K635次、硬座で龍岩→深圳
0530頃に起床する。0630に宿を出て目の前の龍岩駅へ移動。入口の荷物検査を終えて侯車室へ移動するが深圳行きのK635次が発車した後は昼過ぎまで列車が無いことを知る。
龍岩はそこそこの規模の街なのだが田舎ということに変わりは無かった。
0700頃に改札が始まるが自分が先頭でホームへ向かう。ここの乗客たちは少しのんびりしているようで発車時刻が近づいてきても並んでいなかった。ホームで並んで待つが最後尾車両の列に並んだので列車の入線時に撮影が出来たがデジカメで撮影していると後ろから人民たちが覗いている。
デジカメがそんなにも珍しいのだろうか?いくら龍岩が田舎でも龍岩にだってデジカメ専門店があったぞ!ソニー、松下、キャノンのデジカメも置いていて一通りの品揃えのある店だ。でも、デジカメ買うのは金持ちなんだろうな。やはり、収入格差が皇帝と農民ぐらいの差なのかな?
さて、列車に乗車すると車内に液晶テレビが付いているではないか!なんか凄いぞ!
しかも、発車すると次の停車駅の案内が表示されている。深圳へ乗り入れる列車となると設備も他の地域とは違う。ある意味で地域格差 という奴だろうか?
深圳到着
ホームには大きな荷物を担いだ農民工の姿が見える。あと1ヶ月ちょっとで春節のこの時期に一攫千金を求めて深圳にまでやって来たのだろうか?
出口を出てまずは三亜行きの切符を買いに行こうと思ったら出口で駅員に捕まっている人民がいる。補票という単語が聞こえてきたので、キセルをしようとして捕まったようだ。どうして、中国はキセルが多いのだろうか?
三亜行きの切符を購入
深圳に到着してまずは售票厅で広州→三亜の切符を購入する。ビザを取得したら海南省へ行くので前もって1/5のK407次の広州→三亜、T870次の深圳→広州の切符を購入するのだ。深圳駅の長距離列車用の售票厅でK407次の広州→三亜、T870次の深圳→広州の2枚を購入しようとするがT870次は深圳⇔広州の専用窓口で購入するように言われる。
まずは三亜行きのK407次の切符は買えた。残るT870次の切符を購入するために100mほど離れた専用窓口へ行く。深圳⇔広州の専用窓口に到着するがCRH専用の窓口しか開いていないので、とりあえず聞いてみると深圳⇔広州の専用窓口は翌日までの切符しか扱っていない事が判明する。これでは仕方ないのでビザ取得の時に切符を購入することにする。深圳⇔広州ではなるべく運賃の高いD列車には乗車したくないのでT列車は自分にとって重要度が高い。
しかも、深圳⇔広州ではD列車とT列車の所要時間にほとんど差が無いのだ。つまり、D列車は200㎞/hで運転されていないということだ。因みにT列車は160㎞/h。時間に差が無いならT列車で十分なのだ。今日は三亜行きの切符だけ購入して深圳での拠点となる深圳僑 城旅友国際青年旅舎へ向かうがバスの運賃が安くなっていた。以前は4元だったのが2元になっていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 400元 | 1泊50元×8 |
鉄道 | 209元 | 硬座 広州→三亜 |
バス | 2元 | 路線バス |
発券手数料 | 5元 | |
合計 | 616元 |
HP作成で籠もる
深圳では見るような所が無いのでユースホステルに籠もる。まあ、見るような所があっても深圳では入場料が滅茶苦茶高いのは確実だ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 13元 | |
合計 | 13元 |
マカオ行きを計画
今日はマカオへ行くことにする。経路としては以下のような感じだ。
深圳蛇口港-フェリー→澳門粤通碼頭-徒歩→澳門拱北口岸-徒歩→珠海九州港-フェリー→深圳蛇口港
フェリーでマカオへ渡り、徒歩で中国側の珠海へ抜けてフェリーで深圳へ戻るというのだ。マカオを徒歩で抜けるのでパタカや香港ドルを一切使わないので両替の必要も無い。マカオの世界遺産も見ないだろう。これだと「マカオ観光じゃないだろっ!」と突っ込みを入れられそうだが、観光やギャンブルの為にマカオへ 行くのではない。中国とマカオの境界を徒歩で渡りパスポートにスタンプを押して貰うために行くのだ。
蛇口港→粤通碼頭
0800頃、ユースホステルの近くのスーパーの包子屋で高粱饅頭を買って食べながらバス停「康佳集団」へ向かう。前回の深圳滞在から深圳での主食は高粱饅頭となっている。105路のバスに乗車して0910頃、終点の蛇口港で下車し少し歩くと蛇口港(蛇口客運碼頭)に到着する
蛇口港でまずはフェリーの運行状況を確認するがマカオ行きは0945に粤通碼頭行きがあるので切符を購入するがマカオまで120元は高い。切符を購入したら次は出国手続、いや、出境手続をするのだが窓口に香港へ行く韓国人の団体観光客の長蛇の列が・・・。ブランド品を買い漁りに行くのだろうか?出港時間が迫っているのだが韓国人の後ろに並んで待っていると係官がパスポートの色が一人だけ違う自分を見つけて先に隣の窓口で出境手続をさせてくれた。
おかげで、遅れずにフェリーに乗船できた。0945に定刻どおり出港してマカオへ向かうが船がかなり揺れる。船内は中国人と韓国人の団体観光客で埋まっている。他にも香港やマカオの人たちもいるだろう。中国人はマカオへはギャンブルをしに行くのが定番だが、韓国人もギャンブルかな?ここの中国人たちは見るからに「自分たちは観光客です」という服装をしている。
まあ、ギャンブルでマカオへ行くのだから相当の金持ちなのだろう。そう思っていると隣のおばちゃんが床に唾を吐きやがった。服装もしっかりしていて、見た目は金持ち、いや、実際金持ちなのだろう。中国では上流階級に属する人間が床に唾を吐きやがった。金持ちでも中身は民度が低いままであった。1115頃、マカオの粤通碼頭に到着する。
粤通碼頭
入境審査の列に並んでいるとフェリーの運航表があったので見ていると粤通碼頭→珠海湾仔のフェリーがある。香港の湾仔なら聞いたことはあるが珠海の湾仔は知らない。粤通碼頭からは深圳以外にも珠海へのフェリーがあるようだ。しかも、所要時間5分なので対岸へ渡るようだ。これは試してみる価値がありそうだ。
色々考えているうちに順番が回ってきて入境審査はすぐに終了してマカオ入境完了!目の前にフェリーの切符売場があったので運賃を確認すると粤通碼頭→珠海 湾仔は12香港ドル(12.5パタカ)だった。手持ちの香港ドルは70香港セントしかない。オクトパスには十分香港ドルは残っているのだがここではオクトパスは使えない。
このまま、關閘へ向かうか両替屋を探すか迷う。因みに粤通碼頭には両替屋は無かった。いや探し方が悪かったのだろう。とりあえず判断を保留して粤通碼頭周辺の調査を開始 する。粤通碼頭を出るがここから深圳行きのフェリーが出ているとは思えないぐらい粤通碼頭はボロイ建物で外から見ただけではフェリーターミナルとは分からないほどだ。
バス停の漢字が繁体字になっているので簡体字に慣れてしまっている自分にはちょっと辛い。
粤通碼頭の近くにはバス停があったのでちょっと確認してみると3Aのバスは關閘總站から出ているのでバスで關閘→粤通碼頭への移動は可能だ。但し、復路のバスは粤通碼頭には停車しないので粤通碼頭→關閘總站のバスは無いので注意が必要だ。
バス停で調査をしていると中国人観光客たちが道を尋ねてきたが、あいにくマカオは初めてなので道が分からないのと中国人で無いことを言うとおっちゃんが「どこの人間だ?中国語分かるのか?」と聞くので「日本人だよ」と答えると驚いている。まあ、こんな所で日本人に遭遇するとは思っていなかっただろう。それより、仲間のおばちゃんたちの反応の方が凄かった。「中国語話せるのか?英語は分かるか?」とか一方的に質問してくる。おばちゃんたち凄すぎだ。
中国人観光客が立ち去り再び調査再開!粤通碼頭周辺を歩いてみるのと珠海湾仔へ行ってみることにしたので両替屋を探してみることにした。粤通碼頭から5分ほど歩くと両替屋が数件見つかりレートを確認して94.7元を100香港ドルに両替する。粤通碼頭へ戻り珠海湾仔への切符を買おうとした時に往復切符を販売していることに気付く。
しかも、往復切符は人民元での支払いも大丈夫だっ た。往復切符は人民元だと20元、香港ドルは20香港ドル、パタカは21パタカだ。初めから気付いていれば人民元で購入しても良かったかな?でも、香港ドルに両替して往復切符を購入するからが実質安く済んでいるし、やはり香港ドルでの購入が良いのかな?
粤通碼頭⇔珠海湾仔の切符を購入して出境手続と1300出港のフェリーを待つ事にする。ただ待っているだけではつまらないので正面にある入境審査の窓口を撮影してみる。当然ここは撮影禁止で係官は拳銃を携帯していたのだが粤通碼頭には全く緊張感が無い。こんなにも簡単に撮影できるとは・・・。
これが粤通碼頭のイミグレ。本当は撮影禁止。係官は拳銃を携帯していたけど緊張感全く無し。平和すぎる。
粤通碼頭→珠海湾仔
1245頃、出境手続が始まり1250頃に乗船する。この時に日本人旅行客が2人いるのを発見する。粤通碼頭⇔珠海湾仔のフェリーを知っているとはかなりの猛者のようだ。
1300に粤通碼頭を出港する。5分で対岸の珠海湾仔に到着するのだが5分もかからずに到着する。香港のスターフェリーより短いのに運賃はぼったくりの片道12香港ドルだ。スターフェリーは1.7香港ドルだった。
中国への入境審査の列に並び順番を待つ、待っている間に窓口に話に聞いていた 係官の評価用ボタンがあるではないか。入境手続きを終えてボタンが点滅している間に係官を評価するという奴だ。因みに評価は4段階で上から非常満意、満 意、時間太長、不満意となっている。1320頃、無事に入境する。
珠海湾仔をちょっと散歩
まずは周辺の調査をしてみることにする。正面の通りを左(南)へ行くとバス停を発見!いくつかの路線が走っており確認すると5,14,60,61,62路のバスが停車している。湾仔口岸を利用する際にはかなり重要な路線だ。
この時、あることに気が付いた。14路のバスが横琴口岸にも停車している。横琴口岸は蓮花大橋からマカオに入境する際に通過する口岸だ。
バス停での情報収集を終えてちょっと散歩するが他にはこれといったものが発見できなかったので湾仔口岸に戻り出境手続きを済まして1400出港のフェリーを待つが異様に人が多い。どうやら団体客に遭遇してしまったようだ。
粤通碼頭からフェリーが到着してまずは下船客がイミグレに向かうが外国人は検疫カードを提出しなければ ならないのだが白人の姉ちゃんが検疫カードを提出せずにそのまま通過しようとして係官に止められるが係官は白人の姉ちゃんの色気に負けてそのまま通してしまう。係官ちゃんと仕事しろよ!
まあ、自分も中国人の振りして検疫カード出さずに通過したりすることあるけど・・・。うーん、検疫カードは意味あるのか? マカオの粤通碼頭へ戻るが団体客がいるためのイミグレは大混雑だ。中国人の団体と台湾人の団体がおり15分ほど待つことになる。
關閘→拱北口岸→關閘→拱北口岸
マカオに戻り次は關閘から中国へ入境してみることにする。粤通碼頭から關閘までは約3㎞離れており1430頃に粤通碼頭を出発してマカオの街を見物しながら歩いていく。
1500頃、關閘に到着する。一番混むイミグレと聞いていたが確かに人が多い。
マカオ側イミグレ(關閘)の出境手続の窓口に並ぶがここは比較的早く通過するが中国側イミグレ(拱北口岸)の入境手続の窓口はちょっと混雑している。大人しく並んで出境手続です。ここはもちろん撮影禁止。
マカオ側イミグレ(關閘)から中国側イミグレ(拱北口岸)へ移動します。ここはちょうど境界付近。もちろんここも撮影禁止。
1545頃、珠海に到着するがマカオ→中国への出入境に45分かかった。次はマカオへ戻ってみることにするが中国側イミグレ(拱北口岸)の出境手続は早く 通過できたがマカオ側イミグレ(關閘)が大混雑しており今迄の経験で一番の混雑だ。
ここは外国人と中国人の窓口が一緒のようで関係なく並んでいる。ちょっと後悔しつつも列に並び待つが時折大きなどよめきが聞こえてくる。どうやら係官の誘導で一部の人達が空いているマカオ居民の窓口へ並んでいるようだ。マカオ入境に時間がかかり1635頃、マカオに到着したがマカオ側イミグレ(關閘)は投げ銭ならぬ投げパスポートで返却してくる。
中国側イミグレ(拱北口岸) はちゃんと返却するのにマカオのイミグレはどうなっているんだ。
で、すぐにイミグレに並んで中国へ入境する。混雑するイミグレで一体何しているんだと思ってしまうが、これで關閘⇔拱北口岸の状況は把握できた。マカオ側イミグレ(關閘)。マカオを出ます。撮影禁止だけど構わず撮影。
中国側イミグレ(拱北口岸)。中国側は警備が厳しくてこれしか撮影できなかった。
九洲港→深圳蛇口港
拱北口岸から九洲港までは約5㎞離れている。徒歩で九洲港へ向かうが既に夕方で予定ではとっくに深圳に戻っている筈だったが珠海湾仔へ行ったり、關閘⇔拱北口岸で時間がかかったので遅くなってしまった。早く九洲港へ行き深圳蛇口港行きのフェリーに乗船しなくては!
因みに珠海では観光はしません。見る所なさそうだし。もちろん、珠海に来たからといっても女を買うこともしません!1750頃、九洲港に到着。
九洲港は九洲港客運站となっておりフェリー乗り場と長距離バスターミナルが併設されているのだが、次の深圳蛇口港行きのフェリーが1800出港になっておりバスターミナルの調査は断念する。乗船券を買い乗船するとすぐに出港した。何とかこれで深圳に戻ることが出来る。1915頃、深圳蛇口港に到着する。
両替
94.7元→100香港ドル
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 7.9元 | |
バス | 4元 | 路線バス |
フェリー | 120元 | 深圳蛇口港→粤通碼頭 |
フェリー | 85元 | 九洲港→深圳蛇口港 |
合計 | 216.9元 |
項目 | 金額 | 備考 |
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フェリー | 20香港ドル | 粤通碼頭⇔珠海湾仔 |
合計 | 20香港ドル |