青海省チベット文化圏旅行記2014夏4

西寧の道教寺院 土楼観

20140705-0107:30頃、32路のバスに乗車して南川西路で80路のバスに乗り換えて十三中で下車する。線路の下を通り北へ向かい更に高速道路の下を過ぎ、08:30頃、土楼観に到着する。

20140705-02土楼観は386年、北魏の明帝の治世に、ある僧侶がこの地で修行をしたことに始まり、その後、仏教と道教の名刹として知られ、「九窟十八洞」と呼ばれる洞窟が掘られた。

20140705-03現在は道教寺院となっており道士が修行をしている。道教寺院ではあるが参道にはチベット仏教のタルチョが多数ある。

20140705-04「九窟十八洞」のある北山の中腹までは体力がかなりいる。中腹からは西寧の街が一望できる。「九窟十八洞」は立入禁止になっており土楼観の各所で工事が行われており本格的に観光地として売り込むようだ。数年後には有料化かな?

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20140705-06土楼観の後は大十字の郵便局で祁連で宿泊した客桟で返し忘れた鍵を郵便で送った。本当は外国人お断りの宿なのに、わざわざ泊めてくれたので、このまま知らんぷりはダメだろう。詫びの手紙と迷惑料100元を一緒に入れておいた。

昼過ぎにユースホステルに戻り4人ドミトリーから10人ドミトリーに変えてもらう。結構お金を使っているので10人ドミトリーで節約だ。中国の物価は思ったより高くなっている。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 175元 1泊35元×5
食費 6元
バス代 5元 路線バス
封筒代 0.2元
切手代 1.2元
迷惑料 100元
合計 287.4元

南禅寺

20140706-0108:00頃、八一路客運站で佑寧寺行きのバスのチケットを購入する。10:30発のバスはなく14:00発のバスになる。時間があるので南禅寺を見物する。

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20140706-04南禅寺は南山寺とも呼ばれる北宋の頃に創建された青海省最古の仏教寺院になり宗派は浄土宗である。昨日の土楼観とは違い綺麗に整備されている。

20140706-05南禅寺をひと通り見物して休憩のついでに佑寧寺から西寧へ戻る手段を調べた。ロンリープラネット青海で調べたところ、佑寧寺の近くを平安-互助のバスが通っているのがわかったのだが1日6往復、最終バスが16:30なので、このまま佑寧寺へ行くと西寧へ戻れなくなる可能性が高い。

20140706-06無茶な冒険はしたくないので八一路客運站に戻りバスの切符の払い戻しをする。念のため明日午前発の佑寧寺行きのバスが有るか聞いてみると、午前のバスはなくなって午後しかないとの返答しかなかった。午後では帰って来られなさそうだ。

西寧→平安

20140706-0711:00頃に八一路客運站の交差点近くから出発している平安行きのバスに乗車する。運賃は5元だ。

20140706-08バスはすぐに出発して途中で客を乗せながら12:00ちょうどに平安に到着。周辺には平安驛駅やバスターミナルがある。バスターミナルはほとんど人がいなく機能しているかは怪しかった。

20140706-09駅前広場の中国銀行の前から平安県各地へのバスが出ているようだ。

20140706-10ダライ・ラマ14世の故郷である紅崖村(タクツェル村)がある石灰窯(石灰窑)へ行くバスもある。平安県は貧困県に指定されているのだが駅周辺は賑わっているので事前に得ていた情報とはかなり乖離がある。

20140706-11白馬寺へは、古驛大道を西寧方面へ戻る。高速の入口を通り過ぎると佑寧寺(佑宁寺)への標識が見えてくるので、ここで右(北)へ向かう。

20140706-12この道が互助路で互助への道にもなっていて鉄道の高架下、橋、高速道路の下を過ぎるとガソリンスタンドと県境の標識が見えてくる。その先の橋を渡ったら右へ曲がり川沿いの道を進む。駅前広場から白馬寺までは徒歩約1時間だ。

白馬寺(マルツァン・ダク)

20140706-13白馬寺村の入口に関所があり車1台10元、1人2元の通行料を徴収している。

20140706-14白馬寺(マルツァン・ダク)の名前の由来は明の万暦12年(1584)にダライ・ラマ3世が佑寧寺へ向かう途中、この地で馬に乗ったまま亡くなり白馬像が彫られ白馬寺と呼ばれるようになった。でも、ダライ・ラマ3世は1588年に亡くなっているから、この伝説の信憑性は?

20140706-15白馬寺は絶壁に建てられた小さな寺だがチベット仏教の雰囲気は十分だ。参道にはタルチョが結ばれ風が吹くたびにタルチョがはためく。坂を登って行きお堂まで来ると平安の街が一望できる。

20140706-16登るのは非常に疲れ途中で休みながらでないと辛い。おまけに高地でも暑い。日陰は涼しいが日が当たると半袖でも暑い。読経が聞こえてくるので建物の中へ入ると僧侶が4人修行中であった。邪魔になるといけないので早々に退散する。

帰り道に買い出しから戻ってきた僧侶とすれ違う。白馬寺の僧侶は全部で5人だろうか?参拝者は一人もいなかった。

20140706-17白馬寺からの帰り道に道端にゴミが捨てられているのを見かける。

20140706-18中国ではこれくらいのゴミは大したことはないのだが、なぜビール瓶までポイ捨てするのだろうか?

20140706-19白馬寺から帰り道に気づいたのだが、路線バスが通っていたのだ。平安の駅前広場から西寧方向(西)へ行くと红崖子沟への路線バスが出ていた。おそらく運ちゃんに頼めば県境のガソリンスタンドで降ろしてくれるだろう。

20140706-2014:30頃、バスで西寧へ戻る。平安県の郊外には高速鉄道の駅が建設中であった。開業後に需要はあるのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス代 4元 路線バス
バス代 10元 西寧↔平安
払い戻し手数料 1.2元
入村料 2元
合計 27.2元

注意
互助県は非開放地区なので外国人旅行証が必要です。
公安に捕まりたくない方は外国人旅行証を取得してください。

参考

バスで西寧→平安

20140707-0106:40頃、八一路客運站のある交差点付近から平安行きのバス乗車する。ロンリープラネット青海だと平安行きのバスは7時からになっていたが、それ以前の時間から運行していた。バスが客を集めながら走っていると前方の交差点を兵士が封鎖している。

20140707-02軍用車両が列をなして交差点を通過していく。どうやら軍の施設の入口で道の両脇を兵士が並んで車列を見送っている。数十台以上の軍用車両が通過する間、歩行者も交差点を通ることができずにいる。中には中国人特有の我先にの精神で車列が途切れた瞬間に交差点を渡ろうとするが、兵士に怒鳴られて引き返している。10分ほど足止めされて平安へ向かう。

20140707-03高速鉄道の平安駅周辺は建設ラッシュでマンションが多数建設中なのだが、平安の街からは離れており正直言って何もないところだ。

20140707-04そんな所で働く労働者のために建設現場周辺には臨時のスーパーやら食堂がある。日本だと田舎になるとトラックの移動スーパーがあるが、中国にはバスの移動スーパーがあるのだ。

しかも、このマンション建設現場に5台位はある。おまけに移動しないで固定されているようだ。おそらくマンション建設が終わるまでいる感じだ。そうすると店員も住込みなのか?

佑寧寺(グンルン・チャムパリン)

20140707-0508:00頃、平安に到着。駅前広場脇のバスターミナルで佑寧寺路口行きのバスの切符を買おうとするが、車内で支払いということで、そのまま互助行きのバスに乗車する。佑寧寺路口までは6.5元だ。

08:20頃、バスが出発するが、途中で古驛大道と互助路のT字交差点付近で客が一杯になるまで停車している。09:10頃、ようやくバスが出発するが途中で客を乗せながら走るので常に定員オーバーの状態だ。

20140707-06これなら一杯にならずに出発しても十分に客が集まるだろうに。中国のバスは定員オーバーで走らないといけないのか?10:00頃、佑寧寺路口に到着する。標識が出ていたので行き過ぎずに済んだ。

20140707-07標識によれば佑寧寺までは3kmと表記されているが、これはでたらめであった。ひたすら上り坂を歩いて11:15頃に佑寧寺の石碑の前に到着。

20140707-081時間15分ほどかかったのだが、GPSを確認すると佑寧寺路口まで直線で5km弱あるので、実際は5km以上あるだろう。途中で車に何台も追いぬかれているので、白タクがあるのだろう。

20140707-09佑寧寺はチベット仏教の寺院でグンルン・チャムパリンと呼ばれる。清朝の雍正帝から佑寧寺の名を賜っている。

20140707-10さらに5人の活仏がいたので一時はタール寺を超える繁栄を誇ったそうだ。

20140707-11寺はチベット仏教の雰囲気が十分あり寺マニアには楽しめるだろう。

20140707-12山の麓に経堂や僧坊があり、山の中腹に小規模の経堂が建てられている。

20140707-13山に登るのは疲れるが中腹からは麓が一望できる。

20140707-14あいにく天気は曇りであったが半袖で丁度いいくらいであった。

20140707-15佑寧寺の規模はかなり大きく、おそらく山全体が寺の敷地なのだろう。麓では新しい建物を建設しているので数年後には大量の観光客が押し寄せるのだろうか?

20140707-16静かなチベット仏教の寺院を楽しむのは今が最後なのだろう。

20140707-17佑寧寺の周辺には宿泊施設が1軒しか見当たらなかった。もちろん、外国人お断りの可能性99%だ。しかし、近くに寺とは違った建物が建設中でホテルの可能性がある。もし、ホテルでも高いのだろうな。

20140707-18そして、佑寧寺の側を流れる川にはゴミが投棄されている。そこら中にゴミがある状態だと観光地としてやっていけないよ!共産党の偉い人達は賄賂ばっかりもらっていないで環境美化についても仕事しろよ!佑寧寺の僧侶たちはゴミのポイ捨てしたら仏罰が下るように祈祷した方がいいな。

13:40頃、佑寧寺を離れ1時間かけて佑寧寺路口へ戻る。帰りは下り坂だったので少し楽だったがそれでも疲れる。佑寧寺路口で平安行きか互助行き早く来た方に乗って西寧へ戻る計画だがバスが来ない。白タクの運ちゃんに声をかけられるが無視する。

40分ほど待って15:20頃、平安行きのバスに乗るが車掌が釣り銭をごまかそうとする。平安までは6.5元なのに10元札渡しても釣り銭を出さない。よそ者なので相場を知らないと思っていたようだ。優しく文句を言ったら、渋々3.5元返してきた。おそらく中国人同士だと状況によっては殴り合いの喧嘩かもしれない。

16:10頃、平安に戻る。駅前に着く前に降りて西寧行のバスに乗車して17:10頃に西寧の八一路客運站に到着する。

ユースホステルに戻りホコリまみれになったデジカメを手入れしていると同じドミトリーの中国人が清掃道具貸してくれというので貸してあげる。キャノンの一眼レフを手入れしているがレンズがかなり汚れている。これでは折角の写真がもったいない。

手入れが終わり「明日どこ行くの?」と聞かれたので「紅崖村」と答えたら知っているようだったので、「ダライ・ラマの生家を見に行く」と言ったら「西寧から100kmぐらいか」とかダライ・ラマはスルーしている。自分の発音が悪かったのか大人の事情で聞こえなかったことにしているのかは謎だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス代 2元 路線バス
バス代 10元 西寧↔平安
バス代 13元 平安↔佑寧寺路口
合計 32元

注意
互助県は非開放地区なので外国人旅行証が必要です。
公安に捕まりたくない方は外国人旅行証を取得してください。

参考

ダライ・ラマの故郷 紅崖村(タクツェル)へ

20140708-01昨日の夜から雨が降っており天気が悪いが、今日はチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世の故郷 紅崖村(タクツェル)を訪れる。

06:40頃、昨日と同じ八一路客運站のある交差点付近から平安行きのバスに乗車しようとするがバスがいない。代わりに白タクばかりいる。7時からの運行かと思い待っていると、07:05過ぎにバスが来た。どうやら運ちゃんの気分次第で時間が変わるようだ。08:15頃、平安に到着する。

駅前広場の中国銀行の前から石灰窯(石灰窑)行きのバスに乗り、09:15頃、終点で降りる。運賃は3元でロンリープラネット青海に書かれていた4元とは違っていた。

20140708-02後でわかったことだが実は降ろされた所は終点ではなかったようで客が少なかったので途中で降ろして引き返したようだ。もっと奥の紅崖村への分かれ道まで行くと4元なのだろう。

20140708-03GPSを確認すると紅崖村までは直線距離で2kmぐらいだ。舗装された道を歩いて行く。途中でイスラム教のモスクを通りすぎる。1時間ほどひたすら歩く。

しかし、GPSを確認すると紅崖村まで4kmになっている。これはおかしい!ちょうど平安-石灰窯のバスが来たので乗車して運ちゃんに紅崖村の近くで降ろしてもらうように頼んだら、「紅崖村は過ぎてるよ!行き過ぎだよ!」と言われる。

バスを降りて来た道を戻るとT字路が見えてきた。近くの看板を見ると「紅崖」の文字がある。11:00頃、紅崖村への道を見つけた。

20140708-04初めてダライ・ラマの生家を訪れる人はT字路に目印のX205线の9kmポストがあるので覚えておくと良いだろう。

20140708-0511:00頃にT字路から紅崖村への道を進むが上り坂がずっと続く。工事中の箇所が多く道路状況は良くない。

20140708-06上り坂はきついが風景は絶景だ。たまにタクシーが通りすぎるので石灰窯で拾えれば利用したほうがいいのかもしれない。料金はぼったくりなのだろうが。

紅崖村(タクツェル)に到着

20140708-0712:00頃、山の上にある紅崖村が見えてきた。山の麓のT字路から1時間かかった。奥に公安のパトカーが見えるので追い返されるかなと思いつつ歩いて行く。道の右上に立派な建物があるので、おそらくダライ・ラマの生家だろう。パトカーには誰もおらず大丈夫であった。奥の建物に派出所の文字が見えるので昼時なので昼食中なのだろうか?

20140708-08紅崖村の石碑の脇に村の奥へ行く上り坂があったので進んでいくと、先ほどの立派な建物に到着する。

ダライ・ラマ生家

20140708-09村人のお姉ちゃんが通りがかったのでダライ・ラマの生家か聞いたら、この建物がそうであった。ついでに隣にダライ・ラマの親戚の家があるか聞いたら、指差して「あっち」と教えてくれた。12:09頃、ダライ・ラマの生家に到着した。

20140708-10AFPの記事によれば、今のダライ・ラマ生家は原形を留めていないという。外から見る限り立派だ。紅崖村で一番立派な建物だ。ダライ・ラマ生家の隣はダライ・ラマの甥のゴンポ・タシさんの家。

20140708-11よく見ると電柱に監視カメラが。

写真を撮っているとダライ・ラマ生家の隣から人が出てきた。すかさず「ここダライ・ラマの親戚の家ですか?」と聞くと「そうだ」との答えと「どこから来た?」の質問。「日本から来た」と答えたら「一人で来たのか!」と驚いていた。

そして、「ダライ・ラマ生家を見学したい」と聞いたら、「今は誰も見学できない」「早く帰った方がいい」と色々と大人の事情があるようなので、12:30頃に紅崖村を出る。

来た道を引き返すと公安に見つかるかもしれないので別の道を進む。途中にチベタン・マスティフのような犬を飼っている家があり、犬が唸っていたが、元の道に出ると紅崖村の手前の道であった。紅崖村へ続く大きな道より右の小道が近道だったとは!

山を降りて13:30頃にバスから降ろされた場所に戻ってきた。30分ほど持っていると平安行きのバスが来た。15:00頃、平安に戻り西寧行きのバスに乗車する。

20140708-12紅崖村の手前にあるダライ・ラマ生家への近道。右の小道を進む。

ダライ・ラマ生家へのGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

ダライ・ラマ生家
北緯36度22分39秒31
東経101度51分56秒87
紅崖村手前のダライ・ラマ生家への近道
北緯36度22分33秒01
東経101度52分03秒83
石灰窯からのT字路
北緯36度22分09秒08
東経101度52分51秒57
本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス代 2元 路線バス
バス代 10元 西寧↔平安
バス代 6元 平安↔石灰窯
合計 25元

今日も平安県へ

20140709-01昨日と同じ八一路客運站のある交差点付近から平安行きのバスに乗車する。埼京線以上の混雑で平安に向かい、08:00頃、平安に到着。朝食に饅頭を5個(3.5元)を買って駅前広場の夏群寺行きのバスに乗車する。運ちゃんに「夏群寺へ行きますか?」「いくらですか?」と聞くと「夏群寺まで6元だよ」との事。饅頭を食べながら出発を待つ。

20140709-0208:40頃、客が少ない状態で平安を出発して、昨日ダライ・ラマ生家へ行った時と同じ道を通り途中で別の道を進む。客が徐々に少なくなり寺台村を過ぎると自分一人だけになった。

そして、青海省峡群寺森林公園の入口に到着する。前を走っていた観光バスは通行料を徴収されていた。料金表には車1台10元、乗客1人20元とあったが、路線バスはそのまま素通りして行く。20元徴収されるのかと思ったら路線バスの客は対象外なのか?

10:00ちょうどに夏群寺の牌坊前で降ろされる。バスは更に奥へ進んでいく。この奥はグーグルマップによれば村が一つだけだ。

しかし、ここで疑問が出てきた。夏群寺へ行ったはずが青海省峡群寺森林公園の夏宗寺に到着したのだ。これはチベット語の発音を漢字にしているので多数の読み方があるようだ。正式には夏宗寺になる。

チベット仏教寺院・夏宗寺

20140709-03牌坊をくぐり階段を登っていくと丹霞地形に彫られた釈迦牟尼仏が見えてきた。

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20140709-05更に階段を登ると夏宗寺の山門に到着。そして、チベタン・マスティフ?が吠えている。寺で狂犬を飼わないでほしいが番犬なのだろう。

20140709-06入場券売場に誰もいなかったので寺から出てきたおっちゃんに聞いてみたら、お坊さんの所へ連れて行ってくれた。ところが入場券を売ってくれたお坊さんが滅茶苦茶風格のある老僧であった。

この老僧は活仏(リンポチェ)なのか?日本の寺だったら大僧正とか呼ばれていても不思議のないほどだ。入場券の販売は若手の修行僧か地元のおばちゃんの仕事のはずなのに、この寺はどうなっているのだ?入場券は20元。

20140709-07夏宗寺はチベット仏教ゲルク派の聖地でゲルク派の開祖ツォンカパが3歳の時に夏宗寺で戒を授かっている。チベット仏教の寺院であるが、伝説によれば東晋の 安帝隆安3年(399)に高僧の法显と法友らがインドへ経典を求める途中でこの地に留まっており、既に1600年以上の仏教の歴史がある。

20140709-08文化大革命で一度破壊されたが1985年から再建が始まった。絶壁に建てられた建物と仏像は見る価値ありだ。

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20140709-10絶壁に作られた階段を登り山の頂上からは寺と周辺を一望できる。タルチョがはためく中をマニ車が回すのも良いだろう。観光開発が始まっているが観光客は少なく静かな環境が保たれている。賑やかなタール寺より静かな夏宗寺の方が個人的にはオススメだ。

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20140709-12これだけチベット仏教の雰囲気を満喫できて20元というのは納得の料金である。

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20140709-14お昼近くになると大経堂の近くの厨房で若手の修行僧が昼食を準備していた。山門を出て番犬の近くへ寄ってみる。檻に入っているとはいえ大きい。これは寺で飼う犬ではないだろう。

20140709-15GPSによれば高度2801mで、かなりの高地だ。

20140709-1612:00ちょうどに牌坊の前で朝食の残りの饅頭を食べながら平安行きのバスが通るのを待つ。牌坊の脇では建物を建設中で観光施設なのだろうか?30分待ってもバスが来ないので歩きながら道を戻る。

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20140709-18青海省峡群寺森林公園の入口を過ぎ寺台村へ向かって歩いて行くと平安行きのバスが停車しているではないか!乗務員に聞いてみると「平安行きだよ!」「景区内に待っている人いる?」と返答と質問が。どうやら夏宗寺への乗客がいないと夏宗寺の前をバスが通らずに手前で引き返してしまうようだ。歩いてきて良かった。

13:00過ぎにバスが出発して14:00頃、平安に到着して西寧行きのバスに乗車する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.5元
バス代 2元 路線バス
バス代 10元 西寧↔平安
バス代 6元 平安→夏群寺(正式名称は夏宗寺)
バス代 6元 寺台→平安
夏宗寺 20元
合計 54.5元

ユースホステルを移動

20140710-01Qinghai Sangzhu International Youth Hostel(青海桑珠国际青年旅舍)をチェックアウトして、Qinghai Hengyu International Youth Hostel(青海恒裕国际青年旅舍)に移動する。

20140710-02Qinghai Hengyu International Youth Hostel(青海恒裕国际青年旅舍)は金持ちの中国人に人気で予約していないと泊まれないので、今回はBooking.comで予約しておいた。西寧では一番のオススメの宿だ。

軍閥・馬歩芳の邸宅

20140710-03

20140710-0411:15頃、Qinghai Hengyu International Youth Hostel(青海恒裕国际青年旅舍)の隣にある馬歩芳公館へ行ってみる。入場料は30元で少々高い。

20140710-05馬歩芳は中華民国時代に青海省を中心に軍閥を率いていた人物だ。その邸宅なので馬歩芳公館と呼ばれる。別名は馨廬。

20140710-06それで見物した感想は、「見なきゃよかった!」です。これで30元は、完全にぼったくりです。それなのに中国人観光客で賑わっていました。どこが凄いのか全くわかりませんでした。

黄河青稞啤酒

20140710-07馬歩芳公館の入口にあるスーパーで黄河青稞啤酒を購入する。西寧の地ビールで容量518ml、2.7元です。

20140710-08一緒に売られていたコカ・コーラやペプシコーラよりも安いです。日本だと地ビールは少し高いイメージだが、中国ではコーラより安くてビール好きにとっては天国です。黄河青稞啤酒の特徴は青稞と呼ばれる青海省やチベットで穫れる麦の一種を使用していることです。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 45元
食費 17.7元
バス代 2元 路線バス
馬歩芳公館 30元
合計 94.7元