。

想像していたような千年古刹ではなかった。

法門寺は仏教テーマパークだ!法門寺は巨大モニュメントなどの新しい建造物ばかりで歴史を感じることがほとんどできない。

後悔先に立たず

来なければよかったが後悔しても後の祭りだ。中国には「不看后悔,看了更后悔」という言葉があり、「見なければ後悔し、見て更に後悔する」という意味で、今回はこれに該当する。というか、「后悔死了!」である。

14:20頃、駐車場のバスに戻り、14:45頃、バスが西安へ向けて出発する。17:05頃、西安駅前に到着する。法門寺は金を溝に捨てるつもりで見物しなければならない。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安駅
N 34°16’42.05″
E108°57’30.70″
法門寺
N 34°26’25.86″
E107°53’57.30″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.9元
バス 70元 西安↔法門寺
バス 1元 路線バス
法門寺 84元 優待価格
電動カート 30元
ガイド 20元
合計 226.9元

シルクロード遺跡・世界遺産 興教寺

西安・世界遺産 興教寺

朝から小雨が降っており天気が悪いが、07:50頃、南門にある地下鉄2号線の永寧門駅から航天城へ向かう。運賃は公共交通カードの長安通を使い割引運賃で2.1元だ。

08:15頃、航天城に到着、駅最寄りのバス停の東長安街西口を確認すると917路のバスが興教寺へ行く。それと南門からは323路や215路のバスでも東長安街西口のバス停へ行くことができる。

08:45頃、917路のバスに乗車する。興教寺までは2元で、09:05頃に興教寺のバス停で下車し北への道を進む。

山の上に寺が見えるので、あれが興教寺だろう。09:20頃、興教寺に到着する。

興教寺は唐の総章2年(669)に三蔵法師の遺骨を納めるために創建された千年古刹であり、三蔵法師の舎利が収められた玄奘塔(興教寺塔)や弟子の窺基、圓測の墓塔があり、玄奘塔、窺基塔、圓測塔の三塔と、山門、大殿が2014年に世界遺産に登録されている。

清の同治年間に戦火に巻き込まれ破壊されるが中華民国の頃に再建される。
しかし、毛沢東や江青らの文化大革命によって紅衛兵による破壊の危機が迫るが、周恩来の保護命令により興教寺は紅衛兵による破壊を免れ寺は守られた。
昨日、見物した同じ千年古刹だが仏教テーマパークの法門寺と違い寺は比較的小規模だが千年古刹としての雰囲気が保たれ静かな雰囲気が漂っている。世界遺産に登録はされているが入場券売場はなく無料で見物できた。

周辺には土産物屋はなく、地元のおっちゃん2人が寺への道で線香を売っているぐらいで商業化はされていない。観光客も殆どおらず、拝金主義にまみれていない貴重な寺院である。

しかし、この世界遺産 興教寺にも観光開発の波が襲いかかろうとしている。それが2013年4月に起きた興教寺事件である。西安市が興教寺の世界遺産登録申請に向けて文化財保護を名目に寺に立ち退き要求をしている。

しかし、僧侶たちは寺の立ち退きを拒否して、この騒動がマスコミの知れるところとなった。
興教寺の僧侶たちは、商業開発のための立ち退き要求と疑っているようだ。

まあ、マスコミに知られて騒ぎが大きくなったので西安市は不動産開発の常套手段であるチンピラを雇って追い出すという戦法が使えなくなったので、しばらくは大人しくしているだろう。

しかし、立ち退き計画は撤回されていないようなので、いつ開発が始まるかわからないのだ。観光地化され土産物屋が立ち並ぶ興教寺になる前に見物すべきであろう。幸い今回は静かな興教寺を見物できたが来年以降は怪しい。10:15頃、興教寺を離れ917路と215路のバスを乗り継いで南門へ戻る。

GPSデータ

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興教寺
N 34°05’28.70″
E109°02’02.34″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 48.3元
地下鉄 2.1元 永寧門(永宁门)→航天城
バス 5元 路線バス
合計 55.4元

シルクロード遺跡・大唐西市

大唐西市博物館

今日は朝から曇っており昨日に引き続き天気が悪い、おまけに大気汚染のせいなのか周辺のビルが霞んで見える。502路のバスに乗車して、大唐西市で下車する。

大唐西市は唐代に市が開かれ、多くの外国商人が訪れており、当時、世界の貿易中心地となる規模を誇っていた。現在は商業街となっておりレストランやホテルがあり、無印良品もある。

09:00頃、その一角に唐代の遺跡の上に建設された大唐西市博物館を訪れる。入場料は60元で特別展示とのセット券は120元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。


館内に発掘されたままの唐代の遺跡が保存されており、唐代の道や車輪の跡が見える。

展示物は出土品以外もあるが、銅鏡、唐三彩、貨幣などが展示されている。展示物を見ていると唐王朝と当時の中国人の凄さがうかがい知れるのと、中国の歴史の素晴らしさが分かってくる。

10:30頃、大唐西市博物館を離れバス停でバス待ちをしていると近くのおっちゃんが痰を吐いた。これだから自分は大多数の中国人が好きになれない。

せっかく中国の歴史の素晴らしさを実感している所で、ぶち壊してくれるのだから・・・。唐王朝の中国人と現代の中国人は同じ中国人なのだろうか?

いや、違うだろう!遣隋使や遣唐使は痰吐きや割り込みを学んでいないし・・・。中国の歴史は素晴らしいが、現代の中国人はマナーが酷すぎる。43路のバスで興慶宮公園(兴庆宫公园)へ向かう。

興慶宮公園・阿倍仲麻呂記念碑

11:45頃、興慶宮公園に到着し、昼頃に阿倍仲麻呂記念碑までやって来た。
土曜日に訪れた時は休日だったので公園内は地元民で溢れて記念碑の撮影には向かなかったが、今日は平日なので人は少なく自由に撮影ができた。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

大唐西市博物館
N 34°14’55.70″
E108°54’12.96″
阿倍仲麻呂記念碑
N 34°15’11.33″
E108°58’50.58″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 37.6元
バス 3元 路線バス
合計 40.6元

陝西歴史博物館

今日も天気が曇りで撮影には不向きな条件だ。08:30頃、小南門のバス停から610路のバスに乗車して翠華路で下車する。今日は陝西歴史博物館を見物する。ここなら室内なので特に天気を気にする必要はないが、入場券の窓口が凄い行列だ。

西安の有名観光地で無料だから平日でも観光客が押し寄せている。しかし、陝西旅游年票があれば一般の窓口に並ぶ必要はない!ネット予約の入場券窓口で入場券が受け取れる。ネット予約の入場券窓口は一人しか並んでいなかったので待ち時間ほとんどなし、おまけにパスポートの提示も不要であった。

楽勝で入場して、09:15頃、見学開始であるが人多すぎだ。平日なのに何なんだこの人の多さは!しかも、大声でやかましい!静かに見学できないのか?

やはり無理かな?中国人に静かに見学してもらうという発想が間違っているかな?欧米人も結構いるのだが、中国人たちは欧米人の目の前でも大声で話をして所構わず撮影している。

館内はフラッシュ禁止で撮影OKなのだが、中国人には関係ないようで平気でフラッシュ撮影している。中国の歴史の素晴らしさを学びに来たはずだったが、この無秩序な状態では不可能である。

展示物は凄いと思うのだが、それを見に来る客がおサルさんばかりで中国の素晴らしさを感じることができなかった。結局見物したのはマナーやモラルのない大量の中国のサルの生態であった。五千年の歴史と礼節を誇る中国のイメージが崩れさっていく・・・。

南バスターミナルの城南客運站

10:30頃、401路のバスで南バスターミナルの城南客運站へ向かう。11:00頃、南バスターミナルの城南客運站に到着する。城南客運站からは漢中行きのバスが出ており、さらには諸葛孔明の墓である武侯墓などがある勉県行きのバスもある。

そこで、今日は漢中の勉県行きのバスの切符を購入しようと来てみたのだが、何やら自動券売機がある。外観は駅にある切符の自動券売機と殆ど同じだ。


そして、二代身分証(二代身份证)の読取り部分もあるので外国人は使えないと思いつつ試しに操作ししてみたら身分証を要求されずに支払画面にまで来た。何と身分証なしでも購入可能であった。そこで11月3日の勉県行きのバスの切符を購入する。

運賃は110元だが、おばちゃんのいる窓口では109.5元だ。自動券売機のほうが0.5元高い。これは5角や1角の紙幣や硬貨に対応していないので繰り上げになっている可能性が高い。

それとも、窓口に並ばずに買えるとか、窓口のおばちゃんと戦わず済むから高いのか?まあ、今回は勉強代として考えておこう。(実は服務台でお釣りを払ってくれることが分かり出発当日に5角を服務台で受け取りました。)11:30頃、18路のバスで小南門へ戻る。

GPSデータ

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グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

陝西歴史博物館
N 34°13’31.84″
E108°57’02.19″
城南客運站
N 34°11’13.91″
E108°55’59.28″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 5.5元 ネット予約
西安湘子門国際青年旅舍
(西安湘子门国际青年旅舍/Xiangzimen Youth Hostel)
バス 109.5元 西安→勉県
バス 3元 路線バス
合計 118元

西安で撮り鉄

朝から雨が降っており外に出られない。午前中は完全に缶詰状態で午後になって天気が曇りになったが、午後から出かけるにしても遠くへ行けない。そこで西安駅近くの陸橋へ行き列車撮影をする。

15:20頃、西安駅近くの陸橋にやって来たが鉄オタは誰一人としていない。通行人が行き交う中で自分一人だけが陸橋で列車の通過を待つ。雨が降っていたので大気中のホコリやチリが除かれ遠くまで見通すことが出来て視界良好だ。
まずは機関車を撮影だが、目の前に韶山型から和諧型まで集結しており鉄分補給に最適だ。ここは機務段かな?そして、通過する列車の撮影もする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
バス 1元 路線バス
合計 12元

シルクロード遺跡・世界遺産 彬県大仏寺石窟

西安→彬県

08:25頃、小南門のバス停から224路バスで城西客運站へ向かう。今日の目的地は2014年に世界文化遺産に登録された彬県大仏寺石窟だ。

天気は曇りであまり条件はよくないが、08:50頃、城西客運站に到着、彬県行きのバスのチケットを購入する。彬県までの運賃は47.5元だ。バスは18:00まで随時発車となっており、バスに乗車し客が集まるのを待つことになる。

09:15頃、客が集まり出発する。彬県までは約3時間の道のりとなり高速道路を爆走していく。途中の乾県に入ると左手に唐の高宗と則天武后の陵墓である乾陵が見える。

彬県汽車站

11:20頃、バスターミナルの彬県汽車站に到着する。

まずはバスターミナルでバスの情報を調べるが、運賃表が古く実際の運賃と乖離が生じている。とりあえず参考程度に上記に画像を載せておく。

時刻表の方は恐らく変更はないと思うのだが西安行きの最終バスは、18:00になっている。

11:50頃、3路のバスで大仏寺へ向かう。車掌のおばちゃんに運賃を支払うが運賃は4元だ。ロンリー・プラネット陝西だと3元とあったが値上げされたようだ。

世界遺産 彬県大仏寺石窟

12:25頃、大仏寺に到着する。入場料は35元だ。

彬県大仏寺石窟は唐の太宗・李世民が亡くなった10万人の兵士のために唐の貞観2年(628)に建立し、建立当時は応福寺と呼ばれた。北宋の仁宗皇帝が養母の誕生日に慶寿寺と改名し、明代以降は大佛寺と呼ばれるようになった。

2014年に世界遺産に登録はされているが観光客は少なめだ。

そして、驚いたことに石窟の殆どは柵などで保護されておらず、そのまま見ることが出来るのだ。

麦積山石窟は扉や金網で厳重に保護され金網越しでしか見ることが出来なかったが、彬県大仏寺石窟は直に見ることが出来る。

しかし、防犯カメラが設置されているとはいえ、ここは中国だ。

確実におサルさんが仏像に落書きをしたり破壊活動をするだろう。彬県大仏寺石窟も金網や柵で保護されるのも時間の問題だろう。

14:00頃、大仏寺から3路のバスでバスターミナルへ戻るが運賃は3元だった。やられたよ!行きのバスで運賃1元騙されたよ。だから中国は油断できない。よそ者はカモなので平気で騙すから・・・。弱肉強食の中国、騙す奴より騙される奴が悪いという中国だ。

14:20頃、バスターミナルの彬県汽車站に到着、西安行きのバスの切符を購入。運賃は46.5元でバスターミナルの手数料が西安より安く行きの時より1元安い。
14:30に西安へ向けて出発する。16:40頃、西安の西バスターミナルである城西客運站に到着する。

GPSデータ

あくまで参考データです。
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実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

城西客運站
N 34°16’29.93″
E108°52’10.44″
彬県汽車站
N 35°02’28.69″
E108°04’44.38″
彬県大仏寺石窟
N 35°04’22.45″
E107°59’31.60″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス 47.5元 西安→彬県
バス 46.5元 彬県→西安
バス 8元 路線バス
彬県大仏寺石窟 35元
合計 144元

シルクロード遺跡・世界遺産 興教寺

西安の土地強制収用

08:15頃、西安城壁の南西にある含光門近くの土地強制収用を巡るトラブル現場を訪れる。

昨日、世界遺産の彬県大仏寺石窟を見物した帰りに見つけて来てみたのだが、取り壊し途中のビルが1棟だけあり周辺は既に取り壊し済みで更地になっている。


ビルの壁にには色々と書いてあるのだが、どうやら5年以上も争っているようだ。まあ、不動産開発業者の保証金が安いので立ち退かないというやつだな。おまけに周囲には壁が作られ水と電気も止められて兵糧攻めを受けているようだ。

西安湘子門国際青年旅舍

09:30頃、ユースホステルの豆漿面湯国際青年旅舍(豆浆面汤国际青年旅舍/DJMT Universal Guest House)をチェックアウトして徒歩で南門近くの西安湘子門国際青年旅舍(西安湘子门国际青年旅舍/Xiangzimen Youth Hostel)へ移動する。

西安では老舗の部類に入るユースホステルで、今回宿泊するのは4人ドミトリーで1泊55元(会員料金)だ。レセプションの料金表にはドミトリーは65元になっており、事前にネットで予約しておいたほうが良いだろう。

西安湘子門国際青年旅舍は以前にも泊まったことがるのだが基本的に設備や雰囲気は良い。もちろん部屋もちゃんと掃除してある。問題点はネットの速度が遅いという点ぐらいかな。

再び世界遺産 興教寺へ

10:30頃、南門からバスを乗り継いで世界遺産の興教寺へ向かう。今日は天気が晴れなので前回は雨で撮影条件が悪かった興教寺へ再挑戦となる。

昼頃に到着するが日曜日なので観光客が多い。しかし、上手く観光客が写らないように玄奘塔などを撮影していく。

これは三蔵院と三蔵法師の像。

屋根と外にあった仏像。

一番奥の建物にあった涅槃像。

湘子廟

夕方にユースホステルの前にある道教寺院の湘子廟を見物する。

湘子廟は宋代に創建され元、明の頃に栄えた。道教の一派である全真教の寺院でもある。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安湘子門国際青年旅舍
N 34°15’15.58″
E108°56’23.79″
興教寺
N 34°05’28.70″
E109°02’02.34″
湘子廟
N 34°15’15.84″
E108°56’22.63″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.1元
宿泊費 49.5元 ネット予約の残額
バス 5.5元 路線バス
合計 70.1元

「陝西省旅行記2014秋3 シルクロード世界遺産」への1件のフィードバック

  1. 大仏寺行きのバスで運賃を騙されたとあるけど、新型バスと旧型の違いかも。中国は新型車は新空調車として鉄道もバスも少し運賃が高いですから。

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