チベット仏教ゲルク派六大寺院タール寺
朝から天気は晴れで涼しい。新寧路汽車站で湟中行きのバスチケットを購入する。
09:00に出発するが空席があり途中で客を乗せながら湟中へ向かう。10:10頃に湟中に到着する。
回族の食堂があったので7元の牛肉麺を朝食に食べる。正直いって観光地なので観光地価格でぼったくりかと思ったが回族の食堂は大丈夫だった。アラーに感謝だ。
タール寺の入場券を買うのだが80元もする。中国では高額入場券になる。ボッタクリと言いたいところだが料金表を見ると2006年から値上げしていないことがわかる。中国で8年も入場料据え置きは頑張っている方だが観光地の入場料は高すぎる。
タール寺はチベット仏教ゲルク派の六大寺院の一つとして知られている。
寺の敷地は広いのだが、どこまでがタール寺の敷地なのかはよくわからない。建物は立派なのだが、新しい建物と古い建物が混在している。
タール寺では各所で工事が行われている。新たに建設中の建物があったりして、まだまだ拡張するようだ。
昼頃、天気が晴れから雷雨になり足止めを食らう。お堂で雨宿りをして待つ。
13:00頃、タール寺を出て湟中の県城の方へ向かう。途中に仏具屋がたくさんあり職人たちが仏具を作っている。タール寺だけでなく職人街を見るのも良いだろう。県城からバスで西寧へ戻る。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 23.6元 | |
バス代 | 11元 | 西寧↔湟中 |
バス代 | 2元 | 路線バス |
タール寺 | 80元 | |
トイレットペーパー | 10.9元 | 10ロール |
散髪 | 15元 | |
合計 | 142.5元 |
青海恒裕国际青年旅舍
今日も朝から天気は晴れだ。09:00頃に西寧書城でロンリープラネット 青海を購入する。59元で大きな出費だ。
しかし、「地球の歩き方」は情報が少なすぎるのでロンプラで計画を練り直す。ロンリープラネットと言っても英語ではなく中国語である。地球の歩き方の中国語版「走遍全球」があるようにライセンス契約とかして現地版が出版されている。
10:30頃、Sunshine Pagoda International Youth Hostel(青海塔顶阳光国际青年旅舍)を出てQinghai Hengyu International Youth Hostel(青海恒裕国际青年旅舍)へ移動する。
10人ドミトリーで1泊45元だが、フロントの応対が少々悪い。到着時に先客がいたので「座って待ってて」と言われて待っていたが、先客がいなくなっても声をかけてこなかったので「このまま放置プレイ?」と思い試してみたら本当に放置された。こちらから声をかけて登記するがフロントの人は無愛想。接客のレベルは低いようだ。
しかし、設備はかなり良くトイレも綺麗だ。さらに小の方はTOTOの自動水洗トイレだった。掃除のおばちゃんは愛想よくちゃんと部屋の掃除をしてくれている。フロントもこれぐらい愛想が良ければねえ。
さて、青海省に来て色々とわかってきたことがある。まずは、物価だ。食品の物価は安いイメージがあったのだが、実はそうでもなかったのだ。牛肉面は上海と同じで7元ぐらいが相場だが、蛋炒飯は上海は7元だったが、西寧は9元くらいからで10元が多い。
どうやら稲作に適さない土地なので米は他地域から輸送するので割高のようだ。同じように南方の果物も少々高めだ。米が高いので青海省では麺中心でないと食費は抑えられない。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 45元 | |
食費 | 17元 | |
バス代 | 1元 | 路線バス |
ロンリープラネット青海 | 59元 | |
合計 | 122元 |
菜の花畑の門源へ
08:30頃に新寧路汽車站にやってきた。バスターミナルは滅茶苦茶混んでおり割り込みに注意して西寧→門源のバスのバスチケットを購入する。
出発時間は10時で1時間以上も時間がある。待合室で昨日買ったロンリープラネット青海を読んで情報収集する。
10時にバスが出発するが客を途中で乗せるので通路に客があふれる。西寧を出た時は晴れていたのだが山道に入ると天気が悪くなってくる。雨が降り始めたと思ったら雹が降ってきた。門源の天気も期待できないと思ったら晴れており菜の花畑が広がっていた。
12時半頃、圓山観花台がある青石嘴に到着。バスターミナルには寄らずに門源と祁連の分岐点の交差点で乗客が降ろされる。この交差点から圓山観花台が見えているので道に迷うことはないだろう。
まずは門源のバス時刻表を確認する。西寧行きのバスが多いが、17:00発が最終バスになっている。
今日の宿はバスターミナルを出て左にある古鎮招待所にする。トイレ共同の2人部屋で50元で予想の範囲内の料金なので良しとする。
この招待所の老板は回族のお爺ちゃんであった。イスラムの雰囲気が全くない招待所なのだが。
昼食を食べて門源汽車站の前から出ている門源→青石嘴のミニバスに乗車する。運賃は5元で青石嘴まで約20km、30分ほどだ。
天気が急に変わり雷雨になり圓山観花台で菜の花畑を見るのは怪しくなった。最悪は明日、門源から青石嘴に移動して1泊することも考えなければ。
青石嘴は小さな町で賓館や招待所が数えただけで7軒ほどあるだけだ。青石嘴汽車站はかなりボロいが菜の花見物の際には結構重要かも。
旅行会社のツアーを使わず西寧から青石嘴まで自力の日帰り旅行をするには圓山観花台とかで菜の花見物する時間を考慮して青石嘴到着時に西寧行きの最終バスのバスチケットを先に購入すべきだろう。
圓山観花台
雷雨の中で青石嘴に到着したが、雨が止んで16:00頃、圓山観花台を登り門源の菜の花畑を見物する。
ミニバスで門源に戻るが招待所の老板が部屋を50元のトイレ共同の普通間から80元のトイレ付きの標準間に変更するか賓館に移ってくれと言ってきた。派出所から脅され指導が入ったようで外国人に部屋の外をうろつかれたくないようだ。
それで、80元の標準間ならトイレ・シャワー付なのでウンコしに部屋の外に出ないから朝まで他の客と接触せずに済むというわけだ。老板は困っているようなので部屋を移って差額の30元を払う。結構痛い出費だが田舎の招待所にしては設備がなかなかだ。トイレ臭くないし、液晶テレビや電話まで付いている。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 80元 | |
食費 | 14元 | |
バス代 | 32元 | 西寧→門源 |
バス代 | 10元 | 門源↔青石嘴 |
バス代 | 1元 | 路線バス |
圓山観花台 | 30元 | |
合計 | 167元 |
注意
門源回族自治県は非開放地区なので外国人旅行証が必要です。
公安に捕まりたくない方は外国人旅行証を取得してください。
参考
非開放区の祁連へ
07:15頃、門源汽車站で祁連行きのバスのバスチケットを購入する。バスチケット売場は奇跡的に空いており割り込みなく安心して購入できた。
祁連行きのバスは09:30発なので宿に戻り出発準備をする。バスは09:30に出発して10:00ちょうどに青石嘴汽車站に到着する。乗客が数人乗るが満席にはならず出発する。
祁連へ向けて順調にバスが走る。天気も晴れで遠くに雪の残る山が見える。道路脇には養蜂家がテントを張り巣箱を置いている。各地を移動する養蜂家は蜂客と呼ばれている。
蜂客が見えなくなると羊やヤクの群れが多くなってくる。この辺りは放牧が盛んなようだが、たまにホルスタインも見かける。ホルスタインを見てしまうとスーパーで売っているヤクヨーグルト(牦牛酸奶)が本当にヤクの乳100%か怪しくなってしまう。
祁連山脈と草原の中を走るがチャリダーも結構走っているのだが標高3000m以上の高地を走っていて大丈夫か?途中でトイレ休憩があるが、出発時に運ちゃんがタバコを吸いながら運転するがタバコの吸殻をポイ捨てしやがった!中国人のモラルを知るに興味深い行動であった。
12:30頃、祁連汽車站に到着する。173km、約3時間の道のりであった。
まずは祁連汽車站のバス運賃時刻表を確認する。
今日の宿はバスターミナル前の通りにある雪域客桟にする。トイレ共同の2人部屋で50元なので良しとする。
トイレは臭くなくハエいないのでよい。宿のおばちゃんは愛想が良い。本当は外国人の宿泊はダメだけど泊めてくれた。
阿柔行きワゴンの出発地点は祁連汽車站の南東の交差点付近だ。新華書店と郵便局があり祁連の中心部のようだ。
八宝鎮-俄博の行き先を掲げている。阿柔までは7元、30分ほどだ。客が集まり次第出発となる。ちなみにタクシーの運ちゃんに聞いてみたら阿柔まで50元と言われた。
祁連のチベット仏教寺院・阿柔大寺
阿柔大寺は省道の脇にあるので門源からのバスも前を通るので場所はすぐに分かる。
阿柔大寺はチベット仏教ゲルク派の寺院で祁連県で最大の寺院である。阿柔大寺の歴史は明の万暦6年(1578)にダライ・ラマ3世が阿柔を訪れたところから始まる。
現在は活仏が4人いるそうだ。修行僧の数は少ない感じだが寺の雰囲気はいい感じだ。観光客は団体のバスが1台だけ来ていた。
寺周辺では工事が行われており観光開発の波が押し寄せているようだ。この雰囲気を保てるのは、あと数年だろうか?寺周辺には山、草原、菜の花畑があった。
祁連に戻ろうとバスが通るのを待つがなかなか来ないのでタクシーを拾う。メーターで祁連県の県城入口までで36元であった。初乗り1kmで3元、1kmごと1.5元となっていた。結構高いがスピード出すのでワゴンで30分のところ20分で済んでしまった。あんな山道で90km出せば20分で済むだろうな。
祁連の街は回族のレストランがどこにでもあるので食べる所には困らない。他にも川菜や巴人の看板を掲げる四川料理屋も複数見かける。四川省からの入植者が多いのか?
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 50元 | |
食費 | 8元 | |
バス代 | 36元 | 門源→祁連 |
バス代 | 7元 | 祁連→阿柔 |
タクシー代 | 36元 | 阿柔→祁連 |
合計 | 137元 |
注意
祁連県は非開放地区なので外国人旅行証が必要です。
公安に捕まりたくない方は外国人旅行証を取得してください。
参考
祁連→西寧へ戻る
07:00頃、祁連汽車站へ行き西寧行きのバスチケットを買おうとするが07:40発は売り切れで、08:20発になってしまうが、窓口のおばちゃんが運ちゃんに 直接運賃払えば07:40発に乗れるということで、窓口脇に待機していた運ちゃんに連れられてバスに乗車する。
席は一番前の座席番号のない席だ。この席は車掌や交代の運ちゃんの席なのだが、運ちゃん1人体制なので空席なのだ。バスチケットは発行されず運ちゃんに58元支払うが、これは運ちゃんの小遣いになるのか?
07:40に出発するが、バスターミナル出ていきなり1人客を乗せて定員オーバーで西寧へ向かう。
チャリダーたち
西寧へ向けて峠を越えたり、羊やヤクの群れの中を走ったりする。チャリダーも何人も追い抜いたりする。
10:30ちょうどに青石嘴汽車站に到着する。ここで15分ほど休憩になり、運ちゃんは遅めの朝食にカップ麺を食べている。
休憩後はエンジンとクラクション全開で峠を攻めながら西寧を目指す。13:30頃、西寧の新寧路汽車站に到着する。
ここで重大なことに気がついた。祁連で泊まった宿の鍵を返すのを忘れた。おばちゃん困っているだろうな。
今日の宿は再びQinghai Sangzhu International Youth Hostel(青海桑珠国际青年旅舍)に宿泊する。10人部屋は満室だったので4人部屋、会員料金50元に泊まる。レセプションのお姉ちゃんに「また来たの?」「どこいってたの?」と言われ覚えられていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 50元 | |
食費 | 10.3元 | |
バス代 | 58元 | 祁連→西寧 |
バス代 | 2元 | 路線バス |
合計 | 120.3元 |