2182次 無座で蘇州→南京
昼前にユースホステルをチェックアウトして游5のバスで蘇州駅へ移動する。今日は南京へ移動するのだが切符は南京南までになっている。これは窓口で南京までは売っ てくれず、別の窓口のおばちゃんが機転を利かせてくれて南京南の切符を売ってくれたのだ。3元高くなったけど・・・。でも、CRHよりははるかに安い。そして、更にはるかに遅い。
待合室で改札を待つが蘇州駅の待合室は狭いので座れない人民で溢れていた。
13:30頃、改札が始まりホームへ移動する。列車が到着して乗車するが無座切符なので座るのを諦めていたが運良く席が空いていた。おかげで南京まで座って移動なのだが途中の丹陽で5本のCRHに追い越され、おまけに45分遅れで発車する。それでも南京には約10分遅れの17:15頃に到着する。
出口へ向かい歩いていると隣のホームに到着した列車に目が留まった。列車番号が無く「路用列車」と表示されている。しかも、南京東⇔南京西という今までに無いマニアックな路線だ。地元民らしきおばちゃんや兄ちゃんが下車しているので恐らく旅客列車だと思うが謎の列車だ。22と22Bの混成で列車番号の無い路用列車。
南京夫子廟国際青年旅舎
駅を出て1路のバスで夫子廟へ移動して南京夫子廟国際青年旅舎へ向かう。清明節では見事に満室で宿泊できなかったが今回は8人ドミに宿泊することが出来た。会員は1泊40元だ。といっても、一番安いドミは会員で1泊30元なので一番安いドミが空いたら移動しなくては!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 10元 | |
宿泊費 | 80元 | 1泊40元×2 |
バス | 1.8元 | 路線バス |
合計 | 91.8元 |
公安局でビザ延長手続き
07:30頃、ユースホステルを出て新街口の近くにある公安局へ向かう。ビザが30日で切れるので、ビザ延長の手続きを申請しないとやばいというか、最近は外交部 の緊急通達でLビザ30日しか発給しなくなっているので、もしかしたら延長申請まで受理してくれないかもしれないので、はっきり言って不安だ。延長できなければすぐに南京西駅でK25次の深圳西行きの切符を買わなくてはならない。08:20頃、公安局に到着してビザの申請場所を探すと人民がパスポートや通行証申請の為に屯している場所を見つける。建物には「南京市公安局出入境接待大庁」とあるのでビザ延長もここだろう。
08:30になると受付が始まりビザ 延長の窓口を探して係官にビザ延長の申請を申し出ると、「延長期間はどれくらいですか?」と聞かれ、「5月末までです」と答えると、次の質問に「滞在目的は何ですか?」と聞かれたので、「旅行です」と答えると「南京は初めてですか?」と聞いてきた。
そこで「南京には何度か来たことがあります。」と答えると「それなら南京に1ヶ月滞在する必要あるの?」と聞いてきたので、去年南京を訪れたときに購入した中山陵園風景区優惠年票と南京市園林景点游園年卡を見せて「1年券を買ってあるんですよ」と答えると係官は笑っていた。これで滞在理由は無事に認められた。
次に現金や預金残高を聞かれたので「キャッ シュカードを見せて普通預金で7000元あります。」と答えると係官が「滞在1日につき100ドルの残高が必要です」と言うので「定期預金で13000元。国際キャッシュカードに100000円ぐらいあります。」と答えてこれも条件を満たした。
申請書を貰いパスポート、ビザ、キャッシュカードのコピーと 申請書に必要事項を記入して写真を貼って、再び窓口へ行く。外国人窓口はほとんど人がいないので待ち時間無しで申請手続きに入る。係官が端末を叩いて「外国人签证/居留许可受理通知书」が発行される。次に料金窓口でビザ代を支払って今日の手続きは無事に完了した。これで5営業日後の5月4日以降に受け取りに訪れることになる。
夫子廟を散歩
まずは中国で最大の科挙試験場であった江南貢院を訪れる。まあ、明遠楼だけ見て終了だ。というよりも4年前に見物しているので十分である。
夫子廟は宋の景祐元年(1034)に建立された孔子を祀る廟だ。周辺は店が立ち並び観光客で賑わっている。
夫子廟の近くには呉の軍勢が駐屯していた烏衣巷があり、兵士たちが使っていた井戸が今でも残っており烏衣古井戸と呼ばれている。
瞻園・太平天国歴史博物館
15:20頃、太平天国歴史博物館に到着する。元々は明の中山王徐達の府邸であった。
ここは中国で唯一の太平天国を専門に扱った博物館であり「金陵第一園」と称される古典園林の瞻園がある。
瞻園は元々は明の中山王徐達の府邸の一部であり明の嘉靖年間に造園され600年以上の歴史がある。入場料は15元だが南京市園林景点游園年卡を持っているのでそのまま見物する。
太平天国の頃は東王府と幼西王府が置かれていた。蘇州の摂政園、上海の豫園などと共に「江南五大名園」とも称えられている。
項目 | 金額 | 備考 |
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宿泊費 | 300元 | 1泊30元×10 |
バス | 1.2元 | 路線バス |
ビザ | 160元 | |
写真 | 25元 | |
コピー | 1.5元 | |
合計 | 487.7元 |
中華門
今日は11:00頃にトイレ・シャワー付きの8人ドミからトイレ・シャワー共同の8人ドミへ引越しをした。これで1泊40元から30元になったので懐への痛手も少なくなった。11:30頃、ユースホステルを出て中華門へ向かう。今日は徒歩で中華門、南京南駅、雨花台へと向かう予定だ。12:15頃、中華門に到着す る。
中華門は南京の南に位置しており南京を代表する城門だ。明の朱元璋によって1366年から1386年に建設され元の名は聚宝門と呼ばれており1931年に中華門へ改名された。城門と言うがその規模から城塞と言ってもよいくらいの巨大さだ。中華門の入場料は25元だが南京市園林景点游園年卡を使い見物する。
雨花台
中華門から南へ歩くと南京南駅があり実際に雨花台の近くにあることを確認できた。13:15頃、雨花台に到着する。雨花台は先月の29日から無料解放になっており自由に見物が出来る。でも、自分は南京市園林景点游園年卡を持っていたので有料のままでも見学できたので問題は無い。
雨花台は春秋戦国から中華民国までの史跡が数多く残る場所だ。革命烈士陵園となっているので革命烈士紀念館、烈士群彫、雨花台革命烈士紀念碑など共産党の教育施設の色が濃いのだが 南宋の詩人である陸游が「江南第二泉」と評した泉や乾隆帝の御碑があったりと史跡としても魅力的である。南京特産の雨花茶、雨花石は雨花台が名称の由来となっている。
雨花台には国民党の処刑場が2ヶ所あり革命の志士たちが処刑されていった。
項目 | 金額 | 備考 |
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バス | 1.2元 | 路線バス |
合計 | 1.2元 |
南京市博物館・朝天宮
10:00頃、ユースホステルを出て南京市博物館へ向かう。南京市博物館は朝天宮と呼ばれる明代に文武百官が礼を学んだ場所で明清古建築が現存している。
現在の建築物は清の同治5-9年(1866-1870)に建て直されており南京市博物館になっている。入場料は25元になっているが南京市園林景点游園年卡を使い見物する。
博物館の展示内容だが南京の歴史が紹介されており特に六朝に関する展示物が豊富にある。そこそこ見物して11:40頃、莫愁湖公園へ向かう。
莫愁湖公園
昼頃、莫愁湖公園に到着する。ここは入場料20元なのだが去年は15元だったような・・・。南京市園林景点游園年卡を使い見物するのだが家族連れとかで賑わっており観光地と言うよりも普通の公園だ。それでも園内には明の初代皇帝朱元璋と中山王徐達が将棋だか碁を打っていたという伝説が残る勝棋楼や莫愁湖の名前の由来となった南斉の莫愁の伝説が残っている。
節約生活
ユースホステルに戻り昼食を食べるのだが、今日もインスタントラーメンだ。毎日インスタントラーメンばかり食べているのでユースホステルの姉ちゃんに「毎日インスタント ラーメンばかり食べて健康に良くないよ」と言われてしまう。
確かに健康に良くないのだが節約生活でこうするしかないのだ。たまに饅頭とか食べるけど・・・。自助厨房(キッチン)があって炊飯器があれば自炊してそこそこの生活が出来るのだが、生憎ここには自助厨房がないのでインスタントラーメンになるのだ。ビザ代とかの出費が無ければイスラム食堂で食事するのだが・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 2元 | |
バス | 0.8元 | 路線バス |
合計 | 2.8元 |