ウルムチ南駅




ウルムチ南→伊寧



さすが何でもありの中国だ。
13:00頃、比較的大きな町の奎屯に到着して、車内のカオス度は少し低下する。列車が再び走り始めると外は乾燥地帯で畑や不動産バブルの波が押し寄せてマンション建設中の町とかが見られる。南には天山山脈が見え天山山脈に沿って西へ向かっているのがわかる。ちょうどシルクロードの天山北路にあたる部分だ。

18:40頃、乗車している車両のトイレが鍵を掛けられ使えなくなった。T205次のトイレは線路へまき散らしでなくタンク回収の方式なのでタンクが満杯になったからということであった。途中駅で青海チベット鉄道のゴルムド駅みたいにバキュームカーに回収というのはやっていないようなので終点の駅だか車両基地でしか回収していない様子だ。
水だけは途中の大きな駅だと給水作業をしているのだが汚物回収は無しのようだ。おかげで緊急事態の乗客は他の車両へ向かっていく。早めにウンコしておいてよかった。下手したら自分も緊急事態で漏らすところだ。中国の鉄道は設備が新しくなってもメンテナンスはチャイナクオリティなので、これなら昔ながらの線路へまき散らしの方がマシなような・・・。
伊寧



新疆伊桟国際青年旅舍

| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 11元 | |
| 宿泊費 | 135元 | (1泊45元(会員料金)×3 |
| バス | 3元 | |
| 合計 | 149元 |
伊犁州客運中心



林則徐紀念館




伊犁河


| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 9元 | |
| バス | 3元 | 路線バス |
| 合計 | 12元 |
カザフスタン国境のホルゴスへ




国境越えはここを参考にしたほうが良い。
ホルゴスから中国→カザフスタン

そして、カザフスタンへ出国する中国人とカザフスタン人がホルゴス口岸へ入っていく。入口のゲートで武警に見せているので、自分も武警にパスポートを提示して外国人が通れるか聞いてみるとOKということで建物内へ。まずは税関で手荷物のX線検査を済ませて出国カウンターの列に並ぶが、雰囲気が重苦しく警備が厳しい。
行列が長くかなり待つが周囲から中国語はほとんど聞こえない。おそらく聞こえている言語はカザフ語だろう。ようやく自分の番になるが武警がパスポートの増補欄を入念に確認している。そして、ビザをいつどうやって取得したか聞いてくるので、当たり障りのない答えで上手く誤魔化して、12:25頃、出国する。
外にはカザフスタン側へのワゴンが停車しているが、運賃は3000テンゲ、人民元だと100元とボッタクリだ。まあ、皆3000テンゲ払って乗車しているのだが、国際バスターミナルからだと本数は少ないが70元で最寄りの町まで行くのだが、運ちゃんに「たけーよ!」と中国語で交渉するが通じずに値下がりせず。ホルゴスでは運ちゃんたちには中国語は通じず役に立たず、カザフ語でないとダメだ。
そして、ちょうどアルマトイ行き国際バスが停車していたので運ちゃんにカザフスタン側まで乗せてもらうよう頼んだが、カザフスタン側なら乗せられるが中国側ではダメということでこれもダメ。仕方がないので100元払ってボッタクリワゴンに乗車するが、昼時だからなのか不明だがゲートが閉まっており約1時間足止めで、さらに19人乗りワゴンに30人まで数えられたが、それ以上乗車してすし詰めで、13:40頃に発車する。この劣悪な環境でも乗客はしっかり3000テンゲ徴収されていた。
そして、自分は席無しでワゴンの中で埼京線や大阪環状線といい勝負になる混雑を体験する。乗車時には武警の身分証確認があるが、定員オーバーは見て見ぬ振りというかどうでもいいようだ。さらにゲートでも身分証確認があるが定員オーバーはどうでもよいらしい。中国側イミグレーションからカザフスタン側イミグレーションまでは道路は最短距離で結ばれずに大きく遠回りしている。おかげで目の前にカザフスタンが見えてもやたらと時間がかかる。
14:00(カザフ時間12:00)頃、カザフスタン側イミグレーションの手前でゲートが閉まっており足止めになる。ゲート前には1時間ほど前に交渉したアルマトイ行きのバスが停車していた。カザフスタン側も昼休みで業務を休むのか?

14:15(カザフ時間12:15)頃、ゲートが開いてカザフスタン側イミグレーションに到着する。建物に入り入国カウンターの列に並ぶが、カザフスタンの係官の目に留まりパスポート確認と入国目的を聞かれるが、カザフ語や英語が分からず、中国のカザフ族のお姉ちゃんに通訳してもらい中国語で何とか会話する。パスポートとかには問題なかったが、イミグレーション内で日記書くのは禁止ということでポメラをしまう。あと、携帯電話も禁止で注意される者もいた。
やたらと長い入国の行列に並び、ようやく自分の番になるが、係官のお姉ちゃんに入国目的を英語で聞かれるが自分の幼稚園児以下の英語では、なかなか通じない。何とか今日中に中国へ戻るというのは通じたようでノービザで入国スタンプを押してもらう。続いて税関検査だが数人が税関へ入ると扉が閉められ検査が終わると次の数人が税関へ入るという方式であった。税関検査は手荷物のX線検査だけで終了して、15:00(カザフ時間13:00)頃、入国完了。イミグレーションを出ると、さきほどのボッタクリワゴンやアルマトイ行きの国際バスが停車しており、ここで目的地への車に乗車して出発していく。
カザフスタン→中国

とりあえず、画像は大した物ではないのでので消去しておく。で、「ジャルケントへ行け」というのが、「ここにいろ」に変わり、カザフ語で色々聞かれるがカザフ語が分からないので答えようがない。そして、兵士が知っている日本語は「馬鹿」と「よし」であった。おいおい、隣の反日国家の人間かよ!
で、まじめに相手するのも面倒なので、のらりくらりとしていると約15分後の15:25(カザフ時間13:25)頃、建物を指さして「行っていいよ!」と解放される。どうやら、暇なところに日本人なんかが来たので暇つぶしに足止めをしたようだ。で、指さした建物が出国用の建物のようだ。というか、目の前の建物と分かっていたら聞かずにそのまま入ればよかったな。
建物に入ると税関があるが、係官は米ドル持ってないか聞いてくる。中国から来て戻るのに何で米ドルなんか持っている必要があるんだ!と、言いたいところだが実はカンボジアで使わなかった米ドルが少しだけあるけど・・・。手荷物のX線検査を済ませると中身を開けるように指示してくる。デジカメと電子辞書ぐらいしかないが中身を確認する。
あと、財布とスマートフォンを確認。財布には数ドル分の米ドルがあったが、福沢諭吉先生と赤の毛沢東だけ見せるが興味ないようで、やたらと米ドルないか聞いてくる。もちろん、無いと答えると税関検査終了。3分ほどで終わったが、1ドル札でも見せると非常に長くなりそうな気配がする。どうも、税関には腐敗臭が漂っているような・・・。
続いて出国カウンターでパスポートを提出。空いてはいたが時間がかかり、15:35(カザフ時間13:35)に出国するが、建物から出る前に麻薬探知犬だかの犬を連れた係官のパスポート確認あり。建物を出るとバス乗り場のようで、ここでバスやボッタクリワゴンが来るのを待つ。
で、日本人なんかがこんなところにいるので、さきほどの係官から質問責めを受けるがカザフ語は分からない。そこで、すでに2時間以上バス待ちしているというカザフ語がペラペラの義烏の中国人のおばちゃんが通訳をしてくれる。さすが義烏の商人!世界中に雑貨を輸出しているだけのことはある!通訳してくれたおかげで何とか旅行中とか説明できたが、係官の同僚が集まってきて警備上関係ない質問ばかりして解放されず・・・。警備に戻ってくれ!

しかし、これを逃すと中国へ戻れないので乗車する。帰りは何とか座れたが、オンボロ寝台バスなのでほとんどの乗客は立ったままだ。おまけに明らかに定員オーバーで常磐線の我孫子あたりの乗車率を余裕で上回っている。この劣悪な状態でも運ちゃんは、しっかり2000テンゲ徴収している。かなり阿漕な商売だ。
17:45(カザフ時間15:45)頃、バスが出発する。国境の緩衝地帯を大回りして、18:00頃、中国側イミグレーションに到着、建物に入ると手荷物のX線検査がある。続いて入国カウンターの列に並ぶ。並んでいる間に入国カードを記入し自分の番になる。
出国で武警に色々と聞かれたから入国でも聞かれるだろうと予想していたら案の定、入国目的と今日出国して何故また入国するか聞いてきた。入国目的は当然ながら旅行と答えておく。出国当日に再入国した理由はシルクロード旅行で中国とカザフスタンの出入国スタンプがあればシルクロード旅行の記念になるからと説明すると武警は納得してくれた。
続いて税関で手荷物のX線検査を受ける。ここで係官に「カメラ持っている?」と聞かれパスポートを提示してカメラを取り出す。おっちゃんの係官にカメラの画像を見せるように言われるが、おねえちゃんの係官の方がパスポートを見て今日出国して再入国している理由を聞いてくるので、先ほどと同じ説明をすると納得してくれた。
で、デジカメの画像を見せようとしたら、おっちゃんの係官「行っていいよ!」と興味がなくなったみたいだ。手荷物検査は2ー3分で終了して、18:30頃、ホルゴス口岸を出て中国・カザフスタン国境のビザランが完了した。外には両替屋のおっちゃんたちが多数いたが疲れて相場を聞く気力もない。ホルゴス駅からの列車も発車してしまって乗り鉄できないし、そのまま国際バスターミナルへ向かう。


今回の中国・カザフスタン国境越えの感想は警備が厳しいので他の人はやらない方がいい!ある程度の中国語で説明ができないと入国拒否されそうな雰囲気あり。国境越えは初めから国際バスを使えである。ボッタクられて体力と精神力を消耗するだけです。
夜に明日の伊寧→ウルムチ南、明後日のウルムチ南→カシュガルの切符をネットで予約しておく。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 8元 | |
| バス | 19.5元 | 伊寧→ホルゴス |
| バス | 20元 | ホルゴス→伊寧 |
| バス | 100元 | (3000テンゲ)中国→カザフスタン |
| バス | 80元 | (2000テンゲ)カザフスタン→中国 |
| 鉄道 | 75元 | 硬座 伊寧→ウルムチ南 |
| バス | 167.5元 | 硬臥 ウルムチ南→カシュガル |
| 合計 | 470元 |
















