江南旅行記~紹興・黄山

1152次 硬座で西安→杭州

jiangnan_00110:00頃、611路のバスで西安駅へ向かう。10:30頃、西安駅に到着する。

jiangnan_002待合室は既に人民のサル山と化しており改札口には人民たちが座り込んでトランプをしていたり、寝ていたり、カップ麺を喰っていたりと色々な意味で日本では見る事が出来ない偉大な中国五千年の歴史が育んだ非常に貴重な光景が見られた。

jiangnan_003これから乗車する1152次は非空調で切符が安かったのと沿海部の大都市杭州へ行く列車なので農民工(出稼ぎ労働者)で溢れる事は予想はしていたのだが、どうやら杭州までは予想を上回る旅、いや、冒険が待っていそうだ。

jiangnan_00411:30頃、改札が始まり列車まで人民たちと競争である。客層が中国社会の最下層の人民たちがほとんどの様なので乗車する時に並ぶという事は出来ずにサ ルのように群れる事しか出来ない様である。共産党の人民どもに対する調教はまだまだ足りないようだ。列車に乗車して荷物の置き場所を確保してひとまず安心だ。

定刻通り11:52に発車して杭州へ向かうが席無しの無座の客が多いので乗務員がプラスチックの椅子を10元で車内販売している。そう、中国を旅した事のある人なら誰でも知っていそうな快餐とかの安食堂で見かけるあの椅子だ。おい!おい!無座切符を乱発しておいて更に車内販売で荒稼ぎかよ!

そして、車内では人民たちが乗務員の目を盗んで商売を始める。ミネラルウォーターや麻辣鶏を売って荒稼ぎだ。19:00過ぎに河南省鄭州に到着する。ここで車内の状態は埼京線並みになり身動きが取れなくなった。どうやら、このまま農民工と一緒に産地直送で杭州まで行きそうだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 1元
合計 1元

バスで杭州汽車東站→紹興市公路客運中心

jiangnan_00508:30頃、目が覚めるが何やら列車が1時間遅れている。10:15過ぎ、1時間遅れで杭州に到着する。出口を出て切符売り場へ着いた時には10:30を過ぎて次の紹興行きの列車は13:40頃まで無い。大変遺憾ではあるのだが時間が勿体無いのでK518路のバスに乗車して杭州汽車東站へ移動。

jiangnan_006バスで紹興へ移動する事にする。バスは高速(25元)と普通(20元)の2種類が合ったのだがもちろん普通で紹興へ向かう。

jiangnan_00711:39発のバスに乗車して 13:00頃、紹興市公路客運中心に到着する。ここから39路のバスに乗車して府山西路府山橋で下車する。

紹興国際青年旅舎

jiangnan_00813:40頃、紹興国際青年旅舎に到着する。今年開業したばかりのユースホステルなので新しく綺麗だ。

jiangnan_00910人ドミに宿泊する事にして部屋に荷物を置き魯迅故里へ向かう。

無料になった魯迅故里

jiangnan_010今回、紹興へ来た理由のひとつは魯迅故里が無料化されたという情報があったからだ。それと紹興にもユースホステルが開業したという事で「観光地無料化+ ユースが開業=貧乏バックパッカーの観光地」という方程式が成立した。

jiangnan_011なので、改めて紹興を見物することにしたのだ。で、紹興といえば紹興酒と小説家の魯迅の故郷で有名だ。

jiangnan_01214:55頃、游客中心で入場券を貰い魯迅祖居から見物をする。

jiangnan_013魯迅祖居

jiangnan_01415:05頃、魯迅紀念館を見物する。日本人のツアー客が多い・・・。

jiangnan_015魯迅像

jiangnan_01615:15頃、魯迅故居を見物する。ここは中国人のツアー客が多かった・・・。

jiangnan_017魯迅故居

jiangnan_018魯迅寝室

jiangnan_01915:30頃、三味書屋を見物する。

jiangnan_02030分ほどで見て回ったが魯迅の事を理解出来ていないので、どのくらい凄い所なのか全く分からなかった。

水郷古鎮紹興

jiangnan_02116:00頃、八字橋を訪れる。

jiangnan_022八字橋周辺は水郷古鎮としての紹興が残っており古い町並みを楽しむことが出来る。

jiangnan_023八字橋からの眺め

jiangnan_02416:30頃、王羲之で有名な題扇橋へやって来た。

jiangnan_025題扇橋

jiangnan_026この辺りも比較的古い町並みが残っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.2元
宿泊費 40元
バス 3元 路線バス
バス 20元 杭州→紹興
合計 78.2元

5082次 無座で紹興→宣城

jiangnan_02707:15頃、起床して紹興駅へ切符を買いに行く。今日は黄山へ移動するので、まずは途中の宣城への切符を購入するが無座だ。恐らく混雑していて座れないだろう。

jiangnan_02810:20頃、紹興国際青年旅舎をチェックアウトして35路のバスで紹興駅へ向かう。

jiangnan_029紹興駅に到着した時には既に改札が始まっておりすぐに列車が到着する。混雑していて座れないと思っていたのだが予想に反してあっさり座れてしまった。

しかし、座れたのと引き換えに乗客はサルばかりで車内はゴミの山だ。目の前の席にいる人民の夫婦もオスザルとメスザルで昼頃にカップ麺を食べ始めるが床には蓋とかの残骸が・・・。そして、メスザルが床に唾を吐いた。 共産党の教育・・・。いや、調教が全く行われていないようだ。もっとしっかりしろよ共産党!サルどもをちゃんと調教しろよ!

更には今日はイベントフラグが多く立っている様で車内に乞食が登場する。乞食の爺さんが泣きながら乗客に集っている。おい!おい!何で社会主義国に乞食がいるんだよ!そして、自分にも集って来た・・・。偉大なる中華民族の面子を守ってあげる為に「走!走!」と乞食の爺さんに言って追い払う。

中国は戦勝国なのだから、いくら乞食だからといって敗戦国の人間に集るなんて許されない事だろう。人民はきっと「我らが偉大なる中国は小日本なんぞに集ることはしない!」と考えているはずだ。でも、 戦勝国は中華民国だな・・・。

K67次 無座で宣城→黄山

jiangnan_03015:10頃、宣城に到着する。

jiangnan_031切符売り場へ行き黄山行きの切符を購入する。

jiangnan_03215:38発のK67次に乗車して黄山へと向かう。K67次は車内は空いており1人で3列シートを占領して昼寝をしている人民がいるほどだ。でも、サルは少ないようで床にゴミが散乱していない。乗務員がこまめに清掃をしているようで、この列車の乗務員の士気は高いようだ。

jiangnan_03318:30頃、黄山に到着する。駅を出て12路のバスに乗車して昱中花園で下車する。

屯渓老街

jiangnan_034歩行街を歩いて行き屯渓老街の牌坊をくぐり19:00頃、黄山老街国際青年旅舎に到着する。4人ドミに宿泊する事にして、まずは夜の屯渓老街を散歩してみる。

jiangnan_035屯渓老街は宋代に作られ明清代には周辺地域からの物資集積地として発展していたそうだ。

jiangnan_036現在でも明清建築の建物が保存されており観光地として開発されている。

jiangnan_037屯渓老街

jiangnan_038屯渓老街

jiangnan_039

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 36元
バス 2元 路線バス
鉄道 24元 硬座 紹興→宣城
鉄道 29元 無座 宣城→黄山
合計 102元

黄山市汽車客運総站→宏村

jiangnan_04008:30頃に目が覚めて準備を整えて9路の路線バスでバスターミナルへ向かう。昨晩、ユースホステルでバスターミナルから宏村と西递への交通手段の情報を入手したので大体の見当がついている。09:30頃バスターミナルの黄山市汽車客運総站に到着する。

jiangnan_042バスの本数は少ないのだがここから旅游バスで宏村と西递へ行く事が出来る。

jiangnan_043屯渓→宏村のバスの切符

jiangnan_044旅游バスの時刻表

jiangnan_045旅游バス以外だとバスターミナルから普通に黟県行きのバスに乗車して黟県汽車站で宏村と西递行きのバスに乗換える方法がある。こちらは乗換えが必要だがバスの本数が多いので問題は無い。まあ、とりあえず10:00発の旅游バスで宏村へ行く事にして切符(15元)を購入して乗車する。

バスは発車後その辺で客を拾いながら走って行くので旅游バスといっても普通のバスとほとんど変わらない。10:30頃、斉雲山に到着する。斉雲山は道教四大名山に数えられるほど の道教聖地らしいが今回は素通りする。

11:00頃、西递に到着する。西递も宏村と共に世界文化遺産に登録されている古民居集落だ。ここは後で寄るので降りずに素通り。

世界文化遺産 宏村

jiangnan_04611:30頃、宏村に到着する。

jiangnan_047観光バスが多数停車しており観光客で賑わっている。入場料は80元なのだが外から見るだけにしておく。どこかに抜け道はあるかと探してみるものの宏村へ通じる道には地元民がしっかり見張っている。観光客が1人来る度に80元が村の収入になるのだからしっかり金儲けするのは当たり前だな。

jiangnan_048遠くからでもいいのでどこかに撮影ポイントがあるか探してみる。宏村の裏手に山があるのを見つける。山の上から全景が撮れるかもしれないと思 い山の中へ入って行く。山の中は茶畑があり道に沿って山を登って行くが宏村の全景が見える場所が見つからない。

jiangnan_049諦めて山を越えてそのまま宏村の入口へ戻ろうと川沿いの道を歩いて行く。途中で馬に遭遇したりして集落の中を突っ切って行くが何故か観光客が歩いている。・・・。

jiangnan_050いつの間にか宏村に入ってしまったようだ。

jiangnan_051豚肉が吊るされていた。

jiangnan_052入場券を買っていないのだが迷い込んでしまったので、このまま退散するのも勿体無いので遠慮せず見物して行く事にする。

jiangnan_053古い伝統建築がいい雰囲気を出している。

jiangnan_054宏村は北宋の紹熙年間(1190— 1194年)に建設が始まり汪一族が住んでいた。現在でも明清古民居が140余保存されており2000/11/30に世界文化遺産に登録された。

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jiangnan_057路地を歩いたりしながら古民居の雰囲気を楽しむのだが、宏村の通りには中国農業銀行の店舗があったりして「ここ本当に世界文化遺産?」と思ってしまう。まあ、麗江と似ているような気もする。

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jiangnan_060思いがけずに宏村をタダで見物して12:30頃、宏村からバス(2元)で黟県汽車站へ移動する。

世界文化遺産 西递

jiangnan_061黟県汽車站に戻り近くの食堂で昼食に拉麺を食べて西递行きのバス(2元)で移動する。

jiangnan_062因みに黟県汽車站から宏村と西递以外にも関麗と南坡の2ヶ所の古民居集落へのバスも運行されている。関麗と南坡の知名度は低いが世界文化遺産への登録申請をしているらしい。

jiangnan_06314:30頃、西递に到着する。ここは宏村と比べると観光客が少なめで静かだ。

jiangnan_064でも、入場料は宏村と同じで80元だ。外から見るだけにして農道沿いに歩いて西递を撮影する。

jiangnan_065途中で西递に入れる道もあったのだが入口から丸見えなので調子に乗って入って行くと地元の人民たちに見つかって袋叩きに遭う可能性があるので西递には入らずに外から見るだけに留める。西递は北宋の皇佑年間に李一族により建設され現在でも明清古民居が124余保存されている。 2000/11/30に世界文化遺産に登録された。

jiangnan_066西递は世界文化遺産なのだが駐車場脇は人民たちのゴミが無造作に捨てられており人民たちに世界文化遺産がどれほどの物か理解できていないようだ。金のなる木だという事は理解できているだろうけど・・・。そういう自分も世界文化遺産の価値についての理解度は人民と五十歩百歩だが・・・。

jiangnan_067それと、電線や携帯電話の基地局は何とかならないのかな?西递の景観を大きく損ねていると思うのだが・・・。中国政府は電線地下化とか投資するところはしっかり投資しなきゃいけないだろう。それと人民の教育もだ!15:30頃、黟県汽車站に戻り屯渓行きのバス(12.5元)で屯渓へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.5元
宿泊費 36元
バス 2元 路線バス
バス 15元 屯渓→宏村
バス 2元 宏村→黟県
バス 4元 黟県⇔西递
バス 12.5元 黟県→屯渓
合計 90元

黄山国際青年旅舎

jiangnan_06806:30頃に起きて荷物をまとめて黄山老街国際背年旅舎をチェックアウトする。

jiangnan_069屯渓老街の牌坊。

jiangnan_0709路のバスに乗車して黄山駅へ移動し黄山駅近くの黄山国際青年旅舎へ向かう。ドミトリーは空いており1泊する事にして部屋に荷物を置いて07:30頃、黄山駅で明日の南京西行きの切符を購入してから9路のバスでバスターミナルへ移動する。

バスで屯渓→歙県

jiangnan_071屯渓は9路のバスが黄山駅、屯渓老街、バスターミナルを結んでいるので利用価値が高い。

jiangnan_072因みに屯渓は黄山駅、屯渓老街、バスターミナルを結ぶ9路のバスが一番便利だ。バスターミナルで歙県行きのバス(5.5元)に乗車するがバスは黄山駅前を通ったのでわざわざバスターミナルへ行く必要はなかった。

今日はこれから歙県にある棠樾牌坊群を見物しに行くのだがバスが歙県に入ると途中で棠樾牌坊群へ行く4路のバスとすれ違う。ここでバスを降りて4路のバスに乗換えても良いのだがそのまま歙県汽車站まで行く事にする。

jiangnan_07309:00頃、歙県汽車站に到着、 4路のバス(2元)で棠樾牌坊群へ向かう。

棠樾牌坊群・鮑家花園

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jiangnan_075棠樾牌坊群に到着して目の前に入場券売場が見える。入場料は80元で高い!どこか脇道から棠樾牌坊群へ行けないか歩いてみるが村民用の村の入口には見張り番がいるので通る事は出来ない。

それなら迂回して行けば何とかなると思ったが、ここは平地で周囲は水田と畑で隠れる所が無いので逃票しようとしているのが 一目瞭然だ。見つかったら袋叩き確実だ。

jiangnan_076棠樾牌坊群は久しぶりに絶対見る価値はあると思っているので、1025頃、同じ景区内にある鮑家花園で泣く泣く入場券を買う。80元は高いなあ・・・。日本円にすれば1200円ぐらいなのだが中国の物価からすれば滅茶苦茶高い!

jiangnan_077どれくらい高いか説明すると、例えば中国では350ml缶のコカ・コーラは2元(30円)ぐらいで売られている。そうすると入場料80元はコカ・コーラ40本に相当する事になる。日本でコカ・コーラ40本は4000円くらいだろう。 日本で入場料が4000円もする観光地に入るのと同じ感覚なのだ!

jiangnan_078まあ、これ以上愚痴を言っても仕方が無いな・・・。まずは金を払ったからには元を取らなければならないので鮑家花園から見物して行く。盆栽とか展示されているが、はっきり言ってつまらない。他人の家の庭を見て何が面白いんだ!鮑家花園は15分くらい見物しただけで終了である。さっさと本命の棠樾牌坊群へ向かう。

jiangnan_07910:45頃、棠樾牌坊群に到着する。

jiangnan_080ここには鮑氏が立てた明代の牌坊が3つ、清代の牌坊が4つ、計7つの牌坊が田園風景の中を1本の道に等間隔で並んでおり中国を代表する牌坊と言っていいほど中国国内では知られている。

jiangnan_081清の乾隆帝が江南地方を巡幸した際にこの地を訪れ鮑氏一族は「慈孝天下無双里、袞綉江 南第一郷」という言葉を賜っている。

jiangnan_082ここは敦本堂(男祠)で鮑氏一族の位牌が祀られている。

jiangnan_083清の嘉慶6年(1801)に建立された。先祖の霊を祀っている所なので建物も立派である。当時の鮑氏の財力はかなりの物だったと思える。

jiangnan_084牌坊も凄いのだが敦本堂も見ごたえがあって十分楽しめる。

jiangnan_085敦本堂(男祠)

jiangnan_086敦本堂(男祠)

jiangnan_087敦本堂(男祠)

jiangnan_08811:30頃、4路のバスで歙県汽車站へ戻り昼頃、太平行きのバスに乗車して黄山へ向かう。

黄山

jiangnan_09013:10頃、黄山への入口のひとつである湯口に到着する。ここでバスを降りてとりあえず歩く。目の前に黄山が見えているので黄山の方へ歩いて行くと道路脇に屯渓行きバスが停車しており運ちゃんが昼寝をしていたりする。

jiangnan_091屯渓行きのバスとかはその辺に停まっている。

jiangnan_09213:30頃、「黄山」と書かれた牌坊に到着する。ここが黄山の入口らしいが入場券売場は見当たらない。恐らくもっと奥に入場券売場はあるのだろう。たまに旅游バスが奥へ入って行くのを見たが疲れたのでこれ以上先へ行く気が起こらない。

牌坊脇の停車場に屯渓行きのバスがあったので乗車するが、何時まで経っても発車する気配が無い。というか、客は自分1人だけだし・・・。しばらくして、タクシーで降りて来た4人組が乗車するが、こいつらが曲者でバスが発車する気配が全く無いので運ちゃんに喧嘩を売り始めた。運ちゃんが嫌々ながら発車して湯口の街中を行ったり来たりしながら客を拾ってようやく屯渓へ走り始める。15:40頃、黄山駅に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 30元
鉄道 54元 硬座 黄山→南京西
バス 5元 路線バス
バス 5.5元 屯渓→歙県
バス 18元 歙県→湯口
バス 15元 湯口→屯渓
棠樾牌坊群 80元
合計 217.5元

山東省旅行記~準備編

7102次 硬座で黄山→南京西

shandong_0010602に起床する。朝からいきなり緊急事態だ!列車は0631発なのに時間がほとんど無い。

shandong_002昨晩のうちに荷物をまとめておいたので顔だけ洗って宿を出て 黄山駅へ向かう。

shandong_003既に改札が始まっており列車に乗車すると、やはり早朝の列車なので空いていた。定刻どおり0631に発車して南京西駅へと向かうが 7102次は普慢なので滅茶苦茶遅い。南京西への到着時刻は1700でこの遅さは半端ではない。まあ、のんびりと乗り鉄の旅を楽しむしかないだろう。

人民にかなり同化している

shandong_004のんびりと乗り鉄を楽しみながら朝食にラーメンを食べるのだが、先日購入した人民御用達の盒飯(ぶっかけ飯)の容器にインスタントラーメンを入れて食べるのだが、日本ではこういう光景は100%見ないだろう。カップラーメンでも見ないだろうな。1年以上の旅でかなり人民に同化してしまっていることを自覚する。

外の景色を見ている時も乗務員が切符の確認のついでに「どこから来たの?」とか普通に話しかけてくるのだが「日本から来た」と言っても発音がへたくそなのでうまく通じずどこかの田舎者で終わってしまっている。

南京西に到着

shandong_005列車が南京へ近づくに連れて乗車率が上昇してきて馬鞍山では乗車率150%は超えていそうな混み具合だ。1500頃、南京南駅に到着すると9割以上の乗客が下車をする。実はこの南京南駅は列車の停車本数が少ないかなりマニアックな駅なのだが南京市内の雨花台の近くにある。

shandong_006しかも、南京南~南京~南京西は1時間半もかかるので南京南駅で降りて路線バスで南京駅へ移動した方が速かったりするのだ。自分も南京南駅で下車してもよかったのだが南京西駅まで乗車した事が無いのでこのまま乗車するが南京駅までの道程は長かった。貨物列車、快速、動車組に何度追い抜かれただろうか。まあ、これが普慢の宿命というのだろうか?

shandong_007南京に到着した後は、いよいよ終点の南京西駅に到着だ。時刻表では1700着だが1650頃に到着する。ここで乗務員と3人ぐらいの乗客と共に下車をする。ここで乗務員が「君は一体どこから来たんだ?」と再度質問してきたので「日本から来た」と言ったらようやく日本人だと理解してくれた。というよりも 周りの乗客は1度で理解していたのだが・・・。出口を出て16路のバスで鼓楼医院まで行き、1路のバスに乗換えて夫子廟へ向かう。

清明節を甘く見ていた

shandong_0081930頃、自分は南京駅の切符売場にいた。目的地にしていた南京夫子廟国際青年旅舎は満室、第2候補の南京国際青年旅舎も満室だった。南京国際青年旅舎では老板が哀れんで警備員室を1泊40元と提示してきてくれたが断る。まさか2日連続で宿の確保に失敗してしまった。

shandong_009新たに祭日になった清明節は完全に国慶節、五・一に次ぐ新たな民族大移動の連休となったようだ。こうなっては仕方が無いので新たな目的地を探して移動することにするが切符売場の時刻表を見ながら候補地を探すと・・・。南京西→温州の5055次を見つける。非空調で運賃も安く切符もまだ残っている。とりあえず、義烏まで行くことにして切符を購入して待合室へ向かう。

5055次 硬座で南京→義烏

shandong_010急遽予定変更で義烏へ向かいます。

shandong_0115055次は2300発なので待合室で約3時間待つのだが、酔っ払いが公安に連行されたり、連行されたはずの酔っ払いが人民に絡んで喧嘩が発生したりと暇潰しにちょうどよいイベントが発生してくれている。

2250頃に改札が始まり列車に乗車する。自分の席の対面は坊さんなのだが、どうも生臭坊主のようで1人で3列占領して横になって寝ている。坊さんなら横にならずに「阿弥陀佛」とか言って修行しながら眠気と戦えよ!

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 39元 硬座 南京→義烏
バス 3.6元 路線バス
合計 42.6元

義烏に到着

shandong_0120750頃、義烏に到着する。

shandong_013義烏と言えば日本では100円ショップとかで売られている小物の供給地として有名だ。世界中からも格安の商品を求めてバイ ヤーが集まってくるのだが、今日は義烏の商品市場を見物するのだ。

shandong_014まずは駅の手荷物預かり所に荷物を預けてバスで市内へと向かう。

中国義烏国際商貿城

shandong_0151015頃、中国義烏国際商貿城に到着する。ここが雑貨品の供給地として有名な市場なのだが滅茶苦茶広い。A区からH区まであるのだが歩いて移動するのは疲れる。市場の各区を結ぶ路線バスが運行しているほどの広さなので半端ではない。ここ以外にも義烏には複数の雑貨品などの卸売市場があり中国義烏国際商貿城は福田市場とも呼ばれている。

shandong_016市場の中は多くの問屋が世界中からのバイヤーを待っている。

shandong_017これはアクセサリーの問屋。小売もしてくれるらしい。
shandong_018「どうしてサンタクロース?」と思ってはいけない。季節を先取りして商売しているらしい。

shandong_019白人さんは仕入れかな?

shandong_020さて、中国義烏国際商貿城を歩いてみると数多くの所狭しと並んでいる。秋葉原のラジオデパートの雑貨品版みたいな感じだ。外国人も所々で見かけることがあり世界中からバイヤーが訪れているようだ。ここは中国を代表する卸売市場なのだがこういう所でも子供が遊んでいたりと中国らしい一面が見られた。

shandong_021どこの国向けの商品だろうか?

shandong_022日本の100円ショップで売られていそうな物から、「これどこの国で販売するんだ?」というような物など色々あるのだが巨大な卸売市場をくまなく見物するのには相当な体力が要る。

shandong_023卸売市場内には餐厅(レストラン)やトイレも設置されていたり靴磨きのおばちゃんたちもいる。中国義烏国際商貿城の外には賓館や酒店がいくつかあり世界中から集まるバイヤーたちはここに宿泊しているのだろうか?

因みに中国義烏国際商貿城は雑貨品の卸売市場としてだけでなく観光地としても売り出しており国家AAAA級旅游景区にもなっている。なので観光客がアクセ サリーを購入していたりと、ちゃんと小売もしてくれるが卸売市場なので当然ながら値段表示はない。今回は中国義烏国際商貿城をちょっとだけ見物したのだが本格的に見物となると数日は必要だろうな。

2581次 無座で義烏→金華西

shandong_024昼前に中国義烏国際商貿城から801路のバスで義烏駅へ戻り金華西行きの切符を購入する。

shandong_0251410発の2581次なので約2時間ほど待合室で待つ。 2581次は12分遅れの1422に発車する。

shandong_026車内は結構混んでおり席は確保できなかったが次に駅が金華西なので特に問題ない。1500頃、金華西に到着する。

金華ハムの金華にやって来た

shandong_027さて、金華といえば世界三大生ハムで有名な金華ハムの産地だ。街中には金華ハムの店が並んでいたりするのだがお客さんの入りは・・・。

shandong_028金華西駅

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
宿泊費 20元
鉄道 4.5元 無座 義烏→金華西
鉄道 42元 硬座 金華西→温州
バス 3元 路線バス
荷物保管料 8元
合計 96.5元

5136次 硬座で金華西→温州

shandong_0290500頃に起床して明日以降の計画を練るが金華西から煙台行きの非空調の2582次が運行されているので、まずは世界遺産の孔府、孔廟、孔林がある山東省曲埠を目的地にする。曲埠へ行くには2582次だと兖州行きの切符を買う必要がある。これで予定が決まったがこの時点で既に0700を過ぎていた。急いで宿を出て切符売場に並ぶが温州行きの5136次の改札が始まる放送が・・・。かなりやばい状況だ。

shandong_030切符売場は人民の列が出来ており0725まで待って買えなければ列車に乗車して温州で兖州行きの切符を買うことにする。こういった追い詰められた状況になると割り込みしてくる人民を蹴り飛ばしてやろうかと考 えてしまうが、ここは余計な問題を起こさないように抑える。ようやく兖州行きの切符を購入して走って手荷物検査、改札を突破して何とか間に合った。朝からかなり無理をしてしまった。

shandong_031で、今日は温州へ向かうのだが金華西~温州は地方鉄路の金温鉄道の路線だ。まあ、日本の私鉄に相当する。列車は結構混んでいるのだがほとんどの乗客は席に座れている。

途中の駅でちょっと頭のおかしいおっさんが乗車してきて「41号!41号!」と座席番号を叫んでいるのだが、その席には既に別の乗客が座っているのだが、実はおっさんは4号車の座席でここは2号車なのだ。おっさんは2号車と4号車の区別が出来ずに周囲の人民に笑われていた。1230頃、温州に到着する。

温州に来てみたが

shandong_032さて、温州に来てみたのだが事前の情報収集を全くしていないので観光地があるのか全く分からない。

shandong_033まあ、温州と聞いたら温州商人しか思い浮かばないし、乗り鉄で来ただけなので温州の街を散歩する。

shandong_034温州は温州商人で有名なので経済的には潤っていると思っていたが、温州にも乞食がいた。手に障害があるようで筆を咥えて路上に何かを書いている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 30元
鉄道 76元 金華西→兖州
鉄道 42元 温州→金華西
バス 9元 路線バス
合計 170元

寧波旅行記2007

紹興からN569次に乗車するが・・・

n569_010600頃に起床。紹興から寧波へ向かう準備を整える。0745頃に東峰旅館をチェックアウトして紹興駅に向かう。紹興駅の待合室は1つだけなので混雑している。0800頃に改札が始まり2番ホームで列車の到着を待つ。

ningbo01しばらくすると列車が到着するが大混雑である。山手線や埼京線などはまだ良いほうだ。2人分の座席に3人座り、さらに通路には荷物が置かれている。何も考えずに無座の切符を販売するので酷い状況だ。何とか乗車するも前に進めない。発車ベルはとっくに鳴っているがこれだと遅れるのは確実だ。列車が発車しても 席には辿り着けず少しづつ前進して自分の席に辿り着くが、なぜか1人分の席に2人座っている。

とにかく座っている奴がいるので切符を見せて立ち退き要求をすると周りが騒ぎ始める。まあ、この状況で退けと言うのは酷だがこちらは硬座のお金を払っているので冷たくあしらう。しかし、すぐには退けずに次の駅に到 着したときにようやく座れた。座れても混雑した車内は窮屈で仕方がない。1014に24分遅れで寧波に到着。ようやく混雑から開放された。

ningbo02寧波駅からは宿 の候補にしていた寧波李宅国際青年旅舎に向かう。徒歩5分ほどで到着しドミトリーが空いているかを聞いて空いていたので4日泊まることにする。6人部屋は 割と広く綺麗に掃除してある。珍しく先客も居らずいきなり貸切状態である。まあ、寧波に外国人バックパッカーが来るのかも疑問である。それに寧波はロン リープラネットに紹介されているのかな?

寧波のバスターミナルを調査

1300頃に徒歩で市内を調査する。寧波の市街地はあまり広くないのでやる気になれば徒歩で市内観光はできる。とりあえず、汽車北站を目指し歩く。30分ほどで汽車北站に到着。このバスターミナルからの路線を確認すると、桃花島へのバスが0650に1日1本だけ出ている。事前調査だとこのバスがフェリーに乗り込んで桃花島の射彫英雄伝旅游城に行くらしいと分かっている。汽車北站は寧波近郊のバスが発着しているが路線は少ない。

続いて東に5分ほどのところにある客運港北站を調査。ここは普陀山へのフェリーを利用する際に世話になるところだ。ここからバスで寧波郊外の港へ行き普陀山へのフェリーに乗船する。ここまで調査したところで1500過ぎになっていたので遅くなったが昼食を食べて汽車東站へ向かう。汽車東站は寧波周辺の路線が多く発着しており人の往来もそこそこある。まあ、汽車東站は天童寺や阿育王寺へ向かう時にしか使わないだろう。

最後に寧波駅近くの汽車南站を調べてみると、ここは寧波周辺の主だった 都市へのバスが主に発着している。上海、杭州、紹興への路線があるので一番需要があるだろう。今日は市内を調査してみたが明日からは郊外にも足を伸ばして みよう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 180元
バス 3元
合計 201元

阿育王寺を見学

ningbo030730頃に起床する。今日の行き先を決めて0900頃に宿を出る。まずは汽車東站に向かい阿育王寺と天童寺へのバスを待つ。

ningbo040940頃に554路のバス に乗り阿育王寺へ向かう。1010頃に阿育王寺に到着。外観から規模の大きそうな寺である。

ningbo05阿育王寺は西晋の太康3年(282)に創建された名刹で宋の寧宗年間に禅宗五山に数えられるようになったそうだ。

ningbo06唐代には日本へ渡ろうとする鑑真が滞在した場所でもあるそうだ。参拝客も訪れておりかなり有名な寺のようだ。拝観料は5元だがこれなら誰も文句は言わないだろう。建物も古いものもあり修行僧もおり雰囲気は十分ある。ただ寺の外には乞食がいてまとわり付いてくるので困った。

次は天童寺を目指す

ningbo07阿育王寺の後は天童寺へ向かおうとするが362路のバス停「阿育王寺」が分からず一度汽車東站へ戻ろうとしたら554路のバス停「阿育」と362路の「阿育王寺」が同じ場所にあった。なんとも紛らわしい。まあ、何とか362路のバスに乗車して1215頃に天童寺に到着する。

ningbo08バス停からはミニバス(2元)が出ているのだが利用する必要は全くない。参道を歩く間に線香などの露店や乞食がいるので見物しながら歩くと良い。20分ほど歩くと天童寺に到着。

ningbo09ここも拝観料は5元で安くてありがたい。参拝でなく観光で来ても十分楽しめる。曹洞宗の開祖である道元は天童寺で修行をしており日本ともつながりがあるようだ。

保国寺は期待はずれ

ningbo10阿育王寺と天童寺を見物して1400頃に汽車東站に戻る。次は保国寺を見物するためにバス停「第三医院」へ移動する。第三医院からは332路のバスに乗る のだが、運行本数が少ないようで30分ほど待つことなり1515頃にようやく出発する。30分ほどかけて1545過ぎに保国寺に到着。券売所で入場券を買 おうとするが入場料が20元に値上げされている。

ningbo11ちょっと迷ったが見物することにする。しかし、これが間違いだった。寺だと思っていたが実際は修行僧は1 人も見当たらず建物だけが寺なのだが博物館として運営されていた。もちろん参拝客は1人も居らず、観光客が訪れているだけであった。

ningbo12案内標識には日本語も 見受けられ日本人観光客も訪れているようだ。正直ここはやめておいたほうが良かった。1630頃に保国寺を後にして1700過ぎに汽車北站で明日の桃花行 きの切符を購入する。明日はいよいよ桃花島へ渡る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 14元 路線バス
バス 50元 寧波→桃花
阿育王寺 5元
天童寺 5元
保国寺 20元
合計 113元

桃花島の射彫英雄伝旅游城へ行く

ningbo130500頃に起床する。相部屋の中国人を起こさないよう静かに外出準備を始める。0610に宿を出発し寧波駅前から1路のバスに乗車する。20分ほどして 外灘で下車して汽車北站へ向かう。バスターミナルで桃花行きのバスに乗車するが乗客は自分を含めて4人だけ。しかも、出発時間の0650を過ぎても発車しないと思っていたら車両故障である。結局0730頃に代替のワゴンに乗せられ出発。

1時間半ほど東に進むと道路標識に「桃花島」の文字が現れる。 さらに「春暁」の文字が目に留まる。どうやらここは以前テレビ朝日のサンデープロジェクトで紹介していた春暁という村がある地域のようだ。ここは領土問題で村の名前を春暁してしまったという所だ。まあ、サンプロを見た人は分かるけど見ていない人は調べてみてください。ここでは詳しいことは省きます。

話を戻して、0900に郭巨码头に到着。ワゴンを降りてフェリーに乗船するとすぐに出港した。どうやらフェリーを待たせていたようだ。どれぐらい遅れて いるかは分からないがフェリーは出港して約1時間で桃花島の沙岙码头に到着する。下船すると路線バスとワゴンが待っており、とりあえず行き先が 「射雕城」と書かれたワゴンに他の客と一緒に乗り込む。10分ほどして1010頃に射彫英雄伝旅游城(射雕英雄传旅游城)に到着。

ningbo14ようやく、寧波での最大の目的地に到着である。入場料38元を払い早速中へ!まずは牛家村の楊鉄心の家を見学。テレビで見たセットが目の前にありちょっと喜ぶ。

ningbo15他にも黄薬師庄や帰雲庄とドラマの風景が目の前にありじっくり見学する。

ningbo16観光客も予想通り少ないのでのんびり写真撮影もできる。

ningbo17田舎の島にあるのでオープンセットの公開だけでアトラクションとかは何もなかった。

ningbo18まあ、大理の天龍八部影視城よりはマシだと思う。

ningbo19ただし、ドラマを見たことのない人は来てもつまらないだろうな。

寧波には夕方到着

ningbo20射彫英雄伝旅游城をのんびり見物して1400頃に入口の食堂で昼食を食べる。値段が高いことは覚悟していたが炒飯が10元もした。でも一緒についてきた スープにエビが大量に入っており炒飯よりスープにコストがかかっているような気がした。食後にバスで港に戻るが桃花島には港が2つあり違う港に来てしまう。よく調べると、この港は舟山市の沈家门からの船が来る港で桃花島の主要港であった。寧波の郭巨からの船は沙岙という小さいほうの港であった。まあ、間違えて来てしまったが2つ港があることが分かったのでよしとしよう。

1500頃に沙岙码头へ戻り、寧波の郭巨行きのフェリーに乗船する。運賃は20元であ る。1530頃に出港し1640頃に郭巨に到着する。港からは三輪バイクタクシーでバスターミナルへ向かう。運賃は5元とかなり高い。港からバスターミナ ルは徒歩20分くらいなのだが夕方でこの先最終バスの心配もあるので利用する。バスターミナルにはちょうど559路のバスが停車しており乗車する。郭巨か ら汽車東站までの運賃は5元である。1645頃に発車して1800頃に汽車東站に到着。汽車東站からは514路のバスで汽車南站に移動して宿に戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.5元
バス 15元
フェリー 20元 沙岙码头→郭巨码头
バイクタクシー 5元
射彫英雄伝旅游城 38元
合計 99.5元

上海行きの切符を購入

0730頃に寧波駅へ上海行きの切符を購入しに行く。時刻表、料金表、販売状況を確認すると都合の良い時間の列車は軟座しかなく、しかたなく今回初めて軟座の切符を購入する。これで明日は寧波から上海に移動できるので今日は宿に戻り溜っているHP製作に励むことができる。1400頃に昼食を食べに外出する が明日には寧波を離れるのでちょっと贅沢をしていつもより一品多く昼食をとる。食後は宿でずっとHP制作と情報収集をする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
鉄道 81元 軟座 寧波→上海
合計 106元

紹興旅行記2007

杭州駅で中国製新幹線を目撃

n561_010805頃に杭州呉山驛青年旅舎をチェックアウトして徒歩で杭州駅に向かう。0855頃に杭州駅前に到着。駅前の郵便局で葉書を出してから杭州駅へ行く。 駅の待合室はすでに混雑していたが何とか座って待つことができた。1000頃にN561次の改札が始まり乗客は4番ホームへ走っていく。

n561_02「急がなくても座れるのに・・・」と思いつつ一緒に階段を駆け下りる。列車に乗り込み発車時間を待つが1番ホームに見覚えのある車両が停車している。

n561_03「新幹線に良く似ているなぁ」と思ったが、「これは噂の中国製新幹線なのでは?」と瞬時に中国製新幹線が運行していることを思い出す。

n561_041020に定刻通り に発車するがこの時に中国製新幹線の先頭車両を確認する。「やはり新幹線だった」と思いつつ紹興へ向けて列車は走る。

紹興に到着。魯迅故里へ

shaoxing01時刻表では1110に紹興駅到着となっていたが1118に到着する。まずは宿を確保するために駅周辺を歩くが思ったほど宿はなく駅前の東峰旅館に1泊30元で泊まることにする。共同トイレが扉なしだったがすでに慣れているので驚かなかった。とりあえず寝るだけなので住環境は気にしない。ちょうど昼時なので 近くのイスラム食堂で炒飯とラーメンを食べた後に駅前からK004路のバスに乗車して魯迅路口で下車する。魯迅中路を歩いているとやたらと繁盛している店 がある。咸享酒店だ!魯迅の小説に出てくる店に似ているとかでガイドブックにも良く載っている有名店だ。

shaoxing02咸享酒店をちょっと見物して再び魯迅故里を目指す。このあたりに来ると古い街並みが再現され紹興酒の店を良く見かける。

shaoxing031320過ぎに魯迅故里に到着。

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shaoxing04入場料が80元もするので魯迅故居、魯迅紀念館、三味書屋の入口だけ見学して紹興博物館へ向かう。

周恩来祖居などを巡る

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shaoxing101400頃に紹興博物館を見学して王羲之故宅、題扇橋、周恩来祖居、大善塔、秋瑾烈士紀念碑、府山公園と足早に見学して行く。

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shaoxing121500頃に周恩来祖居を見学したのだが珍しく共産党関連の史跡にしては入場料が18元と高額になっていた。一体どうなっているんだ?

shaoxing13

shaoxing14まあ、それでも他よりは安いほうだろう。紹興は比較的小さな町なので徒歩で次の観光地へと移動できる。

shaoxing151630頃には府山公園まで辿り着き越王台、越王殿を見学できた。

shaoxing16この調子だと紹興に3泊の予定が2泊で済みそうである。

shaoxing17紹興は観光地が市内に集中してい るので本当に観光には便利である。おまけに路線バスは比較的空いており満席になることは少なく交通渋滞も他の都市に比べ少ない。しかし、紹興は日本でも知 られている観光地だが日本人観光客には遭遇しなかった。閑散期だからか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.3元
宿泊費 30元
バス 1元
紹興博物館 5元
周恩来祖居 18元
越国遺址 8元
切手 23元
合計 104.3元

今日は大禹陵から観光を始める

shaoxing180600頃に起床。0800過ぎに駅前から2路のバスで大禹陵へ向かう。0830頃に大禹陵に到着するが入場料が50元もするので入口だけ眺めてすぐに引 き返す。

shaoxing192路のバスで市内に引き返すが途中の塔山で下車して応天塔に向かう。0900頃に応天塔に到着。入場料2元で非常に安い。安いのは良いが危険度も かなり高かった。応天塔内部の階段は非常に急で、もはや階段ではなく梯子と言った方が良いくらいの角度で登る。踏み外せば確実に大怪我か死が待っている。

shaoxing20何とか登りきると紹興全体が一望できる。眺めは良いのだが今度は降りるのが大変だ。登る時よりも慎重に降りるが危険な状態だ。日本なら確実に立ち入り禁止 区域のはずだ。

shaoxing21安くて危険な応天塔を見学した後は秋瑾故居へ徒歩で移動する。約5分後の0930頃に秋瑾故居に到着。

shaoxing22入場料10元を払って見学をする。書 斎、寝室、厨房などが再現され、資料展示も充実しており10元払った甲斐はあった。

shaoxing231000頃に秋瑾故居を後にして、次の目的地の青藤書屋に向けて歩く。青藤書屋は路地にある為に辿り着くのには苦労した。

shaoxing24こんなところに観光客が来るのか 疑問を持つくらいの場所にあるのだが1020頃に到着したときには先客が4人いた。入場料が5元で安いのだが残念ながら5元払って見学するほどの物ではな かった。敷地が狭いので展示資料も少なく10分もあれば見学し終わる。

shaoxing25青藤書屋の見学が終わり市内の観光に区切りが付いたので徒歩で駅前に移動し昼食後に1路のバスで東湖に向かう。

shaoxing261230頃に東湖に到着。

shaoxing27入場料が40元なので入口を見て退散する。

王羲之の蘭亭へ行くが・・・

shaoxing28東湖から市内に戻り1330頃に市政府から3路のバスで蘭亭へ向かう。運賃は3.5元。30分ほどで蘭亭に到着。

shaoxing29入場料が40元なので当然のことながら入口を見て退散する。

shaoxing30市内に戻ろうとバス停に向かうが道路脇の看板の文字に興味を引かれる。「印山越国王陵」と書かれ2km先にあるようだ。

shaoxing31時間もまだあるので予定を変更して 歩いて向かう。30分ほど歩くとそれらしい山が見えてきた。入場料が18元と微妙な料金設定だが、ここまで来たので見学することにする。

shaoxing32説明の看板を読む 限りここは越王勾践の父・允常の陵墓のようである。

shaoxing33展示資料を見ていくと発掘されたのも最近で2001年に一般公開が始まったそうだ。

shaoxing34陵墓も大きく見ごたえがある。ガイドブックにも載っていなかったので予 想外の収穫だった。1545頃に印山越国王陵を後にして1700頃に紹興駅前に到着。明日の寧波行きの切符を購入してから近くで夕飯を食べる。紹興観光は 2日で終わってしまった。お金があればちゃんと見学できるのだが・・・。まあ、ツアーで来ても1日ぐらいの滞在で魯迅故里と紹興酒で終わりなんだろうな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 30元
鉄道 17元 無座 紹興→寧波
バス 12元
応天塔 2元
秋瑾故居 10元
青藤書屋 5元
印山越国王陵 18元
合計 114元

杭州旅行記2007

杭州湖中居青年旅舍に拠点を移す

hangzhou01昨日は寝床の確保に苦労したが今日は大丈夫だろうと08:55頃に興意旅館をチェックアウトする。杭州東駅からY5路のバスで杭州花圃で下車して徒歩5 分、09:40頃に杭州湖中居青年旅舍に到着する。西湖周辺を観光するには最適の立地である。早速ドミトリーが空いてるか聞くと空いているので、とりあえ ず2日泊まることにした。通常は1泊50元だがユースホステルの会員は40元だった。これでユースホステル会員への加入費用は減価償却完了である。

1泊40元はユースホステルの中だと高い部類に入りそうだが部屋が凄かった。ドミトリーなのにトイレ・シャワー付で部屋も広い。上海旅行者青年旅舍と同系列の ユースホステルなのにレベルが違う。一体どうなっているんだ?まあ、とにかく荷物を置いて早速1週間ぶりにシャワーを使う。体を洗うのはもちろん、いつ洗ったか分からないズボン、Tシャツなども洗濯する。たぶん、列車内では悪臭を周囲にまいていたんだなと考えながら体を洗い洗濯をする。

西湖をちょっと散歩

hangzhou0215:30過ぎに西湖周辺を散歩する。

hangzhou03観光客が多く賑わっているが杭州の地図を買っていないので周辺がよく分からない。今後の列車の確認もかねて杭州駅で地図を買うためK7路のバスで移動。杭州駅に到着して列車の状況を確認後、夕食を食べる。

hangzhou04杭州は予想以上に都会だったため物価が高く食費が余計にかかる。早く農民工が利用するような安食堂を見つけなければ!

hangzhou05食後に駅の売店で地図を購入して宿に戻る。今日もそこらじゅうで花火と爆竹が鳴り響いている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 80元 1泊40元×2
バス 7元
地図 5元
合計 105元

西湖周辺を散策する

hangzhou0609:30過ぎに西湖周辺の散策に出る。まずは30分ほど蘇堤を歩いてみるが観光客が多すぎる。まあ、有名観光地なので仕方ない。

hangzhou07蘇提を歩き終わり西湖の南にある雷峰塔に到着。ここも観光客で賑わっているが入場料が40元もするので外から見て終わりにする。

hangzhou0810:30頃に西湖からちょっと南に歩いたところに中国絲調博物館があり見学をする。

hangzhou09ここは絹についての博物館で無料で見学ができた。バックパッカーにはありがたいところである。

hangzhou1011:30頃に昼食を食べて西湖の東にある呉山広場に到着。

hangzhou11呉山広場周辺も観光地のようで城隍閣や鼓楼などがある。城隍閣は入場料30元なのでここも入口だけ見学して無料で見学できる東岳廟などを巡る。

hangzhou12鼓楼を見学して少し歩くと河坊街に辿り着いた。

hangzhou15河坊街は古い街並みが再現され観光客で賑わっている。

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hangzhou14土産物、漢方薬、お茶などの店が集まりかなり楽しめた。

バス東ターミナルと西ターミナルを調査

15:00頃に杭州汽車東站に到着。ここは上海、蘇州、紹興、寧波などへのバスが発着している。列車の切符が取れなかったときに世話になりそうだ。さらに 周辺には招待所や旅館も多数あり杭州東駅より便利だ。16:00過ぎには杭州汽車西站へ到着。ここは東とは違い宿や店が少なく寂しい。発着しているバスも 知らない地名ばかりで周辺の田舎へ向かうらしい。ここはあまり世話にはなりそうもない。

17:00頃に夕食を食べてスーパーでミカンを1斤 (500g)0.98元で2kg購入したのだが5元支払うがなぜか釣銭が3元だった。原因は店員に「要两公斤橘子(ミカン2kgください)」といったので2kgと2斤の値段を間違えたようだ。ちょっと得をした。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 9.5元 路線バス
合計 27.5元

宿を杭州呉山驛青年旅舎に変えてみる

hangzhou1609:30過ぎに湖中居青年旅舍をチェックアウトしてバスで呉山広場近くまで移動する。11:00頃に杭州呉山驛青年旅舎に到着してドミトリーの空きがあるかを確認する。空きがあったので3泊することに決定する。部屋は特に問題はなくエアコンが付いていた。

昼ごろに呉山広場からK805のバスで黄龍旅游集散中心に向かうが西湖周辺の酷い渋滞で時間がかかった。黄龍旅游集散中心は黄龍体育館にあり杭州市内外の観光路線バスのバスターミナルになっている。ここからは杭州郊外の新昌県の大佛寺へのツアーが毎週土曜日に出ていることが分かった。新昌県の大佛寺は武侠ドラマの射雕英雄传や笑傲江湖の撮影地にもなっ ており見てみたかったのだが大佛寺の入場料が50元と非常に高い。入場料がもっと安ければツアーに参加してもよかったのだが断念せざる終えない。

霊隠寺、梅家塢を見物

hangzhou1714:00頃に黄龍旅游集散中心からバスで霊隠寺に向かうが渋滞で1時間以上かけて霊隠寺に到着。西湖周辺は渋滞が酷いようでバスで観光するよりも徒歩で 観光することを年頭に計画をしたほうがよいようだ。霊隠寺は観光客で混雑しており入場料も35元するのですぐに退散することにする。霊隠寺から徒歩10分 ほどのところに法鏡寺があるのだがここも混雑しており入場料は10元である。

hangzhou18入場料は高くはないのだが人が多すぎるので見物はやめる。寺の入口には子供の乞食3人と親玉の乞食がいた。

hangzhou19どうして寺の入口は乞食が多いのだろうか?16:00頃に龍井茶の生産地で有名な梅家塢を訪れる。

hangzhou20茶畑が広がっているのだが、まだ時期にはちょっと早いので龍井茶の直売はまだやっていなかった。でも、周囲の山々は霞がかかっておりこれが良い茶葉を育てるらしい。明日は中国茶葉博物館でも見学しよう!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 90元 1泊30元×3
バス 13元
合計 123元

宋城、中国茶葉博物館に行く

hangzhou21昼過ぎに宋城と中国茶葉博物館を見物しようと昼食を食べた後に出かける。13:30頃に宋城に到着。ここは宋の時代の街並みを再現したテーマパークだ。非常に賑わっているが入場料が80元もするので驚いた。中国の物価を考えれば非常に高額で金持ちしか入れない場所である。

hangzhou22もちろん自分は入場券を買うことはできず入口から中の様子を伺って宋城から立ち去る。杭州は入場料の高い観光施設ばかりで貧乏人が訪れるような場所が少ない。

hangzhou23そんな中で次に訪れた中国茶葉博物館は無料で見学できるとてもありがたい観光施設である。

hangzhou24霊隠寺の近くまでバスで移動して徒歩で中国茶葉博物館に向かう途中で事故で消火栓が壊れて水が噴出す現場に遭遇する。テレビ局の取材班も駆けつけており野次馬も見物していた。

hangzhou2515:00過ぎに中国茶葉博物館に到着。

hangzhou26周辺には茶畑があり雰囲気もいい感じだ。

hangzhou27博物館にはお茶の歴史、茶葉、茶器に関する展示があり外国人観光客も訪れていた。

東坡肉を食べるが・・・

夕方になり岳廟近くのレストランで特別に奮発して杭州名物の東坡肉を食べるが量が少ない。7元でまあまあの値段と思ったが正直言って「やられた」という感じだ。味も普通だった。他の料理は軒並み値段が高かったので大きな出費になってしまった。やはり貧乏人はレストランではなく食堂で食べるのがちょうど良い。自分は安さと量が最優先で味はどうでも良いので今回の出費は良い勉強になった。

最近は日本にいたときよりズボンに大きな隙間があり明らかに痩せているので食事の量を増やさねばならない。ただでさえ体重が58kgだったのがさらに痩せているのでは危険な状態だ。食費は増やすべきか現状維持か悩むところ だ。20:00頃に宿に戻るとドミトリーは自分1人だけで他の宿泊客はチェックアウトしていた。どうやら、今晩は6人部屋を貸しきり状態に出来そうだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 37.8元
バス 6元
合計 43.8元

紹興行きの切符を購入する

hangzhou2810:00頃に明日の紹興行きの切符を購入する為に杭州駅へ向かう。バスで行こうと思ったが節約のために徒歩で杭州駅へ。約40分かけて杭州駅に到着。杭 州駅は先日訪れたときと違い混雑していた。切符の販売窓口も大混雑しており列に並んで待つが並んでいても割り込もうとする客がいるが他の客が許すはずもなく追い出されていた。約1時間15分並んでようやく紹興行きの切符を購入する。上海や広州でもこれほど待ったことはなかったので疲れた。

ちょうど昼過ぎだったのでイスラム教の食堂でカレー炒飯を食べる。杭州では食事はほとんどイスラム教の食堂を利用している。普通の中華料理の食堂だと唐辛子を大量に使い 辛くて、しかも油を大量に使うので胃がもたれる。それに比べイスラム教の食堂は油は少なく、唐辛子はほとんど使わない。値段もあまり高くないので非常に重 宝している。食後は宿へ向け徒歩で戻る。

上海浦東發展銀行のATMを利用

hangzhou2914:00頃に徒歩で宿へ戻る途中に手持ちの人民元が200元以下になっているので上海浦東發展銀行のATMでJTBグローバルキャッシュを使い現金を引き出す。ここのATMでもJCB、VISAなどでも現金が引き出せるようになっていた。自分はクレジットカードは持っていないが中国のATMもかなり便利になっている。参考になるかと思いATMの写真を撮っていたら警備員に「なに写真とっているんだ!」と因縁つけられた。どうやら写真は撮っちゃいけないらしい。 それ以前に不審者扱いをされている。ATMを利用している顧客なんだけどなあ。まあ、現金を引き出したので早々にその場から逃げる。

hangzhou30宿に戻る中に革命烈士紀念碑を見ていないことを思い出す。革命烈士紀念碑は呉山広場の南、宿の裏山である紫陽山の麓にある。宿を通り過ぎて5分ほど山道を 歩くと革命烈士紀念碑が見えてきた。近くには浙江革命烈士紀念館があるのだが春節期間中は休館になっていた。周辺を散策して15:00頃に宿に戻りHP制作を始める。杭州では他にも見たい観光地があるのだが春節で観光客が多く交通渋滞が酷いので今日で杭州観光は終わりだ。

夜になって部屋に中国人女性2人組が新たに宿泊客としてきたが、向こうは先客が男とは知らなかったらしく部屋を変更してもらっていた。こちらとしても因縁つけられるのも困るので変更してく れた方がありがたい。おかげで今日もドミトリーは自分1人での貸切のようである。21:00頃に杭州最後の食事として特別予算でイスラム料理の食堂で夜食 を食べる。明日は紹興へ出発だ。

両替
JTBグローバルキャッシュ 2500元 1元=16.41円

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30元
鉄道 13元 硬座 杭州→紹興
合計 43元