紅磡駅から重慶マンションを目指す
上海駅から九龍駅までの列車の旅も終え、無事に香港入境。次は九廣東鐵の紅磡駅から尖東駅に移動するのだが、実は九龍駅と紅磡駅は同じ駅なのです。中国から香港、香港から中国への列車は九龍駅に発着になっています。香港内を走る九廣東鐵は紅磡駅の発着となっており、同じ駅舎なのに名前が2つあります。ちなみに地下鉄にも九龍駅がありますがこれは別の場所です。
まずは、紅磡駅から移動する前に両替です。とりあえず駅構内に銀行でもないか探すが中国銀行の ATMを発見。他にも銀行はないかと探すが見当らず。ATMじゃ日本円を両替できないので、日本で申し込んでおいた国際キャッシュカードのJTBグローバ ルキャッシュを試しに使ってみた。ATMの表示は英語と中国語しかないので迷わず中国語を選択。とりあえず、500香港ドルを引き出す。続いて切符売り場に行くが、なんと切符売り場近くに両替所を発見!もう少し探しておくんだった。
気を取り直し、切符売り場へ行く。自動券売機の説明を読むがオクトパス(八達通)を買うことを思い出す。オクトパスはsuicaのような機能を持っており鉄道、バス、コンビニでも使える優れものだ。すぐに有人の切符売り場で購入。初めての購入の場合は最低150香港ドルが必要になる。内訳はオクトパスに50香港ドル、チャージ(充値)に100香港ドルである。購入の際、自分は 英語や広東語が話せないので中国語(普通話)で話しかけるとあっさり通じた。駅構内の放送も中国語が使われており、英語、広東語が分からない自分にはあり がたい。
紅磡駅で乗車して次の終点である尖東駅まですぐに到着。改札を出て駅の案内地図を確認。彌敦道に出るにはL2出口を目指し移動。L2出口を進むとなぜか地下鉄の尖沙咀駅の改札口に到着。駅の案内地図を見ると案内と出口表示も変わっている。尖東駅と尖沙咀駅は繋がっていることが判明。でも、尖沙咀駅の案内地図に重慶大厦(重慶マンション)が表示されているのでD1出口を目指す。
D1出口を出てすぐに宿の客引きが声をかけてくる。中国語で「不需要」と言って撃退。撃退後はそのまま重慶マンション目指し彌敦道を南へ歩く。途中で美麗都マンションの前で宿の客引き追われるがひたすら中国語で撃退。下手に日本語を喋ってしまうとどんな目に合わされるか分からない。そして、重慶マンションに到着。黒人の客引きに囲まれる。英語と日本語で話しかけてくる。日本人 バックパッカーと見破るとは侮れない。しかし、中国語だけで乗り切る。黒人の客引きも英語と日本語が通じないと分かると諦めて離れていった。
重慶マンションに突入!
重慶マンションに足を踏み入れ、まずは真っ直ぐ進むと案内図を発見。位置を確認してA座のエレベーターで7階へ、事前調査で候補に上げていた第一招待所に行ってみる。
入口におじさんがいたので部屋が空いているか聞いてみると空いていた。一泊いくらか聞くと100香港ドルなので重慶マンションの宿ではそんなに高くはないので部屋を見て決めた。とりあえず、3泊することを告げ300香港ドルを支払う。
部屋は1号室、シングルで3畳あるかないかの広さで窓が付いており彌敦道に面した部屋だ。
予想外なことに電話、TV、エアコンが付いていた。トイレ、シャワーは共同だった。
重慶マンションで両替
重慶マンションのもうひとつの売りは両替商だ。ということで、中国銀行などで為替レートを確認した後に重慶マンションの両替商を周ってみたのですが話しに 聞いていたのと違い銀行よりもレートが悪かった。
入口周辺の両替商は評判どおりレートが悪いのですが奥のほうもダメ。円の両替は諦めて人民元を香港ドルに両替してみた。重慶マンションの堅成找換で100元→99香港ドルで1000元を両替。ちゃんと990香港ドル両替してくれた。
だけど、人民元は香港でも 使える店が増えているので両替する意味があるのか疑問である。しかも、重慶マンションとは別の両替商で1元→1香港ドルの等価交換を見つけてしまう。
ビザ取得に出向く
香港に来たのはビザ取得が目的であり、事前調査で決めていた華世旅行社を訪れた。華世旅行社は重慶マンションから徒歩で10分ぐらいの近場にある。半年マ ルチビザを申請してもらうことにしたのだが受取が月曜の12時以降にとのこと。ちょうど土日を挟んでしまうので仕方がない。でも、一度の滞在期間30日の 外交部発給のビザよりも制限のない公安部発給のビザが入手できるのなら十分だ。
両替
JTBグローバルキャッシュ 500香港ドル 1香港ドル=16.568円
堅成找換 1000元→990香港ドル
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 30香港ドル | |
宿泊費 | 300香港ドル | |
鉄道 | 3.9香港ドル | |
合計 | 303.9香港ドル |
香港の物価高に苦しむ
香港の物価が高いことは認識していたが、あれほど高いとは思わなかった。交通機関はバスですら3~10香港ドルを超える高さ、地下鉄や九廣鐵路はとても利用できない。利用できるのは1.7香港ドルのスターフェリーと2香港ドルのトラムだけである。
まずは、スターフェリーで香港島に渡る。スターフェリーは安いので利用客も多い。
地下鉄なんか高くて乗れないから非常に助かった。船からの景色もなかなか良い。
香港島でトラムに乗る
お金のないバックパッカーが香港島に来ても使えるお金がないので、トラムに乗車して観光するしかない。ということで、トラムに乗車して香港名物の道路に突き出た看板を見ながらの観光となった。トラムは運賃が一律2香港ドルと格安なのだが、欠点は速度が非常に遅いことだ。バスに追い抜かれるのは当たり前で、 自転車にも追い抜かれていた。この遅さのおかげで3回乗車しただけで香港島に昼に来ていたのが夕方になっていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 12香港ドル | |
鉄道 | 6香港ドル | トラム(電車) |
フェリー | 3.4香港ドル | スターフェリー(天星小輪) |
合計 | 21.4香港ドル |
トラムで筲箕湾まで足を伸ばす
今日もトラムでのんびり観光です。昨日はトラムで西の堅尼地城まで足を伸ばしていたが今日は東の筲箕湾まで足を伸ばした。10:00にセントラル(中環) に到着。
トラムに揺られること約1時間で終点の筲箕湾に到着。すぐ近くで市場が開かれていたので見物しながら周辺を一回り。昼頃にトラムでセントラルに戻る。
孫中山紀念館を見学
香港に来て見学したい所が一箇所だけあったのだがようやく実現。
セントラルを歩いていると標識に「孫中山紀念館」の文字を発見!
標識の通り歩いていくがきつい上り坂や階段を登り、ついに孫中山紀念館に到着。
実は香港の孫中山紀念館は2006年12月に開館したばかり、迷わず10香港ドルを支払って入場。資料展示も充実しているが建物自体も1914年に建築され甘棠第と呼ばれている洋館である。
帰りはセントラルの路地の露店を見物しながらスターフェリーの埠頭へ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 35.8香港ドル | |
鉄道 | 4香港ドル | トラム(電車) |
フェリー | 3.4香港ドル | スターフェリー(天星小輪) |
孫中山紀念館 | 10香港ドル | |
合計 | 53.2香港ドル |
宿を変えてみる
10:00に第一招待所をチェックアウトする。とりあえず、上の8階から次の宿を探してみた。8階の新亞賓館から部屋が空いているか聞いてみたが「空いていない」の返事。他も順に宿をあたりながら下の階へ移動していくが宿が閉まっていたり宿の人がいなかったりして1階まで来てしまった。続いてB座を9階あたりから聞いていくが同じく宿が閉まっていたり宿の人がいなかったりして徐々に下の階へ、宿の人がいても英語しか話せず、電話で経営者と中国語で交渉する も料金が高すぎたりする。4階の海港賓館で宿のおばちゃんが中国語で応対してくれたので、部屋、トイレ、シャワーを見せてもらい、すんなり100香港ドル で一泊することに決定。
海港賓館は部屋が狭い
海港賓館の2号室に宿泊ですが部屋は一言で言うと狭いです。テレビとエアコン、窓は付いており狭い意外は問題なし、道路に面していないので第一招待所の1号室よりは静かなのが良い点です。
切手を買って釣銭取り忘れる
昼頃に近くの郵便局の自販機で切手を3香港ドル分購入するが釣銭を取り忘れる。2香港ドル硬貨2枚投入していたので1香港ドルのお釣りがあるのだが10香港セント硬貨1枚を1香港ドルと勘違いして90香港セントを置き去りに・・・。ああ、愚か・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 25香港ドル | |
宿泊費 | 100香港ドル | |
切手 | 3香港ドル | |
その他 | 0.9香港ドル | 切手のお釣り取り忘れる |
合計 | 128.9香港ドル |
重慶マンションの怪しげな宿に宿泊
海港迎賓館をチェックアウトして別の宿に移るのだが、海港迎賓館で領収書を貰っていないことに気付く。「やばい!」と思っていたがすんなり11:00に チェックアウト。おばちゃんは客に対する悪意はなく親切だった。今日も宿を移動で最初はB座16階中國招待所に泊まろうと訪ねたら宿のお婆ちゃんには中国語(普通話)が通じず、お婆ちゃんと一緒にいたおばちゃんが応対してくれるが「何日宿泊?
いくら出せる?」見たいな事を聞いてくるので「宿泊は1日、 100香港ドル」と返答すると、エレベーターで別の場所に案内される。この時、「案内していると言うことは100香港ドルで部屋があるんだな。80香港ド ルって言っておけばよかったな。」と後悔しながら付いて行くとB座からE座3Fへ。部屋に案内され見ると今までと違い広い部屋が出現。「この部屋100香 港ドルじゃないだろう」と思っているとおばちゃんが紙に金額書いて見せてくる。「HK$180」の文字が見えて、「もういい。必要ない」と言って帰ろうとすると「150、130、120、100」と値段を下げてきた。
100香港ドルまで下げてきたので泊まることに決定。100香港ドル支払って領収書をお願 いすると何故か出し渋る。どうしても領収書出さないのなら宿帳記入せずに警察沙汰にしようと思っていたら宿帳の記入がない。おばちゃんが鍵を渡してくると 結局は領収書を発行せずに部屋を出て行った。この宿は部屋が4室あるが看板もなく、どうやらここは中國招待所では無く営業許可を得ていない宿のようだ。
ビザを受取り、香港で銀行口座開設
宿を出て頼んでいた6ヶ月マルチビザを受取り、続いて中國銀行で口座開設をする。自分は英語と広東語が話せないので窓口の人と中国語と筆談で何とか手続きをする。パスポートと国際運転免許証を提出するが窓口の人が紙に「地址証明」と書いてきたので国際運転免許証の住所欄と中国語の説明欄をを指差して説明する。窓口の人は困った様子で別の窓口の人にパスポートと国際運転免許証を見せて相談している。しばらくすると端末を操作し始めたのでどうやら口座開設できそうだ。
書類に署名をしたり、職業を記入する。インターネットバンキングも必要か聞いてきたので、もちろん申し込んだ。色々と筆談や中国語で何とか乗り切 り口座開設終了。通帳とパスワードの書かれた書類などを受け取った。でも、キャッシュカードは無かった。本土と違い別申請らしい。一緒に申請しておけばよかった。
宿に戻ると部屋におばちゃんがいた
宿に戻ると部屋になぜかおばちゃんがいた。ちょっと驚くが何故か携帯電話の充電をしている。おばちゃんが名刺を渡してくれて、色々と話をするが「中国に行くならビザの手続き、宿、航空券も手配できるよ」とチラシを渡してきた。このおばちゃんは宿の経営だけでなく旅行に関することは何でもやっているようだ。 恐るべし香港人。おばちゃんが「明日は何時に出るの?」と聞いてくるので「7時か8時に出る」と答えると、おばちゃんが「朝に出るの?それなら鍵は机の上 に置いてくれれば、そのまま出てっていいから!」と言って部屋を出て行った。すぐに荷物を調べるが別に何も取られていなかった。やっぱり、E座3Fの4部 屋はおばちゃん個人で借りてる部屋のようだ。部屋に雑誌や炊飯器、洗濯機まであって生活感ありすぎ!重慶マンションの謎は奥深い!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 38.1香港ドル | |
宿泊費 | 100香港ドル | |
ビザ | 580香港ドル | 6ヶ月マルチビザ |
合計 | 718.1香港ドル |