6349次 無座で通化→臨江
07:00前に宿を出て通化駅へ向かう。今日は北朝鮮との国境にある臨江(临江)へ移動する。
待合室へ入ると既に人民で溢れていたがほとんどが吉林方面へ向かうので乗車する6349次の改札が始まる頃には待合室は空いていた。
列車に乗車して席を確保して発車を待つ。発車後は外の紅葉を眺めながらの旅だったが11:00を過ぎて臨江へ近づいてきた時に事件は発生した。「シーシー」という掛け声が聞こえてきた。今までの経験上この掛け声が聞こえてきた場合はガ キが小便をしている可能性が高い。
予想通り近くに赤ん坊を連れた人民がおり母親が通路でガキに小便をさせている。チンコから勢いよく小便が出されて通路が汚染されていく。そして、対面の席に座っていた姉ちゃんがガキが小便する光景を見ている。いや違う!ガキの小便を見ているのではない。ガキのチンコに釘付けになっている。確かに姉ちゃんには付いていないから珍しいのは分かるがガキのチンコを見るのでも少し自重してくれ。
こうして、この地域の人民たちが文明人ではない原始人という事を認識する事になった。列車の速度が落ちて臨江に到着間近になり荷物棚からバックパックを降ろして下車準備をするがガキが小便した通路は通れないので自然と出口は1ヶ所になるが、また「シーシー」という掛け声が聞こえてきた。
今度は父親が通路で はなく座席でガキに小便をさせている。もう呆れてしまうしかない。父親と母親が揃ってこれではこのガキも将来は同じように文明人にはなれないだろう。 11:30頃、臨江に到着する。
出口を出るとタクシーとバスの客引きが待機していた。長白行きのバスが停車していたのでこのまま長白へ移動する事も考えた が、やはり臨江の情報収集と中朝国境を見物をする事するが駅前には宿が数軒あるだけで雰囲気からして市の外れのようだ。ほとんどのタクシーが東へ走っていくのでそちらが市街地と判断して駅前の臨江大街(临江大街)を左(東)へ歩いて行く。
バスターミナルまで移動
臨江大街を東へ歩いて行くと臨江大橋に辿り着いた。橋を渡ると市街地になっており臨江がそこそこの規模である事が分かる。市街地に入ったのだが臨江の地図が無いので何処にバスターミナルがあるか分からないのだ。まあ、とりあえず歩いて行くことにする。市街地を歩いて行くと臨江市人民政府に到着する。どうやらここが市の中心部のようだ。そして、目の前をバスが通り過ぎたのでバスターミナルはもう少し先のようだ。
人民政府を通り過ぎて更に臨江大街を東へ歩くと 12:00頃、臨江口岸客運站に到着する。バスの状況を確認すると長白行きのバスがあったのでこれで長白まで行けそうだ。
バスの確認を終えて次は宿の確保だ。バスターミナル周辺には招待所や旅社がそこそこ揃っており今日は聚宝招待所に宿泊することにする。部屋は窓付きで1泊20元だ。登記の際におばちゃんにパスポートを提示するが何故か初めは日本人だと分からずにビザ発給地の内蒙古の人間だと思われていた。まあ、日本人が宿泊に訪れるなんて考えた事も無いだろうからな。
臨江の中朝国境
12:30頃、バスターミナルで明日の長白行きの切符を購入して中朝国境を流れる鴨緑江へ向かう。
市街地のすぐ南に鴨緑江が流れているのですぐに到着。鴨緑江の中洲の江心島へ渡り対岸の北朝鮮を見物する。
江心島は公園になっており貸しボートで鴨緑江下りが出来るようなっている。そして、対岸の北朝鮮には北朝鮮人民たちが洗濯をしていたり体を洗っていたりと今までの中朝国境の中では一番北朝鮮人民を目撃する事が出来る。対岸に北朝鮮人民が多くいるということは、もしかしたら貸しボート屋のおばちゃんに頼むと噂に聞く人間サファリパークが出来るのかもしれない。人間サファリパークとは中朝国境で行われている観光でボートに米などの食料やタバコとかを積んで対岸の北朝鮮人民に物資を投げてそれを拾う北朝鮮人民を見て楽しむというものだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18.9元 | |
宿泊費 | 20元 | |
バス | 44.5元 | 臨江→長白 |
合計 | 93.4元 |
バスで臨江→長白
04:30頃に起床して出発の準備を整える。05:30頃には外が明るくなってきた。06:00頃、宿を出てバスターミナルの臨江口岸客運站へ移動する。 今日は臨江から長白まで中朝国境の鴨緑江沿いに移動する。中朝国境地帯でもかなり内陸部になるので脱北者を警戒してかなりの検問があると思うが、まあチベットじゃないので途中で追い返される事はないと思うのだが因縁つけられないように気をつけるしかないかな?でも、これはどうしようもないな。
今回のバス は辺境地域だからオンボロバスかと思っていたら意外にもエアコンと液晶テレビが付いてるバスであった。
06:30になりバスが発車するかと思っていたがまだ1人乗車していないようで切符と人数を確認して結局1人置いていく事になり3分遅れで発車する。鴨緑江に沿って東へバスは進み窓からは北朝鮮が見える。 所々で集落が見えるのだが住民たちはかなり粗末な小屋に住んでいるようだ。そして、北朝鮮側に鴨緑江に沿って線路がある。鉄道が通っているようだ。
鴨緑江沿いに北朝鮮を見ていると北朝鮮側の山は急斜面でも畑があったり集落の近くだと禿山やほとんど畑にされている山が多く見えた。この無理な耕作や薪として切り出されてで山の木々が無くなり少しの雨でも土砂崩れが発生しているようだ。これでは畑にしてもすぐに水害の被害に遭うだろうに・・・。
逆に中国側 の山は「封山育林区」の看板があったりして伐採を禁止している山があった。北朝鮮側でも人の住んでいない場所は山に木々があり紅葉真っ盛りで景色はなかなかの物だ。
10:00頃、北朝鮮側に集落でなく街が見えてきた。今までの集落の小屋と違い3階建てや4階建ての建物が見える。でも、人が見当たらない。この街には人が住んでいるのか?それとも、宣伝用に造られた無人の街か?
11:20頃、長白の入口までやってきた。対岸には北朝鮮の都市がある。そして、 ちゃんと人もいる。ここは人が住んでいる本物の北朝鮮の都市だ。12:00頃、長白客運站に到着する。予想していた検問は全く無かった。というか、兵士も いなかった。
二道白河行きのバスが・・・
長白に到着してまずは宿を探すが長白の街自体が小さいのでバスターミナル周辺には6件ぐらい宿があるぐらいだ。とりあえず、相場の確認をする為にバスターミナル前の旅店で一番安い部屋が1泊いくらか聞くと30元であった。部屋を見せてもらうと4人部屋であったので1ベット1泊いくらか聞くと10元なので、 どうせ客もいないだろうから1ベットで泊まろうとしたら1部屋でしか泊めたくないらしく交渉決裂。他を探す事にして結局バスターミナル近くの同順旅店に1 泊30元で宿泊することにする。
12:10頃、長白客運站で明日の二道白河行きの切符を買おうとしたら何と売り切れで仕方が無いので明後日の切符を買おうとしたら二道白河へのバスは偶数日のみの運行であった。結局3日後の切符を購入するが長白で2日余計に足止めになってしまった。
中朝国境の街・長白
長白の街は小さくバスターミナルのある長白大街に行政機関が集中して、1本南の白山大街に長白賓館や商業街がある。路線バスは当然走っていない。走らせるほど街は広くないし・・・。
ちょうど昼時なので高く無さそうな餐庁を探して、昼食にキムチ炒飯?(辣白菜炒饭)と玉米麺を食べる。朝鮮族の街なので料理もしっかりキムチや唐辛子が使われている。
中朝国境を見物
13:30頃、鴨緑江から北朝鮮を見物するが中国側から北朝鮮側へ荷物を担いで鴨緑江を渡る人間がいる。どうやら、密輸の様だがこれほど大胆に鴨緑江を渡るとは・・・。中国側も北朝鮮側も警備兵は見当たらない。
そして、北朝鮮側では鴨緑江で洗濯をする住民たちがいる。因みに中国側には「覚醒剤の密輸販売、 密貿易は厳禁」という立て札がある。覚醒剤の密輸販売を禁止しているという事は中国政府も北朝鮮から覚醒剤が密輸されているという事を把握しているということか?
鴨緑江沿いに散歩をしながら北朝鮮を見ていると気になる看板が見えてきた。ハングルで表記されているので読めないが21の数字だけは分かる。これはワイドショーで紹介されていた「21世紀の太陽、金正日・・・」とかいうスローガンだろうか?
14:00頃、長白口岸に到着する。国門が見物できるようで入場券売場がある。入場料がいくらか聞いてみると10元だったが「韓国人か?」とか質問された。韓国人はお断りなのだろうか?それとも外国人お断りなのだろうか?
長白口岸には義烏商品城が建設されており将来的には貿易をする計画のようだ。でも、北朝鮮からは何を買うのだ?
長白口岸周辺を見物していると北朝鮮側に駅があるのを見つける。駅には金日成の肖像画が掲げられているが列車は運行されているのか?
それと、北朝鮮側では珍しく車が走っているのが確認できた。それも、トラックや軍用車両の他に乗用車が走っていた。乗用車は幹部の車だろうか?
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 42.5元 | 長白→二道白河 |
合計 | 86.5元 |
宿を変えてみる
11:00頃、雨の天気の中で宿を出るが長白から出るわけではなく宿を変えるだけである。昨日見つけた雅林旅店で部屋が空いているか聞くと空いており部屋を見せてもらう。
1泊40元だったが「2日泊まるから」と交渉したら30元になったので宿泊することにする。
登記をして試しに領収書をくれるか聞くとちゃんと領収書をくれた。その場で領収書のスクラッチくじを削ると2元当たった。今まで領収書のくじにはイカサマで当たりなんか無いと思っていたが当たりくじがあった。
長白は超市が2軒しかないようだ
昼食に冷麺を食べてスーパーで買い物をするが長白には見た限りだとスーパーが2軒しかないようだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 15元 | |
宿泊費 | 60元 | 1泊30元×2 |
合計 | 75元 |
北朝鮮を撮影
11:00頃、鴨緑江から北朝鮮を見物する。今日は川原に下りて北朝鮮を撮影するが住民たちはたまにこちらを見るがあまり気にしていない様子だ。どうやら撮影されるのには慣れてしまっている様だ。
そして、一昨日運び屋が密輸していた場所に来てみると北朝鮮側に監視小屋が2軒あるのを見つける。
運び屋は監視小屋の兵士に賄賂を渡して密輸をしていたという事だろうか?監視小屋には警備の兵士がいるのが確認できたが見る限りでは暇そうだ。
川原では兵士が洗濯をしており国境地帯の緊張感はあまり感じられない。というか、軍には物資が優先的に回ってくるはずだが、洗濯機は配給されないのだろうか?まあ、動かすための電力の問題もあるけど・・・。
北朝鮮は食糧不足なのに・・・
昼過ぎに餐庁で昼食に餛飩を食べるが先にいた客どもが料理を喰い残して出て行く。それも残し方が酷くほとんど食べていない料理まである。鴨緑江を挟んで飢えている人間がいるというのに中国人は食い切れないほど注文して残していく。でも、こいつらは朝鮮族か?朝鮮族なら同胞が飢えているのに気にせずに汚残しをするとは。まあ、日本人も食料を無駄にしている点ではあまり人様の事を批判できないが・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 9元 | |
合計 | 9元 |
バスで長白→二道白河
05:30頃に起床して出発準備を整えて06:45頃に宿を出る。2分ほどでバスターミナルの長白客運站に到着するが改札は始まっておらず待つ事になる。
07:25に改札が始まりバスに乗車するが乗客のほとんどが朝鮮族のようで車内の標準語は中国語でなく朝鮮語だ。運ちゃんや車掌も朝鮮語で会話している。 中国であって中国で無い不思議な空間だ。バスは07:30に発車して二道白河へ向かう。
長白山の西側を北へと走るが道路の状況は悪く各所で工事が行われている。3年後くらいには立派な道路が開通しそうだが現時点では悪路が続く。長白山周辺は自然保護区になっているので途中で数ヶ所の検問所で停車するがバスは検査無しでそのまま通過する。検問所は木材の違法伐採を取り締まる為にある様だ。自然保護区内で10分ほどトイレ休憩があるのだがここで見たくない光景を目撃する。
乗客たちが道路に空き缶を投げ捨てたのだ。それだけではない。痰を吐いたり手鼻をかんでいるのだが乗客たちは朝鮮語で会話をしていた。朝鮮族でも自然保護区内でゴミのポイ捨てや痰を吐いたり手鼻をかんだりするのだ。自分の知る限りでは韓国人でこのような猿や原始人のような行為をした人には今まで遭遇した事は無い。同じ民族でも韓国人は文明人、中国の朝鮮族は猿、原始人であった。
このような現場に遭遇したら韓国人は中国の朝鮮族を同胞と思っているのだろうか?日本人の自分から見て韓国人と中国の朝鮮族は別であると思った。昼頃、二道鎮に到着して昼食で30分ほど休憩となる。13:00過ぎ、休憩が終わりバスが出発するが車掌が「白河で降りるのはいるか?」と聞いているので「駅の近くで降りる」と答える。というか、何処行きの切符が何枚売れたか把握していないのか?13:30頃、白河駅前に到着して降りる。
長白山望松国際青年旅舎
白河駅前に到着して今日の宿の長白山望松国際青年旅舎を探すが1分ほどで見つかった。
で、20元ドミに宿泊することにするが老板娘が「お客さんが誰もいないから標準間使っていいよ」とドミ料金で100元(会員80元)の標準間に泊まれる事になってしまった。国慶節の連休が終わり今年の長白山の観光シーズンは終了して客がいないようだ。
朝鮮料理
15:00頃、朝鮮料理の餐庁で昼食兼夕食に辣白菜炒飯と温麺を食べるが主食を2つも注文したので老板娘は不思議がっていた。
中国人だと普通は主食を2つ注文しないから不思議なんだろうが実は日本人が注文しているんだな。食後にスーパーでビールを買って宿へ戻る。宿に戻ると客が2人ほどおり、まだ長白山観光に訪れる観光客がいるようだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14.5元 | |
宿泊費 | 60元 | 1泊20元×3 |
合計 | 74.5元 |
ネットが使えない
実は昨日からネットが使えない。ユースには無線LANがあるのだがADSLモデムまではネットワークの接続が出来ているのだが、その先につながっておらずネットが使えない状態なのだ。モデムのLINKランプが点灯していないのでモデムの先に問題があるようだが原因が分からずネットが使えない。
のんびり過ごす
昼食にもやし炒飯(豆芽炒饭)と温麺を食べるが朝鮮料理の店だったのでもやし炒飯にはキムチとかが付いてきたが、ここでも主食を2つ注文していたので奥では「あの客連れがいるのか?」とかいう声が聞こえてきた。ユースに戻り1400頃に駅で明後日の瀋陽行きの切符を購入してユースでHP作成をしながらテレビを見る。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 17元 | |
鉄道 | 50元 | 硬座 白河→瀋陽 |
合計 | 67元 |
のんびり過ごす
ネットがつなげないのでテレビを見て過ごす。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 15元 | |
合計 | 15元 |