福建省泉州 通淮関岳廟・承天寺・洛陽橋

福建省旅行記2015

CPUファン届く

昼頃にタオバオで注文しておいたCPUファンが届いた。中国の場合だと宅配業者のおっちゃんから「外に取りに来てくれー」と電話が来るのだが、今回は電話無しでユースホステルへ届けてくれておりレセプションの兄ちゃんが「快递!快递!」と知らせてくれた。

で、開封して中身を確認。ちゃんと注文通りのCPUファンで早速ノートPC分解して交換する。1時間ほどで交換が終わり無事に動作して修理完了。日本で業者に頼むと平気で2万、3万飛んでいくが、今回の費用はCPUファン(20元/約400円)と送料(10元/約200円)だけで済んだ。自分で部品を手配すれば激安で済む。

泉州府文廟

13:45頃、泉州府文廟を訪れる。入場料は3元。泉州府文廟は唐代に創建され、魯司冦廟と呼ばれ五代に宣聖廟と改称され、北宋の太平興国年間に現在の地に移され南宋の紹興7年(1137)に再建される。大成殿は宋代の建築様式になる。

廟内は工事中の部分があるが大成殿は見物可能だが撮影禁止になっている。大成殿以外は特に見るべき物は無し。入場料3元の価値があるかというと微妙だ。14:20頃、泉州府文廟を離れる。

清浄寺

14:30頃、イスラム教モスクの清浄寺を訪れる。入場料3元。

清浄寺は宋の大中祥符2年(1009)に創建、現存する門楼、礼拝堂はアラブ建築様式を持ち、現存する最も古いイスラム教建築になり泉州の海洋貿易が盛んであったことを示す。入場料は3元で安いのだが正直言って外から見るだけで十分であった。

通淮関岳廟

15:00頃、清浄寺から100mほどの所にある通淮関岳廟を訪れる。元々は三国志の関羽を祀る関帝廟であったが、民国3年(1914)に南宋の将軍・岳飛も祀るようになったために関岳廟となった。

各地で見られる関帝廟と岳飛廟が一緒になっているということになる。

廟内は参拝客であふれており、おそらく泉州で一番賑わっている廟であろう。15:30頃、通淮関岳廟を離れる。

承天寺

泉州承天寺に到着する。承天寺は後周の顕徳年間(954-960)に建立され、創建当時は南禅寺と呼ばれ、北宋の景徳4年(1007)に承天寺の名を下賜される。

泉州市内では開元寺と並ぶ規模の大きな寺になる。

僧侶たちが列を組んでお経を唱えながら歩いている。

僧侶たちに続いて在家の信徒たちもお経を唱えながら歩いている。

今日は仏教の行事がある日のようだ。道理で昼間から道ばたで紙燃やしているのをよく見かけたわけだ。16:45頃、承天寺を離れる。

羊肉砂鍋

夕飯はイスラム食堂で羊肉砂鍋(12元/約240円)を食べる。具材は羊肉、ブロッコリー、春雨、キノコ、湯葉、昆布、キクラゲになる。

茄子炒肉蓋飯

砂鍋を食べたがまだ食べたりないので別の店で茄子炒肉蓋飯(10元/約200円)を食べる。ナスと牛肉の炒め物がご飯の上に乗っており具材の味付けが良い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 32元
泉州府文廟 3元
清浄寺 3元
合計 38元

ウォルマート

11:30頃、14路のバスに乗車し終点の嘉信茂広場で下車。目の前にはウォルマートがある。夕飯に饅頭を購入しておく。

烤肉炒飯

昼食はウォルマート近くのイスラム食堂で烤肉炒飯(10元/約200円)を食べる。烤肉というから牛肉の角切りでも入っているかと思ったら申し訳なさそうに少量の牛肉が入っているだけ。牛肉炒飯とさほど変わらなかった。

開元寺

13:30頃、泉州開元寺を訪れる。開元寺は唐代に創建され玄宗皇帝の年号である開元を寺の名称にしている。

境内には宋代二塔とも呼ばれる2つの石塔がある。

本殿の前に置かれている。

宋代二塔の他にも大きな仏塔がある。西にあるのが仁寿塔、西塔とも呼ばれている。五代後梁の貞明2年(916)に建てられたが火災により2度焼失しており、木塔から石塔へと作り替えられた。

東にあるのが鎮国塔、東塔とも呼ばれている。仁寿塔と同じように木塔から石塔へと作り替えられた。

雪津ビール

夕方に近くのスーパーマーケットで地ビールの雪津ビール330mlの6缶セット(12元/約240円)を購入。

アルコール度数3.1%で苦味が少なく飲みやすい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.6元
バス 1元 路線バス
合計 32.6元

南少林寺

08:50頃、新門街頭のバス停から19路のバスに乗車。運賃1元、09:10頃、僑郷体育館で下車する。北へ1kmほど歩き、09:30頃、南少林寺に到着.

南少林寺は泉州少林寺とも呼ばれており泉州を代表する禅寺である。大雄宝殿では僧侶や門徒が集まり経文を唱えており宗教活動は行われているようだ。武僧たちもおり演武場近くでちょうど修練をしていた。

で、何で泉州に少林寺があるかというと唐代にまで話はさかのぼる。嵩山少林寺の十三棍僧の一人である智空が福建に入り泉州の清源山麓に鎮国東禅少林寺を創建し千人の僧が修行をしていた。これが南少林寺の始まりである。清代までに3度の興廃を経て1992年に現在の南少林寺が再建された。建物は新しく再建されており古刹の雰囲気はない。観光開発中で各所で工事が行われている。10:15頃、南少林寺を離れる。

元妙観

10:35頃、泉州体育中心から41路のバスに乗車。運賃1元、10:55頃、玉屏巷口で下車する。

11:00頃、元妙観に到着する。

元妙観は西晋の太康年間(280ー289)に創建され、当初は白雲廟と呼ばれ閩南地区で最も古い時期に建立された道教寺院である。名称が元妙観となっているが他地域にある玄妙観と同じ道教観になる。

市街地のある道教寺院の中では比較的規模は大きい方になり参拝客がお参りしている。建物は新しく再建されておりかなり立派である。あと参拝客が多い他の道教観と同じで乞食が営業中。

柱にある彫刻は細かく作られており見応えありだ。

雑醤麺

昼頃、開元寺近くの重慶料理の食堂で雑醤麺(8元/約160円)を食べる。

天后宮

13:00頃、天后宮に到着。海の女神である媽祖を祀っており媽祖廟とも呼ばれる。創建は宋の慶元2年(1196)になる。

市街地にあるが規模の割に参拝客は少ない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
合計 10元

洛陽橋

朝食に包子屋で豆沙包1個と韮菜包2個を購入。1個1元で合計3元だ。08:40頃、新門街頭のバス停から19路のバスに乗車。運賃2元、09:10頃、終点の橋南で下車する。

09:30頃、洛陽橋に到着。洛陽江の河口に架かり洛陽橋は元々は万安橋と呼ばれており、北宋の泉州太守であった蔡襄により皇祐5年(1053)に建設が始まり嘉祐4年(1059)に完成する。

泉州を代表する石橋であり北京の盧溝橋などとともに中国四大名橋とも称される。

橋の近くには蔡襄像がある。

洛陽橋の橋脚は片方が流線型になっており水の抵抗を軽減する仕様になっている。

蔡襄祠

10:35頃、洛陽橋近くの蔡襄祠を訪れる。

蔡襄祠は洛陽橋を建設した蔡襄を祀っている。10:50頃、19路のバスに乗車する。運賃2元、新門街頭で下車してユースホステルへ戻る。

木耳炒肉蓋麺

昼食は近くのイスラム食堂で木耳炒肉蓋麺(12元/約240円)を食べる。キクラゲと牛肉の炒め物が麺の上に乗っている。今回はキクラゲが多めだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.7元
バス 4元 路線バス
合計 22.7元

泉州博物館

10:00頃、西湖公園近くの泉州博物館を訪れる。海のシルクロードによる海洋貿易や福建省南部の閩南地区の文化を中心とした展示内容になっている。

出土品の展示は少なめでパネルによる説明が多い感じだ。重要な出土品は福州で展示なのだろう。

展示物の中で気になったのは状元、榜眼、探花の額だ。科挙及第者上位三名に贈られる称号だが3つの額が揃っているのは興味深い。11:10頃、西湖公園のバス停から27路のバスで泉州汽車站へ向かう。運賃1元、昼前に泉州汽車站到着。

台湾金門島行きフェリーが出ている泉金碼頭へのK207路のバスを待つ。今日は時間が遅いので台湾へは行かないがバスの発車時刻の確認をする。

ネットで調べた限りだと1日6往復バスがあるようだが発車時刻に関して情報がないので張り込んで運ちゃんに直接聞く戦法で確認するが、バスが来る気配がない。50分ほど待ってようやくK207路のバスが到着する。運ちゃんに発車時刻について聞いたら「そこの時刻表見て!」と一言。バスに時刻表が貼ってありバス運行情報が手に入った。でも、泉州-金門島の航路は外国人お断りなんだな。

蒜苔炒肉蓋飯

少し遅めの昼食はイスラム食堂で蒜苔炒肉蓋飯(12元/約240円)を食べる。ニンニクの芽、ピーマンと牛肉の炒め物がご飯に乗っている。

ウォッカ入りカクテル

夕方にウォルマートで饅頭と処分品のウォッカをブレンドしたカクテルを購入する。

この酒2本で9.9元なのでビールよりかなり高い。でも、日本円で換算すると約198円なので・・・。中国の酒が安いのか?それとも日本が高過ぎるのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 37.2元
バス 5元 路線バス
合計 42.2元

泉州→泉金客運碼頭

08:05頃、新門街頭のバス停から4路のバスに乗車。泉州汽車站までは運賃1元だ。今日は台湾の金門島へのフェリーが出ている石井鎮の泉金客運碼頭へ向かう。ただし、泉州-金門島のフェリーは外人お断りになっている。

08:15頃、泉州汽車站で下車。バスターミナルの西側に路線バス乗り場がある。

K207路のバスが停車しており乗車する。

運賃が区間制なので運ちゃんに泉金客運碼頭までいくらか聞いたら8元ということで1回2元引き落とされる端末に4回公交ICカードを通そうとするが、ここで運ちゃんと公交ICカードで問答が発生。

運ちゃん「どこのカード?」
小日本「昆明」
運ちゃん「昆明のカード使えないよ!」
小日本「使えるよ。ほら!」
運ちゃん「何でだ?」
小日本「城市一卡通に入っているから泉州のカードも昆明、上海、瀋陽、鄭州とかでも使えるよ。」

運ちゃんが携帯でどこかへ問い合わせて、どうして昆明のカードが使えるか聞いている。どうやら公交ICカードの相互利用については運ちゃんたちに知らされていないようだ。08:45頃、バスが発車、終点の泉金客運碼頭まで運賃8元だ。

泉金客運碼頭

10:10頃、泉金客運碼頭に到着。フェリーターミナルで運賃を確認すると金門島まで130元だ。で、ここは外人お断りなのだが窓口で購入を試みる。窓口のお姉ちゃんにパスポート渡すが、やっぱりダメだった。あと、ターミナルには人民元と台湾ドルの両替所があります。外国人通行可になるのはいつのことやら・・・。

鄭成功紀念館

このまま泉州へ戻るのは勿体ないので500mほど離れたところにある鄭成功紀念館へ向かう。

10:45頃、まずは延平王祠に到着。

鄭成功が祀られている祠だ。

本殿には鄭成功、父親の鄭芝龍、母親の田川松の像が祀られている。

延平王祠の脇道を登っていき、10:50頃、鄭成功紀念館に到着。資料展示を一通り見ていく。

紀念館の隣には鄭成功廟がある。ここも鄭成功が祀られている。

11:45頃、鄭成功紀念館を離れる。

牛肉水餃

イスラム食堂で昼食に牛肉水餃(10元/約200円)を食べる。水餃子もイスラム食堂での定番料理になり、牛肉と羊肉の2種類がある。値段は10元で泉州市内のイスラム食堂より2元ほど安い。郊外になると微妙に安かったりするようだ。

12:15頃、泉金客運碼頭に戻ってきた。ちょうどK207路のバスが到着して金門島から客待ちになる。発車は13:05で乗車して待機となる。運ちゃんはそれまで昼寝になる。13:05になりバスが発車するが乗客は5人だけ。途中で乗客を乗せるが赤字路線だな。14:30頃、泉州汽車站に到着。

夕飯はイスラム食堂で番茄鶏蛋蓋飯(10元/約200円)を食べる。トマトと卵の炒め物でトマトがいい具合に美味しい。

夜は明日の宿に土楼沐浴陽光国際青年旅舍を予約しておく。明日は元旦なのだが泉州から南靖へ移動する。本来年末年始は観光地に訪れる民族大移動を避けるために避難生活をするのが一番なのだが、もう泉州から移動してもいいかなと・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 14元 予約:土楼沐浴陽光国際青年旅舍
バス 17元 路線バス
合計 51元

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