蘭州脱出
鉄道で蘭州→天水


蘭州駅



定西、隴西(陇西)、甘谷と停車していくが、小便しにトイレへ行くがここでイベントが発生する。トイレの扉を開けようとすると開かないのだ。
いや、正確にはちょっと開くけど中から閉められるのだ。どうやらおサルさんがトイレの鍵をせずに入っているようだ。しばらくするとおばちゃんが出てきた。トイレの鍵の掛け方ぐらい、なぜ知らないのだ?
天水に到着

天水は外国人お断りの宿ばかり

オンライン登記の画面は雲南省で何度も見ているので、操作方法は大体分かってしまっている。ただし、ここは甘粛省なので表示画面が違っている。どうやら省ごとでシステムが違うようだ。でも、入力項目は決まっているので問題ない。

牛肉麺
麦積山石窟は大混雑









オンライン登記ができたから大丈夫かと思っていたが、逆に大丈夫ではなく、老板が呼び出しを喰らったようだ。まあ、外国人お断りの宿ばかりだったから追い出される可能性があることは分かっていたが、既に日が暮れているので今追い出されても困るので「ネットで賓館探しているから!」と何とか今日は追い出されずに済んだ。
でも、明日出て行くことになった。天水での拠点を早く見つけなければならない。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 宿泊費 | 50元 | |
| 食費 | 27.7元 | |
| バス | 10元 | 天水駅↔麦積山石窟 |
| 合計 | 87.7元 |
天水の三国志遺跡
天水でユースホステル発見

中国では売春は禁止なのだが、実際は野放しというか公安に上納金とか納めていればガサ入れがないという驚きの社会だ。
まあ、日本はソープランドはどうなのかという問題があるが・・・。中国では売春が野放しで日本より安いと言っても手を出してはいけない。病気を移される可能性が非常に高いだろう。
それより、宿の問題が重要だ!ホステルワールドやBooking.comはダメであったが、CtripとeLongで調べたら天水小梦想青年之家というユースホステルがあった。CtripとeLongでは料金が違っていたので安い方のeLongで予約することにする。予約には中国の携帯の電話番号が必要なのだが、どうせかかってこないだろうと判断していい加減な番号を入力して予約完了!深夜2時過ぎに寝る。

今年の2014年に開業したばかりで、天水で初めての外国人OKのユースホステルということであった。部屋は8人ドミトリーで、7泊するのだが、eLongでの予約だと最初の1泊は55元でそれ以降は35元になり平均で1泊38元になる。
で、どうも宿泊当日の予約や飛び込みでの宿泊だと55元のようなので、事前にeLongなり、Ctripで調べて安い所で予約した方が良さそうだ。国慶節の連休期間中だから混んでいるかと思ったら8人ドミトリーは自分一人であった。まだ知られていないユースホステルのようだ。

11:10頃、6路のバスに乗車する。運賃は3元だ。



南湖車站


天水鎮は天水関古戦場があり、三国志で魏に仕えていた姜維が蜀に降る舞台だ。さらに周辺には祁山や魏の張郃が討ち取られる木門道も近くにある。


秦州文廟

天水の四合院邸宅 南宅子




天水汽車総站



三国志遺跡の諸葛軍塁



| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 宿泊費 | 265元 | 55元+35元×6 |
| 食費 | 15.6元 | |
| バス | 8元 | 路線バス |
| 合計 | 288.6元 |
南郭寺



李広墓




| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 12元 | |
| バス | 9元 | 路線バス |
| 南郭寺 | 20元 | |
| 李広墓 | 20元 | |
| 合計 | 61元 |
街亭へ行こうとして失敗する

08:10頃、天水駅前で秦安行きのバスに乗車する。天水駅前東側には秦安、清水、蘭州などへのバスが待機している。秦安、清水といった近郊へのバスは客が集まり次第の出発のようだ。天水駅前西側の34路の麦積山行きのバス停近くは需要があるか疑問だが上海、深圳といった長距離バスが待機している。




秦安



玉泉観

西湖車站

伏羲廟

北宅子

15:50頃、6路のバスで天水駅へ戻る。ユースホステルに戻り失敗した街亭行きの方法を再度考えたが、よく調べると秦州区の南湖車站から街亭の近くにある龍山(龙山)行きのバスがあった。これで明日は天気さえ良ければ街亭へ行けそうだ。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 17元 | |
| バス | 30元 | 天水駅→秦安 |
| バス | 15元 | 秦安→秦州 |
| バス | 3元 | 路線バス |
| 玉泉観 | 20元 | |
| 伏羲廟 | 40元 | |
| 合計 | 125元 |
三国志遺跡・街亭古戦場
街亭古戦場を目指す

とりあえず待合室で待っていると張川行きのバスが来たので乗車する。
張川行きのバスは天水駅を経由するようなので南湖車站まで来なくてもよかった。

08:00頃、南湖車站を出発する。08:30頃、麦積区まで来るが満員なので天水駅には寄らずに張川へ向かう。10:05頃、張川に到着する。
張川→龍山

まあとにかく、まずはバスの情報を確認だ。時刻表を確認すると天水行きは天水駅のある麦石区の麦石汽車站行きが一番多いようだ。これなら秦州区の南湖汽車站から乗る必要はなかったな。
肝心の街亭古戦場のある龍山や隴城方面のバスは少ない。近郊へのバスは農村部だと重要な交通手段で需要があるはずなのだが・・・。バスでなく乗り合いタクシーがあるのか?



ちょうど、おばちゃんが降りたので降りて龍山へ歩いて戻る。すると運ちゃんが金払えと追いかけてきたよ。おいおい!街亭へ行くと言って実際には行かないのでは金払う必要性がないではないか。猿の運ちゃんを相手にしても時間の無駄なので無視していたら諦めたよ。
思わぬ所で騙され3kmも余計に歩く羽目になってしまった。忘れていたが、ここは中国だ!騙す奴より騙される奴の方が悪いという弱肉強食の世界だ。特にタクシーの運ちゃんは信用してはならない。中国人ですらタクシーの運ちゃんに騙されボッタクられるのだから。
龍山→隴城


街亭古戦場を探す




女媧洞



女媧祠



街亭古戦場に到着

そして、街亭古戦場は観光開発が行われようとしている。ようするに三国志で町おこしをするようだ。2014年6月現在、地元政府が開発業者を探しているようで、計画では3億元(約54億円)かけて、馬謖陣営などの施設を建設するようだ。

街亭の石碑は女媧祠の南東にある山の上にあった。目印は山に立つ携帯電話の基地局だ。基地局のアンテナが立つ山に街亭の石碑がある。

ここで天水の秦州行きのバスに乗車する。すでにバスターミナルは閉まっており秦州行きのバスが数台停車しているだけで、危うく天水へ戻れなくなるところであった。19:30頃、天水の秦州区に戻り、6路のバスに乗車して、20:05頃、天水駅へ到着する。
1日かかって街亭古戦場へ行くことになってしまった。途中で騙されたりして時間を無駄にした部分があるが何とか目的は達成できた。ユースホステルへ戻るが、今日は宿泊客が多い。団体が来ているようだが、姉ちゃんたちが遅くまで騒いでうるさい。
さらに1つしかないシャワー占領されて使えなかったし、おまけにトイレに籠っている時間が長いよ!トイレに籠もられると洗面台使えないので歯磨いたり顔洗ったりするだけで2時間以上待たされるのは勘弁してほしい。
GPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- 南湖汽車站
- N 34°34’35.07″
- E105°43’07.92″
- 麦石汽車站
- N 34°33’47.03″
- E105°53’56.37″
- 張川汽車站(張家川汽車站)
- N 34°59’35.89″
- E106°12’25.23″
- 龍山汽車站
- N 35°02’20.70″
- E106°05’09.83″
- 女媧洞
- N 34°59’27.15″
- E105°59’15.14″
- 女媧祠
- N 34°59’54.63″
- E105°58’42.00″
- 街亭古戦場
- N 34°59’46.68″
- E105°59’00.86″
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 6元 | |
| バス | 28元 | 天水→張川 |
| バス | 3元 | 張川→龍山 |
| バス | 5元 | 龍山→隴城 |
| バス | 20元 | 隴城→秦安 |
| バス | 15元 | 秦安→秦州 |
| バス | 6元 | 路線バス |
| 合計 | 83元 |
三国志遺跡・姜維墓
鉄道で天水→甘谷

まだ夜明け前で真っ暗なのだが、すでにすぐ近くの第七中学の学生が登校しているが、どの自転車のライトも点灯していない。いや、ライトが装備されていないのだ。日本なら無灯火で自転車に乗っていたら警邏中の警官から職務質問受けてしまうが、中国では無灯火、ライト未装備でも問題ないようだ。学校でちゃんと自転車を整備するように指導したりしないのか?中国の交通法規の不備が伺える。
06:50頃に天水駅で甘谷行きの切符を購入する。甘谷までの運賃は12.5元だ。

甘谷に到着






姜維祠


未舗装の道をひたすらまっすぐ歩いていくと、11:15頃、姜公祠(姜維紀念館)に到着する。三国志聖地に到着だ。

姜維墓に落書きが・・・




14:00頃、2路のバス停の東巷六峰小区(东巷六峰小区)に戻って来た。このバス停が姜維墓に一番近い甘谷の街のバス停だ。このバス停のある交差点から東へ行くと姜維墓へ行くことが出来るが、六峰鎮行きのバスで行って運ちゃんや乗務員に場所を教えてもらわないと迷う確率が高い。

再び2路のバスに乗車して甘谷駅へ戻ろうとしたが、2路のバスはバス停の案内だと環状線になっているが実際は甘谷・浙江商貿城が終点で環状線にはなっていなかった。チャイナクオリティの案内に騙される。これには注意が必要だ。
鉄道で甘谷→天水へ戻る

どうやら入力が面倒で1文字だけの入力になったようだ。この事から切符の実名制は外国人に対しては、どうでもよいことが伺える。甘谷→天水の運賃は行きと同じで12.5元だ。待合室(候车室)へ行くが手荷物検査はあったが、切符と身分証の確認はなく甘谷駅の警備は非常に緩いというか田舎の駅なので平和だ。


荷物も肥料袋とかが多い。
隣の席の姉ちゃんはスマホをいじっており北京や上海にいても不思議のない今時の格好をしているのだが、その姉ちゃんの足元にはすぐ近くの農民工のおっちゃんが置いた肥料袋が置かれている。さらに車両連結部には、いかにも田舎者ですというおっちゃんたちが座り込んでタバコを吸っている。
同じ車両でこの差は一体何なんだ。日本では決して感じることのないカオス度というか、格差社会というか、この何とも表現の難しい世界が中国だ。
そして、GPSをいじっていると、横からおっちゃんが覗き込んでくる。中国ではGPSをいじっているといつも中国人は覗き込んでくる。日本では誰も一切興味を示さないのに、中国では後ろから覗き込んでいたり、これが何なのか聞いてきたり、値段を聞いてきたりする。
何で他人の物に、そんなに興味を示すんだ?GPSなんて北京の中関村で普通に売られているし、天猫とかのショッピングサイトで誰でも買えるじゃないか!珍しくも何ともないじゃないか!
18:06に天水駅到着。夕食に牛肉麺を食べてユースホステルへ戻る。 ユースホステルに戻るがトイレが2つしかなく、おまけに1つしかないシャワーは1階のトイレと一体型なので宿泊客が多いと全く使えない。
というか、水道水は何故かポンプで汲み上げているので水圧が不安定、いや実際はほとんど断水状態に近い。なので、使い勝手が非常に悪い。天水で貴重なユースホステルなのだが、これでは招待所以下ではないか!
GPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- 天水駅
- N 34°34’00.40″
- E105°53’40.26″
- 甘谷駅
- N 34°45’49.42″
- E105°19’42.63″
- 甘谷疾控中心
姜維墓のある六峰鎮行きバス発車場所 - N 34°44’27.86″
- E105°19’52.49″
- 姜公祠
- N 34°43’53.11″
- E105°22’39.71″
- 姜維墓
- N 34°43’47.70″
- E105°22’29.89″
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 14元 | |
| 切符 | 25元 | 天水↔甘谷 |
| バス | 3元 | 甘谷→六峰鎮 |
| バス | 8元 | 路線バス |
| 合計 | 50元 |
雨で天水観光できず

天水には木門道や祁山といった三国志遺跡があるのだが、ここ数日天気が悪いし、おまけにユースホステルのトイレ・シャワーは使い勝手が悪く天水にとどまる気が起きない。
天水に別の外国人OKのユースホステルがあればそちらへ移動して天水観光を続けたい。正直言って早く西安まで移動したい。夕方にインターネットの铁路客户服务中心で宝鶏行きの切符を予約購入して天水駅へ受け取りに行く。

| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 18元 | |
| 切符 | 23.5元 | 天水→宝鶏 |
| 合計 | 51.5元 |
世界遺産 麦積山石窟



08:55頃、麦積山石窟に到着する。ここで特別窟の料金表を見つけるが、滅茶苦茶高い!
1つの石窟で400元とか、300元も取られる。まあ、それだけの内容なら誰も文句は言わないだろう。


ちゃんと見られるのはごくわずかの仏像だけであった。しかも撮影禁止の看板があるよ。撮影不可じゃ70元払った意味がないではないか!

おまけに団体さんは写真撮影をしている。撮影禁止のはずだが・・・。さり気なくガイドの姉ちゃんに「石窟は撮影禁止でしょ?」と聞いてみたら「撮影できる」の返答が・・・。おいおいOKなのかよ!
念のためにもう一度聞いてみるがOKだった。OKなら遠慮せず撮影しちゃうよ!後からダメと言われても困るので、とにかく撮影だ。



石窟を出て少し離れた所から麦積山石窟を見るが、やはり1つ1つの石窟より全体を見た方がいい感じだ。あとは天気が晴れていれば文句なしなのだが・・・。天気が晴れていれば、トレッキングコースを歩いて周辺の寺とかを見てもよいのだが、天気が悪くてはトレッキングは無理だ。
昼は牛肉麺

13:25頃、秦州区中心部の秦州公交站に到着する。この頃になると天気が回復して晴れてきた。朝から晴れてくれれば良かったのに・・・。昼食に6元の牛肉麺を食べて、携帯電話屋を見て廻る。
中国の携帯電話屋


しかし、最大手なのでそこら中に店があるし端末の種類も多い。チャイナ・ユニコムは中国第2位の携帯電話事業者なのだが、店は少ない印象を受ける。
でも、3Gの電波方式はW-CDMAなのでドコモやソフトバンクと同じなので、SIMフリー端末を持っていれば中国でSIMカードさえ買えば使える。基本的に外国人はチャイナ・ユニコムが一番使い勝手がいいだろう。基本料金も3Gで1番安いのは月20元のプランだ。4Gだと基本料金が月10元のプランもあったりする。

元々は固定電話事業者なのだが携帯電話事業もやっている。店舗数も多く、最大手のチャイナ・モバイルに対して攻勢をかけている印象を受ける。事前に各社のWEBサイトで料金プランを比較したのだが、チャイナ・ユニコムが基本料金を抑えられるので、ちょっと店を覗いてみる。

昨日部屋に来てから何回屁の音を聞かされたかわからない。中国では所構わず痰を吐くだけでなく屁もするのが当たり前なのか?いや、もしかしたら小日本の前で屁をこくように愛国主義教育が行われているのだろうか?小日本は犬猫と同じだから気にするなと・・・。
それと、瓜子の食べかすを床に撒き散らすのもやめてほしい。部屋を汚くしたら老板が掃除するの大変だろうに・・・。行動がその辺の農民工のおっちゃんたちと同じなのはどういうことなのだ?
外見は出張中のビジネスマンという感じなのだが、中身が農民工のおっちゃんと同じというのは・・・。また、自分の中の孔子と孟子の中国が崩れていく・・・。
GPSデータ
あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- 麦積山石窟
- N 34°21’04.21″
- E106°00’09.25″
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 16元 | |
| バス | 16元 | 路線バス |
| 麦積山石窟 | 70元 | |
| ATM手数料 | 12.5元 | |
| 切符 | 25.5元 | 宝鶏→西安 |
| 合計 | 144元 |




































