出発準備
10:00頃、撫遠の中心街にあるスーパーマーケットでインスタントラーメンを購入して黒河行きの準備を整える。辺境地域でも棚には商品が溢れ品揃えは思ったよりもよい。
値段はペプシ600mlで3元とか微妙に高いのもあるが、康師傅のインスタントラーメン5袋セットが12.5元で田舎では一般的な価格だ。そして、北の辺境でもバナナが500gで2.99元で売られていた。
11:20頃、ユースホステルをチェックアウトして徒歩でバスターミナルへ。小雨が降る中で11:45頃、撫遠国際客運站に到着。撫遠駅へのバスは12:30出発なので、それまでは待機となる。バスターミナルは新しく町の規模からするとかなり大きい。国境の町として今後の発展を見込んで建設したのだろうが現状はバスの本数は少なく利用客も少ない。それにロシアとは陸路ではつながっていない。過剰投資にならなければよいが・・・。
12:10頃、バスに乗車して発車を待つ。席はすぐに埋まり利用客が結構多い。
撫遠駅
12:30にバスが発車して12:50頃、撫遠駅に到着。まずは切符売場へ行き予約していた切符を受け取るが並ぶ習慣のないおサルさんたちの割り込みがある。ロシアが近くても正真正銘の中国である。古代中国とは別物であるが・・・。
切符を受け取り待合室へ行くがいつもの通り切符と身分証確認、手荷物のX線検査がある。
待合室には売店がありここで食糧の補給ができる。撫遠駅は新しく無駄にでかい駅舎なのだが、雨漏りが2カ所もある。そして、トイレはすでに中国らしく掃除されておらず、何故か破壊されている部分もある。まだ、2012年の開業から約3年なのにどういうことだ?施工やメンテナンスはチャイナクオリティでボロが出てきているようだ。お得意のオカラ工程で建設したのか?
撫遠→綏化
今日乗車する列車は13:58発、撫遠→ハルビン東のK7066次だ。途中の綏化で黒河行きの列車に乗り換える。席は硬座で綏化までの運賃は112元、距離845km、14時間52分の乗り鉄だ。
改札が始まり列車に乗車するが車両がかなり古く傷んでおり廃車寸前の車両のようだ。硬座の乗客は少ないようで自分の乗車しいている車両は乗客は自分を含めて5人だ。おそらく前進鎮を過ぎると混雑してくるのだろう。どうも撫遠からは座席の硬座より寝台の硬臥のほうが乗客が多いようだ。
定刻通り13:58に列車が発車してハルビン東へと走る。乗り換え駅の綏化には、明日の早朝04:50到着予定だ。そして、空いている今のうちにインスタントラーメンを食べておく。混雑してくるとカオス度が高くなりインスタントラーメンが食べられなくなる。
列車内イベント発生
予想通り前進鎮を過ぎると徐々に混雑して、23:00頃にジャムス(佳木斯)到着。そして、近くのガキがあの言葉を連呼し始める。「ニャオニャオ」だ。猫の鳴き声を真似ているのではない。「尿尿」で小便だ!
このパターンだと通路に放尿の確率が高い。母ザルがガキのズボンをおろし、ガキを抱えてトイレへ向かった。今回は床への放尿が回避された。しかし、ガキはチンコ丸出しで列車内を移動、いやチンコ付いてなかったな。アメリカでやったら児童虐待で逮捕されそうな気がするが・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 15元 | |
バス | 5元 | 撫遠国際客運站→撫遠駅 |
合計 | 20元 |
綏化で乗り換え
03:00頃、夜が明け始める。すでに列車内は朝食のカップ麺を食べている乗客が多い。そして、目の前のおサルさんがゲップを連発する。しかも、1度や2度ではなく複数回もだ。なかなかレベルの高い客層だ。
04:50頃、綏化に到着し下車する。下車する乗客が多く発車時刻を過ぎて駅の電光掲示板には次の列車が表示されている。切符売場へ行き12306.cnで予約した黒河行きの切符を受け取らなければならないが早朝でもすでに混雑している。珍しく自動発券機にも列ができておりフル稼働中だ。
こちらは窓口に並び順番を待つが、どうもおサルさんが多く割り込みが多い。おサルさんたちは切符を買おうとするが飼育係のおばちゃん、いや、窓口のおばちゃんに並んで購入するように言われ相手にされない。
15分ほど並んで切符を受け取り出口へ向かおうとするが割り込みのおサルさんたちが逆走してきて通路が塞がれ窓口が滞留する。窓口のおばちゃんが説教して追い払うが何が問題か理解しているのかは不明だ。このおサルさんたちは中国人なのだろうか?古代中国人は礼節とかを重んじていたが、現代中国人は・・・。文明は発展するはずだが中国は退化しているように思えてしまうのは自分だけか?
続いて切符と身分証確認、手荷物のX線検査を受けて待合室へ行くが、駅員はパスポートの中身を確認せず。これでは実名制の意味がない。
綏化→黒河
待合室へ入ったが、これから約4時間半待機して09:49発の4031次、ハルビン東→黒河に乗車する。席は硬座、運賃は44元、距離511km、約10時間の乗り鉄だ。
待合室は混雑はしているが座る場所は十分あるので問題はないと思ったが問題有りであった。ハエがやたらと多い。日本では考えられないハエの多さだ。どうやったら、これほどハエの大量発生が起こるのだ?ハエが飛び交う中で改札が始まるのを待つ。
08:30頃、改札口の先頭を陣取っておくがおサルさんの痰吐きや唾吐きが多い。唐代には高度な文明を誇っていた中国であるが、現在は目の前で起こっている水準にまで低下してしまっている。孔子、孟子、杜甫、李白などの偉大な先人たちが築いてきた中国がおサルさんにより破壊されている。
列が出来始めて列車の到着を待つが、ババア3人組が堂々と割り込んできたので後ろへ並ばせる。といっても、ババアたちは一番後ろではなくすぐ後ろに並んだだけであった。というか割り込み直したという表現が適切か?さすがにこれには呆れてしまうというか、これと似たような割り込みは以前にも遭遇したような・・・。ある意味で期待を裏切らないのが中国だ。
09:45頃、改札が始まり乗車する。荷物置き場を確保して黒河まで約10時間の乗り鉄だ。
貴重なエアコン無し扇風機車両
09:49に定刻通り列車が発車する。今回は絶滅寸前の貴重な窓が開けられる扇風機車両だ。乗車率はほぼ100%だが荷物棚には少し空きがある。
昼頃になるとカップ麺を食べる光景が見られるが、お約束の展開で窓から容器を投げ捨てる光景が見られる。孔子や孟子たちは草場の陰で泣いているだろうが今日も中国は平常運転のようだ。古代中国の面影は一片のかけらもなく、ある意味でサルの惑星だろう。
途中の北安までは混雑していたが、北安から北は乗客が少ない。外はトウモロコシ畑や大豆畑が広がり徐々に森林地帯へ入っていく。
ロシア国境・黒河
19:55にロシア国境の町・黒河に到着する。駅前にはボリタクと宿の客引きが多数待機している。駅前に宿が多数あるので特に予約しなくても客引きのおばちゃんに連れて行ってもらうのでも良いだろう。
今日の宿はeLongで予約しておいたおそらく黒河唯一のユースホステルの黒河緑竹青年旅舎だ。駅からは離れており黒河の中心街にあるので、とりあえず徒歩で向かう。
駅を出たら左へ曲がりバスターミナルを通りすぎて大通りをひたすら歩く。昼間の到着なら駅前から4路のバスで市内へ楽に移動できるのだが、すでに路線バスの運行は終わっているので徒歩で行くしか無いのだが、2008年に訪れた時と比べると全く別の街に変わっていた。
まずは路線バスがある。そして、駅前から市中心部まで大通りが出来ている。自分の記憶では駅前から市中心部まではカオス度高めの路地なのだが、凄い変わり様だ。
20:25頃、市中心部のケンタッキーがある定交差点で右に曲がり目印の「舒美減肥中心」の看板を見つける。
黒河緑竹青年旅舎
近くに小さく黒河緑竹青年旅舎の看板があったので中へ入り看板をたどりアパートの2Fへ。20:30頃、黒河緑竹青年旅舎に到着する。登記はオンラインではなく台帳への記帳だ。
部屋は6人ドミトリーで1泊35元だ。アパートの1室をゲストハウスにしているようなのでドミトリーは少し狭めだが掃除はちゃんとしてある。欠点はトイレ・シャワー・洗面台が1室にまとまっているので朝晩の混雑する時間帯に要注意だ。ここが別々になっていると助かるのだが・・・。
21:00頃、夜食を食べに出かける。黒河の中心街には夜市をやっておりロシア人もいたりして賑わっている。
冷麺とか
近くの食堂で冷麺(8元/約160円)と麻辣豆腐蓋飯(9元/約180円)を食べる。食後はスーパーマーケットでビールでも買おうと思ったら、黒河は21:00ぐらいで店や夜市の屋台が閉まり始めている。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 17元 | |
宿泊費 | 70元 | 1泊35元×2 |
合計 | 87元 |
やはり”文化大革命” で、漢族の脳内での”礼節”は”抹消済み”の様で…(。´Д⊂)
どうも学校で習った中国との乖離が激しすぎてがっかりです。
文革はそれだけ凄かったということですね。