青海省チベット文化圏旅行記2014夏2

西寧街歩き

20140626-001西寧は涼しいです。今日の天気は曇で小雨が時折降ったりと怪しい天気ですが暑さとは無縁です。

20140626-002タール寺へ行こうと新寧路汽車站まで行ったのだが天気が怪しくてバスターミナル近くの人民公園に変更しました。人民公園はどこの都市にもある公園ですが、特に見るものはなかったです。

20140626-003宿に戻る途中で回族の地区で牛肉麺を食べて市場を見物していく。

20140626-004果物が多くあり、この頃はスイカ、ブドウやライチが目立つ。

20140626-005

20140626-006そして、生きた鶏の隣にお肉になった鶏が並んでいる。日本では見られない光景だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.5元
バス代 4元
合計 14.5元

貴徳で黄河を見る

バスで西寧→貴徳

20140627-001

20140627-00207:50頃に南川西路汽車站に到着。08:30出発の貴徳行きのバスチケットを買って待合室へ。まだ貴徳行きのバスが来ていないので待合室で待つ。

そして、緊急事態がやってきた。ウンコがしたい!荷物が盗まれないか心配だが漏らすわけにもいかないのでトイレへ行く。しかし、トイレが扉なしのニーハオトイレではないか!ニーハオトイレにて、おっちゃん2人がケツ丸出しでウンコ中。自分もニーハオトイレでウンコする。

ここのニーハオトイレは溝にウンコをする方式で時間が経つと自動で水が流れウンコをまとめて流すのだ。お陰でケツを拭いたら、ちょうど水が流れてきて上流のおっちゃんたちのウンコと一緒に自分のウンコも流れていった。まさか西寧のバスターミナルにニーハオトイレがあるとは思わなかった。西寧は青海省の省都で大都市なのに、どうなっているんだ?

20140627-00408:34に4分遅れでバスが出発する。高速道路を走り標高3000mを超えたところで長さ約5kmのトンネルを抜けると下り始めた。途中で冷却水を補給して走る。出発から1時間経つと菜の花畑が見えてきた。

そして、赤土の山が見えてきた。貴徳にもある丹霞地形だ。地質公園を過ぎて、しばらくすると黄河清大橋を通過して貴徳の街に入る。10:30頃にバスターミナルの貴徳汽車站に到着。

20140627-005貴徳はGPSで確認すると標高が約2200m、気圧は783.6ヘクトパスカル、天気は曇りであった。貴徳汽車站を出て宿探しを開始する。まずは相場の確認でバスターミナルから徒歩1分の青云宾馆で1泊の料金を聞いてみる。一番安い部屋でトイレ共同60元、トイレ付き100元ときた。60元は高いだろ!

2件目はバスターミナル前の南楼招待所。2人部屋トイレ共同60元だが40元にしてくれた。

20140627-006トイレはすぐ近くにあるし、他を探すのも面倒なので今日の宿はここにする。登記の際に宿のおばあちゃんにパスポート見せてもわかってない様子で台帳には自分で記入する事になる。

黄河清大橋

20140627-007まず貴徳の路線バスを確認する。黄河大橋、黄河清大橋、地質公園などへ行ける。他にも珍珠寺とか気になる地名もある。

まずは西寧から来た時に通った黄河清大橋へ11路のバスで行こうとするがバスが来ない。仕方ないので歩きながらバスが来たら乗る作戦を取る。1時間ほど歩いて12:40に黄河清大橋へ到着してしまった。そして、今頃バスが目の前を通り過ぎる。バスの本数が少ないよ!

20140627-009貴徳の黄河は下流の黄河と比べるとそれほど水が濁っていない。橋の下へ降りて黄河に手を入れると水はかなり冷たい。

20140627-010黄河に鯉を放流している地元民を発見する。地元の漁協の人?中国に漁協はあるのか?

13:20頃、11路のバスが来るのが見えたので両手を振ってバスを止めて貴徳の県城へ戻る。中国だと片手だけ振っているとバスの運ちゃん気付かずに素通りするので両手で振って確実に止めないと安心できないです。

玉皇閣

20140627-011貴徳の県城に戻り玉皇閣へ行ってみる。整備されており入場料が50元になっていた。2012年のロンリープラネットだと25元だったのだが値上げされたようだ。玉皇閣を囲むように城壁が残っており貴徳古城として保護されている。

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20140627-013玉皇閣の北にある烈士陵園の脇の通りを北に進むと黄河鉄索橋に到着する。黄河に架かる吊り橋でトラクターが通っていた。

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乜那寺(ミニャク・タツァン)

20140627-015貴徳古城の城壁の西側にチベット仏教の乜那寺(ミニャク・タツァン)がある。青海省重点文物保護単位に指定されているので文化財として重要なようだ。巨大なチョルテンがあり、撮影禁止だが自由に見物できる。

20140627-016しかし、上の階進むに連れ真っ暗になるのでヘッドライト必須です。チョルテンは新しいけど内部の壁画とかは必見です。チョルテンの上から見える黄河のほとりにある巨大なマニ車はゴンパではなく観光施設で入場料が50元だったので行く必要はなさそう。夕飯は6元の青菜拉麺を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 40元
食費 8.5元
バス代 26元 西寧→貴徳
バス代 3元 路線バス
合計 77.5元

貴徳→同徳 大草原を移動

バスで大草原を爆走

20140628-00107:00に招待所の前にある貴徳汽車站へ行くがまだ開いておらず。今日の貴徳の天気は小雨だ。07:15頃、バスターミナルが開く。田舎なのでX線検査の機械は動いておらず、保安検査なしでバスターミナル内へ。

08:30出発の同徳行きのバスチケットを購入。改札は8時過ぎということなので大人しく待つ。

20140628-002待っているとX線検査の機械が動き始めた。担当のおばちゃんが出勤したので動き始めたようだ。でも、小さいバッグとかはノーチェックだ。上海の地下鉄では確実に検査対象だが、おばちゃんの中では検査対象外のようだ。田舎は平和だ。

08:30になってもバスは出発せず10分遅れで出発。まず向かったのがガソリンスタンドだ。給油を済ませていよいよ出発だ。というか、客乗せる前に給油しておけよ!

20140628-00330分も走ると山を登り始め標高が一気に高くなっていく。峠を超え標高は約3300mになる。草原が広がり道路を塞ぐ羊の群れに遭遇しながらバスは進む。

20140628-00410:39に標高3800mを越える峠に差し掛かる。気圧は647.7ヘクトパスカルでかなり低い。峠をを過ぎて下り坂になる。草原を爆走して昼頃に同徳汽車站に到着する。

同徳を散歩

20140628-005同徳の標高は約3100m、気圧は705.9ヘクトパスカル、天気は曇り時々雨、気温は低いようで半袖は寒く上着が必要だ。まずは今日の宿を探すのだが5件ほど確認すると1人部屋、トイレ共同、シャワーなしだと50元が相場のようだ。

この田舎で50元はかなり高い。足元を見られているのか物価上昇の影響なのか判断は難しい。でもバスターミナルの宿は80元で完全にぼったくりなので泊まってはいけない。

その中で今日はバスターミナルから徒歩1分の永紅旅社に決定。1泊30元の2人ドミトリーだ。共同トイレはハエが多く汚いが寝るだけなら問題なし。この宿は1階が回族のイスラム食堂になっている。

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20140628-007同徳はこれといった観光地はなく、同徳の西の外れにあるチベット仏教のチョルテンと同徳の南にある草原くらいしかない。

20140628-008チョルテンは工事中だったので草原へ向かう。同徳は草原の窪地に街があるような感じで町の南を流れる川に掛かる橋を渡り坂を登っていく。坂を登り切ると草原が広かっており、同徳の街が一望できる。

街の西の方に建築ラッシュで新しい建物が建てられている。マンションか何かだろう。この田舎で大規模開発したらゴーストタウンの鬼城ができてしまう危険性があるのだが。漢族を大量に入植させる目的でも、強制移住させないと鬼城になってしまうだろう。標高が高いので雨が降ったり止んだりと天気が頻繁に変わる。

宿に戻ると老板が「パスポートのビザの部分をスマホで撮らせてくれ」と言ってきた。派出所に外国人を泊めてもいいか確認を取らないといけないようだ。追い出されるかと思ったが派出所の許可が出たようで何もなかった。

一安心したので1階の食堂で牛肉拉麺を食べる。老板と色々話をしていると6月の青海省は天気が良くないとか言われた。何となく気づいていたが、やはりそうだったか!それとイスラム教徒はラマダン期間に入っているそうだ。飲食禁止で飲食業の営業は、かなり辛いだろう。

部屋に戻りPCをいじっていたら老板が「スマホでネットつなげるなら無線LANのパスワード教えるよ」と来たので教えてもらいネットに繋げる。まさか、ここで無線LANが使えるとは思わなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 30元
食費 8元
バス代 36元 貴徳→同徳
合計 74元

同徳→共和→西寧 バスで草原を爆走

今日もバスで草原を爆走

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20140629-002朝起きると外の天気は快晴で昨日の天気が嘘のようだ。07:30に宿を出てバスターミナルの同徳汽車站で大武行きのチケットを買おうとしたが隔日運行で今日はバスがなかった。急遽予定変更で08:30発の共和行きのチケットを購入。割り込みが酷くて朝からチケットを買うのに一苦労する。どうして並べないんだよ!

20140629-003バスは昨日通った道を爆走して、中継地点の貴南を目指す。天気が良くて草原の向こうにある山がよく見える。途中で羊の群れに遭遇したりもする。

20140629-004車内も静かでいい感じだ。でも、バスのスピードは100km/h以上出たりするのでエンジン音は凄い。

20140629-00510時位に貴南の街を通過する。貴南から先は道が悪くなりスピードはあまり出せなくなった。10:50頃にトイレ休憩で停車する。目の前には黄河の流れる大峡谷が広がっており、これから峡谷を越えるようだ。

20140629-006GPSを確認すると高度が3186mもある。気圧も700ヘクトパスカルを下回っている。

峡谷を越える

20140629-007峡谷の坂道をバスは下って行くが道は殆ど未舗装で土砂崩れで片側車線がなくなっている部分もある。峡谷の底の部分に差し掛かると大規模な道路工事が行われている。どうやら峡谷に新たな橋をかけるようだ。

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20140629-010黄河を渡り上り坂を登って峡谷の上に出ると再び草原が広がっていた。再び草原を走るが道路脇にゴミが散乱している。日本の田舎でも道路脇にゴミが散乱しているのはよくあることだが、中国の場合は日本よりはるかに酷い。

ペットボトルとかはわかるのだが、なぜかビール瓶がやたらと多い。日本じゃビール瓶のポイ捨ては珍しいだろう。中国人はビール飲みながら運転しているのか?

共和→西寧

20140629-01113:00頃、共和汽車単に到着する。同徳→共和、252km、4時間半の道のりであった。

20140629-012早速今日の宿を探すが共和は宿が少ない。経験上、バスターミナルの周辺には宿が結構あるのだが、あっても高い商務賓館ぐらいだ。商務賓館になると100元が最低料金といった感じだ。

歩きながら考えた末に共和を脱出することにした。共和汽車站に戻り時刻表を確認する。玉樹へ一気に行こうと思ったが玉樹行きはなく、瑪多(玛多)までしかバスはなかった。
結局、西寧へ戻り体制を立て直すことにする。

尼娜行きのバスが羅漢堂(罗汉堂)という所を通るようで気になったが、情報がないまま行くととんでもない目に遭うのでやめておいた。おそらく寺だと思うのだが。

20140629-0131430頃、共和を出発してバスは西寧を目指す。高速道路を爆走するが中国の恐ろしいところは高速道路上でも客の乗り降りがあることだ。日本みたいに高速道路にバス停はない。なので路肩でバス待ちの地元民が待機しているのだ。日本で同じ事やったら警察に捕まってしまいます。

20140629-014そして、トレーラーが事故ってクレーンで引き揚げられています。大破しているので運ちゃんは無事ではないだろう。

西寧に戻って来た

20140629-01516:30頃、西寧の新寧路汽車站に到着する。ここから25路のバスに乗り大十字で下車して、今日の宿のSunshine Pagoda International Youth Hostel(青海塔顶阳光国际青年旅舍)に到着する。6人ドミトリーで1泊55元(会員料金)で少し高い。でも、Lonely Planet Chinaの2012年版に掲載されていた宿だ。

20140629-016

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 110元 1泊55元×2
食費 7元
バス代 54.5元 同徳→共和
バス代 29.5元 共和→西寧
バス代 1元 路線バス
合計 202元