南京旅行記~南京大虐殺紀念館編

天気悪くて籠もる

0700頃、起床するが外は曇っている。曇っているだけなら問題ないが地面が濡れているので雨が降ったようだ。今日は出かけるのを控えた方が良さそうだ。今日は昨日Windowsの再インストールをしたのでソフトを入れたりと続きの作業をする。Windowsの再インストールは年明けにしようと思っていたのだがデータ通信カードが使えなくなってしまったのでソフトの問題だと思ったがWindowsの再インストールをしてもネットの接続できなかった。どうも、壊れたらしい。中国製のデータ通信カードが1年で2枚壊れたことになる。

(後日、広西チワン族自治区防城港で新しい通信プランを契約した際にカードは壊れておらず、原因は上海で契約した年間プランが何故か期限を迎える前に契約終了になっていた事が判明!さすが中国、契約期間も「差不多」(大した違いは無い)ということか?)

南京で鳥インフルエンザ発生

南京で鳥インフルエンザが発生していたようで1人死亡していた。外務省 海外安全ホームページにも情報が出ていた。市場では普通に鶏とか売っていたけど・・・。もちろん、生きてる奴でその場で絞めてくれます。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
合計 3元

今日も雨で籠もる

今日も雨で籠もる。ユースホステルに籠っていて気付いたのだが南京国際青年旅舎は欧米から留学生の溜まり場になっているようだ。会話の練習をしている白人さんがいるしテーブルに教科書や辞書が置かれていたり、今日は南京大学の学生証まであった。これは近くには南京大学と南京師範大学があるので宿泊客に留学生がいるとしか考えられない。留学生寮よりユースホステルの方が居心地が良いのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

南京大虐殺紀念館へ

nanjing1220700頃に起床する。今日は南京での最大の目的である南京大虐殺紀念館を見学に行く。全国重点文物保護単位にも指定されていた。日本で言えば重要文化財や指定史跡ということだろう。

nanjing123南京大虐殺紀念館は拡張工事の為に休館であったが南京大虐殺70周年の今日、新しく開館するのである。0820頃、南京大虐殺紀念館に到着するが既に外は混雑している。

nanjing124公安や武警の警備も目立つ。やはり、不測の事態に備えているのだろう。爆発物処理車が近くの招待所に入っていくのも目撃してしまったし、それほど用心する必要があるようだ。

一般公開は午後からだった

nanjing125海軍さん御一行?

nanjing126念仏を唱える人たちを撮影しているようです。

nanjing127さて、式典を見学するために館内へと思ったら招待者というか事前に許可を受けている人しか入れないらしく、周辺の人民と一緒に公安に「午前は入れません。 午後に来てください。」と言われ追い返される。せっかく来たのに入れないとは・・・。予想はしてたけど・・・。昨日、南京大虐殺紀念館のHPを確認したときに開館時間や今日の日程については一切告知はなかった。まあ、バナーが去年の69周年のままだったし・・・。

とりあえず、入口で周囲の様子を伺うと日本人の団体がそこらじゅうにいるではないか!この日本人たちが式典に参加するようで中に入っていく。もちろん先頭の旅行会社のガイドが公安に書類を提示して いた。

運良く中に潜入してしまった

nanjing128一般人お断りの状態で午後まで待つしかないかと諦めて入口付近で撮影していたらいつの間にか周囲を中に入っていく団体に囲まれていた。移動しようと思ったら入館していく団体の流れに巻き込まれ入口に来てしまった。どさくさに紛れて列に並びそのまま入ってしまった。入口は公安が警備して一般市民は入れないようになっていたが、小日本が一匹入ってしまっている。入れない筈なんだが、中に入ってしまった。

nanjing129公安の警備はいい加減なのだろうか?この小日本がテロリストで爆薬持って自爆テロをしようとしていたらどうするんだ!まあ、自分は式典を見に来ただけだから無害だけど。

nanjing130中に潜入してしまったのは良いが、この後の事を考えなければならない。後ろの方に移動して式典が終わるまで過ごすしかない。許可無く入ったのが発覚するとどうなるか予想も出来ない。おっさんやおばちゃんたちの集団の近くで式典が始まるのを待つが、いつの間にか学生の集団に囲まれ身動きできなくなってしまった。学生の集団におっさんが1人だと目立って危険度上昇である。

nanjing131とりあえず目立たないように後ろへ逃げます。

nanjing132この危険な状況の中で式典が始まってしまう。国歌斉唱があり義勇軍行進曲が流れると皆一斉に歌い始める。幸い自分は義勇軍行進曲を暗記しているので一緒に歌ってその場をやり過ごす。その後は黙祷したり共産党のお偉いさんの話とか聞いて式典が進む。空襲警報みたいにサイレンも鳴っていたな。

最後に鳩を放って式典終了だが近くの学生が鳩の爆撃を受けて周囲の笑いの的になっていた。式典の最後に鳩が放たれましたが、南京では鳥インフルエンザが発生したばかりです。問題あると思うのだが・・・。

nanjing133式典が終わり帰る人と資料館を見学していく人と様々だ。自分は資料館を見学するために列に並ぶ。列に並び順番を待つ間に前に並んでいるスーツを着た集団(会社で動員がか かったか?)が一目で分かる年配の日本人たちを見て「日本人だ!日本人だ!」と騒ぎながら携帯のカメラで撮影している。どうやら今まで日本人を見た事が無いらしい。だけどすぐ後ろに日本人が一匹並んでいるのだがどうして気付いてくれないんだ!

新しくなった資料館は広い

nanjing134新しくなった資料館へ入るが一言で言えば「広い」だけではなかった。「日本人多すぎ」とも思った。そこらじゅうに日本人がいる。平和団体の人から坊さんまでいる。恐らくこの日、南京で最も日本人がいる場所は南京大虐殺紀念館になっているだろう。

nanjing135そして、見学をするが予想通り館内撮影禁止だ。しかし、中国人、日本人問わずに撮影しているので自分も便乗して撮影するが警備員に注意される。警備員たちは片っ端から注意しているが見学者が多すぎるためあまり効果がない。

nanjing136しかし、100人斬り競争の展示コーナーだけは撮る前に見つかってしまう。様子を伺うと、どうも100人斬り競争の展示コーナーは相当撮影されたくないらしい。これは警備員のやる気の違いか、それとも本当に撮られると問題なのだろうか?

nanjing137見学者が多いのでどさくさに紛れて撮影を続行する。資料については今回はじっくり見ることはやめておいた。理由は簡単、人多すぎ。

nanjing138見学していくうちに 2006年に新たに遺骨が発見されたという現場がそのまま保存されていた。すかさず撮影するが、警備員に注意される。周囲の中国人、日本人も同様。

nanjing139遺骨

外の様子は

nanjing140鐘を突くために列が出来ていた。

nanjing141外に出て状況を確認すると海外のメディアが多かった。白人さんは目立つので近くに行けばすぐに分かる。恐らく日本のメディアもそこそこ来ているのだろう。

nanjing142海外のマスコミも取材に来ている。

万人坑遺址

nanjing143そして、資料館と共に南京大虐殺紀念館の重要施設である万人坑遺址を見学する。万人坑遺址を訪れると建物が新しくなっていた。以前はガラスで保護されていて撮影時は映り込みが激しかったが太陽光が入っていたのでフラッシュは必要なかった。

nanjing144万人坑遺址

nanjing145万人坑遺址

nanjing146万人坑遺址

nanjing147万人坑遺址

nanjing148新しくなった万人坑遺址はガラス無しで映りこみ無しなのだが照明が暗いので手ぶれが酷く撮影は困難になった。因みに万人坑遺址は撮影可のようで注意されるようなことは無かった。

無事に見学終了

1230頃、無事に南京大虐殺紀念館の見学を終了する。本来なら見られなかった式典まで運良く見られ南京での目的は達成した。それにしても日本人多すぎ!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4元
バス 2.4元 路線バス
合計 6.4元