マカオ 徒歩で世界遺産巡り

広東省・香港・マカオ旅行記2015

朝からベンツの救急車

07:30頃、ユースホステルを出る。07:40頃、イミグレーションの拱北口岸に到着するが救急車の周辺に人が集まっている。いつもの交通事故か?近づいてみると救急車がベンツではないか!やっぱ中国は金持っているね。でも、中国製のベンツだと思うが・・・。

で、けが人が1人いるが車や電動スクーターが見当たらないので交通事故ではなさそうだ。でも、公安がいるので事故や事件だと思うが詳細不明だ。

珠海→マカオ

07:50頃、出国カードを記入して出境の列に並ぶ。出境手続きを済ませ、続いて税関検査だが誰も手荷物のX線検査を受けずにスルーしている。一応自分は手荷物をX線検査に通すが何もなし。税関意味なし。08:02頃、中国側出境。

08:05頃、マカオ関閘側イミグレーションに並ぶ。入国カードは不要で、08:10頃、マカオ入境、入国スタンプ、税関検査は無し。代わりに入境申報表をもらう。この入境申報表が入国スタンプと入国カードの代わりのようで規則では出国まで持っていないといけない。

蓮峯廟

08:30頃、蓮峯廟に到着。蓮峯廟はマカオ三大古刹のひとつで、創建は明の万歴年間(1602)になり400年の歴史を持つ。

蓮峯廟は創建時は天妃廟と呼ばれ、その後は慈護宮、新廟と呼ばれ、ポルトガル人は関閘廟、蓮峯禅院とも呼んでいた。

廟には武帝殿があり関羽が祀られており関帝廟になっている。林則徐日記によれば林則徐がマカオを訪れた際に武帝殿にも立ち寄っている。

殿内には関羽、関平、周倉、赤兎馬の像が安置されている。

09:05頃、蓮峯廟を離れ、隣のマカオ林則徐紀念館の外だけ見物。入場料は5パタカ。

09:10頃、林則徐紀念館を離れる。

包公廟

09:45頃、包公廟に到着。

創建時期などの説明は見当たらず詳細は不明、北宋の名判官 包拯を祀る廟である。

09:50頃、包公廟を離れる。

09:55頃、聖ポール天主堂跡の脇で法輪功が活動中。中国人観光客たちが足を止めてパネルを見ている。興味深い光景だ。

マカオ世界遺産巡り

10:00頃、世界遺産 聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊, Ruinas da Antiga Catedral de Sao Paulo)に到着。おそらくマカオの世界遺産で最も観光客が集まる場所であろう。10:15頃、聖ポール天主堂跡を離れる。

10:20頃、世界遺産 モンテの砦(大炮台, Fortaleza do Monte)に到着。

10:40頃、モンテの砦を離れる。

10:50頃、世界遺産 聖アントニオ教会(聖安多尼教堂, 花王堂, Igreja de Santo Antonio)に到着。

10:55頃、聖アントニオ教会を離れる。

11:00頃、ナーチャ廟(哪吒廟, Templo de Na Tcha, junto as Ruinas de Sao Paulo)と旧城壁(舊城牆遺址, Troco das Antigas Muralhas de Defesa)に到着。聖ポール天主堂跡の横にあった。聖アントニオ教会の前に行くべきであった。ナーチャ廟はナタ廟の事で封神演義でおなじみのナタを祀っている。

ナタ廟の隣にあるのが旧城壁だ。11:15頃、ナーチャ廟を離れる。

11:20頃、世界遺産 カモンエス広場(白鴿巢前地, 賈梅士前地, Praca de Luis de Camoes)に到着。

広場に隣接するのが世界遺産 プロテスタント墓地(舊基督教墳場, Cemiterio Protestante)。

ここは宣教師たちの墓地になるが観光客はほとんど訪れないので静かである。

続いて広場に隣接する世界遺産 カーザ庭園(東方基金會會址, Casa Garden)を訪れるが閉まっている。月曜閉館とあるが今日は日曜日なのだが・・・。外から見るだけになる。11:55頃、カモンエス広場を離れる。

12:10頃、世界遺産 聖ドミンゴ広場(板樟堂前地, Largo do Sao Domingos)に到着。

広場に隣接するのが世界遺産 聖ドミンゴ教会(玫瑰堂, 板樟堂, Igreja de Sao Domingos)である。

内部は静かでキリストなどの像があり見応えがある。

礼拝堂は静かで外とは雰囲気が全く違う。

他にも宝物を公開しており、こちらも見応え十分だ。ここは絶対に訪れるべきである。

続いて100mほど離れた所にある世界遺産 セナド広場(議事亭前地, Largo do Senado)に到着。

広場には世界遺産 仁慈堂(仁慈堂大樓, Santa Casa da Misericordia)と民政総署(民政總署大樓, Edificio do Leal Senado)がある。

13:05頃、セナド広場を離れ50mほど離れた所にある世界遺産 三街会館(三街會館, 關帝廟, Pagode Sam Cai Vu Cun)を訪れる。

三街会館は清の雍正年間(1723ー1795)に創建されマカオ商人たちが集まる会館であった。会館内には関羽が祀られていたので関帝廟とも呼ばれていた。1920年代になると会館としての機能は失われ関帝廟として残った。

廟内には関羽、関平、周倉の像が安置され線香が供えられていた。13:25頃、三街会館を離れる。

13:30頃、世界遺産 聖オーガスティン広場(聖奧斯定前地崗頂前地, Largo de Santo Agostinho)に到着。広場周辺に世界遺産の建物が点在している。

まずは世界遺産 ドン・ペドロ5世劇場(崗頂劇院, 伯多祿五世劇院, Teatro de Pedro V)である。

建物は大きいようだが劇場は思ったよりも小さい。

続いて世界遺産 聖オーガスティン教会(聖奧斯定教堂, Igreja de Santo Agostinho)である。

教会内のキリストなどの像は見応えありだ。

聖ヨゼフ修道院及び聖堂(聖若瑟修院大樓及聖堂, Seminario e Igreja de Sao Jose)を訪れるが、これも世界遺産なのだが神学院は非公開で聖堂が公開されている。

聖堂の入口は350m離れているので、先に隣にある世界遺産 ロバート・ホー・トン図書館(何東圖書館, Biblioteca Sir Robert Ho Tung)を見物。

14:15頃、聖ローレンス教会(聖老楞佐教堂, 風順堂, Igreja de Sao Lourenco)に到着。礼拝中だったので外から見るだけにして、14:20頃、退散する。

14:25頃、聖ヨゼフ修道院及び聖堂(聖若瑟修院大樓及聖堂, Seminario e Igreja de Sao Jose)にやってきたが礼拝中だったので中に入らず外だけ見物。14:35頃、聖堂を離れる。

14:40頃、世界遺産 リラウ広場(阿婆井前地, Largo do Lilau)に到着。何の変哲もない広場に見えるが世界遺産である。

14:45頃、リラウ広場から50mほどの所にある世界遺産 鄭家屋敷(Casa da Cheang, 旧文華大屋, Casa do Mandarim)を訪れる。

ここは鄭氏の邸宅になる。

ポルトガルの影響が強い中で中国式の邸宅も残っている。
15:10頃、鄭家屋敷を離れ次の世界遺産へ向かう。

3分ほどで港務局(港務局大樓, Quartel dos Mouros)に到着。

現在も使用されている建物ようで奥は立入禁止であった。15:20頃、港務局(港務局大樓, Quartel dos Mouros)を離れる。

15:25頃、バラ広場(媽閣廟前地, Largo do Pagode da Barra)に到着。この広場も世界遺産である。

広場に隣接するのがマカオの語源とも言われる媽閣廟(Templo de A-Ma)である。媽閣廟も世界遺産である。

参拝客は多く賑わっており線香が絶えない。

媽祖は航海・漁業の神として信仰されている。16:00頃、媽閣廟を離れる。

16:30頃、大堂広場(大堂前地, 大廟頂, Largo da Se)に到着。この広場も世界遺産。

広場に隣接するのが大堂(大堂, 聖母聖誕堂, Catedral Igreja da Se)だ。

続いて広場から坂を下り盧家屋敷(金玉堂, Casa de Lou Kau)に到着。16:50頃、盧家屋敷を離れる。

16:55頃、聖ポール天主堂跡の前にあるイエズス会紀念広場(耶穌會紀念廣場, Largo da Companhia de Jesus)に到着。スタート地点に戻ってきた。今日の世界遺産巡りはここまでだ。残りはギア要塞だけになる。明日のんびりと見物しよう。17:00頃、関閘へ向かう。

マカオから珠海へ戻る

17:35頃、関閘に到着。イミグレーションに並ぶ。一番混雑する時間帯なので気長に待つ。17:42頃、予想外の10分足らずでマカオ出境手続き完了。パスポート提出するだけで出国カードとかは無し。入境時にもらった入国スタンプ代わりの入境申報表も必要なかった。中国側拱北口岸へ入り入国カードに記入する。

17:50頃、入国の列に並ぶ。こちらは気長に待つことになった。18:28頃、中国入境。税関検査で手荷物のX線検査を受けて、18:30頃、拱北口岸を出る。

夕飯は木桶飯の食堂で油豆腐肉沫飯(11元/約220円)を食べる。食後はスーパーマーケットで海珠ビール600ml(3.5元/約70円)と非常食を購入しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25.64元
合計 25.64元

珠海駅

拱北口岸の西隣にある珠海駅を訪れる。切符を買うわけではないが自動券売機がパスポート読み取りに対応しているか確認する。珠海駅の券売機にも読み取り機が付いておりパスポート対応になっている。でも、パスポート対応とかの表示は特にしておらず外国人にはわかりづらい。

で、試しにパスポート対応か切符の購入操作をしてみる。広州南行きのD列車で試してみると二代身分証と通行証の選択画面が出てきたので通行証を選択。読み取り機にパスポートを通すが精度が悪いのか何度も読み取りに失敗する。ようやく読み取りが完了して支払いの画面になった。珠海駅の自動券売機はパスポートでも購入可能だ。

ここであることに気が付いた。この自動券売機は珠海発の切符しか購入できないのだが到着駅は広州南だけでなく北京西、桂林北などが選択できるようになっている。

これはもしかしたら・・・。ということで、北京西行きのD列車を選択してみる。ちなみにこの北京西行きのD列車は动卧と呼ばれる寝台列車だ。パスポートを読み取ると支払画面になった。外国人でも珠海から北京西までの切符が自動券売機で購入可能だ!

念の為に桂林北行きの切符も試してみる。

「港、澳、台居民来往内地通行证或护照」を選択する。

パスポートを読取機に通すように催促される。

読取りに成功すると支払画面になった。桂林北もOKだ。どうやら珠海発の切符なら外国人でも自動券売機で購入可能だ!

今日もマカオへ

10:15頃、拱北口岸の出境の列に並ぶ。10:30頃、出境してマカオへ向かう。

10:33頃、マカオ入境の列に並ぶ。10:40頃、マカオ入境。

入国スタンプ代わりに入境申報表を受け取る。

普濟禅院

11:10頃、普濟禅院(観音堂)に到着。

澳門三大古刹のひとつで観音堂とも呼ばれ創建時期は不明であるが堂内にある鐘に「崇禎五年」と刻まれており明代末期には寺があったことが伺える。清の嘉慶23年(1818)、咸豊8年(1858)の2度にわたり修復拡張工事が行われ現在の規模になっている。庭園内の石亭はアメリカと清朝が結んだ通商条約「モンハ条約」(望厦条約)締結の場所である。

参拝客は少ないが堂内の線香は絶えることなく供えられている。11:50頃、普濟禅院を離れる。

ギア要塞

12:10頃、世界遺産 ギア要塞(東望洋炮台, Fortaleza da Guia)に到着。

ここは1976年までポルトガル軍が駐留していた要塞で、現在は灯台と聖堂が残されている。

大砲もあるが昔からある奴か?それとも観光用に設置されたのか?

で、ギア要塞から見えるこのビルは・・・。

人民解放軍のビルですね。これでマカオの世界遺産を徒歩で全制覇である。13:00頃、ギア要塞を離れる。

国父紀念館

13:30頃、国父紀念館に到着。

ここは孫文が住んでいた洋館が記念館となっている。13:50頃、国父紀念館を離れる。

珠海へ戻る

14:20頃、関閘拱門に到着、今日は混雑する前に珠海へ戻る。14:30頃、イミグレーションで出境の列に並ぶ。14:37頃、マカオを出境して中国珠海へ移動。中国側イミグレーションの拱北口岸で入国カードを記入して、14:47頃、入境の列に並ぶ。昨日よりは空いているが窓口で足止めされる外国人が多く時間がかかる。そんなに不審人物が多いのか?15:23頃、入国し税関で手荷物のX線検査を済ませて外へ出る。

八宝撈飯

遅めの昼食に南昌料理の食堂で八宝撈飯(12元/約240円)を食べる。タマネギ、人参、コーンが入っており野菜炒飯といった感じだ。

食後はスーパーマーケットで海珠ビール600ml(3.5元/70円)を購入。

コカ・コーラやペプシの500mlが2.6元、0.9元(約18円)の差しかないのではビールを選んでしまう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.5元
合計 21.5元

自動券売機で発券

昨日は珠海駅でパスポートでも自動券売機が利用可能というのが確認できたので、ネットで購入した切符が受け取れるかも試してみる。12306.cnで牡丹江→海寧の切符を購入する。硬座の切符で運賃は2元だ。

09:25頃、拱北口岸の西隣にある珠海駅にやってきた。パスポート読み取り機がある自動券売機でネットで購入した切符が発券できるか試してみる。

3Mの読み取り機は精度が低いのかタイムアウトや読み取り失敗が頻発する。10回以上試してようやく読み取りに成功し予約番号を入力する。確認を押すと無事に発券された。しかも、窓口だと出発駅以外での発券だと1枚につき発券手数料5元を取られるのだが券売機での発券だと手数料を取られない。珠海駅ではネットで購入した切符を券売機でも発券可能だ。これはかなり貴重だ。他の駅も珠海みたいなら楽なのに。

今日もマカオへ

09:45頃、イミグレーションの拱北口岸で出境の列に並ぶ。
09:52頃、中国出境。
09:55頃、マカオ関閘のイミグレーションで入境の列に並ぶ。
10:02頃、マカオ入境。

モンハ条約締結地

10:30頃、普濟禅院(観音堂)に到着。昨日、訪れているのだがモンハ条約締結地を見物するのを忘れていた。

モンハ条約は1844年2月、イギリスと同等の通商待遇を受けるためアメリカ特使キャレブ・カッシングがマカオを来訪し北京での条約締結を清朝に要求したが、拒否され清朝の欽差大臣、両広総督の耆英と澳門望厦村で会談を行う。1844年7月3日、この石造りのテーブルで米中五港貿易条約に調印する。この条約は34項目から成り、米中の通商、外交などにおいてアメリカが清朝からイギリスと同等の権利を獲得した。条約調印の地名から中美望厦条約とも呼ばれる。11:00頃、普濟禅院(観音堂)を離れる。

観音古廟

11:10頃、観音古廟に到着。廟内の碑誌に「道光初年牧童所建」とあるので1821年以降の創建になる。元は小さな廟であったが同治6年(1867)に拡張され現在の規模となる。

観音古廟には城隍廟もあり、これはマカオ唯一の城隍廟で光緒34年(1908)に建立されている。11:20頃、観音古廟を離れる。

珠海へ戻る

12:19頃、関閘のイミグレーションでマカオ出境の列に並ぶ。12:22頃、マカオ出境。中国側イミグレーションへ移動し入国カードを記入して、12:29頃、中国入境の列に並ぶ。列は少なく静かだが後ろのハングル話すおっさんが大声出して携帯で通話中。マカオに住む金正男ではなかった。

昼の時間帯で空いており足止めされる外国人も少なく順調に列が進む。12:38に順番がきてパスポートと入国カードを提出。12:39中国入境、税関検査を通過して、12:40珠海へ戻る。順番さえくれば窓口から建物の外まで所要時間2分だが、なぜかここで足止めされる外国人が多い。なぜ足止めするのだろうか?どう考えても出入国履歴からして自分が足止めされる確率が高いと思うのだが、小日本は眼中にはないようだ。

珠海駅で古蓮→漠河の切符を発券

マカオから帰ってきたので明日の開平行きの準備をするだけなのだが、駅の券売機の撮影をもう一度試みる。ということで、ネットで古蓮→漠河の切符を購入。席は硬座で運賃1元、おそらくこれが中国の初乗り運賃か?

珠海駅の自動券売機で発券してみたが、昼間は画面の映り込みが酷いのでダメだ。とりあえず、これがパスポートの読取機。

発券されたところ。

これが古蓮→漠河の切符。漠河は黒龍江省にある中国最北端の駅だ。古蓮は隣の終着駅となる。はっきり言って土田舎路線である。この切符を見て何とも思わない人は一般人。中国最北端路線、運賃1元、発券がマカオの隣の珠海というのを理解して「なんじゃこりゃ!」と反応してしまう人は鉄ちゃんである。

13:20頃、拱北口岸の北隣りにあるバスターミナルの拱北通大汽車客運站で明日の開平行きチケットを購入するが列に並んでいるとおっさんに割り込まれる。ここは弱肉強食の野生の王国なのでサバンナのルールしか通用しない。列に並ぶとかの文明社会のルールは無意味である。でも、ここはサバンナではないな。

雪里紅肉沫飯

13:50頃、昼食に湖南料理の食堂で木桶飯の雪里紅肉沫飯(12元/約240円)を食べる。具材は雪里紅(セリホン)とひき肉の炒め物。

チベット・ラサ行きの切符を入手

19:30頃、ある事に気が付く。珠海駅ならチベットのラサ行きの切符が買えるのでは?ラサ行きの切符は通常外国人は購入不可だ。しかし、珠海駅の券売機なら・・・。早速ネットでラサ行きの切符を購入する。Z917次、蘭州→ラサ、席は硬座で運賃は240元だ。購入時に警告が表示されたけど構わず支付宝で決済して購入。

問題はこの先だ。外国人は窓口で切符を発券して受け取るのだが、ラサ行きの切符はパーミットを持っていないと発券してくれず、窓口のおばちゃんに追い返される。とりあえず珠海駅へ向かう。夜の拱北口岸の前を通りすぎる。

珠海駅へやって来た。

自動券売機で発券できるか試してみた。

パスポートを読み取らせて予約番号を入力すると発券された!ラサ行きの切符が入手出来ました!おそらく外国人でもパーミット無しでラサ行きの切符が発券できるのは珠海駅の自動券売機だけだろう。

しかし、切符の入手ができてもパーミットがないと乗車できないし、仮に乗車できてもラサ駅を出る際にもパーミットの確認があるようなのでチベットへの道のりは険しい。このままラサへ突撃しても追い返されるだけなので、窓口で払い戻しをする。発車まで16日以上前の切符なら払戻手数料無しだ。支付宝で決済しているので払い戻しも支付宝経由になるので窓口では端末操作だけで終了。レシートの類は一切無し、携帯のショートメッセージに払い戻しの通知が来た。

酸蘿蔔海带絲飯

夜食に湖南料理の食堂で酸蘿蔔海带絲飯(11元/約220円)を食べる。お馴染みの木桶飯で具材は大根、昆布の千切り、モヤシの炒め物だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31元
鉄道 2元 硬座 牡丹江→海寧
鉄道 1元 硬座 古蓮→漠河
バス 62元 珠海→開平
合計 96元

マカオ旅行記

K635次、硬座で龍岩→深圳

macao0010530頃に起床する。0630に宿を出て目の前の龍岩駅へ移動。入口の荷物検査を終えて侯車室へ移動するが深圳行きのK635次が発車した後は昼過ぎまで列車が無いことを知る。

macao002龍岩はそこそこの規模の街なのだが田舎ということに変わりは無かった。

macao003深圳行きの後は昼過ぎまで列車が無い。ある意味で凄いダイヤ。

macao0040700頃に改札が始まるが自分が先頭でホームへ向かう。ここの乗客たちは少しのんびりしているようで発車時刻が近づいてきても並んでいなかった。ホームで並んで待つが最後尾車両の列に並んだので列車の入線時に撮影が出来たがデジカメで撮影していると後ろから人民たちが覗いている。

デジカメがそんなにも珍しいのだろうか?いくら龍岩が田舎でも龍岩にだってデジカメ専門店があったぞ!ソニー、松下、キャノンのデジカメも置いていて一通りの品揃えのある店だ。でも、デジカメ買うのは金持ちなんだろうな。やはり、収入格差が皇帝と農民ぐらいの差なのかな?

macao005さて、列車に乗車すると車内に液晶テレビが付いているではないか!なんか凄いぞ!

macao006しかも、発車すると次の停車駅の案内が表示されている。深圳へ乗り入れる列車となると設備も他の地域とは違う。ある意味で地域格差 という奴だろうか?

深圳到着

macao0071500過ぎに深圳到着。

macao008ホームには大きな荷物を担いだ農民工の姿が見える。あと1ヶ月ちょっとで春節のこの時期に一攫千金を求めて深圳にまでやって来たのだろうか?

macao009出口を出てまずは三亜行きの切符を買いに行こうと思ったら出口で駅員に捕まっている人民がいる。補票という単語が聞こえてきたので、キセルをしようとして捕まったようだ。どうして、中国はキセルが多いのだろうか?

三亜行きの切符を購入

深圳に到着してまずは售票厅で広州→三亜の切符を購入する。ビザを取得したら海南省へ行くので前もって1/5のK407次の広州→三亜、T870次の深圳→広州の切符を購入するのだ。深圳駅の長距離列車用の售票厅でK407次の広州→三亜、T870次の深圳→広州の2枚を購入しようとするがT870次は深圳⇔広州の専用窓口で購入するように言われる。

まずは三亜行きのK407次の切符は買えた。残るT870次の切符を購入するために100mほど離れた専用窓口へ行く。深圳⇔広州の専用窓口に到着するがCRH専用の窓口しか開いていないので、とりあえず聞いてみると深圳⇔広州の専用窓口は翌日までの切符しか扱っていない事が判明する。これでは仕方ないのでビザ取得の時に切符を購入することにする。深圳⇔広州ではなるべく運賃の高いD列車には乗車したくないのでT列車は自分にとって重要度が高い。

しかも、深圳⇔広州ではD列車とT列車の所要時間にほとんど差が無いのだ。つまり、D列車は200㎞/hで運転されていないということだ。因みにT列車は160㎞/h。時間に差が無いならT列車で十分なのだ。今日は三亜行きの切符だけ購入して深圳での拠点となる深圳僑 城旅友国際青年旅舎へ向かうがバスの運賃が安くなっていた。以前は4元だったのが2元になっていた。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 400元 1泊50元×8
鉄道 209元 硬座 広州→三亜
バス 2元 路線バス
発券手数料 5元
合計 616元

HP作成で籠もる

深圳では見るような所が無いのでユースホステルに籠もる。まあ、見るような所があっても深圳では入場料が滅茶苦茶高いのは確実だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
合計 13元

マカオ行きを計画

今日はマカオへ行くことにする。経路としては以下のような感じだ。

深圳蛇口港-フェリー→澳門粤通碼頭-徒歩→澳門拱北口岸-徒歩→珠海九州港-フェリー→深圳蛇口港

フェリーでマカオへ渡り、徒歩で中国側の珠海へ抜けてフェリーで深圳へ戻るというのだ。マカオを徒歩で抜けるのでパタカや香港ドルを一切使わないので両替の必要も無い。マカオの世界遺産も見ないだろう。これだと「マカオ観光じゃないだろっ!」と突っ込みを入れられそうだが、観光やギャンブルの為にマカオへ 行くのではない。中国とマカオの境界を徒歩で渡りパスポートにスタンプを押して貰うために行くのだ。

蛇口港→粤通碼頭

macao0100800頃、ユースホステルの近くのスーパーの包子屋で高粱饅頭を買って食べながらバス停「康佳集団」へ向かう。前回の深圳滞在から深圳での主食は高粱饅頭となっている。105路のバスに乗車して0910頃、終点の蛇口港で下車し少し歩くと蛇口港(蛇口客運碼頭)に到着する

macao011蛇口港でまずはフェリーの運行状況を確認するがマカオ行きは0945に粤通碼頭行きがあるので切符を購入するがマカオまで120元は高い。切符を購入したら次は出国手続、いや、出境手続をするのだが窓口に香港へ行く韓国人の団体観光客の長蛇の列が・・・。ブランド品を買い漁りに行くのだろうか?出港時間が迫っているのだが韓国人の後ろに並んで待っていると係官がパスポートの色が一人だけ違う自分を見つけて先に隣の窓口で出境手続をさせてくれた。

おかげで、遅れずにフェリーに乗船できた。0945に定刻どおり出港してマカオへ向かうが船がかなり揺れる。船内は中国人と韓国人の団体観光客で埋まっている。他にも香港やマカオの人たちもいるだろう。中国人はマカオへはギャンブルをしに行くのが定番だが、韓国人もギャンブルかな?ここの中国人たちは見るからに「自分たちは観光客です」という服装をしている。

macao012まあ、ギャンブルでマカオへ行くのだから相当の金持ちなのだろう。そう思っていると隣のおばちゃんが床に唾を吐きやがった。服装もしっかりしていて、見た目は金持ち、いや、実際金持ちなのだろう。中国では上流階級に属する人間が床に唾を吐きやがった。金持ちでも中身は民度が低いままであった。1115頃、マカオの粤通碼頭に到着する。

粤通碼頭

macao013澳門⇔江門の時刻表

macao014粤通碼頭⇔珠海湾仔の時刻表

macao015入境審査の列に並んでいるとフェリーの運航表があったので見ていると粤通碼頭→珠海湾仔のフェリーがある。香港の湾仔なら聞いたことはあるが珠海の湾仔は知らない。粤通碼頭からは深圳以外にも珠海へのフェリーがあるようだ。しかも、所要時間5分なので対岸へ渡るようだ。これは試してみる価値がありそうだ。

色々考えているうちに順番が回ってきて入境審査はすぐに終了してマカオ入境完了!目の前にフェリーの切符売場があったので運賃を確認すると粤通碼頭→珠海 湾仔は12香港ドル(12.5パタカ)だった。手持ちの香港ドルは70香港セントしかない。オクトパスには十分香港ドルは残っているのだがここではオクトパスは使えない。

このまま、關閘へ向かうか両替屋を探すか迷う。因みに粤通碼頭には両替屋は無かった。いや探し方が悪かったのだろう。とりあえず判断を保留して粤通碼頭周辺の調査を開始 する。粤通碼頭を出るがここから深圳行きのフェリーが出ているとは思えないぐらい粤通碼頭はボロイ建物で外から見ただけではフェリーターミナルとは分からないほどだ。

macao016バス停の漢字が繁体字になっているので簡体字に慣れてしまっている自分にはちょっと辛い。

macao017バス停はポルトガル語での表記もあります。

macao018粤通碼頭の近くにはバス停があったのでちょっと確認してみると3Aのバスは關閘總站から出ているのでバスで關閘→粤通碼頭への移動は可能だ。但し、復路のバスは粤通碼頭には停車しないので粤通碼頭→關閘總站のバスは無いので注意が必要だ。

バス停で調査をしていると中国人観光客たちが道を尋ねてきたが、あいにくマカオは初めてなので道が分からないのと中国人で無いことを言うとおっちゃんが「どこの人間だ?中国語分かるのか?」と聞くので「日本人だよ」と答えると驚いている。まあ、こんな所で日本人に遭遇するとは思っていなかっただろう。それより、仲間のおばちゃんたちの反応の方が凄かった。「中国語話せるのか?英語は分かるか?」とか一方的に質問してくる。おばちゃんたち凄すぎだ。

中国人観光客が立ち去り再び調査再開!粤通碼頭周辺を歩いてみるのと珠海湾仔へ行ってみることにしたので両替屋を探してみることにした。粤通碼頭から5分ほど歩くと両替屋が数件見つかりレートを確認して94.7元を100香港ドルに両替する。粤通碼頭へ戻り珠海湾仔への切符を買おうとした時に往復切符を販売していることに気付く。

しかも、往復切符は人民元での支払いも大丈夫だっ た。往復切符は人民元だと20元、香港ドルは20香港ドル、パタカは21パタカだ。初めから気付いていれば人民元で購入しても良かったかな?でも、香港ドルに両替して往復切符を購入するからが実質安く済んでいるし、やはり香港ドルでの購入が良いのかな?

macao019粤通碼頭⇔珠海湾仔の切符を購入して出境手続と1300出港のフェリーを待つ事にする。ただ待っているだけではつまらないので正面にある入境審査の窓口を撮影してみる。当然ここは撮影禁止で係官は拳銃を携帯していたのだが粤通碼頭には全く緊張感が無い。こんなにも簡単に撮影できるとは・・・。

macao020これが粤通碼頭のイミグレ。本当は撮影禁止。係官は拳銃を携帯していたけど緊張感全く無し。平和すぎる。

macao021出境する団体客。粤通碼頭は両替所が無くても免税品店はある。

粤通碼頭→珠海湾仔

macao0221245頃、出境手続が始まり1250頃に乗船する。この時に日本人旅行客が2人いるのを発見する。粤通碼頭⇔珠海湾仔のフェリーを知っているとはかなりの猛者のようだ。

macao0231300に粤通碼頭を出港する。5分で対岸の珠海湾仔に到着するのだが5分もかからずに到着する。香港のスターフェリーより短いのに運賃はぼったくりの片道12香港ドルだ。スターフェリーは1.7香港ドルだった。

中国への入境審査の列に並び順番を待つ、待っている間に窓口に話に聞いていた 係官の評価用ボタンがあるではないか。入境手続きを終えてボタンが点滅している間に係官を評価するという奴だ。因みに評価は4段階で上から非常満意、満 意、時間太長、不満意となっている。1320頃、無事に入境する。

珠海湾仔をちょっと散歩

macao024湾仔口岸を出ると何も無い辺鄙な所のようだ。

macao025湾仔口岸前の通り。

macao026まずは周辺の調査をしてみることにする。正面の通りを左(南)へ行くとバス停を発見!いくつかの路線が走っており確認すると5,14,60,61,62路のバスが停車している。湾仔口岸を利用する際にはかなり重要な路線だ。

macao027この時、あることに気が付いた。14路のバスが横琴口岸にも停車している。横琴口岸は蓮花大橋からマカオに入境する際に通過する口岸だ。

macao028バスの経路表

macao029バス停での情報収集を終えてちょっと散歩するが他にはこれといったものが発見できなかったので湾仔口岸に戻り出境手続きを済まして1400出港のフェリーを待つが異様に人が多い。どうやら団体客に遭遇してしまったようだ。

粤通碼頭からフェリーが到着してまずは下船客がイミグレに向かうが外国人は検疫カードを提出しなければ ならないのだが白人の姉ちゃんが検疫カードを提出せずにそのまま通過しようとして係官に止められるが係官は白人の姉ちゃんの色気に負けてそのまま通してしまう。係官ちゃんと仕事しろよ!

まあ、自分も中国人の振りして検疫カード出さずに通過したりすることあるけど・・・。うーん、検疫カードは意味あるのか? マカオの粤通碼頭へ戻るが団体客がいるためのイミグレは大混雑だ。中国人の団体と台湾人の団体がおり15分ほど待つことになる。

關閘→拱北口岸→關閘→拱北口岸

macao030マカオに戻り次は關閘から中国へ入境してみることにする。粤通碼頭から關閘までは約3㎞離れており1430頃に粤通碼頭を出発してマカオの街を見物しながら歩いていく。

macao031途中でカジノを見かけるが遊ぶ金は無いのでそのまま素通り。

macao032マカオのマクドナルド

macao0331500頃、關閘に到着する。一番混むイミグレと聞いていたが確かに人が多い。

macao034マカオ側イミグレ(關閘)の出境手続の窓口に並ぶがここは比較的早く通過するが中国側イミグレ(拱北口岸)の入境手続の窓口はちょっと混雑している。大人しく並んで出境手続です。ここはもちろん撮影禁止。

macao035マカオ側イミグレ(關閘)から中国側イミグレ(拱北口岸)へ移動します。ここはちょうど境界付近。もちろんここも撮影禁止。

macao0361545頃、珠海に到着するがマカオ→中国への出入境に45分かかった。次はマカオへ戻ってみることにするが中国側イミグレ(拱北口岸)の出境手続は早く 通過できたがマカオ側イミグレ(關閘)が大混雑しており今迄の経験で一番の混雑だ。

macao037ここは外国人と中国人の窓口が一緒のようで関係なく並んでいる。ちょっと後悔しつつも列に並び待つが時折大きなどよめきが聞こえてくる。どうやら係官の誘導で一部の人達が空いているマカオ居民の窓口へ並んでいるようだ。マカオ入境に時間がかかり1635頃、マカオに到着したがマカオ側イミグレ(關閘)は投げ銭ならぬ投げパスポートで返却してくる。

macao038中国側イミグレ(拱北口岸) はちゃんと返却するのにマカオのイミグレはどうなっているんだ。

macao039で、すぐにイミグレに並んで中国へ入境する。混雑するイミグレで一体何しているんだと思ってしまうが、これで關閘⇔拱北口岸の状況は把握できた。マカオ側イミグレ(關閘)。マカオを出ます。撮影禁止だけど構わず撮影。

macao040中国側イミグレ(拱北口岸)。中国側は警備が厳しくてこれしか撮影できなかった。

macao0411700に拱北口岸を抜けて九洲港へ向かう。

九洲港→深圳蛇口港

macao042拱北口岸から九洲港までは約5㎞離れている。徒歩で九洲港へ向かうが既に夕方で予定ではとっくに深圳に戻っている筈だったが珠海湾仔へ行ったり、關閘⇔拱北口岸で時間がかかったので遅くなってしまった。早く九洲港へ行き深圳蛇口港行きのフェリーに乗船しなくては!

macao043因みに珠海では観光はしません。見る所なさそうだし。もちろん、珠海に来たからといっても女を買うこともしません!1750頃、九洲港に到着。

macao044九洲港は九洲港客運站となっておりフェリー乗り場と長距離バスターミナルが併設されているのだが、次の深圳蛇口港行きのフェリーが1800出港になっておりバスターミナルの調査は断念する。乗船券を買い乗船するとすぐに出港した。何とかこれで深圳に戻ることが出来る。1915頃、深圳蛇口港に到着する。
両替
94.7元→100香港ドル

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.9元
バス 4元 路線バス
フェリー 120元 深圳蛇口港→粤通碼頭
フェリー 85元 九洲港→深圳蛇口港
合計 216.9元
項目 金額 備考
フェリー 20香港ドル 粤通碼頭⇔珠海湾仔
合計 20香港ドル