南京旅行記~南唐二陵・明功臣墓編

南唐二陵

nanjing086今日は南京の南の郊外にある南唐二陵と弘覚寺塔、鄭和墓を訪れてみることにする。南唐二陵と鄭和墓は訪れたことがあるが弘覚寺塔は遠くからしか見たことが ない。0930頃、地下鉄の鼓楼駅から小行駅へ移動し、155路のバスで終点の祖堂山へ向かう。祖堂山に到着後は徒歩で南唐二陵まで10分ぐらいだ。 1050頃、南唐二陵に到着する。

nanjing087南唐二陵は五代十国の南唐の皇帝である李昪と李璟の陵墓だ。まずは入場券を購入するが3年前と変わらず15元のままだった。中国で3年間の入場料据え置きは頑張っている方かな?

nanjing088入場料据え置きで中も変わらずかと思いきや、案内の看板が新しくなっている。

nanjing089まずは李昪の欽陵から見学するが陵墓内は湿気が多くて苔がずいぶんと生えており煉瓦が落ちていたりと痛みが激しいような・・・。

nanjing090なんか痛みが激しい。

nanjing091おまけに棺の置かれていた場所は鎖で立入禁止になっているではないか!

nanjing092続いて李璟の順陵を見学するがこちらも苔やカビが多く以前より痛みが激しいような・・・。

nanjing093南唐二陵は一応案内表示とかが新しくなっていたが観光開発はこれ以上はされないだろう。

nanjing094となると、今後の入場料値上げの可能性も低いかな?これ以上値上げされたら既に観光客が少ないのに更に少なくなってしまう。今日訪れた時は入場から出るまでに遭遇した観光客は10人もいなかっただろう。

弘覚寺塔

nanjing0951100頃、南唐二陵を離れ弘覚寺塔へ向かう。山道を歩いていると前方で白人が地図を広げているではないか!傍らにはマウンテンバイクがある。わざわざ南京市内からサイクリングに来たのだろうか?こんな所で白人さんに出くわすとは思っていなかった。祖堂山を越えて1230頃、弘覚寺塔に到着する。

nanjing096弘覚寺塔は唐 代に建立された高さ41mの煉瓦造りの塔だ。入場料は10元なのだが弘覚寺塔の他には見物するような場所は無い。塔だけで10元だ。弘覚寺塔に登ってみるが階段が急すぎて危険すぎる。普段なら塔は登らないのだが10元も払っているので元を取るために登る。最上階の7階まで登ったが降りるのが更に危険になっている。へっぴり腰で何とか降りたが2度と登りたくないと思った。

鄭和墓

nanjing0971400頃、鄭和墓に到着するのだが綺麗に整備され門が出来ている。嫌な予感がしつつも近づいてみると入場券売場が設置されているではないか!更に入場料 は20元になっている。

nanjing098以前は門なんて当然無いし、道も未舗装だった。おかげで無料で見学できたのに・・・。ここ数年で鄭和の評価が見直されている影響もあり観光開発をして有料にしたようだ。5元なら払っても良いのだが20元はさすがに払う気にはなれない。1度見ていることだし帰ることにする。

南京の農村部は・・・

帰りは鄭和墓のある周村からバスで戻るのだがバス停で地元民と一緒に待っていると、おばちゃんたちが「ぺっ!ぺっ!」と唾を吐いている。南京は比較的唾吐きが少ない方なのだが農村部は違った。南京と言っても農村は農村なのか?民度が低いようで所構わず唾を吐いている。農民たちには政府がどうして唾吐きをや めさせようとしているのか理解できているのだろうか?それ以前にどうして政府がそういった宣伝をしているかも考えた事が無いのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
地下鉄 1.8元
バス 5.2元 路線バス
南唐二陵 15元
弘覚寺塔 10元
合計 42元

2008年南京園林景点游園年卡を購入

nanjing0990700頃に起床する。今日の予定は明孝陵の北西、つまり鐘山の北西に点在している明の功臣達の陵墓である常遇春墓、仇成墓、呉良墓、呉禎墓、徐達墓、李 文忠墓を見に行くことにする。朝はネットで情報収集しているが昨日ついに2008年南京園林景点游園年卡が発売された記事を見つける。(元ネタ:龍虎網

nanjing100南京園林景点游園年卡は先日購入した中山陵園風景区年票と一緒に狙っていた年票だ。南京園林景点游園年卡は総統府、雨花台、中華門、閲江楼など南京の主要 観光地27ヶ所が何度でも利用できるという年間パスポートみたいなものだ。2008年版が発売されたとなると早速購入しなければ!

nanjing1010900頃、65路のバスで総統府へ向かう。0930頃、総統府に到着する。まずは近くの中国建設銀行で人民元を引き出してくる。そして、総統府の入場券売場で年卡を購入するのだが人が多い。南京の有名観光地となると混雑は凄い。写真1枚と150元を支払い年卡を受け取る。

総統府は観光客多すぎ

nanjing102南京園林景点游園年卡を購入して早速総統府を見物するのだが観光客が多すぎる。おかげで写真撮影が困難な状況になってしまった。

nanjing103よく考えてみたら今日は日曜日だ。休日に総統府を見物すること自体間違っている。ということで後日出直すことにする。

nanjing104因みに総統府の入口には中国語、英語、日本語で注意書きがある のだが日本語でこんな表記がある。
「4、自覚を持って公共衛生を維持し、ところ構わず痰を吐いたり、大小便をしたり、果物の皮や紙くずを捨てたりするのを禁じる。定める所の外に、構内には喫煙を禁じる。」
総統府では日本人観光客は、ところ構わず痰を吐いたり、大小便をしたりするという事だろうか?この注意書きには正直笑ってしまう。

常遇春墓、仇成墓

nanjing1051130頃、20路のバスで紫金山索道に到着する。明の功臣達の陵墓である常遇春墓、仇成墓、呉良墓、呉禎墓、徐達墓、李文忠墓を見物するのだが、実はこれらの陵墓も明孝陵の一部として世界文化遺産に登録されているのだ。

nanjing106紫金山天文台への道から左へ分かれる道を進み白馬水庫に出る。この近くに常遇春墓があるはずなのだが少し探してみるとすぐに見つかった。

nanjing107常遇春は徐達、李文忠らと並ぶ明の功臣だ。常遇春は徐達に次いで序列第2位で開平王に封じられている。

nanjing108常遇春墓から100mほど離れたところには仇成墓がある。仇成は皖国公に封じられた明の功臣だ。

nanjing109仇成墓

nanjing110仇成墓

徐達墓、李文忠墓

nanjing111仇成墓の次は呉良墓と呉禎墓を探すのだが南京电影机械厂の敷地内にあるというのは分かっているのだが南京电影机械厂内が見つからない。呉良墓と呉禎墓は後 回しにして徐達墓と李文忠墓へ向かう。1300頃、徐達墓に到着するが何と年末まで整備のため閉園となっていた。

nanjing112まあ、以前見物したことがあるのだが新しく開園すると有料化されそうな予感がする。外から眺めるだけになり李文忠墓へ向かう。

nanjing113徐達墓

nanjing114李文忠墓に到着すると管理人のおっちゃんが近所のおっちゃんたちとトランプだか将棋で遊んでおり、昼食の支度をしていたおばちゃんに入場料を払い見物をする。李文忠墓は以前とはずいぶん変わりしっかり整備されている。

nanjing115李文忠墓

nanjing116李文忠墓

nanjing117場所が分かりにくいから看板があります。

nanjing118李文忠墓を見物し終わったら帰るのではなく、李文忠墓の裏には国民党の黄伯韬将軍の墓があるのでここも見物しておく。

呉良墓と呉禎墓は断念

呉良墓と呉禎墓を探してみるがどうも見つからない。近くまで来ているのだが目印の南京电影机械厂が見つからず今回は断念する。この周辺には他にも2ヶ所の名前の分かっていない墓があるのだがひとつは越国公胡大海の墓らしいが某部隊の敷地内にあるということだ。あの辺で某部隊といっても陸軍の施設の事だろう。

両替
JTBグローバルキャッシュ(中国建設銀行で降ろす) 2500元(1元=15.6116円)

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
バス 4.8元 路線バス
園林景点游園年卡 150元
李文忠墓 5元
合計 168.3元

切符購入で南京駅へ

nanjing119朝起きたら雨が降っており今日は遠出するのはやめた方が良さそうだ。昼近くになると雨が止んでおり昼過ぎに南京駅に切符を買いに行く。

nanjing120今回購入する切符はD413次の切符、そうCRHの切符だ。前回、武昌→赤壁で乗車したCRHが最高時速200km/hまで出すかと思いきや時速160km/hまでしか出さずに高い切符を購入したのにほとんど騙されてしまったのだが、今回は恐らく大丈夫だろう。車両も日本のE2系を基にしたCRH2の筈だ。南京→杭州は車両がCRH1らしいので事前に選択肢から外しておいた。

さて、切符の購入だが南京駅にはCRH専用の窓口がある。但し、当日分のみなのだが4つ窓口があり、その内のひとつは一番早く発車するCRHの専用窓口になっている。おまけに窓口の隣には自助售票处があるではないか!南京にCRH用の自動券売機が導入されたのかと思いきや閉まっている。中を覗くと券売機すら設置されていなかった。これから設置か?

nanjing121さて、自分は14日の切符を購入するのでCRH専用の窓口ではなく售票厅で切符を購入する。售票厅に入ると公安が身分証確認をしている。自分の前を歩いていたおっちゃんも公安に呼び止められ、自分は公安と目が 合った。「南京でパスポート提示の時が来たか?」と思いきや公安の方から目をそらしてきた。この公安の行動に自分の心中は「目が合ったのに無視かよ!」といった具合だ。どうも公安にとっては自分はどうでも良い存在らしい。

自分はそのまま售票厅へ入っていく。售票厅は混雑していたが窓口が半分以上開いていたので待ち時間は5分ほどで済んだ。これだけ大きな駅で待ち時間が少ないのは凄い。しかし、切符購入時にお釣りは投げ銭だった。最先端の駅だが人は昔のままで改革開放以前のままなのだろうか?南京という大都市なんだから售票厅の駅員もそれなりの品格がなくては・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
鉄道 93元 二等座 南京→上海
バス 1.6元 路線バス
合計 104.6元