海口巴納納青年旅舎を離れる
朝起きたら香港人のおっちゃんが「海口ではどこも行かないのか?」とか聞いてくるので「そうだ」といい加減に答えておく。「撮り鉄に行ってきた」と答えても理解してくれないだろうし・・・。この香港人のおっちゃんはほとんど英語で話しかけてくるので分かる単語(GoodMorningぐらい)があっても分からないふりをして無視をしている。但し、中国語(普通話)で話しかけてきた時は答えてあげている。
ここのドミには4泊したが最初に2泊は白人さんしかいなかったが後の2泊は香港人1名、中国人3名、そして、珍しいことにアゼルバイジャン人1名が宿泊しており、中国人1名はチャリダーで上海から三亜への旅の途中だった。昼頃に海口巴納納青年旅舎をチェックアウトして新港へ向かう。
北海行きフェリーが移転していた
新港に到着して北海行きの乗船券を買おうとしたら窓口が閉鎖されていた。
閉鎖された窓口には「北海への航路は秀英港(海口港)に移転しました」と案内がある。3日前にはこんな案内は無かったのだが移転してしまったのでは仕方が無いので秀英港へ向かう。
フェリーで海口→北海
13:40頃、秀英港に到着するとバスの客引きたちのしつこく寄ってくる。久しぶりに腹が立つほどしつこい客引きだったのでひたすら無視して乗船券売場へ向かう。
1番安い90元の散席の乗船券を購入して待合室で時間を待つ。フェリーは18:00出港なので4時間ほど待つことになるが、16:45頃に北海行 きの乗客をバスに案内する放送が流れたのでバスに乗り込みフェリーまで移動して専用の待合室で改札を待つ。
北海行きのフェリーは1日2便運行されており同時刻に出港している。実際には30分くらいの時間差で出港していたが・・・。
乗船して席はどこか乗務員に聞いてみると、何と甲板にある椅子が座席だった。船内ではなく外の甲板が席だった・・・。一応は屋根があるのだが外にいるのと同じ状況なのだ。
しかも、今日の天気は霧雨というか小雨で肌寒い。夏なら問題ないがこの天気で約11時間も外にいろというのは酷すぎる。金の無い乗客を人間扱いしていない。こんな状況なので散席の乗客は次々と4等船室に変更して船内へ非難していく。自分はこんな扱いを受けて更に金を払おうとは思わず、気合で乗り切ることを決心する。
18:00を過ぎるのだが船はまだ出港しない。19:20頃に海口を出港する。すでに寒くて震えているのだが、甲板の座席では乗客たちがカップラーメンを食べたりトランプをしていたりするが夜も遅くなってくると皆船室へ戻って、甲板には自分と乗客がもう1人いるだけになった。寒くて眠れん!
両替
JTBグローバルキャッシュ(中国建設銀行で引き出す) 2000元=30959円 1元=15.4795円
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 13元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
フェリー | 90元 | 海口→北海 |
合計 | 105元 |
北海到着
寒さで震えながら一睡も出来ずに06:40頃、北海国際客運港に到着するが北海も小雨が降り寒い。
北海からは潿洲島へフェリーで移動なのだが乗船券売場はまだ閉まっている。というよりも、まだ夜も明けていない。
このまま、07:30まで乗船券売場が開くのを待つことになる。
フェリーで北海→潿洲島
乗船券を購入した時は窓口にほとんど人はいなかったのだが次々と乗客が乗船してくる。潿洲島は中国人の間では有名なリゾート地らしいということは知っていたが、これだと本当にリゾート地なのかもしれない。
08:30に北海を出港して潿洲島へ向かう。船内ではやることも無いので一眠りして10:50頃、潿洲島に到着する。
船を降りていよいよ潿洲島に上陸するのだが、事前に入手したリゾート地という情報とは大分雰囲気が違い田舎の漁港が目の前に存在している。でも、団体の観光客もいるので観光地ということは確かなようだ。
潿洲島は島自体が国家地質公園だった
桟橋を出ると目の前に售票处の文字が見える。潿洲島は島に入るだけで金を巻き上げるようだ。
まあ、ここまで来たので50元の入場券、いや入島券を購入するが售票处の姉ちゃんに「高いよ!」と一言言って嫌な観光客になってみる。
で、入島券は当日限りの有効なのだが数日滞在の観光客は別で有効期限を記入された証明書を渡されるので一緒に持ち歩いていれば問題ない。で、入島券をよく見ると潿洲島国家地質公園と表示されている。他にも中国最大で最も新しい火山 島、中国最美的十大海島之一とかある。どうやら島全体が国家地質公園になっているので上陸してすぐに金を巻き上げられたのだ。
猪仔吧を拠点にする
さて、潿洲島での拠点は猪仔吧なのだが田舎なので設備はそれなりだ。しかも、ドミトリーはプレハブだったりする。照明暗いし、コンセント1箇所しかないし・・・。国際青年旅舎に加盟申請しているようだがこの設備では駄目だろ!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 140元 | 1泊20元×7 |
フェリー | 80元 | 北海→潿洲島 |
潿洲島 | 50元 | |
合計 | 270元 |
鰐魚火山公園
11:00頃、島の南西にある鰐魚火山公園へ行く。潿洲島は火山島なので海岸には溶岩が流れた跡が残っている。清の嘉慶年間の大砲も残っていた。
鰐魚火山公園は観光客がそこそこおり土産物屋があるが売れているようには見えない。ここで試しにバナナの値段を聞いてみると一房で2元だったが見栄えの悪いのは1元だったので昼食に購入する。
石螺口海灘
昼頃に鰐魚火山公園近くの石螺口海灘へ行く。石螺口海灘は簡単に言えば砂浜だが、さすがに三亜ほど暖かくないので今の時期は泳ぐことは出来ない。砂浜には 漁船が停泊しており海水浴客が訪れる場所というより田舎の漁村の風景が広がっていた。土産物屋も数件あるが閑古鳥が鳴いていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 7元 | |
合計 | 7元 |
天主堂
10:30頃、天主堂を訪れる。天主堂は1853年に潿洲島へフランス人宣教師が布教に訪れ1863年に完成した教会だ。現在島に残る数少ない西洋建築に建物である。
1938年に旧日本軍が潿洲島を占領した際は天主堂が避難場所となっている。天主堂は潿洲島の主要観光地であり訪れた際は団体客がバスで訪れておりかなり賑わっていた。
天主堂の前には土産物屋があり地元民にとって貴重な現金収入の場となっているようだ。ここでバナナが1房1元だったので4元分購入する。潿洲島のバナナは少し小さめだがちゃんと熟した奴は甘くて日本で食べるバナナより美味い。
土産物も貝などを使ったアクセサリーから海産物、農産物まで色々とある。
観光地だが信号、ATMが無い潿洲島
潿洲島に来て3日目だがある程度はこの島の事が分かってきた。潿洲島は人口12000人ほどで農業、漁業、観光で成り立っている。特産品はバナナなどの農産物、平均年収は約2000元、島にある金融機関は中国農村信用社のみでATMは無い。ついでに信号機の無い島である。平均年収が約2000元という点からかなりの田舎ということが伺える。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 4元 | |
合計 | 4元 |
潿洲島に飽きてきた
1週間滞在する潿洲島に飽きてきてしまった。ここで春節を迎えるつもりだったが見たい所も無くなってしまい他にこのド田舎で何も無い。25日までは滞在するがその後は広西チワン族自治区と雲南省の温かい地方を旅してみよう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
合計 | 14元 |
バナナ以外は物価が高い
やはりというか当然というか潿洲島は観光地で離島なので物価が高い。特産のバナナは安くて美味しいのだがさすがに毎日バナナでは飽きてくる。かと言って魚は高いようだしこれからどうするか悩みどころだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 元 | |
宿泊費 | 7元 | |
合計 | 7元 |
やる気無し
やる気無くて沈没。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 12元 | |
合計 | 12元 |
目的地をミャンマー国境に定める
潿洲島を明日去るのだが今後の計画を練ってみた。1月中はベトナムとの国境の町である東興などを調査して雲南省昆明へ移動、その後は雲南省南部のベトナム 国境の河口、ラオス国境の勐腊、景洪などを調査してミャンマー国境の瑞麗へ移動するのだが春節の期間中の移動なので無事に移動できるかが分からない。まあ、やるしかないだろう!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 12元 | |
合計 | 12元 |
フェリーの切符を買いに行く
今日は潿洲島を離れるので08:00頃、埠頭の切符売場へ行ってみるとまだ閉まっていたが運航情報が出ており11:00と18:30に出港のようだ。
09:30に再び訪れると切符売場が開いているので購入しようと窓口へ行くと誰も並んでいない・・・。とりあえず人民達の後ろで待つが端末は1台でなかなか順番は回ってこない。あまりに遅いので係員と人民が口論になったりしているが並んでいない人民が因縁つけるのも筋が通るのかも疑問だ。並ばずに猿のように群がる人民達。文明人はいないようだ。
途中からは乗船券の発券が出来なくなり番号の書かれた予約券を発行して乗船してから精算する形式に変わってしまった。30分ほど待ってようやく予約券を受け取る。
フェリーで潿洲島→北海
10:40頃、猪仔吧を出るが精算時に保証金60元が返ってくるはずが更に10元請求されて文句を言うことになる。老板娘曰く「泊まったのは1泊30元の ドミ」ということだが「1泊20元だろ」と言ったらあっさり保証金の60元が戻ってきた。埠頭へ歩いて向かうが乗船する船は北部湾2号で海口→北海で乗船した北部湾1号と同型船なので見ればどの船かすぐ分かるが見当たらない。
切符売場で聞くと東の海軍碼頭へ行くように言われ海軍碼頭へ行くと船はまだ未到着で客で溢れていた。どうやら船が遅れているようで出港時間も当然遅れることになる。
11:20頃、船が到着してようやく乗船するが船内には既に精算しようとする人民が我先にと並ばずに係員を取り囲んでいる。公安が並ぶことを知らない人民たちを並ばせようやく秩序が保たれるようになる。昼頃に出港するが清算をする人民の列はまだ続いている。列が少なくなってきた頃、自分も並んで精算を済ませ船室で北海到着まで休息をとる。
14:50頃、北海国際客運港に到着するが雨が降っており亜熱帯気候に属する地域とは思えないほどの寒さだ。どうやら寒さと雨の中での移動になりそうだ。
北海和信客運中心、北海汽車総站
北海国際客運港から3路のバスで客運中心まで移動するのだがバスがオンボロなので雨漏りをしてる。こんなバスでも運賃が2元もする。さすが中国!客を客と 思わず家畜扱いだ。
客運中心で下車して他の路線バスを確認すると7路と8路が客運中心と汽車総站を結び、2路が客運中心と北海駅を結んでいる。
路線バスを確認したので次は客運中心の長距離バスの確認だ。客運中心は北海和信客運中心というのが正式名称のようだが客運中心の名称で通っているようだ。
北海駅で欽州行き切符を購入
北海汽車総站で調査を終えて客運中心から2路のバスに乗車して北海駅へ向かう。北海駅前で安宿を探して明日の移動に備えようと思ったが北海駅に到着すると宿は鉄道賓館しかなかった。高そうな気がするので明日の欽州行きの切符だけ買って17:00頃、客運中心へ引き返す。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 9元 | |
宿泊費 | 30元 | |
鉄道 | 18元 | 硬座 北海→欽州 |
バス | 4元 | 路線バス |
フェリー | 80元 | 潿洲島→北海 |
合計 | 161元 |