中国ロシア国境・大ウスリー島ツアー

ロシア国境の大ウスリー島へ

撫遠の日の出の時刻は03:12で滅茶苦茶早い。夏至の時は03:00が日の出の時刻で日本ではあり得ない時間だ。07:00頃、大ウスリー島(黑瞎子岛)ツアーへの準備をしていると老板娘が朝食一緒に食べようときたので老板たちと一緒に朝食を頂く。08:00頃、ユースホステルを出てバスターミナルへ向かう。

大ウスリー島ツアー

撫遠国際客運站08:15頃、撫遠国際客運站に到着。大ウスリー島行きのバスに乗車するが昨日申し込み時に受け取ったレシートを運ちゃんに見せたらチケットに交換してということで窓口に案内されるが、ちょうど昨日の申し込み時のおっちゃんがチケットの交換に追いかけてきてすぐに交換完了。ちなみにツアー代金は50元だ。

バス08:25頃、バスが発車する。大型バスに乗客は12人だが途中で団体さんを乗せてほぼ満席だ。空席が少しあるので当日でも朝早く行けば当日の申し込みも大丈夫そうな雰囲気だ。大ウスリー島までは約40kmの道のりだ。

バスチケット途中で天気が曇りから雨に変わる。涼しくても雨が降っていては困る。大ウスリー島に到着するまでに雨は止むだろうか?

参考:大ウスリー島(ロシア側)はこんな所

撫遠駅

撫遠駅08:40頃、撫遠駅に到着する。どうやら列車の到着待ちのようだ。08:50頃、県城の撫遠国際客運站→撫遠駅のバスも到着し列車の乗客は切符売場や待合室へ消えていく。

09:00頃、ハルビンからの列車が到着して乗客たちが客運站行きのバスやボリタクに乗車していく。そして、この大ウスリー島行きのバスにも乗車してくる。撫遠駅周辺は駐車場があるだけで売店や招待所とかは一切ないので速やかにバスに乗車しないと13:00ぐらいまでバスがなくボリタクだけになる。県城行きの客が多くて臨時バスがあれば別だが・・・。

09:10頃、バスが撫遠駅を出発して大ウスリー島へ向かう。この頃には雨が止み天気は曇りになる。今日のツアー客は全部で32人になった。

烏蘇鎮

ウスリー島ツアー客09:45頃、烏蘇鎮の遊覧船の船着き場に到着する。

観光フェリーここからは遊覧船で大ウスリー島を見物する事ができる。遊覧船は50元だが、どうもいまいち興味がわかないので遊覧船はパスして約30分待つ。

対岸はロシアお金持ちの中国人観光客たちを乗せて遊覧船が出航していき自分は船着き場から対岸のロシアを眺めながら待つ。

烏蘇鎮の石碑10:30頃、遊覧船が戻ってきて次の観光地の東方第一哨へ向かうが途中に烏蘇鎮の石碑があり記念撮影が始まる。

東方第一哨

東方第一哨そして、すぐ近くには東方第一哨があった。船着場から川沿いに徒歩で100-200mの距離であった。これなら待っている間に散歩していれば見つけて先に見物できたな。

東方第一哨は名前の通り最東端の哨戒所らしい。兵士が常駐はしているが特に警備しているという様子はなく観光客が自由に見物している。ここは観光用に存在しているだけで哨戒所としては機能しておらず兵士用の宿舎に思える。この様子から軍事上の本当の最東端の哨戒所は別の場所にあるような気がしてきた。10:45頃、バスに戻る。

太陽広場

太陽広場10:50頃、バスが出発して次の太陽広場へ向かう。10:55頃、太陽広場に到着する。30分の自由行動となり中国人観光客は巨大モニュメントで記念撮影。

大ウスリー島の教会

ロシア正教の教会初めは太陽広場の位置が分からなかったのだが対岸に教会があるのを見つける。ニュースで見たことのある大ウスリー島のロシア正教の教会だ。すぐ近くにはロシアと中国の哨戒所があり国境だということが分かる。

ロシア黒龍江(アムール川)の対岸にはロシアの民家や国旗が見えてロシア領だということも実感できる。

国境の石碑太陽広場には国境の石碑があり国境線沿いに位置しているということが分かる。11:20頃、土産物屋にあるトイレで用足しをしてバスへ戻る。

黒瞎子島湿地公園

11:30頃、バスが出発する。次は大ウスリー島(黑瞎子岛)へ向かう。11:40頃、烏蘇大橋を渡り大ウスリー島へ入る。大ウスリー島は中国語では黒瞎子島と表記している。黒瞎子は熊を意味しており熊が住んでいるので黒瞎子島と呼ばれている。面積は約327平方kmあり香港の約3分の1、マカオの約12倍の広さがあり西半分が中国領となっている。

黒瞎子島湿地公園11:50頃、黒瞎子島湿地公園に到着。入口ではマスコットだろうか?黒熊の像がお出迎えだ。

黒瞎子島湿地公園30分の自由行動となるが虫が多い。藪蚊やブヨの類だと思うがやたらと多い。

黒瞎子島湿地公園撫遠の県城でも藪蚊とかが多かったのだが、この辺りはもの凄い多さだ。とりあえず、湿地公園を少し散歩して終わりにする。

ロシア側の哨戒所跡公園の入口にはロシア側の哨戒所跡があり建物が残されている。立入禁止になっており外から見物する。中国とロシアの関係が悪化するとロシアの侵略行為の証拠とか言って愛国主義基地になりそうな気がするのは自分だけだろうか?

大ウスリー島の中国ロシア国境

国境のフェンス12:20頃、バスが出発。次は島の中間地点にある中露国境の石碑へ向かう。12:35頃、中露国境の石碑に到着するが目の前に有刺鉄線のフェンスが見える。

国境の石碑そして、フェンスの向こう側の草地に中国側の国境の石碑が見える。フェンスの向こう側はロシアとの緩衝地帯になっているようで観光客は入れず遠くからフェンス越しに石碑を眺めるだけであった。

辺防巡邏路近くには辺防巡邏路の石碑があり、此処から先は国境警備用の道になっているようだ。

国境警備用の道石碑から先の道は未舗装の巡回用の道があったが不用意に歩くのは危険なので眺めるだけにする。

国境のフェンス10分程度の短時間の滞在であったが国境地帯だけあって兵士が見えなくてもフェンスとかの周囲の状況を見るだけで緊張感がある。

東極宝塔

東極宝塔12:45頃、バスが出発する。3分ほどで東極宝塔に到着するが営業してらず外から眺めるだけだ。ガイドのおばちゃんは中に入ると罰金200元なので柵を越えないようにと注意を促す。で、自家用車で来ている観光客は柵を越えて記念撮影中だ。

この国境地帯に中華式の巨大な塔が建てられている。こんな辺境にこんな巨大建造物・・・。何かロシアへ対して政治的意図があるのか?

12:50頃、バスが出発する。これで観光地は全て廻り撫遠の県城へ戻る。夕方の列車に乗車する乗客がおり途中13:30頃、撫遠駅に立ち寄る。これだったらユースホステルをチェックアウトしてツアーに参加してもよかったな。列車で朝到着した客の中に、そのままバスに荷物を預けたままでツアーに参加して駅で降りた客がいたので撫遠に宿泊せずにハルビンやジャムスへ戻ることも可能だ。

14:00頃、バスターミナルの手前で下車する客がいたので一緒に下車してツアーは終了。
終日ツアーだと思っていたが半日で終了した。

撫遠にもある路線バス

1路バスちょうどバス停の前で降りたので撮影しておく。撫遠にも路線バスが走っているのだ。ユースホステルへ戻り明日の撫遠→綏化と明後日の綏化→黒河の切符を12306.cnで予約しておく。

夕飯は冷麺

冷麺夕飯は冷麺屋で冷麺(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.9元
鉄道 112元 硬座 撫遠→綏化
鉄道 44元 硬座 綏化→黒河
合計 166.9元

「中国ロシア国境・大ウスリー島ツアー」への2件のフィードバック

  1. 中国旅行の際は時々参考にしています。この撫遠、大ウスリー島の記事を見て急遽ハルビンから牡丹江に行くのをやめ行ってきました。さて、2018年5月現在、大ウスリー島へのツアーは大きく変わりました。
    理由は、大ウスリー島に入るのに320元かかるようになっていました。。ツアーだと270元です。バスターミナルから50元でもいけますが、その場合烏蘇鎮、第一哨戒塔、東のモニュメントがある広場、遊覧船乗り場しかいけません。島の入り口の観光センターみたいなところで3時間ほど島に行ったバスを待つことになります。国境フェンスにはいけません。
    湿地公園を散歩して、宝塔は上まで登れます。エレベーターはあるがなぜか休止中。その後国境フェンスまで行きます。中国の国境石碑がある場所は国境画定の中露のセレモニーが行われたところで、今では入れるようになってます。最後に何故か野生の熊の動物園に行きます。放し飼いの熊を金網で防御したバスで巡るのですがほとんど熊は出てこない。と思っていたら最後の最後に数頭現れました。
    という内容で8時出発、14時過ぎバスターミナル帰還でした。
    宿泊は同じ一路向東青年旅舎で40元。Trip.com(前のCtrip)アプリから予約しましたが、日本語のままでは出てこず繁体中国語に設定したら出てきて予約できました。
    ガイドブックにも情報がないなか、貴殿のWEBサイトによって面白い所に行けました。ありがとうございました。
    蛇足ですが中国の地図では大ウスリー島全部を中国領土にしてましたし、中国人の持っているスマホの地図も島中央の国境線は確定していなかった。ロシアとしてもハバロフスクの切っ先まで中国領土なんて受け入れできないはずですが。

    1. 太陽広場までは見学できるのかな??320元はボッタグリだね。。
      遊覧船50元で船から島を見たほうがいいかもね。。

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