山東省旅行記~青島・煙台編

青島の四方駅に到着

shandong_0820540頃、青島の四方駅に到着する。四方駅はD列車が発着する駅なのだが青島駅が改修中なので現在は青島の中心駅となっている。

shandong_083しかし、駅舎やホームが 見るからに「臨時で拡張しました」というような雰囲気がそこら中に漂っている。青島駅の改修工事が終わるとD列車などが停まらない駅に陥落するの確実だ。 出口を出ると早朝にもかかわらず宿の客引きが多くてしつこい。客引きを無視して切符売場へ行き明後日の煙台行きの切符を購入する。

青島奥博維特国際青年旅舎

shandong_084さて、青島での拠点だが市の中心部にある青島奥博維特国際青年旅舎に決めており5路のトロリーバスに乗り市立医院で下車をして山の上にある天文台を目指 す。青島奥博維特国際青年旅舎は元々は天文台だったらしい。所々に案内の表示があり辿って山頂に辿り着くと地元の人民たちが音楽にあわせて踊っていたりと 公園と化していた。人民たちの中を通り0700頃、青島奥博維特国際青年旅舎に到着する。

青島の街を見物

shandong_085ユースホステルに荷物を置いて早速青島の街を見物していく。ドイツ租界があっただけの事はあり街中には西洋建築の建物が数多く見受けられる。日本占領時の建物も残っておりいつもの中国とはちょっと雰囲気が違う。厦門のコロンス島に似ている感じだ。こちらは観象二路基督教堂。1938-1941年にロシア人建築士の設計で建設される。

shandong_087そんな中でも明代に建立された天后宮があったりと中国伝統の建築物もある。

shandong_086青島の西洋建築では蒋介石公館として使われた花石楼が見てみたかったので214路のバスに乗車して終点から徒歩で向かう。

shandong_088花石楼の次は桟橋を見物しに行くが海岸からは軍艦が停泊しているのが見える。青島は色々な所に海軍の施設があるのでそこらじゅうで海軍の軍人が見受けられる。

shandong_0891030頃、桟橋に到着するが観光客で溢れかえっている。桟橋は1892年に建設された清軍専用の埠頭でドイツ占領後は貨物用埠頭として桟橋には軽便鉄道も通っていたとか。

shandong_090定番観光地だから人が多いのは仕方ないのかな?

shandong_091そして、人の集まる観光地に奴らはいた。乞食だ。盲目や顔面変形とか色々な乞食が援助を懇願している。いや、懇願させられているのかな?

shandong_092桟橋や海岸沿いは観光客で賑わっているが社会主義国・中国の現実の姿が見え隠れしている。

shandong_093海岸も観光客で賑わっています。

shandong_0941130頃、浙江路天主教堂を訪れる。桟橋から見えていたのでどんな教会か見物に来たのだが入場料5元でおまけに内部は撮影禁止だったので外だけ見物する。浙江路天主教堂は1932-1934年にドイツ人の設計によって建設され文化大革命で破壊されたそうだ。現在の建物は1981年に修復されたものである。

shandong_095市場

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.5元
宿泊費 90元 1泊45元×2
鉄道 22元 硬座 青島→煙台
バス 3元 路線バス
合計 127.5元

改修中の青島駅

shandong_0961415頃、改修中の青島駅を見物に行ってみる。青島らしく立派な西洋建築なのだが見る限り工事はまだまだ続きそうだ。

shandong_097青島駅から2分ぐらい歩くと目の前は海で観光客で賑わっているのだが今日も乞食がいた。社会保障が充実しているはずの社会主義国家にどうして乞食がいるのだろう?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
合計 7元

N382次 硬座で四方→煙台

shandong_098今日は煙台へ移動するので1000頃に早めの昼食を食べに出かける。青島の街並みも今日が見納めだ。ユースホステルに戻ると白人バックパッカーが出発準備をしてい た。そして、自分より早く旅立って行ったのだが米やクッキーを放置していたので遠慮なく頂く。米は袋がハングル表記だったので、どうやら韓国からフェリーで来たようだ。

shandong_0991130頃、ユースホステルをチェックアウトして5路のトロリーバスで四方駅へ向かう。

shandong_100昼過ぎに四方駅に到着するが改修中の青島駅の代わりに使われているので待合室は手狭で人民で溢れている。おかげで席を巡って人民たちが喧嘩をしていたりと問題が発生している。

shandong_1011305頃に改札が始まり乗車する。荷物を置いたら機関車の撮影に向かう。非電化区間を通るので機関車は東風4です。

shandong_102撮影を終え後は再び乗車して発車を待つだけだ。

shandong_103車内はそこそこ混んでおり乗車率はほぼ100%で乗客全員が座れている。どうやら無座の乗客はいないようだ。1331に定刻どおり発車して煙台へ向かう。 適度な混雑なので車内は快適で窓からゴミを捨てる乗客もおらず乗客の民度はそこそこのようだ。

shandong_104煙台に近づくと車内で煙台→大連のフェリーの切符が販売されており運賃は90元だった。1730頃、煙台に到着する。出口を出るとここにもフェリーの切符売場があり人民が並んでいる。フェリーの乗客は煙台駅からフェリー乗り場までの無料送迎バスに乗車していた。

上海行きの切符を購入

切符売場へ移動して明後日の2584次の蘇州行きの切符を買おうとしたが運賃表を見ると蘇州までが86元、上海までが88元になっている。ここでちょっと考えた。

元々は南京行きで考えていたが南京に0317着は時間が悪すぎるので0711着の蘇州で3日ぐらい蘇州観光と日帰りで上海へ行き上海→蘇州を CRHの乗り鉄で考えていたが運賃が2元の差なら一気に上海まで行きCRHで上海→蘇州を乗り鉄した方がよいと考えて上海行きの切符を購入する。1800 過ぎに21路のバスで経済開発区へ移動して1900頃、煙台国際青年旅舎に到着する。

中国人は節電とかする気なし?

煙台国際青年旅舎で4人ドミトリーに宿泊なのだが、部屋に入ると物凄く暑い。誰もいない部屋なのだがエアコンが温度設定が30度で稼動している。すぐにエアコンを止めるがはっきり言って煙台はエアコンを使うほど寒くも暑くもない。夕飯を食べに出かけて戻ってくると先客の中国人が戻っていた。彼奴が無駄にエアコンを稼動させていた張本人だ。

そして彼奴は更にやらかしてくれた。自分は2200頃、先に寝たのだがその後で目が覚めると彼奴は灯りを消さずに寝てい た。仕方ないので灯りを消して寝るが今までも中国人と同じ部屋になるとエアコンをつけっ放しとか何故かエアコンをつけて窓を開けるとか色々と電気の無駄遣いをする光景に遭遇している。人民どもがこんな電気の使い方をしていては二酸化炭素の排出量は増えて資源の浪費は止まらないだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 100元
鉄道 88元 硬座 煙台→上海
バス 2元 路線バス
合計 205元

煙台港フェリーターミナル

shandong_1051100頃、煙台港客運站を訪れてみる。

shandong_106煙台港からは大連への国内フェリーと韓国の仁川への国際フェリーが運航されている。大連行きのフェリーは煙台港客運站と煙台港環海路客運站から出港している。

shandong_107煙台港客運站を利用する場合は乗船場所が2ヶ所あるので注意しないといけないようだ。細かく言うと煙台港客運站は2ヵ所あり煙台港国際客運站の隣に新客運站がある。こちらは国際客運站の隣にある新客運站の方だ。

shandong_108まあ、注意しないといけないが建物自体は200mぐらい離れているだけなので切符を買うときに窓口のおばちゃんにどちらの建物へ行けばよいか聞 けば問題ない。

煙台市博物館

shandong_1091150頃、煙台市博物館を訪れる。煙台市博物館は福建商人により清の光緒10年(1884)に着工され光緒32年(1906)に完成した福建会館を博物館にしている。建物は外から見ていても立派そうなのだが入場料が10元なのでそのまま立ち去る。

中国人の声でかすぎ

夜になりHP作成をしているのだが同じ部屋の中国人の彼奴の声がでかい。携帯で話をするのは構わないのだがでかい声で話すので五月蝿い。中国の携帯電話はでかい声で話さないと通じないほど性能が悪いのだろうか?携帯電話の性能は決して悪いということはない。中国人の特徴に大声で話をするというのがあるのだが、これが欧米ではかなり評判が悪いようだ。おかげで中国政府も海外旅行へ行く中国人に「大声で話をしない」とか色々とキャンペーンを展開している。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.1元
バス 3.5元 路線バス
合計 21.6元

山東省旅行記~曲阜編

5116次 硬座で温州→金華西

shandong_0350720頃に宿を出て温州駅へ向かう。改札はまだ始まっておらずそのまま大人しく待つことにする。

shandong_036まずは待合室で待ちます。

shandong_0370745頃に改札が始まり列車に乗車する。

shandong_038温州~金華西は金温鉄道の路線。

shandong_039定刻どおり0805に発車するが金華西には30分ほど遅れて1400頃に到着する。

2582次 硬座で金華西→兖州

shandong_0402582次 金華西→兖州の切符。

shandong_041金華西では1650発の煙台行きの2582次で兖州まで行くのだが約3時間を待合室で過ごす。駅の入口には何故か人民が屯している。

shandong_0421635頃に改札が始まり乗車する。

shandong_043乗車後は機関車の撮影をするが車内に戻ると予想通り人民と荷物で溢れた民工車と化していた。ちなみに今回の機関車はDF11です。

shandong_044尿素とか表示された袋があって、完全に民工車です。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

兖州に到着

shandong_0450950頃、兖州に約30分遅れで到着する。

shandong_046兖州からは駅前の兖州汽車站で曲阜行きのバスに乗車して曲阜へ移動する。曲阜といえば世界文化遺産の孔府、孔廟、孔林があるので有名だ。駅前ではボリタクの運ちゃんがしつこかったが無視して1000頃、兖州汽車站で曲阜行きのバスに乗車して1030頃、曲阜汽車站に到着するが既に人民が目の前で痰を吐いている。

shandong_047どうやら人民にとっては孔子は尊敬すべき対象ではなくただの観光資源のようだ。孔子の曲阜といっても人民の民度は最低のようだ。

曲阜国際青年旅舎

shandong_048曲阜汽車站を出ると輪タクの運ちゃんたちがしつこく無視しても次から次へと声をかけてくる。運ちゃんたちを振り切って20分ほど歩いて曲阜国際青年旅舎に到着する。

shandong_049ドミトリーは空いておりようやく安住の地を確保できた。黄山、南京でユースホステルに宿泊出来ずにいたが清明節を過ぎていたのでもう安心して良さそうだ。

先客は日本人バックパッカー

4人ドミには既に日本人バックパッカーが1人居るということだったが外出中であった。まあ、まずは深圳を出て以来6日間も体を洗っていなかったのでシャワーで洗濯をしながら体を洗う。

午後になって日本人バックパッカーI先生に会うことが出来た。I先生は3ヶ月ビザが発給停止になる直前に取得して下関から青島にフェリーで来たそうで今後は西安などに行くそうだがはっきりとは決まっていないようだ。話をしているとI先生は物価高のヨーロッパで鍛えてきた兵のようで色々と武勇伝を持っていそうな雰囲気だ。夕飯はI先生とイスラム食堂へ行く。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11.5元
宿泊費 100元 1泊25元×4
バス 5元 兖州→曲阜
合計 116.5元

哈日族の上海人

0600頃に起きるとドミに宿泊客が新たに1人増えていたが昨日I先生と話をしている時に来た上海人だ。この上海人は宿の人にやたらと上海から来たことを強調していたり、ビデオカメラやPSPを持っており宿の姉ちゃんにサントリーやアサヒのビールが無いか聞いていたりといかにも都会人というのを強調していたり日本かぶれの雰囲気がしていたが、自分が少し中国語が理解できることが分かるとやたらと話しかけてくる。持っているノートPCには日本の曲が大量にあるし・・・。

極めつけは自ら「日本製品が好きなんだ。哈日なんだ。」とか言っているし。「哈日」とは簡単に言えば「日本大好き」という意味だ。まあ、「日本かぶれ」ということだ。この種の日本かぶれの人達は「哈日族」と呼ばれている。哈日族は主に台湾に多いのだが上海人の哈日族は初めて遭遇したというか中国人の哈日族には初めて遭遇した。

まあ、やたらと話しかけてくるおかげでOSの再インストールやHP作成が思うように進まず午前中を過ごす。午後になり出かけていたI先生が帰ってきて上海人が日本かぶれということを話すと「やっぱり」というような反応だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

何故か哈日族の上海人と曲阜見物

shandong_050朝起きてHP作成をしていると哈日族の上海人が話しかけてきて作業がちっとも進まない。数少ない貴重な哈日族なので話に付き合うが面倒だ。1000頃だと思うがI先生が泰山へ向けて出発していった。自分もそろそろ孔府とかを見に行こうと出かける準備をすると哈日族の上海人が「一緒に行こう」 とか言い出してついて来る。はっきりいって迷惑なのだが我慢する。

1100頃、まずは道路を挟んでユースホステルの隣にある顔廟を見物するが門が閉まっており公開はしていないようだ。工事でもしているのだろうか?顔廟は孔子の弟子を祀った廟なのだがそれ以上のことは調べていないので分からない。

shandong_051顔廟

孔府・孔廟・孔林

shandong_052続いて世界文化遺産の孔府・孔廟・孔林を見物するのだが当然金のない自分は入口だけを見て終了である。まあ、3ヶ所で入場料が150元というのはかなりのぼったくりだ。まずは孔府から。

shandong_053孔廟

shandong_054孔林

周公廟・少昊陵

shandong_0551300頃、周公廟を訪れる。周公廟は周の文王の第4子で殷を滅ぼした後に魯に封じられた周公旦を祀った廟だ。魯が滅びると廟も無くなったらしいが北宋の大中祥符元年(1008)に再建されて現在に至る。ここは入場料が10元なのだが哈日族の上海人は門番のおばちゃんを振り切り金を払わず見物していた。自分は余計な問題を抱えたくないので入口で待っててやる。

shandong_0561400頃、少昊陵に到着する。少昊陵は五帝の一人である少昊帝の陵墓である。石で積み上げられた陵墓が特徴で中国版ピラミッドとか言われている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
合計 8.5元

水滸伝の梁山泊へ

shandong_0570650頃、ドミに新たに欧米人バックパッカーがやって来て目が覚める。朝に曲阜に到着するとは一体どこから来たのだろうか?0710頃、ユースホステルを出て曲阜汽車站へ向かう。今日は水滸伝の舞台となった梁山泊を見物しに行くのだ。バスの切符を買うが0820発でまだ時間がある。バスターミナルをうろつきなが ら時間を潰すが周囲からは不審者に見えた可能性大だったような・・・。

shandong_058バスに乗り込み0820頃に梁山へ向けて発車する。

shandong_059途中で汶上汽車站に立ち寄り1100頃、梁山汽車站に到着する。

shandong_060バスターミナル前からは梁山景区へ行く電動ミニバスが運行されているので乗車してもよいの だが事前調査では徒歩圏内のようなので歩いていく。因みに梁山駅からは2路のバスで越山路口(宋街)で下車して電動ミニバスに乗換えて行くことになる。越 山路口(宋街)の牌坊をくぐり進むと前方に山が見えてきた。恐らくあれが梁山泊なのだろう。

shandong_061景区への入口には立派な牌防があるのですが景区までは田舎道です。

梁山泊

shandong_0621130頃、梁山景区に到着する。水滸伝の舞台になった場所なので観光客でそれなりに賑わっている。しかし、入場料は60元で高い。今までの経験上ではこの手のテーマパークはかなりしょぼいので期待を裏切られる可能性が非常に高い。

shandong_063それに金が無いので予定通り入口だけ見物して戻る事にする。

曲阜へ戻る

shandong_0641300頃、曲阜行きのバスに乗車して1530頃、曲阜汽車站に到着する。

shandong_065さて、そろそろ青島行きの切符を買っておこうかと思い曲阜汽車站の前にある国鉄大酒店の切符の代理販売所で青島の四方行きの切符を購入する。しかし、明後日の切符が無く明日の無座切符を購入する。しかも、夜に兖州発で早朝に四方着なので久しぶりに人民の海に飛び込み体力の限界に挑戦することになりそうだ。

切符を購入してユースホステルへ戻るが曲阜の街には明代の城壁が残っており孔府・孔廟は 城内にあるのだ。この城壁は孔府・孔廟を守る為に築城されたとか・・・。因みにユースホステルも城内にある。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
鉄道 38元 兖州→四方
バス 50元 曲阜⇔梁山
発券手数料 5元
合計 101元

曲阜→鄒城

shandong_0660715頃、ユースホステルを出て曲阜汽車站で鄒城(邹城)行きのバスに乗車する。

shandong_067今日は鄒城の郊外にある明の魯王の陵墓である荒王陵を見物しに行くのだ。鄒城といえば孟子の孟府・孟廟・孟林なのだが自分は捻くれて荒王陵の見物だ。まあ、金が無いというのもあるが・・・。

shandong_068客が集まりバスが発車して鄒城へ向かうが途中で孟母林の牌坊を通過して国道の料金所の手前で荒王陵と孟林の看板が見えてきた。ここで下車して徒歩で向かえばよかったのだが、そのまま鄒城汽車站へ向かったので後に悲劇に見舞われる。

0830頃、鄒城汽車站に到着する。事前調査では鄒城から崮寨へのバスで荒王陵へ向かうとの事だったが崮寨行きのバスは無かった。仕方が無いので12路のバスで戻れるところまで戻り徒歩で向かう事にする。

荒王陵

shandong_069荒王陵と孟林の看板まで戻り東へ向かう。途中で鄒城(邹城)⇔山西頭(山西头)行きのバスが通り過ぎていく。どうやら、荒王陵と孟林へはこのバスを利用するのが良さそうだ。

shandong_0701045頃、ようやく荒王陵に到着する。

shandong_071かなりの田舎にあるのだがちゃんと整備されている。

shandong_072入場料は20元で久しぶりに観光地で入場券を購入して見物だ。で、ここで思わぬ問題が発生する。何故か駐車場のおばちゃんが駐車料金10元を徴収しようとするので歩いてきたことを言うがしつこく徴収しようとするので冷たく無視する。周りの観光客たちは「あいつは歩いてきたぞ」とか首を突っ込んでくる。しばらくするとおばちゃんは徴収を諦めて駐車場へ戻っていった。まあ、払う必要の無いものは払わない。当たり前だな。

shandong_073荒王陵の入場券(裏)

shandong_074荒王陵は明の初代皇帝朱元璋の第10子魯王朱檀と妃の陵墓である。朱檀は不老不死や不老長寿といった荒唐無稽なものにのめり込み怪しげな仙丹などで19歳 の若さで亡くなっている。このような所業から朱元璋から「荒」の諡を賜っている。ようするにかなりの馬鹿息子だったようだ。

shandong_075荒王陵

shandong_076荒王陵の地下宮殿は地下26mにあり最深部に墓室がある。出土品は山東省博物館に収蔵されている。

shandong_077荒王陵 地下宮殿

shandong_078荒王陵は明代親王第一陵と称されるほどの規模のようで、 確かに成都にある明蜀王陵より立派なような・・・。1130頃、荒王陵を離れて104国道へ戻り曲阜行きのバスを拾い戻る。

5024次 無座で兖州→四方

shandong_0791730頃、ユースホステルをチェックアウトして曲阜汽車站へ向かうが既にバスターミナルは営業終了でシャッターを下ろすところであった。バスターミナルのおっちゃんに車輌の出入口でバスに乗るように言われ兖州行きのバスに乗車する。田舎だと最終バスは早いようだ。

shandong_0801845頃、兖州汽車站に到着して兖州駅へ向かう。これから5024次で青島の四方へ移動するのだが、座席指定無しの無座だ。色々と覚悟のいる移動になりそうだ。

待合室で改札の時間を待ち2100頃、改札口に並ぶのだが人民どもは並ばず割り込んでくる。孔子のお膝元といっても民度は最低の猿どもばかりなので今回は喧嘩を売ってみることにする。といっても、本当に喧嘩を売ると猿どもに返り討ちにされるので程々にする。割り込んできた糞猿の兄ちゃんに「糞猿どけ!消えろ!」などと日本語で喧嘩を売って列から追い出そうとするが糞猿の兄ちゃんが列から追い出されるのが気に食わないようで「殺死」とか言って怒っている。

こちらは「糞猿死ね!民度低いんだよ」など言うが糞猿は日本語が分からないのでこれ以上は怒らず襲ってこなかった。まあ、日本人相手にあれだけ罵ったらマジ切れして喧嘩だろうな。因みに「馬鹿」 の単語は使用していない。馬鹿な人民でも「馬鹿」と「馬鹿野郎」だけは知っている日本語だからだ。意味まで理解しているかは怪しいが・・・。

shandong_0810915頃に改札が始まり列車に乗車するが予想外にも無座でも席が確保できてしまった。おかげで座って四方へ向かうことになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
宿泊費 12.5元
バス 1元 路線バス
バス 5元 曲阜→兖州
バス 7元 曲阜→鄒城
バス 6元 鄒城→曲阜
荒王陵 20元
合計 60.5元

山東省旅行記~準備編

7102次 硬座で黄山→南京西

shandong_0010602に起床する。朝からいきなり緊急事態だ!列車は0631発なのに時間がほとんど無い。

shandong_002昨晩のうちに荷物をまとめておいたので顔だけ洗って宿を出て 黄山駅へ向かう。

shandong_003既に改札が始まっており列車に乗車すると、やはり早朝の列車なので空いていた。定刻どおり0631に発車して南京西駅へと向かうが 7102次は普慢なので滅茶苦茶遅い。南京西への到着時刻は1700でこの遅さは半端ではない。まあ、のんびりと乗り鉄の旅を楽しむしかないだろう。

人民にかなり同化している

shandong_004のんびりと乗り鉄を楽しみながら朝食にラーメンを食べるのだが、先日購入した人民御用達の盒飯(ぶっかけ飯)の容器にインスタントラーメンを入れて食べるのだが、日本ではこういう光景は100%見ないだろう。カップラーメンでも見ないだろうな。1年以上の旅でかなり人民に同化してしまっていることを自覚する。

外の景色を見ている時も乗務員が切符の確認のついでに「どこから来たの?」とか普通に話しかけてくるのだが「日本から来た」と言っても発音がへたくそなのでうまく通じずどこかの田舎者で終わってしまっている。

南京西に到着

shandong_005列車が南京へ近づくに連れて乗車率が上昇してきて馬鞍山では乗車率150%は超えていそうな混み具合だ。1500頃、南京南駅に到着すると9割以上の乗客が下車をする。実はこの南京南駅は列車の停車本数が少ないかなりマニアックな駅なのだが南京市内の雨花台の近くにある。

shandong_006しかも、南京南~南京~南京西は1時間半もかかるので南京南駅で降りて路線バスで南京駅へ移動した方が速かったりするのだ。自分も南京南駅で下車してもよかったのだが南京西駅まで乗車した事が無いのでこのまま乗車するが南京駅までの道程は長かった。貨物列車、快速、動車組に何度追い抜かれただろうか。まあ、これが普慢の宿命というのだろうか?

shandong_007南京に到着した後は、いよいよ終点の南京西駅に到着だ。時刻表では1700着だが1650頃に到着する。ここで乗務員と3人ぐらいの乗客と共に下車をする。ここで乗務員が「君は一体どこから来たんだ?」と再度質問してきたので「日本から来た」と言ったらようやく日本人だと理解してくれた。というよりも 周りの乗客は1度で理解していたのだが・・・。出口を出て16路のバスで鼓楼医院まで行き、1路のバスに乗換えて夫子廟へ向かう。

清明節を甘く見ていた

shandong_0081930頃、自分は南京駅の切符売場にいた。目的地にしていた南京夫子廟国際青年旅舎は満室、第2候補の南京国際青年旅舎も満室だった。南京国際青年旅舎では老板が哀れんで警備員室を1泊40元と提示してきてくれたが断る。まさか2日連続で宿の確保に失敗してしまった。

shandong_009新たに祭日になった清明節は完全に国慶節、五・一に次ぐ新たな民族大移動の連休となったようだ。こうなっては仕方が無いので新たな目的地を探して移動することにするが切符売場の時刻表を見ながら候補地を探すと・・・。南京西→温州の5055次を見つける。非空調で運賃も安く切符もまだ残っている。とりあえず、義烏まで行くことにして切符を購入して待合室へ向かう。

5055次 硬座で南京→義烏

shandong_010急遽予定変更で義烏へ向かいます。

shandong_0115055次は2300発なので待合室で約3時間待つのだが、酔っ払いが公安に連行されたり、連行されたはずの酔っ払いが人民に絡んで喧嘩が発生したりと暇潰しにちょうどよいイベントが発生してくれている。

2250頃に改札が始まり列車に乗車する。自分の席の対面は坊さんなのだが、どうも生臭坊主のようで1人で3列占領して横になって寝ている。坊さんなら横にならずに「阿弥陀佛」とか言って修行しながら眠気と戦えよ!

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 39元 硬座 南京→義烏
バス 3.6元 路線バス
合計 42.6元

義烏に到着

shandong_0120750頃、義烏に到着する。

shandong_013義烏と言えば日本では100円ショップとかで売られている小物の供給地として有名だ。世界中からも格安の商品を求めてバイ ヤーが集まってくるのだが、今日は義烏の商品市場を見物するのだ。

shandong_014まずは駅の手荷物預かり所に荷物を預けてバスで市内へと向かう。

中国義烏国際商貿城

shandong_0151015頃、中国義烏国際商貿城に到着する。ここが雑貨品の供給地として有名な市場なのだが滅茶苦茶広い。A区からH区まであるのだが歩いて移動するのは疲れる。市場の各区を結ぶ路線バスが運行しているほどの広さなので半端ではない。ここ以外にも義烏には複数の雑貨品などの卸売市場があり中国義烏国際商貿城は福田市場とも呼ばれている。

shandong_016市場の中は多くの問屋が世界中からのバイヤーを待っている。

shandong_017これはアクセサリーの問屋。小売もしてくれるらしい。
shandong_018「どうしてサンタクロース?」と思ってはいけない。季節を先取りして商売しているらしい。

shandong_019白人さんは仕入れかな?

shandong_020さて、中国義烏国際商貿城を歩いてみると数多くの所狭しと並んでいる。秋葉原のラジオデパートの雑貨品版みたいな感じだ。外国人も所々で見かけることがあり世界中からバイヤーが訪れているようだ。ここは中国を代表する卸売市場なのだがこういう所でも子供が遊んでいたりと中国らしい一面が見られた。

shandong_021どこの国向けの商品だろうか?

shandong_022日本の100円ショップで売られていそうな物から、「これどこの国で販売するんだ?」というような物など色々あるのだが巨大な卸売市場をくまなく見物するのには相当な体力が要る。

shandong_023卸売市場内には餐厅(レストラン)やトイレも設置されていたり靴磨きのおばちゃんたちもいる。中国義烏国際商貿城の外には賓館や酒店がいくつかあり世界中から集まるバイヤーたちはここに宿泊しているのだろうか?

因みに中国義烏国際商貿城は雑貨品の卸売市場としてだけでなく観光地としても売り出しており国家AAAA級旅游景区にもなっている。なので観光客がアクセ サリーを購入していたりと、ちゃんと小売もしてくれるが卸売市場なので当然ながら値段表示はない。今回は中国義烏国際商貿城をちょっとだけ見物したのだが本格的に見物となると数日は必要だろうな。

2581次 無座で義烏→金華西

shandong_024昼前に中国義烏国際商貿城から801路のバスで義烏駅へ戻り金華西行きの切符を購入する。

shandong_0251410発の2581次なので約2時間ほど待合室で待つ。 2581次は12分遅れの1422に発車する。

shandong_026車内は結構混んでおり席は確保できなかったが次に駅が金華西なので特に問題ない。1500頃、金華西に到着する。

金華ハムの金華にやって来た

shandong_027さて、金華といえば世界三大生ハムで有名な金華ハムの産地だ。街中には金華ハムの店が並んでいたりするのだがお客さんの入りは・・・。

shandong_028金華西駅

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
宿泊費 20元
鉄道 4.5元 無座 義烏→金華西
鉄道 42元 硬座 金華西→温州
バス 3元 路線バス
荷物保管料 8元
合計 96.5元

5136次 硬座で金華西→温州

shandong_0290500頃に起床して明日以降の計画を練るが金華西から煙台行きの非空調の2582次が運行されているので、まずは世界遺産の孔府、孔廟、孔林がある山東省曲埠を目的地にする。曲埠へ行くには2582次だと兖州行きの切符を買う必要がある。これで予定が決まったがこの時点で既に0700を過ぎていた。急いで宿を出て切符売場に並ぶが温州行きの5136次の改札が始まる放送が・・・。かなりやばい状況だ。

shandong_030切符売場は人民の列が出来ており0725まで待って買えなければ列車に乗車して温州で兖州行きの切符を買うことにする。こういった追い詰められた状況になると割り込みしてくる人民を蹴り飛ばしてやろうかと考 えてしまうが、ここは余計な問題を起こさないように抑える。ようやく兖州行きの切符を購入して走って手荷物検査、改札を突破して何とか間に合った。朝からかなり無理をしてしまった。

shandong_031で、今日は温州へ向かうのだが金華西~温州は地方鉄路の金温鉄道の路線だ。まあ、日本の私鉄に相当する。列車は結構混んでいるのだがほとんどの乗客は席に座れている。

途中の駅でちょっと頭のおかしいおっさんが乗車してきて「41号!41号!」と座席番号を叫んでいるのだが、その席には既に別の乗客が座っているのだが、実はおっさんは4号車の座席でここは2号車なのだ。おっさんは2号車と4号車の区別が出来ずに周囲の人民に笑われていた。1230頃、温州に到着する。

温州に来てみたが

shandong_032さて、温州に来てみたのだが事前の情報収集を全くしていないので観光地があるのか全く分からない。

shandong_033まあ、温州と聞いたら温州商人しか思い浮かばないし、乗り鉄で来ただけなので温州の街を散歩する。

shandong_034温州は温州商人で有名なので経済的には潤っていると思っていたが、温州にも乞食がいた。手に障害があるようで筆を咥えて路上に何かを書いている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 30元
鉄道 76元 金華西→兖州
鉄道 42元 温州→金華西
バス 9元 路線バス
合計 170元