シルクロード旅行記2015 鉄道でコルラから西安へ

バインゴイル・モンゴル自治州博物館

バインゴイル・モンゴル自治州博物館10:00頃、宿から通りを南へ徒歩10分ほどの所にあるバインゴイル・モンゴル自治州博物館を訪れる。昨日、シルクロードマニアの老板と話した際に自治州博物館を見ておいた方がよいということで見学に来てみた。建物はかなり予算をかけているようで立派だ。やはりタリム盆地の石油などの天然資源に恵まれているので羽振りがよいのだろうか?入場料は無料で入口でパスポート確認と手荷物検査がある。

館内は撮影禁止であるが展示内容はシルクロード中心で楼蘭遺跡に重点を置いている様子だ。ロンリープラネット・シルクロードによれば楼蘭や米蘭からの出土品の7割がウルムチの自治区博物館とコルラの自治州博物館に保管されているそうだ。1Fはシルクロードの展示で、2Fは楼蘭遺跡の展示でミイラの展示もあり一見の価値ありである。それと魏、晋の頃の出土品もあり、説明によれば楼蘭は魏の勢力圏内だったようだ。

3Fはモンゴル自治州ということもあり、モンゴル族と清朝の関係やロシアとの戦いが中心である。ここではロシアは侵略者として描かれている。あと、どうでもよいことだが自治州博物館に赤い展示内容があった。赤い展示より出土品を展示した方がよいと思うのだが・・・。

コルラの博物館行きバスちなみにコルラ駅からは101路のバスで龍興苑小区(龙兴苑小区)下車になる。1時間ほどで見学を終えて宿近くのスーパーでインスタントラーメンを買い込んで西安までの食糧を確保する。

11:50頃、宿に戻ると老板がいる。駅で仕事のはずでは・・・。昼食で帰ってきているのか?まあ、老板は駅員なのに宿を経営しているのだから凄い。というか、中国では駅員の副業は認められているのか?

コルラ→西安2809km乗り鉄1日目

コルラ駅昼過ぎに宿をチェックアウトして、12:10頃、コルラ駅に到着。まず、駅前広場に入るのに手荷物のX線検査があり、続いてボディチェック、切符と身分証の確認があり、駅舎の入口で再び手荷物のX線検査と身分証確認があり、ようやく待合室へ入る。

コルラ→西安のK170次の切符今日は14:27発車、コルラ→西安のK170次で西安へ移動する。西安へは2809kmの距離を38時間51分かけて明後日の早朝05:18到着予定だ。切符は硬臥で運賃は507.5元(約10150円)だ。ちなみに日本の上野-札幌を結ぶ寝台特急北斗星は1214kmを走るので、K170次がどれだけ長距離だか分かるだろう。

コルラ駅待合室待合室を見る限り農民工のおっちゃんたちがやたらと多い。通路には尿素袋、肥料袋やバケツが無造作に置かれている。もし、硬座だったらカオス度MAXの車両でやばかっただろう。14:05頃、改札が始まる。いつもなら前もって先頭を確保するのだが、今回は硬臥なので荷物の置き場所とかをそれほど心配する必要はない。でも、乗客のほとんどが服を着たおサルさんだったので改札口は割り込みで大混乱だ。

HXD3C和諧型電気機関車まあ、列の5番目ぐらいだったので改札口はすぐに通過して歩いて車両へ向かう。乗車して荷物を置いたら先頭の機関車撮影へ向かう。天気は晴れで順光なので撮影条件は良いが、コルラ駅はホームが高いので機関車の台車が隠れてしまっている。これでホームが低ければ文句なしなのだが・・・。

換票証14:27に定刻通り列車が発車し、すぐに乗務員が切符を換票証と交換に来る。これで下車駅の手前で乗務員が切符へ交換に来るので寝過ごす心配がない。といっても、自分は終点までの乗車なので寝過ごしようがない。あとは西安到着まで寝て過ごすしかない。列車内ではやることがないのだ。窓が開けられれば風景を撮影できるのだが・・・。

インスタントラーメン昼食にインスタントラーメンを食べる。西安まではインスタントラーメンで乗り切る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.7元
合計 20.7元

コルラ→西安2809km乗り鉄2日目

朝になるとトイレや洗面台の水が出なくなっていた。水切れだ。通常の使用方法なら水切れは起きないのだが、この車両はメンテナンスが行われておらずトイレの水が流れたままになっているので水を著しく浪費する。ちゃんと故障部分を修理していれば、この様なことはないはずなのだが、チャイナクオリティでは修理なんてしないので、こういった問題が発生する。おかげで別の車両のトイレを使うことになる。

シルクロード河西回廊を東へ走り、08:35頃、万里の長城の嘉峪関長城が見えてきた。
嘉峪関が河西回廊で一番狭くなる場所だ。08:45頃、嘉峪関駅に到着して給水が行われトイレと洗面台が使えるようになる。

そして、列車が東へ走り張掖駅停車中に中国ならではのイベントが発生する。駅停車中はトイレが使用不可になるのでおばちゃんが洗面台でガキに小便をさせていたのだ!乗客に人が少なく服を着たおサルさんが多いとは思っていたが硬臥にもおサルさんが紛れ込んでいるとは・・・。そういえば、ここは孔子や孟子が生まれた国だよな。外国人からすれば孔子や孟子が生まれた国でこんな事が起きるなんて想像できないぞ!やはり偉大な某党の教育の成果なのだろうか?五千年の歴史を持つ中国のイメージが崩壊していく・・・。

武威駅14:25頃、武威に到着する。次はようやくシルクロード河西回廊を抜けて蘭州だ。

蘭州駅18:15頃、蘭州駅に到着する。ここで機関車の交換が行われる。

そして、再びイベントが発生する。また、母ザルが洗面台で子ザルに小便をさせている。子ザルは頻繁に「尿尿」いってうるさいし・・・。母ザルは小便させてすぐ子ザルに水飲ませるし・・・。これでは「尿尿」と子ザルがうるさいわけだ。もうさすが中国としかいいようがない。小日本にはとても真似できない。中国は世界最強だ!

19:00頃、乗警が身分証の確認にやってきた。乗客の身分証を端末に読み込ませていく。パスポートを提示すると乗警は中身を確認せずに行き先だけ聞いて返却してきた。外国人には用はないらしい。そういえば警備が厳しかった新彊ウイグル自治区では列車内での身分証確認が無かったのだが、これはどういうことだ?列車内での身分証確認は北京への直訴阻止が目的か?

コルラ→西安2809km乗り鉄3日目

04:30頃、起床するが既に朝のトイレ争奪戦が始まっている。どの車両もトイレ待ちの列ができている。自分のいる車両は水の止まらない壊れたトイレのおかげで、再び水切れになり洗面台やトイレは水が流れず使えない。おかげで隣の車両のトイレや洗面台を使う。
そして、また母ザルが洗面台で子ザルに小便をさせている。水が流れない洗面台だから誰も使えないので影響はないといえばないのだが外人にはこの光景は勘弁してほしい。夜が明ける前から世界最強の中国はレベルが高い。

西安駅定刻より5分早く05:13に西安駅到着。コルラ-西安、2809km、2泊3日の鉄道での移動が終わった。これでシルクロードの天山北路、天山南路、西域南道の旅が完了して出発地点の西安に戻ってきたというか中国へ戻ってきたといった感じだ。駅を出ると宿の客引きやボリタクの運ちゃんたちが待機しており、いつもの西安駅前で人が多い。

そして、早朝から痰吐き全開でまさに中国だ。バスはまだ動いていないのでしばらく待機となるが、待機しているとアイツ等がやってきた。乞食だ!乞食も早朝から営業中であった。耳が聞こえない様子であったが、この場合は十分な演技指導を受けている可能性が高く100元札を出すと耳が聞こえるようになることも否定できない。そういえば日本にもゴーストライターを使っていた演技力のある偽作曲家がいたな。

西安秦城小巷青年旅舍06:40頃、611路のバスで鐘楼と西門の間にある橋梓口(桥梓口)のバス停へ移動する。イスラム教徒の居住区である回民街に入り、07:10頃、回民街の中にある西安秦城小巷青年旅舍に到着する。まだ朝早いので閉まっているかなと思ったら開いていたの扉を叩かずに済んだ。今回はeLongで予約しておいたので登記は問題なく完了。1泊50元の4人ドミトリーに7泊する。

西安秦城小巷青年旅舍ドミトリー肝心の部屋であるが扉を開けての第一印象は野郎臭が酷い。この表現の難しい臭いは何なんだ?とりあえず扉は開けたままで荷物を出して滞在準備をする。臭いがなくなるとなかなかいい感じの部屋だ。4人部屋でも割と広めで設備も新しい。部屋に付いているトイレ・シャワーは掃除してあり綺麗だが、シャワーに破損箇所が・・・。Wi-Fiは部屋の中では繋がるけど回線自体が激遅で使いものにならない。

先客は3人おり2人すぐに出て行ったが宿泊客のモラルに問題有りだ。ベッドで寝タバコしているし、床に痰吐いているし野郎の客層には問題有りだ。09:30頃、西安名物のbiangbiang麺を食べに出かけるがユースホステルを出ると表の路地は市場とかしており人多すぎだ!

biangbiang麺朝食兼昼食にbiangbiang麺(13元/約260円)を食べる。ユースホステルへ戻りインターネットでチャイナユニコムのサイトからスマートフォンを購入する。購入したのはLenovo A3600-dで価格は388元(約7760円)だ。1週間以内には届くようだが本当に届くだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 350元 1泊50元×7
バス 1元 路線バス
スマートフォン 388元 Lenovo A3600-d
合計 754元

シルクロード旅行記2015 バスでホータンからチャルクリク、コルラへ

虫にやられてチャルチャン行き準備

07:30頃に起床するが足がかゆい。虫にやられた。ホータン(和田)の交通賓館最悪だ。朝から雨が降っており、天気予報を確認したらホータンの天気は小雨で、東のニヤ(民豊)も小雨になっている。この天気だとホータン河へ行っても意味ないしな・・・。それにニヤも駄目だな。晴れていなければシルクロードの雰囲気が出ないな。ニヤの東のバインゴリン・モンゴル自治州のチャルチャン(且末)は天気が砂嵐のようだ。ホータンにもう一泊とかはあり得ないので、このままシルクロード西域南道を東へ進む。要するにタクラマカン砂漠の南側を東へ進むということだ。

和田公路客運中心時刻表1ということで07:50頃、東バスターミナルの東郊客運站へ向かうが、先に和田公路客運中心のバスの時刻表を確認しておく。

和田公路客運中心時刻表2カシュガル行きのバスが多く、ウルムチ、コルラ、トルファンなど長距離バスが発車しているのが確認できた。運賃表もあったのだが窓口のおばちゃんに因縁付けられそうなのでやめておく。

ホータン東郊客運站101路のバスでも行けるが30分ほど歩いて、08:40頃、東郊客運站に到着。

ホータン東郊客運站の時刻表時刻表を確認するとチラ(策勒)、ケリヤ(于田)、ニヤ、チャルチャンなどホータンから東へのバスが発車している。

ホータン→チャルチャンのチケットホータンから西域南道を一番東へ行くのはチャルチャン行きのバスなのでチャルチャン行きのチケットを購入する。運賃は124元で発車は11:00だ。購入時はもちろんパスポート必須だ。

和田公路客運中心の交通賓館へ戻り出発準備を始める。トイレへ行きウンコしようとしたら中華カレーだかウイグルカレーが便器に山盛りになっている。扉のないところではおっちゃんが脱糞中だし、モップを洗う蛇口ではウイグル族のおっちゃんが顔を洗っている真っ最中だ。恐ろしい衛生環境のトイレだ。トイレの水道では恐ろしくて手が洗えないので多少マシな洗濯場の水道で手を洗う。さすが21世紀の世界を牽引する経済大国の中国だ。小日本の常識を覆す衛生概念である。

バスでチャルチャンへ

ホータン→チャルチャンのバス09:50頃、交通賓館をチェックアウトして、10:20頃、東バスターミナルの東郊客運站に到着する。チャルチャン行きのバスに乗車して出発を待つ。10分遅れの11:10にバスが発車する。乗車率は5割程度であまり需要がない路線なのだろうか?まあ、途中で客を乗せながら走るから徐々に混雑するだろう。

ホータン河まだ水がほとんど流れていないホータン河を越えて、これからチャルチャンまで608kmの道のりを約10時間かけてタクラマカン砂漠の南を東へと走る。11:45頃、検問で停車して車掌が乗客の身分証を回収するが自分だけ対象外で何も無し。検問といっても外国人はどうでもよいらしい。ISの工作員が潜入していたらどうするんだ?

13:15頃、チラ(策勒)県の策勒客運站に到着し小休憩となる。天気は小雨で涼しく灼熱のタクラマカン砂漠のイメージとはかけ離れた天気である。新たに客を乗せて13:20頃に出発する。14:00頃、ケリヤ(于田)の県境だろうか?検問で身分証確認がある。公安は自動小銃を携帯しており警備は厳重そうだがパスポートはちゃんと確認せずに返却。どうやら外人には用はないらしい。

ケリヤ(于田)客運站時刻表214:40頃、ケリヤ(于田)客運站に到着して昼休憩となる。昼休憩の間にチケット売場でケリヤ(于田)のバスの時刻表を確認しておく。

ケリヤ(于田)客運站時刻表115:20頃、バスに乗車して発車を待つ。15:30頃、バスが出発するが乗客の人数確認とかはちゃんとしていないので、そのまま置き去りにされる可能性あり。

ニヤ(民豊)との県境だろうか?16:50頃、検問で全員降ろされ公安が身分証を回収して登記する。ここではパスポートもちゃんと登記している様子。全員の身分証が返却され、17:00頃、バスが出発する。県境を越えたようで、この先は標識の表示は民豊県になっている。17:15頃、ニヤのバスターミナル民豊県客運站に到着するが乗降客なしですぐに発車する。

19:15頃、ホータン地区からバインゴリン・モンゴル自治州に入る。最初の集落になる三八団(蘇塘鎮)の蘇塘派出所で検問が行われており全員下車する。乗客は身分証を端末に読み込ませたら公安に預けて処理が終わるまでバスで待機となる。で、自分はパスポートを公安に渡したら待たされる。漢族のボスの公安がどこかへ電話して問い合わせている。その間は小雨の降る肌寒い屋外で待機だ。電話が終わり問題なしで「行っていいよ」となる。19:32に全員の身分証が戻りバスが発車する。チャルチャンまではあと約140kmの道のりだ。

チャルチャンで再び彷徨う

21:30頃、且末客運站に到着する。約10時間半かけてチャルチャンに到着だ。チャルチャンは前漢の頃に且末国と小宛国がありシルクロード西域南道の要衝でもあった。ロンリープラネット・シルクロードによればチャルチャンは人口の7割がウイグル族ということだ。

そして、チャルチャンはホータン玉の主要産地でホータン玉の7割がチャルチャン産を占めているとある。チャルチャンはバインゴリン・モンゴル自治州に属するのにホータン玉というのは産地偽装ではないのか?まあ、ホータン河流域では玉は取り尽くされているともいわれているので、チャルチャンの玉をホータン玉として高額で売り飛ばして儲けるということか?ある意味で中国らしいな。

さて、チャルチャンでの宿探しをしないといけない。交通賓館はホータンみたいに豚小屋だと困るので、まずは他の賓館を探す。バスターミナルは街の南側にあるので通りを北へ向かえば街の中心だ。場所が場所だけに外人お断りの宿ばかりというのは分かりきっているので招待所や旅社は外して、そこそこ良さそうな賓館から当たっていくことにする。

チャルチャン交通賓館2しかし、4件当たって全て撃沈する。過剰なネオンで建物の新しい賓館ですら外人お断りであった。チャルチャンの宿探しは手強く、結局は交通賓館を目指す。22:50頃、バスターミナルの交通賓館に到着する。部屋は標準間で1泊108元だ。

チャルチャン交通賓館1豚小屋を覚悟していたが設備は古めであるがそこそこちゃんとしておりホータンの交通賓館とは天と地の差だ。

チャルチャン交通賓館3これなら初めから交通賓館にしておけばよかった。寝床を確保したので23:10頃、夜食を食べに出かける。明日はチャルクリク(若羌)へ移動だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 108元
バス 124元 ホータン→チャルチャン
合計 248元

チャルチャン→チャルクリク

且末客運站07:30頃に起床する。外は雨が降っている。天気予報を確認するとチャルチャン(且末)の天気は雨のようだ。今日も天気の悪い中の移動になりそうだ。08:00頃、敷地内の且末客運站へ行く。すでにバスのチケットを購入しようとする客が2人ほどいた。窓口のおばちゃんが端末を立ち上げてチケットの販売準備をするが、公安が来ていないとかの理由で販売ができない。

先に来ていた客が今日のホータン行きのチケットを買おうとしていたが、すでに売り切れであった。チャルクリク(若羌)行きはチケットはあるということで販売開始を待つというか、公安が来ないと販売できないってどういうことだ?別に来なくても販売できるのでは?

販売開始を待っているとホータン行きの客たちがタクシーで行くため人数を集めている。1台1000元でチャーターになり4人集めて1人250元でホータンへ行くようだ。しばらくすると人数集まったようで表のタクシーに荷物を積み込んで出発していった。

チャルチャン→チャルクリクのチケット08:45頃、チケット販売が始まりチャルクリク(若羌)行きチケットを購入する。運賃は61元で10:00発車だ。購入時にパスポート情報を入力するのだが、ほとんどのバスターミナルでは手作業の入力が面倒なので未入力や一部というかほとんど省略されるのだが、且末ではちゃんと入力していた。公安が厳しいのか?

チャルチャン→チャルクリクのバス09:30頃、交通賓館をチェックアウトして、そのままバスターミナルへ行くがチケット売場は大混雑している。チケットを買えなかったホータン行きの客か?

バスに乗車しようとすると再前列の自分の席にウイグル族のおっちゃんが座っている。チケットを見せてどくようにお願いするが、「看不清楚」「随便座」とかいってどこうとしないので、しつこく言っていたら逆ギレしてようやくどいた。ウイグル語で何か言っているけど・・・。ウイグル語じゃ分からないし!おそらく「小日本死ねや」とか言っているのか?もしかしたら「漢族の犬」かもしれないな。何とか席を確保して発車を待つ。

5分遅れの10:05にバスが発車するが、ウイグル族の運ちゃん人数確認とかせずに出発する。乗客の管理はしていないようだ。バスの乗車率は5割ほどで乗客の9割がウイグル族のようだ。チャルチョンからチャルクリクまでの道のりは約280kmで所要時間は約5時間と見込んでいるが、果たして予定通りに運行されるか?中国なので期待できないけど・・・。

チャルチャン→チャルクリクシルクロード西域南道の国道315号を東へと走る。国道315号はチャルクリクを抜けて青海省西寧へと続くので昨日から道路標識には西寧2500km、1900kmなどの表示がある。

そして、あることに気がつく。バスのスピードメーターが凄いことになっている。メーターが壊れており常に左右に揺れている。80km/hくらいで走っているのに40km/hだったり、130km/hになったり、0km/hや振り切れているときもある。やはり中国は凄い。日本では車検に通らないようなバスが普通に走っている。さすがチャイナクオリティだ。12:25頃、チャルクリク→チャルチャンのバスとすれ違い、チャルチャンとチャルクリクの県境を越える。

チャルクリク(若羌)

若羌客運站13:45頃、バスターミナルの若羌客運站に到着する。かなり飛ばしていたので予定より1時間早く4時間でチャルクリク(若羌)到着だ。まずはバスの時刻表を確認する。

若羌客運站時刻表ウルムチ、コルラが主要路線だが青海省方面の依呑布拉克へのバスもある。ただし、依呑布拉克で1泊してバスを乗り継いで花土溝へ行かなければならないが・・・。

龍都商務快捷賓館1今日の宿はQunarで予約しておいた龍都商務快捷賓館だ。さすがにホータンみたいにまた外人お断りということはないと思うが、とりあえずバスターミナルから南へ歩く。3分ほど歩いて13:55頃に龍都商務快捷賓館に到着する。

ちょっと建物古そうだが、まずはレセプションへ。外国人お断りか心配であったが大丈夫であった。予約しておいた部屋は2人部屋の特価房で1泊108元だ。パスポートをお姉ちゃんに渡してオンライン登記してもらうがパスポートの登記は慣れていないようでパスポートは後で返却ということで部屋へ行く。

龍都商務快捷賓館2部屋は窓なしであったが設備はそこそこよい。エアコン、IPテレビ、電気ケトル、電話がある。

龍都商務快捷賓館3トイレ・シャワーはちゃんと掃除しており結構広い。建物の外見は古かったが部屋は問題なかった。15:00頃、レセプションから内線電話がかかってきて、昨日の宿を聞かれる。問題が発生しており、昨日宿泊した且末の交通賓館がオンライン登記でチェックアウトの処理をしておらず、オンライン登記ができないということであった。新疆ウイグル自治区のオンライン登記のシステムは管理が厳しいようだ。

15:30頃、バスターミナルで明日のコルラ行きのチケットを購入する。運賃は94元だ。依呑布拉克行きのバスで青海省との境界まで行きバスを乗り継いで青海省花土溝へ抜けることも考えたが近隣のアスベスト鉱山からの汚染が厳しそうなので、やはりコルラへ向かうことにした。

楼蘭博物館

楼蘭博物館16:00頃、楼蘭博物館を訪れる。名前の通り楼蘭遺跡と米蘭遺跡に関する展示をメインにしている県の博物館で遺跡から出土したミイラの展示がおすすめだ。入場料は無料でパスポートが必要だ。

それと楼蘭博物館には若羌県文物局があり、楼蘭遺跡へ行く場合は、ここで手続きをすることになる。外国人は手続き費10000元や車両、宿泊施設などの費用を納めることになるが、これは旅行会社を通して手続きをすることになる。さらにロンリープラネット・シルクロードによれば県旅游局が設立した若羌県第一秘境旅行社が楼蘭博物館内にあり楼蘭遺跡への手配を行っている。

夕方に炒飯を食べるが油がやたらと多いなと思ったら夜に下痢ピーピーになる。大量の油にあたったようだ。おそらく中国で大量に出回っている下水油を使用していた可能性がある。大人しく麺屋で牛肉麺にしておけばよかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 108元
バス 61元 チャルチャン(且末)→チャルクリク(若羌)
バス 94元 チャルクリク(若羌)→コルラ
合計 273元

チャルクリク→コルラ

チャルクリク09:40頃、賓館をチェックアウトする。200mほど歩いて若羌客運站に到着する。手荷物のX線検査を済ませてバスへ。すでにバスが待機しており発車を待つ。

チャルクリク→コルラのチケット09:45頃、改札が始まりチケットと身分証の確認が行われバスに乗車する。しかし、座席指定にも関わらず勝手に他人の席に座るおサルさんが続出する。おかげで小競り合いが発生するし・・・。チケットに印字された漢字や数字ぐらい読めるはずなのだが・・・。乗客の中に服を着たおサルさんが紛れ込んでいると困る。

10:00に定刻通りバスが発車して、コルラまでは約6時間の道のりだ。今回のバスは久々にちゃんとした大型バスだ。シルクロード西域南道をずっとボロバスだったので非常に快適だ。ただし、イベントなしで無事コルラに到着するかは謎だ。まあ、今日の移動でシルクロード西域南道から天山南路のコルラに到着すればタクラマカン砂漠1周が完了だ。16:30頃、コルラ入口の交通警察で身分証登記がある。車掌が身分証を全員の回収していくがパスポートはいらないようで自分だけ何もなし。

コルラ

巴州客運站17:10頃、コルラの巴州客運站に到着する。約7時間でコルラに到着した。

巴州客運站時刻表まずはバスの時刻表を確認する。長距離はウルムチへの路線が主力で、他にもクチャ、チャルクリクへのバスも多い。近郊の路線だと和静や輪台が多いようだ。
バスの状況は確認したのでコルラ駅へ向かう。直線距離で約5km離れているが街の状況確認もかねて歩いていく。駅へのバスもあるはずなのだがバス停を見落としたようだ。通りを歩いていると武装した公安が3人1組で巡回しているのをよく見かける。どうもコルラの警備は厳しい。

コルラ唯一のユースホステル

龍行青年旅社119:10頃、コルラ駅の駅前通りの新華路までやってきた。ロンリープラネット・シルクロードによれば、この辺りにコルラ唯一のユースホステルがある。青年旅社の看板を見つけるが建物はかなり古く、何やらやばそうな雰囲気が・・・。まあ、とにかく入口を探さなければ。

龍行青年旅社入口隣の自動車修理工場の門に看板があり入口になっていた。19:20頃、龍行青年旅社に到着する。

龍行青年旅社2部屋は6人ドミトリーで1泊40元だ。シャワーは無く、トイレは桶で水を流すやつだ。ユースホステルというより招待所で、かなり上級者向けだ。で、宿泊登記をしなければならないのだがお姉ちゃんがパスポートのオンライン登記のやり方を知らないので老板が戻ってきてからということになる。

そして、老板が戻ってきてオンライン登記をするのだが、老板は駅員の制服を着ている。何と老板はコルラ駅の駅員であった。どうやら副業でユースホステルを経営しているようだ。そして、老板の話によればコルラは外国人が宿泊できる宿が少ないそうだが、新彊ウイグル自治区全体にいえることだろう。で、ここは設備は古いが、恐らくコルラ最安の外国人OKの宿だ。でも、老板は規制が厳しい中でどうやって外国人OKの営業許可を取ったのだ?公安局か工商局にコネがあるのか?それと、老板はNHKのシルクロードがお気に入りのようで、楼蘭遺跡にも行ったりする強者である。

宿泊登記が終わったのでインターネットで予約購入しておいた明日の西安行きの切符を受け取りにコルラ駅へ行く。コルラ駅の切符売場は易者から離れたところにあり、切符売場へ入るだけでも手荷物検査と身分証確認があり警備が厳重である。窓口が2つしか開いておらず20分ほど並んで切符を受け取る。夕飯は駅近くのイスラム食堂で清湯牛肉麺(8元/約160円)を食べる。

コルラのバス停食後に駅周辺を散歩するがコルラ駅からバスターミナルの巴州客運站への路線バスが出ているのが確認できた。26路の州客運站が巴州客運站になる。

中国ではトルコも敵対国家

ひげ禁止とかのポスター宿へ戻るが階段にはウイグル族を標的にしたひげ禁止とかのポスターがはられている。よく見ると月のマークとTurkeyとデザインされたTシャツも禁止になっている。これは中国がトルコを敵対国家としているようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 40元
鉄道 507.5元 硬臥 コルラ→西安
合計 559.5元

シルクロード旅行記2015 鉄道でカシュガルからホータンへ

ホータン行きの切符を確保

カシュガル汽車客運站11:00頃、カシュガル駅へ昨晩ネットで予約した明後日のホータン(和田)行きの切符を受け取りに行く。駅に到着すると駅前のカシュガル汽車客運站が営業しているではないか!まだ工事中だと思っていたらバスが出入りしている。先にバスターミナルを見てみるが、ウルムチ行きとかのバスは運行されておらず、客運南站と同じ近郊へのバスしか停車していなかった。バスターミナルの規模からして今後路線の拡充がされるのだろうか?

カシュガル駅バスターミナルを離れカシュガル駅へ。相変わらず武警が警備しており、公安の身分証確認を済ませて切符売り場へ。人は殆どおらず10分ほどで切符を受け取る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.5元
バス 3元 路線バス
合計 18.5元

カシュガル老城青年旅舎

カシュガル老城青年旅舎09:00頃、カシュガル麦田国際青年旅舎をチェックアウトして徒歩でエイティガールモスクを目指す。09:30頃、エイティガールモスク西側のカシュガル老城青年旅舎(喀什老城青年旅舍/Kashgar old town youth hostel)に到着する。eLongで予約しており8人ドミトリーで1泊35元だ。

カシュガル老城青年旅舎レセプションのお姉ちゃんは非常に愛想が良い。宿泊客は欧米人が多く、日本人も少しいる。3年ほど前の2012年に宿泊したことがあるが、以前と変わらず宿泊客は多くカシュガルの人気宿のようだ。今回カシュガルのユースホステルを数件宿泊したが実際ここが一番設備がまともだと言って良いだろう。午前中はモスク周辺を散歩して過ごす。

丸子麺夕方になりウイグル族の食堂で丸子麺(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
宿泊費 35元
合計 49元

鉄道でカシュガル→ホータン

カシュガル駅07:30頃、ウンコ臭くて目が覚める。何故か部屋の中がウンコ臭い。部屋の隣はトイレだが誰もいない。自分がウンコ漏らしたかと思いケツに手をやるが漏らしていなかった。完全に目が覚めてしまったので、とりあえず先にウンコして顔を洗う。部屋に戻ってもやはりウンコ臭い。フランス人や中国人はまだ寝ており夢の中だ。これは誰か漏らしたか?それとも体臭?部屋の仕様か?

08:20頃、近くのウイグル族の店で1元のナンを5個購入して、ホータン(和田)までの食料を調達する。08:40頃、ユースホステルをチェックアウトして、28路のバスでカシュガル駅へ移動する。運賃は1元だ。09:15頃、カシュガル駅に到着し、まずは駅の外でボディチェックがある。ウイグル族は身分証確認を受けていたが何故か自分はボディチェックのみで終了し待合室へ。まだ朝の時間帯なのか武警の装甲車は駅前にはいなかった。待合室入口で切符と身分証確認があり、最後に手荷物のX線検査がある。これで待合室へ入れる。

カシュガル→ホータンの切符今日は鉄道でカシュガルからホータンまで移動する。今日からシルクロード西域南道の旅が始まる。乗車する列車は10:16発車、ウルムチ南→ホータンの7563次だ。席はもちろん硬座で運賃は53元で、ホータンまでは約8時間の道のりになる。

ウルムチ南→ホータンの行先票10:05頃、列車が到着して乗車バトルが始まる。中国には文明乗車や文明旅游と単語があるのだが、ほとんどの人々はおサルさんが服を着ているだけなので言葉の意味を理解していない。いや、単語自体知らないのかもしれない。なので誰も並ばずに乗車しているし乗務員も並ばせようともしない。乗車するのも一苦労である。

列車内何とか乗車して荷物の置き場所を確保して乗車バトルは乗り切った。孔子や孟子の生まれた国で、このようなカオス度MAXな状況が発生するとは・・・。五千年の歴史を持つ偉大な中華文明の伝統や礼節とかは一体どこに行ってしまったのだ?偉大な先人たちが嘆いているだろう。

10:38に22分遅れで列車が発車する。列車内はウイグル族が多いと思っていたが漢族が意外にも多い。ロンリープラネット・シルクロードによればホータンの人口構成はほとんどがウイグル族だそうだが、列車内の状況からして漢族がホータンへ移住している可能性がある。10年後にはホータンもウルムチのように漢族の都市なってしまうのだろうか?

列車が南東へ走り崑崙山脈が見えてくる。ちょうどシルクロードの西域南道を走っている。14:30頃、叶城に到着し、ここで半分ぐらいの乗客が入れ替わる。漢族の乗客はほとんどが下車していく。叶城が入植の拠点なのだろうか?

この先は列車内でほとんど中国語は聞こえず、ウイグル語が主要言語となる。ホータンの手前の墨玉に到着する前にウンコしにトイレへ行くが、さすが中国と言うべきかトイレが壊れていて水がほとんど流れないよ!おかげで便器にウンコが残らないように確実に穴にしなければならない。これぐらいは大したことではないが、中国人にとってはかなり難易度が高い。中国のトイレは何故か便器から離れたところにウンコがしてあったりと日本ではあり得ない光景によく出会すのだ。一体どうやったら便器から離れたところにウンコができるのか不思議だ。ある意味で中華文明の謎である。というか、車両のメンテナンスぐらいちゃんとしておけよ!これで高速鉄道を輸出できるのか?

ホータン到着

ホータン駅定刻通り18:23頃、ホータンに到着する。

ホータン駅駅からは2路と101路のバスが出ており2路のバスでホータン市内へ移動する。運賃は1元で奇跡的に座って移動できた。いつもなら3本くらい見送って移動なのだが今回は空いていた。

18:50頃、北京西路の交差点で下車して北京東路目指して東へ歩くが、これが失敗であった。ホータン博物館が見えてきてホータン市内のかなり西で降りてしまったことに気がつく。そして、先ほどの2路のバスが追い越していった。これなら降りずに乗っていればよかった。まあ、ひたすら東へ歩いていくと北京西路に地下街が出来ていた。2007年に訪れた時はあったか?そして、地下街はホータン中心部の北京西路から北京東路へかけて続いていた。2路の電信局のバス停がホータンの中心部のようだ。近くには目的地のホテルが見えている。

Qunarに騙される

慕士塔格大酒店今日の宿はQunarで予約しておいた慕士塔格大酒店だ。今までで1番高い1泊135元だが携帯からの予約限定のキャッシュバックで実質68元で宿泊できるし、外国人OKのホテルにもなっていた。今まではネットからの予約はeLongを主に使ってきたが、旅先で出会った中国人バックパッカーは皆Qunarを利用していた。Qunarはキャッシュバックが多く、何より外国人OKの宿が検索できるようになっている。なので、eLongとQunarを併用していく。

19:30頃、ホータン市内の慕士塔格大酒店に到着する。宿泊費はすでにアリペイ(陶宝)で支払い済みなのでチェックインはパスポート情報の登記のみだと思ったら外人お断りで追い出される。3つ星ホテルなのだがガイド付きの外人の団体はOKで個人の外人お断りだという。Qunarで外人OKのホテルということを伝えるとレセプションの責任者のおっちゃんがQunarへ電話して文句言っている。文句言いたいのはこちらなのだが・・・。

で、結局はホータン賓館へ行けという街で一番高いホテルへ誘導して外人からボッタくるいつものパターンだ。慕士塔格大酒店には用はないのでQunarの予約画面で部屋無かったを意味する「酒店無房」を選択して外へ出る。レセプションの姉ちゃんは押すなと言っていたが実際泊まれる部屋がないのではこれしかキャンセル理由がない。そちらの都合は知らん!果たしてすでに払った銭は返ってくるのか?

さて、20:00頃にホータンの街で路頭に迷うが、ホータン賓館へは行かない。あそこしかないだろう。そう、2007年に宿泊したバスターミナルの交通賓館だ。ということで、和田公路客運中心へ向かっているとスマートフォンが鳴っている。どこからか電話がかかってきた。出てみるとQunarからの電話であった。今回の事情の説明と返金処理をすでに行ったことの報告であった。そして、今回宿泊が出来なかった賠償の説明があったが返金処理してあるし、ちゃんと事情の説明もしており問題ないので今回は断ったら担当の兄ちゃんは驚いた様子であった。賠償を断るのは中国では珍しいのか?こちらとしては中国企業から顧客へちゃんとした説明があったことが驚きだぞ!(この時はすぐに問題処理されたと思ったが1か月後に再びQunarとトラブルになるとは・・・)

電話が済み再び歩き出す。そして、バスターミナル前を101路のバスが通過していく。101路のバスはホータン駅、和田公路客運中心、大バザール、東郊客運站を通っていた。

ホータンの交通賓館は豚小屋

和田公路客運中心20:30頃、交通賓館に到着。

ホータン賓館の豚小屋とりあえず80元の一番安い部屋に宿泊するが、どう見ても20元以下の部屋にしか見えない。いや、部屋というより豚小屋だ。共同トイレは壊れておりその惨状はもはや文章で表すことが出来ない。どんでもないボッタクリ宿であるが、公安の取り締まりが厳しいホータンでは数少ない外人OKの宿である。それにバスターミナルにあるという立地条件の良さもある。だからボッタクリなのだが・・・。

夕飯はイスラム食堂へ

家常拌麺夕飯はイスラム食堂で家常拌麺(10元/約220円)と乾拌牛肉麺(12元/約240円)を食べる。交通賓館に戻り明日以降の計画を練るがシルクロード西域南道の旅は予想以上に厳しそうだ。ホータンでいきなり宿泊拒否に遭ったりとスタートから躓いているし・・・。

乾伴牛肉麺こちらは乾拌牛肉麺。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 27元
宿泊費 80元
バス 2元 路線バス
合計 109元

シルクロード旅行記2015 パミール高原カラコルム・ハイウェイ

カシュガル国際汽車站

朝から風が強く砂埃がひどい。09:25頃、カシュガル国際汽車站を訪れる。

ここからはパキスタンやキルギスへの国際バスが出発している。以前は米ドルでの運賃表記があったのだが、今回確認すると人民元のみの表記になっていた。運賃はカラクリ湖43元、タシュクルガン63元、ススト(パキスタン)270元、ギルギット(パキスタン)350元、ナルン(キルギス)370元、オシュ(キルギス)570元、ビシュケク(キルギス)570元となっていた。時刻表は出ていないので、その都度窓口のおばちゃんに要確認である。

10:30頃、エイティガールモスクにやってきた。カシュガルではまだ朝の時間帯になるので人通りは少ない。しかし、広場には自動小銃を持った特警が警備している。ここまでしないと治安維持ができないほど治安が悪化しているのか?

ユースホステルに一度戻りWEB作成をするが同じドミトリーの兄ちゃんが床に唾吐きやがった!農民工じゃないのだから床に唾吐くとかやめてくれよ。欧米人が宿泊しているユースホステルでそれはまずいだろ!どうも、このユースホステルは中国人男性の宿泊客に問題が多そうだ。

15:00頃、人民西路にある亿家汇好超市へ行ってみる。百貨店の地下にあるスーパーマーケットで品揃えが豊富で値段もまあまあ安い。客層はほとんどが漢族でウイグル族の客がほとんどのエイティガール広場近くの伊合拉斯超市とは対照的だ。

亿家汇好超市でトイレットペーパーやカシュガルで生産された新彊ビール620ml(2.9元/約58円)などを購入する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5.88元
日用品 9.9元
合計 15.78元

カシュガル駱駝青年旅舎

10:00頃、パミール青年旅舎をチェックアウトして、ウイグル族の古村落である高台民居の近くにあるカシュガル駱駝青年旅舎へ移動する。

eLongで予約してあり1泊30元で2泊する。部屋は8人ドミトリーで広さは普通だ。すぐ近くにカシュガルの観光地である高台民居があるが、再開発の波が押し寄せており、すでに隣は更地になっている。ここも更地にされて土産物街へと変貌するのか?

15:00頃に近くの牛肉麺屋へ昼食を食べに行くが、途中で昨日まで工事していた別の牛肉麺屋が新規開業していた。

チェーン店のようだが試しに牛肉麺(8元/約160円)を食べる。まあ、普通の牛肉麺だ。やや細麺かな?ユースホステルへ戻りシャワー使って部屋へ戻ろうとすると廊下でパンツ一丁の兄ちゃんが体操をしている。農民工は宿泊していないと思ったのだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.2元
宿泊費 60元 1泊30元×2
合計 75.2元

香妃墓周辺

07:30頃に目が覚める。ちょうど夜が明ける時間でカシュガルの朝は遅く、日没時間は22:00頃になり夜も遅い。カシュガルの朝は気温が15度以下になり少し冷えるが昼は30度前後まで気温が上昇して暑い。まだ乾燥しているから日本よりはマシである。

09:00頃、国際大バザールの近くで20路のバスに乗車する。運賃は1元で香妃墓で下車する。09:15頃、香妃墓に到着する。香妃墓は過去2回見物しているので、今回は入口のみの見物にしておく。それに入場料が30元に値上げされていたし・・・。

香妃墓の周辺は再開発中で更地や建設現場になっていた。2012年に訪れたときはすでに再開発が始まり民家が取り壊され更地へと変わりつつあった。3年もすれば商業街や賓館とかが乱立するのであろうか?

香妃墓から少し離れた路地を歩くと道路の両脇に胡楊の木が植えられシルクロードの雰囲気が出ている。

そして、路地を抜けるとイスラム墓地に出てしまった。地元民が墓地の中を通っているので通り抜け可能なようだ。自分も墓地を通り抜けて大きな通りに出る。バス停を見つけて20路のバスで東門古扎尔へ行き、ユースホステルへ戻る。

カラクリ湖行きチケット購入

14:10頃、カシュガル客運站(天南客運站)を訪れて、明日のカラクリ湖行きのチケットを購入しようとしたが窓口のおばちゃん曰く「明日のチケットは夕方5時からだよ」ということで出直そうとしたら、呼び止められて売ってくれた。

外国人だから夕方に来られても面倒だから売ってくれたのだろうか?漢族だとウイグル族との大人の事情で放置かな?明日09:30発車のタシュクルガン行きのバスで途中のカラクリ湖下車となる。運賃は35元だが、別で保険1元付けられていたので保険はいらないと伝えて保険無しにする。チケット購入時にはパスポート必須でチケットにパスポート番号が印字された。

ユースホステルへ戻る途中でカラクリ湖とタシュクルガンまでの食料として1個2元のナンを5枚購入しておく。カラクリ湖では宿と食事の問題があるので、とりあえずナンがあれば食事は何とかなる。水はユースホステルでお湯を補給しておくので大丈夫だ。

問題は宿とタシュクルガンまでの交通手段だ。宿は湖周辺のキルギス族が民泊の客引きをやっているようだが、営業許可取っていないので公安の取り締まり状況で民泊は不可だ。湖の景区内にボッタクリ宿泊施設があるらしいが・・・。まあ、最悪野宿だな。一応冬物の衣服あるし・・・。そして、タシュクルガンまでの交通手段はバスが通るので、それを捕まえるか白タクだな。

16:00頃、昨日開業した牛肉麺屋へ行く。昨日、牛肉麺の無料券をもらったので食べに来たというわけだ。

でも、無料券があるとはいえただ食いは申し訳ないので乾拌麺(12元/約240円)も注文して食べる。ウルムチからナンが主食だったので久しぶりの大食いである。

ユースホステルへ戻りWEB作成しているとドミトリーに中国人の姉ちゃん2人が新たに来た。このドミは男女混合だったのか。昨日、チャリダーの兄ちゃんが来ていたので8人ドミは半分の4人埋まったことになる。そして、外の廊下から「ハッ!ハッ!」と荒い息遣いが聞こえてくる。何かと思い廊下を見ると昨日の兄ちゃんがパンツ一丁でまた体操している。女性客がいるのに廊下でその行動はマズイだろ!日本では110番通報されても文句は言えないだろうが、中国ではどうなんだ?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22元
バス 35元 カシュガル→カラクリ湖
バス 2元 2元
合計 59元

カシュガル→カラクリ湖

09:00頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:20頃、カシュガル客運站(天南客運站)に到着する。タシュクルガン行きバスは09:30発車なので、すでに客でいっぱいだ。バスの隣にはタシュクルガン行きのワゴンが停車しており、おそらく次の便だろうか?

チケットの座席番号は1番であったが、実際は座席指定なしの自由席であったため一番後ろの真ん中というつまらない席になってしまうが、運ちゃんに一番前の補助席に座っていいか聞いてみたらOKだったので、一転して眺めのよい席を確保する。今日は途中のカラクリ湖で下車するが天気は曇りで条件は悪い。

発車時間の09:30を過ぎてもバスは出発しない。どうやら改札を済ましていない乗客がいるようで運ちゃんがおサルさんの乗客を捜す。30分遅れの10:00頃、バスが発車する。国道314号を走りカラクリ湖への道のりは約5時間の15:00前後に到着だろうか?

10:30頃、疏附県八里橋公安検査站に到着。自動小銃を携帯した公安が警備しており警備は厳重そうだ。ここで全員下車して身分証確認を行うがウイグル族のお姉ちゃん1人だけ下車せずに通過する。どういうことだ?身分証確認はパスポートを提示するだけで中身の確認は無し。他の乗客は1人だけ長時間拘束されてバスが待たされる。どうやら外国人には用はないらしい。待っている間にタバコを吸っている乗客がいるが吸い殻は路上にポイ捨てである。中国って孔子の生まれた国だよね?一体どういうことだ?20分ほど待たされて公安が拘束している漢族の兄ちゃんの荷物を降ろして兄ちゃんが公安に拘束されたままバスが出発する。何か問題があったらしい。

11:00頃、ガソリンスタンドで給油とトイレ休憩で停車する。ガソリン1Lがオクタン価93号6.29元(約126円)、軽油1Lが5.89元(約118円)となっていた。11:40頃、昼休憩のため烏帕爾郷(乌帕尔乡)で停車する。12:20頃、昼休憩を終えてバスが発車する。胡楊の並木道を走り抜けていくと徐々に風景が変わってくる。

蓋孜峡谷

13:00頃、荒涼とした山々が見えてきたので、どうやらパミール高原入口の蓋孜峡谷へ差し掛かったようだ。奥には雪山が見える。道は徐々に悪くなり工事区間が多い。

13:50頃、タシュクルガン→カシュガルのバスとすれ違う。さらに14:30頃、タシュクルガン→カシュガルのバスともすれ違う。雪山が近くなってきたので検問所が近いはずだ。14:35頃、蓋孜辺防検査站に到着する。

ここで全員下車して身分証確認を行う。中国人はロンリープラネット・シルクロードに記載されていたが身分証と辺防証が必要とあり、確かに辺防証も提示していた。ただし、パキスタンやタジキスタンへ行く中国人は身分証とパスポートを提示していた。外国人はパスポートのみの提示で台帳にパスポート番号とかを記入。特にパスポート確認以外は何も無しだが、武警の警備が厳しい。2007年に通ったときは警備は緩かったような記憶が・・・。

14:50頃、バスが出発する。ここから上り坂になり蓋孜峡谷からパミール高原へ向かう。途中で崖に激突したトレーラーが放置されていた。

15:30頃、タシュクルガン→カシュガルの4WDとすれ違う。営業許可証を掲げていたので一応バス扱いか?16:00頃、白沙湖を通過する。ここから工事区間が終わり道路状況がよくなり国道314号(カラコルム・ハイウェイ)をバスが走る。カラクリ湖までは残り35kmだ。

カラクリ湖で民泊

16:50頃、カラクリ湖南岸にある苏巴什村の入口に到着する。カシュガルから7時間の道のりで工事による悪路の影響で予想より時間がかかった。湖の脇にある景区の前で降りるつもりだったのだが、まだ観光シーズン前で人がいなかったので、そのまま降りたらエライ目に遭いそうな気がしたので運ちゃんが村の入口で降ろしてくれた。

ここで中国人旅行者1人も下車し、A先生と村へ向かうことになる。村への道を歩いているとすぐに地元のカザフ族のおっちゃんたちが声をかけてくる。食事付きで1泊100元とか提示してくるが、まずは村へ行ってから決めるので、とりあえず電話番号だけ聞いておく。ロンリープラネット・シルクロードによれば民泊で1泊40元ぐらいが相場のようだ。2ー3年ぐらい前の情報なのでインフレとか考慮すると実際はどうだか・・・。

村に到着すると予想通り招待所とかの宿泊施設はなしで民泊しか選択肢がない。で、当然ながら宿泊施設の営業許可は取っていないので公安にばれないようにしなければならない。地元民のキルギス族にとっては旅行客の民泊は貴重な現金収入源のひとつなので表向きは公安のいうことを聞いて、実際はばれないように営業中ということのようで、おっちゃんたちが声をかけてきたのでA先生が交渉して宿を決める。

A先生は外にテントを張るということで外の場所代を交渉。自分のテントだと1泊20元、大部屋だと1泊50元、1食20元という料金であった。自分はテント持参ではないので老板に交渉して40元にまけてもらう。家の前をヤクが通ったりとかなりのどかな村である。

外ではA先生がテントを張って寝床の準備をしている。

19:00頃、老板娘が夕飯を作ってくれたので夕食となる。当然カザフ料理なのだが名称不明。ご飯とカボチャ、ニンニクの芽、牛肉か羊肉を使ったカレーライスっぽい奴だ。かなり美味しく2杯食べてしまう。毎日、ナンや麺ばかり食べていたので新彊ウイグル自治区で一番の御馳走となった。

19:30頃、カラクリ湖まで散歩に出かけるが風が強い。おまけに雹が降ってきて、その後天気は雪に変わった。5月なのに雪が降るとは・・・。さすが標高3600mのカラクリ湖だ。

村を抜けて放牧地を通り湖の南岸を散歩する。放牧地は羊やヤクが放牧されておりのどかな光景だ。めちゃ寒いけど・・・。21:00頃、キルギス族の宿に戻るがA先生のテントが見あたらない。A先生は雪が降るほどの寒さには耐えられないようで大部屋に宿泊となった。まあ、外の寒さを考えれば建物内の方が絶対にいいだろう。テントで寝ていたら翌朝には冷凍肉へ変わってしまうだろう。

ちなみに今回の宿であるが電気、ガス、水道は来ていない。電気に関しては屋根に小さいソーラーパネルがありバッテリーで夜間の照明だけは使える。ガスはストーブで石炭やヤクの糞を燃やして代用。水道は100ー200m離れた共同井戸で、トイレはその辺の山とか窪地です。22:00頃、いつの間にか知らないキルギス族のおっちゃんとおばちゃんがおり。どうやら、客人のようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

カラクリ湖

02:30頃、小便がしたくなったので外へ出る。かなり冷え込んでいたが星空が凄かった。これだけの星空が見えるのだから朝の天気は晴れであろう。07:30頃、起床する。

今日の日の出は07:44、日没は22:07なので、もうじき夜明けだ。急いでカラクリ湖へ向かう。外は冷え込んでおりヤクの糞に霜が降りていた。カラクリ湖南岸からはムスタグアタ山など雪山の絶景が見える。

湖畔の放牧地ではヤクや羊たちがすでに放牧されている。いや、これは24時間放牧されっぱなしかな?カラクリ湖の天気は晴れであるが山は雲に覆われたり晴れたりと刻々と天気が変化している。

09:30頃、宿に戻るとA先生が荷造りしているところであった。
カザフ族の客人はおっちゃんの方は車で出かけておりおばちゃんが老板娘と世間話中であった。10:30頃、出かけていた老板が帰ってきたのでA先生がチェックアウトするというので自分もチェックアウトすることにする。宿泊費40元、食事代20元を支払いカラクリ湖へ向かう。

A先生は先に老板のバイクで国道まで乗せていってもらう。自分はのんびり村から国道への道を歩いていくと戻ってきた老板に国道までバイクで送ってもらう。国道に到着すると老板があれがムスタグアタ山だと指さして教えてくれる。晴れており雪山のムスタグアタ山がよく見える。

A先生はタシュクルガンへ向けて国道を南へ歩いている。自分は国道沿いに反対の北のカラクリ湖の西側を歩いていく。雲が少し出ているがおおむね晴れでカラクリ湖からの眺めは絶景である。カラクリ湖景区入口までくるとカザフ族のおっちゃんたちがバイクで集結している。あと、馬と駱駝もいる。国道を挟んだ景区向かい側の無人だと思っていたテントはちゃんと人が居住していた。昨日は誰もいなかったのに今日は大勢集まっている。

カラクリ湖景区入口からさらに国道沿いに北(カシュガル方面)へ700mほど歩いて、11:30頃、ムスタグアタ山景区に到着する。

名前の通りムスタグアタ山が一望できる。もちろんカラクリ湖もだ。景区内にはカラクリ湖の石碑もあり記念撮影に最適だ。しかし、観光客は誰一人としていない。まだ観光シーズンではないようだ。でも、入場券売場はないので無料で貸し切り状態だ。景区からはカラクリ湖とムスタグアタ山など周囲の雪山が見えるので眺めは最高だ。

11:50頃、タシュクルガン→カシュガルのバスがカラクリ湖の脇を通過するのが見えた。おそらく09:30発車のバスであろう。そして、12:10頃、さらにもう一台タシュクルガン→カシュガルのバスが通過するのが見えた。

12:30頃、カラクリ湖景区入口でタシュクルガン行きのバスを待つ。観光客がいないのでキルギス族のおっちゃんたちもいつの間にかどこかへ行ってしまい人気がなくなる。13:00頃、天気は晴れなのだが雪が降ってきた。標高3600mのパミール高原になると5月でも雪が降る。

天候が回復し15:00頃になるとカラクリ湖景区へ家族連れの中国人観光客たちがRV車でやってきた。地元のキルギス族にとっては商売の好機到来だ。どこからともなくキルギス族のおっちゃんたちがバイクで集まってくる。それと駱駝もやってきた。人がいないように見えて観光客がやってくるとキルギス族のおっちゃんたちがどこからともなく宿の客引きなどの商売にやってくるようだ。

カラクリ湖→タシュクルガン

15:30頃、タシュクルガン行きのバスがやって来たので手を振り止める。漢族でない運ちゃんに料金聞いたらぼったくりの50元だ。カシュガル→タシュクルガンの運賃は51元だよ。それにロンリープラネット・シルクロードだとタシュクルガン→カラクリ湖が27元なのだが・・・。

しかし、バスの本数限られているし、タクシーやワゴンが通っても、また満員で素通りだと困る。仮に乗れたとしても料金的には同じであろう。まあ、先にタシュクルガンへ向かうことを最優先にして50元でバスに乗車する。

タシュクルガン

タジキスタン国境のカラス口岸(卡拉苏口岸)で地元民が乗車してくる。16:55頃、タシュクルガン入口の検問所で全員下車して公安の身分証確認がある。自分はパスポートを提示するがスタンプの欄だけちょっと見て写真のページとかの確認や登記は無し。ここで外国人はどうでもよいらしい。

バスに乗車しようとしたら中国人の兄ちゃんに声をかけられる。何とウルムチ→カシュガルの列車で一緒だった兄ちゃんだった。こんな所で再会するとは思わなかったというか、話を聞いたら宿も同じ駱駝青年旅舎であった。17:10頃、タシュクルガン客運站に到着するとバスターミナルからA先生が出てきた。どうやら先にヒッチハイクに成功したようだ。

運ちゃんに嫌々50元を支払うが破れた一番汚い100元札で支払う。カラス口岸で乗車してきた地元民のおっちゃんは30元だか40元支払っていた。地元民からもぼったくるのか?おそらく売上計上せずに漢族でない運ちゃんの懐に全額はいるのであろう。

さて、タシュクルガンでの宿を決めなければならないのだが兄ちゃんと一緒にタシュクルガン凱途国際青年旅舍(塔什库尔干凯途国际青年旅舍/Ketu Hostel)へ向かう。予約はしていなかったが部屋は空いていた。部屋は12人ドミトリーで1泊30元(会員料金)だ。部屋は広めで掃除もしてある。ベッドに照明や小物を置く台はなかったがコンセントはとりあえずある。プラグとの接触が悪いけど・・・。

石頭城

18:00頃、草原の阿拉爾金草灘(阿拉尔金草滩)にでも行こうとしたら、今日は石頭城が無料開放という情報を入手して予定変更で石頭城へ。

18:15頃、石頭城に到着し30元のところを無料で見物する。

石頭城からは阿拉爾金草灘が一望できるようになっていた。今日は無料開放ということだったので観光客がそこそこいたのだがモラルは最低であった。

痰吐いたり手鼻噛んだりと、とても文明旅游とはいえない。原始旅游だな!

紅其拉甫口岸

19:30頃、紅其拉甫口岸に到着。パキスタンビザがあれば、ここで出国手続きをしてパキスタンへ行けるのだが、あいにくビザは取っていない。なのでパキスタンへ続くカラコルムハイウェイを眺めて退散する。

道路脇には「パーミット持って行けよ」の標識があった。

20:15頃、イスラム食堂で農民飯(15元/約300円)を食べる。老板に中国語が通じなかったが漢字のメニューがあったので何とか注文できた。で、この農民飯なのだが御飯物の料理かと思ったら、野菜の具材が入ったスープであった。

21:00頃、ユースホステルに戻るとカラクリ湖で一緒だったA先生に再び再会する。何とA先生同じドミに宿泊であった。で、A先生にタシュクルガンまでいくら掛かったか聞いてみたら、ヒッチハイクでタダで乗せてもらったとのこと。さすがテント張ったりするレベルになるとヒッチハイクも楽勝なのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35元
宿泊費 40元 民泊
宿泊費 30元 1泊30元(会員料金)
バス 50元 カラクリ湖→タシュクルガン
合計 155元

タシュクルガン→カシュガル

08:20頃、タシュクルガン客運站にやってきたが、すでに人多いよ。今日のカシュガル行きのバスに乗れるだろうか?08:30にチケット販売が始まる。奇跡的にチケット売場ではちゃんと列ができており割り込みはない。

08:55頃、カシュガル行きチケットを購入するが、10:30のバスで頼んだのに09:30のバスになっている。窓口の漢族でないおっちゃんに10:30のに換えもらうように言ったら、09:30のバスしかないと言う。窓口の時刻表には冬季10:30、11:30、夏季09:30、10:30とあるのを言うと「没办法」の一言。

おい!おい!ちゃんと時間指定で言っているのに、勝手に09:30出発にするなよ!ちゃんと10:30のバスがないことを言えよ!まあ、いつものチャイナクオリティな対応だったが、自分が最後の1枚で、後ろの漢族のおばちゃんが窓口で他にカシュガル行きのバスがないか聞いていたが、他は1人100元で乗り合いタクシーで行くしかないと言われていた。

予定外で09:30発車のバスになったおかげでユースホステルへ急いで戻りチェックアウトしてバスターミナルへ。バスに乗車するが、カシュガル行きのバスが3台待機しており、3台とも09:30発車のバスであった。自分が乗車するのは大型で、残り2台は小型であった。小型の方がスピード出るから早くカシュガルに到着するな。席は眺めのよい一番前の補助席を確保するが窓は開けられないし、窓ガラスは汚いので撮影不適だ。15分遅れの09:45頃にバスが発車する。カシュガルに到着するのは19:00頃だろうか?

10:05頃、イベントフラグが発動する。乗客の漢族のおばちゃん1人がゲロを吐いた。ゲロイベント自体は中国のバスではよくあることなのだが、漢族のおばちゃんはゲロ袋を準備しておらず、バケツと通路にぶちまける。ゲロの臭いが充満したバスが緊急停車して乗客たちが外へ避難する。ゲロの処理を終えて再びバスが発車するが、ゲロ吐きの漢族のおばちゃんがまた吐くかもしれないと眺めのよい最前列の席を運ちゃんに交換させられる。おかげで体臭の酷い農民工のおっちゃんたちに囲まれた席に追いやられる。タシュクルガンもう一泊にしておけばよかった・・・。後悔先に立たずである。

白沙湖

オンボロバスが長い坂道を峠へ向けて黒煙を吐きながらゆっくりと走る。アクセル全開でも登坂力がほとんどないので黒煙ばかり吐いている。日本じゃ絶対車検には通らないだろう。中国だから廃車にならず現役なのだろう。これじゃ、大気汚染が改善されるわけがないな。11:50頃、カラクリ湖を通過する。12:20頃、白沙湖でトイレ休憩のため停車となる。ここでゲロ吐きのおばちゃんに元の席へ戻ってもらい再び最前列の席を確保する。

白沙湖を過ぎるとパミール高原が終わり蓋孜峡谷を下り始める。ここからは工事区間となり下界まで悪路が続くが新しい道路が建設中なので2年か3年で新道が完成するのだろう。

13:15頃、落石除去作業で20分ほど足止めとなる。13:50頃、今度は事故渋滞で足止め。大破したブルドーザーが片づけられていた。14:50頃、通行可になったと思ったらおサルさんたちが我先にと対向車線にまではみ出して車を走らせ対向車とお見合いになり動かなくなる。ちゃんと待っていればこんなことにはならないのだが・・・。犬だってしつければ待てるのに、中国の交通マナーの教育は・・・。今日も中国は平常運転で期待を裏切らないが、教科書で習った中国やテレビの旅番組で出てくる中国とは随分違う。

14:55頃、カシュガル→タシュクルガンのバスとすれ違う。15:10頃、蓋孜辺防検査站に到着し、全員下車して身分証確認を受けるが外国人には用はないようで一応パスポートの写真を確認していたが1秒以内の確認であった。ここで2台目のカシュガル→タシュクルガンのバスとすれ違う。

18:10頃、バスターミナルまでは行かずに晨光伊甸园のバス停前で乗客全員降ろされる。まあ、カシュガル駅行きの20路と29路のバスが通っているのでさほど困ることはないがバスターミナルまで運行しないところがチャイナクオリティだ。

タシュクルガンからカシュガルまで約8時間半の道のりであった。

カシュガル麦田国際青年旅舎

18:15頃、10路のバスで東湖賓館まで移動する。運賃は1元で、下車後は10分ほど歩いて、18:45頃、バスがタシュクルガンを出発直前にeLongで予約しておいたカシュガル麦田国際青年旅舎に到着する。

1泊35元の8人ドミトリーに2泊するが、ちょうど改装工事中で宿泊客は少な目であった。夕飯を食べて宿へ戻ると老板が部屋を変えてくれと言ってくる。で、改装工事で荷物置き場状態の8人ドミトリーから6人ドミトリーへ変更となる。差額払わないといけないかなと思ったら、工事中で不便だからと10元返金された。部屋のグレードが上がったのに返金は悪いと思い断ったが結局10元返金となった。夜になり25日のホータン(和田)行きの切符をネットで予約しておく。硬座で53元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
宿泊費 60元 1泊30元×2
バス 51元 タシュクルガン→カシュガル
バス 1元 路線バス
鉄道 53元 硬座 カシュガル→ホータン
合計 168元

シルクロード旅行記2015 鉄道で伊寧→ウルムチ→カシュガル

伊寧駅

朝から停電だ。外に出ると周辺も停電しており携帯電話の基地局だけ発電機を動かしている。昼頃、近くのスーパーでインスタントラーメンを購入する。

西域なので牛肉や羊肉の味付けをしたイスラム教徒向けのインスタントラーメンも出回っている。パッケージもウイグル語でも表記されているので西域の雰囲気満点だ。

13:30頃、ユースホステルをチェックアウトする。林則徐紀念館まで歩いて、17路のバスに乗車する。運賃は1元だ。14:10頃、伊寧駅に到着する。列車の発着は19:00以降にならないとないので人は少なく静かだ。

駅へ入るには、まず公安の身分証確認があるが農民工のおっちゃんばかり通って単調な仕事のところに日本人なんかが来たので公安が急にやる気を出してパスポートを入念に確認している。カンボジアのビザを見て「カンボジアへ行ったことあるのか?」とか質問してくるが、どうも仕事とは関係なく個人的興味で質問している様子だ。公安は各国の出入国スタンプを確認している中で中華民国のスタンプを見て動きが固まる。どうも中華民国のスタンプは大人の事情で色々あるらしい。

公安の身分証確認が終わり切符売場へ向かう。切符売場の入口で公安による手荷物のX線検査があり液体の爆発物にも警戒しており検査時に水筒の水を一口飲む。切符売場は窓口が1つしか開いていなかったが列に並んで10分ほどで順番が回ってきてネットで予約した伊寧→ウルムチ南、ウルムチ南→カシュガルの切符を受け取る。

ウルムチ南→カシュガルの切符は発券手数料5元かかるが、前回ウルムチ南駅での切符受け取りで行列の長さと姓名の漢字表記に因縁を付けられ苦戦を強いられたので、今回はウルムチ南駅での切符受け取りを避けて伊寧で先に発券しておく。伊寧では漢字表記で問題なく発券される。

始発駅以外での発券なので発券手数料5元支払うが、窓口のお姉ちゃんが手数料の領収証と一緒に払った5元を渡してくるので、5元ちゃんと払っておく。所構わず痰吐いたりするのおサルさんなら、そのまま知らない振りして立ち去るだろうな・・・。

14:30に待合室へ移動。待合室の入口で、公安の身分証と切符の確認、手荷物のX線検査があるが特に問題なく待合室へ。公安が無駄に多い。これほど公安いないと治安維持できないのか?これから乗車する列車は19:41発車のホルゴス発のウルムチ南行き5816次だ。運賃は75元で席は硬座だ。明朝にウルムチ南に到着する。

昨日、5816次でホルゴス→伊寧を乗り鉄する予定だったがカザフスタンから中国へ戻るバスが遅く間に合わず乗車できなかった列車だ。4時間ほど待合室で待機となるが待合室はほとんど人がおらず農民工のおっちゃんたちが横になって寝ている。

18:00頃になると徐々に乗客が駅にやってきて混雑し始める。入口の手荷物検査には列ができている。18:45頃、改札の準備で待合室の一部が封鎖される。

19:10頃、改札が始まるが待合室の区画ごとにホームへ向かう方式で自分のいる区画が一番最後にホームへ行く区画であった。これはまずい!荷物棚が確保できない危険性が・・・。

鉄道で伊寧→ウルムチ南

19:20頃、乗車して荷物の置き場所を探す。少し離れたところであるが何とか荷物の置き場所を確保する。

荷物棚にある荷物の様子(尿素袋とか)から乗客のほとんどは農民工のようだ。というか、自分の足下には生活用品の入ったバケツが2つあるし・・・。通路には裸族が歩いている。夜行列車で硬座なので予想はしていたが少々レベルが高い列車のようだ。おまけに車内の標準言語が中国語だ。中国語と言っても方言なので全く分からないが・・・。ウルムチ南→伊寧のT205次は少数民族の言語が標準語であったが、5816次は伊寧へ出稼ぎに来ていた中国人が帰郷するためだか、次の出稼ぎのため乗車しているようだ。まあ、農民工列車ということだな。

19:41に定刻通り列車が発車する。伊寧を出ると徐々に建物が少なくなり景色は畑に変わり、21:00頃には草原に変わる。そして、山岳地帯へ入っていく。西の辺境なので外はまだ夜ではなく明るく夕方だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.4元
バス 1元
発券手数料 5元
合計 25.4元

モラル無しでカオス度MAX

日付が変わり精河を過ぎた辺りになる。列車内のカオス度は高く色々とやばいレベルだ。

特に洗面台はカップ麺の容器などのゴミ山と化している。乗務員は掃除せずに放置だ。もはや人が乗る列車とは言い難いが、ある意味で安定の中国とも呼べる。色々な意味で決して期待を裏切らない。

05:45頃に目が覚める。まだ夜は明けていないがウルムチ南駅まで1時間弱で到着だ。まだ寝ている乗客が多いうちにトイレへ行ってウンコしておく。06:00頃、東の空が明るくなり始めて朝のトイレ争奪戦が始まる。朝から緊急事態の乗客はトイレを連打でノックしている。

06:05頃、烏西が近づき乗務員が笛をピーピー鳴らしながら「烏西到了!烏西到了!」と叫んで夢の中の乗客を起こす。

ウルムチ南駅

06:50頃、ウルムチ南駅に到着する。

切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ移動する。まだ、朝の早い時間帯なので人は少ない。朝食に昨日買っておいたインスタントラーメンを食べておく。駅でインスタントラーメンを食べることができるので立派に農民工のおっちゃんたちへ仲間入りだ。

食後はスマートフォンの充電をしておく。中国の駅では広告ディスプレイにUSBコネクタが付いており携帯やスマホの充電ができるようになっている。しかし、USBコネクタが壊れて使えないというのが多い。USBコネクタは規格策定時に強度だか耐久性についても決められていたはずなのだが何故壊れる?世界基準と中国基準には大きな開きがあるようだ。充電だけに使うのに一体どういう風に使ったらUSBコネクタが壊れるのか実際に中国人に実演してもらいたい!まあ、こちらの予想以上、いや期待以上のハードな使い方をしてくれるのだろう!

充電後は駅の外の様子を確認する。駅前には銃剣付きの自動小銃を装備し、防護柵の中で警備する武警がいる。

中国の日常

08:30頃になると待合室はかなり混雑してきた。農民工から旅行客まで客層は様々だが、そこら中から痰吐きと手鼻の音が聞こえてくる。いや、そこら中だけでなく目の前のおっちゃんも大きな音を響かせながら痰を吐いていた。そして、待合室には横になって寝るなの表示があり、すぐ近くではこんな光景が・・・。

日本でも週末の終電間近の難波駅とかでも酔っぱらいの似たような光景が見られるが・・・。今日も安定の中国、絶好調の中国だが、孔子や孟子の教えは一体どこに行ったのだ?中国五千年の歴史と伝統が崩壊している。

ウルムチ南→カシュガル

11:00頃、改札口の先頭を陣取っておく。これから乗車する列車は、12:09発車、ウルムチ南→カシュガルの7556次で、エアコン無しの非空調列車なので運賃が安い。なので、席は寝台の硬臥で運賃は167.5元だ。

11:40頃、改札が始まりホームへ向かい乗車する。非空調なので窓が開けられると思ったらヒモで縛られて4分の1ぐらいしか開いていない。これではほとんど写真撮れねえよ!まあ、ヒモで縛られている理由は大体察しがつくが・・・。どこぞの国のおサルさんが窓からゴミのポイ捨てをするからであろう。困ったものだ。

12:09に定刻通りに列車が発車する。まずは乗務員が切符を換票証へ交換しにくる。

換票証は下車駅の手前で切符に再び交換するので真夜中でも叩き起こされて寝過ごすことはない。

鉄道では天山山脈越えができなくなった

列車はトルファンへ向かい、トルファンで進行方向を変えて天山山脈を越えて行く。ちょうどシルクロードの天山南路に沿ってカシュガルへ向かう。わずかに開いた窓から外の風景を撮影していると同じ車両の中国人の兄ちゃんが話しかけてきた。旅行で初めてカシュガルへ行くとか言っておりかなり嬉しそうに話していた。魚児溝を過ぎていよいよ天山山脈を越えると思ったら、線路が電化され、さらに複線化されている。3年前は非電化の単線だったのだが・・・。

そして、長いトンネルに突入していく。こんなトンネルあったっけ?まあ、トンネルを抜ければ大草原と放牧された馬、牛、羊たちがいる絶景が見られるはずが、トンネルを抜けても乾燥地帯が広がっているだけだ。これはおかしい!18:00頃、和碩に到着。あれ?和静じゃなかったけ?地図を確認すると確かに和碩はあるが線路が表記されていない・・・。

どうやら、やってしまったようだ。天山山脈を越える路線が廃止され、天山山脈をトンネルで抜けていく新路線に変わったことを知らずに乗車してしまった。何てこった!鉄道で天山山脈は越えられなくなっていた。トンネルで抜けるだけであった。新路線の乗り鉄はできたが、これは痛恨のミスである。もう、鉄道で天山山脈の大自然は見られなくなってしまった。よくよく調べたら2015/01/09から新路線での運行が始まったようだ。去年のうちに乗っておけばよかった。後悔先に立たずである。

19:30頃、コルラに近づいてくると砂埃がひどくなってくる。砂埃が入ってくるので窓を閉めたりして車内は蒸し風呂状態で暑い。タクラマカン砂漠へ近づいている証拠だ。20:00頃、コルラに到着するが外はまだ明るい。

天山南路を西へ走る

07:30頃、目が覚める。昨日は蒸し風呂だった列車内は涼しく快適だといいたいところだが、タクラマカン砂漠の影響で砂埃がひどい。そして、すでに朝のトイレ争奪戦が始まっていた。トイレ前は行列でしばらくは使えそうもない。

07:50頃、巴楚に到着し、トイレに鍵がかけられる。中国ではほとんどの列車はトイレが垂れ流しなので駅停車中は使えないように到着前に鍵がかけられる。でないと、駅の線路がウンコだらけになってしまうからだ。高速鉄道や25T客車とかの最新の車両はタンク式なので駅停車中でもトイレは使える。約15分の駅停車でトイレ争奪戦は一時休戦となりトイレ前から人がいなくなった。駅のトイレにでも行ったのか?人がいなくなったので先に並んでトイレが開放されるのを待つ。

08:03頃、列車が発車してトイレがの鍵が開けられる。ようやくトイレが使えると思ったら便器の中には大盛りの中国式カレーがあるよ。ウンコ流せよ!ウンコ流してから、ようやくウンコできるが、何やらドアを連打でノックされる。どうやら緊急事態の乗客がいるようだ。緊急事態なのはわかるが、こちらも出す物を出してからでないとトイレからは出られない。

そして、連打でノックだったのが連打でドアを強く叩き始めた。どうやら、相当危険な状態らしい。こちらも出す物出したしトイレから出る。もちろん、ちゃんと水で流している。トイレ前は5人ぐらい並んでいた。朝のトイレ争奪戦は要注意だ。

カシュガルの手前になると荒れ地の風景から変わりブドウ畑や小麦畑が見られるようになってくる。

カシュガル

11:46頃、カシュガルに到着する。

駅前には装甲車と自動小銃を持った武警が警備しており雰囲気が重い。駅前には新たにバスターミナルが建設中で来年辺りには運用開始か?

まずはバスで老城区へ移動しなければならないのだが、お約束の大混雑が待っている。まあ、ここは急ぐ必要はないのでバスを4本ほど見送る。

誰も並ばず我先にと無理にバスへ乗車しようとする中国伝統の光景を見物してから、12:25頃、後から来た28路のバスに座って移動する。運賃は1元でエイティーガールモスク(老城区艾提尕尔)で下車する。

カシュガルパミール青年旅舎

エイティーガールモスクの前を通りバザールへ向かう。

13:00頃、モスクの隣にあるバザール3Fのカシュガルパミール青年旅舎に到着する。今回はYHA Chinaで予約せずeLongで予約しておいた。同じ料金でもeLongはキャッシュバックがあったからだ。部屋は8人ドミトリーで1泊40元、今回は2泊する。エイティーガールモスクの隣で立地は申し分ないのだが、共同のトイレ・シャワーにいささか問題ありだ。やや失敗した感がある。

14:00頃、エイティーガールモスク近くの伊合拉斯超市で特売品の緑茶の飲み物を購入。480mlで1.9元だ。

ほとんどの客がウイグル族のようなので商品表記も漢字以外の物が多い。

客運南站

8路のバスで客運南站へ移動する。運賃は1元で14:30頃に到着するが、はっきり言って利用価値は低そうなバスターミナルであった。

南バスターミナルはカシュガル近郊へのバスが出ていたが、バスターミナルというよりただの駐車場にバスが停車している状態であった。

カシュガル客運站(天南客運站)

15:00頃、17路のバスに乗車する。

運賃は1元で三中のバス停で下車して、15:40頃、カシュガル客運站(天南客運站)に到着する。カシュガルの長距離バスターミナルだが時刻表は電光掲示板で出ているが雰囲気的に撮影できず。ホータンや葉城行きのバスはここから発車している。

牛肉麺

バスの情報を調べたので近くのラーメン屋へ。

遅めの昼食で牛肉麺(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.9元
宿泊費 80元 1泊40元×2
バス 3元 路線バス
合計 97.9元

シルクロード旅行記2015 カザフスタン国境ホルゴスでビザラン

ウルムチ南駅

07:25頃、ユースホステルをチェックアウトしてBRT1号線でウルムチ南駅へ向かう。

07:50頃、ウルムチ南駅に到着。朝から駅前には多数の武警と装甲車で警備中だ。まずは手荷物のX線検査とボディチェックを受けて駅敷地内へ。

続いて身分証と切符の確認を受けて、最後に駅入口で手荷物のX線検査を受けるが、ここで係員のお姉ちゃんに十徳ナイフ持ち込み禁止と言われるが、北京と上海はOKなのになぜウルムチはダメなのか聞くとお姉ちゃん答えに困る。

まあ、大人の事情で外国人に説明するのは都合が悪いのだろう。ここでおばちゃんの係員に相談してテープで巻いて持ち込みOKとなった。外人だから今回だけということのようだ。中国人だとおばちゃんに説教されるのだろうな。

ウルムチ南→伊寧

08:00頃、待合室に入り改札が始まるのを待つ。

今日は08:43発のT205次で伊寧まで614kmを移動する。列車で約11時間の旅になり、もちろん席は硬座で運賃は86元だ。08:30頃、電光掲示板に「晩点未定」の表示が・・・。遅れが発生しているようだ。

08:45頃、改札が始まり、09:00頃に乗車する。車内は無座の客が多くカオス度が高いが、荷物の置き場所を心配したが幸い網棚に空きがあり何とか置き場所は確保できた。

09:22に39分遅れで列車が発車して、天山山脈の北側を走っていく。乗車している車両は乗客が多いのに2つあるトイレのうち1つは故障で使えない。おかげでトイレには列ができているし、親子連れは母親がガキにゴミ箱へ小便をさせている。
さすが何でもありの中国だ。

13:00頃、比較的大きな町の奎屯に到着して、車内のカオス度は少し低下する。列車が再び走り始めると外は乾燥地帯で畑や不動産バブルの波が押し寄せてマンション建設中の町とかが見られる。南には天山山脈が見え天山山脈に沿って西へ向かっているのがわかる。ちょうどシルクロードの天山北路にあたる部分だ。

16:05頃、精河南に到着する。車内は無座の乗客はいないようで空席もある。そして、中国語以外の言語が多く聞こえる。かなりの辺境地域になるので中国であって中国でない。まあ、東トルキスタンとも呼ぶが・・・。

18:40頃、乗車している車両のトイレが鍵を掛けられ使えなくなった。T205次のトイレは線路へまき散らしでなくタンク回収の方式なのでタンクが満杯になったからということであった。途中駅で青海チベット鉄道のゴルムド駅みたいにバキュームカーに回収というのはやっていないようなので終点の駅だか車両基地でしか回収していない様子だ。

水だけは途中の大きな駅だと給水作業をしているのだが汚物回収は無しのようだ。おかげで緊急事態の乗客は他の車両へ向かっていく。早めにウンコしておいてよかった。下手したら自分も緊急事態で漏らすところだ。中国の鉄道は設備が新しくなってもメンテナンスはチャイナクオリティなので、これなら昔ながらの線路へまき散らしの方がマシなような・・・。

19:36頃、定刻より3分早く伊寧に到着する。

伊寧

駅前は自動小銃を持った公安や武警がやたらと多い。

おまけに駅前の柵には有刺鉄線まである。伊寧はそんなにも治安が悪いのか?何やら非常に重要な大人の事情があるらしい。

駅前からバスに乗車するのだが混雑しているので1本後のバスに乗車することにして待機する。

19:50頃、駅前から17路バスに乗車するが、予想通り空いており客は自分を含め3人であった。梧桐麗景のバス停で18路のバスに乗り換え博愛医院で下車する。

新疆伊桟国際青年旅舍

通りから路地に入り、20:40頃、ユースホステルの新彊伊桟国際青年旅舎に到着する。予約はしていなかったが部屋は空いていたのだが、8人ドミトリーと6人ドミトリーは公安局の大人の事情で外国人不可で、1泊45元(会員料金)の4人ドミトリーに3泊する。

伊寧での拠点は確保したので、まずは一安心である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 135元 (1泊45元(会員料金)×3
バス 3元
合計 149元

伊犁州客運中心

09:50頃、伊梨州客運中心を訪れる。ここは伊寧の長距離バスターミナルになる。バスターミナルには武警の装甲車や有刺鉄線の柵が配備され警備が厳重だ。まず、建物内へ入ると手荷物のX線検査があり、それから待合室へ入ったりチケットが購入できる。

伊梨からはウルムチはもちろんだが、天山山脈の南側にあるコルラ、クチャ、カシュガルや北のアルタイ地区へのバスもある。そして、那拉提草原の那拉提へのバスもある。

そして、時刻表にはカザフスタン国境のホルゴス(霍尔果斯)行きのバスが見あたらないが、ちゃんとホルゴス行きのバスも出ている。写真を撮っておきたかったが30m以内のところに武警の装甲車があり雰囲気的にヤバそうなのでやめておく。

林則徐紀念館

10:20頃、12路のバスで林則徐紀念館へ向かう。運賃は1元だ。

11:00頃、林則徐紀念館に到着。

林則徐は清朝の欽差大臣でイギリスによるアヘン密輸を取り締まりを行いアヘン戦争が勃発した。

アヘン戦争により林則徐は欽差大臣を解任され、伊梨へ左遷されたが林則徐は伊寧で治水工事に力を入れ現在でもその功績はたたえられている。

展示内容はアヘンについての内容が多い。まあ、林則徐紀念館なので当然かな?

伊犁河

11:30頃、林則徐紀念館を出る。11:50頃、三中のバス停から18路のバスで伊犁大橋へ向かい、12:30頃、伊梨大橋に到着する。

伊犁河からは雪の残る天山山脈が見えるが曇っており霞んで見える。伊犁河は昨晩雨が降ったせいで茶色く濁っていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
バス 3元 路線バス
合計 12元

カザフスタン国境のホルゴスへ

08:15頃、ユースホステルを出て伊梨州客運中心へ向かう。今日は中国から日帰りでカザフスタンへ行くのだ。ようするにビザランというやつだな。08:35頃、バスターミナルに到着し、09:30発のホルゴス(霍尔果斯)行きのチケットを購入。運賃は19.5元でバスに乗車して発車を待つ。

09:19に客が集まったので予定より早く出発する。10:50頃、ホルゴス入口の八十間房子辺境検査站に到着するが、バスはそのまま通過していく。他の車両は全て停車させられていた。

11:10頃、ホルゴス国際汽車站に到着する。

バスの情報を確認するとカザフスタンのジャルケント行きが1日4本ある。

国際バスターミナルから国境のゲートまでは約2kmだが、建物がでかいので歩いて行くと遠くからでもすぐに分かる。
国境越えはここを参考にしたほうが良い。

ホルゴスから中国→カザフスタン

11:35頃、カザフスタン国境の中国側イミグレーションのホルゴス口岸に到着する。10分ほどゲートの前で人の流れを観察する。ゲート前には当然だが記念撮影している観光客や土産物屋もいるのだが、人民元とテンゲの両替屋のおっちゃんたちも多数いる。ゲートから少し北に国門景区があり国境の石碑まで見物できる。もちろん、有料だが・・・。

そして、カザフスタンへ出国する中国人とカザフスタン人がホルゴス口岸へ入っていく。入口のゲートで武警に見せているので、自分も武警にパスポートを提示して外国人が通れるか聞いてみるとOKということで建物内へ。まずは税関で手荷物のX線検査を済ませて出国カウンターの列に並ぶが、雰囲気が重苦しく警備が厳しい。

行列が長くかなり待つが周囲から中国語はほとんど聞こえない。おそらく聞こえている言語はカザフ語だろう。ようやく自分の番になるが武警がパスポートの増補欄を入念に確認している。そして、ビザをいつどうやって取得したか聞いてくるので、当たり障りのない答えで上手く誤魔化して、12:25頃、出国する。

外にはカザフスタン側へのワゴンが停車しているが、運賃は3000テンゲ、人民元だと100元とボッタクリだ。まあ、皆3000テンゲ払って乗車しているのだが、国際バスターミナルからだと本数は少ないが70元で最寄りの町まで行くのだが、運ちゃんに「たけーよ!」と中国語で交渉するが通じずに値下がりせず。ホルゴスでは運ちゃんたちには中国語は通じず役に立たず、カザフ語でないとダメだ。

そして、ちょうどアルマトイ行き国際バスが停車していたので運ちゃんにカザフスタン側まで乗せてもらうよう頼んだが、カザフスタン側なら乗せられるが中国側ではダメということでこれもダメ。仕方がないので100元払ってボッタクリワゴンに乗車するが、昼時だからなのか不明だがゲートが閉まっており約1時間足止めで、さらに19人乗りワゴンに30人まで数えられたが、それ以上乗車してすし詰めで、13:40頃に発車する。この劣悪な環境でも乗客はしっかり3000テンゲ徴収されていた。

そして、自分は席無しでワゴンの中で埼京線や大阪環状線といい勝負になる混雑を体験する。乗車時には武警の身分証確認があるが、定員オーバーは見て見ぬ振りというかどうでもいいようだ。さらにゲートでも身分証確認があるが定員オーバーはどうでもよいらしい。中国側イミグレーションからカザフスタン側イミグレーションまでは道路は最短距離で結ばれずに大きく遠回りしている。おかげで目の前にカザフスタンが見えてもやたらと時間がかかる。

14:00(カザフ時間12:00)頃、カザフスタン側イミグレーションの手前でゲートが閉まっており足止めになる。ゲート前には1時間ほど前に交渉したアルマトイ行きのバスが停車していた。カザフスタン側も昼休みで業務を休むのか?

その間に運ちゃんが入国カードをもらってきて配ったり、代筆したりしてくれる。自分は乗客のカザフ族のおっちゃんに分からないところを記入してもらう。待っている間にバスの写真をを撮っていたら入国カードを代筆してくれたカザフ族のおっちゃんが撮影をやめるように言ってくる。どうやらここの国境地帯は非常に厳しいようで大人しくしていたほうが良さそうだ。

14:15(カザフ時間12:15)頃、ゲートが開いてカザフスタン側イミグレーションに到着する。建物に入り入国カウンターの列に並ぶが、カザフスタンの係官の目に留まりパスポート確認と入国目的を聞かれるが、カザフ語や英語が分からず、中国のカザフ族のお姉ちゃんに通訳してもらい中国語で何とか会話する。パスポートとかには問題なかったが、イミグレーション内で日記書くのは禁止ということでポメラをしまう。あと、携帯電話も禁止で注意される者もいた。

やたらと長い入国の行列に並び、ようやく自分の番になるが、係官のお姉ちゃんに入国目的を英語で聞かれるが自分の幼稚園児以下の英語では、なかなか通じない。何とか今日中に中国へ戻るというのは通じたようでノービザで入国スタンプを押してもらう。続いて税関検査だが数人が税関へ入ると扉が閉められ検査が終わると次の数人が税関へ入るという方式であった。税関検査は手荷物のX線検査だけで終了して、15:00(カザフ時間13:00)頃、入国完了。イミグレーションを出ると、さきほどのボッタクリワゴンやアルマトイ行きの国際バスが停車しており、ここで目的地への車に乗車して出発していく。

カザフスタン→中国

15:10(カザフ時間13:10)頃、自分は中国へ戻るだけなので、どこから出国カウンターの建物に入れるかゲート前にいた朝青龍に似た兵士に聞いてみたが、これが間違いであった。英語で最寄りの町のジャルケントまで行けとかいうし、デジカメの写真確認してボッタクリワゴンの画像を消去するように因縁付けられる。

とりあえず、画像は大した物ではないのでので消去しておく。で、「ジャルケントへ行け」というのが、「ここにいろ」に変わり、カザフ語で色々聞かれるがカザフ語が分からないので答えようがない。そして、兵士が知っている日本語は「馬鹿」と「よし」であった。おいおい、隣の反日国家の人間かよ!

で、まじめに相手するのも面倒なので、のらりくらりとしていると約15分後の15:25(カザフ時間13:25)頃、建物を指さして「行っていいよ!」と解放される。どうやら、暇なところに日本人なんかが来たので暇つぶしに足止めをしたようだ。で、指さした建物が出国用の建物のようだ。というか、目の前の建物と分かっていたら聞かずにそのまま入ればよかったな。

建物に入ると税関があるが、係官は米ドル持ってないか聞いてくる。中国から来て戻るのに何で米ドルなんか持っている必要があるんだ!と、言いたいところだが実はカンボジアで使わなかった米ドルが少しだけあるけど・・・。手荷物のX線検査を済ませると中身を開けるように指示してくる。デジカメと電子辞書ぐらいしかないが中身を確認する。

あと、財布とスマートフォンを確認。財布には数ドル分の米ドルがあったが、福沢諭吉先生と赤の毛沢東だけ見せるが興味ないようで、やたらと米ドルないか聞いてくる。もちろん、無いと答えると税関検査終了。3分ほどで終わったが、1ドル札でも見せると非常に長くなりそうな気配がする。どうも、税関には腐敗臭が漂っているような・・・。

続いて出国カウンターでパスポートを提出。空いてはいたが時間がかかり、15:35(カザフ時間13:35)に出国するが、建物から出る前に麻薬探知犬だかの犬を連れた係官のパスポート確認あり。建物を出るとバス乗り場のようで、ここでバスやボッタクリワゴンが来るのを待つ。

で、日本人なんかがこんなところにいるので、さきほどの係官から質問責めを受けるがカザフ語は分からない。そこで、すでに2時間以上バス待ちしているというカザフ語がペラペラの義烏の中国人のおばちゃんが通訳をしてくれる。さすが義烏の商人!世界中に雑貨を輸出しているだけのことはある!通訳してくれたおかげで何とか旅行中とか説明できたが、係官の同僚が集まってきて警備上関係ない質問ばかりして解放されず・・・。警備に戻ってくれ!

約1時間半待って、17:00(カザフ時間15:00)頃、ようやく中国行きのオンボロ寝台バスが到着。17:20(カザフ時間15:20)頃、バスに乗車する。運ちゃんに運賃を聞くが中国語が通じず、おばちゃんに通訳してもらい2000テンゲとのこと。テンゲは持っていないので人民元でいくらか聞いてもらうと80元でレートが悪い。

しかし、これを逃すと中国へ戻れないので乗車する。帰りは何とか座れたが、オンボロ寝台バスなのでほとんどの乗客は立ったままだ。おまけに明らかに定員オーバーで常磐線の我孫子あたりの乗車率を余裕で上回っている。この劣悪な状態でも運ちゃんは、しっかり2000テンゲ徴収している。かなり阿漕な商売だ。

17:45(カザフ時間15:45)頃、バスが出発する。国境の緩衝地帯を大回りして、18:00頃、中国側イミグレーションに到着、建物に入ると手荷物のX線検査がある。続いて入国カウンターの列に並ぶ。並んでいる間に入国カードを記入し自分の番になる。

出国で武警に色々と聞かれたから入国でも聞かれるだろうと予想していたら案の定、入国目的と今日出国して何故また入国するか聞いてきた。入国目的は当然ながら旅行と答えておく。出国当日に再入国した理由はシルクロード旅行で中国とカザフスタンの出入国スタンプがあればシルクロード旅行の記念になるからと説明すると武警は納得してくれた。

続いて税関で手荷物のX線検査を受ける。ここで係官に「カメラ持っている?」と聞かれパスポートを提示してカメラを取り出す。おっちゃんの係官にカメラの画像を見せるように言われるが、おねえちゃんの係官の方がパスポートを見て今日出国して再入国している理由を聞いてくるので、先ほどと同じ説明をすると納得してくれた。

で、デジカメの画像を見せようとしたら、おっちゃんの係官「行っていいよ!」と興味がなくなったみたいだ。手荷物検査は2ー3分で終了して、18:30頃、ホルゴス口岸を出て中国・カザフスタン国境のビザランが完了した。外には両替屋のおっちゃんたちが多数いたが疲れて相場を聞く気力もない。ホルゴス駅からの列車も発車してしまって乗り鉄できないし、そのまま国際バスターミナルへ向かう。

18:50頃、ホルゴス国際汽車站に到着。伊寧行きのチケットを購入してワゴンに乗車する。運賃は20元で19:30出発だ。

19:25頃、客が集まったので早く発車する。20:50頃、伊梨州客運站に到着する。

今回の中国・カザフスタン国境越えの感想は警備が厳しいので他の人はやらない方がいい!ある程度の中国語で説明ができないと入国拒否されそうな雰囲気あり。国境越えは初めから国際バスを使えである。ボッタクられて体力と精神力を消耗するだけです。

夜に明日の伊寧→ウルムチ南、明後日のウルムチ南→カシュガルの切符をネットで予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 19.5元 伊寧→ホルゴス
バス 20元 ホルゴス→伊寧
バス 100元 (3000テンゲ)中国→カザフスタン
バス 80元 (2000テンゲ)カザフスタン→中国
鉄道 75元 硬座 伊寧→ウルムチ南
バス 167.5元 硬臥 ウルムチ南→カシュガル
合計 470元

シルクロード旅行記2015 ウルムチから天山山脈の世界遺産・天池へ

新疆ウイグル自治区ウルムチ

バスでトルファン→ウルムチ

09:00頃、近くの牛肉麺の店で朝食に牛肉麺(7元/約140円)を食べる。麺は昨日と同じで多めで頼んでおく。無料で麺を大盛りにしてくれるのはありがたい。

10:20頃、白駝青年旅舎をチェックアウトしてトルファン客運站へ向かう。10:40頃、バスターミナルのトルファン客運站に到着する。ウルムチ行きのチケットを購入しバスに乗車する。

運賃は45元でチケットにパスポート番号と名前を印字する。

10:50頃、バスが発車するが大型バスに乗客は自分を入れて11人だけだ。乗車率は3割ぐらいだろうか?ウルムチまでは静かな移動になりそうだ。通常ならバスで大河沿まで行きトルファン駅から列車に乗車なのだが、トルファンからウルムチへバスで移動したことがないので今回はバスに乗車した。

13:00頃、高速の料金所を過ぎると検問があり荷物を持って全員下車となる。トルファンの検問では自分だけノーチェックだったのでとぼけてそのまま降りずにいたら運ちゃんに呼ばれてバスを降りて自動小銃を持った武警にパスポートを提示する。

続いて建物内でパスポートの登記と荷物のX線検査を受けて再びバスに乗車する。登記と言ってもパスポートを機械で読みとるとかはせず顔写真の確認だけで外国人にはあまり用はないらしい。色々と大人の事情で警備が厳重になっている。

ウルムチ到着

13:25頃、ウルムチ南郊客運站に到着するが、ウルムチではバスターミナルから出るのにも手荷物検査が必須になっていた。警備が厳しくなっている。

まずはバスターミナルでバスの情報を確認するが長時間時刻表とかを撮影していると因縁を付けられそうなので早々に引き上げて、13:40頃、7路のバスに乗車して紅山のバス停へ向かう。運賃は1元だ。14:10頃、紅山で下車する。

新彊雷鳥国際青年旅舎

バス停から5分ほどで紅山公園の西側にあるユースホステルの新彊雷鳥国際青年旅舎に到着する。

予約しておいた部屋は4人ドミトリーで1泊35元(会員料金)だ。3泊予約してあり残金を支払う。部屋の様子から元々は賓館だったようだがトイレ・シャワーが共同なのでショボイ賓館を改装した感じだ。

14:30頃、近くの紅山市場のバス停から518路のバスで北バスターミナルの北郊客運站へ向かう。ウルムチ市内は慢性的な渋滞が酷く車の流れが悪い。おまけにそこら中に武警が自動小銃を持って警備している。重要だと思われる場所だと装甲車まで配備されている。ウルムチはそこまでしないと治安が維持できない状態のようだ。

ウルムチ北バスターミナル

16:20頃、百万庄のバス停で下車して5分ほど歩いて北郊客運站に到着するが、バスターミナルへ入るだけでも駐車場の小屋で自動小銃を持った武警が警備する二代身分証対応の自動開閉ゲートを通らなければならない。外人は武警にパスポートを提示してゲートの脇を通してもらう。

そして、バスターミナルの建物では手荷物のX線検査を済まして、ようやくチケット売場へたどり着ける。今日はバスの時刻と運賃を確認に来たが時刻表はなく運賃表しか見あたらなかった。

しかし、天池の最寄りのバスターミナル阜康への路線は確認できた。ネットの情報だと08:00からの運行のようなので朝一で行けばよいだろう。16:30頃、北郊客運站を離れ906路のバスで紅山へ戻る。

ビールとヨーグルト

17:30頃、ユースホステルの近くにあるショッピングモールの地下にある百盛超市でヨーグルト1.2kg(9.9元/約198円)、烏蘇ビール620ml(3.5 元/約70円)、康師傅鉱物質水1.5L(1.8元/約36元)、米酒248ml(2元/約40円)を購入する。そして、明日の朝食にウイグル族の店で2元のナンを2枚購入する。

これは烏蘇ビールで新疆ウイグル自治区の地ビール。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.2元
宿泊費 94.5元 1泊35元(会員料金)×3
予約時10.5元支払い済み
バス 45元 トルファン→ウルムチ
バス 3元
合計 170.7元

ウルムチ→阜康

06:50頃、起床するが天気は雨だ。しかも、かなり激しく降っている。ネットで天気予報を確認すると雨は降らないことになっている。中国の天気予報はあてにならない。08:10頃、紅山市場のバス停から518路のバスに乗車して北バスターミナルへ向かう。運賃は1元だ。08:40頃、百万庄のバス停で下車して、08:45頃、北郊客運站に到着する。

昨日は自動小銃を持った武警にパスポートを提示してバスターミナルへ入ったのだが、今日は公安にパスポートを提示して入るが、まだ時間が早いので武警が来ていないようだ。それと公安はパスポートの写真は確認せずにカンボジアビザだけ確認して返却してきた。パスポート確認の意味あるのか?

今日は天池へ行くので、まずは最寄りの阜康行きのチケットを購入してバスに乗車する。運賃は15元だ。

08:55頃、バスが発車する。この頃になると天気は晴れになり青空が広がっている。

阜康→天池

10:20頃、阜康汽車站に到着する。ここから天池行きのバスに乗り換える。バスターミナル前には天池行きボリタクが待機しているが、バスターミナルから天池行きのバスがある。運賃は5元で乗車時に運ちゃんに支払う方式だ。

10:30頃、バスというかワゴンが出発する。10:50頃、天池入口に到着する。まずは游客集散中心で入場券を買わなければならないのだが、入口では公安の身分証確認が・・・。そして、手荷物のX線検査もある。天池の治安はそれほど悪いのか?

天山天池

で、入場券は125元、専用観光バス90元で合計215元だ。滅茶苦茶高い・・・。入場料が滅茶苦茶高いだけありトイレはちゃんとしている。これでウンコ山盛りのニーハオトイレならブチ切れるところだ。

11:00頃、バスに乗車して天池へ向かう。さて、この先215元の価値がある風景が見られるか・・・。車内ではガイドのお姉ちゃんが天池の説明をする。11:20頃、バス乗り換え場所、カザフ民俗楽園に到着する。金持ちはここで50元の入場料を払ってカザフ民俗楽園を見物していく。すでに215元も巻き上げられてさらに巻き上げられるのは・・・。自分は金がないので次のバスへ乗り換える。

11:30頃、バスが発車してさらに奥へ向かう。車内ではガイドのお姉ちゃんによるカザフ族の説明とかがある。11:40頃、チェックポイントで公安が入場券を確認する。山道を上り昼頃、終点に到着する。

10分ほど歩いて天池の北端に到着する。湖と青空、雪の残る山々で景色は絶景だ。ただし、人が多すぎるので騒がしい。

天池の北端から遊歩道を歩いて南端を目指す。

15分も歩くと静かになり波の音が聞こえてくる。風はあるがTシャツでちょうどよい気候だ。

結構奥まで歩くが、13:30頃、来た道を引き返して、14:20頃、駐車場に戻りバスに乗車する。天池の風景は確かに絶景であるが入場料が高すぎるし、人が多すぎだ。それに天池を歩いてじっくり見るならウルムチからでなく、阜康で宿を確保して朝一で天池へ行くのがよいだろう。

うっかりウルムチからツアーに参加すると見物する時間や場所が限られた団体行動をしなければならないし、土産物屋に寄る可能性がある。まあ、帰りのバスが確保されているというのはあるが・・・。あとは景区内は天池以外は観光地は別で入場券が必要で、とにかく全ては銭という状態で、かなりの悪意が感じられる。

15:00頃、游客集散中心に到着して、阜康行きのワゴンを探すとすぐに2台停車しているのを見つける。運ちゃんたちはトランプ中でワゴンに乗って待っているようにとのこと。
阜康汽車站へのワゴンに乗車して客が集まるのを待つ。運賃は5元で15:20頃に出発。

15:40頃、阜康汽車站に到着する。パスポート確認と手荷物のX線検査を済ませてウルムチ行きのチケットを購入するが窓口のお姉ちゃんはパスポートの情報入力や中身を確認せずに発券する。外国人はどうでもいいのか?

ウルムチまでの運賃は15元で、15:50頃、出発する。少し空席があり途中で客を乗せるが定員オーバーになる。当然ながら身分証確認とかもしないので、これでは実名制の意味が・・・。警備は厳重そうに見えるのだが、実はかなりザルになっているような・・・。これなら実名制は必要ないだろ!

16:30頃、ウルムチ入口の検問所で身分証確認で全員下車と言いたいところだが、途中で乗せた客は車内に残してバスターミナルから乗車した客だけ下車して身分証を公安の端末で読み込む。途中で乗せたのが発覚すると都合が悪いのか?で、一応自分も下車してパスポートを提示するが登記はなく写真の確認だけで終了。

そして、検問所をすり抜けた客を乗せて再びバスが走る。検問所の意味ないだろ!ウルムチの警備体制は穴だらけのような・・・。17:20頃、ウルムチの北郊客運站に到着するが、バスターミナルから出るのにも手荷物のX線検査がある。ウルムチに爆発物が運び込まれるのを警戒しているのだろうか?でも、バスターミナルに到着する前に下車する客がいるので、これもあまり意味がない。906路のバスでユースホテル近くの紅山へ戻る。夜はネットで明後日の伊寧行きの切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
バス 30元 ウルムチ↔阜康
バス 10元 阜康↔天池
バス 90元 景区内バス
バス 2元 路線バス
鉄道 86元 ウルムチ南→伊寧
天池 125元
合計 352元

ウルムチ→南山牧場(西白楊溝)

08:40頃、人民公園の南にあるウルムチ市郊客運中心站にやってきた。このバスターミナルでは手荷物のX線検査はあったが公安や武警による身分証確認はなかった。おそらくウルムチ近郊の路線だけなので、あまり重要ではないということか?

今日はウルムチの南にある南山牧場へ向かう。南山牧場と言っても白楊溝(西白楊溝と東白楊溝)、菊花台など、いくつかの景区に分かれており、南山牧場と言えば一般的には白楊溝の西白楊溝を指す。

そして、南山牧場へ行くには一般的に天池と同様に紅山公園や人民公園とかの旅行会社でツアーに申し込むのだが、ツアーが嫌な場合はウルムチ市郊客運中心站から白楊溝行きのバスで自力で向かう。

まずは白楊溝行きのチケットを購入する。運賃は14元でパスポートを提示するがチケットにはパスポート番号とかは印字されていない。窓口のおばちゃんは端末にパスポートの情報を入力いていたのだが?バスは09:20発で少し待機となる。待合室で待機していると、カオス度の高い待合室にいかにも観光客という兄ちゃんや姉ちゃんが増えてくる。

そして、待合室の一角に旅行会社が南山牧場の入場券を販売しており、皆ここで入場券を購入しているので自分も購入しておく。南山牧場(西白楊溝)の入場券は20元だ。バスに乗車して出発を待ち、09:20頃、バスが発車する。乗客はほとんどが観光客で地元民は少ないが頻繁に乗り降りがあるので需要はあるようだ。

10:45頃、南山牧場の入口に到着する。入場券を買っていないとここで下車して購入することになる。全員がバスターミナルで入場券を購入しているので下車する者はいなかったが、ここで入場券が回収される。一部の乗客が「入場券くれないのか?」と聞いていたがバスターミナルで購入したのは代用券になるようで、管理会社が代用券を旅行会社に出して現金に交換するので回収しないといけないということであった。

10:55頃、白楊溝の駐車場に到着する。

ここから観光車、馬、徒歩のいずれかで奥へ進む。

草原にはカザフ族の移動式住居がいくつもある。

約1時間歩いて昼頃、西白楊溝にある南山牧場で一番有名な滝の天山一号瀑布に到着する。駐車場から直線距離で約4kmの場所で標高は約2200mだ。滝からの涼しい風が心地よい。

しかし、ゴミが多い・・・。一体どこの猿がポイ捨てしているのだ!滝ではカザフ族と思われる地元民の爺ちゃんがゴミ拾いをしていた。これは中国の大自然を守るためにウルムチ市内にいる武警を配置してポイ捨てする奴を銃殺した方がいいのでは?

12:40頃、峡谷を下っていく。

途中で馬で滝へ向かう金持ち中国人とすれ違う。

峡谷を下り草原へ出ると白いヤクを見つける。

14:00頃、駐車場に到着する。16:00頃、約9km歩いて省道109号から国道216号へ出る。省道と国道の合流地点には白楊溝行きのボリタクが数台待機していたが客はいない。

合流地点はボリタクの運賃がいるので少し離れたところでバスが来るを待つ。待っているとすぐ近くのゲル式商店のおそらくカザフ族と思われる老人が声をかけてきた。こんなところによそ者がいるのは明らかにおかしいから当然だな。白楊溝から歩いてきてウルムチ行きのバスを待っていることを伝えたら、今の時間はバスはなく夕方まで待たないとないということであった。

16:50頃、后峡からのバスが通り両手を降って止め乗車する。ウルムチまでの運賃は13.5元だ。18:10頃、ウルムチ市郊客運中心站に到着する。

18:30頃、ウルムチ南駅を訪れる。武警の装甲車が配備され警備は非常に厳重だ。

まずは駅の外にあるセキュリティチェックポイントで手荷物のX線検査とボディチェックを受けて敷地内へ入る。

続いて駅の隣にある亜欧酒店のカザフスタン行き国際列車の切符売り場を覗いてみる。すでに営業時間は終了していたが運賃表は貼りだされていた。

ウルムチ南→アルマトイは中国側車両804元、カザフスタン側車両は829元、ウルムチ南→アスタナは1094元であった。切符の販売時間は月水木土の10:00-13:00、15:30-18:00となっていた。

カザフスタン行き国際列車の情報は調べたので、続いて切符売場へむかう。切符売場でも手荷物のX線検査や身分証の確認がある。これでようやく切符売場に入れたが行列がすごい。これだと1時間コースかな?19:15頃、ようやく順番が回ってきた。昨日ネットで予約した明日の伊寧行きの切符をいつものことながら1分以内で切符を受け取れるはずが、窓口のおばちゃんが漢字表記はだめでパスポートの英文表記でないと発券できないと言ってくる。

この場合は今までの切符を見せればOKになるのだが、それでも決まりで発券できないと今回は手強い。奥からボスのおばちゃんがやってきたのでボスのおばちゃんにも今までの切符を見てもらいアピールする。すると一度窓口を閉めて周りのおばちゃんたちと相談する。窓口まで閉めて相談した結果は今回だけ発券するから次からは英文で登録するようにとのこと。まあ、何とか発券してくれた。

ウルムチは厳しすぎるが、ちゃんと業務をしている証拠でもあるので文句をいう対象ではない。むしろ、他の駅では英文で入力するのが面倒でパスポート番号だけとかで省略したり、一切入力しないとかもあり、いい加減な運用をしている方が問題だろうな。19:25頃、ウルムチ南駅を出てBRT1号線で紅山へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
バス 14元 ウルムチ→白楊溝
バス 13.5元 国道216号と省道109号の合流地点→ウルムチ
バス 2元 路線バス
南山牧場(西白楊溝) 20元
合計 58.5元

シルクロード旅行記2015 トルファンの世界遺産・交河故城

トルファン駅到着

07:52頃、37分遅れでトルファン駅に到着する。天気は快晴で涼しいが昼には気温30度以上の真夏日になるのだろう。トルファン駅からトルファン市内までは50kmほど離れており駅近くのバスターミナルの大河沿汽車客運站からバスで移動となる。駅前にはホータンやウルムチ行きのバスが停車しているが利用しないのでそのまま通過する。

まず、駅の様子を確認するため切符売場へ行くが、まず駅の入口で身分証確認があり続いて切符売場の入口で手荷物のX線検査とボディチェックがある。2008年に訪れたときは切符売場への手荷物持ち込みはできなかったが、今回は警備は厳しいが手荷物は持ち込めた。

昨日の柳園駅もそうだったが切符売場へ入るだけでボディチェックがあったのでウルムチ鉄路管理局の管轄駅だけ他の地域より警備体制が厳しい。これはやはり漢族とウイグル族の大人の事情か?

切符売場を出てバスターミナルへ向かうがボリタクの運ちゃんの客引きが酷い。相手にせず駅前の坂を上っていくと「バスターミナルはなくなった」「上からバスは出ていない」とかいってくるが信じずに坂を上り交差点を右(東)へ歩いていく。

バスでトルファン市内へ

5ー10分して、08:15頃、大河沿汽車客運站に到着する。

バスターミナルあるやん!やはり、東トルキスタンでも、ここは中国のようで平気で人を騙してくる。

まずはバス情報を確認してトルファン行きのチケットを購入する。

運賃は11元、09:00発だ。新彊ウイグル自治区では長距離バスにも実名制が導入されており購入時にパスポートが必須になっておりチケットに名前とパスポート番号が印字される。これも漢族とウイグル族の大人の事情が影響しているようだ。

出発まで時間があるのでバスの前で待機していると目の前でおばちゃんがガキに小便させている。ここはトイレでなく駐車場なのだが・・・。トイレはおばちゃんの前方30mほどのところにあるぞ!ここは東トルキスタンだが、中国であった。

09:00頃、バスが出発する。途中で客を乗せながら定員オーバーでバスが走る。交通ルールはあってないようなもので、いつもの中国の日常である。

09:45頃、トルファン市入口の国道の料金所を通過するが、ここに検問所がありここで運ちゃんが乗客の身分証を回収するが、自分はパスポート回収されずそのまま素通りで外人は対象外のようだ。公安の身分証確認が終わりトルファン市内へ入る。一体何のための検問だろうか?

10:20頃、バスターミナルに到着するが、すでにトルファンは日差しが強く暑い。そして、7年前とは違いバスターミナルは移動して新しくなっていた。
まずはバスターミナルでバスの状況を確認しようとしたら時刻表や運賃表が一切なく調査できずであった。仕方がないので今日の宿へ向かう。

バスターミナルから直線距離で約2.4km離れており、ひたすら歩く。
久しぶりのトルファンの印象だがとにかくハエが多い。以前もこんなに多かったかな?
そこらじゅうでハエがブンブン飛んでいる。市内にはビルが建ったり建設ラッシュで発展中なのだが、衛生面に関してはその辺の中国の田舎と同じでハエが飛び交っている。

11:15頃、eLongで予約しておいた吐魯番達卜青年旅舍(吐鲁番达卜青年旅舍/Dap Youth Hostel)に到着する。予約しておいた部屋は1泊35元の8人ドミトリーで2泊する。

宿泊登記は問題なかったがレセプションのカウンターの後ろに武装警察が使っていそうな盾が2つあった。盾には「民兵」の文字がある・・・。日本のコンビニでもレジカウンターに木刀や竹刀の類が隠してあるけど、トルファンでも何かあるのでしょうか?

で、このユースホステルはウイグル族の民家を改装しており西域の雰囲気が出ている。
そして、8人ドミトリーには欧米人の先客がいたが、何と張掖のユースホステルで同じドミトリーだったスイス人であった。ここはBooking.comでも予約できるから欧米人がいても不思議はないな。

13:00頃、昼食に牛肉麺(7元/約7元)を食べる。昨日の午前中に牛肉麺を食べて以来の食事だ。トルファンの物価は牛肉麺7元、炒飯類10元、ミネラルウォーター500ml1元、ペプシ600ml3元、ナン2.5元といった感じだ。物価は敦煌や嘉峪関よりちょっと高い感じだが、スーパーの特売品に康師傅のミルクティー500mlが1.99元だったり頑張っている部分もある。

食後はウイグル族の店でナン(2.5元/約50円)を2枚購入する。夕方に新彊ウイグル自治区の地場系スーパーの阿尔曼超市でブルーベリージュース480ml(3元/約60元)を購入する。地場系スーパーでイスラム教とのための店なのだがビールとかも扱っているが、ウイグル文字の入った地元の商品が豊富なのが特徴だ。でも、大規模店舗が少なくコンビニ程度の店が多い。

ユースホステルに戻り天気予報を調べてみたら今日のトルファンの最高気温は33度であった。あれだけ日差しが強ければ当然の気温だな。最低気温は14度でかなり涼しく寒暖の差が激しい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
宿泊費 70元 (1泊35元×2)
バス 11元 (大河沿→トルファン市)
合計 98元

トルファン郡王府

08:30頃、ユースホステルを出て南東へ約2km離れた蘇公塔とトルファン群王府へ向かう。バスで近くまで行けるが歩いていける距離なので歩いていく。09:00頃、トルファン群王府に到着。入場料は20元だが建物が新しすぎるのと今までの経験上、こういった建築物はことごとくハズレを引いているので外から見るだけにしておく。

トルファン群王府はトルファン群王の額敏和卓(1694-1777)の邸宅である。額敏和卓は清朝に帰順し康煕年間から乾隆年間にかけて武勲を挙げ乾隆帝から群王に封じられている。

周辺にはブドウ畑で覆われているがまだ1ヶ月ぐらい時期が早く果実は成っていなかった。

蘇公塔

09:10頃、群王府の斜め向かいにある蘇公塔を訪れる。

入場券売場にトルファンの観光地の料金表があったので撮影しておく。

そして、トルファンでは観光地のセット券が何種類も販売されており単体で買うより安く見物することができる。ただし、有効期限がどうなっているかは不明だ。

蘇公塔の入場料は45元で、ここは見物しておく。

蘇公塔は額敏塔とも呼ばれ、清の乾隆42年(1777)に建立される。高さ37mのイスラム様式の塔で新彊ウイグル自治区で現存する最も古い塔である。蘇公塔はトルファンの主要観光地として知られているが、モスクでもあり礼拝所にもなっている。

10:20頃、蘇公塔を離れて裏手のバス乗り場へ向かう。蘇公塔の裏手が6路のバスの終点になっているのだが案内表示とかはない。代わりに道路の路面にバスが転回した跡が残っているので、ここが終点というのがわかる。10:35頃、6路のバスに乗車してトルファン市内へ戻る。運賃は1元だ。

トルファン賓館の前を通過して、10:45頃、市中心の高昌路にある大十字のバス停で下車する。

大十字からは5路のバスで葡萄溝口、202路のバスで高速鉄道のトルファン北駅へ行くこともできる。そして、この高昌路に地下街ができていた。トルファンに地下街があるというのは驚きである。田舎のはずがいつの間にか都会に変貌していた。

11:00頃、トルファン客運站に行ってみるがタクシーの客引きがしつこい。日本語で返答して撃退していったが、一人だけ日本語ペラペラのウイグル族に遭遇してしまう。ああ、あの人か!ネットで評判の悪いバスターミナル前で日本語を話すガイドだよ。自分も以前2回ほど遭遇している。まあ、あまり関わらない方がよさそうなのでバスターミナルを離れる。

昼頃、トルファン博物館に到着する。百度地図やグーグルマップでは古いトルファン博物館しか表示されておらず、この新しい博物館はまだ掲載されていなかった。トルファン博物館は入場料無料でパスポートがあれば入場券がもらえる。

内部は撮影禁止なのだが誰もそんなことにはかまわず記念撮影中だ。展示内容は恐竜の化石からシルクロードに関する展示まであるのだが一番の見所はトルファンで出土したミイラだ。以前の博物館では見学者はほとんどおらずミイラの扱いは大切にされている様子はなかったが、この新しい博物館ではちゃんと展示されており見学者も多くかなり待遇改善された様子だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 1元 路線バス
蘇公塔 45元
合計 61元

白駝青年旅舎

09:20頃、ユースホステルの達卜青年旅舎をチェックアウトする。15分ほど歩いて火焔山賓館の敷地内にある白駝青年旅舎に到着する。eLongで予約してあり1泊40元の8人ドミトリーに4泊する。

部屋は広さは普通でベッドにはコンセントや照明はなし。OAタップで電源は確保できる。部屋の掃除はあまりしていない感じで空き瓶やペットボトルが大量にある。ハエはいなかったので、まあいいかな?共同のトイレ・シャワーは許容範囲内。
WiーFiの状態は良好。トルファン博物館まで徒歩10分、天馬超市は徒歩3分で立地はまずまずだ。欧米人は数人いたが客は少ない感じだ。

世界遺産 交河故城

10:30頃、市政府のバス停から101路のバスに乗車して交河故城へ向かう。運賃は1元だ。終点の交河路口から約4kmほど歩いて、昼頃、交河故城に到着する。

交河故城の入場料は70元である。

交河故城は世界最大、最古の版築で築かれた都市遺跡で周囲を深さ約30mの断崖で囲まれ要塞都市でもある。

紀元前2世紀頃には車師の人々が居住しており紀元前108-450年の間は車師前国の都であった。その後は高昌国や唐の支配下にあったが14世紀に戦火で放棄された。2014年にシルクロードの一部として世界文化遺産に登録されている。

都市遺跡で敷地は広いのだが木が一本も生えていないので日差しの強いトルファンでは見物も一苦労だ。5月とはいえ最高気温は平気で30度以上の真夏日である。それでも今日は涼しい方で暑いと38度とかまで上がるそうだ。水は500mlのペットボトルより1.5Lとかを用意しておいた方がよい。

1時間ほどの短時間しか見物していないが、13:00頃、交河故城から約4km離れたバス停へ向かう。遺跡を隅々までしっかり見物するには2時間ぐらい欲しいところだが、あまりの暑さで倒れそうなので切り上げた。

交河故城からひたすら歩いて、14:10頃、101路の終点に交河路口に到着する。1路や102路のバスなら交河故城からさらに近い約2.7kmのところの兴渔水产公司まで来るのだがバスの本数が少なく結局遭遇することはなかった。


101路のバスに乗車して新城西門で下車する。

カレーズ民俗園

運賃は1元でバス停から南へ歩いていき、14:25頃、カレーズ民俗園(カレーズ博物館)に到着する。入場料は40元だ。

ここは地下水路カレーズの博物館であり、カレーズの歴史や工法を知ることができ、実際に地下のカレーズを見学することができる。でも、入場料40元はボッタクリ。

15:00頃、新城西門のバス停から101路のバスに乗車して市内へ戻る。運賃は1元だ。

15:15頃、天馬超市のバス停で下車して目の前の白駝青年旅舎に戻る。そして、徒歩3分ほどのところにある天馬超市でトルファンワインのトルファン紅酒750ml(9.9元/約198円)を購入する。

夕飯はナンを食べながらトルファンワインを飲むがトルファンワインの中の安ワインを購入したので正直言って普段酒を飲まない自分にとっては不味いワインであった。ワインといっても原材料に白砂糖と表記されている時点で本物のワインではないというのはわかっていたが、高いちゃんとした奴なら美味いのかな?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.9元
宿泊費 16元 (1泊40元×4)
バス 3元 路線バス
交河故城 70元
カレーズ民俗園 40元
合計 145.9元

イスラム教聖地の吐峪溝

朝から天気は曇りで涼しい。08:30頃、トルファン客運站を訪れる。今日は吐峪溝(吐峪沟)を訪れようと思い、吐峪溝行きのチケットを買おうとしたが直通バスはないらしく吐峪溝近くを通過する魯克沁(鲁克沁)行きのチケットを購入する。運賃は15元でパスポート必須であった。

時間までバスターミナルの待合室で待機となるが、ここでトルファンのバス運賃時刻表を見つけ撮影しておくが、魯克沁(鲁克沁)行きが11:00からの運行になっている。先ほど購入したのは10:00発なのだが・・・。時刻表はあまりあてにならないかも?

09:40頃、バスに乗車して出発を待つが雨が降ってきた。年間降水量30m程度のトルファンで雨に遭遇するのはかなり珍しい。でも、雨といってもごく僅かで降水量として観測されるほどではない。

10:00頃、バスが出発するが乗客は自分と地元民6人、欧米人1人の8人だけなので途中で客を乗せながらの運行となる。途中、火焔山景区で欧米人が下車して、ベゼクリク千仏洞との分岐点、アスターナ古墓群近くの二堡を通過して、11:00頃、吐峪溝の標識が見えてきて、分岐点で下車する。

あとは約3km歩いて、11:45頃、吐峪溝に到着する。入場料は30元だ。
(吐峪溝への行き方はこちらの情報が詳しい)

吐峪溝は2000年代前半まで外国人立ち入り禁止の秘境であったが現在は自由に観光できるようになっている。そして、吐峪溝はイスラム教の聖地でありマザール(麻扎)と呼ばれる聖人の霊廟がある。

景区内には古民居やドイツ人探検家の家があるのだが、どうみてもボロ家だ。所々に人が住んでおらず崩れた廃墟もあり、これで30元取るのはボッタクリだろ!さらに霊廟のマザールは料金表には出ていない別料金20元になっていたし、吐峪溝千仏洞は立ち入り禁止になっていたし。

おまけに吐峪溝大峡谷は砂防ダムだかの大型治水工事中で大峡谷の景観が失われそうな気配が・・・。さらに峡谷には地元民が捨てたのか大量の生活ゴミが・・・。

はっきり言って吐峪溝は、ただのボッタクリ観光地で見る価値なしであった。いや、立入禁止で見られない所も多いな。13:00頃、吐峪溝を離れて来た道を戻る。

西遊記の火焔山

13:40頃、分岐点まで戻ってきた。あとはトルファン方面へ向かうバスを待つだけだが、分岐点の近くに火焔山の石碑があるではないか!目の前の山が西遊記にも出てくる火焔山であった。これでわざわざ火焔山景区へ行く必要はなくなった。

しかし、トルファン方面のバスが来ない。たまにボリタクが通るのでアスターナ古墓群近くの二堡までいくらか聞いてみると20元とかなめたことをいう。まあ、この辺は予想通りだ。二堡までは10kmあるので10元なら出してもよいが特に急いではいないので断っておく。バスが来るまでは火焔山を眺めながら待つが天気が晴れてきたので気温が上がり暑い。

まだ真夏ではなく風があるのでマシだが、トルファン郊外の観光は見物時間が短くてもツアーで回った方が絶対によいだろう。日差しの照りつける道路でバス待ちは生命の危険がある。吐峪溝は往復に手間がかかる割には見る価値がなかった。まあ、火焔山景区、アスターナ古墓群、高昌故城へのおおよその道はわかったので良しとしよう!

16:15頃、西の空が怪しい雲行きになってきた。空が茶色っぽいし強風が吹いている。どうやら砂嵐が近づいているようだ。

16:30頃、ようやくバスを捕まえ乗車する。バスが砂嵐の中を西へと走る。しかし、砂嵐といっても、これは序の口程度だ。本当の砂嵐は前が見えなくなるほどの強さだ。夜になりウルムチでの宿確保のためにユースホステルの新疆雷鳥国際青年旅舍を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
宿泊費 10.5元 ネット予約:新疆雷鳥国際青年旅舍
バス 30元 トルファン↔吐峪溝分岐点
吐峪溝 30元
合計 75.5元

アスターナ古墓群

朝から晴れでトルファンらしい天気だ。10:25頃、トルファン客運站へやってきた。今日はアスターナ古墓群と高昌故城へ向かう。今日も魯克沁(鲁克沁)行きのチケットを購入しバスに乗車する。

バスは10:50発で昨日と同じバスで運ちゃんは「あー!昨日の外人だよ!」というような反応を示している。10:50頃、バスが出発して火焔山景区を通過して、11:35頃、火焔山の南に位置する二堡で下車して、まずは最寄りのアスーターナ古墓群へ向かう。

西へ歩いて葡萄畑の中を歩いていくと左手(南)に観光施設っぽい建物が見えてくる。

昼頃にアスターナ古墓群に到着する。

入場料は40元で少し高めであるが唐代の古墓を見ることができる。

古墓には鍵が掛かっており見物は係員付き添いになり全部で3つの古墓を見物する。

地下の墓室内は撮影禁止となっており地上部分だけの撮影となる。

1カ所目の墓室は人物の壁画があり、2カ所目は鳥の壁画、3カ所目は夫婦のミイラが展示されている。見物自体は15分ほどで終わりあとは地上部分を見物するだけだ。

古墓自体は少々物足りないが展示室の上から周囲を見渡せるようになっており火焔山の絶景が見られる。12:40頃、アスターナ古墓群から高昌故城へ向かう。

南へ歩くが日差しが強く体力の消耗が激しい。水筒の水は残り少なく心許ない。そして、歩いていると葡萄畑の脇で灌漑用の井戸水が汲み上げられているのを見つける。井戸の脇では地元のウイグル族のおっちゃんが顔を洗って水を飲んでいる。地元民が飲んでいるので井戸水飲んでも大丈夫かな?熱中症で倒れて干物になるのもいやなので、トルファンの井戸水で水分補給する。この後、下痢ピーピーになるかもしれないが背に腹は代えられない。

高昌故城

14:00頃、三堡の東にある高昌故城までやってきたが、入口は高昌故城の南側にあるようで、現在地は高昌故城の北側におり、さらに6kmぐらい歩く必要がある。入口まで歩くと本当に熱中症になりそうなので北側の城壁跡だけ見物して二堡へ向かう。

高昌故城へは現地ツアーを申し込むか、トルファン客運站の前から三堡行きのボリタクで高昌故城まで行ってもらうしかなさそうだ。15:15頃、二堡に戻ってきた。15:25頃、トルファン行きのバスに乗車する。16:10頃、トルファン客運站に到着する。運賃は10元であった。行きは15元だったのだが、帰りは10元になっており、おそらくバスターミナルの外だと安いようだ。

トルファンワイン

夕飯はナンと饅頭だ。それとまたトルファンワインを買ってきた。今度は砂糖入りの安酒でなく、ちゃんとしたワインだ。産地もトルファンの葡萄溝で正真正銘のトルファンワインだ。

ただし、値段が30元(約600円)で一昨日買った砂糖入りの安ワインの3倍以上の価格だ。もう超贅沢しています。代わりに毎日ナンとかしか食べられないですけど・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 36.2元
バス 15元 トルファン→二堡
バス 10元 二堡→トルファン
アスターナ古墓群 40元
合計 101.2元

とりあえずデータ復旧する

一時帰国の原因となっていた吹っ飛んだデータが一部救出できた。毎日少しづつデータを復元してきてようやく復元が終わった。終わったといってもHDDのMBRが吹っ飛んでいたのでセクタスキャンで滅茶苦茶時間はかかるし交通事故現場の動画データは復旧できなかった。まあ、これで少しづつWEBサイトの更新ができる。

夕方になりドミトリーに台湾人2人と中国人1人の3人組がやってきた。元々は1人で行動していたが張掖から3人で行動して新疆ウイグル自治区を廻るそうだ。台湾人の兄ちゃん2人組は観光地の入場券が高いとか中国ではどこがおすすめかとかの情報交換をする。

中国人の兄ちゃんは日本人に会うのは初めてということで色々と歴史教科書とかについて聞いてきたので、教科書に南京大虐殺が掲載されており被害者数に様々な意見があることや、日本では自由に政府批判ができ首相官邸の前で自由に抗議行動が行われているとか、愛国心についても殆どの日本人は興味が無いし、学校で教師が子どもたちに愛国を語ったら抗議殺到とか言ったら、頭を抱えていた。

台湾人の兄ちゃんは笑いながら台湾も同じようなもので自由に政府批判できるとか言っており、中国の学校教育は洗脳とかまで言い放っていた。中国人の兄ちゃんは教師が言っていたことと違うと語り、黙りこんで考え込んでしまった。中国人の兄ちゃんに何かが起こっているようだ。台湾人の兄ちゃんはその様子を楽しそうに見ていた。何か困るようなこと言ったか?

そして、台湾人の兄ちゃんがトルファンにいる中国人は何も恐れていないと言い、唯一恐れていることは銭が無くなることだと語る。中国人は銭が全てだとある意味で核心を突く。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.2元
合計 13.2元

シルクロード鉄道旅行記2012

航空券を購入する

お盆休みにシルクロードを鉄道旅行する。ウルムチからカシュガルを鉄道で目指すが昼間に天山山脈を越えるので目の前には絶景が広がる。
日本からウルムチまでは一気に飛行機で移動するので楽天トラベルやExpediaなどで航空券を探したがHISにて条件にあった航空券があったので購入する。

  • 中国国際航空(航空会社コード:CA)
  • エコノミークラス
  • 往路: CA0926 成田空港15:15 –> 北京首都国際空港18:10
  • 往路: CA1295 北京首都国際空港19:45 –> ウルムチ地窩堡国際空港23:55
  • 復路: CA1478 カシュガル空港18:00 –> 北京首都国際空港00:15
  • 復路: CA0925 北京首都国際空港09:25 –> 成田空港13:55

*カシュガル→北京のCA1478はウルムチ経由になる。
*実際には機材故障とかで上記の日程では運航されなかった。

料金明細
項目 金額 備考
航空券料金 127500円
燃油特別付加運賃 15380円
国内空港使用料 2040円
旅客保安サービス料 500円
中国空港使用料 2470円
航空保険料 660円
合計 148430円

ウルムチ→カシュガルの切符をネットで予約

  • 5826次 ウルムチ08:38 –> カシュガル翌10:32 軟臥340元

中国铁路客户服务中心でウルムチ-カシュガル(距離:1588km)の切符を予約購入する。今回は一番切符の高い軟臥(日本のA寝台に相当)で移動することにする。340元はかなり高い!因みに一番安い硬座は93元である。支払いには中国のネットバンキング対応の銀行口座が必要なので中国工商銀行の口座で支払う。

宿を予約する

2012/6/13と6/16にYHA Chinaで予約する。今回はカシュガルのユースホステルに宿泊してみる。

  • カシュガル老城青年旅舎(喀什老城青年旅舍)
  • 宿泊期間:
  • 部屋:8人ドミトリー
  • 料金:1泊40元
  • 北京炮局工廠青年旅舎(北京炮局工厂青年旅舍)
  • 宿泊期間:
  • 部屋:4人ドミトリー
  • 料金:1泊50元

旅の総費用

両替
王府井にあった中国工商銀行ATMでスルガ銀行VISAデビットカードを使い引き出す
3000元(¥38744円 1元=約12.8円)

使用金額
総費用の半分以上は航空券代である。人民元の使用金額は3410.1元で日本円換算(1元=13円)だと約44331円である。日本円換算の総旅行費用は197561円となる。

項目 金額 備考
航空券 148430円
鉄道 4800円 京成上野⇔成田空港
合計 153230円

中国滞在費 3410.1元

1時間半遅れで成田から北京へ出発

sichouzhilu2012_005東京駅から快速エアポート成田に乗車して成田空港へ向かう。お盆の出国ラッシュを予想していたのだが、中国国際航空のチェックインカウンターには20分ほど並ぶだけで済んだ。チェックインの際にバックパックを機内に持ち込む事と北京でウルムチ行きの便に乗り継ぐ事を告げると北京-ウルムチの搭乗券まで発券してくれた。保安検査から出国手続きは5分ぐらいで済み搭乗口でひたすら待つ。

sichouzhilu2012_00614:35頃、搭乗手続が始まり機内へ移動するが出発時刻の15:15になっても飛行機は動かない。そして、遅延理由の説明が無いまま1時間が経過し、しばらくすると出発の案内がようやく始まるが、ここでイベントが発生する。

隣の中国人のおっちゃんが離陸前なのに携帯電話を使っており客室乗務員の姉ちゃんに2回、兄ちゃんに1回注意されたのだ。これだけ注意されれば携帯電話の電源を切ると思ったら全く気にせず通話中である。まだ成田にいるのに既にモラルは中国国内のようだ。

おっちゃんの行動に自分は驚きと殺意を抱いたが1時間以上機内に閉じこめられた自分には注意する気力は残っておらず、墜落しても「没有办法」と思っていた。16:49におっちゃんが携帯電話の電源を切らないまま離陸する。

機内放送で北京到着が18:55頃と知るのだがCA1295便は19:15搭乗開始、19:45出発なので、北京到着後の空港内の移動時間、入国手続を考慮すると間に合わないような・・・。間に合わなかったら、便の変更や払い戻しは可能だろうか?

非常に悪い状況の中でCA926便は北京へ飛んでいくが17:50頃、隣のおっちゃんが、またやらかしてくれた。突然歌い始めたのだ。中国だと列車やバスに乗車していると稀に一人で歌っている人を見かけるのだが飛行機でもいるとは・・・。

19:00頃、約1時間遅れで北京首都国際空港に到着する。飛行機を降り走ってイミグレーションへ向かうが、目の前に入国待ちの列が・・・。19:30頃、入国手続きを済ませ19:40頃、国内線乗り継ぎカウンターに到着する。

ウルムチ行きも遅延

sichouzhilu2012_007ウルムチ行きCA1295便は19:45出発なので時間的には既に手遅れなのだが、乗り継ぎカウンターへ行くと搭乗券にC34と搭乗口を記入され行くように指示される。19:50頃、C34搭乗口に到着する。外に飛行機が駐機されているがカウンターには誰もいない。間に合わなかったようだ。

便の変更とか出来るか確認しなければならないのだが、カウンターに誰もいないので近くにいた掃除のおばちゃんに聞いてみたら「あっちのカウンターに係員がいるから聞いて みて!」というように教えられる。掃除のおばちゃんにお礼を言って隣のC33搭乗口の係員のお姉ちゃんに聞いてみたら端末を叩いてくれて返ってきた答えは 「CA1295便は20:30出発ですよ」との事。

自分は聴き間違いと思ってもう一度確認するが同じ答えだった。近くにあったモニターで確認したら確かにウルムチ行きのCA1295便(深圳航空のZH1295便との共同運航便)は20:30発に変更になっていたのだ。助かった!これでウルムチへ行ける。

中国の国内線はよく遅れると聞いていたのだが、今回は良い方へ作用してくれた。一安心して搭乗手続きが始まるのを待つ。

sichouzhilu2012_00820:10頃、搭乗手続きが始まり機内へ移動する。自分の斜め前の席には日本人の女性2人組が座っていた。20:30頃、出発するが誘導路でしばらく待機してから離陸する。

sichouzhilu2012_009機内放送でウルムチへは00:55到着で所要時間3時間50分と判明する。機内食にはイスラム教徒でも食べられるように面条と鶏肉飯が用意されていたので鶏肉飯を食べて今回の旅行の為に購入したポメラで旅行記を書いていく。00:40頃、ウルムチ地窩堡国際空港に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 2400円 京成上野→空港第2ビル
合計 2400円

民航巴士でウルムチ駅へ

sichouzhilu2012_010飛行機を降りて気づいたのだが、CA195便には日本人ツアー客が10人ぐらい乗っていた。当初の予定ではウルムチ地窩堡国際空港を出てタクシーでウルムチ駅へ移動しようと考えていたのだが、3号出口の近くに「民航巴士」「机场」「火车站」の文字が見え、出口を出ると民航バスが停車していたので車掌のお姉 ちゃんにウルムチ駅に行くか聞くいたところ、駅へ行くという事なので乗車する。運賃は10元である。

sichouzhilu2012_01101:20頃、ウルムチ地窩堡国際空港を出発して、途中でウルムチ市内の明園、紅山を経由して02:00頃、ウルムチ駅に到着する。駅の近くにある安そうな宿を巡るが外国人お断りになっており、残っているのはカザフスタン行き国際列車の切符売場のある湘友酒店しかないのだが、一応駅前では高級ホテルに入るので宿泊料はぼったくりだからウルムチ駅の切符売場入口で野宿することにする。

周辺には農民工のおっちゃんたちがいて少々危険な雰囲気も漂っているのだが、荷物が無くならないように朝まで寝たり起きたりを繰り返す。

ウルムチから和田玉龍号でカシュガルへ

sichouzhilu2012_01206:00頃、切符売場の入口に列が出来始めたので並んで入口が開くのを待つ。

sichouzhilu2012_013今回の旅行の目的はウルムチから鉄道で天山山脈を越えてカシュガルまでの1588kmの乗り鉄なので、中国铁路客户服务中心で予約しておいた5826次の切符を受け取らなければならないのだ。06:30頃、切符売場の営業が始まったので安全検査を通過するが、ここで列に並んで待つことの出来ないおばちゃんが強行突破しようとして駅員に怒鳴られていた。

切符売場の営業が始まったのだが、開いている窓口が1043次専用窓口の2つだけで他の切符は07:30から発売となっており大混雑している。駅員たちにはやる気があるのだろうか・・・。窓口開く気がないなら自動券売機を設置しろよ!

07:00頃、5826次の当日販売分の窓口がいつの間にか開いており並ぶが、周辺には割り込みをしてくる共産党の調教が行き届いていないお猿さんが多く油断できない。まじめに並んでいる人とお猿さんとの小競り合いも発生している。

しかし、お猿さんの群れに天敵の公安が来ると状況が一変する。公安はお猿さんたちを容赦なく追い払い窓口周辺を平和にしてくれた。公安は権力を行使したいだけかもしれないが、こちらにとっては大歓迎である。07:30頃、お猿さんの群れを警戒しながらネットで予約購入しておいた切符を受け取り、待合室へ向かうが駅の入口では駅員が切符と身分証を照合していた。

sichouzhilu2012_014中国の鉄道では 切符に実名制が導入されており切符に身分証番号と氏名が記載されており、表向きは他人が使用することが出来ないようになっているのだが、今まで確認をしている所を一度も見たことがなかったのだがウルムチ駅では確認をしていたのだ。これは駅員のやる気があるのだろうか?それとも東トルキスタン独立運動を警戒した政治的な理由だろうか?待合室へ入ると既に混雑しており座る場所が殆ど無い。

sichouzhilu2012_015今回は軟臥の切符を購入したのでウルムチ駅に軟席候車室があれば軟席候車室から乗車できるので探してみると2Fの茶座の隣に軟席候車室があった。

sichouzhilu2012_016軟席候車室(软席候车室)は軟座や軟臥の乗客専用の待合室であり、硬座や硬臥の乗客が利用する候車室より空いておりホームへ優先的に入場できるのだ。

軟席候車室で時間まで待つことになるが、改札が始まる前に駅の売店でカップ麺と飲み物を調達することにする。今回は今麦郎の紅焼牛肉面を4個と統一の冰紅茶を1本購入するが、値段がぼったくりであった。紅焼牛肉面が1個6元、冰紅茶が4元だ。スーパーマーケットの倍の値段だ。

sichouzhilu2012_01708:30頃、軟席待合室の改札が始まった。もちろん、硬座よりホームへ優先入場である。今回乗車する5826次はウルムチ-ホータンを結ぶ普快だ。「和田玉龍号」の別名も付いている。利用する軟臥は8号車で5826次には、この1両だけ繋げられている。8号車に乗車して乗務員に切符を換票証に交換してもらいホームへ出て機関車の撮影へ向かう。

sichouzhilu2012_018しかし、機関車を撮影していると駅員に撮影禁止と言われ車内で大人しくすることになる。ウルムチ駅での撮影はどうやら御法度のようだ。

sichouzhilu2012_01909:00頃、約20分遅れで列車が発車しトルファンへと向かう。

sichouzhilu2012_02011:00頃、トルファンに到着し機関車の交換を行い進行方向が逆になり天山山脈へと向かう。

sichouzhilu2012_021トルファンを出た頃は荒涼とした乾燥地帯が広がっていたが、荒涼とした風景の中に風力発電の風車が数多く立てられているのが確認できた。

sichouzhilu2012_022荒涼とした風景の中に風力発電の風車が数多く立てられている。

sichouzhilu2012_023天山山脈へ近づいてくると乾燥帯にも草が少しばかり見受けられるようになる。

鉄道で天山山脈を越える

sichouzhilu2012_024魚児溝(鱼儿沟)を過ぎ天山山脈の雪解け水が集まって出来た川が流れる阿拉渓谷に沿って天山山脈を登り始める。

sichouzhilu2012_025風景も徐々に草や木が見えてくる。

sichouzhilu2012_026昼頃、軟臥で同じコンパートメントになったおばちゃんが盒飯を買っていたのだが、これが20元というぼったくり価格だ。でも盒飯と言っても、よく見かけるぶっかけ飯や猫まんまと言う類でなくコンビニ弁当を貧弱にした程度である。盒飯の中では上の部類になるだろう。盒飯の話はこれくらいにして、天山山脈越えの話に戻そう。

sichouzhilu2012_027標高が上がってくると木がなくなり草だけになり高原地帯に入ってきたようだ。

sichouzhilu2012_028そして、残雪が残る山が見えてきた。

sichouzhilu2012_0298月でも天山山脈に雪が残っているのだ。山の頂には万年雪が残り高原には牛が放牧されていた。

sichouzhilu2012_030標高2900mまで登ると扎亥萨拉駅で列車交換のため停車する。

sichouzhilu2012_031扎亥萨拉駅を過ぎると徐々に標高が下がってくる。

sichouzhilu2012_032昼食のカップめんを食べる為に6号車へお湯をもらいにいく。7号車から前は硬臥で6号車も硬臥なのだが他の車両とは違っていた。それはお湯を沸かす為の石炭ボイラーがあり車内には煙が充満してサウナ地獄になっていた。窓全開、扇風機全開でも裸族が見受けられるほどの凄まじさであった。

sichouzhilu2012_03318:20頃、和静に到着する。和静を過ぎると景色は畑や胡楊の木が目立つようになってくる。

sichouzhilu2012_03420:30頃、コルラ(库尔勒)に到着する。まだ、日没になっていないが疲れたので寝ることにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28元
合計 28元

カシュガルに到着

sichouzhilu2012_03507:40頃、起床する。GPSを見ると、まだ日の出前だが外は一面荒野になっていた。顔を洗い、朝食のカップめんを準備する。

sichouzhilu2012_03607:57頃、巴楚に到着 する。巴楚の辺りから荒野に草が生え始める。しかし、よく見ると水たまりがあったりしており、どうやらこの地域では珍しく雨が降ったようだ。どうりで天気が曇りなわけだ。

sichouzhilu2012_037アルトゥシュ(阿図什)に近づくと景色は荒野から葡萄畑へと変わってきた。この辺りは農業が盛んなようだ。

sichouzhilu2012_03810:50頃、カシュガルに到着する。

sichouzhilu2012_039

sichouzhilu2012_040天山山脈越えの1588kmの乗り鉄は無事に終了した。

sichouzhilu2012_041駅前から28路のバスに乗車してエイティガール寺院の近くで下車する。

sichouzhilu2012_042エイティガール寺院の南の路地を西へ進むとカシュガル老城青年旅舎に到着する。

sichouzhilu2012_043中国に来てから体を洗っていないので、まずはシャワーを使い体を洗うことにする。

sichouzhilu2012_044そして、いよいよカシュガル観光でなく、喉が渇いているので超市を探す。2007年にカシュガルを訪れたときにエイティガール寺院の寺院の近くにあったよ うな記憶があるので探すと伊合拉斯超市がエイティガール広場の南に有ったのだが、地下式の店舗だったかな?

sichouzhilu2012_045まあ細かいことは気にせずイムランコーラ(伊木然可乐)等を購入してエイティガール広場で休みながら飲むが、カシュガルではコーラはコカ・コーラやペプシ以外にイムランコーラ(伊木然可乐)が流通しているようだ。今はラマダンの時期で日中は飲食禁止なのだがアラーには大目に見てもらうことにする。

しかし、曇りだった天気が雨に変わり観光出来る状態ではない。カシュガルで雨が降ってくるとは想定外である。いや、アラーの怒りを買ったのかもしれない。

カシュガル国際汽車站

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sichouzhilu2012_047この天気では観光する気にはならないのでカシュガル国際汽車站(喀什国际汽车站)に向かいパキスタン、キルギス行きのバスの情報収集を開始するが、国際バスの運賃表だけ撮影に成功するが、それ以外の撮影はやめておいた方がよいような雰囲気が漂っているのでやめておく。

ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓

sichouzhilu2012_048次に人民公園へ向かい徒歩で南へ向かう。ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓(玉素甫・哈斯・哈吉甫墓)に到着して見物する。入場料は30元である。

sichouzhilu2012_049ユスフ・ハ ズ・ジャジェブ(1019-1085)はカラハン朝の思想家である。

sichouzhilu2012_0501069-1070年にかけてウイグル文字で書かれた書物「福楽智慧」はカラハン朝のスルタンに献上され、スルタンよりハズ・ジャジェブ(哈斯・哈吉甫)の称号を与えられている。

sichouzhilu2012_051ウイグルの偉大な人物の墓なのだが感想は一言「ぼったくり」である。

sichouzhilu2012_052あれで30元は酷いだろ!この頃には天気は回復し太陽も出てきた。

高台民居

sichouzhilu2012_053続いて高台民居を訪れるが入場券売場のおばちゃんが昼寝中だったのだが素通りせず入場券を買うために昼寝中の所を起こすが何故か「現在観光客は見物できない」と言われ追い返される。昼寝の邪魔をしたからか?

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カシュガルでもビールが買える

sichouzhilu2012_056次に香妃墓を訪れようと思ったが既に1800になっていたので明日訪れることにする。喉が渇いたので漢族が経営する超市でビール2本を購入する。新疆啤酒、乌苏啤酒がそれぞれ2.4元だ。カシュガルでも漢族の店ならビールが買えることをこの時知る。

sichouzhilu2012_057ウイグル族の街なのだがビールで夕飯兼水分補給をして町並みの写真を撮りながら21:00頃、宿へ戻る。22:00頃に日没になり寝ることにする。

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本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.7元
バス 6元 路線バス
ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓 30元
合計 52.7元

朝食は清湯牛肉麺

sichouzhilu2012_05907:00頃、起床するが、どうも調子がよくない。缶ビール2本で二日酔いだろうか?それとも、まともに食事をしていないからか?08:30頃、客運站の 近くで朝食に6元の清湯牛肉麺を食べる。ここの店は老板は漢族のようだが、厨房で麺を作っているのはウイグル族のおっちゃんだ。厨房では中国語でない言語 (ウイグル語?)が飛び交っており雰囲気的によい!

sichouzhilu2012_06009:30頃、漢族の超市で飲み物とヨーグルトを買い、客運站のバス停から20路のバスで香妃墓へ向か う。

アバクホージャ墓

sichouzhilu2012_06110:00頃、終点の香妃墓に到着するが、以前来た時の記憶がないのでバス停から香妃墓までの道がわからない。とりあえず道を少し歩くと見覚えのある建物が遠くに見える。香妃墓だ!

sichouzhilu2012_062入口の場所とかも思い出したが、とりあえず脇道を歩いてシルクロードの雰囲気を味わいながら香妃墓へ向かう。

sichouzhilu2012_063香妃墓周辺は古い民家が取り壊されており再開発が始まっているようで数年で土産物屋街とかが出来てしまうのだろう。途中で取り壊された民家跡にロバが繋がれていた。

sichouzhilu2012_064

sichouzhilu2012_065香妃墓は正式名をアバクホージャ墓(阿巴克霍加麻扎)と呼び、イスラム教白帽派の指導者であったアバクホージャ一族72人が葬られているマザール(霊廟) である。

sichouzhilu2012_066清朝の乾隆帝の妃である香妃が埋葬されたから香妃墓と呼ばれているのだが、近年の研究では香妃はここには埋葬されておらず清東陵に埋葬されているそうだ。

平和そうに見えたカシュガルだが

sichouzhilu2012_06720路のバスで市内へ戻り、11:00頃、人民広場の前を通ると朝には何もなかった広場に公安や武警の車両が停車している。平和そうに見えたカシュガルだがテロ事件を警戒しているのだろうか?これだけ厳重に警備していれば漢族は安心して暮らせるだろう。ウイグル族が安心するかは・・・。

とにかく公安や武警の活躍は撮影しなければと思いバスから、こっそり公安や武警の活躍する様子を撮影する。

エイティガール寺院

sichouzhilu2012_06812:00頃、エイティガール寺院を訪れる。

sichouzhilu2012_069エイティガール寺院は1422年に創建された新疆ウイグル自治区最大のモスクである。

sichouzhilu2012_0702007年に一度訪れているのだが、前回は入場券売場で引き返してしまったが今回はモスクの内部まで見ていくことにする。

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sichouzhilu2012_073内部は人が少なく静かである。でも、礼拝の時間になれば賑わうだろうし違った雰囲気の写真も撮れるのだろう。

昼食はヨーグルト

sichouzhilu2012_07413:00頃、伊合拉斯超市でヨーグルトなどを購入してカシュガル老城青年旅舎へ戻る。ベッドのシーツを洗濯機の脇に置いてきたりチェックアウトの準備をして、先ほど購入してきたヨーグルトを昼食に食べる。

カシュガルを歩く


13:55頃、カシュガル老城青年旅舎をチェックアウトしてカシュガルの街を歩く。

バスでカシュガル空港へ

sichouzhilu2012_075エイティガール寺院の近くにある民貿のバス停から2路のバスに乗車してカシュガル空港へ向かう。

sichouzhilu2012_07615:00頃、カシュガル空港の前に到着する。

北京行きの便が・・・

sichouzhilu2012_077カシュガル空港の入口で駅やバスターミナルでやっているいい加減な安全検査をしていたのだが、ここでペットボトルの飲み物を没収される。どうやらカシュガル空港の建物内は液体物の持ち込みは禁止ということらしい。しかし、チェックイン時に預けるお土産の酒とかは他の客が持ち込んでいた。基準が曖昧で不満である。没収された飲み物は警備員が休憩時に美味しく頂くようだ。

sichouzhilu2012_078チェックインカウンターで搭乗券を発券してもらい、バックパックを今回は預けておく。次は搭乗するためのちゃんとした安全検査を済ませ待合室(候机厅)で時間まで待つことにするが、今回北京まで乗る中国国際航空のCA1478便の出発時刻が18:00から18:40に変更され18:30頃に搭乗ゲートが開く。18:40過ぎに出発するが誘導路で待機したまま一向に動く気配がない。
sichouzhilu2012_07919:30頃、何か問題があったようで戻って乗客と荷物を全て降ろされる。

sichouzhilu2012_08020:30頃、乗客にカップ麺とソーセージが配られる。心中複雑である。中国で飛行機が遅れると乗客が騒いで乱闘が発生するそうだが、今回は皆我慢しているようだ。カップ麺とソーセージを食べて大人しく待っていると放送でCA1478便に対して「宾馆休息」とか言っているのでホテルで休むよりこのまま待っていようと判断する。

しかし、この判断が重大な過ちであった。23:00頃、最終便が出る時間帯になり、係員が声をかけてきたので CA1478便はどうなったか聞くと「運行取り消しになった」の答えが・・・。案内のモニターには「办票截止」が表示されたままで「已取消 」になっていないじゃないか!係員の話によれば乗客はホテルに移動したり、他社の便に変更したりしたそうで、チェックインカウンターか案内カウンターで変更手続きするように言われ案内の係員に聞きに入ったら、自分と同じようなヘマをしたのが4人いた。

4人がいなくなり係員に聞くと明日の朝にCA1478便が出発するそうで乗客は海尔巴格大饭店に宿泊しているのでタクシー拾って行ってくれとの事。場所を聞くとチニワク賓館の近くと言うから驚いた。カシュガル市内じゃないか!係員の話のよれば空港の近くにはホテルは無く市内に行かないとホテルはないとの事。

23:50頃、空港を出て真っ暗な通りでタクシーを待つ。というか、こんな時間にタクシー通るのか?でも、先ほどの4人組は白タクに乗り込んで市内へ向かっていった。真っ暗な通りに自分一人だけ残される。タ クシーが3台通るが客を乗せていたために素通りされる。そして、前を通った白タクのウイグル族のおっちゃんが声をかけてきた。海尔巴格大饭店を知っているか聞いたら知っているそうで運賃20元で乗せてもらう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 6元 路線バス
香妃墓 30元
エイティガール寺院 20元
合計 71元

白タクで海尔巴格大飯店へ

sichouzhilu2012_08100:15頃、チニワク賓館の隣にある海尔巴格大飯店(Eden Hotel)に到着する。ウイグル族のおっちゃんに20元を払う。100元札で払うとお釣りが返ってこないような気がするので10元札2枚で払う。海尔巴格大饭店で CA1478便の乗客であることを告げて部屋を手配してもらう。フロントのお姉ちゃんに朝食は7時でバスの出発は8時、飛行機の出発は10時と告げられる。

sichouzhilu2012_082準備された部屋は268元の部屋のようだが見た目は悪くなかったがバス・トイレの水周りが下水の臭いがして酷い状況であった。これで268元を取っているとはかなり悪どい商売である。それにしても、飛行機の欠航に遭うとは・・・。

そういえば中国国際航空は欠航便の乗客にホテルを手配するとかしていたが、それは当たり前の事なのだが、何人の乗客が他の便に振り替えたか、何人の乗客がホテルへ移動して明日の便に振り替えるかとか把握していないようだ。自分と少なくとも4人が空港に残ったままであったのだから・・・。中国国際航空を利用する際は要注意である。02:00頃に就寝する。

カシュガルからウルムチへ

sichouzhilu2012_08305:30頃、起床する。07:00頃、餐厅で朝食を食べる。08:00頃、手配されていた空港行きのミニバスに乗り込み海尔巴格大飯店を出発する。 0815頃、カシュガル空港に到着するが入口が閉まったままなので外で待機する。

sichouzhilu2012_084しばらくすると入口が開きチェックインカウンターに並び搭乗券の変更と チェックイン手続きが始まるのを待つが、係員が昨日チェックイン時に預けた荷物を返却されていない人は受け取ってからチェックインカウンターに並ぶように 案内している。自分も荷物を預けたままなのでバックパックを回収してくるとチェックイン手続きが始まっておりチェックインカウンターに並ぶが、自分が並ん でいるカウンターはやたらと時間がかかっている。

sichouzhilu2012_085ちょうど手続きをしているのは日本人のお姉ちゃん3人組だ。何が原因かわからないが係員のお姉ちゃんが手続きにもたついている。自分の後ろの中国人の兄ちゃんは待ち時間の長さにいらついているようだが、ここは大人しく待つしかない。09:00頃、チェックイ ン手続きを終えるが搭乗券の名前の欄が一部手書きになっていた。今回は荷物を預けずに機内持ち込みにする。

sichouzhilu2012_086安全検査を終えて待合室へ移動する。さっきの日本人のお姉ちゃんたちがいたので声をかける。どこを観光してきたか聞いたらタシュクルガンとカラクリ湖をツアーで行ってきたとのこと。カシュガルからの3日間の現地ツアーで1人1800元だったそうだ。これは自分にとっては真っ青になる金額だが、あの絶景を快 適に見て回るのなら相応の金額なのだろう。

そして、お姉ちゃんたちからCA1478便の欠航は機材故障だった事を知る。09:50頃、搭乗手続きが始まり 10:22にCA1478便がウルムチへ向けて離陸する。

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sichouzhilu2012_088外には雪の残る天山山脈が見える。

ウルムチから北京へ

sichouzhilu2012_08911:50頃、ウルムチ地窩堡国際空港に到着する。乗客全員降機してウルムチまでの乗客と北京行きの乗客に分かれて、それぞれバスに乗車する。

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sichouzhilu2012_091北京行きの乗客は过站登机牌を受け取り待合室へ向かう。

sichouzhilu2012_09212:15頃、便名がCA1478からCA147Rへ変わり搭乗手続きが始まるが搭乗ゲートで書類に署名させられると400元渡された。係員が「抱歉费」 と言っているのが聞き取れたので、どうやら遅れた分のお詫びのようだ。昨日機嫌が悪かった乗客たちも現金を目の前にして笑顔を見せている。自分にとっては土産を買うための1日が潰れたので400元よりも早く北京へ飛んでほしかった。

sichouzhilu2012_09312:55頃、便名がCA1478からCA147Rへ変わったが同じ機体に再び乗り込み13:20頃、北京へ向けて出発する。機内食に牛肉麺と鶏肉飯が出たので鶏肉飯を食べることにする。ウルムチからの便だからかイスラム教徒でも食べられるようになっていた。

sichouzhilu2012_09416:45頃、北京首都国際空港に到着する。

北京炮局工廠青年旅舎

sichouzhilu2012_09517:20頃、エアポートエクスプレス(機場快軌)に乗車し東直門で地下鉄2号線に乗り換え18:00頃、雍和宮で下車する。B出口から出てすぐ右の胡同というか路地を歩いていく雍和宮小学で左へ曲がりコンビニの快客を過ぎて右の路地を歩いていくと予約しておいた北京炮局工廠青年旅舎(北京炮局工厂青年旅舍)に到着する。
sichouzhilu2012_096雍和宮駅から5分ほどの近さである。本来は今日の02:00ー03:00頃に到着するはずだったのだが、カシュガルー北京の中国国際航空の CA1478便が機材故障で欠航となり予定時刻より16時間ほど遅れて到着したために大遅刻である。レセプション(前台)でチェックインの手続きをする際に遅刻した事を言ったらやはり「大遅刻!」と言われてしまった。カシュガルからの飛行機が遅れた事を説明すると納得してくれた。

sichouzhilu2012_097部屋に案内されると先客が1人いた。A先生は安徽省合肥から来たというので自分が包公墓や逍遥津に行ったことがあるというと喜んでいた。北京炮局工廠青年旅舎は工場の跡地をユースホステルに改装して営業をしているのだが、日中戦争の頃は日本軍が収容所を設置していたという興味深い歴史を持っている。

天福茗茶で茶葉を買う

sichouzhilu2012_09818:20頃、雍和宮駅から地下鉄5号線と地下鉄1号線を乗り継いで王府井へ向かう。19:00頃、王府井に到着する。王府井で土産の中国茶を購入するのだが、駅を出て30秒足らずで乞食がいた。火傷で顔面焼け爛れたおっちゃんと頭部が常人の2ー3倍の大きさになった幼児を抱えたおばちゃんの2組がいた。

50mも離れていない所には武警が直立不動で警備しているのだが乞讨の取り締まりはしないようだ。北京オリンピックの時は欧米人に見られると都合の悪い農民工を北京から追い出したりしていたが、現在は王府井で乞食の乞讨を欧米人に見られても問題ないようだ。
社会主義のなのに乞食がいるという現実に複雑な心境になってしまったが、今回の旅行は乞食特集をやる訳ではないので、撮影は自粛しておく。今日、王府井に来たのは土産を買うためである。

sichouzhilu2012_099中国茶を呉裕泰天福茗茶で 購入する予定なのだが、まずは清朝の光緒年間、分かりやすく言えば西太后の時代に創業した老舗の呉裕泰を見てみる。店内は客で賑わっており、品揃えも多い 感じだ。

店内を5分ほど見て回るが店員が一切声をかけてこない。これは中国ではかなり珍しい。中国では外国人が土産を買うような店では確実に声を掛けてくる。店員の給料は基本給+歩合制が一般的なので絶対にカモを逃さないはずだが、どうやら自分はカモに見えなかったのだろうか?

sichouzhilu2012_100呉裕泰を出て次に天福茗茶へ向かう。天福茗茶は中国で最大の中国茶のチェーン店である。天福茗茶で一通り見て買おうと思って店内へ入ったら10秒経たないうちに店員に声を掛けられた。やはりこうでなければ中国ではないな!

大紅袍や鉄観音など欲しい茶葉だけを購入するつもりだったが、店員に言いくるめられて予定外の茶葉を2種類ほど買ってしまい、中国茶8種類ほどで3000元も使ってしまった。結構な量の茶葉になったのだが、これをバックパックに詰め込んで日本へ帰るしかない。本来の予定では茶葉は郵便局から船便で発送したらカルフールやウォルマート、十里堡のイトーヨーカ堂で土産にビールや豆板醤などを購入するつもりであったが、 カシュガル-
北京の中国国際航空の便が機材故障で遅れてしまったので、豆板醤などは断念する。

21:15頃、北京炮局工廠青年旅舎に戻り、シャワーを使い体を洗う。シャワーのお湯の出は問題ない。ただ、灯りが少し暗い。22:00頃、近くのコンビニの快客でビールや飲み物を購入する。ビールは土産にして、 飲み物は晩御飯と明日の朝食となった。今回の旅行では店で食事をしたのはカシュガルで清湯牛肉麺を食べた1度だけになってしまった。23:00頃、就寝する。

両替
スルガ銀行VISAデビットカード(中国工商銀行ATMで引き出す) 3000元 1元=約12.8円

本日の出費
項目 金額 備考
食費 50元
宿泊費 50元
地下鉄 31元
タクシー 20元
中国茶 3000元
合計 3151元

北京首都国際空港へ

sichouzhilu2012_10104:30頃、起床する。顔を洗いに外へ出ると東の空が少し明るくなっていたが、この時間でも宿泊客が騒いでいた。出発の準備を整え05:00頃に北京炮局工廠青年旅舎をチェックアウトする。外はすでに夜が明けて明るくなっていた。

雍和宮駅へ向かう途中にあるコンビニの快客は閉まっていた。どうやら夜の 11時か12時までの営業のようだ。雍和宮駅から地下鉄2号線に乗車して東直門で機場快軌に乗り換え、06:20頃、北京首都国際空港の第3ターミナルに 到着する。

sichouzhilu2012_102成田までは中国国際航空のCA925便を利用する。チェックインを済ませて空港内を散歩する。09:30出発予定、08:45までに搭乗ゲート へ行けばよいのでまだ時間がある。07:30頃に出国手続きの列に並び08:00に手荷物の安全検査まで終える。08:40頃に搭乗手続きが始まり、 09:40に出発するが空港周辺の空路が混雑しているため誘導路で30分ほど待たされ離陸する。

sichouzhilu2012_103機内食は鶏肉飯と海鮮飯の2種類で、今回も鶏肉飯を食べる。14:25頃、成田空港に到着する。今回の旅行は飛行機が遅れて北京での観光ができず予定が大幅に狂ってしまったというか、利用した中国国際航空の便 は全て遅れていた。恐るべし中国国際航空!次回からは中国の国内線を利用して奥地へ行くのはやめて、大人しく北京、上海の周辺を旅行するのが良いようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 27元
合計 27元
項目 金額 備考
鉄道 2400円 成田空港→上野
合計 2400円

雲南省旅行記(夏)~成都ビザ延長編

夜まで白樺林で過ごす

今日はいよいよウルムチを離れ西安へ向かう日である。1000前にチェックアウトして荷物を預けて、そのままテレビを見ながら過ごす。今日のウルムチは珍 しく雨が降っていた。昼食と夕食はB先生と一緒にラグメンの店へ行く。完全にウルムチではラグメンが主食になっている。というかラグメンは美味しい!夕食の後に4個1元の饅頭を買って西安までの食料にする。2100過ぎ、白樺林国際青年旅舎を出て537路のバスでウルムチ駅へ移動する。

1044次 硬座でウルムチ→西安

yunnan3_001初めは17日に西安へ移動の予定だったが歯医者が臨時休業で変更する羽目に・・・。

yunnan3_002これが変更した1044次の切符。

yunnan3_0032200頃、ウルムチ駅に到着するがウルムチ駅は厳戒態勢で白酒ですら持ち込み禁止になっている。空港と同じ警備体制でテロを相当警戒しているようだ。これがウルムチ駅なのだが、実は2200頃に撮影でウルムチはまだ夕方なのだ。

yunnan3_004手荷物検査で予想通り水筒の水を飲まされるが、ここで悲劇が・・・。金属探知機を持った公安の姉ちゃんが首からぶら下げたパスポートと財布に金属探知機をかざすと反応が出たので因縁つけられる前に「財布です」と答えるが公安の姉ちゃんは何も言わずにいきなりTシャツをめくり自分は公衆の面前で上半身裸状態にされる。

yunnan3_005日本の警察ではありえない事が堂々と行われる中国だが手荷物検査を通過して待合室で改札を待つ。そして、人民が「これは5806次の列か?」とか聞いてきたりするのだが面倒なので無視する。というか、さっきアクス行きの5806次の放送してしていただろっ!どうして、中国語を理解できていない小日本が放送を聞き取れて人民が聞き取れないんだ?人民は小日本に質問しないでくれ!面倒だ!

2330頃、改札が始まりホームへ降り乗車する。1044次は2358発で翌々日の1129に西安到着だ。一応は2泊3日の乗り鉄だが1日目は2分で終了だから、これだと2泊2日というのが良いのかな?どちらにせよ35時間31分、2810㎞の長旅だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
バス 1元 路線バス
合計 12元

車内でも荷物検査

2358に列車が発車してすぐに日付が変わる。寝ていると乗務員と乗警が人民たちの荷物を金属探知機で検査したり中身を調べている。こちらは眠いのでそのまま寝ていると乗務員と乗警が起こされる。どうやら自分のバックパックが怪しいらしく「開けろ」とか言っている。面倒だがご希望通り中身を見せるが生憎だが爆弾は所持していない。

乗警が身分証提示を求めるのでパスポートを提示するが中身をよく確認せずにすぐに返却して来た。荷物検査と身分証確認が終わるが、この時点で人民たちに日本人だと知られてしまう。このまま、荷物が無くならずに西安に辿り着けるだろうか?

姉ちゃんやおばちゃんに食料を貰う

朝になり朝食に饅頭を食べていると同じ4人BOX席の姉ちゃんやおばちゃんが「日本人なんでしょ?」「新疆はどこに行ったの?」とか質問してきた。「トルファンとウルムチに行ったよ」とか答えていると、ハミ瓜や葡萄などをくれた。饅頭だけで西安まで食いつなぐ筈だったか姉ちゃんやおばちゃんがくれる食料で 飢えずに西安へ行けそうだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計

西安に到着するが・・・

yunnan3_006朝から姉ちゃんやおばちゃんに梨やハミ瓜を貰い朝食代わりに食べる。1130頃、西安に到着するが西安の天気は雨だった。雨の中を603路のバスで南門へ 向かう。西安では西安書院国際青年旅舎を狙っていたが満室であった。すぐ近くの湘子門国際青年旅舎を紹介されたがどうもドミは全滅のようなので西安七賢国際青年旅舎へ行ってみるがここも満室であった。

この時点で西安は駄目だと判断してビザ延長が出来て宿の確保が楽そうな都市を考えるが、すぐに成都が思い浮 かんだ。地震の影響でまだ観光客が戻ってきていないから宿は空いているはずだ。まずは西安駅で切符を買わなくては!

2128次 硬臥で西安→成都

yunnan3_0071300頃、西安駅に戻ってきた。

yunnan3_008切符売場で並び成都行きの切符があるか確認すると1720発の2128次の切符が残っていた。でも、硬臥だ・・・。去年10月以来、硬臥は全く利用していなかったが今回はビザの有効期限が残り3日なので切符を購入する。久しぶりの硬臥で贅沢な旅になってしまった。

とりあえず4時間ほど時間があるので西安で通っていたイスラム食堂で昼食兼夕食を食べる。1400頃、西安駅に戻り待合室へ向かう。今回は硬臥での移動なので久しぶりにデジカメで動画撮影をするが西安駅の待合室では人民たちが期待以上の動画素材を提供してくれた。待合室は既に民工(出稼ぎ労働者)たちで埋め尽くされている。まだ改札まで3時間もあるのに改札口には民工が陣取っている。

この光景を見た時点で硬座は凄い事になること間違いなしだと確信した。この時点で改札口を先頭で通過する事が不可能なので、どうやって早くホームへ移動するか考える。そこでひとつの方法を思いついた。2128次の改札口の隣が1710発の西寧行きのL39次になっている。そう、隙を狙ってL39次の改札でホームへ移動するのだ。1630頃、L39次の改札が始まった。予想通りの大混雑で人民の群れに紛れ込んで改札を突破する。

yunnan3_009そして、一足先にホームへ移動するがまだ列車の扉が閉まったままで準備が出来ていないようだ。でも、同じようにうまく改札を突破した民工や茶座(サロン) から先にホーム来た金持ちの人民の姿があった。こうして余裕で先に乗車して発車を待つ。

1720に定刻通り発車して成都へと走り出す。外の景色を見ていても漢中までは既に通った事のある区間だし夕方なので早々に寝る事になりそうだ。今回は深夜にまだ通った事の無い漢中-陽平関を通るのだが寝ている間に通過だろう。それに、真っ暗で外は何も見えないだろう。

今回は半年以上ぶりに硬臥を利用するのだが乗客の民度は硬座にいる民工と大差はないというか硬臥に民工がいるので民度は相当低い。窓からゴミを投げ捨てるし痰吐く、手鼻噛むとやりたい放題だ。共産党には一人っ子政策をやるより、こういう民度の低い人民どもを処分して人口を減らした方が手っ取り早いだろう。たとえ「人民を虐殺している」「人権侵害だ」と世界中が批判しても民度の低い人民どもの処分なら自分は共産党を支持してやる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
鉄道 130元 硬臥 西安→成都
バス 2元 路線バス
合計 142元

成都到着

0600頃に目が覚める。既に四川省に入っており広元に到着する。外は明るくなっているので途中でテントが所々で見えてくる。大地震の被災者はまだテント生活をしているのだ。そして、1130頃に成都へ到着する。

成都はやはり老沈青年旅舎

412路のバスに乗車して一環路北四段で下車する。宿はやっぱり定番のシムズなので老沈青年旅舎だ。とりあえず、1泊する事にしてすぐに成都市公安局出入境管理處へ向かう。

成都市公安局出入境接待大庁でビザ延長

yunnan3_0101300頃、成都市公安局出入境接待大庁に到着。窓口は空いており早速窓口でビザ延長をしたい事を伝えてパスポート、宿泊証明書を提出すると、「観華に泊 まっているの?」とか聞いてくる。公安でもシムズはしっかり知られているようだ。でも、文殊院の近くの頃の名前で・・・。

で、他に必要な書類とか、滞在費 は1日100米ドル相当で計算、30日延長は3000米ドル相当必要とか確認して申請書を貰って一旦出直す。近くのコピー屋でパスポートの顔写真のペー ジ、ビザ、最終入国のスタンプ、宿泊証明書のコピーをして、次に中国建設銀行で4000元を降ろす。

yunnan3_011そして、再び成都市公安局出入境接待大庁で申請書に必要事項を記入して顔写真を貼って窓口へ。今回は有り金全部持って来ているのだが30日延長に必要な3000米ドル相当は無いので、とりあえず22日延長で申請してみる。係官に人民元、香港ドル、日本円を見せるが特に数えるとかせずに口頭で「日本円は人民元でどれくらい?」とか聞かれただけだったので所持金が不足していても普通に30日延長できそうだった。

まあ、人民元、香港ドル、日本円をわざわざ計算するのも面倒なんだろうな。書類に問題も無くUSBカメラかなんかで撮影して、「どこで中国語を勉強したの?」「中国には何度も来ているようだけど何処に行った事あるの?」と雑談しながら書類が作成され5営業日 後の29日の1430-1630受取りだと説明を受ける。ビザ申請費はビザ受取り時に支払うという事で今日の手続きは終了する。

両替
JTBグローバルキャッシュ(中国建設銀行で引き出す) 4000元=65782円

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
宿泊費 30元
バス 2元 路線バス
理髪 15元
コピー 1.5元
合計 57元

成都は西瓜が高い

今日もやる気が無くなる蒸し暑さの中を過ごす。何処にも行く気が無く昼食、夕食で外へ出かけるだけになった。夕飯を食べて帰る途中に果物類の相場を確認す るが西瓜が高い。500g1.5元-2元ぐらいなのだがウルムチのカルフールでは特売で1kg0.49元で他でも500g0.5元だ。成都では西瓜が高く てとても買う気にはならない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 180元 1泊30元×6
合計 190元

蒸し暑い

昼過ぎに雷雨があり少し涼しくなったが1時間ほどで太陽が出て蒸し暑くなる。もう、やる気無しだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.2元
合計 13.2元

眼鏡のレンズを交換

最近、眼鏡のレンズに傷が付いて見えにくくなったので切符を買うついでに成都駅前の眼鏡屋へ行く。数件の店を見て周るがフレームが高くて気に入ったデザインが無かったのでレンズだけ交換する事にする。で、数件の眼鏡屋の中から1件の店でレンズを交換してもらう事にする。まずは検眼して次にレンズを選ぶ。今回は158元の上海製のレンズにしておく。

まあ、あまりレンズは薄くならないだろうから日本へ帰ったら眼鏡を新しく買う事になるだろう。店員は500元の 韓国製レンズを勧めていたが高いのでやめておいた。というか、レンズで500元払うのなら日本に帰って眼鏡を新しく買った方がいいだろう。

因みに眼鏡業界は中国ではかなりの暴利を貪る業界のようだ。レンズを選んだらその場で機械で研磨開始。20分ほど待つと研磨が終わりレンズ交換終了。レンズは予想どおり分厚いが中国にいる間はこれで十分 だ。レンズ代はちょっと値引きしてくれて150元だ。新しくなったレンズで切符売場の電光掲示板もよく見える。7/30の昆明行きのK113次の切符を購入してシムズへ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 2.2元
鉄道 230元 硬座 成都→昆明
バス 路線バス
眼鏡 150元
合計 276.2元

暑い、やる気無し

今日も蒸し暑い。やる気無しだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

もう駄目

暑い・・・。ドミは24時間サウナ状態だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

2回目のビザ延長完了

yunnan3_0121400頃、成都市公安局出入境接待大庁へ徒歩で向かう。1430頃、到着して2階の窓口で預り証(回执单)を提出すると四川省政府非税収入一般繳款書 (四川省政府非税収入一般缴款书)という振込用紙を貰い、預り証(回执单)は返却される。これを持って外へ出て右へ100m程歩くと中国工商銀行があるのでここでビザ申請費の160元を支払って振込用紙の控え2枚を受取るが人民が多すぎて30分ほど待つ。

yunnan3_013再び成都市公安局出入境接待大庁へ戻り窓口で預り証 (回执单)と2枚の振込用紙の控えを提出すると、ビザが延長されたパスポートと振込用紙の控え1枚を受取りビザ延長手続き完了である。

yunnan3_014以前のビザは「CANCELLED注销」と取消処理されていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.8元
ビザ 160元
合計 166.8元