雲南省昆明 西山龍門石窟・昆陽鄭和故里

国慶節なので避難生活

今日から1週間は国慶節の大型連休だ。今年の民族大移動は6億人規模になるようだ。なので、中国各地の観光地は人民で溢れかえり観光どころではなくなる。宿代も値上がりするので経験上、この時期は大人しく避難生活をするのが無難だ。

今日は昆明の天気は悪く雨が降ったりやんだりだ。ユースホステルに籠もり買いだめしておいたインスタントラーメンなどで過ごすが、ユースホステルにも国慶節の影響で普段見かけない中国人の家族連れが宿泊してガキが騒いでいる。とにかく嵐だかイナゴの大群だかが過ぎ去るまでの辛抱だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

動かざること山の如し

今日もユースホステルに籠もり過ごす。観光地へ行っても人民の海見るだけでつまらないしね。本当は靴洗って身動きがとれないだけなのだが。

で、国慶節の大型連休で宿の確保が難しいはずなのだが、なぜかドミトリーに空きがある。大脚氏の人気が落ちてきたのか?最近は競合店がタケノコのように昆明市内にも出来ているからな。一昔前なら競合店がほとんど無く大脚氏、Hump Hostel、茶花賓館とか定番宿が決まっていたからな。

今日も部屋に籠もっているけど大型連休中でも民族大移動でチェックアウトしていく中国人宿泊客がいる。しかし、なぜか床に掛け布団を放置してチェックアウトしていくおサルさんがいる。小皇帝だと片付けるとかが出来ないようだ。こういう風に片付けずに出ていくので掃除のおばちゃんが大変である。中国の家庭の躾や学校教育はどうなっているのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

昆明メーターゲージ乗り鉄

06:40頃、潘家湾のバス停から61路のバスに乗車、運賃1.8元で火車北站で下車。06:55頃、昆明北駅に到着。

念のため乗車指南と時刻表を確認。

今日は昼過ぎまで乗り鉄になる。

駅に切符売場の看板があるが演出用の看板で切符売場は無い。実際は乗車して車内精算になる。

07:10頃、待合室が開いてホームへ移動。待合室と言っても手荷物検査のX線検査機があるだけで検査をしてそのままホームへ。

乗車バトルはないのでホームはとても平和だ。

7年ぶりのメーターゲージに乗り鉄である。まずは機関車の東方紅21を撮影。

こちらは東方紅21と雲南鉄路博物館。駅舎と博物館、現役の列車が揃っている鉄ちゃんのための昆河線だ。

発車までまだ時間があるがホームで記念撮影している乗客はいない。ぼちぼち乗車しておこう。

乗車する列車は昆明北→王家営の8861次、客車はYZM1になる。

列車に乗車。
乗客は少なく空席が目立つ。地元民も利用しているようだが、国慶節の大型連休中なので乗客のほとんどは家族連れ。車両は非空調で扇風機無しで窓が開けられる。非空調で扇風機無しというのが重要ポイントだ。

07:31に定刻通り発車する。車内精算で王家営までの切符を購入。運賃は2元。

08:35頃、王家営駅に到着。定刻より4分の早着だ。乗客は皆外へ出ていき引き続き乗り鉄するのは自分ひとりだけ。

王家営駅は一応駅舎はあるが客運用ではなく貨物用の事務所のようだ。

王家営から先にも線路は伸びているが、この先は貨物列車のみの運行だ。

折り返し運転になるので機関車の付け替えが行われる。連結作業を撮影。

連結作業が終わり地元民たちは扉が開くのを待っている。09:10頃、王家営→石咀の8862次に乗車。昆明北で8863次に変わる。09:20に定刻通り列車が発車。

石咀まで運賃2元。
運賃めっちゃ良心的で安い!乗客は地元民で空席が目立つ。

列車は昆明市内を走り中国では珍しい踏切を幾つか過ぎていく。

定刻より5分早着の10:25頃、昆明北駅に到着。駅舎と雲南鉄路博物館が一体化している時点で、この路線が博物館の一部として運用されているというのが感じられる。

ここで予想外の事態に遭遇する。連休の影響で昆明北駅から人民の大群が乗り込んできて満席になる。家族連れが多くやかましい。

10:35に定刻通り昆明北駅を発車。昆明市内を走っていくが車内はやかましく、地元民たちが窓から痰を吐いて旅情感は無しだ。

11:15頃、12分早着で終点の石咀駅に到着するが連休で観光客が多い影響で下車すると帰りは立ち席になってしまうので、そのまま乗車して発車を待つ。おかげで連結作業は見物できず。

11:50に定刻通り石咀を発車し昆明北駅へ向かう。車内精算で石咀→昆明北、8866次の運賃は1元。

で、本当は買う必要はないのだが記念品で昆明北→石咀、8863次の切符も発券してもらう。運賃は1元。

12:30頃、12分早着で終点の昆明北駅に到着。

ホームは家族連れの記念撮影の場となるが駅員のおばちゃんの追い出しに遭って撮影会終了である。

昆明北駅に戻ってきてメーターゲージ乗り鉄終了!

喧嘩だよ


遠くから罵りあいの声がする。声のする方を見ると駅前の通りで言い争いをしている。結構離れているのに言い争いの声が聞こえるのだが何を言っているのかは不明。野次馬も少し集まり遠くから見物だ。一体喧嘩の原因は何だ?

牛肉蒜苔炒飯

昼食は昆明北駅近くにイスラム食堂があったので食べていく。メニュー表を見ると炒飯、蓋飯は10元ぐらいになる。昆明でも最低10元必要になりそうだな。

今回は牛肉蒜苔炒飯(10元/約170円)を食べる。牛肉とニンニクの芽が具材となった炒飯だ。13:30頃、61路のバスに乗車、運賃1.8元、小西門のバス停で下車する。14:00頃、ユースホステルに戻ってきた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
鉄道 6元
バス 3.6元 路線バス
合計 24.6元

老干媽洋芋絲炒飯

今日も部屋に籠もって大人しく避難生活だ。朝食、昼食は買いだめしておいた河口バナナで耐える。夕飯はイスラム食堂で老干媽洋芋絲炒飯(9元/約153円)を食べる。中国の定番調味料の一つにもなる老干媽とジャガイモを使った炒飯だ。炒飯だけでは足りないので近くの市場で包子を夜食に買っておく。

寝る前に歯を磨くのだが洗面台では先客の兄ちゃんが歯を磨いているがコップを持っておらず蛇口に直接口をつけて口を濯いでいる。おまけに歯を磨き終わった後は蛇口を洗わず逃走。これが四千年、いや五千年の歴史が培った衛生概念か・・・。

で、兄ちゃんが直接口をつけていた蛇口とは知らずに他の客が洗面台を使っている。本当は教えてあげたいけど英語話せないので・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

昆明駅

08:45頃、昆明駅にやって来た。民族大移動は後半戦に突入して混雑を心配していたが駅前は通常の混雑で表面上は普段と変わりない。石林とかの観光地は罵声の飛び交う阿鼻叫喚の世界なのだろうが・・・。

駅前は普段と変わらず武警や特警で警備は厳重。

駅前での記念撮影も普段通り。

今日はネットで予約しておいた建水行きの切符を発券しに来た。まずは切符売場の様子を確認。こちらは自動券売機で列はできているが比較的空いている。勝手な偏見だが自動券売機の利用客は上手くIT化の波に乗っている部類に入るだろう。支付宝や微信で支払いが出来たりするレベルの人達だな。

奥の方は誰もいない自動券売機もあり混雑なしと言っても良いかも。でも、パスポート読取り機能がないので外国人利用不可だ。しかし、英語で「Automatic Ticket Area」とか案内がある。外人利用不可なのに英語表記があるってクソだわ!まあ、チャイナクオリティということか。

こちらはネット予約の利用客のための発券機。当然だがパスポート読取り機能は無しで外人利用不可なのだが英語表示が選択可能。アホじゃね。

だが学生証の読み取り機能があり学割切符の発券が可能。ほんの少しだけ進化している。

こちらは通常の窓口で相変わらずの混雑。勝手な偏見だが窓口に並んでいるのは自動券売機の使い方がわからない時代に取り残された利用客がほとんど。二代身分証を持っているのにわざわざ時間の掛かる窓口に並んでいる。まあ、日本で例えると自動券売機で乗車券は買えるが指定席券とかの購入の仕方が解らずみどりの窓口へ並ぶ人たちだな。

ハルビンビール小麦王

昆明駅から15分ほど歩いてカルフールへ寄る。

カルフールではハルビンビール小麦王330ml缶×6(9.9元/約169円)を購入。

ハルビンビールなのだが生産地は湖北省武漢でアルコール度数は3.6%。雪花や青島などと同様で中国各地で販売されている定番ビールだ。

土鶏米線

夕方になり雲県土鶏米線の店で土鶏米線(10元/約170円)を食べる。土鶏米線は雲南省の特産で、その中でも雲県土鶏米線が有名。鶏肉のぶつ切りとお好みの具材が載っており、鶏ガラスープがいい味を出している。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 41.5元
バス 1.8元 路線バス
合計 43.3元

牛肉炒飯

昼頃にイスラム食堂で牛肉炒飯(9元/約153円)を食べる。イスラム食堂ならどこでも扱っている定番料理になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

麻辣豆腐蓋飯

昼頃にイスラム食堂で麻辣豆腐蓋飯(11元/約153円)を食べる。イスラム食堂ならどこでも扱っている定番料理になる。

市場で饅頭を買い込んで籠る。宿を2泊延長しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 80元
合計 91元

牛肉蘑菇蓋麺

夕方にイスラム食堂で牛肉蘑菇蓋麺(14元/約238円)を食べる。麺の上に牛肉とキノコ、ピーマンの炒め物が載った麺料理だ。炒飯より中華スパゲッティの蓋麺の方が美味いな。食後に市場で饅頭を買い込んで籠る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

翠湖公園

昼頃に翠湖公園へ行ってみる。翠湖公園は昆明の定番観光地だ。

ここは公園内にある蓮華禅院。

寺ということで内部を見物してみるが実際は寺ではなくフードコートになっていた。昔、ここに禅寺があったという事のようだ。

公園内を散歩して行くが公園というより庭園になっている。

明永暦帝殉国処碑

翠湖公園の東側の華山西路にあるのが明永暦帝殉国処碑だ。

清に降った明の将軍 呉三桂により永暦帝親子がこの地で殺害され明朝は完全に滅んでしまう。

民国元年(1912)に建立された石碑が明朝の最期を伝えている。

葱爆牛肉蓋麺

夕飯は近くのイスラム食堂で葱爆牛肉蓋麺(14元/約238円)を食べる。ネギ、牛肉、ピーマン、唐辛子が具材に載った中華スパゲッティだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
合計 16元

洋芋絲牛肉蓋麺

夕飯はイスラム食堂で洋芋絲牛肉蓋麺(14元/約238円)を食べる。食堂の親父に覚えられているようで注文するとすぐに麺打ちが始まる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
宿泊費 240元 40元×6
航空券 875元 昆明→ハノイ
合計 1119元

大観楼

22路のバスで大観楼へ向かう。運賃は1.8元、09:00頃、大観楼に到着。

まずは入場券売場へ。入場料は26元だがQunar.comでネット割引の23元の入場券を購入したので携帯に送られてきた予約番号などのショートメッセージを窓口で提示するとお姉ちゃんが端末叩いて処理、入場券を受け取り入園。

大観楼は昆明の南にある湖、滇池の湖畔にあり、明初期に沐英が西園を建設したのが始まりになる。清の康熙29年(1690)に大観楼が建設され、その後も亭や楼閣が建設されていった。

平日で空いていると思ったのだが意外と混雑して賑わっている。おまけに遠足で小学生たちが押し寄せている。混雑したところは避けて空いているところへいく。

空いている所は大観楼から離れており特に見所はなさそうだ。

大観楼周辺は庭園になっており楼閣、亭、廊下がある。

滇池の湖畔までやってきたが湖面には水草がかなり多い。

水草を回収している船があり、これは大量発生しているという事か?

遠くから大観楼を見物。
小学生の集団がいなくなっているので大丈夫なようだ。

大観楼までやってきたが観光客が多くて騒がしい。

観光客が写っていないと静かな雰囲気が出てくるのだが、実際は記念撮影に忙しい観光客たちで騒がしい。11:00頃、22路のバスで宿へ戻る。

牛肉麺

夕飯はイスラム食堂で牛肉麺(9元/約153円)を食べる。イスラム食堂の定番料理として不動の地位を持つ牛肉麺。どこで食べてもほぼ同じという安定した味なのでハズレは滅多にない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 3.6元 路線バス
大観楼 23元
合計 39.6元

昆明→昆陽

小西門バスターミナルから14路のバスに乗車して昆陽へ向かう。昆明近郊への短距離バスであるが公交ICカードが利用可能で運賃は16.2元。08:30頃、バスが発車

09:45頃、昆陽の晋寧客運站に到着。今日は鄭和公園が目的地であるがバスターミナルから約3kmの道のりだ。

GPSで現在位置を確認するとバスターミナルは昆陽の町の東はずれに位置している。バスターミナルからは路線バスで昆陽の中心街まで移動可能だが、歩いていくことにする。

大航海家・鄭和の故郷

東風路を西へしばらく歩いていくと正面に小さい山が見えてきた。あれが鄭和公園だ。公園が見えているので、あとは入口を探すだけだ。10:45頃、鄭和公園に到着。

階段を上ると鄭和像が滇池を見下ろしている。鄭和は昆陽出身の明の宦官で大航海家でもあり、永楽帝の命により7回も大船団を率いて東南アジア、インド、アフリカまで到達している昆陽の英雄である。

鄭和公園には鄭和故居、馬哈只墓の2つの史跡が残っている。まずは馬哈只墓から見物。馬哈只は鄭和の父親になり、昆陽には馬哈只墓が残っている。

墓はイスラム風の墓で立派だ。

墓碑は重要な遺跡のようなのでガラスで保護されている。

こちらは鄭和故居になり、ここが鄭和の故郷になる。当時の建物とかはないので、この故郷とされる場所に記念館が建てられている。

鄭和故居には石碑が残っており、この石碑が鄭和の生まれ故郷だというのを語っている。

碑亭にある石碑には「明三保太監鄭和故里」とある。

12:00頃、晋寧客運站に戻ってきた。昆明行きの14路のバスに乗車、運賃は16.2元ですぐに発車する。13:30頃、昆明の小西門バスターミナルに到着。

新疆牛肉拌麺

夕飯はいつものイスラム食堂で新疆牛肉拌麺(16元/約274円)を食べる。牛肉、ピーマン、玉ねぎ、キクラゲ、ニンニクの麺の上に載った中華スパゲッティだ。しかも、値段も少し高めなので高級品だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
バス 32.4元 路線バス
合計 48.4元

燜肉餌絲

今日は昆明の定番観光地の円通寺へ向かう。まずは寺へ向かう途中で朝食に燜肉餌絲(8元/約136円)を食べる。

円通寺

08:45頃、円通寺に到着。入場料は6元(約104円)だ。

円通寺は円通山南麓に位置しており、元の名称は補陀羅寺。創建は南詔国の頃になり1200年以上の歴史があり、元の延祐年間(1314ー1320)に拡張され円通寺に名称を改め清の康熙年間に再建された。円通寺は雲南の著名な禅宗古刹になる。

朝の時間帯なので観光客は少なく境内は静かだ。

奥の銅仏殿では信徒たちが読経しており独特の空間が広がる。欧米人観光客たちが訪れ、この読経に聞き入っている。
この銅仏殿だけ建物がタイ風になっている。南の方だと建築様式も変わってくるようだ。

牛肉麺

夕飯はいつもと違う場所のイスラム食堂で牛肉麺(10元/約170円)を食べる。今回は麺専門のイスラム食堂だ。牛肉麺もいつも食べるのと違い太麺でスープは牛骨と醤油のブレンドらしい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
円通寺 6元
合計 24元

やる気なし

市場で包子買って、ウォルマートでも食料買って籠る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.4元
合計 23.4元

西山風景区龍門

西バスターミナルの西部客運站へ移動して、6路のバスに乗り換え終点まで乗車。游客中心を過ぎたところが終点の高峣になり、観光客のほとんどは西山風景区へと歩いていく。一部は引き返して游客中心からバスで山を登っていく。

10:10頃、とりあえず自分も歩いて西山風景区へ向かう。西山風景区の入口にも入場券売場があったので入場料とかを確認。

ここは一気に山を登って時間短縮かな。ここで聂耳墓までのバスチケットを購入。12.5元で結構高いがバスはちゃんとした観光バス、10:40頃、バスにようやく乗車。

聂耳墓

11:00頃、聂耳墓に到着。聂耳は中国国歌の作曲者で昆明近郊の玉溪出身で中国では誰もが知っている音楽家らしい。1935年に日本滞在中に神奈川県藤沢市で海水浴中に水死する。

義勇軍行進曲の作曲者なので墓はかなり立派だ。聂耳像の後方に墓碑があり観光地の中では墓周辺は少し雰囲気が違う。

龍門石窟

聂耳墓の隣に龍門石窟の入場券売場があり入場料は40元。龍門石窟といえば河南省洛陽にある世界遺産の龍門石窟が有名だが、昆明にも龍門石窟がある。昆明の龍門石窟は滇池の西にそびえる西山に清の乾隆46年(1781)に造営され咸豊3年(1853)に竣工する。

崖に沿って石窟や楼閣があり昆明を代表する観光地となっている。

崖には書が彫られている。

崖の桟道を歩いていくと龍門が見えてくる。

龍門は混雑しているので先に奥へと進んでいく。

奥の方は空いているところもあり崖に彫られた書を見ながら桟道を進んでいく。

桟道からは滇池が一望できるが曇っており霞んでいる。

一通り見物して龍門へ戻る。相変わらず混雑しているが、これが龍門だ。ここが龍門石窟の一番の見所のようだ。

崖の桟道を歩いて入口へと戻っていく。

昼頃、龍門石窟の入口に戻ってきた。行きはバスで山を登ったが帰りは歩いて麓へ向かう。13:30頃、6路のバスに乗車。
14:00頃、西部客運站から148路のバスに乗車して宿へ戻る。

新疆拌麺

15:00頃、遅めの昼食でイスラム食堂で新疆拌麺(17元/約289円)を食べる。この新疆拌麺は中華スパゲッティの拌麺の中では最高峰に位置する。値段も高いが具材に牛肉、トマト、キクラゲ、玉ねぎ、ズッキーニが炒められて麺に載っている。

菊の御紋のドラ焼きが

食後にウォルマートで非常食調達でドリアンの飴とかを買ったのだが、中国で大丈夫かと思うドラ焼きがあったので一緒に購入しておいた。

中国で菊の御紋が入ったドラ焼きが売られたいたのだ。あんこ入りが2.6元(約42円)、カスタード入りが2.7元(約43円)だ。生産地は四川省成都なのだが菊の御紋の入ったドラ焼きを生産していて大丈夫なのか?菊の御紋は日本の皇室の・・・。反日暴動が起きたら真っ先に襲撃目標になりそうだな。まあ、消費者が菊の御紋を分かっているのかという問題もあるが。

ただ、菊の御紋が入ったドラ焼きが中国市場に出回っているということは、中国では菊の御紋について教えられていないということか?日の丸と旭日旗は誰でも知っているが菊の御紋は知らない。これは色々な意味で興味深い。

拌麺

夕飯はイスラム食堂で拌麺(10元/約170円)を食べる。
今回は味噌ダレがついているのが特徴だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 45.1元
バス 6.4元 路線バス
バス 12.5元 高峣→聂耳墓
龍門石窟 40元
日用品 29.9元
合計 133.9元

昆明→ハノイ

12:15頃、昆明長水国際空港に到着、チェックインカウンターへ向かう。
チェックイン手続きをするが預けた受託手荷物のバックパックが検査になり受託手荷物のシールを持って手荷物検査場へ。

係員の兄ちゃんが「PC入ってる?」と聞いてきた。ノートPCが検査対象のようだが中身は確認せず口頭でのやりとりで終了。リチウムイオンバッテリーがらみの検査だったようだ。受託手荷物のシールにハンコを押してもらいチェックインカウンターに戻り搭乗手続き完了。

保安検査場で列に並んで保安検査を済ます。手荷物や財布、携帯などをX線検査に通して、自分は金属探知機を通りブザー鳴らして保安のお姉ちゃんが携帯スキャナーで検査。で、お姉ちゃんにケツ触られたりする。仕事とは言え、ある意味セクハラじゃねえか?日本の一部地域に生息する特殊な趣味を持つブタはお姉ちゃんにケツ触られてブヒブヒ大喜びなのだろう。12:55頃、保安検査終了、搭乗口へ向かう。

空港内には色々とブランド品や雲南省の特産品を扱った土産物屋が並んでいる。搭乗口は65番まであり地方空港といえども規模は大きい。やはり中国は大きい!

搭乗口まで歩いていくが広いのでちょっとした運動になる。メタボ防止にはちょうどいい広さかな。昆明は田舎とか言われるけど空港は相当な広さだ。

かなり歩いて搭乗口に到着。当然まだ開いていないので待機となる。

ベトナム・ハノイへと向かう。直行便なのだがノンストップ便ではなく南寧経由になる。
2016/10/16 昆明14:45->15:50南寧16:50->16:40ハノイ
運賃はエコノミークラスで875元(約14875円)、2時間55分の移動予定だ。

ちょうどハノイ行きの飛行機が到着して、これから荷物を積み込むようだ。

14:15頃、搭乗開始となり機内へ移動、座席はこんな感じ。14:45頃、扉が閉まり定刻通り出発するが誘導路で止まったままで時間が過ぎていく。

15:11にようやく離陸。離陸後に水が配られる。

16:13に南寧呉圩国際空港へ着陸。約20分の遅れが発生しているようだ。

トランジットで国際線乗り換えなので乗り換え口で航空会社のお姉ちゃんがハノイ行きの乗客にトランジットカードを配っているので受け取り案内に従って歩いて行く。乗り換えと言っても同じ便なので直行便扱いになる。

そのまま乗り換え口を進むと3Fの出発ロビーに出る。あれ?そのまま出国カウンターではないのか?

出発ロビーから検疫、税関、イミグレーションへと進む。出国では特に因縁つけられずに出国手続き完了。そして、保安検査があり、機内で配られた水が没収される。同じように水を没収される乗客が多数発生している。一応国際線の直行便なのだがトランジットで出発ロビーに出て、再度保安検査とは予想外だ。

16:40頃、搭乗口に到着し待機となる。予定だと16:50出発だが大丈夫か?

16:48搭乗開始、16:55頃に着席。17:05頃、出発し南寧呉圩国際空港を離陸。機内サービスで水とサンドウィッチが配られる。サンドウィッチがショボイぞ・・・。

ハノイ・ノイバイ国際空港

ここからはハノイ時間で表記する。北京との時差は-1時間で東京時間19:00、北京時間18:00、ハノイ時間17:00という関係になる。

17:03にノイバイ国際空港に着陸。約20分遅れでベトナム・ハノイに到着である。17:14頃、扉が開き降機する。

まずはベトナム入国のためにイミグレーションへ向かう。ターミナルの端の方だったようでかなり歩いてイミグレーションの入国審査の列に並ぶ。5分ほどで順番が来て入国審査では入国カードとかは無く、そのままパスポートと乗ってきた飛行機の航空券を出すだけで入国スタンプが押される。15日のノービザ入国だが帰りの航空券とかは何も言われず。

続いてターンテーブルで受託手荷物のバックパックを回収。税関申告するものはないので、そのまま税関通過して到着ロビーに出る。17:35頃、無事ベトナム入国完了。到着ロビーは1Fになり、両替所、ファストフード店、SIMカード屋、ATMまで揃っている。あと、タクシーの運ちゃんが客引きしていた。

ハノイ市内へは、国際線の第2ターミナルから無料の連絡バスで国内線の第1ターミナルへ移動して、7番と17番バスで移動できる。あとちょっと高いがリムジンバスも運行されている。

今回はハノイ市内へは行かずノイバイ国際空港で1泊する。明日ハノイから香港へ移動するからだ。

とりあえず1Fは一通り見たので2Fへ移動。まずは2Fのトイレへ。さすが新しいターミナルだけのことはありきれいだ。ウンコやり逃げとかもなくちゃんと流されている。さすがベトナム!衛生的だ!

2Fのトイレ近くにはカプセルホテルっぽい宿泊施設がある。料金は空港なので高いだろうが仮眠することが出来る。宿泊施設の向かいには手荷物預かり所があるのだが係員暇そうにしている。他にも2Fにはレストランがあり食事可能だ。

続いて3Fへ移動。
ここは出発ロビーになりファストフード店が数件営業していた。

最後に4Fへ行く。
4Fはフードコートになっている。

4Fはファストフードではなくレストランでアオザイ着たお姉ちゃんがいたりして高そうな雰囲気だ。おそらく日本でブヒブヒ唸っているブタはお姉ちゃんに惑わされて引っかかってしまうかもしれない。

フードコートは金持ちの世界になっており自分には縁がないな。

こちらは4Fからみた3Fの出発ロビー。出発ロビーは結構広いのだが利用客はまだ少ないようで空いている。新しいターミナルなので、まだまだ処理能力には余裕があるようだ。

ノイバイ国際空港で1泊

17:55頃、出発ロビーでの寝床を確保。トイレ近くのベンチで横になれるようになっている。これで明日の朝まで約12時間半の待機だ。いや、ノイバイ国際空港で空港寝かな。

明日はジェットスターでハノイから香港へと移動する。20:00頃になると夜便の乗客で混雑してくる。22:00頃まで混雑して徐々に混雑が解消へ向かう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

ハノイで空港寝

00:00になり日付が変わる。バーガーキングが営業終了している。隣のstar cafeは営業しているな。他の店も閉まっていたり営業していたりする。自分は空港のベンチで寝る。ほとんど人がいないので寝床のベンチは自由に選べる。

05:00に起きる。
バーガーキングが営業しており早朝便の利用客に会わせて開店するようだな。06:00頃になると4Fのフードコートも明かりがついている店が多くなる。この時間になると食べるのには困らないようだ。

ハノイ→香港

07:25頃、チェックインカウンターに並ぶ。07:35からチェックイン手続きが始まる予定だが既に始まっており5分ほど並んでチェックイン完了。

07:35頃、イミグレーションに並ぶ。出国手続きは問題なく次の保安検査へ。保安検査では手荷物や財布などX線検査に通すが、自分は金属探知機を連チャンで鳴らして靴とベルトをX線検査に通して、ようやく金属探知機鳴り止む。

で、財布の中身確認があったがベトナム・ドンや米ドルは少ないので問題なし。もちろん抜き取りとかもないので大丈夫。ドンや外貨の大量持ち出しに警戒しているのか?07:50頃、無事出国手続き完了。

空路で出入国だとパスポートのスタンプに飛行機のマークが入っており陸路だと車のマークになる。ベトナムの出入国スタンプは一目見ただけで交通手段が分かる。

免税店見物しながら搭乗口へ移動。07:55頃、搭乗口に到着。

今回はジェットスターのBL678便でハノイ→香港へと移動する。
2016/10/17 ハノイ09:35->12:25香港
運賃はエコノミークラスで2083945ドン、約2時間の移動になる。

09:40頃、搭乗開始。既に出発時刻は過ぎて遅れが発生している。機内はLCCなので座席の間隔は狭くデブは座れないな。まあ運賃安いし移動するだけなら文句なしだ。09:50頃、扉が閉まり出発だが、機体が動き出したのは09:55になる。

ノイバイ国際空港は軍民共用空港なので戦闘機の格納庫が見える。

10:07に離陸して香港へ向かう。

機内は意外にも空席が目立ち、数えてみると20席以上空席が確認できる。LCCでこの空席は問題ではないか?自分の席の列は自分一人だけで残りは空席だ。

香港

この先は時差を+1時間にして北京時間で表記する。

12:40に香港国際空港へ着陸、12:45頃、降機。約20分遅れか。
12:55頃、空港内の新交通システムのホームに到着。新交通システムでイミグレーションまでターミナル内を移動。

13:05頃、イミグレーションに到着。出入国カードを記入するが隣の中国人のおばちゃんに出入国カードの代筆を頼まれ記入。老眼でパスポートの字が小さくて読めないらしい。おばちゃんは中国人に頼んでいるつもりのようだが、こちらは小日本なんだけど・・・。

13:10頃、イミグレーションの列に並ぶ。順番が来てパスポート、出入国カード、乗ってきた航空券を窓口に提出する。入国審査は問題なく、パスポートと出入国カードの2枚目が返却される。返却された出入国カードの2枚目が出国カードとなる。

そして、香港は入国スタンプが廃止されているのでスタンプ代わりに入国シート(入境標籤)も受け取る。この入国シート(入境標籤)は香港滞在中に持っていないといけない。一応持っていないといけない決まりのようだが実際はゴミ箱行きになっていることが多い。

13:20頃、イミグレーション通過、13:25頃、受託手荷物回収、税関通過し香港入国完了。13:35頃、エアポートエクスプレス(機場快線)に乗車して香港市区へ移動。130Km/hで走行していくが車内は快適で走行音が少なく静かだ。青衣、九龍、香港と停車していく。香港駅までの運賃は100香港ドルになる。自分は次の青衣までなので運賃は60香港ドル。

13:50頃、青衣で下車して東涌線に乗り換え、南昌駅で西鉄線に乗り換え、14:20頃、紅磡駅に到着。

東鉄線の羅湖行きに乗り換える。15:10頃、羅湖駅に到着。青衣→羅湖の運賃は40.5香港ドルなのだがエアポートエクスプレス(機場快線)からの乗り継ぎだと無料になっていた。

中国入国・深圳

改札を出てイミグレーションに並び香港出国。そのまま中国本土へ移動する。中国側イミグレーションでは入国拒否や別室案内とか因縁つけられずにいつも通り入国スタンプが押された。15:30頃、中国入国。そのまま深圳駅前から101路バスに乗車して運賃2元で康佳集団へ移動。

深圳僑城旅友国際青年旅舎

16:50頃、深圳僑城旅友国際青年旅舎(深圳侨城旅友国际青年旅舍/Shenzhen LOFT Youth Hostel)に到着。3人ドミトリーで1泊75元(会員料金)だが去年は70元だったので5元値上げしている。深圳は物価上昇が激しい。期限切れの会員カード(50元)を新しくしてもらい、今回は3泊する。

寝床は確保したので明日、明後日は深圳でどう過ごすかだな。また香港へ行ってこようかな。

今日はまだ何も食べていなかったので近くのスーパーマーケットで食料買って夕飯にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.9元
宿泊費 225元 1泊75元(会員料金)×3
バス 2元 路線バス
会員カード 50元 YHA CHINA会員カード
合計 296.9元
項目 金額 備考
鉄道 60香港ドル MTR
合計 60香港ドル

雲南省楚雄 彝人古鎮

雲南省旅行記2016

大理→楚雄

08:20頃、宿をチェックアウトして人民路口のバス停から崇聖寺三塔専線のバスに乗車。2階建てバスなので運賃は3元。09:20頃、終点の火車站で下車、大理駅に到着。いつもの切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

今日は大理から楚雄へ移動する。乗車する列車は10:04発、麗江→昆明のK9608次、席は硬臥代硬座、運賃は36.5元、距離175kmになる。硬臥代硬座なので寝台の硬臥の下段に4人座って座席扱いになる。

09:50頃、改札が始まりホームへ。

まずは行先票の撮影。

今回は改札の先頭を確保できず乗車口に並ぶが割り込みが発生して列は崩壊、実際は群れに飛び込む状態。

楚雄

定刻通り10:04に列車が発車。13:30頃、21分遅れで楚雄駅に到着。楚雄は楚雄彝族自治州の州都になり、そこそこの規模の都市だ。それでも大理に比べれば田舎だ。

まずは切符売場へ向かう。田舎の駅なので窓口は全部で3つだけだ。窓口全部開いていたが自動券売機の使い方が分からない利用客が列を作っており15分ほど並び明日の昆明行きの切符を受け取る。

駅前のバス停から運賃1元の1加路のバスに乗車。

駅前からは1加路、6路、13路のバスが出ている。14:20頃、兆順第一城のバス停で下車し歩いていく。

Qunar.comの罠が・・・

14:35頃、Qunar.comで予約していた雅典娜酒店に到着。酒店を名乗っているからそこそこの設備かと思ったら前台ではオバチャンが昼寝中・・・。これは招待所や旅社の前台と同じじゃねえか!とにかく登記をするが壁にある営業許可証に表記されている名称は酒店でなく旅社になっている。オバチャンが寝ている時点で怪しいと思ったがやはり旅社であったか。

部屋は1泊45元の2人部屋でトイレ・シャワー付きだ。

部屋にあるテレビは今時珍しいブラウン管テレビ。設備は古い。

楚雄彝族自治州博物館

15:00頃、楚雄彝族自治州博物館に到着。入場料無料、身分証不要で地元民が自由に見物している。

建物がいかにも彝族の博物館という力の入れようで、何となく展示内容が予想できてしまう。

展示内容は雲南省定番の茶馬古道だ。

馬幇たちが使っていた道具が収集され展示されている。

メインの展示はもちろん彝族である。彝族の民族衣装を中心に展示され力が入っている。

15:20頃、楚雄彝族自治州博物館を出る。バス停でバスを確認して次の彝人古鎮を目指す。

15:25頃、州博物館のバス停から5路のバスで彝人古鎮へ向かう。運賃は1元、16:00頃、彝人古鎮のバス停で下車。

とりあえずバス停でバス情報を確認。

彝人古鎮

彝人古鎮は楚雄で一番の観光地になる。古鎮を謳っているが実際は新しく作られた土産物屋、レストラン、宿泊施設が集まった観光商業街で外観が古鎮を模している。

彝人古鎮の内部には彝人部落という観光地があるのだが、ここは有料になっている。入場料は確認するのを忘れた。

彝人部落は名前の通り彝族の集落を再現しており内部に土産物屋やレストランがある。

あと酒の量り売りもやっていたりする。奥の方は入場券がないと入れないので何があるかは不明。

彝人古鎮を散歩するが、まあ何というか・・・。ここって本当に彝族の街を再現しているのか?どうも漢族の古鎮のような・・・。

土産物屋はミャンマーの翡翠が売られていたりして雲南らしいのだが、新しい建物ばかりで古鎮の名称を使うのはどうかと・・・。

臭豆腐砂鍋米線

彝人古鎮の米線屋で臭豆腐砂鍋米線(10元/約170円)を食べる。土鍋の米線に臭豆腐が入っており、なかなか美味く唐辛子入りスープで汗が吹き出る。

楚雄客運北站

17:15頃、彝人古鎮のバス停から5路のバスに乗車。運賃1元、北客運站のバス停で下車。17:30頃、楚雄駅近くにある北バスターミナルの楚雄客運北站に到着。

バス情報を確認する。昆明、禄豊、南華行きのバスが多い。利用価値が高いのは昆明へのバスだ。

昆明行きのバスさえ抑えておけば心配ないだろう。

宿追い出される

19:00頃、宿に戻ると店番のおっちゃんが「外人泊められない」と言って返金処理して追い出しにかかる。この時間になって追い出されるのは困るのだが、19:10頃、宿を追い出された。この時間では既に昆明行きの列車は無いし、最終バスは19:15で間に合わない。

仕方がないのでQunar.comで近くの外人OK宿を予約していく。慢悦酒店で今度はちゃんとした酒店だ。で、登記の段階でお姉ちゃんに「外人泊められない」と・・・。以前は外人OKだったけど公安局が厳しくて外人お断りになっているという事であった。Qunar.comに連チャンで騙された。

お姉ちゃんが派出所に1泊だけ出来るか確認の電話をしてくれたが、楚雄州賓館でないと外国人は泊められないということであった。保山も厳しかったが楚雄も厳しいな。雲南省は宿の確保は楽な感じだったのだが、外国人規制が雲南省でも厳しくなっているようだ。

楚雄駅前で野宿

6路のバスで20:40頃、楚雄駅に戻ってきた。今日は日本の駅前留学に対抗して、このまま駅前野宿になる。

楚雄駅は24時間駅ではないので待合室で寝るという駅寝が出来ず駅前野宿しか出来ない。06:10に切符売場と待合室が開くので約9時間の辛抱だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 8元 路線バス
合計 27元

楚雄→昆明

とりあえず02:00頃の楚雄駅前。賓館の看板は照明が消えている。

06:10頃、切符売場と待合室が開く。駅前野宿終了で、まずは切符売場で11:20発のZ8604次の切符を07:10発、Z8614次に変更(改签)する。この変更は1度しかできないので要注意だ。続いて切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

今回の列車は07:10発、楚雄→昆明のZ8614次、席は軟座、運賃52.5元、距離183kmになる。席が久しぶりの軟座になるのだが、軟座の車両だけの編成という贅沢な仕様だ。言い方を変えればボッタクリ編成だが・・・。

06:50頃、改札が始まりホームへ。まだ外は薄暗く日の出前で撮影には向かない。

車両はRZ25Tで最高速度は160km/hだ。

乗車すると軟座なので2列+2列になっている。

座席は硬座の直角とは違うし肘掛け付きの豪華仕様だ。

ゆったりとした座席で硬座とは比べ物にならない。

さらに足下には電源コンセントがある。

150Wまで供給できるのでノートPCも取りあえず使えるな。硬座とは世界が違う。

定刻通り07:10に楚雄駅を発車。25Tなので160km/h運転かと期待するがスピードは全く出ずにノロノロ運転だ。やはりカーブが多いので速度は出せないようだ。せっかくの25Tが宝の持ち腐れになっている。

08:45に昆明駅に到着。

ここで行先票を撮影しておく。

ついでに隣に停車していた南京-昆明の行先票も撮影。

昆明大脚氏国際青年旅舍

09:05頃、64路のバスに乗車、運賃0.9元、雲南日報社のバス停で下車する。昆明大脚氏国際青年旅舍(昆明大脚氏国际青年旅舍/Kunming Cloudland International Youth Hostel)に到着。国慶節の民族大移動の避難先としてBooking.comで予約しておいた。

1泊35元の8人ドミトリーに9泊する。寝床は確保したので民族大移動の嵐が過ぎるのを待とう。

ウォルマートで食料調達

昼過ぎにウォルマートへ買い出しへ行く。

インスタントラーメン買い込んで外へ出なくても大丈夫な状態にしておく。

素炒白菜蓋飯

夕飯は久しぶりにイスラム食堂で食べる。今回は素炒白菜蓋飯(11元/約187円)で白菜とピーマンの炒め物がご飯の上に載っている。白菜とピーマンの炒め具合がちょうどよく美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 50.4元
宿泊費 315元 1泊35元×9
バス 0.9元 路線バス
合計 366.3元

昆明北駅

13:10頃、潘家湾のバス停から61路のバスに乗車。運賃1.8元、火車北站で下車。13:35頃、昆明北駅にやってきた。

7年ぶりぐらいに訪れたのだが、博物館だった駅舎が建て替えられフランスが建設した当時の駅舎のイメージで新しい博物館兼駅舎に建て替えられていた。雲南鉄路博物館は展示内容拡充で閉館中であった。

昆明北駅から運行されていたメーターゲージの鉄道は運行中であった。

これがメーターゲージの時刻表。

帰りに今日も買い出しでウォルマートへ。

ペプシ2.5L(4.9元/約83円)で激安だったので購入しておく。ちなみにペプシ600mlが2.5元なので2本買うなら絶対2.5Lがお得だ。

夕方は近くの市場で河口産バナナ2kg(9元/約153円)を購入。雲南省にいるからにはフィリピン産とかの輸入品のバナナより河口産のバナナを買うべきであろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.2元
バス 2.8元 路線バス
合計 34元

雲南省大理 洱海一周&世界ジオパーク 蒼山トレッキング

雲南省旅行記2016

大理金玉縁中澳国際青年旅舍

雨降って天気悪いが昼前に大理沐府国際青年酒店をチェックアウトして大理古城の中を歩いて行く。

Qunar.comで予約しておいた大理金玉縁中澳国際青年旅舍(大理金玉缘中澳国际青年旅舍/The Jade Emu International Guesthouse)へ移動。Booking.comでも予約できるがQunar.comの特価で1泊16元だ。今回は7泊で宿泊費は予約時に支払い済み。Lonely Planet China2015年版にも掲載されており欧米人御用達宿である。

6人ドミトリー(共用トイレ・シャワー)を予約しておいたが、今回も8人ドミトリー(トイレ・シャワー有り)になる。ここはトイレ・シャワーの湿気が酷いとか文句言いたい放題なのだが、何故か長期宿泊してしまう。なんだかんだ文句を言っても、宿代安くて静かなのでちょうどいいという事だな。

昼食はいつもの快餐屋へ。おかず3品とご飯で5元(約85円)だ。

大理古城にスターバックス

食後に工事中だったスターバックスを見に行ったら営業していた。ついに大理古城にもマクドナルドに続いてスターバックスが進出した。ケンタッキーはいつ進出だ?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

崇聖寺三塔

09:20頃、崇聖寺三塔にやってきた。ここは大理の定番ボッタクリ観光地になり入場料は121元で貧乏人お断りになっている。なので、自分は入れないので外から見物だ。朝から金持ちの土豪観光客で賑わっており開発業者はボロ儲けのようだ。

とりあえず広場から三塔は見えるので中に入らなくても記念撮影は可能だ。昨日まで雨が降っていたので空気はきれいで遠くの建物もはっきり写っている。蒼山は雲に覆われてダメだけど。

三塔は富士山の写真を撮るのと似た感じで間近で撮るより遠くで撮った方がいいかもしれない。

南詔徳化碑

10:10頃、4路のバスに乗車、運賃2元、太和のバス停で下車。10:40頃、南詔徳化碑に到着。百度だと20元取られるみたいな情報があったが、入口には誰もおらず出入り自由。料金表とかもないので無料のようだ。

南詔徳化碑は名前の通り南詔国関連の遺跡になり太和城遺址の一部になる。太和城遺址は南詔国(737-779)の都城になり、南詔徳化碑は太和城にあり、石碑の高さ3.97m、幅2.46m、厚さ0.6mになり元々は約八千字の文字が刻まれていたが年月とともに風化し現在残っているのは776字になる。唐の大暦元年(776)に建立され南詔国の歴史が刻まれていた。

この太和城から滇藏茶馬古道が北へ伸びており麗江、シャングリラ、徳欽を経てチベットへ入る。石碑がなければ気付かないだろう。

残っている滇藏茶馬古道を北へ歩いていけば風陽邑(凤阳邑)の滇藏茶馬古道へとつながる。

こちらが南詔徳化碑になる。

碑亭が建てられ石碑が保護されているが文字はわずかに残るだけだ。

11:40頃、太和のバス停から4路のバスに乗車、運賃2元、紅龍井のバス停で下車して宿へ戻る。昼食は大理古城の快餐屋で野菜のおかず3品とご飯だ。これで5元、ご飯はお代わり自由。

将軍洞

12:55頃、人民路口のバス停から4路のバスに乗車、運賃2元、陽洱小区のバス停で下車。徒歩1分ほどの所にある外貿大楼のバス停で12路のバスに乗り換える。昆明の公交ICカードで運賃0.9元。

14:00頃、将軍洞に到着。入場料は良心的な2元だが地元民は無料のようで顔パスだ。観光客は遠回りすれば別の道から入ってタダで見物できるようだが・・・。

蒼山の麓にある将軍洞は将軍廟とも呼ばれ清代に建立される。明末清初に大理の人々が唐の将軍である李宓を記念して本主廟として建立した。李宓は唐朝の雲南都督兼侍御史であり、唐の天宝13年(754)に玄宗が李宓を総帥として南詔国征討に10万の兵を送る。天宝戦争と呼ばれる唐朝と南詔国の戦いが始まるが唐軍は惨敗し李宓も戦死してしまう。

参拝客が多く賑わっているのだが、将軍洞は参拝客だけでなく蒼山からの湧き水を汲みに地元民が多く訪れている。

本殿には多くの参拝客がお供え物を持ち込んでいる。

こちらでは蝋燭に火を灯している。

本殿には唐の将軍である李宓が祀られている。


そして、本殿前には爆竹を鳴らす場所が設けられており爆竹の持ち込みOKである。当然ながら将軍洞に爆竹の爆音が鳴り響きます。

将軍洞の裏手には崖に「龍泉」と刻まれた滝がある。

ネズミ大量発生

将軍洞に戻ってくるが将軍洞の前に鶏を絞める小屋があるのだが・・・。


小屋を見ると鼠が大量に発生している。絞めた後にきちんと片づけていないので鼠の餌が豊富で衛生状態が劣悪になっている。このような光景は今まで見たことがない。これが中国の衛生環境なのか?

そして、極めつけがこの鼠小屋の水道で地元民のおばちゃんが水を汲んでいる。いくら蒼山の湧き水といっても鼠小屋で汲むのは不衛生だろう。色々と病原菌のおまけが付いてくると思うぞ。

15:30頃、12路のバスに乗車、昆明の公交ICカードで運賃0.9元。15:45頃、市医院で下車してウォルマートへ。

非常食の飴と大理ビールV6 470ml(3元/約51円)を購入するが、レジ前で並んでいると後ろのおっちゃんが床に痰を吐く。ウォルマートにも痰吐きのおサルさんが来店するのか・・・。中国のウォルマートは色々な意味で凄い。日本では西友で買い物してもレジ前で痰吐きするおサルさんには遭遇したことがないぞ!

久しぶりに大理ビールV6を飲むが大理も秋に突入して涼しくなってきたので夏のように格別に美味いとは思わなくなってしまった。

ちなみにV6はアルコール度数2.5%だ。16:30頃、8路のバスで大理古城へ戻る。運賃は2元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.2元
バス 9.8元 路線バス
将軍洞 2元
合計 28元

洱海一周:大理古城→喜洲

08:10頃、宿を出て大理古城の西門へ向かう。西門の北側に洱源行きのバス停車場があり、喜洲古鎮へ向かうことが出来る。今日は天気がよいので洱海を一周してみる。まずは喜洲を目指し洱源行きのバスに乗車する。08:20頃、バスが発車、喜洲まで運賃は6元だ。国道214号を北へとバスが走る

喜洲古鎮

08:50頃、喜洲への分かれ道で下車して東へ歩く。下車地点にはボリタクのおっちゃんが待機中であったが素通り。09:00頃、省道221号を越えて喜洲古鎮に到着。入口では馬車が待機中で観光地の雰囲気が漂う。

入口には大理古城や下関へ戻るバスが待機中。帰りの交通手段は問題なし。

ここは喜洲古鎮の牌坊なのだが有料観光地の喜韵居への入口で古鎮の入口という訳ではない。

喜韵居の入場料はボッタクリの60元で貧乏人お断り。金持ちの土豪観光客が入場して見物していくが外から見る限り60元の価値があるかは疑わしい。

09:20頃、厳家大院博物館に到着。入場料は30元なので外から見物するだけ。厳家大院は百年以上の歴史があり清末期から民国初期にかけて完成した「三房一照壁」「四合五天井」「六合同春」と呼ばれる風格を持つぺー族伝統民居である。

厳家大院周辺が四方街と呼ばれる喜洲古鎮の中心街になり、四方街の中心にある牌坊が題名坊。この題名坊が喜洲古鎮の中心地といった所かな。

四方街に色々と店があるのだが雰囲気は悪くない。

建物は新しいのもあるが景観に溶け込んではいるので問題なさそうだな。

四方街周辺を散歩してみるが古い街並みが少し残っている。

通りから路地へ入っていく。路地は人がおらず静かで奥へと進む。

奥へ歩いていくと古民居の趙府に到着。個人宅だが入場料払えば見物できる。

他を歩いてみると古民居が結構残っている。古民居は政府の保護対象になっており勝手に取り壊し建て替えは出来ないようだ。

ここは喜洲古鎮の東にある東安門。古鎮の東の入口のようだ。

東安門周辺は外壁が剥がれた古い建物がいくつか残っておりなかなか雰囲気が良い。

迷路のようになった路地を歩いて整備されていない建物を見物していく。

再び観光用に整備された通りに戻ってきた。

喜洲粑粑

喜洲古鎮名物の喜洲粑粑(10元/約170円)を食べてみる。観光地価格で高く妥当な価格は5元ぐらいか?具材に肉が少し入っている。味は油餅より少し美味いぐらいで、話のネタに1度食べれば十分。

古鎮の入口へ戻るために土産物街を歩いて行く。

紫雲山寺

土産物街を過ぎると紫雲山寺の山門が見えてきたので見物していく。紫雲山寺は創建は明代になり斗母閣と呼ばれていた。斗母は道教の女神で龍漢年間の周御王の妃で「紫光夫人」とも呼ばれていた事から斗母閣は紫雲山とも呼ばれた。

現存する建築物は清代に建てられたものになり、道教、仏教、儒教が融合した建築物になる。

荒れ寺に近い状態なのだが、見物していると扉に蜀魏呉の文字を発見!

これは何かあると思い入ってみると関羽、関平、周倉の三像があり外からは分からず隠された関帝廟になっていた。

寺の奥にあるのが斗母閣になり、ここが紫雲山寺の本殿になる。

11:00頃、喜洲古鎮の西にある正義門にやって来た。ここが古鎮の西門になるようで目の前に省道221号が通っている。

喜洲→双廊

11:05頃、双廊行きのバスに乗車、双廊までの運賃は18元。省道221号を北へと走り蒼山と稲刈り中の田圃を眺めながら双廊へ向かう。

11:20頃、洱海の北にある江尾の手前でバス乗り換えになる。この先の道路工事でバスが通れないので待機していた白タクで双廊まで移動になる。

ここでバスとお別れだ。

乗客全員が白タクに乗り換え双廊へ移動。

双廊古鎮

11:50頃、双廊の北側の入口に到着。双廊古鎮と言うが実際は土産物屋、レストラン、宿が並ぶ観光街で古鎮という雰囲気は感じられない。ちょうど双廊古鎮は下水道工事の真っ最中で通りは穴だらけだ。

一応は古鎮を名乗っているので古戯台がある。だが、古戯台と言っても老人たちの集会所と化している。

双廊の北から南へ歩いていくが新しい建物ばかりで古鎮というより、ただの観光街になっており観光客で賑わっている。

12:15頃、双廊魁星閣にやってきた。双廊魁星閣は清の光緒3年(1877)に建立され、民国24年(1935)に修復される。
双廊で数少ない古建築だろう。

双廊の全景で洱海に面した街でそこそこの規模だ。

こちらは双廊最大の観光地になる南詔風情島。洱海にある小さな島で双廊から船で渡る。入場料は50元。

双廊→挖色

13:00頃、双廊の南側の入口に到着。双廊から挖色はバスが走っていない。正確には双廊から大理駅へのバスが1本走っているようだが実用的ではない。他にも洱海を一周する観光バスが走っているのだが、道路工事の影響なのか走っておらず。で、白タクの運ちゃんに聞いてみると「挖色へは行かない」とか乗車拒否、下関までの長距離でないとやる気なしなのか?まあ、双廊から約12km環海公路を歩いて挖色へ向かう。

14:50頃、双廊と挖色の境界まで来たようだ。

洱海沿いに環海公路をひたすら歩いて行く。

15:10頃、鹿鵝山遺址に到着。鹿鵝山遺址は新石器時代の遺跡になるが近くには観音閣があり観光客もそこそこいる。

こちらが観音閣から見る洱海。

挖色→下関(大理)

15:45頃、挖色に到着。

挖色は古鎮ではなく洱海の景色を楽しむ所のようだ。

洱海沿いに環海公路を南へ歩いていくと大理(下関)行きのバスが停車しているのを見つける。15:50頃、下関(大理)行きのバスに乗車、運賃は11元。バスがすぐに発車して洱海沿いに南へ走る。

途中で洱海に浮かぶ小普陀と呼ばれる小さな島の近くを通過。小普陀は挖色の一番の見所になる。

挖色→下関(大理)の景色はなかなか良く見応えありだ。

17:00頃、大理駅近くの大理汽車客運站に到着。17:20頃、支2路のバスに乗車。昆明の公交ICカードを使い運賃は0.9元、市医院のバス停で下車してウォルマートへ。ワイン買ってから8路のバスで大理古城へ戻り洱海一周が完了。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 47.3元
バス 6元 大理古城→喜洲
バス 18元 喜洲→双廊
バス 11元 挖色→大理(下関)
バス 2.9元 路線バス
合計 85.2元

大理古城散策

今日は昨日に続き天気が良い。土曜日で各地から金持ち土豪観光客が押し寄せているのかと思ったら意外にも空いている。

夏休みが終わり9月になると観光客が減ってくるようだ。土産物屋街は空いており前に進むのが楽だ。夏休み中は人多すぎで歩くのも大変であったが、かなり平和になってきたようだ。

この辺も青空がよく見えて平和だ。

大理古城の南門までやって来た。夏休み中は団体の観光客で溢れていたが、土曜日の昼時でもこの状態。信じられないくらい平和な光景だ。

南門の楼閣から見る大理の街と蒼山は天気が良いと見応えあり。天気が悪いと蒼山が雲に覆われてダメだけど。

こちらは角度を変えて、城壁、一塔寺、蒼山が見える。天気が良くても蒼山の山頂部分は雲がかかっている。山の天気は変わりやすいようだ。

これは大理古城内部になる。天気が良いので遠くに三塔が見える。

大理の地酒

快餐屋で昼食食べて宿へ戻り昨日購入しておいた雕梅酒158ml(4.5元/約76円)を飲んでみる。雕梅酒は大理ペー族自治州洱源県特産の梅酒になり大理の地酒といったところかな。アルコール度数は26%で中国酒の中では低めになる。味の方はあまり辛くはないが少量でも結構酔う。

こちらは青梅酒158ml(5元/約85円)で同じメーカーの梅酒だ。アルコール度数は22%になる。この2種類の地酒は日本で言えばワンカップの日本酒に相当する感じかな?地酒飲んで酔ったのでそのまま寝込む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

蒼山トレッキング

08:00頃、宿を出て崇聖寺三塔へ向かう。今日は蒼山をトレッキングするので崇聖寺三塔近くから登山を始める。崇聖寺三塔に沿って蒼山へ向かう。途中で饅頭屋のおっちゃんが電動スクーターで移動販売していたので豆沙包3個(3元/約51円)を購入して朝食に食べる。

崇聖寺三塔を過ぎると集落がなくなり山道の盤山公路になる。

09:00頃、山道を歩いていると前方で御犬様たちが行く手を阻んでいる。御犬様たちとしばらく対峙していると、御犬様たちが徐々に後退していく。そして、入場券売場に到着。

御犬様たちは番犬だったようでおっちゃんが出てきて一喝され大人しくなる。入場券を買おうとしたが、入場券売場の鍵を持ったのがまだ来ていないということで足止め。

09:10頃、鍵持ったおっちゃんが出勤してきて入場券購入。入場料は40元。蒼山は世界ジオパークに認定されている。

再び蒼山の山道を進んでいく。

10:45頃、標高2600mの白雀寺に到着。

寺の詳細は不明だが本堂の仏像は立派だ。

寺の裏手にある牌坊が雲游坊で、ここが分かれ道になる。牌坊の奥が玉帯雲游路になり進めば梅溪、桃溪、中和寺へと抜ける。牌坊を通らずそのまま山道の盤山公路を登っていくとテレビの中継局がある小岑峰(4092m)、玉局峰(4097m)の洗馬潭へ行き着く。ここではそのまま山道の盤山公路を登っていく。

天気が良いので蒼山がよく見える。山頂部分は雲が出ているがそれでも山頂部分が隠れていないのでかなり天気は良い。

誰もいない山道をひたすら登っていく。

13:20頃、標高3200mまで登ってきた。麓は標高2000mになるので高低差1200mを登ったことになる。ここまで登ってくると洱海がよく見える。

崇聖寺三塔も遠くに一望できる。三塔の隣に大きな空き地があるので何やら新たな大規模開発の気配が漂う。高級住宅地か観光施設でも建設されるのだろう。

山道を更に登っていくが誰も居ないのにゴミのポイ捨てが酷い。

日本の富士山も似たような状況であるが、蒼山にも人の姿をしたおサルさんが生息しているようだ。蒼山は世界ジオパークなのだが・・・。やはり武警がおサルさんを害獣駆除するしかないだろうな。

13:50頃、山道の盤山公路と遊歩道の分かれ道までやって来た。ここで盤山公路は終わりになり車はこれ以上進めない。車をチャーターした観光客はここから遊歩道を歩いて小岑峰(4092m)、玉局峰(4097m)の洗馬潭へ向かうことになるので、ここで運ちゃんたちは客が戻ってくるまで待機となる。

ここからまだ標高差が約900mもあるので今からだと日没前に戻ってくる自信がない。玉局峰(4097m)の洗馬潭まで行けばロープウェイで麓まで降りられるが、それなら初めからロープウェイで登った方が楽だしな・・・。大人しく引き返して雲游坊から中和寺を目指そう。

洱海を眺めながら山道を下っていく。

玉帯雲游路

15:35頃、雲游坊まで戻ってきた。ここから遊歩道の玉帯雲游路を通り桃溪、中和寺へと向かう。

遊歩道と言っても道は細く薄暗い。途中では草が道が覆われ獣道に近い区間もある。道を踏み外せば谷底だ。

15:50頃、梅溪に到着。前方から白人さんたちがやって来る。中和寺まで道は通っているようだな。

溪谷に掛かる橋を渡り梅溪を越えていく。

桃溪

16:20頃、桃溪に入る。対岸の桟道を見る限りだと、かなり深い溪谷で奥まで進まないと溪谷を越えられないようだ。

溪谷の奥へと進むが崖に沿って作られた柵のない桟道を進んでいく。谷底はかなり深く怖くて下は確認できない。

足元に注意しながら桟道を進み溪谷の奥へと向かう。

16:30頃、ようやく桃溪の奥に到着。ここからはちゃんと整備された道になっており比較的安全になる。

桟道の道幅は広く、転落防止の柵もあり一気に溪谷を下る。

でも、所々で落石注意の看板が出ているので注意は必要だ。

桃溪を通過すると洱海周辺が一望できる。ここからの眺めはなかなか良い。

崇聖寺三塔も遠くに確認できる。

中和寺

17:05頃、前方から人の声が聞こえてきた。中和寺にようやく到着。中和寺は南詔国(738-902)の頃に創建され、明の嘉靖年間(1522-1566)に再建される。現在の残る建築物は清の光緒年間に建てられた物になる。

中和寺の隣には中和索道がありリフトで麓まで降りられる。金持ちはリフトで昇り降りしていく。

貧乏人の自分は登山道を歩いて降りていく。

18:05頃、登山道を抜けて中和村に到着。舗装された道を下っていくと、ちょうど元世祖平雲南碑の近くに出る。とりあえずトレッキング完了で無事に帰ってきた。蒼山のトレッキングはかなり疲れるのでロープウェイで一気に上へ登って歩いて降りてくるのが良いだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.9元
蒼山 40元
合計 50.9元

粑肉餌絲

今日も天気が良いのだが昨日の蒼山トレッキングで足痛くて思うように動けず。昼頃、昼食食べにようやく外へ出る。巍山料理の食堂で巍山名物の粑肉餌絲(8元/約136円)を食べる。餅に似た食感の餌絲は結構癖になる。

古城を歩いていると小包配達中の電動三輪を見かける。荷物満載で屋根にまで載せているが、もし日本で同じことしたらパトカーや白バイに呼び止められてしまうだろう。交通ルールがあってないような中国だから出来ることだな。

洋人街までやって来たが、乞食が営業中だ。

でも、この乞食は初顔だな。普段は別の場所にいるのか?そういえば、9月になってから乞食が少なくなっている。夏休み中にいつも同じ場所で見かけた乞食たちの姿が消えている。これは城管に大理古城から追い出されたのか?それとも観光客が押し寄せる夏休み中に外地の乞食たちが出稼ぎで遠征に来ていたのか?

当西蒙阿依伦白葡萄酒

ウォルマートで購入したワインを飲んで一眠り。今回のワインはウォルマートのプライベートブランドで当西蒙阿依伦白葡萄酒750ml(19.8元/約336円)になる。

スペインからの輸入品でカスティーリャ・ラ・マンチャ州産になり白ブドウ品種のアイレン(阿依伦)を使用している。
アルコール度数は11.5%でちゃんとしたワインだ。同じ価格帯の中国産になると水、砂糖、アルコールといった混ぜ物がされているのがあるので輸入品でちゃんとしたワインは凄い。スペインのワインは製造コストが安いのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
合計 13元

崇聖寺三塔

07:55頃、崇聖寺三塔を訪れる。今日は早めに出てきたので雲のない蒼山を背景に三塔を見物する。

ちなみに崇聖寺三塔の入場料は121元でボッタクリ、ネットだと入場料は88元でほんの少し安くなっているのだが・・・。三塔の他にあるのは新しく建設された巨大寺院の崇聖寺だ。でも、入口で様子を窺う限り僧侶のいる気配はなく観光用の寺院になっているようだ。

餌絲屋の選び方

朝食は餌絲屋で粑肉餌絲(10元/約170円)を食べる。看板に巍山粑肉餌絲とあるので本場の味であろう。

餌絲を食べる時は看板に巍山や大理白族風味とかある地元民の店は経験上ハズレが少ない。逆に北方面食の看板のある店やイスラム食堂はハズレが多い。北方面食の看板のある店は北方人の麺屋なので刀削麺とかは美味いが雲南の餌絲は微妙で、イスラム食堂だとスープが牛肉麺と同じだったりするので餌絲を食べているはずだが牛肉麺の感覚が・・・。
もちろん粑肉は豚肉だから扱っていない。なので、地元民の餌絲屋が一番良いだろう。

09:30頃、宿に戻るが雲のなかった蒼山が雲に覆われている。1時間ほどで雲に覆われてしまうとは・・・。蒼山の天気は変わりやすい。

一根麺

昼食は巍山名物の一根麺(12元/約204円)を食べる。長い一本の麺だけで作られた麺料理だ。

一見すると普通の太麺なのだが切れておらず一本の麺だけになっている。巍山名物なので粑肉も入っている。

風花雪月ビール

食後は超市で風花雪月ビール470ml(4.8元/約82円)を購入。

以前購入したことがあるが、今回のはラベルが新しくなっている。

アルコール度数は2.5%で変わっていないのでラベルだけ変えたのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 34.8元
合計 34.8元

鉄道で雲南省から四川省綿陽へ三国志遺跡巡り

雲南省旅行記2016

昆明駅

04:14頃、昆明駅に到着。

まずは切符売場へ行くが、04:30から販売開始でまだ閉まっている。

5分ほど待つと切符売場が開く窓口は1つしか開いておらず。05:00にようやく複数の窓口が開いて客をさばき始めるが基本的に自動券売機の使い方がわからない人たちやネットで予約といった事が出来ない人たちなので、列車番号や発車時刻とかを把握しておらず窓口で行き先だけ告げて目的地への列車を探してもらうので時間がかかる。

05:25頃、ようやく切符を受け取り、切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ移動。これから約4時間の待機となる。

昆明→成都

まだ早朝なので待合室にはほとんど人はおらず平和だ。

今回の列車は09:52発、K1140次の昆明→成都、席は硬座で運賃は141.5元になる。四川省成都へは西周りの成昆鉄道でなく東周りの貴州省六盤水を経由していく。成都には08:29到着、所要時間22時間37分、距離は1133kmになり、東周りだと成都まで3時間ぐらい余計に時間がかかる。

朝食に売店でカップ麺を購入、駅の売店なので少し高めの5元だ。

07:00過ぎになると徐々に混雑し始めるが列車の本数が多いので待合室から溢れるようなことはない。

08:25頃、改札口の先頭を陣取る。

09:20頃、改札が始まりホームへ移動。行先票を撮影して一番乗りで乗車。

まだ誰もいない車両だが数分後には満席になる。満席なら良いが最悪は阿鼻叫喚の世界になるので要注意だ。

定刻より3分遅れの09:55に列車が発車する。一眠りして目が覚めると既に昼頃で曲靖駅に到着する。30分ぐらいの遅れになっているが中国では列車遅延は当たり前。

曲靖でかなりの乗客が下車して乗車率は7割ぐらいになる。この先の乗車率がどうなるかwww.12306.cnで確認してみると、六盤水で硬座が700枚以上残っている。これだと成都まで空席がかなり発生した状態で平和に乗り鉄出来そうだ。曲靖駅を発車して次は宣威駅の停車だ。宣威までは平地が多く景色にはあまり面白味がないので昼寝する。

13:20に宣威駅到着。30分ほどの遅れだったのが、8分の早着になっている。遅れを取り戻すのはよいのだが、チャイナクオリティでダイヤがいい加減だ。宣威を過ぎると山岳地帯に入っていくがトンネルが多い。たまに見える山岳区間ならではの風景は見応えありだ。車内は空席が目立ち3列シートを一人で占領して昼寝中の乗客もいる。

16:14に六盤水駅到着。雲南省から貴州省六盤水までやってきたが、時刻表だと16:50着なのだが36分も早着。遅れが多いのにあり得ないような早着。ダイヤ編成いい加減では?六盤水駅は四川省方面、雲南省方面、貴陽方面の三方からの路線が交差する要衝なのだがホームに売店とかはない。

17:05に定刻通り発車する。機関車を交換して進行方向が逆になり四川省へ向かう。

19:31に昭通駅到着し、再びに雲南省に入った。列車は9分早着で順調に成都へ向かっている。乗車率は5割くらいで横になって寝ている乗客が多い。昭通は標高2000mに位置しており、この先は標高が下がっていき四川省宜賓、内江を経て成都平原に行き着く。

老害が騒ぐ

20:50頃、イベント発生。ボケた爺さんが寒いから空調の温度上げろと騒ぎ始める。乗務員の兄ちゃんが温度調整をするが老害は機嫌が悪いようで乗務員の兄ちゃんに難癖を付けている。勝手な想像だが老害はこのまま寝ると寒さで漏らしてしまうのだろうか?自分はTシャツなのだが・・・。

で、こちらは撮影させてもらうが大人の事情で途中で撮影中断。最終的には列車長のおばちゃんたちまで登場して老害を静める。個人的にはドブ川にでも沈めればいいと思うのだが・・・。乗務員は老害対応もしないといけないので大変だ。

21:30頃、腹が減ったので車内販売でカップ麺を購入。6元で駅より1元高い。

23:00過ぎになると寝ている乗客や燃え尽きてしまった乗客が多くなり車内は静かになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

成都駅到着

日付が変わり四川省へ入り宜賓を通過する。乗車率は3割ぐらいで車内は平和。

05:45頃、資陽駅に到着。あと2時間ほどで四川省成都に到着だ。乗車率は3割以下で寝ている乗客がほとんどで通路の足が出ていたりして平和だ。

08:07頃、終点の成都駅に到着。22分の早着で中国では滅多にない大幅な早着だ。

駅前では新兵の送り出しが行われている。日本で同じようなことやったら自称平和団体から自衛隊へ抗議殺到だ。

08:30頃、まずは地下鉄1号線に乗車。新南門駅まで公交ICカードで運賃は1.8元。

朝のラッシュで車内はすし詰め状態。おまけにドア付近の中国人は自分の下車する駅でない限りどかない。なので、停車駅ごとにアメフトの如く押しのけて下車するという光景が見られる。さらに乗車してくる中国人は下車する乗客がいても乗車しようとする。ようするに普段の中国である。係員の誘導には従っているようには見えないし・・・。

08:42頃、省体育館駅に到着。ここで自分も下車するために人民の波を押しのけて越えていく。ラッシュ時間の地下鉄は要注意だ。少し休んで体力を回復させて、09:02頃、省体育館駅で新しく開業した地下鉄3号線に乗り換え新南門駅へ移動。09:07頃、新南門駅に到着。

熊猫夫人青年旅舍

駅を出ると目の前がバスターミナルの新南門汽車站で、3分ほど歩いて、09:15頃、Booking.comで予約しておいた成都熊猫夫人青年旅舍(Chengdu Mrs Panda Hostel)に到着。1泊40元の6人ドミトリーでとりあえず2泊する。

で、まだドミトリーが空いていないということで待機。昨日は満室だったようだ。Lonely Planet China2015年版に紹介されているだけのことはあり繁盛している。ドミトリーが空いて寝床を確保。部屋は以前と変わらない6人ドミトリー。ベッドにコンセント、照明有りで問題無し。もちろんWi-Fiもちゃんとつながる。

土豆絲蓋飯

昼食は近くの食堂で土豆絲蓋飯(12元/約204円)を食べる。蓋飯は炒飯と並ぶ定番の御飯系料理だ。明後日の綿陽まで切符と宿を予約しておく。

魚香茄子

夕飯は近くの食堂で魚香茄子(10元/約170円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
宿泊費 80元 1泊40元×2
宿泊費 7.2元 予約:綿陽蒲公英国際青年旅舍
鉄道 18.5元 硬座 成都→綿陽
地下鉄 1.8元
合計 130.5元

武侯祠

朝から天気が悪い。これでは遠出はできないの籠るしかなさそうだ。14:50頃、新しく開通した地下鉄3号線で武侯祠へ行ってみる。新南門駅から高升橋駅で下車して15分ほど歩いて武侯祠に到着。

平日でも入口には観光客が溢れている。入場料は60元だが自分は年間入場券を使い入場する。

まずは劉備像を見物。

続いて奥の武侯祠へ。この辺りは団体さんで混雑している。

廟内の諸葛孔明の像を見て

最後に劉備の墓を見物してユースホステルへ戻る。

夕飯は魚香茄子(10元/約170円)、土豆絲(8元/約136円)とレバーの炒め物を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
地下鉄 3.6元
合計 21.6元

成都→綿陽

朝から雨が降っている。09:50頃、ユースホステルをチェックアウト。10:00頃、新南門駅から地下鉄3号線に乗車。運賃1.8元、省体育館駅で地下鉄1号線に乗り換え火車北站(成都駅)で下車。

10:25頃、まず成都駅の切符売場へ。相変わらず人多い。窓口のおばちゃんと農民工のおっちゃんのバトルも発生しているし・・・。自分の身分証1枚だけで仲間の切符まで購入とかダメでしょ。綿陽行きの切符を受け取り、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

今回は第一候車室で待機になる。

待合室の雰囲気からして乗車バトルにはならない感じだ。比較的平和な移動になりそうだ。

11:10頃、改札口の先頭を陣取る。

今回の列車は12:13発、成都→江油のK9544次だ。途中の綿陽までの乗車で、席は硬座、運賃18.5元、距離は115kmになる。

11:30頃、改札が始まりホームへ移動。乗客が少ないので乗車バトルはなく平和。

まずは行先票の撮影。どうやら成都-揚州がメインで成都-江油は空いた時間を利用して運行されているようだ。

列車に乗車するが、今回珍しく乗務員から身分証提示を求められる。パスポートを提示するが写真欄を確認せず返却、二代身分証だけちゃんと確認しており外人は用無しのようだ。定刻通り12:13に列車が発車し綿陽へ向かう。車内はほぼ満席だが平和だ。

綿陽

14:00に綿陽駅到着だが雨が結構降っている。

蒲公英国際青年旅舍

駅前から40路のバスに乗車。運賃2元、南山寺のバス停で下車する。バス停から10分ほど歩いてユースホステルのある126文化創意園が見えてきた。中へ入り5分ほど歩いて予約しておいた蒲公英国際青年旅舍(蒲公英国际青年旅舍/Pu Gong Ying International Youth Hostel)に到着。

昔工場だった建物をユースホステルに改装している。1泊36元(会員料金)で今回は2泊、予約時の残金を支払う。

部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明、コンセント有り。エアコン、人数分の中型ロッカーもある。Wi-Fiは問題なく繋がる。

共用のトイレ・シャワーはトイレに問題有りだ。3つあるトイレは2つは扉がなくてカーテン、1つは扉あるけど鍵壊されている。これだとうっかり開けたら先客がウンコ中というのに遭遇しそうだ。ある意味で上級者向けトイレだ。シャワーの方は問題なくちゃんとお湯が出る。

共用スペースは書籍が多数置かれておりのんびり出来そう。雰囲気的には良いのに、なぜトイレがあんな状態なんだ?まあ共用のトイレが嫌な場合はトイレ・シャワー付きの部屋しておけば良いだろう。

中国のマンホール

夕飯を食べに出かけるが歩いていると壊れたマンホールの蓋が・・・。

中国はマンホールの蓋が壊れていたり、無かったりというのが多い。特にセメントだかコンクリで作られた蓋は安物で耐久力が無いようで、すぐに壊れてマンホールに穴が開く。日本だったら役所の電話鳴りっぱなしだよ!中国だから放置なんだな。人が落ちようと問題ないようだ。

熊拿豆腐

夕飯は食堂で熊拿豆腐(12元/約204円)と米飯(1元/約17円)を食べる。熊拿豆腐は四川料理の一つになり豆腐を油で黄色く揚げて、豚肉やキクラゲ、白菜と炒めている。夜に国慶節の連休後の切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 64.8元 1泊36元(会員料金)×2
地下鉄 1.8元
バス 2元 路線バス
合計 81.6元

綿陽三国志遺跡巡り

08:20頃、三国志遺跡巡りのため出かけようとすると、レセプションのお姉ちゃんに声をかけられる。どうも、昨日のお姉ちゃんがオンラインの住宿登記のビザ情報をノービザで登録して派出所から問い合わせがきたようだ。お姉ちゃんのスマホでビザと入国スタンプの写真を撮って派出所に送る。どうやらMビザを免签证(ノービザ)の免(Mian)と勘違いしたようだ。

08:30頃、南山寺のバス停に到着。綿陽のバス停はどれぐらいでバスが来るか表示されているので親切である。綿陽は結構IT化が進んでいる。

08:43に100路のバスに乗車、運賃2元で安昌橋へ向かう。

安昌橋のバス停で下車、44路のバスに乗り換える。運賃2元、09:10頃、西山人行地道のバス停で下車。

道路沿いに標識が出ているので迷わず西山公園の入口に到着。西山公園は約9年ぶりの再訪問である。

立派な牌坊を通り、三国志遺跡の蔣恭侯祠、蔣琬墓、営盤嘴へ向かう。

蔣恭侯祠

09:25頃、まず蔣恭侯祠に到着。ここは蔣琬を祀っているのだが外には蔣琬像がある。蔣琬は諸葛亮亡き後の蜀を支えた重臣である。

蔣恭侯祠の内部は小さな資料館になっている。とくに蔣琬を祀っているという訳ではなさそうだ。

蔣琬墓

蔣恭侯祠の隣にあるのが蔣琬墓になる。

山門をくぐり奥へ進むと蔣琬墓がある。清の道光29年に建立された墓碑が残っており、「漢大司馬蔣恭侯墓」と記されている。ちゃんと立派な墓が残っており、ここは重要な三国志遺跡だ。

更に墓の裏側には清の光緒年間に建立された墓碑がある。

営盤嘴の石碑は撤去か?

西山公園に残る三国志遺跡で最後に訪れるのが姜維、蒋琬、諸葛瞻が駐屯していた営盤嘴なのだが公園の案内図には出ているのだが、そこは農園になっていた。

2007年に訪れた際は林の中を通った覚えがあるのだが、どうもかなり変わってしまったようだ。

林の中へ入り営盤嘴の石碑を探してみるが見当たらない。ここが営盤嘴というのは公園の案内図からも分かるのだが肝心の石碑がない!

これは農園を作るときに撤去されてしまった可能性があるな。どこか別の場所に移転なら良いのだが・・・。

営盤嘴まで来たが石碑は断念だ。

鶏湯米粉

11:10頃、西山人行地道から44路のバスに乗車、運賃2元、11:45頃、海棕路で下車する。
昼時なので米粉屋で昼食を食べる。

今回は鶏湯米粉(7元/約119円)を注文。鶏ガラスープに昆布やタケノコ、鶏ガラが入っている。

綿陽博物館

13:00頃、綿陽博物館を訪れる。綿陽博物館は新館に移転しており富楽山公園の富楽堂の脇にある。以前の漢平陽府君闕があった旧館は綿陽科技館に変わっている。

まずはパスポートを提示して入場券を受け取る。

新しいだけの事はあり内部はかなり広い。展示内容は羌族の展示に力が入っている感じだ。

綿陽で羌族のイメージはないのだが・・・。それと赤い展示が珍しくなかった。

三国志テーマパーク富楽山公園

13:30頃、綿陽博物館の脇にある富楽山公園にやって来た。富楽山公園も重要な三国志遺跡というか三国志テーマパークだ。まずは諸葛亮、蔣琬、費禕、董允たちの蜀漢四英像。

続いて関羽、張飛、趙雲、黄忠、馬超の五虎上将像。

こちらは涪城会館。富楽山は劉備と劉璋が対面した場所であり三国志演義の名場面である「涪城の会」の舞台となっている。

内部は「涪城の会」が再現されている。

富楽山で劉璋が劉備を歓待しているが、この後に劉璋は蜀を明け渡すハメになるのだが・・・。

続いて龐統智献三策の像だ。龐統が劉備に蜀攻略の策を献じる場面が再現されている。

どうも龐統が腹黒く見えてしまう像だ。

富楽山公園の頂上にあるのが富楽閣だが工事中で入れず。

最後に富楽山公園の正門を出て近くにあるのが桃園三結義の劉備、関羽、張飛たちの像だ。これで綿陽での三国志遺跡巡りは完了。

聖水寺

14:55頃、21路のバスに乗車、エアコン無しで運賃1元、安昌橋のバス停から33路のバスに乗り換える。エアコン無しで運賃1元、終点の聖水寺のバス停で下車。

16:00頃、聖水寺に到着。山門への階段には乞食が営業活動中。いるだろうと思っていたが本当にいるとは・・・。

綿陽市内で一番大きな寺で山門に臨済の文字があるので臨済宗の寺院のようだ。

聖水寺は唐の咸通年間(860-874)に創建され、宋代に興慈禅院と呼ばれたが寺の裏山から泉が湧き出し為に「聖水寺」と呼ばれるようになる。「中川第一禅林」とも称される千年古刹である。

参拝客が多く大量の線香や紙銭が焚かれているため境内は煙や灰が多い。

ご覧の通り大量の線香が焚かれているがゴミもかなり散らかっている。これではご利益はあるのだろうか?

聖水寺の見所は階段の塑像だろう。新しいのだがかなり力が入っている。

千年古刹なのだが各所で工事が行われ拡張中である。16:45頃、33路のバスに乗車、運賃1元で安昌橋のバス停にて下車。19路のバスに乗り換え、運賃2元で南山寺のバス停へ移動。17:30頃、ユースホステルへ戻る。夜は明日の成都行きの切符と宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.8元
宿泊費 76.19元 予約:熊猫夫人青年旅舍
鉄道 18.5元 硬座 綿陽→成都
バス 11元 路線バス
合計 123.49元

綿陽→成都

07:30頃、ユースホステルをチェックアウトしてバス停へ。南山寺のバス停から100路のバスに乗車、運賃2元で終点の火車客站へ移動。08:15頃、終点の火車客站で下車して、まずは綿陽駅の切符売場へ。

08:20頃、窓口に並んで成都行きの切符を受け取るのだが窓口2つしか開いておらず長蛇の列。

自動券売機は待ち時間0分なのだが、使い方が解らない時代に取り残された多数の人民が窓口に並んでいる。窓口のおばちゃんまで果てしなく遠い。08:50頃、ようやく切符を受け取り待合室へ。

いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室で待機だ。綿陽駅は高速鉄道対応駅になっているので待合室は広く、改札口は自動改札機になっている。でも、成都行きの乗客で混雑している。

今回の列車は10:16発、西安→成都のK879次に乗車だ。綿陽→成都の距離は115km、席は硬座、運賃18.5元になる。

09:40頃、自動改札の先頭を陣取り乗車バトルの備えは準備万端だ。

10:06に改札が始まるが列車が未到着で足止め。10:10頃、列車が到着してホームへ移動。まずは行先票を撮影。

続いて乗車。次の徳陽に停車したら終点の成都なので車内は比較的空いている。定刻通り10:16に列車が発車する。

12:03に成都駅到着。12:20頃、成都駅前西側の路線バスターミナルから34路のバスに乗車。運賃1.8元、12:35頃、一環路北四段站で下車。

Booking.comで予約しておいた成都老宋国際青年旅舍(成都老宋国际青年旅舍/Hello Chengdu International Youth Hostel )に到着。Lonely Planet China2015年版に掲載されているユースホステルだ。チェックインは問題なし。

部屋は1泊30元の8人ドミトリー、各ベッドに照明、コンセントあり。エアコン付きの部屋。部屋に付いているトイレ・シャワーは湿気が溜まっているが許容範囲内。お湯はしっかりと出る。WiーFiは問題なく繋がる。

排骨鋪蓋麺

昼食は近くの食堂で排骨鋪蓋麺(11元/約187円)を食べる。鋪蓋麺は重慶名物の麺料理だが座布団みたいな四角い麺が特徴。

特色白味骨湯炒手

夕飯は特色白味骨湯炒手(12元/約204円)を食べる。炒手は四川省でよく見かけるがワンタンの事である。豚骨スープに入っておりワンタンとスープの味が絡み合って美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26.5元
宿泊費 30元
バス 3.8元 路線バス
合計 60.3元

熊猫夫人青年旅舍に戻る

10:10頃、老宋国際青年旅舍をチェックアウトして、10:15頃、地下鉄3号線の前鋒路駅から新南門駅へ移動。運賃1.8元で10:30頃に到着。駅から3分ほど歩いて熊猫夫人青年旅舍に到着。

部屋はいつもの8人ドミトリーで予約時に支払い済み。

香菇滷肉米線

昼食は香菇滷肉米線(10元/約170円)を食べる。米線は雲南省が有名だが四川省でも米線の店が結構ある。

麻婆豆腐

夕飯は四川省にいるので麻婆豆腐(10元/約170円)と米飯(1元/約17円)を食べる。その辺の食堂でも麻婆豆腐は山椒が効いた辛さで美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21元
鉄道 36.5元 硬座 大理→楚雄
鉄道 52.5元 硬座 楚雄→昆明
地下鉄 1.8元 路線バス
合計 111.8元

朝から雨で籠る

朝から天気は雨で外に出られない。これでは食事に出かけるのも一苦労だ。昼食は昨日、欧米人のお姉ちゃんから貰った月餅を食べて乗り切る。

14:30頃、防空訓練のサイレンが鳴り響く。今日は満州事変の発生日なので毎年恒例の秋の反日祭りである。雨が降っているので防空訓練はやらないと思ったが天気は関係ないようだ。地下鉄駅周辺の一般市民は強制的に防空訓練参加で駅へ避難だろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

成都→昆明

12:45頃、地下鉄3号線の新南門駅から成都駅へ向かう。運賃1.8元、13:10頃、火車北站で下車。

まずは成都駅の切符売場へ。13:35頃、昆明行きの切符を受け取る。

切符と身分証の確認、手荷物検査を済ませて待合室へ。今回乗車するK165次は成昆鉄道を通り昆明へ行くはずなのだが、攀枝花-広通北が土砂崩れで不通になっており、貴州省六盤水経由に変更になっている。

13:50頃、待合室は相変わらずの混雑。

とりあえず改札口の先頭を陣取る。

乗車する列車は14:57発、西安→昆明のK165次、席は硬座で運賃は138.5元だ。今回は経路変更で距離が1100kmから1133kmになる。

14:40頃、K165次に遅れが発生して14:57発から16:00発になる。1時間近く遅れるなら、もっと早く列車遅延情報出せるだろうに・・・。列車遅延の原因も公表されず相変わらずチャイナクオリティだ。

15:45頃、改札が始まりホームへ移動。

まずは行先票を撮影。

続いて乗車。今回のK165次は成都を発車したら臨時の経路変更により停車駅無しで昆明へ向かう。ある意味でZ列車だな。車内は空いており昆明行きの乗客のみで、その他の乗客は成都で皆下車して払い戻しか列車変更になっている。1時間21分遅れの16:18に列車が発車する。次は終点の昆明だ。

20:20頃、内江駅に停車。本来の停車駅ではないので乗客の乗り降りは無しだ。

23:00過ぎになると乗客の殆どが寝ている。今回は経路変更で乗客が少ないので1人でボックス席占領とか当たり前なので横になって寝ている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
鉄道 138.5元 硬座 成都→昆明
地下鉄 1.8元
合計 155.3元

列車内足臭い

深夜になりほとんどの乗客が横になり寝ているが車内に異臭が漂う。凄い足臭いのだ。自分も足臭いけど、この臭気には到底及ばない。明らかに数日洗っていない臭いが漂っている。この異臭で寝ることは不可能である。

眠れないので乗客の観察だ。ある意味で雑伎団並みの体勢で寝ていたりする。自分には到底真似できない。

04:10頃、昭通駅を通過。06:45頃、六盤水駅に到着。08:40頃、宣威駅に到着。この時間になると寝ている乗客は少なくなるが痰吐きの音が頻繁に響くようになる。日本では遭遇することの難しい乗車環境である。09:40頃、曲靖駅を通過。

11:15頃、昆明駅に到着。そのまま切符売場へ直行し、大理までの切符を購入する。

昆明→大理

大理までの列車は11:55発、昆明→麗江のK9682次、昆明→大理の距離は358km、今回の列車は座席無しの寝台列車なので硬臥上段、運賃は97.5元になるが、切符には「05車下016号上鋪」と記されている。5号車下16番上段という意味だが、これは2階建て車両か?

発車時間が30分切っているので切符と身分証確認、手荷物検査を済ませて急いで改札口へ向かう。既に改札が始まっていると思っていたら遅れが発生していた。急がなくても大丈夫であった。

でも、このK9682次を逃すと次の大理行きの列車は夜までなくバスでの移動になってしまう。硬臥で運賃97.5元で高いのだが昆明→大理のバスは運賃110元、所要時間約4時間、さらにバスだと西バスターミナルまで移動しないといけないので、昆明駅→西バスターミナルの移動時間とか考えると、所要時間に大した差はなく、まだ寝台でも列車で移動した方が楽で少しだけ安く済む。

2階建て寝台車両

12:20頃、改札が始まり先頭でホームへ移動。

まずはいつもの行先票を撮影。

で、今回初めて2階建て寝台車両に遭遇。車両はSYW25だ。

さっそく乗車するが滅茶苦茶狭い。

硬臥なのだが2階建て車両なので寝台は2段になっている。連結部近くだけ寝台は3段だ。そして、2階建て寝台車両SYW25の最大の特徴は荷物棚が無く、通路の補助席が一つだけ!さらにカートで車内販売が出来ない!なので、非常に使い勝手が悪い。何で2階建て寝台車両なんて開発したんだ?

定刻より45分遅れの12:40に発車する。12:50頃、乗務員が切符を換票証に交換しに来た。換票証に交換することで下車駅が近くなると切符と交換しにくるの強制的に起こされ寝過ごすことがないので一眠りだ。

17:40頃、乗務員が換票証を切符に交換しに来た。大理まであと少しだ。

18:05に大理駅到着だが天気は雨だ。

ここで2階建て寝台車両とはお別れだ。まずは切符売場で予約しておいた楚雄行きの切符を受け取っておく。

大理沐府国際青年酒店

18:20頃、8路のバスに乗車、運賃2元で大理古城へ向かう。19:10頃、終点の六十医院で下車。
バス停の斜め向かいにBooking.comで予約しておいた大理沐府国際青年酒店(大理沐府国际青年酒店/Dali Mufu International Youth Hotel)がある。初めて大理を訪れる人はバス停の目の前で便利だろう。客層は欧米人多めで賑わっている。レセプションでの登記は問題無しだ。

部屋は1泊19元の特価で出ていた8人ドミトリーだ。部屋は少し狭めだが窓があるのでちゃんと外気を取り込める。大型ロッカーもあり60Lぐらいのバックパック収納可能だ。各ベッドには照明、コンセント有り。Wi-Fiは問題無く使用できる。共用のトイレ・シャワーは少し狭いが別々に分かれている。夜は明日の宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
宿泊費 19元
宿泊費 112元 予約:大理金玉縁中澳国際青年旅舍
鉄道 97.5元 硬臥 昆明→大理
バス 2元 路線バス
合計 235.5元

雲南省大理 茶馬古道の巍山古城・諾鄧古鎮

雲南省旅行記2016

大理→巍山

09:40頃、ユースホステルをチェックアウトする。人民路口のバス停から4路のバスに乗車。運賃2元で荷花村のバス停で下車、2路のバスに乗り換える。昆明の公交ICカードを使い運賃0.9元。10:40頃、客運南站のバス停で下車。

今日は南バスターミナルの大理興盛客運站から巍山へ移動する。

窓口は相変わらずの混雑だ。

自動券売機は誰もいないので巍山行きのバスチケットを購入しようとするが巍山は表示されているが購入できず。近くの係員のおっちゃんが短距離は非対応だと一言。非対応なのに巍山が表示されているのはどういうこと?チャイナクオリティだな。

仕方ないので窓口で巍山行きバスチケットを購入。大理(下関)→巍山の運賃は15元、客が集まり次第の出発だ。

チケットに印字されたナンバーのバスを見つけて乗車して待つ。

11:05頃、バスが発車する。山道を走り峠を越えて巍山へと爆走していく。

巍山イ族回族自治県

12:30頃、バスターミナルの巍山汽車客運站に到着。

まずはバス情報を確認するが大理行き以外は昆明と南澗県へのバスが少しある。

残りは近郊の農村へのバスだけだ。

運賃表を見るとほとんどが近郊へのバスだけとわかる。

巍山古城を歩いて予約してあるユースホステルへ向かう。

高徳地図を確認しながら古城を南へ20分ほど歩いていく。

雲上的日子青年旅舍

13:00頃、予約しておいたユースホステルの雲上的日子青年旅舍(云上的日子青年旅舍/Beyond The clouds Youth Hostel)に到着。ここはYHA Chinaの加盟店だ。老板が外出中だったので先に部屋に案内されチェックインは老板が帰ってきてからということになる。

部屋は8人ドミトリーできれいに片づいている。各ベッドにコンセントは無くOAタップが代わりにあり電源は何とか確保できる。照明は有ったり無かったりだ。中型ロッカーがあるが5個しかないので早い者勝ちだ。Wi-Fiは問題なし。

共用のトイレ・シャワーは一体型の奴だが許容範囲内。シャワーのお湯の出は良好。

共用スペースには書籍が多数ある。もちろん中国語である。

周辺の様子はこんな感じ。

巍山古城1日目

14:40頃、巍山古城を散歩してみる。大理古城よりは静かであるが巍山イ族回族自治県の県城にあるので古鎮にしては車や電動スクーターが多い。

巍山古城の中に巍山イ族回族自治県人民政府がある。

巍山古城を歩いているとこんな貼り紙を見つける。巍山から兵隊へ行く人員の名簿が公開されている。わざわざこんなもの貼りだすなんて・・・。日本ではあり得ない光景だ。

中国の自称平和団体の人たちから「若者を戦場へ送るのか!」と抗議殺到じゃないか?
いや、中国に日本みたいにそのような平和団体が存在するのか?某国が日本の軍国主義復活とか騒いでいるが、こんな名簿公表している国と比べると日本なんて平和ボケだよ。

巍山古城の北の牌坊までやって来た。

牌坊の近くには「茶馬古道重鎮蒙化」の記念碑がある。巍山も茶馬古道の一部だったようだ。腹減っているので説明は明日読もう。

餌絲

16:00頃、イスラム食堂で餌絲(8元/約136円)を食べる。牛肉がそこそこ載っており牛肉麺より肉が多そうだ。

17:00頃、ユースホステルに戻るが老板はまだ外出したまま。いつ帰ってくるんだ?

18:30頃、老板が帰ってきてようやく登記する。予約時に10元支払い済みなので1泊25元(会員料金)×4の残金90元を支払う。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 90元 残金:1泊25元×4
バス 2.9元 路線バス
バス 15元 大理(下関)→巍山
合計 122.9元

巍山古城2日目

08:30頃、巍山古城を歩くが朝から痰吐きの音が鳴り響いている。爺さんだけでなく婆さんまで痰吐きをしている。おっさんの歩きタバコも酷いし、巍山のマナーはかなり悪いようだ。

08:45頃、巍山古城南の楼閣になる星拱楼に到着。

星拱楼は文筆楼とも呼ばれ、明の洪武23年(1390)に建設され、清の康熙50年(1711)に再建され、咸豊7年(1857)に崩壊するが咸豊10年(1860)に杜文秀パンゼーの乱での左参軍の馬国忠により再建される。

文廟

09:15頃、文廟にやってきたが山門でオバハンが痰を吐いている。文廟は孔子を祀る中国人にとって非常に重要な場所のはずなのだが・・・。現代中国では孔子は無用の長物と化してしまったようだ。孔子を祀る文廟の山門で痰吐きとは孔子もびっくりだろう。

巍山文廟は明の洪武年間(1368ー1398)に建立され、万暦40年(1619)に再建される。清の咸豊、同治年間(1851ー1874)に杜文秀のパンゼーの乱で蒙化を守る反乱軍の将軍である李芳園、馬国忠たちにより修復と拡張が行われる。

建物は新しく再建されたようで古さは感じられない。

廟内にある古木が文廟の歴史を物語っている。

文廟は立派に整備され雰囲気は良好だ。

大成殿には孔子像が祀られているが参拝客はおらず、外で管理人のおばちゃんが廟内を掃除しているぐらいだ。

粑肉餌絲

10:20頃、遅めの朝食で文廟近くの食堂で粑肉餌絲(7元/約119円)を食べる。粑肉は扒肉とも表記したりするが、粑は本来は米偏なのだが大理や魏山では火偏になっている。
だが火偏での漢字は存在しない。
西安のBianBian麺と同じで誰かが勝手に作った非公式の漢字なのだろう。

南詔博物館

10:35頃、南詔博物館を訪れる。2015年10月1日に開館した新館で新しい。

南詔国の展示が中心になっているが重要な出土品は昆明へ持って行かれているようで展示品は少ない。

南詔国以外では少数民族の展示がありイ族が中心になっている。

あとは粑肉餌絲や一根麺といった魏山の食べ物が紹介されている。南詔博物館は珍しく赤い展示がなく普通の博物館になっている。

拱辰楼

昼頃、魏山古城の中心部にある拱辰楼にやってきた。拱辰楼は2015年1月3日に火災で焼失しており、再建工事の真最中であった。外観の工事はほぼ完了しており内装工事が残っているようだ。

茶馬古道重鎮蒙化

12:15頃、魏山古城北の牌坊へやってきた。

昨日の「茶馬古道重鎮蒙化」の石碑を再度確認。魏山は古くは蒙化と呼ばれ南詔国発祥の地になる。蒙化はミャンマーやインドへの通商の要道になり「茶馬古道重鎮」となっていた。清代の「普洱府志」によれば、唐代にできた茶馬互市により交易が盛んになり、茶馬古道の滇藏古道、滇川古道、滇緬古道は全て蒙化を通っていた。

この3本の交易路は「三進三出」と呼ばれ、「三進」の第一は勐海、思茅、普洱、鎮沅、景東を通り蒙化へ入る経路。第二は耿馬、双江、臨滄、雲県、公郎を通り蒙化へ入る経路。
第三は風慶、犀牛渡、茶房寺、鼠街を通り蒙化へ入る経路。

「三出」の第一は隆慶関、雲南驛、南華、昆明、成都、西安を経て北京へ至る経路。第二は瓦房哨、下関、剣川、麗江、中甸(シャングリラ)、ラサ、ネパール、インドへの経路。
第三は三鶴、江橋、漾濞、永平、保山、騰沖、芒市(潞西)、畹町、ミャンマーへの経路。唐代から1960年代まで茶馬古道は交易路として利用されていた。

大理ビールV8

超市で冷えた大理ビールV8 575ml(4元/約68円)を購入。標高1700mの魏山は昼でもまだ暑いので冷えたビールは貴重だ。

アルコール度数は2.5%で少し低めだ。14:20頃、疲れてユースホステルへ戻り寝込む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.5元
合計 21.5元

燜肉餌絲

09:25頃、朝食に燜肉餌絲(7元/約119円)を食べる。昨日は粑肉の方を食べたのだが、燜肉より巍山名物の粑肉の方が美味いな。

南薫橋

今日は巍山古城から3kmほど離れた所にある圓覚寺へ向かう。09:50頃、古城の南側で南薫橋を見つける。1999年に修復されているようだが巍山に古くからある吊り橋のようだ。

さすがに吊り橋を渡るのは危険な気がするので見るだけにしておく。

玄龍寺

山道を登って行き、10:45頃、玄龍寺に到着。

玄龍寺は玄珠観とも呼び、創建は南詔国の頃になり、明の永暦10年(1656)に再建され、清の同治年間に戦乱により破壊され、光緒年間に再建される。

小さな寺で修復はされているが古そうな感じだ。

僧侶はおらず地元民の婆ちゃん2人が管理人をやっているようだ。

龍華寺

続いて隣の龍華寺を見物。こちらも小さな寺で明朝の文官だか将軍が祀られている。

参拝客はおらず地元民がいるぐらいだ。

僧侶はおらず境内に茶館があるようで地元民が集まり麻雀をやっていた。

寺というより地元民の憩いの場のようだ。

11:15頃、龍化寺を離れ山道を歩いていく。

圓覚寺

11:30頃、圓覚寺に到着。

寺には「维护祖国统一 维护民族团结 维护社会稳定」のスローガンが掲げられている。「祖国統一、民族団結、社会の安定を守る」という意味になるが、はっきり言ってこんなアホなスローガンは寺には関係ないだろう。

日本の寺にこんな横断幕掲げていたら「住職キチガイ?」とか思われるだろうな。中国は寺にもこんなスローガンを掲げないといけないほど必死になっているようだが、それだけヤバイ状態なんだな。

圓覚寺は明の成化年間(1465-1487)に蒙化府土知府の左氏により建立され、万暦年間に修復されるが破壊され、天啓2年(1622)に再建、清の康熙年間に修復される。

寺には僧侶はおらず管理人のおっちゃんとおばちゃんがいるだけだ。

参拝客はおらず境内は静かで雰囲気は良く騒がしい観光地の寺とは全く違う。12:10頃、圓覚寺を離れ山を降りる。

武宣王府

12:30頃、武宣王府に到着。

詳細は不明。

楽堡ビール

13:00頃、巍山古城に戻ってきた。超市で楽堡ビール500ml(4元/約68円)を購入。

アルコール度数3.1%でデンマークのTuborgブランドのビールだが大理ビールが生産している。味はすっきりしており昨日飲んだ大理ビールV8と同じような・・・。

回鍋肉蓋飯

夕飯は回鍋肉蓋飯(10元/約170円)を食べる。ホイコーローの豚肉とニラがしっかり炒めてあり美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
合計 25元

巍山古城4日目

朝のうちに明日の諾鄧古鎮での宿を予約しておく。09:00頃、巍山古城を散歩。

巍山古城は雰囲気はまずまずなのだが電動スクーターが古城内を縦横無尽に走ったりしているので危険である。一応進入禁止の柵があるのだが役立たずである。

一根麺

朝食は巍山名物の一根麺(8元/約136円)を食べる。一根麺は1本の麺で作られた麺料理になる。巍山名物だが西安とかでも一根麺は食べられる。

食後は古城を北へと歩いて行く。

建物の屋根に草が生えているのは本当の古建築のようで、この辺は古鎮のいい雰囲気が出ている。

北壇寺

10:10頃、巍山古城の北にある北壇寺を訪れる。北壇寺は明の崇禎15年(1642)に建立された古刹である。

寺の規模は小さいが地元民が常駐して井戸端会議中。

本殿に描かれた壁画はなぜか三国志の名場面が多数描かれている。

「桃園の誓い」「三顧の礼」「空城の計」などお馴染みの場面が描かれている。

督郵が鞭で打たれる場面まで描かれている。なぜ三国志が描かれているのかは不明だ。10:35頃、北壇寺を離れ巍山古城へ戻る。

汆湯餌絲

11:30頃、餌絲屋へ行くが粑肉が売り切れだったので汆湯餌絲(8元/約136円)を注文。

汆湯は「さっと茹でる」というような意味があり挽き肉とネギが具材の餌絲だ。巍山古城の餌絲屋は昼過ぎぐらいには閉店の所が多く営業時間が短い。

16:00頃、再び巍山古城を散歩。

夕方になっても、まだ結構暑い。

古城内の土産物屋には竹細工が結構あるが売れている様子はない。

古城の中心にある拱辰楼にやって来た。再建工事は今年中には終わるのだろうか?

燕京鮮啤

夕飯に饅頭食べて、食後に冷えた燕京鮮啤595ml(4元/約68円)を飲む。

アルコール度数3.6%の生ビールになる。燕京ビールなのだが生産地は雲南省昆明で、ちょっと微妙だな。燕京ビールなら北京でないとな・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
宿泊費 3元 予約:大理諾鄧驢窩驛国際青年旅舍
合計 28元

巍山→大理

07:40頃、ユースホステルをチェックアウト、朝の巍山古城を通り抜けてバスターミナルへ向かう。

08:00頃、バスターミナルの巍山汽車客運站に到着。大理(下関)までのバスチケットを購入するが窓口のおばちゃんは世間話に忙しく接客対応最悪で、投げ銭、投げチケットだよ。

巍山→大理(下関)の運賃は15元、客が集まり次第の発車だ。

バスに乗車して出発を待つ。利用客は地元民ばかりで観光客は小日本1匹だけである。

08:08頃、バスが発車する。

09:25頃、大理興盛汽車客運站に到着。

09:35頃、客運南站のバス停から21路のバスで華端市場へ移動。昆明の公交ICカードは使用できるが割引無しの1元。

大理→雲龍

09:40頃、華瑞市場のバス停で下車して大理快速汽車客運站に到着。自動券売機で大理(下関)→雲龍のバスチケットを購入。

支払いは支付宝にのみ対応なのでスマホでQRコードを読み取って決済。

バスは10:50発、大理(下関)→雲龍の運賃は39元。ハエがやたらと多い待合室でしばらく待機となる。

待ち時間を利用してバスの運賃時刻表を確認しておく。

10:35頃、ボロバスに乗車して発車を待つ。10:45頃、運ちゃんのチケット確認が始まるが、後ろのおサルさんが窓から豪快に痰を吐いている。今日も野生の王国は絶好調、さすが中国だ。

10:50頃、雲龍に向けてバスが発車する。乗客は地元民ばかりだ。

西へと高速道路を走り永平県から山道へ入っていく。12:05頃、トイレ休憩で10分ほど停車。

再び山道を走っていく。

14:00頃、雲龍県の県城へ入りバスターミナルの雲龍客運站に到着。

まずはバスの確認。昆明行きのバスが午前中に2本あるが、基本は一番本数が多い大理(下関)行きだ。大理行きを抑えておけば何とかなるな。

バスターミナル前からは4路のバスが諾鄧古鎮へ行くようだ。バスターミナルが「客运站」で諾鄧古鎮が「千年白族诺邓」になる。ただし、バスが来る気配が全く無い。県城では1路のバスを1台しか見かけていない。

とりあえずバスだと諾鄧古鎮まで3元になる。バイクタクシーの運ちゃんは20元とか舐めたこと言っているので無視。事前に調べた情報だと面包車(ワゴン)だと人数集まれば1人5元だ。

今回は諾鄧古鎮まで徒歩で向かうことにする。バスターミナルから諾鄧古鎮までは5-6kmの道のりになる。14:15頃、バスターミナルを出発して、高徳地図を確認しながら歩いて行く。

まずは川沿いに北へと歩いて行く。沘江に沿って歩いて行き、途中で山道へと進路を変える。

15:20頃、諾鄧古鎮の入口に到着。奥に集落が見える。

駐車場が整備されており観光開発が始まっているようだ。

駐車場から諾鄧古鎮へ入るが、この先は車や自転車は通れない。階段になっており徒歩か馬でしか古鎮の中は廻れない。

諾鄧古鎮の中に予約しておいたユースホステルがあるので路地の階段を登って行くが、迷路のようになっており疲れる。

路地には案内の看板が出ているので何とか迷わずに進める。

大理諾鄧驢窩驛国際青年旅舍

15:40頃、予約しておいた大理諾鄧驢窩驛国際青年旅舍(大理诺邓驴窝驿国际青年旅舍/DALI NUODENG LV WO INTERNATIONAL HOSTEL)に到着。

部屋は1泊30元(会員料金)の8人ドミトリーを予約しておいたのだが、4人ドミトリーにしてくれた。各ベッドにはコンセント有り、照明無し。人数分のロッカー有りだ。Wi-Fiは繋がるけど少し遅いなと思っていたら、Twitterとかが使えるのでVPN経由になっている。共用のトイレ・シャワーは別々になっているので使いやすい。

ペー族の建築物なので雰囲気はかなり良い。

諾鄧古鎮1日目

16:00頃、諾鄧古鎮の散策に出かける。まずは諾鄧玉皇閣から見物で入口には古建築の木牌坊がある。

木牌坊をくぐると放牧から戻る途中の黒ヤギたちが突撃してくる。黒ヤギたちが去るのを待って参道を登っていく。

諾鄧玉皇閣は明の嘉靖年間(1522-1566)に創建され、崇禎10年(1639)に拡張、清の道光7年(1827)、11年(1831)に修復、咸豊7年(1857)に兵火で焼失、光緒年間(1875-1908)に修復され民国年間に関聖廟が再建された。現存建築は玉皇閣を主体に文廟、武廟、静室、木牌坊で構成されている。

ここは文廟になり孔子が祀られてる。

廟内には立派な孔子像が中央に鎮座している。

続いては三国志の関羽を祀る武廟。

壁画には「桃園の誓い」が描かれている。

廟内には関羽、関平、周倉のお馴染みの像が鎮座している。メインとなる玉皇閣は工事で閉鎖中。

玉皇閣の次は新寺山塩馬古道を見物。新寺山塩馬古道は茶馬古道の一部になり諾鄧で産出される塩が交易品としてチベットへと運ばれたため塩馬古道とも呼ばれている。

この新寺山塩馬古道を進めば沙溪古鎮、麗江、シャングリラ、徳欽を経てチベットへ入る。古道の一部が復元されているが行き交うのはキャラバン隊ではなく放牧から戻る黒ヤギと牛たちである。

諾鄧古鎮を歩くとペー族の四合院が残されているのを見かける。

こちらは提拳司衙門。1383年に明朝が全国7箇所に「塩課提拳司」が設置され、雲南には4つ置かれた。諾鄧はそのうちの一つになり「五井塩課提拳司」の跡地になる。後に提拳司衙門は外部へ移転し諾鄧黄氏一族の邸宅の一部となり、科挙功名の題名坊となる。

古鎮内には土壁の古い建物が残っている。

山の斜面にペー族の住居が密集している。

こちらは諾鄧古鎮に残る塩井の一つになる。

現在でも塩井から塩水が組み上げられて観光用の土産として塩が作られているが、茶馬古道の時代はチベットへの交易品として塩が作られていた。

火腿炒素菜

夕飯はユースホステル近くの食堂で火腿炒素菜(30元/約510円)と米飯(2元/約34円)を食べる。食堂というか民家の2Fなのだが・・・。

火腿炒素菜は名物の諾鄧火腿の野菜炒めだ。ハムの脂身が美味くご飯がすぐに無くなる。米飯は食べ放題なのでおかわりしながら食べていく。諾鄧古鎮の名物はハムの諾鄧火腿と塩井から作られた塩になる。夜は明日の大理→昆明の切符と明後日の昆明→成都の切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 32元
宿泊費 27元 残金:1泊30元(会員料金)
鉄道 64元 硬座 大理→昆明
鉄道 141.5元 硬座 昆明→成都
バス 15元 巍山→大理(下関)
バス 39元 大理(下関)→雲龍
バス 1元 路線バス
合計 319.5元

諾鄧古鎮2日目

朝から雨が降っている。これでは古鎮の散策ができそうもない。今日は大理へ戻らないといけない。

10:30頃、雨が止んだので諾鄧古鎮を散策する。

観光客がほとんどおらず地元民も少なく、古鎮で聞く音はブタの鳴き声ぐらいだ。

静かな諾鄧古鎮を歩いていると欧米人が意外にも多い。少なくとも10人以上はいる。

でも、やかましい例の観光客たちとは違い上品なので静かな古鎮は保たれている。

諾鄧古鎮→雲龍県城

11:30頃、ユースホステルをチェックアウトする。諾鄧古鎮は静かで商業化が進んでいないのでのんびりするのにはいいだろう。ただし、村の中に売店が数件あるが非常食とかは持参しておいた方がよい。階段を下りて諾鄧古鎮の駐車場へ向かう。路線バスは停車していなかったので歩いて雲龍県の県城へ向かう。今日は大理へ戻り、鉄道で大理→昆明→成都まで移動する。順調にいけば明後日の朝には四川省成都に到着だ。

雲龍へ戻る道は下り坂になるので昨日よりは楽だ。

途中、土砂崩れの現場を通過。

12:07頃、4路のバスとすれ違う。運行されているのは確認できたが本数が少なさそうなので役立たずの状態だ。県城まで戻ってきたが4路のバスは見かけず。運行本数は1時間に1本より少ない様子だ。

雲龍→大理

12:55頃、雲龍客運站に到着。大理(下関)行きのバスチケットを購入。

13:10発、雲龍→大理(下関)は運賃39元になる。

バスターミナルには4路のバスが停車しているが需要が少ないようで運行している様子は無し。

13:18頃、8分遅れでバスが発車する。

山道と高速を走り大理へ向かう。

大理駅

16:15頃、大理快速汽車客運站に到着する。バスターミナルから100ー200m離れた華瑞市場のバス停から21路のバスに乗車。

昆明の公交ICカードを使い運賃1元、16:35頃、火車站で下車して大理駅に到着。

まずは切符売場で昆明行きの切符を受け取る。ちょうど空いている時間帯だったようで待ち時間無しで切符を受け取る。

粑肉餌絲

16:50頃、大理駅近くの餌絲屋で、朝食兼昼食兼夕食い粑肉餌絲(10元/約170円)を食べる。

粑肉以外の具材はお好みで自由に追加だ。

大理→昆明

17:10頃、再び大理駅へ。切符と身分証確認、荷物のX線検査を済ませて待合室へ。3時間半ほどの待機になるが、おっさんたちがゴミ箱へデカイ音を立てて痰吐きをしている。これは床に痰を吐いていないだけ進化しているということか?おサルさんからチンパンジーぐらいに進化か?いや、外見は人だがやっぱりおサルさんだな。

で、大理駅ではいつも通り2Fの待合室で待っていたが電光掲示板を見ると、今回の列車は3Fの待合室であった。荷物まとめて3Fへ移動し待機となる。

今回乗車する列車は、20:50発、K9644次の大理→昆明、席は硬座、運賃64元になる。

19:00過ぎになると待合室が徐々に混雑してくる。19:30頃、改札口の先頭を陣取り乗車バトルに備えておく。発車20分前に改札が始まるだろうから1時間ほど改札口で待機だな。

大体経験上、自分が改札の先頭を陣取ると急に並び出したり、荷物を置いて場所取りしたりする。並んで列が出来るのはいいのだが、群れが出来ると乗車バトル確定だ。

20:15頃、改札が始まりホームへ一番乗り。

まずは行先票の撮影。

乗車バトルに巻き込まれず無事乗車。誰もいないがすぐに満席になる。車両は珍しくYZ25Kだ。硬座はこの1両のみで残りは寝台の硬臥だ。

20:45に扉が閉まり発車かと思ったら、しばらくそのまま。定刻より1分早い20:49に発車する。途中の停車駅はなく、そのまま昆明へ向かう。一眠りして起きれば昆明到着、昆明経由四川省成都までの乗り鉄の始まりだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 39元 雲龍→大理(下関)
バス 1元 路線バス
合計 50元

雲南省 世界遺産 丙中洛の三江併流&三国志遺跡 太保山武侯祠

雲南省旅行記2016

大理快速汽車客運站

07:30頃、ユースホステルをチェックアウト。人民路口のバス停から4路のバスに乗車。まずは新市街の下関へ向かう。運賃2元、陽洱小区のバス停で下車して外貿大楼のバス停から12路のバスに乗車。運賃は昆明の公交ICカードで0.9元。08:20頃、貨運站のバス停で下車してバスターミナルの大理快速汽車客運站に到着。

昨日スマホをセットアップし直したので誰も並んでいない自動券売機で六庫行きチケットを購入。

支払いは支付宝のオンライン決済だ。窓口は行列で相変わらず混雑している。

すぐに発券され購入完了。

大理→六庫

今回のバスは09:20発、大理→六庫で運賃は88元になる。六庫は怒江自治州にあり、ちょうど世界遺産の三江併流の保護区域になり六庫経由で怒江上流の丙中洛を目指す。

08:50頃、バスへの乗車が始まる。

09:20頃、バスが発車して大理から高速道路に入る。孟獲が捕らえられた三国志遺跡の江風寺の脇を通過して西へ走る。ちょうど蜀軍の進路と同じかな?

11:20頃、メコン川上流の瀾滄江に架かる瀾滄江大橋を越えて高速道路を降りる。

11:40頃、瓦窯客運站(瓦窑客运站)で数人の客を降ろして、近くの売店で15分ほどトイレ休憩。

瀾滄江沿いに上流へ走り、その後は西へ向かう山越えの道。

13:05頃、怒江を越えて、怒江大峡谷沿いに上流へと走る。

13:08に料金所かと思ったら辺防検査站に到着。自動小銃を持った武警が警備している。少し待っていると武警の身分証確認があり、外人は全員下車して登記といっても外人は自分とアメリカ人の2人だけ。

怒江での滞在予定日数、目的、怒江の次の行き先、職業、日本の住居など聞かれ全て問題なく答えるが、最後に武警の兄ちゃんがカンボジアビザを見て「これどこの国?」と聞いてきて答えるが発音下手だったのでうまく通じず。武警の兄ちゃん「CAMBODIA」とメモして「バスに戻っていいよ」となる。最後のカンボジアは職務に関係ない個人的興味だな。

13:22にバスが再出発。怒江沿いに上流へと向かう。

六庫客運站

13:50頃、怒江リス族自治州瀘水市のバスターミナルになる六庫客運站に到着。ここは標高800mになる。


六庫から丙中洛まで移動したいのだが、まずはバス情報を確認する。時刻表はなく運賃表しかない。

窓口のおばちゃんにバスを確認すると、丙中洛行きは08:00発の1日1本、貢山行きは13:00が最終になっている。途中の福貢なら16:00発があるということで福貢行きバスチケットを購入。

六庫→福貢

16:00発、六庫→福貢、運賃35元になる。

待合室で2時間ほどバスターミナルで待機となる。

16:00になり18人乗りで乗客6人で発車する。福貢まで約4時間の道のりだ。

途中で客を乗せて満席となる。

怒江大峡谷に沿ってひたすら上流へと走っていく。

福貢

日が暮れて夜になり、20:25頃、標高1200mの福貢のバスターミナルに到着。とりあえず高徳地図で場所を確認、Qunar.comで大丈夫そうな宿を予約して向かう。10分ほど歩いて雅客賓館(雅客宾馆)に到着。外国人OKなようでパスポートでも追い出されずに済む。

部屋は1泊88元の2人部屋。

IPTV、電気ケトル、扇風機が付いており、まあ標準的な設備だろう。Wi-Fiは問題なく使用可。

部屋にあるトイレ・シャワーはいつもの一体型で換気扇がないので開けっ放しでないと湿気が籠る。

土豆絲炒飯

21:00頃、晩ごはんに土豆絲炒飯(12元/約204円)を食べる。辺境の田舎でもまだやっている食堂があった。田舎なので昆明や大理と比べ値段は高め。

食後は近くの超市がまだ営業していたので大理ビールV8の470ml(3元/約51円)と昆明生産の缶ビール330ml(1元/約17円)を購入。辺境の田舎でもなぜかビールの価格は低めに抑えられて頑張っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 88元
バス 2.9元 路線バス
バス 88元 大理→六庫
バス 35元 六庫→福貢
合計 229.9元

福貢→貢山

08:00頃、福貢のバスターミナルへ行ってみるが福貢発の貢山へのバスはなく六庫からのバスを拾うかタクシーを拾うしかない。福貢客運站発のバスは六庫、昆明、大理の下関だけのようだ。

朝食に1個1元の花巻と豆沙包を2個づつ購入。久しぶりに朝食を購入した。昨日は夜到着だったので街の様子がよく分からなかったが辺境の街にしては人や建物が意外にも多い。

賓館の近くには市場まであるし、怒江大峡谷の中にあるので街の東西は山に囲まれている。08:30頃、賓館をチェックアウトしバスターミナルへ。バスターミナル周辺には各地へのタクシーが集結しているので貢山行きのタクシーを探す。

で、バックパックなんか背負っているので運ちゃんがすぐに声をかけてきて貢山行きタクシーに乗車。貢山までは1人40元、Lonely Planet China2015年版の情報通り。タクシーはこれなのだが、まあ自家用車、白タクですね。地元民の重要な交通手段でもあり、副業の手段でもある。

すぐ後ろには田舎でよく見かける「農村客運」と表示された、ちゃんとしたタクシーもある。これでは営業許可の有無は関係ないのでは?

10:20頃、ようやく客が集まり出発する。

怒江大峡谷に沿って車が北へと走る。

途中、小さな街を通過したりしていく。

田舎でも生活物資は溢れている印象だ。

12:35頃、貢山トールン族ヌー族自治県に入り公安検査站で停車。で、何故か隣のおっちゃんと自分だけ身分証提示を求められる。余所者だけ検査対象か?パスポート提示したら中身見て黙って返してきた。隣のおっちゃんには色々と言っていたが、小日本には関わってはいけないと判断したようだ。公安の検問は無事に通過して怒江上流へと車が走る。

貢山トールン族ヌー族自治県

13:25頃、標高1500mの貢山トールン族ヌー族自治県の県城に到着。中心部の茨開北路(茨开北路)にバスターミナルがあり、白タクが集結している。貢山民族体育場(贡山民族体育场)の前に丙中洛行きのバスが停車していたので、運ちゃんに発車時刻を聞いたら13:40ということで乗車。

近くには独龍江(独龙江)行きのミニバスも待機している。

13:40頃、丙中洛行きのバスが発車。貢山県の県城を出て怒江上流部へと向かう。

道路状況は一部土砂崩れが発生していたりするが景色は非常に良い。

14:30頃、飛来寺のある徳欽への分岐点となる橋を通過する。

貢山から徳欽まで徳貢公路が開通しており道路標識には徳欽県の文字もあるのだが、土砂崩れが多いようで道が険しくバスはおろか、ボリタクすら通っていない。ランクルあたりでないと峠を越えられないようだ。

丙中洛の入口まで来ると世界遺産の石碑が見えてきた。そして、入場券売場らしき建物が見える。金取られるのかと思ったらそのまま通過。まだ有料化はしていないようだ。15:10頃、怒江第一湾を通過。15:25頃、丙中洛に到着。標高は1700mになる。

阿洛国際青年旅舍

バス到着地点から阿洛国際青年旅舍(阿洛国际青年旅舍/Aluo International Youth Hostel)が見えていたので迷わず到着。ここはYHA Chinaの加盟店になり部屋は1泊30元(会員料金)で4泊する。

部屋は6人ドミトリーで各ベッドにコンセント有り、照明は無し。広めに部屋でよけいな物もなく片づいている感じだ。窓大きく風通しはよいが冬は極寒かも。共用のトイレ・シャワーは別々に独立しており掃除はしてあるのだが、なぜかトイレの水は桶の水を汲んで流す方式。でも、トイレ・シャワーは広め。

丙中洛の物価は高い

夕飯は食堂で炒白菜(10元/約170円)、炒空芯菜(12元/約204円)、米飯(3元/約51円)を食べる。辺境の土田舎なので物価が高い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 29元
宿泊費 120元 1泊30元(会員料金)×4
バス 15元 貢山→丙中洛
乗り合いタクシー 40元 福貢→貢山
合計 204元

普化寺

08:25頃、ユースホステルを出て丙中洛の西にある普化寺へ向かう。ちょうど谷の向こう側にあるチベット仏教の寺院だ。道沿いに谷を迂回して寺へ向かう。谷底に架かる橋を渡り近道することもできるのだが高低差と夜明け前に降っていた雨の影響を考えると避けた方が良さそうだ。

09:25頃、三叉路に到着し、傷んだ標識を確認して普化寺へ向かう。

09:35頃、普化寺に到着。古い建物もあるが新しい本殿が建設中のようだ。寺の歴史については説明がないので不明だ

ここも観光地として開発が始まりそうな気配が・・・。

今のうちに見物するのがいいのだろうな。

10:00頃、普化寺から東の怒江沿いの重丁へ向かおうとする。村からの出口には御犬様たちがおり通してくれそうもない。10:15頃、御犬様たちのいない道を通り、ようやく水田に出る。

ここからは水路に沿って歩き道を探す。

11:00頃、水路の水が農道に溢れており先に進めない。引き返して谷底に架かる橋への道を進む。

谷底への道は思ったほど道は悪くない。でも、油断するとあの世行きなのでゆっくりと慎重に進む。

11:23頃、谷底の橋に到着。

透明な川の水がこの先の茶色く濁った怒江へ流れ込む。12:00頃、丙中洛への道に出る。
ようやく元の道に戻った。

定期市

丙中洛に戻ると通りが市場と化していた。

朝から準備をしているのは見かけたが通り全体に店が出ている。

日用雑貨の店が多い感じで、次に食料品の店だな。

米や飼料が積まれていたりする。

米線

昼食は米線(8元/約136円)を食べる。米線は雲南が本場で丙中洛でも食べておかなくては!米線や麺類は比較的安い。

ユースホステルに戻り午後の計画を練っていると、老板が「マーケット見てきた?」「毎週火曜の定期市だよ」と教えてくれる。通りでやっていたのは定期市であった。

重丁天主教堂

13:00頃、丙中洛の北にある重丁村へ向かう。山に囲まれた農村の風景が広がる。

途中、道路脇にチベット仏教のチョルテンがあったりする。

13:45頃、重丁天主教堂に到着するが門は閉じられている。重丁天主教堂はフランス人宣教師によって1935年に建設されるが文化大革命で破壊され、1996年、跡地に再建された。

新しく再建された礼拝堂であるが外から一部が見える。

丙中洛の南側の山道を登っていく。15:50頃、遠くに午前中に行ってきた普化寺が見える。

16:20頃、丙中洛の中心部が見える。

もちろん、怒江も遠くに見えます。

16:25頃、チョルテンがある所までやって来た。

小さな展望台みたいなのがあり丙中洛が一望できるようになっている。

更に山道を登って行くが17:00頃に引き返す。車が通っていたので、どこかの集落につながっているのだろうが暗くなる前に丙中洛へ戻ろう。18:00頃、丙中洛に戻り夕飯は炒飯(12元/約204円)だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

世界遺産 三江併流

朝から雨が降っており、これでは遠出ができない。丙中洛さらに奥の秋那桶まで足を伸ばしたいのだが・・・。とりあえずタクシーの運ちゃんに秋那桶まで行くか聞いてみると、秋那桶や霧里へは行けないということであった。

08:30頃、食堂で米線(8元)を食べながら計画を練り直す。遠出は無理なので近場だと怒江第一湾が無難かな。高低差もそれほどなさそうだし距離もそれほどではないし。

09:20頃、怒江第一湾へ向けて出発。貢山行きのバスに乗車すれば5分ほどで到着するのだが怒江を見ながら歩いて向かう。

09:40頃、雨の降る中で丙中洛の入口にある展望台の丙中洛観景台に到着。ここから眼下に怒江が見え怒江が大きく湾曲しているが、ここは怒江第一湾ではなく桃花島である。桃花島と聞くと浙江省の桃花島を思い浮かべるのだが、この怒江が湾曲して半島状になっている部分も桃花島と呼ばれている。

春になると半島部分の村で桃の花が咲くので桃花島と呼ばれるようになったそうだ。

怒江第一湾

10:30頃、怒江第一湾に到着。雨が降っており雨が止むのを待つ。15分ほど待つと雨が止み日が差してくる。

この峡谷で怒江が大きく湾曲して流れている。

この怒江第一湾にも半島部分に村があり畑と住居が見える。11:30頃、来た道を戻り丙中洛へ向かう。

丙中洛の田園風景

11:50頃、展望台の丙中洛観景台に戻ってきた。

丙中洛観景台からは怒江だけでなく丙中洛の街や田園風景も見ることが出来る。

結構な急斜面に住居、畑、水田が点在しており、のどかな風景が広がっている。

丙中洛の中心部は斜面の中腹辺りで建物が密集している部分だ。

米線

昼食は米線(8元/約136円)を食べておく。米線は腹持ちが良くないので、自分にとっては主食というより軽食やおやつに近い。

滇藏公路は通行止め

ユースホステルに戻り老板に秋那桶や霧里へ行く車がないか聞いてみたが、滇藏公路が土砂崩れの復旧工事や新道建設による車両通行止めで秋那桶や霧里へは車では行けないということであった。当然だが滇藏公路でチベットのザユル県(察隅县)へ抜けることは出来ない。でも、徒歩での通行は可能ということであった。

午前中に撮影しておいた工事現場に貼られた交通規制のお知らせや公告を読み直してみると何となく状況がわかってきた。昨日行った重丁天主教堂の先に検問所があったが、あそこで工事車両と地元民の車両だけ通していたのだな。土日は車両通行可のようだが道路状況は劣悪だろうな。滇藏公路の工事は2017年12月24日までのようで、まだ1年以上も工事が続くのか。

それと老板に貢山から徳欽に抜ける徳貢公路についても聞いてみたが、車両は通れず徒歩での通行は可能ということであった。徒歩は通行可能でも峠を越える自信はないのでダメだな。車で徳欽へ抜けられないとなると六庫まで戻らないといけないということか・・・。

炒豆芽

夕飯は炒豆芽(10元/約170円)と米飯(2元/約34円)を食べる。炒豆芽はモヤシの炒め物になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
合計 16元

怒江大峡谷の奥へ

今日も朝から雨が降っている。雲で怒江が流れる峡谷が霞んでいる。07:45頃、六庫行きバスの発車場所を確認しておく。通りにバスが停車しているのですぐに見つかる。明日は六庫へ戻るのでバスの発車場所と発車時間が分かれば大丈夫だろう。朝食に米線(8元/約136円)を食べてユースホステルへ戻る。六庫行きバスがいなくなっていたので、事前の情報通り08:00発であった。

09:30頃、ユースホステルを出て丙中洛から霧里村を目指す。今日は怒江沿いに滇藏公路を歩き丙中洛の奥へ行ってみる。まだ雨が降っているが強行軍だ。

10:00頃、重丁天主教堂を通過。

10:05頃、重丁村の出口にある検問所を通過。

10:20頃、怒江沿いに峡谷を歩いて行く。

重丁村から先は未舗装の工事区間が延々と続く。雨が降っているので埃はないが足元は泥濘みになっている。

石門関

10:35頃、石門関が見えてきた。石門関は怒江大峡谷が狭くなっている場所だ。峡谷の両岸が絶壁になっており、まさに天然の要害だ。

10:40頃、石門関を通過。

怒江が大きな音を立てて流れていく。名前通りの大河と言ってもいいだろう。世界遺産 三江併流の保護区域になるが、あまりに奥地にあるので観光客がいない。観光客は怒江第一湾とか定番観光地へ行くのだろうか?

霧里村

11:30頃、霧里村に到着。この頃になると雨が止んで少し天気が良くなる。トウモロコシ畑の中に民家が点在しており、のどかな風景が広がっている。

この霧里村は怒江の対岸にあるので橋を渡らなければならない。

少し下流に吊橋が架かっているので渡る。

見た目は大丈夫そうなので落ちたりはしないだろう。

吊橋から見る怒江だが峡谷と言っても川幅は結構ある。

続いて怒江沿いの桟道を歩いて行くが、道幅は人一人がやっと通れる幅だ。

途中、こんな感じで木が組まれていたりと危険な場所もある。落ちたらそのまま怒江で泳ぐはめになります。泳ぐ前に魚の餌確定だが・・・。

12:15頃、ようやく霧里村の中に入る。

だが、道はトウモロコシ畑の中へ続いており、このまま奥へ行っても畑の中を歩くだけのような気がするので引き返す。まあ、そのまま進んで村を抜けられると思うが山道を登ったりするのは勘弁だな。

戻る途中の桟道から見える怒江大峡谷。世界遺産の保護区域だが観光客がいない。こんな奥地まで来る物好きは少ないようだ。

霧里村から滇藏公路を20kmほど歩くとチベット自治区ザユル県(察隅县)に入るが、さすがにそこまで行けるような道路状況ではない。12:30頃、霧里村を離れて来た道を戻る。13:55頃、重丁村の手前まで戻ってきた。14:50頃、ユースホステルまで戻ってきて、何とか無事帰還。

炒土豆絲

夕飯は炒土豆絲(10元/約170円)と米飯(2元/約34円)だ。ジャガイモの炒め物とご飯の簡単なものであるがご飯食べ放題なので3杯食べて満腹です。

夜になり明日早く出て行くのでチェックアウトの手続きだけしておく。これで寝坊さえしなければ明日は六庫行きのバスに乗車するだけだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

丙中洛→六庫

朝から雨が本降りだ。チェックアウトの手続きは昨晩の内に済ませてあるのでシーツを洗濯機の所へ置いて出発準備を整えユースホステルを出る。バスは佳源賓館の前から出発なので3分ほど歩く。

07:45頃、六庫行きのバスに乗車と思ったら、まだ運ちゃん来ておらず。08:05頃、乗客9人で丙中洛を出発。標高1700mの丙中洛から怒江大峡谷を下っていく。

08:40頃、徳欽への徳貢公路との分岐点で武警の辺防検査がある。10人ぐらいの武警がおり自動小銃を携帯している。身分証確認がありパスポートを出すと武警の兄ちゃんが偉い人の所へパスポートを持って行き隊長の登場だ。丙中洛での目的、次の行き先を聞かれただけで特に問題なし。

08:45頃、バスが再び発車する。丙中洛へ行くときは何もなかったのだが、何かあったのか?

貢山

09:25頃、標高1500mの貢山を通過する。天気は相変わらず悪く雨が降っている。省道228号を怒江大峡谷に沿って南下していく。六庫まで約220kmの距離になる。道路状況は舗装はされているがカーブが多く道幅が狭いので危険だ。道から外れれば怒江に突っ込むことになる。

10:20頃、公安検査站に到着。正式名称は貢山県森林公安局茨開林区派出所のようだ。ここでも公安の身分証確認かと思ったら、今日は武警が警備していた。パスポートを提示すると、隊長の所へパスポートが行き隊長直々の質問だ。まあ、目的聞かれただけなので「旅游」と返答して終了。

10:25頃、バスが発車する。今日は警備が厳しいようだが何かあったのか?

11:30頃、石月亮郷の手前で工事渋滞にはまる。この時間を利用して運賃徴収が行われる。丙中洛→六庫の運賃は80元で六庫→丙中洛の81元より1元だけ安い。11:40頃、石月亮郷を通過する。

福貢

13:10頃、標高1200mの福貢客運站に到着。天気は雨から曇りへ変わり、ここで昼休憩になり30分ほど停車する。福貢客運站からは昆明行きの寝台バスが待機しているので、昆明行きの乗客は福貢で乗り換えになる。六庫まで行っても夕方到着ではバスがないので福貢で乗り換えだが、運行本数や発車時間は不明だが昆明行きの寝台バスは4台確認できた。

後でQunar.comでバスを確認したら昆明→福貢が18:30、19:00にあるので1日2本運行されているようだ。夕方発、翌朝着なので時間的には問題無いだろう。反対の福貢→昆明も同じような時刻表だろう。

それとバスターミナルには交通事故現場の写真が掲示されている。日本ではあり得ないことだが中国はショック療法で事故現場の写真が掲示されており、いい具合に顔面崩壊したり死体が転がっている写真が掲示されている。

13:50頃、バスが福貢を出発する。15:10頃、匹河客運站に到着。15:20頃、怒江に架かる橋を渡る。この頃になると青空が見えてきた。

六庫

18:25頃、バスターミナルの六庫客運站に到着。標高800mになり丙中洛→六庫は所要時間約10時間半の道のりであった。さて、ここから宿探しなのだがバスターミナル周辺には招待所などの宿はない。バスターミナルは新城区にあり周辺は工事中の建物かテナントの入っていないビルが目立つ。完成しているのは政府機関の建物ばかり。新城区には期待できないので老城区で宿探しだ。

風花雪月酒店

2kmほど歩いて老城区にやって来ると賓館の看板が見え始める。とりあえず通りにあった風花雪月酒店で部屋を聞いてみると1泊80元であるということで、ここに決定。問題の外人OKかどうかだがパスポート提示しても追い出されず大丈夫であった。

部屋は1人部屋でテレビ、エアコン、電気ケトル、電話、PC付きだ。Wi-Fiも使える。

トイレ・シャワー付きで広めで許容範囲内だ。

夕飯は雑醤米線(7元/約119円)と回鍋肉蓋飯(12元/約204円)を食べる。

食後は瀾滄江ビール620ml(3元/約51円)を購入。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22元
宿泊費 80元
バス 80元 丙中洛→六庫
合計 182元

六庫→保山

09:00頃、酒店をチェックアウトする。約2km歩いて09:25頃、六庫客運站に到着。保山行きのバスチケットを購入してすぐに乗車。タイミング良くバスがちょうど発車間近であった。

今回のバスは09:30発、六庫→保山、運賃50元だ。09:33に発車してまずは怒江沿いに南へと走る。

順調に保山へ向かうと思ったらガソリンスタンドで軽油を給油。日本ではあり得ないのだが中国では出発直後に客を乗せたまま給油というのが当たり前になっている。事前に給油するということは想定されていない。ちなみに軽油1Lの価格は5.92元(約101円)になっていた。09:55頃、給油が完了して再び走り出す。

10:15頃、六庫の入口にある辺防検査站に到着。ここは先週登記した所で武警が自動小銃を持って警備している。出ていくのはノーチェックかなと思ったら、武警の兄ちゃん2人が乗車してきて身分証確認だ。で、自分は後ろの席に座っていたので最後の方でパスポートを提示すると、先週登記した所でもう一度登記となる。

他に外人はおらず自分一人だけでバスを降りて窓口で登記。他の乗客は何事だという感じで見ている。窓口では職業、目的、どこへ行ってきたか、次の目的地を聞かれる。先週受けた質問とほぼ同じだ。

今回はパスポートの撮影があるが公安みたいに個人のスマホで撮影とかではない。ちゃんとした銀行とかでも見かける撮影用の機械で撮影。武警はちゃんと機材購入の予算があるようだ。公安も機材購入の予算はあると思うのだが宴会費用になっているのか?登記は問題なく終了して10:30頃、出発する。

11:50頃、田舎の売店で約10分のトイレ休憩になり車外に出るが痰吐いてる兄ちゃんがいる。どうやら、おサルさんが乗車していたようだ。まあ、中国ではおサルさんがバスに乗車しているのはよくある光景だ。

保山は外人お断り多い

12:50頃、バスターミナルの保山客運站に到着。この辺りは標高1600mになる。とりあえずQunar.comで予約しておいた賓館へ行ってみるが、老板が派出所に問い合わせて外人お断りで追い出される。

しかし、バスターミナル周辺には宿が多くあるので楽勝だと思い次の宿へ行くが5軒連続で追い出される。保山は公安が厳しいらしく高いホテルばかり案内される。330元コースの蘭都飯店や530元コースの官房大酒店とか・・・。舐めんとんのかサル!

これは保山には外人に見られては困るものが隠されていると考えるべきか?こうなると最終手段の野宿ではなくバスターミナルに荷物を預けて観光、保山脱出というパターンだな。バスターミナルの保山客運站に戻り、13:30頃、大理の下関行きバスチケットを購入。
16:40発、運賃72元だ。手荷物預かり所でバックパックを預けて行動開始だ。荷物の預かり料は3元で良心的。

保山での目的は三国志遺跡の太保山武侯祠だ。まずは路線バスの情報を確認するが高徳地図と全く違う。どうやら運行路線が新しくなっているようだ。諸葛営站とか気になるバス停があるが太保山武侯祠を最優先で行動だ。

13:45頃、とりあえず客運站(公交中站とも呼んでいる)のバス停から7路のバスに乗車。
運賃2元で保山市内へ移動。GPSで現在位置を確認しながら太保山の近くで下車して玉泉路を西へ歩いていく。

永昌府城

14:10頃、玉線路を西へ歩いていると脇道に文物保護単位の石碑が見える。確認しに行くと永昌府城仁寿門とある。永昌府城は唐の天宝2年(743)に南詔王の皮羅閤により土壁の城として築かれ、明の洪武年間に煉瓦の城壁に改築され太保山も永昌府城の城壁の内側になる。

城門を通り城壁の内側にも文物保護単位の石碑がある。

これが城門の通路。車は通れず歩行者と電動バイクが行き交っている。

太保公園

太保山を登る遊歩道へ入り進む。14:30頃、太保公園の保山歴史名人堂に到着。保山の歴史上の人物を紹介しているの三国志関連で何かあるかなと思い見物していく。

するとやはりありました。

蜀漢名臣として呂凱が紹介されている。

そして、永昌太守の王伉も紹介されている。

三国志遺跡 太保山武侯祠

14:40頃、太保山武侯祠に到着する。

太保山武侯祠は明の嘉靖14年(1535)に金騰兵備副使の任惟賢が諸葛亮を祀るために建立。康煕26年(1687)に修復され、光緒5年(1897)に拡張され、前殿、過庁、正殿で構成されている。

やっと三国志遺跡の太保山武侯祠まで来たが山門が閉まっている。

山門に貼られた貼り紙を読むと修復工事をするから閉鎖とある。せっかく来たのに閉鎖とは残念であるが仕方がない。

でも、ちょうど作業員のおっちゃんが中へ入ろうとしていたので山門から内部を1枚だけ撮影させてもらう。

太保山に残る永昌府城の安定門を通り太保山を降りて市内へ戻る。

下山する途中では保山の街並みが見ることが出来る。

バス停でバスを待っている間に大理での宿を予約しておく。それとバスの路線一覧表があったので撮影しておく。

これで保山の路線バスの情報が手に入った。

今頃、保山の路線バス一覧表が手に入ってもあまり意味ないけどね。15:40頃、9路のバスに乗車してバスターミナルへ向かう。運賃1元、終点の公交中站で下車する。

16:00頃、バスターミナルの保山客運站に戻ってきた。遅めの昼食でバスターミナル横の食堂で餌絲(9元/約153円)を食べるが激マズだ。典型的な駅やバスターミナル前の食堂だ。

保山→下関(大理)

餌食べてエネルギー補充をしたのでバスターミナルでバスを待つ。

今回乗車するバスは16:40発、保山→下関、運賃72元。大理の新市街になる下関行きのバスだ。

16:25頃、バスに乗車。16:45にバスが発車し乗車率は6割ぐらいだ。

高速を東へ走り大理へ向かうが「AH14」の標識を何度も見る。どうやらアジアハイウェイ14号線を走っているようだ。18:10頃、サービスエリアの永平服務区で10分のトイレ休憩。

大理

19:35頃、大理南バスターミナルの大理興盛汽車客運站(大理兴盛汽车客运站)に到着。ボリタクの運ちゃんたちが待ちかまえていたが、そのままバス停へ移動。

19:40頃、南客運站のバス停から2路のバスに乗車。昆明の公交ICカードが使え運賃は0.9元、20:00頃、大理公交4路車站のバス停で下車。大理古城へ行く4路のバスの出発地点になっているので、待機している4路のバスに乗り換える。4路のバスは昆明の公交ICカードが使えないので運賃は2元。20:10頃、バスが発車し人民路口のバス停で下車。

大理金玉縁中澳国際青年旅舍

20:45頃、大理金玉縁中澳国際青年旅舍(大理金玉缘中澳国际青年旅舍/The Jade Emu International Guesthouse)に到着。今回はeLongの特価で1泊18元になっており2泊する。

部屋は6人ドミトリー(トイレ・シャワー共用)を予約しておいたが、先月の宿泊時と同様で8人ドミトリー(トイレ・シャワー付)になる。で、前回と同じ部屋に戻ってきた。

腹減ったので大理古城へ行くと洋人街近くの快餐屋が1軒やっていたので夜食を食べる。素菜3品とご飯で5元(約85円)だ。ユースホステルへ戻り巍山での宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
宿泊費 36元 18元×2
宿泊費 10元 予約:巍山古城雲上的日子国際青年旅舍
バス 5.9元 路線バス
バス 50元 六庫→保山
バス 72元 保山→大理
荷物預け 3元
合計 190.9元

物資補充

昼過ぎに快餐屋で昼食。素菜3品とご飯で5元(約85円)だ。

食後は大理古城を散歩しながら、三月街へ向かう。

三月街の近くにあるクビライ・ハーンの元世祖平雲南碑を見物。

16:00頃、下関にあるウォルマートで日用品を購入して大理古城へ戻る。

大理の乞食

夕飯食べてユースホステルへ戻る途中で乞食を見かける。

洋人街の牌坊前で観光客が多いが皆スルーだ。大理は世界的に有名な観光地だが闇の部分もある。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11.2元
バス 4元 路線バス
日用品 29.8元
合計 45元

雲南省大理古城と三国志遺跡・漢諸葛武侯擒孟獲處

雲南省旅行記2016

昆明南部客運站

11:00頃、雨が降っており天気が悪いが南バスターミナルの昆明南部客運站へ向かう。

213路のバスと地下鉄1号線を乗り継いでいく。地下鉄と言っても地上区間が多く駅舎も地上駅だ。

地下鉄へ乗車。

12:30頃、南部客運站で下車して南バスターミナルの昆明南部客運站に到着。

昆明南部客運站は雲南省南部へのバスやラオスへの国際バスが発着するバスターミナルだ。



ラオスへのバスはルアンパバーン(琅勃拉邦)行き18:30発、運賃398元、ビエンチャン(万象)行き18:00、19:00の2便、運賃587元、フアイサーイ(会晒)行き19:00発、運賃380元になっている。


この辺は2015年に調査した時と変化はなさそうだ。

そして、今回新たに入手出来たバス情報はラオスのパークセー(巴色)行き、19:10発、運賃710元が運行が始まっていたことだ。昆明からラオス南部まで国際バスが運行されているのは驚きだ。定期運行なのでラオス国内の道路状況が改善されているのだろうか。

今日もマンゴー

14:45頃、ユースホステル近くの市場へ行く。

地元民用の市場で果物から包子まで揃っており、いつも活気があるので重宝する。

今日は休みの店の前で露天が開かれマンゴーが1kg7元で売られている。完熟ではないのだが品定めしてマンゴー2.4kg(16.5元/約280円)を購入。

この時期は葡萄も多く出回っている。

今回購入したマンゴー2.4kgが遅めの今日の昼食となる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.8元
地下鉄 3.6元
バス 3.6元 路線バス
日用品 12.5元
合計 42.5元

昆明駅へ

07:45頃、ユースホステルをチェックアウトする。08:05頃、雲南日報社のバス停から64路のバスに乗車して昆明駅へ移動。運賃は0.9元、昆明は朝から公安や交通協管が交差点に立って交通整理をしており比較的渋滞が少ない方だ。昆明の公安は結構頑張っている感じだ。他の都市でやる気のない公安は突っ立っているだけで交通整理しないからな。差が激しいな。

交通整理は頑張っているが一般市民のおっちゃんたちの痰吐きは朝から全開だ。この辺も反則金徴収とかでしっかり取り締まった方がいいと思うのだが。昆明は欧米人多いのだから。

08:35頃、昆明駅に到着。まずは駅敷地へ入るために手荷物検査だ。昆明駅は2014年に起きたテロ事件の影響で公安、武警による警備が厳しい。一度テロを起こされているので、二度目は何としても阻止する姿勢が伺える。

手荷物検査を終えて昆明駅の牛の前に。奥には自動小銃を持った武警が警備中だ。

続いて切符と身分証の確認だが駅員ではなく実習生が担当している。昆明駅ではちゃんとパスポートを確認しており実名制が機能している。

駅2Fに上がり最後に2回目の手荷物検査だ。

手荷物検査を済ませてエキナカというか土産物屋街を通り待合室へ。

今回の待合室は第4候車室だ。

待合室は既に人で一杯だがカオス度は高くない。

昆明→大理

08:45頃、改札口の先頭を陣取る。

今回乗車する列車は昆明→麗江のK9612次で大理まで移動だ。座席は硬臥代硬座、運賃64元、334kmの距離を5時間59分かけて走る。

09:15頃、改札が始まりホームへ移動。

いつもの行先票を撮影。

今回は寝台の硬臥を座席扱いにする硬臥代硬座だ。下段の寝台に4人座って硬座ということになるのだ。この硬臥代硬座は結構珍しい座席の種類になるのだが昆明-麗江では一般的になっている。

定刻の09:40より2分遅れで列車が発車する。標高1900mの昆明から列車が西へ走り大理到着は15:39の予定だ。

大理駅

30分遅れの16:09に大理駅到着。

駅前のバス停は大混雑で誰も並ばないので急がずに空くのを待つ。まあ夏の観光シーズンだから大混雑というのは予想していたが相変わらず人気の観光地のようだ。

16:30頃、5本後のバスに乗車。運賃2元で8路のバスで大理古城へ向かう。大理古城の東門になる風花雪月酒店のバス停で下車。今回は大理の安宿を渡り歩いて居心地の良い所を探す。

松果瓦舍長租旅舍

東門の牌坊から150mほど北に歩いて、17:25頃、Booking.comで予約しておいた大理松果瓦舍長租旅舍(大理松果瓦舍长租旅舍/Dali Travelling With Hostel)に到着。

ペー族の建築様式のホステルになり1泊31元の6人ドミトリーに1泊する。

6人ドミトリーは広さは問題ないが窓無し部屋。各ベッドに照明とコンセント有り。Wi-Fiは問題無し。共用のトイレ・シャワーは一体型の奴で換気扇なしの招待所レベル。

洋芋絲火腿腸炒飯

夕飯は大理古城で結構見かける巍山料理の食堂で洋芋絲火腿腸炒飯(8元/約126円)を食べる。洋芋絲がジャガイモ、火腿腸がソーセージになるのでジャガイモとソーセージの炒飯ということになる。

燜肉餌絲

炒飯だけでは物足りなかったので別の巍山料理の食堂で燜肉餌絲(10元/約170円)を食べる。燜肉は豚肉を長時間煮込んだ肉で非常に柔らかい。餌絲は雲南省特産の麺料理になり、うるち米から作られる同じ雲南省特産の米線とは食感が違い餌絲は少しばかり餅のような食感がする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.9元
宿泊費 31元
バス 2.9元 路線バス
合計 53.8元

清亭国際青年旅舍

10:00頃、ホステルをチェックアウトして次の宿へ移動。大理古城を歩いて行く。標高2000mに位置しているとはいえ日差しが強く結構暑い。腹出し族のおっちゃんも出没しているので相当な暑さだ。

20分ほど歩いて、10:20頃、清亭国際青年旅舍(清亭国际青年旅舍/The Dragonfly Guesthouse)に到着。通常は6人ドミトリーが1泊35元だがQunar.comの先払いの特価で1泊32元だ。Booking.comにも掲載されており欧米人結構いる。

部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント有り。人数分のロッカーもある。Wi-Fiは問題なく使える。共用のトイレ・シャワーは許容範囲内。

屋上は洗濯物が干せるし、くつろげるスペースもある。夏は日差しが強いから誰も居ないけど。

蒼山も見えて眺めはよい。

それと猫が飼われており寝ていた。

全体的に設備は新しく掃除もしっかりしている。大理長期滞在の宿としても十分候補に入る。ここは良い。

粑肉餌絲

14:30頃、昨日の巍山料理の食堂で遅めの昼食で粑肉餌絲(10元/約170円)を食べる。粑肉餌絲は雲南省巍山名物料理で、うるち米の麺で餅の食感を兼ね備えており美味い。粑肉は長時間トロトロになるまで煮込んだ豚肉で非常に柔らかい。

大理古城を散歩

大理古城を散歩するが開発で結構新しい店が増えている。

古城内にマクドナルドが出店している時点で開発の度合いがかなり進んでいることを示している。

そして、乞食が結構多い。9年ぐらい前にはこれほど乞食がいた記憶はないのだが・・・。新たに余所者が乞食として遠征しているのか?この乞食は足無し乞食である。

大理古城を散歩しながら2014年に見つけた5元で素食が食べられる一然堂素食館へ行ってみるが潰れていた。

店の残骸が一部残っていたがほとんどは客桟として改装されていた。行列のできる素食屋であったが採算が取れなかったようだ。まあ、5元は安すぎるよな・・・。ちなみに近くにあった同業の20元の素食屋は営業していた。20元が採算ラインか?

そして、大理古城にスターバックスが進出してくる。工事の真っ最中で店の規模は大きいようだ。マクドナルド、スターバックスと出店してくるので、ケンタッキーの進出も時間の問題か?

夏休み中の大理古城は観光客で賑わっており人多すぎだ。これは観光シーズンが終わってからのんびりするほうが良さそうだな。

老奶洋芋炒飯

夕飯は老奶洋芋炒飯(10元/約170円)を食べる。老奶洋芋は雲南省の料理でジャガイモを煮てペースト状にして油で炒めており非常に柔らかい。「老奶奶吃的洋芋」(曾祖母が食べるジャガイモ)ということで老奶洋芋ということになる。柔らかいジャガイモ炒飯といったところかな?

風花雪月ビール

食後は超市で風花雪月ビール345ml(2.9元/約50円)を購入。大理ビールが生産するちょっと高いビール。

生産地はもちろん大理で正真正銘の地ビールでアルコール度数は2.5%で低めだ。でも、缶ビールの方は昆明の別のビール会社が生産している。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 29.2元
合計 29.2元

大理古城路辺青年旅舍

10:20頃、ゲストハウスをチェックアウトして次の宿へ移動。10:45頃、洱海門近く大理古城路辺青年旅舍に到着。Qunar.comで予約しており先払いの特価で1泊21元だ。レセプションのお姉ちゃんの対応は感じ良く問題なしであったが・・・。

部屋は野郎8人ドミトリーでカオス度が高い。農民工宿かと思うほど部屋は散らかっているし、蒸し暑く汗臭い。各ベッドに照明とコンセント有り、人数分のロッカーもあり、とりあえず寝るだけの環境だ。客層は若いようなので農民工というより蟻族かな・・・。

共用のトイレ・シャワーは鍵壊れており話にならん。天井、壁、扉が付いているだけマシということか・・・。とてもじゃないがシャワーを使う気にはなれない。ここはアカン。

洱海門

宿から徒歩1分ほどで洱海門に到着。夏の観光シーズンで稼ぎ時なので土産物屋が多い。

快餐屋

ちょうど昼時なので古城内で食堂を探す。

洋人街の牌坊近くに米飯食べ放題の快餐屋があったはずのなので行ってみると3軒営業している。

とりあえず見て比べてみるがメニューはどこも同じといった感じだ。

今回は野菜だけのおかず4品とご飯で6元(約102円)になる。自分は米さえ食べられれば十分なので、この内容で文句無しだ。

食後は古城内を散歩。

大理古城は人多すぎだ。自撮り棒を振り回している奴から腹出し族、痰吐きのおっさんまで幅広く出現している。

これだけ観光客がいれば土産物屋は繁盛いているのかと思えば店内にはそれほど客はいない。財布の紐は硬いようだ。

12:30頃、とりあえず南門まで歩いて来た。

大理古城旅游汽車客運站

南門近くにあるバスターミナルの大理古城旅游汽車客運站を訪れてみる。

時刻表を確認してみると昆明と麗江へのバスが運行されている。その他の路線は新市街の下関(下关)にある4つのバスターミナルからの発車になる。

最近流行りの太鼓屋

再び大理古城に戻り散歩。大理古城の土産物屋には太鼓屋が多い。太鼓といっても中国の太鼓ではなくアフリカ太鼓(ジャンベ)だ。こんな感じの店だ。

古城内の土産物屋を見ていると結構見かける。

大体店先で音楽流して、それに合わせてアフリカ太鼓(ジャンベ)を叩いている。

この太鼓屋は大理古城だけでなく中国各地の観光地に出現している。麗江や平遙などの有名な古鎮にはアフリカ太鼓(ジャンベ)の土産物屋が必ずある。

ここ5年ぐらいで太鼓屋が急増しているので誰かがブームになるように仕掛けたのだろう。太鼓製造や輸入の業者かな?この手の太鼓は必ずしもアフリカから輸入とは限らないし、中国の観光地にも全く関係ないよな。そういえば一昔前の日本の観光地でも何故かヨン様Tシャツとか売っていたな・・・。名古屋城で・・・。

参考:アフリカ太鼓が名物に!? 変わりゆく世界遺産の観光地「麗江」

夕飯も快餐屋

17:00頃、夕飯食べに快餐屋へ。3軒あるので昼とは違う快餐屋でおかず3品とご飯で5元(約85円)だ。ごはんを3杯食べて満腹になる。米さえ食べ放題なら安く済ませられるので助かる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.9元
合計 13.9元

大理古城驢窩社区国際青年旅舍

09:20頃、カオス度高い宿をチェックアウト。さっさと次の宿へ移動するが今日は天気悪く雨が降り始めている。まあ、とにかくまずは南門近くにある城隍廟を目指す。

09:45頃、eLongで予約しておいた大理古城驢窩社区国際青年旅舍(大理古城驴窝舍区国际青年旅舍/Dali Lv Wo International Youth Hostel)に到着。Booking.comにも掲載されているユースホステルでYHA Chinaの加盟店。南門近くの城隍廟対面にあるので場所はわかりやすいが大理古城の外にあるユースホステルになる。6人ドミトリーで1泊30元になる。

早い時間に乗り込んでしまったので部屋がまだ掃除していないという事でネットで情報収集しながら待つ。外は雨が本降りになってきたので今日は大理古城の散歩はダメかな。待っている間は共用スペースでネットをしているのだが雰囲気はまあ良さそうだ。

11:30頃、部屋の掃除が終わってようやく部屋へ。部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント有り。Wi-Fi昼間は問題なく使用可能。

部屋にトイレ・シャワーが付いているが湿気が酷い。トイレ・シャワーがちょっとダメかな。

昼頃、昼食を食べに外へ出かける。雨は止んでおり古城内は観光客が多い。

今日も快餐でご飯を食べまくる。これで8元(約136円)になり、ご飯2杯食べて満腹である。

城隍廟

12:50頃、ユースホステルの向かいにある城隍廟を訪れる。

廟内で爆竹を鳴らしたり、お供え物の食事が次々と運び込まれたりと今日は何かの行事のようで参拝客が多い。

今日は余所者が見物出来る環境ではなさそうなので10分ほどで引き上げる。

文献楼

13:15頃、大理古城の南にある文献楼を訪れる。文献楼は清の康熙年間に創建され、伝説ではこの地は前漢の頃、張叔、盛覧の2人の文人が住み大理に中原の文化を広めたという。現在の文献楼は1998-1999年に再建された新しい建物になる。

観音塘

文献楼から南へ2kmほどの所にある観音塘へ向かうが、13:45頃、雨が降ってき雨宿りだ。14:40頃、雨の降る中で観音塘に到着。

観音塘は元々は大石庵と呼ばれ大理地区の重要な仏教建築のひとつになり、明代に創建され清代に再建されている。初期の頃は観音菩薩を主に信仰していたが、発展するにつれ徐々に大理地区の仏教聖地へと変わっていく。

入場料無料で観光客は少ない。天気が悪いから少ないのか?

ここは静かなので雰囲気は良好だ。

大理古城へ戻る途中で交通事故現場に遭遇。

中国は交通事故多いな・・・。教習所で何習ってんだ?

夕飯は快餐へ。おかず3品とご飯で5元(約85円)だ。ご飯は3杯まで食べたが、これ以上食べて追加料金取られると困るので抑えておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 30元
合計 43元

闌若寺青年旅舍

朝から痰吐きの音が酷い。外で地元民のおっちゃんたちが痰吐きしているというのは、いつものことだ。問題は同じドミトリーの宿泊客たちだ。夏休み中の学生たちのようだがゴミ箱にデカイ音立てて痰吐いたりと農民工のおっちゃんたちと似たような行動をしている。早く出て行く準備をしよう。

09:15頃、ユースホステルをチェックアウトする。次の宿は大理古城南東の角付近にある次の宿へ向かう。09:30頃、Qunar.comで予約しておいた闌若寺青年旅舍(阑若寺青年旅舍/Lanruo Temple Youth Hostel)に到着。1泊20元の8人ドミトリーで予約時に支払い済み。

部屋は8人ドミトリーで各ベッドにコンセント有り。WiーFiはちゃんとつながる。でも、床にゴミが散乱してカオス度高い。共用のトイレ・シャワーは招待所レベル。

共有スペースは結構広い。

屋上にはバーが併設されている。部屋の掃除がちゃんとされておらずベッドの下にペットボトルが転がっており掃除されている様子がないので、ここはアカン。

幼稚園児のコスプレ?

昼頃に快餐食べに出かけるが洱海門近くで彼女と手を繋いで歩いているリア充を見かけるが何かがおかしい。

彼女の格好がどう見ても幼稚園児のコスプレに見えてしまうのは気のせいか?

やはり大きな幼稚園児に見えてしまう。日本だと色々と問題になりそうだが中国では彼女に幼稚園児のコスプレをさせて外出はOKのようだ。それともお姉ちゃんがコスプレデートしてくれる新商売か?色々な意味で中国は予測不能だ。

昼食はいつもの快餐(8元/約136円)を食べる。

元世祖平雲南碑

食後は西門の外にある三月街を登った所にある元世祖平雲南碑を訪れてみる。元世祖平雲南碑は元の大徳8年(1304)に建立された石碑で、1253-1254年に起こったモンゴル帝国の雲南・大理遠征について書かれており、モンゴル帝国が大理国を滅ばした正当性でも書かれているのだろう。それに、モンゴル軍の司令官はクビライだし都合の悪いことは書かれていないだろう。

三月街を下り大理古城西門へ戻る。

大理古城内を歩いていると、いつもの仏教音楽が聞こえてきた。あれが前方に見えてきた・・・。

下半身奇形の乞食が営業活動中であった。大理古城は乞食が増えたな・・・。観光客が集まるから外地から流入しているのだろうか?夏休み限定の遠征だろうか?それに個人での営業だと縄張りとかの問題がありそうだから、やはり組織化された乞食だろうか?まあ、日本の旅行番組では取り上げられない大理の闇である。

国慶節の避難先確保

夕方にBooking.comやQunar.comで10月の国慶節の大型連休あたりの宿を調べてみたら、既に予約で埋まっていたりボッタクリ料金が設定されていたりしたのでBooking.comで昆明大脚氏国際青年旅舍を予約しておく。ベトナムやラオスへの避難も考えたが、サパやルアンパバーンも値上げされており民族大移動で遠征してくるようだ。

昆明大脚氏国際青年旅舍はWi-Fiが速くなったので設備は問題無しだし、料金も年間通して同じなので避難先にはちょうどいい。近くにウォルマートや市場もあるし。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.9元
合計 18.9元

大理梦馬青年旅舍

10:00頃、宿をチェックアウトして次の宿へ。10:05頃、Qunar.comで予約しておいた大理梦馬青年旅舍(大理梦马青年旅舍/The Moment Youth Hostel)に到着。Qunar.comの特価で宿泊費は1泊15元、予約時に支払い済み。

部屋は10人ドミトリーで各ベッドには一応コンセント有り、照明は無し。値段が安いので客層が例の如くなのでカオス度高め。

掃除はあまりしていない感じだ。いや、掃除してもすぐに散らかってしまうのだろう。ママがいないと片付けられない客層か?Wi-Fiは問題なし。

共用のトイレ・シャワーは掃除してあるが、シャワーの湯量は少ない。共用スペースは少々散らかっている。まあ、料金と比較すれば十分お得かな。上のランクの6人ドミトリーはもう少し良さそうだな。

昼食はいつもの快餐(8元/約136円)で満腹に。食後は古城内を散歩するが、どうも大理古城は宿泊施設が供給過剰の気配がする。夏休みで観光客が溢れているにもかかわらず通り沿いの宿は「今日有房」の看板が掲げられ空室が目立つ。路地裏にある宿は開店休業状態だろう。この数日渡り歩いてきた宿も欧米人宿1軒の除けば稼働率5割以下の雰囲気だ。

城壁に人多い

大理古城の城壁に上るが観光客が多い。城壁にこれほど観光客がいるのを見たのは初めてである。

古城内は相変わらず観光客が多いが、夕方と比べればまだ少ない方かな。

南門の前にも観光客が溢れている。

武廟

古城内にある武廟を訪れてみる。武廟は明の洪武17年に建立された関帝廟で600年以上の歴史を持ち、現在の武廟は新たに再建された物になる。大理の武廟の特徴はぺー族の本主信仰が融合しており、世界で唯一関羽像とぺー族の本主神像63尊が一緒に祀られている。

600年以上の歴史があると言われているが建物は新しく歴史の古さは全く感じられない。唯一残っている遺跡が清代の照壁ぐらいなのだが観光客に存在を気付かれていない様子だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.5元
合計 16.5元

五行客桟

朝から天気は曇りで涼しい。09:15頃、宿をチェックアウトして次の宿へ移動。次の宿は大理古城の西、国道214号を渡った所にある。09:45頃、Booking.comで予約しておいた大理五行客桟(大理五行客栈/Dali Five Elements Hostel)に到着。Lonely Planet China 2015年版に掲載されている宿だ。

部屋は1泊30元の6人ドミトリーだ。各ベッドにコンセント有り、照明は有ったり無かったりだ。Wi-Fiは問題なくつながり速度問題無し。共用のトイレ・シャワーはいつもの一体型の奴だが広めで掃除してあるので許容範囲内。シャワーは熱いお湯がしっかり出ます。

共用スペースは結構広め。Lonely Planet Chinaに掲載されているせいか欧米人少しいる。

酒吧の雰囲気も良好。ボチボチ出かけようと思ったら雨が降ってきた。結構強い雨なのでこのまま外へ出られないかと思ったら急に雨が止む。夏の大理は天気が変わりやすい。

三国志遺跡 漢諸葛武侯擒孟獲處

10:50頃、人民路口のバス停から崇圣寺三塔专线のバスに乗車。運賃は2元、崇圣寺三塔专线のバスは2階建てバスは3元になっているので要注意。

ちなみに洱海へ行くにはC2路のバスで終点の才村埠頭(才村码头)下車だ。埠頭から洱海のクルーズ船に乗船できる。

11:35頃、漾濞路口のバス停で下車。天気は太陽が出て晴れているし日差しが強く急に暑くなってくる。1分ほど歩いたところにある別の漾濞路口のバス停から1路のバスに乗車。運賃は昆明の公交ICカードが使えたので0.9元。

大理は2015年に城市一卡通に加盟したので、昆明や上海などの公交ICカードの相互利用ができるようになった。でも、チャイナクオリティなので未対応端末のバスがあり、やっと昆明の公交ICカードが使えた。

12:10頃、終点の二号橋のバス停で下車。高徳地図で確認しながら歩いていき、12:25頃、江風寺に到着。湧き水で有名なようで多くの地元民が水汲み中だ。

大理の水質の良さが分かる光景で、こういった場所は中国では貴重だ。ここでは皆お行儀良く順番守って水汲みをしている。なぜバス停や駅では我先なんだ?

牌坊をくぐり本殿へ向かう。

寺は高速道路建設により敷地の一部が収用されており歩道橋を渡る。

寺の敷地を収用して作られた高速道路がこれで、結構な山の中に建設されている。

江風寺は大理の三国志遺跡である漢諸葛武侯擒孟獲處の石碑がある。

寺の説明では三国志演義 第八十八回 渡瀘水再縛番王 識詐降三擒孟獲の舞台になり孟獲が4度目に捕らわれる場所である。大理での戦いでは諸葛亮と共に従軍していたのは呂凱、王平、張嶷、張翼、関索、蔣琬、馬岱、馬謖、馬忠、趙雲、魏延になる。孟獲は馬岱に捕縛され、孟優は趙雲に捕縛される。

石碑の年代は状態が悪く不明であるが「趙州牧武昌」とあるので州牧が建立したというところまでは分かる。13:10頃、江風寺を離れる。

13:20頃、二号橋のバス停から1路のバスに乗車。運賃0.9元、13:50頃、火車站のバス停で下車。大理駅から8路のバスに乗車して大理古城へ戻る。運賃2元、8路のバスは昆明の公交ICカードには、まだ未対応。14:35頃、大理古城内の終点の六十医院で下車。標高2000mの大理でも日差しが強いと汗が吹き出るほど暑い。

快餐で腹ごしらえ

16:30頃、いつもの快餐へいく。今日はまだ何も食べていないので腹減って餓えている状態です。肉類は1品4元、安い野菜類は1品1-1.5元なので野菜中心で食べます。ご飯は2元で食べ放題、今日は野菜3品で5元(約85円)だ。しっかりご飯をお代わりして食べさせて頂きます。もちろん、おばちゃんに追加料金徴収されない程度で。

大理の闇

大理古城で賑わっている場所の一つで洋人街がある。観光客が記念撮影している中で乞食が歌を歌っている。

この乞食はほぼ毎日洋人街周辺で見かける。どうやらここが縄張りのようだ。大理古城には他にも足無し、足奇形の乞食などがいるのだが大体いつも同じ場所で見かける。これは組織化されているということなのだろうか?

そして、この乞食は城管?のおばちゃんに追い払われている。でも、毎日見かけるから特に取り締まりはしていないようだ。欧米人が多い大理で乞食放置は中国のイメージダウンでまずいのではないだろうか?もう、バレているから開き直っているのか?


それと、親子で歌を歌っている乞食もいる。いや、親子という設定かも知れない。社会主義国なんだから政府が子供を保護しないといけないのでは?

大理の学生は迷彩服で勉強?

大理古城には幾つか学校があるのだが、学生が迷彩服を着て歩いている。授業に軍事教練が入っているのか?日本で学生が迷彩服着て登下校したら自称平和団体やマスコミから「安倍は戦争する気か?」と抗議殺到、校長や教育長は吊し上げだよな。福島みずほセンセイや志位和夫センセイも発狂するだろう!

大理では学生が迷彩服着ているが福島センセイや志位センセイの意見を聞いてみたいな。「習近平は戦争をする気か?」と抗議してくれるのかな?まさかスルーで「日中友好」とか言うのかな?

夏風邪か?

夜になる何やら調子悪くなってきた。夏風邪か?この数日渡り歩いてきたドミで移されたのだろう。早く寝て治そう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
宿泊費 30元
バス 5.8元 路線バス
合計 44.3元

大理金玉縁中澳国際青年旅舍

夜が明けてもまだ調子悪く、とりあえず寝る。昼前にチェックアウトだけしてネットしながら時間をつぶす。13:50頃、次の宿へ移動。徒歩30秒ほどで大理金玉縁中澳国際青年旅舍(大理金玉缘中澳国际青年旅舍/The Jade Emu International Guesthouse)に到着。Booking.comで予約しており6人ドミトリーで1泊25元、今回は4泊する。ここはLonely Planet Chinaに掲載実績があるユースホステルで大理での大本命とも言える宿だな。当然ながら欧米人宿である。

で、部屋はトイレ・シャワー付きの8人ドミトリーになる。この大理金玉縁中澳国際青年旅舍は1号院から4号院ぐらいまで建物があり、スタッフのお姉ちゃんに連れられてレセプションのある1号院から徒歩10秒ほどの4号院へ移動。4号院に8人ドミトリーがある。各ベッドに照明とコンセント有り。Wi-Fiは問題なくつながりGoogle、Twitter、Facebookそのまま閲覧可能。

部屋にあるトイレ・シャワーはいつもの一体型の奴だが広めでが換気扇無しなので湿気が酷く洗面台には黒カビが発生していた。シャワーは熱いお湯がしっかり出ます。

共用スペースは結構広め。

今日も迷彩服の中学生

夕飯食べに大理古城へ行くと今日も迷彩服の中学生がやたらといる。大理は夏休み終わりなのか?

中国には日本みたいに自称平和団体のお花畑の人たちが大騒ぎしないのか?日本なら確実に学校は袋叩きに遭うぞ。いや、中国にはお花畑の人たちが存在するのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
宿泊費 100元 1泊25元×4
合計 113.5元

観音塘

10:30頃、人民路口のバス停から崇聖寺専線のバスに乗車。運賃は2元、昆明の公交ICカードにはまだ未対応。10:45頃、観音塘のバス停で下車。

先日訪れた時は雨だったので観音塘をもう一度見物。

天気が晴れでも観光客は少なめで静かだ。明代創建の古刹だが新しい建築物がかなり多い。

山門の前には乞食が一人営業活動中。観音塘を縄張りにしている乞食は一人だけのようだ。

観音塘と呼ばれているので境内には観音像が祀られている池がある。

大雄宝殿は静かで雰囲気良好。11:20頃、観音塘から感通寺へ向かう。

感通索道

11:55頃、蒼山国家地質公園の入口に到着。駐車場にはバスなど多数駐車しており混雑している。牌坊の脇に入場券売場があるが無視、奥にあるロープウェイの感通索道は有料だが、感通寺は無料である。

5分ほど階段を上っていくとロープウェイの感通索道に到着。

ここにも入場券売場があり入場料を確認する。蒼山の入山料は40元、ロープウェイは往復80元、片道50元になっている。

感通寺

12:20頃、感通寺に到着。感通寺は蒼山の聖応峰南麓に位置しており、創建は145年、漢の明帝の頃になり西竺国の高僧である摩騰竺法蘭により建立され、創建時は「蕩山寺」と呼ばれ、唐代になると李成眉により再建され「感通寺」と呼ばれるようになった。

現存する建築物は明清建築の風格を持っているが文化大革命で破壊されているので古建築ではなく現代建築のようだ。境内は観光客が少なく線香の匂いが漂い静かで雰囲気はよい。

感通寺の山門近くの遊歩道からさらに奥へと進む。

寂照庵

13:35頃、寂照庵に到着。寂照庵は感通寺の一部になる。

13:55頃、寂照庵から再び遊歩道を歩き清碧溪へ向かう。

14:35頃、看板が見えてきた。この先2kmに入場券売場があるようだ。タダでは山登りはできないようだ。雷も鳴っているので引き返すことにしよう。

15:30頃、感通寺まで戻ってきた。16:30頃、観音塘のバス停から4路のバスに乗車。運賃2元、昆明の公交ICカードはまだ非対応。

粑肉餌絲

夕飯は古城内の食堂で粑肉餌絲(10元/約170円)を食べる。具材は粑肉、もやし、大根の漬物など。

大理ビールV8

夜は地ビールの大理ビールV8 470ml(3.5元/約59円)を飲んでおく。

アルコール度数2.5%で低め。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
バス 4元 路線バス
合計 17.5元

大理の茶馬古道

08:45頃、人民路口のバス停から4路のバスに乗車。運賃2元、09:00頃、風陽邑(凤阳邑)のバス停で下車。今日は大理に唯一残る茶馬古道を見物しに大理古城と下関の中間辺りにある風陽邑にやって来た。

茶馬古道がどの辺りに残っているか情報がないので、まずは村の中を歩いて見る。国道沿いから蒼山方向への路地へ入って行くと、観光用の標識が見えてきた。道も古い石畳なので、どうやら茶馬古道に到着のようだ。

ここは茶馬古道大理風陽邑段、滇藏茶馬古道、風陽邑茶馬古道などと呼ばれている。茶馬古道は古代中国西南部の交易路になり雲南、四川から茶葉、砂糖、塩などを馬幣たちが馬によってチベットへ運び、チベットからは馬、牛、羊や毛皮を運んでいた。「茶馬古道」の名は主に茶と馬を交易したことに由来する。茶馬古道大理風陽邑段は大理に現存する唯一の茶馬古道である。

09:20頃、茶馬古道を歩き、まずは双子井から見物。

茶馬古道の脇に2つの泉がある。

09:25頃、観音古井に到着。地元民の婆ちゃんたちが集まって竹細工を編んでいる。

この婆ちゃんたちのいる場所の下に泉があるのだが今でも沸かせば飲めるのか?

泉には観音様の石刻が祀られている。だから観音古井のようだ。

再び茶馬古道の石畳を歩いて行く。道の両脇は古い建物が残っており茶馬古道としての保存状態は良好だ。ただし、電柱が景観を損ない残念な・・・。

まあ、電柱抜きで考えれば雰囲気は良好だ。

そして、前方から馬に乗った観光客たちが近づいてくる。1950年代までは馬幇たちが馬に茶葉などの交易品を積んでいたが、現代では観光客を乗せている。

馬に乗っている観光客を結構見かけたのだがホーストレッキングが流行っているのか?

茶馬古道のホーストレッキングはほんの少しだけキャラバン隊の雰囲気が出ているのでいいかもしれない。本当は茶葉を積んだキャラバン隊を見たいのだが・・・。

広場みたいな所には昔の茶馬古道の様子が再現されている。

09:45頃、茶馬古道の入口に到着。自分は脇道から茶馬古道へ入ったので戻る形になってしまった。

再び茶馬古道を歩いて行く。残っている古い建物は土壁が剥がれてかなり傷んでいるが古さを感じられるので中国では結構重要だ。

風陽邑本主廟

10:30頃、風陽邑本主廟に到着。ペー族の村なので本主信仰がしっかりと残っている。

主神は女性だがどういった人物かは不明だ。

法真寺

10:35頃、隣の法真寺に到着。

寺の歴史は不明というか寺の犬に吠えられ逃げる。

山道を登って行くがホーストレッキングの観光客が山を降りてくる。11:00頃、雷が鳴り始めたので引き返して山を降りる。

11:25頃、洱海が見える所まで戻ってきたが、雨が降っているようで洱海は殆ど見えない。

11:35頃、地元民の集団に追いつく。地元民も山を降りているということは確実に雨が降るな。11:45頃、雨降ってくる。11:50頃、バス停に到着。4路のバスで大理古城へ戻る。

餌絲

昼食はユースホステルから徒歩10秒の食堂で餌絲(8元/約136円)を食べる。

具材は漬物、ネギ、ニンニクなどをお好みで載せる。

雲南省のワイン ローズハニー

食後は四方街超市でワイン2本、市場でパイナップルを購入。

パイナップル1kg7元で今回は1個で1.5kg(10.5元/約178円)の奴を購入。

ワインは雲南省特産のローズハニーを使った同じメーカーだけど値段の違う2本を購入。さて、何が違うか。

まず一本目は安い方の雲南柔紅葡萄露酒750ml(18.5元/約315円)から。

アルコール度数5%で低めだ。そして、葡萄酒でなく葡萄露酒と表記されている。これは何かがある。

裏のラベルを見ると原汁含量50%で半分。原材料は葡萄酒、水、クエン酸などだ。保存期間は3年だ。葡萄露酒は水で薄めており、これは正確にはワインではない

2本目は雲南紅全汁紅葡萄酒750ml(32.8元/約558円)だ。

アルコール度数12%で全汁紅葡萄酒と表記されている。

裏のラベルを見ると原汁含量100%。原材料は葡萄、食品添加剤にソルビン酸カリウムと二酸化炭素が入っている。保存期間は10年で本物のワインの方が保存期間が長い。

夜は水で薄めた葡萄露酒を飲んでみるが十徳ナイフの栓抜きを壊して開けるのに苦労する。味は水で薄めているので辛くなく飲みやすい。でも、水で薄めているからワインではないな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 74.8元
バス 4元 路線バス
合計 78.8元

大理快速汽車客運站

人民路口のバス停から4路のバスに乗車。運賃2元、新市街の下関へ向かう。陽洱小区のバス停で下車、徒歩1分ほどの所にある外貿大楼のバス停で12路のバスに乗り換える。12路のバスは昆明の公交ICカードが使えて割引運賃0.9元。どうやら、大理は下関の1元バスが昆明や上海の公交ICカードが使えるようだ。

09:45頃、貨運站のバス停で下車してバスターミナルの大理快速汽車客運站に到着。ここは大理古城-下関の直通バス発着点になる。時刻表を確認してバス情報を確認するが、時刻表が窓口の奥に掲示されており窓口のおばちゃんたちが怖くて撮影できず。

バスターミナルには1台だけ自動券売機があり支付宝対応で身分証無しでも購入できるので外国人でも利用可能だ。明日の六庫行きのバスチケットを購入しようとするが、スマホの支付宝を立ち上げて支払いのバーコード読み取ろうとするがアプリが固まる。スマホを再起動させて支付宝を立ち上げようとしたら「SD卡受損」とか表示され「格式化」とか表示されたので、そのまま「是」を押すが格式化ってフォーマットの意味だった事を思い出すがSDカード全部消してしもうた。支付宝のアプリも消えてしもうた。明日当日購入だな。とりあえず今日はスマホの再セットアップかな。

10:25頃、貨運站のバス停から再び12路のバスに乗車。運賃0.9元、市医院のバス停で下車。3分ほど歩いて10:45頃、ウォルマートに到着。

昨日十徳ナイフのワインの栓抜きを壊したので栓抜き(9.9元/約169円)と台湾ビール330ml(2.3元/約39円)を購入。雲南省でも台湾ビールが購入できるというのは驚きだ。

台湾ビールの生産地は台中になっている。よくパッケージを見ると簡体字で表記されており中国向けパッケージになっている。だから安いのか?でも、台湾が蔡英文総統に変わったから嫌がらせで台湾製品が高くなったりして流通量が減るのだろうな。

11:30頃、市医院のバス停から8路のバスに乗車して大理古城へ戻る。運賃2元、昼頃、大理古城内にある終点の六十医院で下車する。快餐で昼食食べて食後に早速栓抜き使ってワインを飲む。水や砂糖が入っていない本物のワインでアルコール度数12%。少し辛目かな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.3元
バス 5.8元 路線バス
雑貨 9.9元 栓抜き
合計 28元

国際寝台バス 昆明→ラオス・ルアンパバーン

昆明南バスターミナルへ

07:00頃に起床してbooking.comで明後日の宿の予約をしておく。今日乗車するルアンパバーン(琅勃拉邦)行きバスは予定だと明日の夜到着なのだが、実際どうなるか怪しい。とりあえずとんでもない時間に到着することを想定して到着当日は予約せずに自力で探すことにする。

10:00頃、市場で饅頭を購入してラオスまでの食糧は確保する。12:00頃、昆明大脚氏国際青年旅舎をチェックアウトする。64路のバスに乗車して双龍商場で下車する。運賃は0.9元。12:30頃、地下鉄の環城南路駅から南部汽車站へ移動する。運賃は3.6元。

ラオス行き国際バス

13:10頃、南バスターミナルの南部汽車站に到着する。手荷物のX線検査を済ませ待合室へ移動すると国際バス用の待合いスペースがあったので、そこで待機する。国際バスはラオスのビエンチャン、ルアンパバーン、ファイサーイの3路線あり、すでに10人以上の乗客が待機しているが、ラオス行きの乗客には見えない。

昆明→ルアンパバーンのチケット乗車するルアンパバーン行きのバスは18:30発車になる。約5時間の待機となるがバスターミナルは比較的空いているのでカオス度は低い。建物が新しく大きいので待合室に十分なスペースがあるのだろう。

待機していると物売りのおばちゃんやおっちゃんが頻繁にやってくるが現在の売れ筋はスマートフォンの予備の外部バッテリーパックだ。このバッテリーパックは駅や列車内でも必ず販売されている。スマートフォンの普及により売れ行きも好調に見える。おそらく列車内で実演販売される靴下や歯ブラシなんかより遙かに需要があるだろう。

20150610-0214:30頃、南バスターミナルの無料Wi-Fiを使ってバスの情報を調べていたら今日のルアンパバーン行きのチケットが25枚も売れ残っていることがわかる。バスは39人乗りで14枚しか売れていないということになる。あまり需要がないようだが、途中のモンラーや国境のモーハンでどれぐらいの客を乗せるか気になるところだ。

待合室15:30頃になると国際バスの待合室は昼寝しているおっちゃんだらけになる。どう考えてもラオス行きの乗客には見えない。そして、待合室は禁煙なのだが1匹のおサルさんがタバコを吸っている。前方の禁煙の漢字が見えないらしい。いや、読めないのかもしれない。どちらにせよ中国では法律や規則は機能していないので日常の光景だ。

ルアンパバーン行き国際バス17:20頃、まだ発車まで1時間以上あるのだがルアンパバーン行きのバスが待機しているので、とりあえず乗車できるか行ってみたら、もう運ちゃんたち準備しており荷物をトランクルームに入れて出発を待つ。乗客はすでに3人ほどいるのでかなり早めから乗車できるようだ。

寝台バスそして、乗車してみると寝台バスなのだが今まで乗車した寝台バスとはちょっと違う。今までは3列のバスだったのだが、今回は2列なのだが1列は1人寝台で、もう1列は2人寝台だ。ようするに1つの寝台におっちゃんやおサルさんと一晩過ごすことになる。ある意味で超ハイレベルな仕様になっている。やはり中国には小日本は到底足元にも及ばない。

日本の高速バスはプライバシーが確保された座席があるが、中国はプライバシーなんて関係ないという最強仕様である。で、自分の寝台は2人で1つの寝台で隣はおばちゃんだよ!何かおばちゃんは運ちゃんに文句言っているけど文句言いたいのはこちらも同じだ!乗客の構成は小日本1匹、白人の姉ちゃん1人、残り中国人である。乗車率は6割ぐらいだ。

18:40頃、10分遅れでバスが発車して、まずはモンラー(勐腊)を目指し、続いてラオス国境のモーハン(磨憨)へと向かう。明朝、国境のモーハン到着で、明日の夜7時頃ルアンパバーン(琅勃拉邦)到着らしい。そうすると明日のモーハンでの状況次第で宿の予約変更もありだろう。天気が晴れだとよいが・・・。

サービスエリア19:30頃、高速道路のサービスエリアで夕食休憩となる。自分はウンコタイムでトイレへ直行。比較的新しいサービスエリアのようでトイレは文明的で問題なしであった。高速道路のサービスエリアのトイレは比較的文明的であるが、一般道でトイレ休憩になるとニーハオトイレに銭取りババア付きというパターンなので、モーハンやモンラーまで高速道路なのか少々気になるところだ。

鄭和のレリーフサービスエリアは昆陽の近くなので明代に7回の南海遠征で活躍した宦官の鄭和のレリーフが建物にあり地元の英雄を讃えている。19:50頃に出発し今日はもう寝るだけだ。23:00頃、サービスエリアの墨江服務区でトイレ休憩になる。トイレはちゃんとしており問題なしだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 0.9元 路線バス
地下鉄 3.6元
合計 17.5元

国境を越えラオス入国

02:30頃、ラオス国境まで直線距離で約140kmの地点で検問により停車する。武警が乗車してきて「辺防検査」と言って身分証確認を行う。パスポートを提示すると顔写真とちゃんと確認をして返却、中国人の身分証も一人一人確認している。武警は自動小銃は携帯しておらず軽装備であるが身分証確認はしっかりしている。04:30頃、モンラーに到着するがバスターミナルへは行かずおばちゃんを降ろしてモーハンへ向かう。

モーハン手前05:00頃、モーハンまで約8kmの地点の国道脇のガソリンスタンドで停車し朝まで休憩となる。夜明け前なので熱帯性気候でも外はかなり涼しい。夜が明けると天気は曇りであったが雨は降っていないので道路状況は良さそうだ。なので、今日のルアンパバーンの宿もスマートフォンで予約しておく。

07:35頃、先に昆明を発車したビエンチャン行きのバスがやってきた。どうやら別の場所で待機していたようだ。07:45頃、バスが出発する。モーハンへの道路は8年前の凸凹道とは大きく変わっており広くきれいに整備されている。道路沿いには店やホテルが見えたりするが空き家も見える。鬼城ができつつあるのか?

モーハン客運站07:50頃、モーハン客運站に到着する。すでにファイサーイ行きのバスが停車していた。バスは08:30発車ということで30分ほど朝食休憩となる。

外には両替屋のおばちゃんたちが多数待機している。とりあえず、レートを聞いてみると1人民元=1300ラオス・キープということであった。昨日のブルームバーグで確認したレートだと1人民元=1308ラオス・キープであったので1310でどうか聞いてみたらOKだったので500元両替する。500元が655000キープになる。(夜に改めてレートを確認したらブールムバーグで1元=1306キープ、ラオス外商銀行1元=1290キープであった。)でも、よくよく考えてみたらここは中国なので1350とかから交渉してもよかったかもしれない。

モーハン客運站時刻表両替を済ましてモーハン客運站のバス時刻表を確認しておく。前回と変わってはいないようだ。時間があるので、次は営業許可をちゃんと持っている両替屋へ行ってみるが、まだ準備中でお姉ちゃんが開店準備をしておりレートは確認できず。ここのレートはラオスの銀行レートよりよいので、ここのレートを基準におばちゃんたちと交渉するのがよい。

バスターミナルに戻るとビエンチャン、ルアンパバーン、ファイサーイのバスが揃っていた。モーハンは商店、食堂、宿、両替屋まで揃っているので、この朝食休憩で物資補給が可能である。物価は辺境なので高めであるが基本的にラオスで買うよりは安い。
(この後にルアンパバーンの国際バスターミナルの隣に万家隆購物広場という中華系の大型スーパーマーケットを見つける。値段の出ていないラオスの商店より安いので利用価値大。ここで購入すればモーハンでの物資補給は最小限で問題なし。)

08:30頃、新たな客を乗せてバスが出発して、3分ぐらい距離を出国の渋滞で10分かけて国境のモーハン口岸に到着。ここで全員荷物を持って下車して出国手続きをする。ここにも両替屋のおばちゃんたちが多数待機している。バスターミナルで両替しなくても良かったな。

モーハン口岸08:50頃、モーハン口岸に入り、出国手続きをするがホルゴス入国スタンプが不鮮明なので、係官のお姉ちゃんに入国地点を聞かれるが、その他は特に問題なく、09:00頃、中国を出国する。

税関を通過する国際バスバスが税関を通過してきて再び荷物の乗せるが、荷物を乗せっぱなしの客がいたが問題なかったようだ。これなら荷物持って下車する必要あったのか?

ラオス・ボーテン09:12頃、出発する。09:13(ラオス時間08:13)、ラオス側の国境ボーテンに到着し全員下車して入国手続きへ。ここでは荷物は持たなくてもOKだ。

ここからは北京時間から1時間遅れのラオス時間になる。入国カウンターへそのまま行くが係官に入国カードを渡され記入することになる。3月に通った時は入国カードなしだったが規則が徹底されるようになったようだ。項目の記入に苦戦しながら、08:30(北京時間09:30)頃、ラオス入国。

バスはすでに待機しており乗車する。この頃には天気は晴れになり、08:40頃、バスが出発する。まずは昼までにウドムサイに到着できるかだ。09:00頃、イミグレーションから少し離れた税関で全員降ろされる。徒歩で税関を越えて先にある食堂で朝食休憩とのこと。

09:20頃、バスが税関を越えてきたので乗車するが、3月にルアンナムター行きの国際バスに乗車したときはバスから下車せずに税関は素通りだったのだが・・・。この全員下車は意味あるのか?

09:50頃、バスが発車する。ようやく本格的な移動になりルアンパバーンへと向かうが、まずは交通の要衝であるウドムサイを目指す。道路は舗装されており、天気も晴れで雨期にしては道路状況はよい方だろう。

ウドムサイ

ウドムサイバスターミナル12:05頃、ウドムサイバスターミナルに到着する。ほぼ予定通りにバスは走っているようだ。ウドムサイで数人の乗客が下車し、バスは水を補給する。同じ寝台だった隣のおばちゃんも降りた。

ウドムサイバスターミナル運賃表休憩の間にウドムサイのバス運賃時刻表を確認しておく。3月の時と比べて特に変化はなさそうだ。

ウドムサイバスターミナル運賃表12:20頃、バスがウドムサイを出発するが、中国人の英語の話せるおっちゃんが老外がいないと騒いでいる。おばちゃんたちは荷物持って降りたと言っており、確かに荷物もなくなっており白人の姉ちゃんは下車していた。白人の姉ちゃんには超ハイレベルなルアンパバーン行き国際バスには耐えられなかったようだ。

渋滞12:30頃、ウドムサイ新バスターミナルには寄らずに通過していく。ウドムサイの街を出て山道を走っていくが、ここからは工事区間が多くなり道路状況が悪くなり工事の交通規制による渋滞にはまる。日本では聞かない蝉の声が響く山道の中でひたすら待つ。13:00頃になると天気が悪くなり雷雨になる。13:40頃、交通規制が解除されると再びバスが走り出す。

16:00頃、トイレ休憩で停車する。ラオスのトイレは基本有料でさらにハイレベルな仕様になっている。要するに中国の一般道にある山盛りのトイレと大差ないので極力避けたい。

16:20頃、雨が降る中でバスが出発する。ルアンパバーンまでは直線距離で約90kmだ。
ルアンパバーンに近づいてくると雨だった天気が晴れてきた。

ルアンパバーン到着

18:23頃、北バスターミナルの前を通過して、ルアンパバーン市内へ入る。18:35頃、ルアンパバーン国際バスターミナルに到着する。雲南省昆明を出発してから約24時間で到着した。雨期で雨が降る中でなら、この所要時間はかなり良い方だと思われる。

国際バスターミナルから旧市街まではトゥクトゥクで約10分、人数が集まれば10000キープなのだが旧市街へ行くのは自分一人だけ、トゥクトゥクのおっちゃん最初は50000キープとかいうので、歩いていこうとしたら20000キープになった。旧市街のトゥクトゥク降車地点から2分ほど歩いて、19:00頃、LPQバックパッカーズホステルに到着する。
booking.comで予約しておいたのでチェックインはスムーズであった。1泊42000キープ(5.2ドル)の8人ドミトリーに4泊するが、部屋は前回と同じであった。すでに夜なのでドミトリーには欧米人たちが先客でいた。

ルアンパバーンのナイトマーケット19:20頃、ナイトマーケットへ行く。雨期であるがナイトマーケットは通常通りやっており観光客が土産物を見て回っていた。

夕飯自分は10000キープ(約156円)のビュッフェ屋台で夕飯を食べる。すでに欧米人たちでとりあえず皿に盛りまくって食べるが、あと2杯ぐらい余裕でいけそうなのだが食べ放題ではないのでやめておく。

LPQバックパッカーズホステル宿に戻り2日ぶりにシャワーを使う。相当汗臭かったのでさっぱりした。部屋はエアコンと扇風機が全開なので涼しくて快適だ。

そして、何よりもインターネットが快適だ。中国ではインターネットが激遅でGoogle、youtubeなどは遮断されているので使いものにならなかったが、ラオスは規制がないので閲覧可能だ。ただし、動画はよく止まるけど、ヤフーは快適で問題なし。

両替
500元→655000キープ(1元=1310キープ)

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10000キープ
宿泊費 168000キープ 1泊42000キープ×4
トゥクトゥク 20000キープ
合計 198000キープ

鉄道で西安→成都→昆明 成昆鉄路を乗り鉄

鉄道で西安→昆明 1日目

午前中はのんびりと昆明行きの準備を整える。回民街を散歩していると先週あたりから出回り始めたライチが500gで6元に値下がりしている。最初は8元であったが流通量が増えてきているようだ。それとバナナも500gで3元だったのが2.5元に下がってきた。バナナは経験上2.5元以下なら買いなので流通量が一番多い時期に入ったのだろう。

昼前にユースホステルをチェックアウトする。掃除のおばちゃんたちは愛想良かったのだがネットが激遅なのが痛かった。でも、一番痛かったのは野郎の客層が野生のサルばかりで寝タバコなどが酷かったことだ。ここは二度と宿泊することはないだろう。

西安駅200路のバスで西安駅へ移動して待合室にはいるが切符と身分証の確認は駅員のやる気がないようでパスポート確認せずにそのままハンコ押して返却。手荷物のX線検査とボディチェックは特に問題なし。

K165次の切符今日は22:15発、西安→昆明のK165次に乗車する。運賃は383元で硬臥の中段だ。寝台なので昆明までは余裕だが、何せ時間がかかり、西安-昆明の1942kmを35時間5分掛けて走り、昆明到着は明後日の朝だ。あと200元ぐらい出せば飛行機で昆明まで楽勝で行けるのだが、K165次は世界有数の山岳鉄道とも呼ばれる成昆鉄路を通るので乗り鉄しなければならない。

成昆鉄路についてはNHKハイビジョンスペシャル「走れ 大峡谷を縫って~中国 成昆鉄道1100キロ~」を参考にすると良いだろう。

西安駅の待合室まあ、まずは発車時間まで10時間ほどあるので待合室で待機だ。ユースホステルのネットがちゃんと使えればチェックアウトだけして夜まで待てばいいのだが、ネットが激遅では意味がないので駅寝して待つことにする。

しかし、駅寝は無理であった。農民工のおっちゃんたちは横になって気持ちよさそうに寝ているのだが、自分はさすがに横になって寝るほどの度胸はない。まあ、横にならなくても少しは眠れるが痰吐きや手鼻の音が響いて結局眠ることは困難であった。中国はレベルが世界最強である。

19:00頃になると農民工のおっちゃんたちが増えてきた。どうやら夜行列車で大都市へ移動のようだ。農民工が増えてきたということで待合室のカオス度も急上昇だ。通路には肥料袋、バケツ、天秤棒などが置かれている。

改札口前20:00頃、改札口の先頭を確保する。これでおサルさんたちとの乗車バトルに巻き込まれずに乗車できる。自分が改札口に陣取ると農民工のおっちゃんたちも肥料袋を置いて場所取りを始める。待合室の雰囲気からして乗車バトルはかなり厳しいと思われる。というか、隣の最前列のおばちゃんは床に唾吐いているしハイレベルな客層が揃っていることは間違いなさそうだ。

西安駅ホーム21:45頃、改札が始まり乗車バトルが始まる。先頭の自分は余裕でホームへ向かい乗車するが、後方では予想通りというかお約束の割り込みで無法地帯と化している。

K165次の行先票まずは乗車前に行先票を撮影しておく。

寝台(硬臥)今回も日本のB寝台に相当する硬臥なので昆明までは寝て移動できるので楽だ。問題は硬臥の客層がどうなのかだが・・・。見た目は農民工やおサルさんはいなさそうなのだが、どうか頼むからヒマワリの種を床に食い散らかさないでくれよ!と思っていたら、後方の洗面台から「カーッ!ペッ!」と痰を吐く音が鳴り響く。やはり、無理な願いであったか・・・。中国のマナー向上は恐らく核軍縮よりも遙かにハードルが高いような気がする。22:15になり定刻通り列車が発車する。

換票証発車後は乗務員が切符を換票証に交換しにくる。これで下車駅の手前で乗務員が切符に交換しにくるので寝過ごす心配はない。とりあえず、あとは歯磨いて、顔洗って寝よう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 1元
バス 1元 路線バス
合計 2元

鉄道で西安→昆明 2日目

車窓06:40頃に起床する。外はすでに夜が明けて明るくなっている。列車は陝西省の南西にある略陽を通過したところだが、この場合は漢中の近くまで来たといった方が分かり易いだろう。峡谷沿いに列車は南下して四川省へ向かう。この峡谷の区間は一部が三国志の蜀桟道と重なるのである意味重要である。

インスタントラーメン朝食にインスタントラーメンを食べて過ごすが中国のインスタントラーメンは油が多すぎるし、唐辛子もやたらと使っている。08:00頃、陽平関に到着する。陽平関といっても、ここは馬超が守っていた陽平関ではない。別の時代の陽平関があった場所だ。陽平関が陝西省最後の停車駅で次は四川省の広元だ。

いよいよ陝西省から四川省へと入るが広元手前の朝天付近で嘉陵江沿いに蜀桟道が見えた。09:25に四川省最初の停車駅である広元に到着。広元で成都行きの乗客が大量にいると予想していたが意外にも乗降客は少なかった。バスで成都へ行くのが主流なのか?それと寝台に空きがあるようで12号車で変更手続きやっていることを車内放送していた。寝台は人気ないのか?まあ、200元ぐらい追加して飛行機で西安から昆明へ行った方が速いし楽だからな・・・。

成都駅で撮り鉄

SS7D14:25頃、成都に到着し機関車を切り離し交換するが、進行方向まで反対になるので機関車の切り離しは撮影できても連結は撮り逃す。

SS7D西安から客車を牽引していたのは韶山型電気機関車のSS7Dだったようだ。

SS3C成都駅での停車中にSS3とCRH2の撮り鉄で時間を潰す。

CRH2成都は機関車交換で停車時間が長いので撮影には良さそうだ。15:02頃、成都を出発して、成昆鉄路に入る。17:20頃、峨眉に到着する。峨眉を過ぎるといよいよ本格的に山岳区間になり成昆鉄路らしくなってくる。

日が暮れたら外の景色は見えないので寝るだけになると思ったらイベント発生だ。乗務員のおばちゃんが車内清掃でおサルさんたちが床にポイ捨てしたゴミを回収していくのだが、1匹のオスザルが掃除が終わってすぐにポイ捨てをして乗務員のおばちゃんに見つかりおばちゃん激怒する。オスザルは言い訳している様子だがおばちゃんの説教は終わらず「你是孫子!」とまでいってしまうほど怒り心頭だ。「你是孫子!」は中国語で罵るときの言葉である。でも、おサルさんには意味がないようである。この場合は調教師として乗警のおじさんを呼んだ方が効果があるだろう。

鉄道で西安→昆明 3日目

04:30頃、乗務員が次の駅で下車する乗客を起こして換票証を切符に交換して回るので目が覚める。04:50頃、攀枝花に到着する。攀枝花が四川省最後の駅になり次は雲南省の広通北になる。もう一眠りしようとするが列車内がウンコ臭くて眠れない。他の起きている乗客は何も気にしていないように見えるが、このウンコ臭さにおかしいと思わないのか?
原因は経験上だいたい見当がつくが、トイレへ行ってみると扉が開いたままで便器に中華カレーが山盛りになっている。今回の列車のトイレは垂れ流し式でなく、日本と同じタンクに吸引して溜める方式なのだが、おサルさんたちはウンコした後にボタンを押さずにやり逃げしているようだ。ボタンを押すということを知らないのか?仕方なくおサルさんたちが残した中華カレーを処理するために悪臭の中でボタンを押すが水が流れず中華カレーがほとんど残ったままだ。

さすが中国!やってくれるぜ!トイレの定期点検や修理はせずに運行かよ。ちゃんとメンテナンスしておけよ!なのに、どうして列車に乗ると頻繁にトイレの故障やタンク満杯で使用不可とかに遭遇するんだよ。仕方ないので扉を閉めるしか対処できなかった。用足しの時は別のトイレを使用するしかないな。

車窓夜が明けて雲南省に入る。外の風景は変わり赤土が目立つようになる。そして、あることに気が付く。すれ違う列車の機関車が韶山型ばかりだ。どうやら、昆明鉄路局では和諧型の配備が進んでいないようだ。いや、各地で不要になった韶山型の受け入れ先になっているのか?

08:30頃、広通北に到着。次は終点の昆明だ。08:50頃、乗務員が換票証を切符に交換しにきた。列車は1時間ほど遅れて運行しているようで10時過ぎに昆明到着のようだ。

昆明到着

昆明駅09:55頃、約35分遅れで昆明駅に到着する。昆明駅前は相変わらず公安や武警が多い。昆明もウルムチ同様にテロ警戒で自動小銃を持った武警や装甲車で警備が厳しい。駅前から64路のバスに乗車して雲南日報社のバス停で下車する。運賃はICカードなので0.9元だ。

昆明大脚氏国際青年旅舎今回も定番の昆明大脚氏国際青年旅舎に宿泊する。今回はqunar.comで予約しており8人ドミトリーで1泊30元だ。宿泊費は予約時にネットで支払い済みだ。ドミトリーは先客の兄ちゃん2人が寝ていた。

ICカード11:40頃、ウォルマート近くの公交ICカードの販売所へ行き古いICカードを新しいICカードにしてもらう。正確には払い戻しして新しいカードを購入になる。これで地下鉄でもICカードでも乗車できるようになる。

蛋炒飯昼食にイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。昆明では牛肉麺と炒飯類は8元ぐらいからが相場だがインフレでこの先どうなることか・・・。

12:20頃、64路のバスに乗車して昆明駅で地下鉄1号線に乗り換えて南バスターミナルの南部汽車站へ向かうのだが、昆明駅での乗り換えが非常に面倒で地下鉄駅は駅前広場の昆明駅北側でなく裏の南側にあるので最低700mは歩かなければならない。おまけに途中にある地下道はファイナルファイトの世界になっているので中国初めての人はビビって通れないだろう。

地下鉄1号線地下鉄の運賃は4元だがICカードは1割引の3.6元だ。地下鉄と言っても途中からは地上に出て高架区間になる。

ルアンパバーン行きチケット購入

南部汽車站13:30頃、昆明南バスターミナルの南部汽車站に到着する。公安や武警が警備しているがチケット売場は手荷物検査なしで入れるのでウルムチと比べると警備はないに等しい。

昆明はテロ事件の影響で駅前だけ警備が厳重なようだ。武警は2人しかおらず、地下鉄の切符売場に自動小銃を持った武警、バスターミナル前に警棒を持った武警だけで警備は緩い。車両も装甲車ではないので警戒レベルは低いようだ。それでも、日本と比べると異常な警備ではある。

案内まずはバスの運賃時刻表を確認するが、どうやらベトナム行き国際バスの運行準備が進んでいるようだ。今後に期待だ。

南部汽車站時刻表

南部汽車站時刻表窓口で明日のラオス・ルアンパバーン行きのチケットを購入する。運賃は398元で座席番号が1番であった。これだと当日直前でも買えそうな雰囲気だな。今日のチケットもまだ残っているのだろうな。

13:55頃、地下鉄1号線で昆明駅の次の環城南路で下車する。さすがにもう一度ファイナルファイトの地下道は通りたくないので下車する駅を変えた。環城南路駅は外へ出ると徒歩30秒ほどで64路のバスが通る双龍商場のバス停なので、こちらの方が便利であった。

一度ユースホステルへ戻ると先客の兄ちゃん2人が1つのベッドで一緒に寝ながらスマートフォンを仲良くいじっている。これは男同志って奴か?ここに居ては危険だと野生の勘が警告するのでウォルマートへ物資調達へ出かける。ラオスは物価が高いので、とりあえず3日分の食料を購入しておく。ウォルマートの後は夕飯を食べに行きつけのイスラム食堂へ行くと、ファストフード店に変わっていた。何てことだ!イスラム食堂が潰れていた。この1年で行きつけの快餐とイスラム食堂の2件を失った。新たに安食堂の発掘が必要になってきている。

マンゴー出回り始める

マンゴー仕方がないので市場で1個0.6元の包子5個と処分品の1kg/5元のマンゴーを5.8元購入する。昆明にもライチやマンゴーが出回っており、ライチは1kg/10元が底値になっている。マンゴーは1kg/8元とが底値で、自分が購入したのは処分品で皮にシワができている奴なので本当にどうしようもない奴である。貧乏人にはこれで精一杯である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 39.4元
バス 2.7元 路線バス
バス 398元 昆明→ルアンパバーン
地下鉄 7.2元
ICカード 20元
日用品 10.9元
合計 478.2元

雲南省旅行記2015春3 鉄道で雲南省から四川省へ

沙渓から成都を目指す

沙渓→剣川

07:30頃、起床して荷物をまとめて出発の準備だけしておく。今日は大理へ移動して、夜行列車で昆明へ向かう。10:00頃、行きつけの美美飯店で餌絲(饵丝)の小碗(7元/約140円)を食べる。

ユースホステルへ戻る途中で夕飯の包子を買っておこうと思ったら既に包子屋の営業が終わっていた。売り切れになるとそのまま店を閉めてしまうようだ。

11:30頃、ユースホステルをチェックアウトする。ユースホステルの犬や興教寺とお別れである。

剣川行きの乗り合いタクシーに乗車して発車を待つ。運賃は13元だ。

11:40頃、ミニバンが出発する。剣川まで約1時間の道のりだ。12:30頃、バスターミナルの剣川客運站近くの停車場に到着。

剣川→下関(大理)

剣川客運站に移動して、窓口で大理の下関行きのチケットを購入する。下関までは37元だ。バスは12:50発で15分ほど待機となる。

12:50頃、バスが発車し国道214号から大麗高速へ入り南の大理へと走る。大理までの距離は約100kmなので3時間ぐらいで到着だろうか?14:15頃、高速道路を降りて洱海沿いに走り大理古城まで約30km、新市街の下関まで約42kmの地点まで来た。

14:30頃、喜洲を通過する。どうやら、大理古城の東側を通る幹線道路を走っているようだ。15:00頃、大理古城の東門に到着する。

大理汽車客運北站

15:15頃、北バスターミナルの大理汽車客運北站に到着する。

まずは北バスターミナルのバス情報を確認する。

大理にはいくつかのバスターミナルがあるが一番重要度が高そうなのは、この北バスターミナルだ。

ここのバス情報を抑えておけば困ることはあまりないだろう。

北バスターミナルからは8路のバスで大理駅へ行こうと思ったが時間があるので駅まで歩いていくことにする。15:30頃、大理汽車客運北站を出発する。大理駅までは直線距離で約4kmだ。実際に歩くのは6kmぐらいになるだろうから、2時間もあれば大理駅に着くだろう。

徒歩で大理駅へ

ひたすら歩いて、16:25頃、大理駅まで1.2kmの所、ちょうどタバコ工場の前で休憩する。

16:40頃、再び歩き始める。

16:45頃、イスラム食堂で夕飯にする。

炒飯(10元/約200円)を食べて、17:05頃、再び歩いて、17:10頃、大理駅に到着する。

夜行列車で大理→昆明

切符売場でインターネットで予約購入しておいた切符を受け取るのだが、前に並んでいた農民工のおっちゃん4人組が切符を買うのに時間がかかって待たされるというか、列車番号や発車時刻とか調べずに行き先だけ言って切符を買おうとしている。

事前に調べておけよ!というか、二代身分証持っているなら誰も並んでいない自動券売機で検索しながら切符が買えるだろうが!何で自動券売機を使わないのだ?外国人の自分でも使い方知っているのだから、農民工のおっちゃんだって使えるだろうが!まさか、漢字が読めないとかいうオチはないだろ!

17:30頃、切符を受け取り待合室の入口でパスポートと切符の確認、荷物のX線検査を受けて待合室へ入る。今日乗車する列車は21:23発、大理→昆明のK9638次だ。夜行列車で明日早朝に昆明到着だ。席は一番安い64元の硬座だ。

まだ発車まで3時間以上あるのだが待合室は既に混雑し始めているので、18:00頃、早々と先手を打って改札口の先頭を陣取っておく。これで乗車バトルは有利に進められるだろう。3時間待機している間は待合室に痰吐きや手鼻の音が何度も鳴り響く。ある意味拷問だ。まあ、ひたすら耐えるしかないだろう。

19:30頃になると夕食時なのでカップ麺を食べているおっちゃんとかがいるのだが、カップ麺を食べ終わった後、スープの残った容器をそのままゴミ箱に捨てている。給湯器のそばにスープを捨てるところがあるのだが、スープを捨てにいくという面倒くさい事はしたくないようだ。

20:40頃、改札の放送があり待合室があわただしくなる。既に後方はカオス状態を極めている様子だ。

20:45頃、改札が始まるが自分は先頭に並んでいたので乗車バトルには巻き込まれずに余裕で列車が入線している1番ホームへ。各車両の乗車口には乗務員が待機している。日本の鉄道と違い中国の鉄道は各車両に乗務員が1人乗車している。

先頭で乗車する時は乗務員が整然と待機している光景を目にして旅情を感じられるのだが、乗車バトルに巻き込まれるとカオス状態を極め旅情どころではなくなる。

そして、乗務員は掃除するために乗車しているようなもので、定期的に掃除していないと車内はゴミ溜めと化してしまう。乗客におサルさんが多いので乗務員の仕事はかなり大変なのだ。

改札口を先頭で通過したので余裕で乗車するが、既に車内には茶座から優先乗車していた金持ちだか共産党幹部だかのお嬢様たちがいた。茶座から優先乗車するお嬢様たちなら普通は寝台の硬臥か軟臥だろうが、切符が手に入らなかったのだろう。

硬座の車内は旅行客から農民工のおっちゃんまで幅広い客層だ。夜行列車なので荷物置き場の争奪戦が激しいことを予想はしていたが、早い段階で荷物棚は埋まり、ガキの小便などの汚染水の危険がある座席下しか荷物置き場がなくなっていた。

21:00過ぎになっても荷物置き場の争奪戦は続いている。かなりのカオス状態だ。本当は写真撮影したいところだがカオス過ぎて不可能である。21:21に定刻より2分早く列車が発車する。

そして、まだ荷物置き場を巡るバトルが繰り広げられていた。さらに車内には無座の乗客までいる。ようするに立ち席の乗客だ。久しぶりにカオス度がかなり高い列車に乗車してしまった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
乗合タクシー 13元 沙渓→剣川
バス 37元 剣川→下関(大理北バスターミナル)
合計 67元

昆明到着

03:50頃、車内は静かだが無座の乗客が通路で寝ていたりとカオス度が高い。乗客は皆疲れきっている様子だが、昆明までは約18kmの位置まで来ている。ムーンライトながらで鍛えていても年寄りには久しぶりの硬座での夜間の移動はかなりきつい。

04:50頃、定刻より9分早く昆明駅に到着する。大理から約7時間半の乗り鉄であったが、このまま成都行きの列車に乗車する。

昆明→成都

05:05頃、切符売場でインターネットで予約購入しておいた切符を受け取り待合室へ向かう。切符売場は、05:00に開いたばかりなので混雑していたが、「取票窗口」と表示された切符の受取専用窓口があったので待ち時間なしで切符を受け取れた。待合室の入口で切符とパスポートの確認、荷物のX線検査を受けて待合室へ向かう。

今回乗車する列車は08:38発、昆明→成都のK854次だ。寝台の硬臥で運賃は252.5元だ。さすがに硬座で昆明に到着したばかりで、さらに昆明から成都まで硬座だと途中で倒れそうなので寝台の硬臥で移動する。

待合室で3時間ほど待機になるが、早朝の時間帯なので待合室は空いており静かだ。いや、静かではなかった!早朝からおっちゃんたちの痰吐きの音が全開であった。さらに隣に座っているおっちゃんは歌を唱い始めているし・・・。対面のおっちゃんは手鼻かんでいるし・・・。早朝から少し特殊な人たちがいる環境で待機だ。いや、少しではないな・・・。

そして、乗車バトルに備えて改札口の先頭を陣取っておく。今回乗車するK854次は昆明から東周りで六盤水、内江を経由して成都へ向かう。21時間55分かけて1133kmを走る中距離列車だ。

日本では1000km以上走れば十分長距離列車だが、中国では4000km以上走る列車もあるので、1000km程度は中距離列車になる。もう一つの西周りの西昌経由の成昆鉄道は時間が合わなかったので次の機会に・・・。

08:05頃、改札が始まり乗車バトルが始まるが先頭を陣取っていた自分は後方での戦いに巻き込まれることなくホームへ向かう。乗車後は時間があるので先頭の機関車を撮影に行く。今回客車を牽引するのは和階型電気機関車のHXD3Dで最高速度は160km/hだ。でも、客車の方が25Gなので120Km/hまでだ。

ホームでひと通り撮影して車内へ戻る。長時間ホームで撮影して公安に因縁付けられても困るし・・・。

08:40の2分遅れで発車する。

発車後すぐに乗務員が切符を換票証に交換しに来た。これで下車する駅の前で再び切符に交換するので寝ていても叩き起こされて寝過ごす心配がない。寝台の硬臥は空いており空きが目立つが、おそらく六盤水へ到着するまでには埋まるのだろう。昆明の天気は曇りだが夜の内に雨が降っていたようだ。

10:45頃、曲靖に到着する。外の天気は雨になっていた。曲靖を出て農村地帯を走っていく。昼近くなので食堂車の営業が始まり、盒飯の販売も始まるが盒飯が25元のボッタクリ価格で販売されている。25元もあれば炒飯とラーメン食べて、さらにビールも飲めるぞ!

11:55、宣威に到着するが何故か停車時間が30分もあるのでホームへ出て時間を潰す。12:30になり列車が宣威を発車する。宣威から先は徐々にトンネルが多くなり山岳区間に入る。

14:31に六盤水に到着する。車内放送だと、15:00到着と言っていたのだが・・・。まあ、遅れるよりはマシかな?ホームへ降りてみると機関車の切り離し作業が行われていた。どうやら、進行方向が変わるようだ。

六盤水は貴州省の山奥にある田舎なのだが四川省、雲南省、貴州省の三方から列車が乗り入れ機関車交換をしたりする重要な駅になっている。そのため、列車の本数や利用客が田舎の割に多い。15:13発のはずが4分遅れの15:17に発車するが、何故30分近く早く到着して遅れが発生するのだ?

16:00頃、眠くなってきたので歯を磨いていたら、背後のトイレへ爺さんが入っていた。ここまでは特に何もないが1分か2分後くらいに今度はおっちゃんが背後のトイレへ入ろうと扉を開けてトイレへ入らずすぐに閉めた。どうやら爺さんが鍵を閉めておらず、おっちゃんがウンコ中の光景を目撃してしまったようだ。鍵ぐらい閉めておけよ!このイベントで眠気が吹き飛んでしまった。

18:00頃、昭通に到着する。18:30頃、寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元