綏芬河は冬だった
06:14頃、綏芬河に到着する。綏芬河は北風が吹き荒れる冬の天気になっていた。
まずは駅周辺で宿探しだが賓館や招待所、旅店が結構あるので相場確認の為に数軒覗いてみるとシャワー付きの部屋は50元くらいが相場のようだ。シャワー無しだと20-40元くらいであるのだが、今回は窓付きの部屋で30元の満意旅店に宿泊することにする。
他にも20元の安宿もあったのだが窓無し部屋だった。明日は朝一の列車で牡丹江へ移動なので黒河の時の様に寝坊しない為に窓付きの部屋を選んだ。窓付きの部屋なら日の出と共に目が覚めるので安心だ。
08:00頃、綏芬河駅で明日の4046次 綏芬河→牡丹江の切符を購入する。
綏芬河駅には国際列車の待合室もあるのでついでに覗いてみると内部にはイミグレーションがありロシア人が多数並んでいる。待合室といってもイミグレーションなので意味も無く長い間いると厄介な事になりそうなので立ち去る。
綏芬河口岸
綏芬河での目的は中露国境を見ることなので綏芬河口岸を目指し歩いていく。途中の道路標識に「国門」の表示もあり道に迷わずに10:00頃に到着するが綏 芬河口岸の隣にある貿易区は5路のバスが・・・。しかも、5路のバスの起点は綏芬河駅だった。
貿易区をちょっと見物して中露の国境線を撮影するが雪が降ってきた。強い北風に乗ってシベリアから運ばれてきたのだろうか?あまりにも寒いので10:30頃、5路のバスで市内へ戻る。夜になりテレビで天気予報を見ると明日のハルピンの予想最低気温は3度になっていた。早く東北部から脱出しなければ!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 17.5元 | |
宿泊費 | 30元 | |
鉄道 | 15元 | 硬座 綏芬河→牡丹江 |
バス | 1元 | 路線バス |
合計 | 63.5元 |
4046次 硬座で綏芬河→牡丹江
04:45頃、外が明るくなり始めて目が覚める。テレビを見ながら準備を整えて06:05頃、宿を出て駅へ向かう。
駅前では牡丹江行きのバスの客引きが「牡丹江、15元!牡丹江、15元!」と叫んでいる。列車と同じ料金にして客を奪うという算段のようだ。こんな所でも鉄道とバスの競争が発生していた。
ホームに出ると満洲里から到着したばかりの4192次が停車している。この編成が牡丹江行き4046次に変わり06:34に発車するのだ。乗務員は交代していないので牡丹江で乗務終了なのだろう。列車に乗車して発車を待つが乗車率は半分くらいで空いている。
定刻通り06:34に発車して10:20頃、牡丹江に到着する。
宿を決めて牡丹江見物
牡丹江駅は中国の駅にしては珍しく出口が珍しく北出口と南出口の2ケ所ある。牡丹江の市街地は駅の南側にあるので南口を出て宿を探す事にする。周囲を見渡すと賓館や招待所などが見えるので宿は簡単に見つかりそうだ。とりあえず出口から右方向(西)へ歩いてみると招待所が数軒あり福龍海招待所に1泊する事にする。
1泊20元で試しに領収書くれるか聞いてみたら10元の領収書を2枚くれたが今までのスクラッチ付きの領収書と違い旅店業専用の領収書だった。
肝心の部屋は20元でテレビ・トイレ・扇風機付きで珍しく設備が整っている。但し、窓無しというのが欠点だが・・・。
黒龍江省はシャワー無しの宿がやたらと多かったが牡丹江はシャワー付き、ネット環境付きの宿が目立っていた。11:40頃、駅で明日の七台河と図們行きの切符を購入する。牡丹江駅前にはハルピンや延吉などへのバスが集結しており客引きが行きかう人民に手当たりしだい声をかけていた。
12:45頃、牡丹江大橋に到着する。とりあえず牡丹江を見ておくが特にこれといった感動は無かった。
牡丹江沿いにある江濱公園を歩いてみる。八女投江烈士群彫に到着する。八女投江烈士は抗日戦争時に牡丹江に身を投げた女性たちだ。
牡丹江にもカルフールが開店
牡丹江の中心街である太平路を歩いているとカルフールが開店間近なのを発見する。
地方都市の牡丹江にもカルフールが出店するという事は牡丹江は意外にも規模が大きいようだ。
14:00頃、カルフールの近くにある恐らく牡丹江で1番か2番の規模を誇るスーパーマーケットでインスタントラーメン(方便面)を久しぶりに購入する。最近は列車内では砂糖だけで乗り切っていたので気分転換に買ってみた。もちろんお得用の5個パックで1番安い5元のだ。
そして、もちろんメラミン混入で騒がれている 粉ミルクと乳製品の売場を見てみると予想通り全く客がいない。蒙牛や伊利の牛乳が山積だが不良在庫とかしている。中国人は誰も安全だとは思っていないようだ。でも、今まで飲んでいたのに危険と分かって急に飲むのを止めても今更遅いのではと思ってしまうのは自分だけだろうか?今は1袋(200ml前後)1元前後で売られているが在庫処分で半額の5角になれば自分は迷わず買うのだが・・・。でも、毎日は飲まないけど・・・。
15:00頃、昼食と夕食を兼ねてイスラム食堂で炒麺、餛飩、ご飯を注文するが、おばちゃんに「食べ切れないでしょ!」と言われるがしっかり全部食べきったし、まだ餛飩をもう1杯食べられる余裕がある。因みに中国では炒麺、餛飩、ご飯はどれも主食なので中国人はこの様な注文はしないらしい。自分から見れば餛飩はおかずなのだが・・・。
そうそう、このイスラム食堂はビールも注文できるようになっていた。そういえば黒龍江省のイスラム食堂はほとんどでビールの注文が出来るようになっていたな。黒龍江省のアラーは寛大なようだ。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 20元 | |
宿泊費 | 20元 | |
鉄道 | 32元 | 硬座 牡丹江→七台河 |
鉄道 | 20元 | 硬座 牡丹江→図們 |
合計 | 92元 |
N69次 硬座で牡丹江→七台河
05:45頃、宿を出て牡丹江駅へ向かう。今日の予定は七台河まで乗り鉄してから吉林省の図們へ移動する。
06:00頃、改札が始まり列車に乗車するが誰も1列に並んで乗車しようとしない。
定刻通り06:25に発車して11:00前に七台河に到着する。これで、黒龍江省の濱洲線、濱綏線の北側、つまり黒龍 江省の北側、チチハル、ハルピン、綏芬河から北側の路線の乗り鉄が完了した。
N70次 硬座で七台河→牡丹江
で、黒龍江省での目的が達成して牡丹江へ戻らなくてはならないのだが切符売場が混雑していて発車時間が刻一刻と迫ってくる。すると、駅員が拡声器片手に何か叫んでいるのでよく聞いてみると「牡丹江行きはこっちに並んで」と叫んでいる。ほとんどの人民はハルピン行きの切符を求めて並んでおり数人の人民が駅員 が指定した窓口で牡丹江行きの切符を購入しているので自分も並んで購入する。
でも、この窓口にもハルピン行きの切符を求めて人民が並んでいるのだ が・・・。これは駅員公認の割り込みってヤツだろうか?切符を購入して牡丹江行きの列車に乗車する。
牡丹江行きの列車といっても牡丹江から乗ってきたN69次が折り返しでN70次になっただけなので車両も乗務員も一緒だ。なので、乗務員は「あいつ何でまた乗っているよ」とか思っているのだろうな。
列車が発車してすぐに昼時になったので久しぶりに車内でインスタントラーメンを食べる事にする。
食後は外の景色を見ながら過ごすが途中駅から乗ってきた人民が「何処まで行くの?」とかお決まりの質問をしてくる。人民たちはどうしてやたらと人の事を聞こうとするのだろうか?答えるのが面倒なので無視しているとしつこく聞いてくる。そのうち諦めて大人しくなったと思ったら床に唾を吐きやがった。やはり猿と会話しなくて正解の様だった。1545頃、牡丹江に到着する。
2168次 硬座で牡丹江→図們
一旦は出口へ向かうが駅員が見当たらないので他のホームをちょっと覗いてみると次に乗車する2168次を発見する。
まだ改札が始まっていないのでホームには人気が無いと思ったら同じような事を考えて先回りしていた人民がいた。改札が始まる前に乗車して発車時間を待つ。
定刻通り1629に発車して吉林省図們 を目指す。牡丹江→図們の列車は1日1本しかないので比較的混雑している。
出口を出ると街灯はほとんど無く田舎町の雰囲気がする。真っ暗なので周辺の様子もよく分からないのでとりあえずは宿を探す事にする。駅前の通りを歩くと灯りのついた明月旅店の看板を見つけ1泊いくらか聞く事にするが店のおばちゃんたちは麻雀の真っ最中であった。部屋を見せてもらい1泊20元で泊まる事にするが登記は無かった。おばちゃんたちは日本人を泊めている事を分かっているのかな?
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 20元 | |
鉄道 | 32元 | 硬座 七台河→牡丹江 |
合計 | 62元 |