北朝鮮国境・長白

牡丹江客運站

牡丹江客運站07:30頃、駅前から16路のバスでバスターミナルへ向かう。運賃は1元。

牡丹江客運站時刻表08:00頃、牡丹江客運站に到着するがバスターミナルは新しくなっていた。

牡丹江客運站時刻表待合室は広めでカオス度は低く掃除もちゃんとしてある。

牡丹江客運站時刻表肝心のバス情報だが、東京城行きのバスは16元で客が集まり次第の発車になっており意外と本数が多いようだ。

牡丹江客運站時刻表他にも東寧、鶏西、林口、密山、綏芬河、綏陽へのバスも客が集まり次第の発車になっていた。

牡丹江客運站時刻表発車時刻が決まっているバスはハルビン、大慶、二道白河、ジャムス(佳木斯)、延吉などがある。

魚香炒飯

魚香炒飯09:20頃、スーパーマーケットの大潤発近くの食堂で魚香炒飯(8元/約160円)を食べる。

値段表値段表を見ると麺類は8元ぐらいからが相場かな?

値段表炒飯も8元、蓋飯は10元からのようだ。食後は大潤発で移動中の列車内で食べる饅頭(2個1元)を4セット購入。宿へ戻り出発の準備を整える。

昼前に宿をチェックアウトするが、老板娘に「鏡泊湖に行った?」と聞かれたので渤海国遺址へ行ってきたと答えたら、「牡丹江へ来たらみんな鏡泊湖へ行くよ」と不思議がられた。確かに駅前には旅行会社の鏡泊湖ツアー申込所がいくつもあるし、鏡泊湖へのバスが停車しているのも見かける。

牡丹江駅

武警の装甲車徒歩5分ほどで牡丹江駅へ到着。今日も駅前には武警の装甲車が配備されている。牡丹江は武警の装甲車が必要なほど治安が悪化しているのか?

待合室いつも通り駅入口で切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を受けて待合室へ。で、いつも通り外人には用はないようでパスポートの中身は確認されず・・・。何のために検査しているのだか・・・。

牡丹江→延吉

2168次の切符今日は16:24発、牡丹江→長春の2168次で黒龍江省を離れ吉林省の延吉まで移動する。席は硬座で運賃は21.5元だ。エアコン無しの非空調列車なので運賃は安い。予定だと延吉で駅寝して、明朝に延吉→白河→松江河へと列車を乗り継ぎ、松江河からバスで長白山の麓にある北朝鮮国境の長白へ行くのだが、予定通り行くかは未知数だ。

15:10頃、改札口の先頭を陣取り乗車バトルに備える。15:30過ぎになると改札口のカオス度が急上昇し始める。農民工のおっちゃんたちも並び始めて通路には肥料袋からバケツ、鍋など生活用品一式が並ぶ。

16:00頃、改札が始まりホームへ向かう。乗車して荷物置き場を確保して久しぶりの撮り鉄で再びホームへ。

DF11先頭へ行くと今回の機関車はDF11だ。

DF11機関車を手早く撮影して駅員に因縁付けられないようにする。

郵政車そして、機関車の後方に連結されていたのは郵政車、日本でいえば今は亡き郵便車だ。

郵政車ある意味で超貴重な車両である。ホームでの撮影を終えて車内へ戻るがエアコン無しで扇風機がまだ稼働していないのでサウナ状態だ。発車直前に扇風機が稼働し始めて、16:24に列車が牡丹江を発車し黒龍江省から吉林省へと向かう。車内は満席で通路に無座の乗客が溢れカオス度が高い。

水田水田とトウモロコシ畑の中を走り、16:55頃、寧安に到着。かなりの乗客が下車するが、乗車してくる乗客も多くカオス度全開になる。そして、窓からのゴミのポイ捨ても全開・・・。いや、まだビール瓶のポイ捨てがないから全開一歩手前かな?

17:40頃、東京城に到着し乗客の半分ほどが下車する。東京城を発車して乗車率はほぼ満席だが無座の乗客はいない。先ほどまでのカオス度全開が嘘のようだ。荷物棚には空きがあり東京城からの硬座での乗車でも何とかなりそうな雰囲気ではあるが、硬臥を確保しておかないと少々危険な冒険かもしれない。

カオス度は低下したが、車内販売が本格化したせいか、ヒマワリの種を食べる音が響くようになり、窓からのゴミのポイ捨ては酷くなる一方だ。夕飯時なのでカップ麺の容器も線路上を舞う。もちろんスープも一緒に飛び散りながらだ。偉大な古代中国の先人たちがこの光景を見たらどう思うだろうか?きっと嘆き悲しむであろう。こちらはこの光景に毎日ため息の連続だ。テレビに出てくる中国と違うのだが?ある意味でJAROに苦情の電話か?

19:50頃、天橋嶺に到着するが薄暗いのホームに大勢の群衆がいる。これはやばい。大量の荷物を持ったおっちゃんやらおばちゃんが乗り込んできて急激にカオス度全開になり、車内は滅茶苦茶やかましくなる。完全に農民工列車だ。

黒龍江省から吉林省へ

21:40頃、北朝鮮国境の町の図們に到着する。吉林省に入って最初の大きな駅だ。ここで機関車交換の為に20分ほど停車して延吉へ向かう。

延吉

延吉駅22:50頃、延吉に到着する。延吉は延辺朝鮮族自治州の州都になり結構大きな町らしい。

延吉駅駅の案内表示は漢字とハングルが表記されており朝鮮族の町というのが分かる。駅前は賓館などの宿が結構あるが今回は駅寝なのでスルーである。

延吉駅まずは切符売場へ行き、延吉から松江河までの通票が買えるか試してみたが、何か買えたのは延吉→白河と白河→松江河の切符であった。窓口のお姉ちゃんに「通票は白河で改簽(改签)が必要なはずでは?」、「これだと連程票(联程票)じゃないの?」と聞いてみるが通票と答える。で、発券手数料(异地售票)5元を徴収される。距離が短すぎるからダメなのか?それとも窓口のお姉ちゃんが通票に詳しくないのか?機会を見つけて長距離で通票の購入に挑戦してみよう。もちろん窓口はベテランのおばちゃんで!

切符切符購入後はそのまま待合室へ移動。まずは手荷物のX線検査があるが、この時間は列車が無いようで係員1人は起きていたが機械の操作担当者は夢の中にいたようでしばらく機械が動かず。

延吉で駅寝

待合室続いて待合室の入口で切符と身分証確認がある。ここのお姉ちゃんはパスポートの中身をちゃんと確認していた。たまたま暇な所にパスポート持った外人が来たから暇つぶしに見ただけか?

23:00頃、待合室は自分を含めて乗客6名、駅員のお姉ちゃん1名、掃除のおばちゃん1名という状態であった。延吉の次の列車は03:12発、長春→牡丹江の2167次で4時間列車がないということだ。それでもシャッター降ろさずに24時間駅になっている点を考えると大きな駅といえるだろう。自分が乗車する列車は05:19発、延吉→白河のK7538次だ。席は硬座で運賃は28.5元だ。それまでは饅頭を食べて旅行記を書くか寝ていることになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
鉄道 28.5元 硬座 延吉→白河
鉄道 12.5元 硬座 白河→松江河
発券手数料 5元
バス 1元 路線バス
合計 59元

深夜の延吉駅

牡丹江行きの列03:00頃、牡丹江行き2167次の改札が始まる。とんでもない時間帯にも関わらず利用客が多く待合室が混雑している。欧米人も5人ほどいた。

延吉→白河

延吉駅05:10頃、改札が始まるが誰も並んでおらず我先にとホームへ向かう。自分は早朝から乗車バトルに参戦したくないので少し時間をおいてから改札口を通過する。

K7538次の切符延吉→白河のK7538次に乗車する。運賃は硬座で28.5元だ。車両は25Gだが新しくトイレはタンク式だ。

K7538次の行先票05:19発なのだが1分早い05:18に発車する。乗車率は3割ぐらいで空いている。これだとどう考えても赤字路線だ。しかも車両は新しいので大赤字になるだろ。なぜこの列車が運行されているのだ。

車窓延吉を出ると朝陽川で機関車を付け変えて進行方向を変え、更に龍井でも進行方向を変える。かなり大がかりなスイッチバックの路線だ。

白河

白河駅09:30頃、白河に到着する。駅を出ると長白山へのボリタクが多数待ちかまえていた。この列車の乗客は長白山へ行く観光客という事か!そうすると、列車は観光用として運行されているのだろう。だからトイレがタンク式の新しい車両ということか。

二道白河客運站

二道白河客運站09:40頃、駅から300mほど離れたバスターミナルの二道白河客運站を訪れる。

二道白河客運站運賃表

二道白河客運站運賃表バスの運賃と時刻表を確認するが本数は少なく利用価値は低い。鉄道の方が安くて便利だ。2008年に白河を訪れたが周辺は結構変わっていた。駅舎は新しくなり、駅近くのユースホステルは無くなり、白河の街へ移転したようだ。変わっていないのはバスターミナル前の通りを1路のバスが走っており街へ行けることぐらいか。

白河→松江河

待合室09:55頃、白河駅に戻り待合室へ。土田舎の駅でも切符と身分証確認、手荷物のX線検査はある。

4246次の切符これから10:27発、白河→通化の4246次に松江河まで乗車する。席は寝台を座席として扱う硬臥代座で運賃は12.5元だ。

行先票10:20頃、改札が始まり小規模の乗車バトルが始まる。いつもの事だが改札口には列は無く群れが出来た状態だ。1列に並んだ方が効率が良いと思うのだが・・・。

硬臥列車に乗車して発車を待つが今回は寝台の硬臥車両を硬座として利用する硬臥代硬座だ。10:27に定刻通り発車して森の中を走りながら松江河へ向かう。乗車率は2割ぐらいで空いており静かだ。

松江河駅12:35頃、松江河に到着する。

松江河駅駅前から1路の路線バスに乗車して客運站へ向かう。運賃は1元だ。

松江河客運站

松江河客運站ちょうど後の席にお姉ちゃんが運ちゃんにバスターミナルで降ろすように言っていたので乗り過ごすことなく無事到着する。バスターミナルといっても建物古く外観からは分かりづらい。

松江河客運站時刻表

松江河客運站時刻表バスの運賃と時刻表を確認して窓口で長白行きのチケットを購入しようとしたら、表にバスが停まっているから乗車して支払ってということであった。

松江河→長白

長白行きバス外に停車していた長白行きのバスに乗車して発車を待つ。13:00頃、運賃の徴収があり発車する。長白までの運賃は35元だ。

バス車内マンション建設ラッシュの松江河を出て長白山の西側を走るが高速道路が建設中で長白山周辺で開発ブームが訪れているようだ。

13:40頃、漫江鎮の入口でバスが停車して最後部座席の3人が待機していたミニバンに乗せられる。そして、乗客全員がシートベルト着用する。この先で交通取り締まりがあるそうで、その対策のようだ。漫江鎮を出るとミニバンの3人が戻ってきたので、取締区間を出たようだ。まあ、交通法規が機能していない中国らしいイベントであった。

長白で宿探し苦戦

16:00頃、鴨緑江沿いにバスが走り対岸に北朝鮮が見える。16:10頃、長白客運站に到着する。松江河から約3時間で長白に到着した。

さて、ここから宿探しをしなければならないのだが、北朝鮮国境の町という事を考慮すると外国人お断りの宿が多そうな気配がする。まあ、そこそこの賓館を選んでいけば何とかなるだろう。まずはバスターミナル周辺から宿探しをするが、バスターミナル斜め向かいにあるちょっと高そうな龍源商務賓館はスルーして旅店とかの安宿を当たっていくが、これが失敗の始まりであった。

旅店や賓館は尽く外国人お断りで、バスターミナルから県中心街まで10件以上廻るが全てダメであった。そして、どこも長白賓館へ行くように言ってくるが、長白賓館は1泊298元もするので避けたい。

龍源商務賓館再びバスターミナル近くまで戻ってきて、バスターミナル斜め向かいの龍源商務賓館(龙源商务宾馆)で聞いてみたら、1泊178元で外国人OKであった。2時間も長白の町をさまよって外国人OKの宿はすぐ傍にあった。

龍源商務賓館初めからここにしておけばよかった。北朝鮮国境の町なので外国人には来てほしくないというのは分かっていたが、ここまで嫌がられているとは・・・。

龍源商務賓館今までで一番高い部屋であったが設備は値段なりに揃っており、トイレ・シャワー付きでエアコン、テレビ、PC、電気ケトルもある。

北朝鮮国境の街

鴨緑江(対岸は北朝鮮恵山市)何とか宿を確保したので北朝鮮国境を散歩する。

鴨緑江(対岸は北朝鮮恵山市)歩道には北朝鮮側撮影禁止とあるが歩道が整備されているので観光客は気にせずに撮影している。

冷麺

冷麺夕飯は北朝鮮国境ということで冷麺(8元/約160円)を食べる。

豆腐蓋飯

豆腐蓋飯でも、冷麺だけでは足りず別の店で豆腐蓋飯(10元/約200円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 178元
バス 35元 松江河→長白
バス 1元 路線バス
合計 232元

長白客運站

長白客運站時刻表05:30頃に起床してバスターミナルへ向かう。長白客運站でバスの時刻表を確認して今日の予定を立てる。世界遺産の高句麗遺跡群がある集安を目指すのだが、バスで松江河へ戻り鉄道で通化を経由して集安へ行くルートにするか、バスで北朝鮮国境の鴨緑江に沿って臨江へ移動して、さらに集安行きのバスがあれば北朝鮮国境に沿って集安へ行くルートだ。

長白客運站運賃表バスの時刻表を確認すると松江河は本数があり移動は楽そうだ。しかし、臨江行きのバスが09:10にあるので北朝鮮国境沿いのルートで行くことにする。臨江までの運賃は54元だ。やはり、北朝鮮国境地帯は重要であろう。

北朝鮮国境・長白口岸

長白口岸3時間ほど時間があるので長白の北朝鮮国境を散歩する。まずはイミグレーションの長白口岸を訪れる。2008年に訪れて以来だ。まだ早朝なので国境は開いておらず静かだ。周辺で観光客が記念撮影をしているが、そこだけがうるさい。

撮影禁止の横断幕国境周辺はどうも撮影禁止になっており横断幕が掲げられている。

横断幕何でも撮影していて北朝鮮側から発砲された観光客がいるとか?嘘臭いな・・・。本当なら外交問題になるし鴨緑江沿いに公安や武警が頻繁に巡回するはずだし・・・。

鴨緑江(右奥が北朝鮮)それに撮影禁止なら歩道や展望所を何故わざわざ整備している。

鴨緑江そして、2008年に密輸とみられる不法越境を目撃した場所にやってきたが、樹木が少なく見通しが良くなっている。取り締まりを強化しているということか?

北朝鮮女性兵士

北朝鮮女性兵士国境地帯を歩いていると北朝鮮側で女性兵士たちが集まっているのが見える。

北朝鮮恵山観光客のために対岸を見渡せる展望所のような場所にやってきた。なので、団体の中国人観光客がバスで乗り付けて記念撮影をしている。

北朝鮮恵山

鴨緑江ここからは北朝鮮の恵山市がよく見える。

北朝鮮住民そして、川で洗濯している北朝鮮の住民も見られる。

長白→臨江

長白→臨江のバスチケット08:20頃、賓館に戻り出発の準備を整えてチェックアウトする。斜め向かいがバスターミナルなので徒歩30秒ぐらいで到着。今回も非常食は持っておらず、どこかで食堂によって食べていかないと苦しいだろう。それまではベトナムで購入したインスタントのベトナムコーヒーを飲んで凌ぐしかない。

臨江行きのバス09:10にバスが発車して臨江へ向かう。長白口岸の中朝友誼橋の下を潜り鴨緑江沿いの省道を走っていく。対岸の北朝鮮を眺めながらの移動である。臨江まで北朝鮮との国境に沿ってバスは走る。北朝鮮側には鴨緑江に沿って線路があるが貨物列車を一編成見かけただけで、ほとんど運行されていないようだ。でも、列車は見かけなくても駅が見えると金日成と金正日の肖像画が見える。

12:00頃、八道溝(八道沟)で武警の検問で停車して身分証確認が行われる。武警にパスポートを提示すると一旦預かりとなり、運ちゃんには動かないようにと指示だけして登記のためにパスポートを持って建物へ。3分ぐらいで登記が終わりパスポートが返却されバスが再び走り出す。

臨江→白山

13:20頃、臨江のバスターミナル裏の通りで乗客全員が降ろされる。ここが終点のようだ。トランクルームからバックパックを取り出すがカバーが破れているではないか!破れ具合からしてサルが無理に引っ張って動かしたようだ。これは後で補修しなければ・・・。

バスターミナルの臨江口岸客運総站へ移動してバスの時刻表を確認しようとするが電光掲示板が消えているので窓口のおばちゃんに集安行きのバスがあるか聞いてみるが集安行きのバスはなかった。

臨江→白山のバスチケットこうなると白山か通化へ抜けてバスの時刻を確認するしかないな。白山と通化から集安行きのバスが出ているのはロンリープラネット東北で分かっているので、とりあえず近い方の白山へ行くことにする。運賃は15元ですぐに発車ということで急ぐ。

白山行きバス13:30頃、臨江口岸客運総站を発車する。ほぼ満席で白山へとバスが走る。14:50頃、バスターミナルの白山公路客運総站に到着する。集安行きのバスがあるか確認するが朝と昼にあるだけで明日にならないとバスがなかった。ちなみに白山→集安の運賃は39元であった。

他のバス情報も確認するが窓口のおばちゃんの監視が厳しく電光掲示板の運賃時刻表は撮影できず。バスでの移動は諦めて本来の鉄道での移動に戻り、バスターミナルから200ー300mの所にある駅へ向かう。白山市→通化→集安へと鉄道で移動だ。しかも、通化で駅寝というおまけ付きだ。

白山→通化

白山市駅15:00頃、白山市駅に到着し、通化行きの切符を購入する。21:14発、6346次の切符を指定するので窓口の兄ちゃんにすぐの列車でないのか確認され、不思議がられる。切符にはパスポート番号は印字されているが、名前の入力は面倒なようで、「.」だけになっている。続いて待合室入口の切符と身分証確認、手荷物のX線検査になるが、ここでも駅員が切符を見て6時間も後の列車なので不思議がられる。

待合室で待機している間にbus365.comで集安へのバスを確認すると通化→集安の最終バスが18:00になっていたので、一番早い列車で通化へ行けば今日中に集安に到着できた可能性が高い。でも、到着が夜なので北朝鮮国境の集安も宿探しが非常に大変な事になりそうなので、通化で駅寝して集安に昼到着の方が安全策かもしれない。

6346次の切符今回の列車は21:19発、龍井→通化の6346次だ。席は無座、運賃は7元、60kmの距離を約1時間で走る。次の駅が終点なので車内は空いており無座でも楽勝で座れる。

行先票21:10頃、改札が始まり列車に乗車する。

通化駅22:30頃、通化に到着して駅の出口を出るとボリタクの運ちゃんたちが多数待ち構えている。

通化駅自分はそのまま切符売場へ行き明朝の集安行きの切符を購入する。運賃は8.5元だ。

駅前食堂の不味い冷麺

冷麺切符購入後は駅前でおそらく1件だけ営業していた食堂で、まずい冷麺(8元/約160円)を食べる。駅前は当然だが旅店から賓館まであり宿の数は揃っている。問題は外国人OKかどうかだが・・・。それと駅前の超市も営業していた。通化駅は24時間駅なので超市も24時間営業だろう。

通化で駅寝

23:00頃、通化駅の待合室へ。深夜の暇な時間帯なので公安がパスポート確認をちゃんとしていた。明日の朝まで8時間ほどの待機となるが、一昨日辺りも駅寝をしていたような気がする。まあ、昨日の宿代がかかり過ぎたので駅寝で節約だな。

先ほど冷麺を食べたのでウンコしたくなったのでトイレへ行くが誰もウンコ流してねえよ!全ての便器にウンコが残っているし、タバコの吸い殻があったりする。何で中国人はウンコ流さねえんだよ!ウンコの流し方を知らないのか?ウンコする前に先客のウンコを流す。

今日乗車する列車は07:35発、通化→集安の4347次だ。硬座でエアコン無しなので運賃は安く8.5元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
鉄道 7元 硬座 白山市→通化
鉄道 8.5元 硬座 通化→集安
バス 15元 臨江→白山
合計 38.5元

牡丹江・渤海国上京龍泉府遺址

ハルビン→牡丹江

04:50頃に起床して出発準備を整える。既に外は夜が明けて掃除のおばちゃんたちが道路清掃をしている。05:30頃、ユースホステルをチェックアウト。早朝出発だと当直の兄ちゃんを起こすパターンを予想していたが、既にレセプションではお姉ちゃんが仕事中ですぐにチェックアウトできた。朝の早いハルビンは勤務時間も早くから始まるようだ。撫順街のバス停から89路のバスでハルビン東駅へ向かう。運賃は1元だが既にバスは通勤ラッシュで混雑している。

ハルビン東駅06:35頃、ハルビン東駅に到着。

ハルビン東駅入口で切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。駅員はパスポートの中身は確認しておらず実名制の意味は?

ハルビン東駅待合室では既に改札口に行列ができており、乗車バトルのために並ぶ。06:50頃、改札が始まり乗車バトルに突入する。おばちゃんの集団を回避して乗車する車両へ向かう。乗車口に列はなく順調に乗車、荷物の置き場所を確保して乗車バトルは終了。

K7225次の切符今回は07:01発、K7225次、ハルビン東→七台河で牡丹江へ移動する。席は当然ながら硬座、運賃は29.5元だ。

K7225次の行先票07:01発車であるが3分遅れの07:04に発車して牡丹江へ向かう。

列車内列車がエアコン無し、扇風機の非空調なので通常のエアコン付き列車より運賃が安い。乗車率は7割ぐらいでカオス度は抑えられている。

窓が開けられる今では貴重なエアコン無しの非空調列車は窓が開けられるので風が心地よいし旅情に浸ることができる。

しかし、ここは中国なので簡単に旅情には浸ることが許されない。一般の乗客に紛れて乗車しているおサルさんたちがペットボトルやスープの入ったカップ麺の容器などを窓からポイ捨てする。列車内にはゴミ箱があるし、乗務員が定期的に清掃もしている。それでも、窓からポイ捨てだ。偉大な古代中国の先人たちはこの光景を見てどう思っているのだろうか?古代中国の美徳はどこへ行ったのだ?悲しい現代中国の現実が目の前に・・・。

車窓おサルさんがいなければ平和な田舎を走る列車で、車内販売のおばちゃんが「啤酒、飲料、鉱泉水、花生、爪子、方便麺」といつもの掛け声で車内を廻ってくる。

牡丹江

12:40頃、牡丹江に到着して、ここで殆どの乗客が下車していく。牡丹江駅は北口と南口に別れており正面は南口になるので、南口から駅を出る。

牡丹江駅駅を出るとボリタクの運ちゃんたちが待ち構えていたが、そのまま通りすぎて周囲を確認する。

武警の装甲車そして、駅前には武警の装甲車が配備されている。ハルビンなら省都だから分かるのだが、牡丹江でなぜ装甲車を配備する?自動小銃を持った武警も警備に付いているが、民族問題や宗教問題で牡丹江が出てきた覚えはないのだが・・・。

匯隆快捷賓館駅の状況を確認してから、eLongで予約しておいた匯隆快捷賓館(汇隆快捷宾馆)へ向かう。駅前通りを東へ5分ほど歩いたビルの片隅にあった。外人は宿泊したことがなさそうで追い出されるかと思ったが大丈夫であった。老板娘がパスポートの写真、ビザ、入国スタンプをスマホで撮影して、とりあえず登記完了。

匯隆快捷賓館部屋は1泊59元でトイレ・シャワー付き、窓なしの部屋だ。あと使わないけどPCがあった。

匯隆快捷賓館Wi-Fiの電波状況は良好だが回線自体が遅いようでタイムアウトが多い。

路線バス13:20頃、再び牡丹江駅へ。

牡丹江の路線バス駅前のバス停で路線バスを確認する。

6路一番重要そうなのはバスターミナル(客运站)へ行く6路と16路のバスだろう。

路線バスあとは牡丹江の川岸にある博物館や江濱公園へ行く20路のバスかな。

路線バスを確認したので切符売場へ行き12306.cnで予約しておいた明日の東京城行きの切符を受け取るが、今まで切符は簡体字で姓名を入力していたが、今回は試しに繁体字でやってみたら問題なく発券された。繁体字が使えるのならわざわざ簡体字で入力する必要ないな。簡体字だとたまにパスポートの署名と違うと文句言われることもあったし・・・。

切符を受け取ったので駅前通りの太平路を南へと歩いて牡丹江へと向かう。太平路には地下商業街が出来ており牡丹江の街が凄い発展している。冬は相当寒いから地下商業街のほうが都合が良いのだろう。

江濱公園

八女投江紀念群雕14:10頃、江濱公園に到着する。公園には八女投江紀念群雕がある。この八女投江というのは8人の抗日戦士の女性たちのことで、いわゆる抗日英雄です。牡丹江沿いにある江濱公園が市内最大の観光地のようです。

八女投江紀念群雕しかし、像の前を腹出し半裸のおっちゃんが通り過ぎる。抗日英雄たちの像の前で腹出しってOKなの?

牡丹江像のすぐ近くには牡丹江が流れています。

八女投江紀念館

八女投江紀念館近くには八女投江紀念館があります。そこで紀念館を見物していくことにする。入口には誰もいなかったのですが、奥の部屋に人がいたので見物できるか聞いてみて、台帳に名前とパスポート番号を記入して見物する。

八女投江紀念館2Fと3Fが展示スペースなのだが、2Fが反日プロパガンダ全開の展示内容で非常に興味深い。

八女投江紀念館旧日本軍の軍刀や機関銃などが展示されている。

八女投江紀念館3Fが紀念館の本来の目的だと思われる八女投江の展示になる。16:30頃、カルフールへ行ってみると、何と潰れていた。牡丹江では儲からずに撤退していたようだ。

牛肉麺

牛肉麺17:00頃、夕飯に牛肉麺(7元/約140円)を食べる。

大潤発

大潤発(RT-Mart)17:30頃、台湾系スーパーマーケットの大潤発(RT-Mart)へ寄る。カルフールは大潤発との戦いに敗れていたようだ。

で、まずは価格調査をしてみる。コカ・コーラ600ml(2.8元/約58円)、ペプシコーラ600ml(2.8元/約58円)、ペプシコーラ900ml(3.9元/約78円)、康師傅のミネラルウォーター550ml(0.8元/約16円)、1.5L(1.6元/約32円)、バナナ500g(2.98元/約59円)となっていた。ペプシの900mlとか微妙な容量は珍しいのだが需要あるのか?

醤油炒飯

醤油炒飯18:30頃、また腹が減ってきたので醤油炒飯(8元/約160円)を食べる。ちょっと銭を使いすぎになっている。やはり元高とか関係なく物価が高くなっている。

宿へ戻ると老板がオンライン登記するからパスポート貸してくれと来る。老板娘はオンライン登記のやり方を知らなかったようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.9元
宿泊費 118元 1泊59元×2
バス 1元 路線バス
合計 137.9元

牡丹江→東京城

牡丹江駅07:30頃、牡丹江駅にやってきた。今日は東京城の渤海国上京龍泉府遺址を訪れる。まずはいつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査をして待合室へ。ちょうど改札が始まりそのまま乗車する。

6242次の切符今日乗車するのは、08:00発、牡丹江→東京城の6242次、席は硬座で4元、距離70kmだ。

行先票08:00に列車が発車する。車内はほぼ満席で地元民の足として活躍しているようだが、おサルさんが紛れており床に唾を吐いている。礼節の国である中国なのに、なぜおサルさんが多い?

扇風機車両車両は当然ながら地元民用の列車となると廃車寸前の旧型車両なのでエアコン無し扇風機車両だ。窓が開けられ風が心地よい。

今日は順調にいけば渤海国上京龍泉府遺址を午前中で見物して午後に牡丹江へ戻る予定だ。そのまま、東京城から夕方の長春行きの2168次で図們、延吉へ抜けることも可能なのだが東京城の状況がよく分からないので牡丹江からの日帰りにした。まあ、地図を見る限りそこそこの街のようなので何とかなりそうな気もするが・・・。列車が小さな駅に停車するたびに地元民や保線のおっちゃんたちが下車していく。

08:50頃、寧安に到着して半分近くが下車する。牡丹江より小さい街だが、寧安市はこの辺りの中心地になり、東京城鎮や渤海鎮は寧安市に属している。

東京城09:45頃、東京城に到着する。

東京城ホームへ降りて出口へ向かう。東京城の駅舎はボロく駅前の店は少ない。しかし、周辺へのバスやボリタクが多数待機しておりカオス度は高いが活気もある。

東京城駅前は店は少ないが駅前通りを100mほど歩くと国道201号が駅前通りになり、店が多く賑わっているというか無秩序に露天があり路駐も酷くカオス度が高い。駅から200ー300mの所が東京城で一番賑わっている場所になり3路のバスの発着点がありバスに乗車する。3路のバスが渤海鎮へ行くバスで運賃は1元。

バス車内ロンリープラネット東北によれば3路のバスで終点まで行くと渤海国上京龍泉府遺址はすぐということである。10:10頃、バスが発車して渤海鎮へ向かう。渤海鎮の入口で城壁跡と文物保護単位の石碑を通り過ぎる。石碑がなければ城壁跡とは気付かず畑や水田のあぜ道と思ったままであった。

10:35頃、渤海鎮の中心を通り抜けた所で標識があったので渤海中学の近くで下車する。ロンリープラネットだと終点までとあるが途中下車して歩く。近くの商店で朝食代わりにペプシコーラ600ml(3元/約60円)を購入。田舎の商店なのでちょっと高めであるがちゃんと冷えた奴なので冷蔵庫代ということで理解する。

渤海国上京龍泉府遺址

入場券ペプシを飲みながら歩いていくと、10:50頃、入場券売場に到着。入場料は30元で、売場のお姉ちゃんに「韓国人?」と聞かれたので日本人と答えておく。

渤海国上京龍泉府遺址11:00頃、小さい博物館があったので、まずは見物しておく。出土品とかはほとんどなくお世辞にも博物館と呼ぶには・・・。出土品は別の場所で厳重に保管か?

渤海国上京龍泉府遺址渤海国は698年から926年に中国東北部にあった国だ。高句麗の遺民とされる大祚栄により建国され、唐王朝より渤海郡王に封じられる。日本とは貿易により交流があったようだ。

渤海国上京龍泉府遺址遺跡は石垣や宮殿の基礎部分が残っているだけだが、その敷地は広大で唐の都・長安を参考に整備されていたようだ。

渤海国上京龍泉府遺址何もないに等しい田舎の観光地なので観光客はいないと思っていたのだが、意外にも団体観光客や自家用車で来ている家族連れもおり、それなりに観光客がいた。そのせいなのだろうか博物館はボロかったのに道路や駐車場はきちんと整備されていた。

広大な宮殿跡を歩いて見て廻るが天気が晴れで暑い。天気予報だと「雷陣雨」と雷雨のはずなのだが雨降る気配は全くなし。まあ、晴れなのでよいが中国の天気予報は当たらない。

遺跡を歩いているとハングルの団体さんがやってくる。北か南のどちらか知らないが、渤海国は中国と朝鮮半島の歴史認識問題になっている。まあ、こちらには渤海国がどちらの国に属するかはどうでもよいことだ。渤海国がこの地にあったということで十分である。

興隆寺

入場券12:40頃、渤海国上京龍泉府遺址を出て興隆寺へ向かう。13:10頃、興隆寺に到着する。入場料は20元。

興隆寺興隆寺は南大廟とも称され、創建は渤海国三代王の大欽茂の治世(737-793)で当時の渤海国上京城内において最大の寺院であった。

興隆寺金代と清代において再建され、金代では「石仏寺」、清代では「興隆寺」と呼ばれた。

興隆寺現存する建物は清代の物で馬殿、関聖殿、天王殿、大雄宝殿、三聖殿などがある。

興隆寺殿内には多くの仏像が安置されている。

興隆寺像は比較的新しく修復したのだろうか?
それとも新造か?

興隆寺金ピカの仏様もいます。

関聖殿

関羽像関聖殿は名前の通り三国志の関羽がまつられている。
個人的には最も重要な建築物である。

関羽像関聖殿は清の咸豊5年(1855)に建立され、幾度か修繕されてきたが2012年の修繕で現在の姿になる。春秋を読む関羽像の両脇には関平と周倉が控えています。

渤海上京遺址13:40頃、興隆寺を離れ南に見える大きな建物へ向かう。博物館か何かだろうか?田舎の渤海鎮でも渤海国で村興しをやるようで観光開発真っ最中で道路とかの整備が進んでいる。

渤海上京遺址博物館13:50頃、渤海上京遺址博物館に到着するが、まだ工事中であった。やはり博物館であった。周辺からの出土品はこちらに展示するのだろう。

14:00頃、興隆寺に戻り駐車場に停車している3路のバスに乗車して発車を待つ。3路のバスの終点は興隆寺で寺からそのまま北へあぜ道を歩けば渤海国上京龍泉府遺址であった。やはり、ロンリープラネットにあった通り3路のバスで終点の興隆寺まで乗車するのが一番良かったようだ。14:10頃、バスが発車して東京城へ向かう。運賃は1元。

東京城客運站駅前通りに入りバスターミナルの東京城客運站で停車したので下車して、バスの状況を確認するが時刻表や運賃表が見あたらない。牡丹江へ行くバスはあるようだが、その都度おばちゃんに確認しないといけない。利用価値は低そうだ。

バナナとビール駅前通りにあるスーパーマーケットでバナナ500gで1.98元を4.2元分を購入。

哈韵原汁麦啤酒それと吉林省の地ビールの哈韵原汁麦啤酒500ml(2.5元/約50円)を購入して駅へ向かう。

東京城→牡丹江

6243次の切符15:00頃、東京城駅で牡丹江域の切符を購入。17:04発、6243次で運賃は4元だ。既にホームには列車が停車しているが発車直前まで待機なのだろうな。

ポメラの調子が悪い

待機中にポメラDM5で旅行記を書いていくがキーボードが壊れて使いものにならない。こんな状態だ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106111808

http://yamada.sailog.jp/weblog/2014/03/pome-20c0.html

購入して1ヶ月ぐらいで動作が怪しくなり現在ではまともに動作しない。中国にいるので保証期間内でも修理は無理だし・・・。元々は前使ってたDM5も同じ症状でベトナムのフエで廃棄して、タイのチェンマイ滞在中にネットで購入して日本から発送してもらったのだが、また同じ症状だ。原因はフレキシブルケーブル辺りのようだが、何ですぐに同じ症状で悩まされる?

どうも同じような故障に悩まされている人が多そうなのでDM5はキーボードに欠陥を抱えているのか?おかげで旅行記作成に重大な支障をきたしている。

16:30頃、待合室が混雑してきた。切符売場も行列ができている。カオス度が急上昇する中で待合室を見回すと、おサルさんが紛れているようでペットボトルやちり紙を床にポイ捨てしている。そして、ペットボトル回収のおばあちゃんが、せっせと回収中だ。

東京城駅16:45頃、改札が始まりホームへ。乗車口には行列ができているのでしばらくホームで待機する。

6243次の行先票まずは行先票を撮影。

東京城駅そして、先頭の機関車を撮影したいところだがホームから機関車がはみ出ているので線路上から撮影はできないので離れて撮影。機関車はDF4Dで東風4型が牽引してくれる。

ひと通り撮影して列車に乗車する。今回の車両はもちろんエアコン無しの扇風機車両だ。発車前だがバナナ食べながらぬるいビールを飲む。ビールは冷えていないのでおいしさは感じられない。買わなきゃよかった!

17:04に定刻通りに列車が発車して牡丹江へ向かう。乗車率は3割ぐらいで空席が目立つ。利用客は地元民以外に鏡泊湖からの観光客もいた。東京城から鏡泊湖へのバスがあるのか?それともボリタクをチャーターか?

17:20頃、石頭で長春行きの2168次の通過を待つ。通過する2168次を見る限る硬座は満席で混雑している。これだと東京城から2168次で図們や延吉へ抜ける場合は硬臥の切符を事前に確保していないとかなり危険であろう。硬座だと荷物置き場がなく危険すぎる。安全策で牡丹江へ戻る日帰り旅行でよかった。

18:50頃、牡丹江駅に到着。そのまま切符売場へ行き予約しておいた明日の延吉行き、2168次の切符を受け取る。

素炒青菜蓋飯

素炒青菜蓋飯夕飯はイスラム食堂で素炒青菜蓋飯(8元/約160円)を食べる。牡丹江にも回族のイスラム食堂があった。イスラム食堂は中国各地にあるので非常に重宝する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.5元
鉄道 4元 東京城→牡丹江
バス 2元 路線バス
渤海国上京龍泉府遺址 30元
興隆寺 20元
合計 75.5元

鉄道で漠河→ハルビン&ハルビン駅の伊藤博文暗殺現場

北極村から中国最北端駅・漠河駅へ

08:00頃、散歩に出かける。朝食に饅頭を購入するが、饅頭屋のおっちゃんが饅頭をビニール袋に入れる時に袋がなかなか開かないので息吹きかけて開ける。中国の衛生水準がよく分かる光景だ。日本で同じ事やったら苦情確定だ。

黒龍江(アムール川)黒龍江(アムール川)沿いを歩いて中国最北端とされる哨戒所の前を通過する。軍事管理区なので撮影はやめておく。対岸のロシアは人の気配が全くなく国境の緊張感は感じられない。でも、ロシアなので森の中に潜んで中国側を監視していると見るのが妥当だろう。

今日の北極村の日の出は03:44、日の入りは20:09になっている。夏至の頃は日の出が03:21、日の入りが20:22だ。北海道より北の北緯53度以北なので朝は涼しい。昼間は夏の気候で気温は30度前後まで上がる。

漠河行きのバス11:30頃、ユースホステルをチェックアウトして、ネットをしながら14:00の漠河行きのバスを待つ。13:40頃、バスが到着したので乗車して発車を待つ。バスの発着場所がユースホステルの前なので移動には便利だ。14:00にバスが発車して漠河へと向かう。漠河駅には15:30頃到着予定だ。

15:10頃、中国人民銀行漠河支行の対面の農貿市場の跡地に到着。ここが臨時客運站になっており空港へ行く客はタクシーに乗り換えていく。新バスターミナルが県城のどこかに建設中のようだ。

中国最北端駅・漠河駅

漠河駅15:30頃、漠河駅に到着。切符売場でハルビンまでの切符を受け取り待合室へ。15:42頃、ハルビン東からの列車が到着。

改札口改札が始まるのを待つが、すでに改札口には行列ではなく群れができている。どうやら乗車バトルに参戦するしかなさそうだ。

漠河駅16:00頃、乗車バトルが始まり割り込まれたり、後ろから押されたり、足踏まれたりと苦しい戦いを強いられるが、ホームへ出るとほとんど人はおらず乗車バトルは改札口のみですんだ。

漠河駅→ハルビン

漠河→ハルビン東の行先票まずはお約束の行先票の撮影。

漠河駅乗車する車両は加1なので増結車両のようで後方へ歩いていく。

K7042次そして、ホームがなくなり乗車口が開くのを待つ。

台車待っている間に25Gの台車を撮影。

列車内扉が開き乗車して楽勝で荷物置き場を確保して発車を待つ。車内放送は珍しく英語放送がある。欧米人の旅行客が多い列車なのか?

K7042次の切符今回乗車する列車は16:29発、漠河→ハルビン東のK7042次で明日の11:39にハルビン到着予定だ。席は当然ながら節約で硬座、運賃は152.5元、距離は1214km、約19時間半の乗り鉄だ。上野-札幌1214kmの北斗星とほぼ同距離になる。定刻通り16:29に列車が発車するが乗車率は2割ぐらいだ。漠河からの乗客はほとんどが寝台の硬臥を利用しているようだ。

3列シート占領乗客が少ないので3列シートを占領して寝ている乗客が多く見られる。まあ、この先は徐々に乗車率が上がり加格達奇までにはカオス度全開になるのだろう。

18:00頃、盒飯(弁当)の車内販売が始まる。値段は15元でボッタクリ。関林→ハルビンの移動の時に買った10元の盒飯と似たような内容と量なので完全にボッタクリだ。今回は車内で食べる食料を持っていないのでハルビンまでお茶だけで過ごす事になりそうだ。盒飯が5元とかに値下げされれば買うのだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
合計 3元

ハルビン到着

04:00頃に目が覚める。既に夜は明けて外は明るい。加格達奇でカオス度全開だと予想していたのだが乗車率は3割程度で3列シートを占領して寝ている乗客が多い。どうやらこの列車の利用客は少ないようだ。

04:45頃、訥河に到着し、ここで一気に乗車率が8割程度まで上がる。このままハルビンまで混雑した状態で移動のようだ。

ハルビン駅11:39頃、ハルビンに到着する。ハルビンの第一印象は蒸し暑い。

ハルビン北方国際青年旅舎

ハルビン北方国際青年旅舎駅から北西へ30分ほど歩いて、12:25頃、予約しておいた今日の宿のハルビン北方国際青年旅舎(哈尔滨北方国际青年旅舍/the north international youth hostel)に到着する。

1泊35元のエアコン無し12人ドミトリーで予約しておいたのだが、現在はないので45元の6人ドミトリーになるという。レセプションのお姉ちゃんが携帯に電話したけどつながらなかったというが、列車内だったので習慣で電源切っていたな。まあ今から他行くのも面倒だし、とりあえず2泊する。

ハルビン北方国際青年旅舎部屋は6人ドミトリーで狭いし、エアコン付いているけど電源コードがコンセントから外されているしリモコンもなく使わせないようになっている。代わりに扇風機があるけど室内は蒸し暑い。おまけに部屋には長期滞在者の野郎がいそうな気配がする。どうも、失敗した感がある。

西紅柿鶏蛋蓋飯

西紅柿鶏蛋蓋飯13:00頃、まずは昼食を食べに出かける。昨日の朝に食べた饅頭以来の食事で西紅柿鶏蛋蓋飯(9元/約180円)を食べる。トマトと卵を炒めてご飯の上に乗せている。中国の定番料理で美味い。

聖ソフィア大聖堂

聖ソフィア大聖堂14:00頃、ハルビンの一番の見所である聖ソフィア大聖堂に到着。有名観光地なので人多すぎ。

聖ソフィア大聖堂聖ソフィア大聖堂は1907年に建設が始まり1932年に完成したロシア正教の教会だ。

聖ソフィア大聖堂現在はハルビン市建築芸術館として公開されている。

入場券入場料は20元で見物するか悩む。

聖ソフィア大聖堂経験上、寺などの宗教建築が博物館になっていると、ことごとく見物後に後悔している。でも、内部の礼拝堂が気になるので、思い切って見物するが内部には礼拝堂はなかった。あるのは昔のハルビンの写真展示だけだ。

聖ソフィア大聖堂天井にシャンデリアとか昔の名残があるが、現在は教会ではなくただの博物館であった。

聖ソフィア大聖堂また、やってしまった。中国にはこんな諺がある。「不看後悔、看了更後悔」で意味は「見なければ後悔し、見ると更に後悔する」である。

冷麺

冷麺中国のボッタクリ観光地には最適の諺である。今回見事にこの諺に合致してしまった。15:00頃、雨が降ってきたのでユースホステルへ戻る。戻る途中に近くの食堂で冷麺(8元/約160円)を食べるが撫遠で食べた冷麺と比べるスープ薄いし麺にはコシがない。冷麺は専門店でないとダメだな。

ハルビンビール小麦王コンビニで冷えたハルビンビール小麦王500ml(3.5元/約70円)を買って飲みながらユースホステルへ向かうとあることに気がついた。

ハルビンの西成?

ハルビンの西成ここは撫順街という通りだが求人広告がやたらと多い。

ハルビンの西成というか、職業紹介所みたいなのが通りに集結しており農民工のおっちゃんたちも集まっている。

ハルビンの西成西成警察署の周辺みたいな所か?

夕方になり近くの理髪店で髪を切っておく。ハルビンは日本最北端の北海道稚内より北にあるが暑い!列車での移動で髪が洗えないことが頻発しそうなので今の内にさっぱりしておくが、体が洗えないと体臭で凄いことになるな。理髪代は10元(約200円)で安い。

夕飯に饅頭(0.8元/約16円)を5個購入しておく。今日は予算オーバーになってしまうが昨日食料を買っていないので・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24.5元
宿泊費 83元 予約の残金1泊45元(会員料金)×2
鉄道 29.5元 硬座 ハルビン→牡丹江
聖ソフィア大聖堂 20元
理髪 10元
合計 157元

ハルビン東駅

ハルビン東駅06:20頃、撫順街のバス停から89路のバスでハルビン東駅へ向かう。運賃は1元だ。07:10頃にハルビン東駅に到着する。切符売場で昨日予約しておいた明日の牡丹江行きの切符を受け取るが朝から行列がすごい。

07:45頃、雷雨で足止めを喰らう。ハルビンにも地下鉄が開通しているのでハルビン東駅からハルビン駅まで行こうと思ったが、こちらの自動券売機も殺人的な行列で諦める。駅前で昨日買った饅頭の残りを食べながら雨が弱まるのを待つ。

89路バス08:20頃、雨が弱くなってきたので89路のバスでハルビン駅まで移動する。
運賃は1元だ。

南崗公路客運站

南崗公路客運站09:40頃、ハルビン駅に到着する。まずは駅前にあるバスターミナルの南崗公路客運站のバス運行状況を調査する。

南崗公路客運站時刻表

南崗公路客運站時刻表駅前のバスターミナルだけあって各地へのバスがある。

南崗公路客運站時刻表

南崗公路客運站時刻表ロシアのウラジオストク(海参崴)への国際バスも1日2本運行されているようだ。

ハルビン駅・安重根義士紀念館

安重根義士紀念館10:00頃、ハルビン駅へ行くが切符を買うわけではない。安重根義士紀念館を見物するのだ。駅舎の西側にある軟席候車室と商務旅行候者庁の間に安重根義士紀念館はある。入場料無料でパスポートを提示するだけでOKだった。

安重根義士紀念館安重根はハルビン駅で伊藤博文を暗殺したことで知られている。館内は主にパネル展示でガラス越しに伊藤博文暗殺現場を見ることができる。

安重根義士紀念館見学者はいるが駅前の人の数からすると見学者は非常に少ない。

安重根義士紀念館中国人に対してはあまり宣伝していないようで、この紀念館の存在自体を駅前の中国人たちが知っているかは怪しい。

ハルビン駅・伊藤博文暗殺現場

伊藤博文暗殺現場ガラス越しに伊藤博文暗殺現場を見ることができるのは紀念館の運営上で非常に重要だと思うのだがガラスの手入れがされておらず汚い。館内はしっかり清掃されているのにガラスが汚れたままでは正直言ってがっかりである。

侵華日軍第七三一部隊遺址

338路バス10:40頃、ハルビン駅西側の路地から338路のバスに乗車して終点の手前の新疆大街で下車する。運賃は2元(乗車時1元、下車時1元の変則的な支払い方)。

343路バス343路でも行くことができる。

侵華日軍第七三一部隊遺址新疆大街を歩いて12:10頃、侵華日軍第七三一部隊遺址に到着する。

侵華日軍第七三一部隊遺址旧日本軍の七三一部隊の本部があった場所だが、改修中で閉館していた。せっかく来たのに閉館中とは・・・。歴史資料館というよりも大規模なプロパガンダ施設として利用するのだろうか?完成後はぜひとも見物しておきたいので早期の完成が待ち遠しい。

カルフールでビール

カルフール再び338路のバスに乗車してハルビン駅へ戻り、近くのカルフールへ。この頃には天気は晴れに回復する。カルフールはハルビンの重要な物資補給場所だ。近くにはウォルマートもある。

金百利黒ビール今回は金百利黒ビール500ml(2.8元/約56円)を購入する。ちなみにコカ・コーラ600ml(2.5元/約50円)、ペプシコーラ600ml(2.9元/約58円)なので、これではビールを買ってしまう。

麻辣豆腐蓋飯

麻辣豆腐蓋飯ユースホステル近くの食堂で遅めの昼食に麻辣豆腐蓋飯(8元/約160円)を食べる。夕方に12306.cnで明後日の牡丹江→東京城の切符を予約しておく。まあ、予約しなくても大丈夫そうなのだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.4元
バス 7元 路線バス
鉄道 4元 硬座 牡丹江→東京城
合計 137.5元

中国最北端・北極村

黒龍江

黒龍江07:30頃、黒龍江(アムール川)対岸のロシアを見ながら散歩する。

ロシア産ビール

華富量販08:25頃、KFCの前にやってきた。黒河のKFCは06:00から営業しており人気の店舗のようだ。KFCと同じ建物にあるスーパーマーケットの華富量販がちょうど開店したので一番乗りで入店し、ロシア産ビール500ml缶(8.6元/約172円)を購入。朝一番の客でビールなんか購入しているのでレジのお姉ちゃんの視線が痛い。

ロシアビールこのシロクマが目印のロシアビールだがラベルを見ると輸入業者が黒河の業者なので対岸から船で運び込まれているようだ。ただ値段が中国産ビールの3倍だ。ルーブルが急落しても値段は下げていないのだろう。ロシアだと一体いくらで販売されているのだろうか?09:05頃、ユースホステルをチェックアウトしてバスターミナルへ向かう。

黒河→嫩江

待合室09:30頃、バスターミナルの黒河国際公路客運站に到着。いつもの手荷物のX線検査は機械の点検中でなし。そのまま待合室で待機する。

バスチケット今日は黒河から漠河の中国最北端の村といわれる北極村へ向かうのだが、まずは黒河からバスで南西の嫩江へ行き、嫩江から鉄道で北上して漠河、漠河からバスで北極村へと移動する。予定だと明日の昼頃に北極村到着予定だ。

黒河→嫩江のバス黒河から嫩江へのバスは10:00発車、14:00頃到着、運賃は61元、約200kmの道のりを4時間かけて走る。

トウモロコシ畑09:50頃、バスへの乗車が始まり、10:00頃に乗車率8割りぐらいで出発する。嫩江までの省道道路状況は舗装はされているが揺れが多い。周辺には大豆畑、トウモロコシ畑と松や白樺の森林など自然が広がっている。天気も晴れで移動には申し分のない環境だ。

嫩江

嫩江公路客運総站13:30頃、バスターミナルの嫩江公路客運総站に到着する。バスターミナルから嫩江駅までは直線距離で約2.5km離れている。県城の中を路線バスが走っているのでバスターミナルから駅まで路線バスでも行けるのだろうが、そのまま歩いて向かう。

嫩江駅

嫩江駅バスターミナルから北東へ歩いて14:30頃、嫩江駅に到着する。切符売場で予約しておいた切符を受け取るため並ぶ。いつもの通り自動発券機には列が出来ていないというか誰もいない。英語表示できるのだからパスポート読取機能付けろよ!何のために英語メニューがあるんだよ!

窓口に10分ほど並ぶが、中国ではよくある割り込みイベントが発生する。おっちゃんが割り込んできたが窓口のおばちゃんに並ぶように説教されるが、おっちゃんは並びたくないとか舐めたことを言っているが最終的にはおばちゃんに無視される。おサルさんが消えてようやく順番が来て切符を受け取る。

待合室14:45頃、待合室へ入るが手荷物のX線検査のみで切符と身分証の確認は無し。

嫩江→漠河

6245次の切符これから乗車するのは18:11発、チチハル→古蓮の6245次で漠河まで移動する。列車は絶滅寸前のエアコン無しの非空調で席は硬座、運賃は37元、663kmの道のりを15時間19分で走る。

インスタントラーメン3時間ほどやたらとハエが飛んでいる待合室で待機となるが、その間に昼食兼夕食でインスタントラーメンを食べる。完全に中国人に同化しています。さすがにまだ白酒で酒盛りまではしていませんが・・・。

DF4D18:05頃、改札が始まりホームへ移動し列車の到着を待つ。今回の機関車は東風4型ディーゼル機関車のDF4Dだ。中国を代表するディーゼル機関車と呼んでも良いのだが、最近は和諧型との世代交代が進んでおり、このような田舎の非電化区間へ追いやられつつある。

6245次の行先票いつもの行先票を撮影して列車に乗車するが、特快や快速でなく普客の行先票なので数が少なく重要度は高めだ。

乗車バトルそして、乗車口での乗車バトルとなる。まあ、田舎なので乗車マナーの悪さはご覧の通り。

乗車バトル誰も並んでおらずおサルさんの群れが形成されている。古代中国の伝統を受け継ぐ本物の中国人であればきちんと並んで乗車するはずなので、目の前にいるのは中国人ではなく服を着たおサルさんである。

扇風機車両乗車バトルには参戦せずに空いてから乗車する。今回の車両はエアコン無しの貴重な扇風機車両だ。列車の利用客は地元民が中心でカオス度は高めでマナーはかなり悪い。ボックスシートの対面のおばちゃんは足をこちらの席の脇に投げ出しているし・・・。そのおばちゃんの息子は対照的でゴミをちゃんとゴミ箱に捨てに行っている。マナー劣悪の中国で息子は中国人の鏡で将来有望だ。きっと孔子や孟子も期待しているであろう。

車窓漠河には明日09:55到着予定だ。嫩江から加格達奇までは大豆畑が広がる土田舎区間でチャイナユニコムの3Gの電波が届かなかったり、データ通信ができない区間がほとんどであった。土田舎でもチャイナモバイルの方はおそらく大丈夫?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.6元
合計 8.6元

中国最北端駅・漠河

03:00頃、夜が明け始める。今日の日の出は03:41だ。昨日の加格達奇から乗車率が下がり5割ぐらいになり3列シートを占領したり、通路の足を投げ出したりして寝ている乗客がいる。

04:30頃、塔河に到着し乗客の多くが下車して乗車率は3割ぐらいになる。外の景色は畑は見えなくなり森林と民家が見えるぐらいだ。

漠河駅09:58頃、漠河に到着する。ここが中国最北端駅なのだが記念碑とかは特に存在せず。列車の到着にあわせて北極村へのバスが待機していると予想していたが、駅の出口でユースホステルの札を持った兄ちゃんがいたので声をかけたら「バスあっち!」と指さして教えてくれる。

漠河→北極村

北極村行きバス予想通りバスが待機しており乗車する。バスには観光客から地元民まで乗車して乗車率は8割ぐらいだ。10:10頃、出発して北極村までの運賃は25元、所要時間は約1時間だ。ちなみに駅前からは県中心部の県城へ行く路線バスもあった。

北極村

北極村入場券売場バスは漠北公路を爆走して、11:20頃、北極村の入口に到着し武警の身分証確認がある。観光地といえどもロシアと国境を接する辺境の村なので一応警備しているのだろう。村の入口でチケット購入。

北極村入場券入村料は60元、ロンリープラネット東北を読んで知ってはいたが高い。

中国最北客運站バスが村に入り終点の客運站の看板は「中国最北客運站」とある。

北極村ユースホステルその隣にユースホステルの漠河北極村53度半国際青年旅舎(漠河北极村53度半国际青年旅舍/MoHe arctic village 53 .5° international youth hostel)がある。バスの到着にあわせてユースホステルのお姉ちゃんたちが客引きを始める。おそらく中国で最も客引きに熱心なユースホステルだ。自分は初めからここに宿泊することに決めていたので、そのままユースホステルに1泊する。というか、ここ以外はボロい民宿か金持ち用高級ホテルしかなさそうなので、ユースホステルが一番ちょうどよい。

10人ドミトリー部屋は10人ドミトリーで25元(会員料金)だ。

漠河へのチケット北極村は1泊で十分そうな雰囲気なので、レセプションで明日の漠河行きのバスを予約しておく。運賃は25元だ。隣が客運站なのだが看板出ているだけで内部は倉庫状態でユースホステルがバスのチケット売場を兼ねている。

北極村時刻表時刻表を確認すると北極村→漠河は06:50、11:30、14:00、漠河→北極村はバスターミナルを08:10、09:10、15:10、漠河駅を09:50、15:50に出発する。漠河へ戻る手段を確保したので漠河→ハルビンの切符も12306.cnで予約しておく。

木道明日の準備は一通り完了したので昼頃に中国最北端へ向かう。

リス木道を歩いていくとリスに遭遇する。

リスあまり人には遭遇していないようで意外と近くにも寄れる。

中国最北端

中国最北端石碑13:30頃、中国最北端の石碑に到着するが人多い。痰吐きのおサルさんもいるが・・・。

モニュメント他にもモニュメントもあったりする。北緯53度29分52秒58ということだ。

モニュメントそして、地元のおばちゃんが双眼鏡を置いて1回3元で黒龍江(アムール川)対岸のロシアを見せている。結構観光客が見ているのでボロ儲けの気配が・・・。

国境の石碑ただし、本当の中国最北端の村は北極村の東にある北紅村になる。確かにグーグルマップでも北紅村が北になる。北紅村への交通手段はボリタクで行くしかなく、ロンリープラネット東北によれば700元必要なようだ。まあ、人数集めればもっと安くなるのだろうが・・・。

対岸にロシアの監視塔が見える人多くてやかましいので静かな黒龍江沿いを散歩する。対岸のロシアは監視塔が見えるが人は全く見られない。国境警備で兵士が常駐しているだけで住民は住んでいないのか?

黒龍江(対岸はロシア)黒龍江沿いを歩いていると放射能観測所を見つける。

観測点何故こんな所で放射能を観測するのだ?鴨緑江沿いなら北の核実験を警戒というので分かるのだが、これはロシアを警戒しているということか?

バブルの北極村北極村は最北の村として売りだしているが、ここにも不動産バブルの波が押し寄せているようで工事中の建物やクレーンをいくつも見かける。のどかな最果ての村をイメージして行ったら観光開発真っ最中の村であった。

中国最北の郵便局と郵便ポスト最北の村ということなので最北の客運站、最北の郵便局など最北を冠した建物がやたらと多い。

麻辣豆腐夕飯は近くの食堂で麻辣豆腐(10元/約200円)とご飯(3元/約60円)を食べる。ご飯が観光地価格で高い。

夜は黒河で買ったロシア産ビールを飲むが、そのままだとぬるいビールなので水道水で冷やす。北極村の水道水は夏でも滅茶苦茶冷たい。どれぐらい冷たいかというと歯を磨くと歯がしみるほど冷たいのだ。なので、鍋や水筒を洗いながらビールを冷やす。5分もするとビールがキンキンに冷えて飲み頃になる。ビール飲みながら明後日のハルビンでのユースホステルを予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 25元 会員料金
宿泊費 7元 予約金:ハルビン北方国際青年旅舎
鉄道 152.5元 漠河→ハルビン
バス 25元 漠河→北極村
バス 25元 北極村→漠河
北極村 60元
合計 297.5元

ロシア国境・黒河

黒河国際公路客運站

06:00頃に起床してバスターミナルへ向かう。今日の天気は朝から快晴、日の出は03:34、日の入りは19:36だ。近くに4路のバス停「華富商場」があるのだがバスは07:00からの運行だ。

黒河国際公路客運站06:50頃、バスターミナルの黒河国際公路客運站に到着。

黒河国際公路客運站運賃時刻表バスの時刻表を確認するが愛輝行きのバスが午後に2本しかない。午前中は早朝06:30に1本あるようだが既に出てしまっている。愛輝行きは明日かな?

黒河国際公路客運站運賃時刻表ほかに方法はないか考えてみて、遜克(逊克)行きのバスが愛輝を通りそうなので、それを捕まえて確認するしかなさそうだ。

黒河国際公路客運站運賃時刻表09:20頃、遜克行きのバスが来たがダメであった。仕方ないので明日早朝の愛輝行きのチケットを購入する。黒河のバスターミナルは営業時間が05:30-16:30で早く始まり早く閉まるの要注意だ。上海などとは少々勝手が違う。

大碗湯麺

大碗湯麺09:30頃、朝食に大碗湯麺(6元/約120円)を食べる。野菜ラーメンと言ったところかな。量は多くあっさり味だ。

黒龍江(アムール川)

黒龍江(アムール川)駅前の鉄路街から郵政路を通り、10:00頃、黒龍江公園に到着。

ブラゴヴェシチェンスク街の中心部近くに黒龍江(アムール川)が流れており対岸にロシアのアムール州の州都であるブラゴヴェシチェンスクが見える。

旅俄華僑紀念館

旅俄華僑紀念館10:30頃、黒龍江公園の近くにある旅俄華僑紀念館を見物する。入場料は無料だがパスポート必須だ。

旅俄華僑紀念館内部は撮影禁止で旅俄華僑紀念館は清朝末期にロシアへ渡った華僑やソ連への留学生たちの歴史資料館である。中ロ友好が全面に押し出された内容で中ソ対立時代の「ソ連修正主義者」みたいなのは一切ない。あるのは中ロ友好の内容である。

黒河博物館11:40頃、黒河博物館を訪れるが改装中で閉館していた。この時間になると北緯50度以北の黒河でも暑い。天気予報によれば今日の最高気温は27度、最低気温は13度、夏日であるが東京よりは涼しいだろう。

大黒河島と黒河口岸

中俄自由貿易城12:10頃、黒龍江の中洲になる大黒河島に到着。島には大黒河国際商貿城と中俄自由貿易城がありロシア製品や中国製品があふれておりロシア人たちが買い物をしている。

大観覧車そして、この大黒河島には遊園地まであり大観覧車がある。大観覧車は街の中心近くの黒龍江公園からも見えるので目印になる。

黒河口岸さらに遊園地の隣にイミグレーションの黒河口岸がありフェリーで対岸のロシア・アムール州の州都ブラゴヴェシチェンスクへ渡れる。イミグレーション内部には売店や両替所があるので特に困ることはないだろう。

フェリーの運賃フェリーの運賃は片道96元、往復138元だ。

フェリー時刻表このフェリーは1日5往復で、08:00、09:00、11:00、13:30、15:00に黒河を出発する。ロシア側ブラゴヴェシチェンスクまでは15分のようだ。日本のパスポートだとロシアのビザが必要なのでビザのない自分は対岸へは渡れない。ビザを持っていればフェリーでロシアへ入国できる。

1路バス12:30頃、中俄自由貿易城の駐車場に1路のバスが停車していたので乗車して大黒河島から黒河市内へ戻る。運賃は1元だ。

1路バス路線図これが1路のバス路線図。路線図を参考にするとケンタッキーフライドチキンのある市中心街は華富商城(华富商城)と郵政局(邮政局)の辺になる。

12:50頃、黒河市内の華富商城(华富商城)で下車する。実は市中心部には地下商業街があり、それほど人口は多くはなさそうなのだが箱物はものすごく整っている。日本なら明らかに過剰投資で廃墟と化すのだが黒河は幸いテナントと客が入っている。

黒河の街バス停の華富商城(华富商城)からKFCまでは徒歩1分ほどで、KFCの東100mほどの所にユースホステルがある。KFC周辺は辺境でも結構賑わっているが、何故かKFCの前には武警の車両が停車している。黒河は武警が警備するほど治安が悪いのか?それとも国境の町だからか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.8元
バス 7.7元 黒河→愛輝
バス 1元 路線バス
日用品 3.5元
合計 31元

黒河→愛輝

黒河→愛輝のチケット06:05頃、バスターミナルの黒河国際客運站にやってきた。今日は愛輝まで足を延ばしてみる。バスチケットは混雑を避けて昨日のうちに購入してあるので時間まで待つだけだ。運賃は7.7元で、06:30にバスが出発する。

バス愛輝までは1時間ほどだ。愛崗(爱岗)行きのバスに乗車して愛輝へ向かう。出発時は空席があったが市内で客を乗せて満席になる。

アムール川07:25頃、愛輝に到着する。ほとんど村に近い小さな町の南に璦琿歴史陳列館がある。バスは町の中心部と歴史陳列館の前を通る。この璦琿歴史陳列館を見学すると中国のロシアに対する本心が分かる。歴史陳列館は09:10開館なので近くの黒龍江(アムール川)で対岸のロシアを眺め町を歩いてみる。

人民公社ここは人民公社の跡地のようで、それ以前はロシアとの貿易のために税関が設置されていたようだ。

反ファシスト紀念館反ファシスト紀念館まであります。

璦琿歴史陳列館

璦琿歴史陳列館09:00に入場券の配布が始まりパスポートを提示して受け取る。09:10になり開館するが辺境の博物館なのに見学者が多い。意外と人気の観光地のようだ。

璦琿歴史陳列館ここ愛輝は旧称を璦琿と呼び、1858年に清朝とロシアの間で結ばれたアイグン条約(璦琿条約)の締結地で、この条約で黒龍江(アムール川)左岸がロシア領になった。

展示内容はロシアのコサック兵の侵略でアムール川左岸を奪われたという内容で中国語、英語、ロシア語で解説されており、人形で当時の光景を再現したりして、かなりの労力と予算を投入している。でも、都合が悪いのか内部は撮影禁止だが観光客は気にせず撮影している。そして、警備員がキレ気味・・・。

璦琿新城遺址昨日の黒河市内の旅俄華僑紀念館の中ロ友好とは真逆でいかにロシアが悪いかを訴えている。まあ、当時は列強の領土拡大が行われておりロシアが侵略というのはわからなくもないが、ロシアの主張は一切ないので中立的な内容ではない。ロシア側の主張も聞いとかないと・・・。まあ、プロパガンダとしては十分な効果が期待できるだろう。

黒龍江(対岸はロシア)09:40頃、陳列館を出て省道311号に出て黒河行きのバスが通るのを待つ。待っていると09:20発の黒河から遜克(逊克)へのバスが通過していった。遜克から黒河行きのバスが10:00に発車しているだろうから、そのうち通るだろう。

12:10頃、遜克→黒河のバスが来たので両手を振るが無視され過ぎ去った。こうなると次は14:00ぐらいのバスだろうか?このまま待っていても意味がないので黒龍江と対岸のロシアを眺めながら時間をつぶす。

携帯電波状況目の前がロシアなのでロシアの携帯の電波も届いている。おそらく黒龍江沿いは中国とロシアの両方の携帯電話が利用可能であろう。

寝過ごす

そして、やらかしてしまった。ついうたた寝してしまい時刻はちょうど14:00だ。やばい!急いで通りへ行くが来たのは黒河からのバスで黒河へ戻るバスは待ってもこない。すでにバスは行ってしまったようだ。

そうすると1時間後のバスに確実に乗車しないといけないので通りに張り付いて待つことにする。すると問題が発生する。自家用車で来る中国人観光客にやたらと「紀念館どこ?」「古城はどう行くの?」と聞かれるのだ。普通は地元民に道は尋ねるべきだが、よそ者が通りに立っているので黒河へ戻るバス待ちの観光客だと分かって道を聞くようだ。

15:05頃、黒河へ戻るバスがやってきた。ようやくバスに乗車して、16:00頃、黒河国際客運站に近くで下車する。運賃は8元だ。黒河国際客運站で明日の嫩江行きのチケットを購入しておく。運賃は61元で10:00発車だ。出発の準備を整えたので近くの食堂で大碗湯麺(6元/約120円)を食べる。

ユースホステルへ戻り老板娘に延泊のお願いをして宿泊費35元を支払う。夕飯は北の辺境にもあったイスラム食堂で蛋炒飯(9元/約180円)を食べる。食後はKFCが入っている華富商場のスーパーマーケット華富量販で缶ビール500ml(2.9元/約58円)を購入するが、ロシアのビールも取り扱っており気になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.9元
宿泊費 35元
バス 61元 黒河→嫩江
バス 8元 愛輝→黒河
合計 151.9元

ロシア国境を乗り鉄・撫遠→黒河

出発準備

10:00頃、撫遠の中心街にあるスーパーマーケットでインスタントラーメンを購入して黒河行きの準備を整える。辺境地域でも棚には商品が溢れ品揃えは思ったよりもよい。
値段はペプシ600mlで3元とか微妙に高いのもあるが、康師傅のインスタントラーメン5袋セットが12.5元で田舎では一般的な価格だ。そして、北の辺境でもバナナが500gで2.99元で売られていた。

11:20頃、ユースホステルをチェックアウトして徒歩でバスターミナルへ。小雨が降る中で11:45頃、撫遠国際客運站に到着。撫遠駅へのバスは12:30出発なので、それまでは待機となる。バスターミナルは新しく町の規模からするとかなり大きい。国境の町として今後の発展を見込んで建設したのだろうが現状はバスの本数は少なく利用客も少ない。それにロシアとは陸路ではつながっていない。過剰投資にならなければよいが・・・。

バス12:10頃、バスに乗車して発車を待つ。席はすぐに埋まり利用客が結構多い。

撫遠駅

撫遠駅12:30にバスが発車して12:50頃、撫遠駅に到着。まずは切符売場へ行き予約していた切符を受け取るが並ぶ習慣のないおサルさんたちの割り込みがある。ロシアが近くても正真正銘の中国である。古代中国とは別物であるが・・・。

X線検査機切符を受け取り待合室へ行くがいつもの通り切符と身分証確認、手荷物のX線検査がある。

待合室待合室には売店がありここで食糧の補給ができる。撫遠駅は新しく無駄にでかい駅舎なのだが、雨漏りが2カ所もある。そして、トイレはすでに中国らしく掃除されておらず、何故か破壊されている部分もある。まだ、2012年の開業から約3年なのにどういうことだ?施工やメンテナンスはチャイナクオリティでボロが出てきているようだ。お得意のオカラ工程で建設したのか?

撫遠→綏化

K7066次の切符今日乗車する列車は13:58発、撫遠→ハルビン東のK7066次だ。途中の綏化で黒河行きの列車に乗り換える。席は硬座で綏化までの運賃は112元、距離845km、14時間52分の乗り鉄だ。

行先票改札が始まり列車に乗車するが車両がかなり古く傷んでおり廃車寸前の車両のようだ。硬座の乗客は少ないようで自分の乗車しいている車両は乗客は自分を含めて5人だ。おそらく前進鎮を過ぎると混雑してくるのだろう。どうも撫遠からは座席の硬座より寝台の硬臥のほうが乗客が多いようだ。

列車内定刻通り13:58に列車が発車してハルビン東へと走る。乗り換え駅の綏化には、明日の早朝04:50到着予定だ。そして、空いている今のうちにインスタントラーメンを食べておく。混雑してくるとカオス度が高くなりインスタントラーメンが食べられなくなる。

列車内イベント発生

予想通り前進鎮を過ぎると徐々に混雑して、23:00頃にジャムス(佳木斯)到着。そして、近くのガキがあの言葉を連呼し始める。「ニャオニャオ」だ。猫の鳴き声を真似ているのではない。「尿尿」で小便だ!

このパターンだと通路に放尿の確率が高い。母ザルがガキのズボンをおろし、ガキを抱えてトイレへ向かった。今回は床への放尿が回避された。しかし、ガキはチンコ丸出しで列車内を移動、いやチンコ付いてなかったな。アメリカでやったら児童虐待で逮捕されそうな気がするが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 5元 撫遠国際客運站→撫遠駅
合計 20元

綏化で乗り換え

03:00頃、夜が明け始める。すでに列車内は朝食のカップ麺を食べている乗客が多い。そして、目の前のおサルさんがゲップを連発する。しかも、1度や2度ではなく複数回もだ。なかなかレベルの高い客層だ。

綏化駅04:50頃、綏化に到着し下車する。下車する乗客が多く発車時刻を過ぎて駅の電光掲示板には次の列車が表示されている。切符売場へ行き12306.cnで予約した黒河行きの切符を受け取らなければならないが早朝でもすでに混雑している。珍しく自動発券機にも列ができておりフル稼働中だ。

こちらは窓口に並び順番を待つが、どうもおサルさんが多く割り込みが多い。おサルさんたちは切符を買おうとするが飼育係のおばちゃん、いや、窓口のおばちゃんに並んで購入するように言われ相手にされない。

15分ほど並んで切符を受け取り出口へ向かおうとするが割り込みのおサルさんたちが逆走してきて通路が塞がれ窓口が滞留する。窓口のおばちゃんが説教して追い払うが何が問題か理解しているのかは不明だ。このおサルさんたちは中国人なのだろうか?古代中国人は礼節とかを重んじていたが、現代中国人は・・・。文明は発展するはずだが中国は退化しているように思えてしまうのは自分だけか?

続いて切符と身分証確認、手荷物のX線検査を受けて待合室へ行くが、駅員はパスポートの中身を確認せず。これでは実名制の意味がない。

綏化→黒河

4031次の切符待合室へ入ったが、これから約4時間半待機して09:49発の4031次、ハルビン東→黒河に乗車する。席は硬座、運賃は44元、距離511km、約10時間の乗り鉄だ。

待合室は混雑はしているが座る場所は十分あるので問題はないと思ったが問題有りであった。ハエがやたらと多い。日本では考えられないハエの多さだ。どうやったら、これほどハエの大量発生が起こるのだ?ハエが飛び交う中で改札が始まるのを待つ。

改札口08:30頃、改札口の先頭を陣取っておくがおサルさんの痰吐きや唾吐きが多い。唐代には高度な文明を誇っていた中国であるが、現在は目の前で起こっている水準にまで低下してしまっている。孔子、孟子、杜甫、李白などの偉大な先人たちが築いてきた中国がおサルさんにより破壊されている。

改札口列が出来始めて列車の到着を待つが、ババア3人組が堂々と割り込んできたので後ろへ並ばせる。といっても、ババアたちは一番後ろではなくすぐ後ろに並んだだけであった。というか割り込み直したという表現が適切か?さすがにこれには呆れてしまうというか、これと似たような割り込みは以前にも遭遇したような・・・。ある意味で期待を裏切らないのが中国だ。

行先票09:45頃、改札が始まり乗車する。荷物置き場を確保して黒河まで約10時間の乗り鉄だ。

貴重なエアコン無し扇風機車両

扇風機車両09:49に定刻通り列車が発車する。今回は絶滅寸前の貴重な窓が開けられる扇風機車両だ。乗車率はほぼ100%だが荷物棚には少し空きがある。

昼頃になるとカップ麺を食べる光景が見られるが、お約束の展開で窓から容器を投げ捨てる光景が見られる。孔子や孟子たちは草場の陰で泣いているだろうが今日も中国は平常運転のようだ。古代中国の面影は一片のかけらもなく、ある意味でサルの惑星だろう。

畑途中の北安までは混雑していたが、北安から北は乗客が少ない。外はトウモロコシ畑や大豆畑が広がり徐々に森林地帯へ入っていく。

ロシア国境・黒河

黒河駅19:55にロシア国境の町・黒河に到着する。駅前にはボリタクと宿の客引きが多数待機している。駅前に宿が多数あるので特に予約しなくても客引きのおばちゃんに連れて行ってもらうのでも良いだろう。

今日の宿はeLongで予約しておいたおそらく黒河唯一のユースホステルの黒河緑竹青年旅舎だ。駅からは離れており黒河の中心街にあるので、とりあえず徒歩で向かう。

黒河駅を出たら左へ曲がりバスターミナルを通りすぎて大通りをひたすら歩く。昼間の到着なら駅前から4路のバスで市内へ楽に移動できるのだが、すでに路線バスの運行は終わっているので徒歩で行くしか無いのだが、2008年に訪れた時と比べると全く別の街に変わっていた。

まずは路線バスがある。そして、駅前から市中心部まで大通りが出来ている。自分の記憶では駅前から市中心部まではカオス度高めの路地なのだが、凄い変わり様だ。

舒美減肥中心20:25頃、市中心部のケンタッキーがある定交差点で右に曲がり目印の「舒美減肥中心」の看板を見つける。

黒河緑竹青年旅舎

黒河緑竹青年旅舎近くに小さく黒河緑竹青年旅舎の看板があったので中へ入り看板をたどりアパートの2Fへ。20:30頃、黒河緑竹青年旅舎に到着する。登記はオンラインではなく台帳への記帳だ。

黒河緑竹青年旅舎部屋は6人ドミトリーで1泊35元だ。アパートの1室をゲストハウスにしているようなのでドミトリーは少し狭めだが掃除はちゃんとしてある。欠点はトイレ・シャワー・洗面台が1室にまとまっているので朝晩の混雑する時間帯に要注意だ。ここが別々になっていると助かるのだが・・・。

黒河21:00頃、夜食を食べに出かける。黒河の中心街には夜市をやっておりロシア人もいたりして賑わっている。

冷麺とか

冷麺近くの食堂で冷麺(8元/約160円)と麻辣豆腐蓋飯(9元/約180円)を食べる。食後はスーパーマーケットでビールでも買おうと思ったら、黒河は21:00ぐらいで店や夜市の屋台が閉まり始めている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
宿泊費 70元 1泊35元×2
合計 87元

中国ロシア国境・大ウスリー島ツアー

ロシア国境の大ウスリー島へ

撫遠の日の出の時刻は03:12で滅茶苦茶早い。夏至の時は03:00が日の出の時刻で日本ではあり得ない時間だ。07:00頃、大ウスリー島(黑瞎子岛)ツアーへの準備をしていると老板娘が朝食一緒に食べようときたので老板たちと一緒に朝食を頂く。08:00頃、ユースホステルを出てバスターミナルへ向かう。

大ウスリー島ツアー

撫遠国際客運站08:15頃、撫遠国際客運站に到着。大ウスリー島行きのバスに乗車するが昨日申し込み時に受け取ったレシートを運ちゃんに見せたらチケットに交換してということで窓口に案内されるが、ちょうど昨日の申し込み時のおっちゃんがチケットの交換に追いかけてきてすぐに交換完了。ちなみにツアー代金は50元だ。

バス08:25頃、バスが発車する。大型バスに乗客は12人だが途中で団体さんを乗せてほぼ満席だ。空席が少しあるので当日でも朝早く行けば当日の申し込みも大丈夫そうな雰囲気だ。大ウスリー島までは約40kmの道のりだ。

バスチケット途中で天気が曇りから雨に変わる。涼しくても雨が降っていては困る。大ウスリー島に到着するまでに雨は止むだろうか?

参考:大ウスリー島(ロシア側)はこんな所

撫遠駅

撫遠駅08:40頃、撫遠駅に到着する。どうやら列車の到着待ちのようだ。08:50頃、県城の撫遠国際客運站→撫遠駅のバスも到着し列車の乗客は切符売場や待合室へ消えていく。

09:00頃、ハルビンからの列車が到着して乗客たちが客運站行きのバスやボリタクに乗車していく。そして、この大ウスリー島行きのバスにも乗車してくる。撫遠駅周辺は駐車場があるだけで売店や招待所とかは一切ないので速やかにバスに乗車しないと13:00ぐらいまでバスがなくボリタクだけになる。県城行きの客が多くて臨時バスがあれば別だが・・・。

09:10頃、バスが撫遠駅を出発して大ウスリー島へ向かう。この頃には雨が止み天気は曇りになる。今日のツアー客は全部で32人になった。

烏蘇鎮

ウスリー島ツアー客09:45頃、烏蘇鎮の遊覧船の船着き場に到着する。

観光フェリーここからは遊覧船で大ウスリー島を見物する事ができる。遊覧船は50元だが、どうもいまいち興味がわかないので遊覧船はパスして約30分待つ。

対岸はロシアお金持ちの中国人観光客たちを乗せて遊覧船が出航していき自分は船着き場から対岸のロシアを眺めながら待つ。

烏蘇鎮の石碑10:30頃、遊覧船が戻ってきて次の観光地の東方第一哨へ向かうが途中に烏蘇鎮の石碑があり記念撮影が始まる。

東方第一哨

東方第一哨そして、すぐ近くには東方第一哨があった。船着場から川沿いに徒歩で100-200mの距離であった。これなら待っている間に散歩していれば見つけて先に見物できたな。

東方第一哨は名前の通り最東端の哨戒所らしい。兵士が常駐はしているが特に警備しているという様子はなく観光客が自由に見物している。ここは観光用に存在しているだけで哨戒所としては機能しておらず兵士用の宿舎に思える。この様子から軍事上の本当の最東端の哨戒所は別の場所にあるような気がしてきた。10:45頃、バスに戻る。

太陽広場

太陽広場10:50頃、バスが出発して次の太陽広場へ向かう。10:55頃、太陽広場に到着する。30分の自由行動となり中国人観光客は巨大モニュメントで記念撮影。

大ウスリー島の教会

ロシア正教の教会初めは太陽広場の位置が分からなかったのだが対岸に教会があるのを見つける。ニュースで見たことのある大ウスリー島のロシア正教の教会だ。すぐ近くにはロシアと中国の哨戒所があり国境だということが分かる。

ロシア黒龍江(アムール川)の対岸にはロシアの民家や国旗が見えてロシア領だということも実感できる。

国境の石碑太陽広場には国境の石碑があり国境線沿いに位置しているということが分かる。11:20頃、土産物屋にあるトイレで用足しをしてバスへ戻る。

黒瞎子島湿地公園

11:30頃、バスが出発する。次は大ウスリー島(黑瞎子岛)へ向かう。11:40頃、烏蘇大橋を渡り大ウスリー島へ入る。大ウスリー島は中国語では黒瞎子島と表記している。黒瞎子は熊を意味しており熊が住んでいるので黒瞎子島と呼ばれている。面積は約327平方kmあり香港の約3分の1、マカオの約12倍の広さがあり西半分が中国領となっている。

黒瞎子島湿地公園11:50頃、黒瞎子島湿地公園に到着。入口ではマスコットだろうか?黒熊の像がお出迎えだ。

黒瞎子島湿地公園30分の自由行動となるが虫が多い。藪蚊やブヨの類だと思うがやたらと多い。

黒瞎子島湿地公園撫遠の県城でも藪蚊とかが多かったのだが、この辺りはもの凄い多さだ。とりあえず、湿地公園を少し散歩して終わりにする。

ロシア側の哨戒所跡公園の入口にはロシア側の哨戒所跡があり建物が残されている。立入禁止になっており外から見物する。中国とロシアの関係が悪化するとロシアの侵略行為の証拠とか言って愛国主義基地になりそうな気がするのは自分だけだろうか?

大ウスリー島の中国ロシア国境

国境のフェンス12:20頃、バスが出発。次は島の中間地点にある中露国境の石碑へ向かう。12:35頃、中露国境の石碑に到着するが目の前に有刺鉄線のフェンスが見える。

国境の石碑そして、フェンスの向こう側の草地に中国側の国境の石碑が見える。フェンスの向こう側はロシアとの緩衝地帯になっているようで観光客は入れず遠くからフェンス越しに石碑を眺めるだけであった。

辺防巡邏路近くには辺防巡邏路の石碑があり、此処から先は国境警備用の道になっているようだ。

国境警備用の道石碑から先の道は未舗装の巡回用の道があったが不用意に歩くのは危険なので眺めるだけにする。

国境のフェンス10分程度の短時間の滞在であったが国境地帯だけあって兵士が見えなくてもフェンスとかの周囲の状況を見るだけで緊張感がある。

東極宝塔

東極宝塔12:45頃、バスが出発する。3分ほどで東極宝塔に到着するが営業してらず外から眺めるだけだ。ガイドのおばちゃんは中に入ると罰金200元なので柵を越えないようにと注意を促す。で、自家用車で来ている観光客は柵を越えて記念撮影中だ。

この国境地帯に中華式の巨大な塔が建てられている。こんな辺境にこんな巨大建造物・・・。何かロシアへ対して政治的意図があるのか?

12:50頃、バスが出発する。これで観光地は全て廻り撫遠の県城へ戻る。夕方の列車に乗車する乗客がおり途中13:30頃、撫遠駅に立ち寄る。これだったらユースホステルをチェックアウトしてツアーに参加してもよかったな。列車で朝到着した客の中に、そのままバスに荷物を預けたままでツアーに参加して駅で降りた客がいたので撫遠に宿泊せずにハルビンやジャムスへ戻ることも可能だ。

14:00頃、バスターミナルの手前で下車する客がいたので一緒に下車してツアーは終了。
終日ツアーだと思っていたが半日で終了した。

撫遠にもある路線バス

1路バスちょうどバス停の前で降りたので撮影しておく。撫遠にも路線バスが走っているのだ。ユースホステルへ戻り明日の撫遠→綏化と明後日の綏化→黒河の切符を12306.cnで予約しておく。

夕飯は冷麺

冷麺夕飯は冷麺屋で冷麺(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.9元
鉄道 112元 硬座 撫遠→綏化
鉄道 44元 硬座 綏化→黒河
合計 166.9元

鉄道で洛陽・関林から中国最東端駅・ロシア国境の撫遠へ

ハルビン行き準備

ビールと包子今日は洛陽から鉄道でハルビンへ向かう。09:00頃、スーパーマーケットの丹尼斯(Dennis)で食料と缶ビールを購入。近くの包子屋で1個0.5元の包子を10個購入して朝食兼昼食に食べる。で、包子を食べながら缶のコカコーラより安い公爵ビール330ml(1.4元/約28円)を飲む。朝から冷えたビールなんか飲んでダメ人間全開である。

関林駅

昼前にユースホステルをチェックアウトして青年宮のバス停から53路のバスに乗車し、龍門大道太康路口で下車して100-200mほど離れた太康路龍門大道口東のバス停から96路のバスに乗車して終点の関林駅へ向かう。運賃はそれぞれ1元の合計2元だ。

関林駅12:50頃、関林駅に到着。切符を受け取ろうと切符売場へ行くが窓口が閉まっており午後は14:30からの販売開始になっている。関林駅は列車の本数が少なく利用客が少ないので切符の販売時間が短く午前は07:20ー10:30、午後は14:30ー16:30で、その他の時間は発車30分前からの販売になっている。まあ、基本は洛陽駅を利用するから存在自体があまり知られていない関林駅はこのような状況なのだろう。

外人使用不可発券機でも、発券機は稼働しているのでネットで予約していれば受け取りは可能だ。ただし、二代身分証がないと使えないので外人には意味がない。英語での表示があるのにパスポート読み取り機能がなく外人が使えないというのはどういうことだ?ある意味でチャイナクオリティを代表している。

関林→ハルビン

14:30になり窓口が開くが最初は混んでいるので少し待ってから並ぶ。そして、今日のハルビン行きの切符を買おうとしたおっちゃんは窓口のおばちゃんの「只有站票(立ち席しかない)」の言葉を聞くと買わずに立ち去った。さすがに中国人のおっちゃんでも約30時間、2277kmを立ち席で移動というのはできないらしい。

関林→ハルビンの切符15:00頃、ようやく切符を受け取る。利用客のほとんどいない駅だが手荷物検査はしっかりやっているが、切符と身分証の確認はやっていなかった。実名制の意味なし・・・。

K1064次の行先票これから乗車する列車は、重慶北→ハルビンのK1064次で、関林16:03発、ハルビン翌日22:28着、関林→ハルビンの2277kmを30時間25分で移動、運賃は硬座で251元だ。上野-札幌1214kmの北斗星より長距離で、ある意味で難易度は高い。15:55頃、改札が始まり列車が入線してきた。乗客が少ないので乗車バトルは発生せずにホームへ移動し乗車する。

ハルビンまでカオス度高し

列車内16:03に定刻通り列車が発車する。列車内は連結部に無座の客が溢れておりカオス度が高いのと荷物棚の状況からして農民工が多い。これではハルビンまで無座というのは自殺行為だろう。関林駅でおっちゃんがハルビンまでの無座切符を購入しなかったのも納得だ。

カオス度が高いのでハルビンまで色々とイベントが発生しそうであるが遅延せずに無事到着してほしいが、このカオス度の高さですでにイベント発生ともいえるけど・・・。斜め向かいの席には肥料袋が置かれているし、持ち主のおばちゃんはこちらの席に足投げ出していたし・・・。

16:10頃、お茶のお湯を補給に給湯機へ向かうが、その道のりが遠い。同じ車両なのに通路に農民工のおっちゃんが寝ていたり、豚のおばちゃんが通路を塞いでいたり、あとはお約束の通路に足を投げ出すとかで車内の移動が大変だ。GoProとかで撮影するとかなりカオス度が伝わるのだがあいにくそのような高級な装備は持ち合わせていない。おそらく某政府はこういった光景は外国人には見られたくないのだろうが、日本では味わえないカオス度を楽しみたいという場合は最高の観光資源だろう。

おばちゃんの足が邪魔

足おばちゃんの足が邪魔や!何でこちらの席にわざわざ足を投げ出すんだ?足投げ出さないでよ。今日も中国は平常運転だが、残念なことに孔子の教えは消えていた。

ハルビンまでサバイバル列車

19:00頃、車内検札で乗務員たちが横柄な態度で乗客の切符を確認していく。日本で同じ態度で車内検札したら苦情殺到であろう。

自分の座っている席は3列席の真ん中で一番居心地の悪い席なのだが、なぜ一番居心地が悪いのかというと両脇をおサルさんが座った場合うっとうしいのとやかましいからだ。さらにこの3列席は混雑時に通路側の席におサルさんが2匹座って更に狭くなるからだ。今回は正に通路側の席におサルさん夫婦が座っており非常に狭いのと暑苦しい。通路側の席を2人で座るのは別に構わないのだが、こちらの席にはみ出て座るのは勘弁してほしい。

それとはみ出て密着するのはやめてくれ!暑苦しいのとおっさんに密着されるという精神的打撃が大きい。すでに対面のババアの足が投げ出されてこちらの席は狭くなっているのに、さらに密着されるのは拷問だ。今回の列車は距離、所要時間、車内環境の三拍子揃ったサバイバル列車だ。無事にハルビンに到着することは不可能だが、倒れずに到着できるか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.2元
バス 2元 路線バス
合計 19.2元

天津

早朝の列車内04:30頃に目が覚める。すでに夜が明けて外は明るいが列車内はマナーなど存在しないカオス度全開の世界で乗客の多くが疲れて燃え尽きている。通路はゴミ溜めで環境は劣悪だ。でも、朝から元気な乗客もいます。

06:00頃、天津駅に到着する。乗客の多くが下車してカオス度が低下する。でも、農民工のおっちゃんたちが乗車してきてカオス度が再上昇。天津出発後は朝食の時間帯になり給湯機前にはカップ麺を持ったおっちゃんたちが集まっている。列車内の各所ではカップ麺をすする音が鳴り響く。そして、通路では乗務員がホウキで床にポイ捨てされた空き缶やペットボトルなどを片づけている。

07:00頃、乗務員たちが横柄な態度で車内検札を始める。台湾、タイ、ベトナムと比較すると乗務員の勤務態度は劣悪だ。隣の窓際の席に座っているおサルさんが朝食のカップ麺を食べているのだが、食後にタバコを吸い始めた。デッキ以外は禁煙なのだがおサルさんには関係ないらしい。なかなかレベルの高い列車だ。

11:00頃、ウンコがしたくなったのでトイレへ行くが扉を開けると爺さんが脱糞中であった。爺さん慌てて扉を閉めるが鍵を掛けるという事は知らないようだ。恐ろしい光景を見せられてしまった。

13:00頃になると昼食にカップ麺を食べたおっちゃんたちがトランプを始めるがやかましい。というか、中国人なら麻雀だろ!農民工のおっちゃんたち金を賭けているわけでもないのに盛り上がっている。近くではガキが寝ているので少しは静かにして欲しいものだ。ガキが目を覚ますとおっちゃんたちよりやかましくなるし・・・。

瀋陽北駅

瀋陽北駅15:10頃、瀋陽北駅に到着する。ようやく東北三省の遼寧省までやってきた。農民工のおっちゃんたちがトランプでうるさかったがここでタバコを吸いに外へ行き一時静かになる。ここで乗客がかなり降りて乗車率は5割ぐらいになる。ハルビンまであと7時間の道のりだ。

夕飯は盒飯

盒飯(弁当)18:00頃に盒飯(弁当)の車内販売があり夕飯に購入。値段は10元(約200円)でコンビニ弁当をショボくした感じだ。

長春

長春駅18:50頃、長春駅に到着する。これで吉林省まで到達。黒龍江省ハルビンまでは約3時間半だ。

快速の長春-昆明の行先票停車中に隣に停車していた快速の長春-昆明の行先票を撮影。

ハルビン

ハルビン駅22:28頃、ハルビンに到着する。2277kmと約30時間半の乗り鉄が終わり河南省から黒龍江省までやって来た。久しぶりの長距離であったが倒れずに何とか到着した。

ハルビン駅前しかし、これはまだ移動の途中である。出口を出てほとんど照明のない駅前を歩いて切符売場へ。緯度が大阪と同じくらいの洛陽から北海道稚内より北のハルビンは予想外に暑い。駅前には野宿のおっちゃんとかがいてカオス度高めだ。

切符売場切符売場でそのまま20分ほど並んでネットで予約した撫遠行きの切符を受け取る。そう、このまま中国最東端の駅である撫遠へ向かう。切符を受け取り駅前のボッタクリ食堂で10元の麺を食べて待合室へ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 19.2元

ハルビン→撫遠

ハルビン→撫遠の切符日付が変わり、K1227次、00:27発、運賃は124元で硬座だ。
距離970km、所要時間15時間16分の乗り鉄になる。昨日の関林→ハルビンの約30時間半を入れると45時間を越えてしまう。

乗車バトル

00:15頃、改札が始まり乗車バトルが開始される。今回は改札口の先頭を陣取ることができなかったので乗車バトルに参戦することになる。周囲には割り込みのおサルさんの他にも腹出しのタヌキもいたりと手強そうな相手ばかりだ。数匹のおサルさんに割り込みされながら何とか改札を通過してホームへ向かう。

列車内続いては荷物置き場が確保できるかである。列車に乗車して自分の席を確認するとオスブタが寝ていたので起こしてどかす。そして、バックパックを荷物棚に置くが、またオスブタが寝ていたいたので起こしてどかす。

00:27に定刻通り列車が発車する。乗車率は8割ぐらいで横になって寝ている乗客が見受けられる。外はいつの間にか雨が降っていた。撫遠の天気は大丈夫か?まあ、隣に抱き枕が似合いそうなオスブタがいるが一眠りすることにする。

日の出が3時半

夜が明けると外の景色がいつもの中国とは少し違っていた。トウモロコシ畑に山には森が広がっており、防風林もある。樹木とかを見ると北海道に近い感じだ。でも、畑の中の建物が結構ボロイので中国と分かる。日の出の時間が早朝03:35ぐらいで早く、かなり東に来ているのが実感できる。03:00ぐらいで明るくなり始めるので朝が早いとしかいいようがない。

列車内は途中駅からの乗客でほぼ満席でカオス度が高い。でも、ゴミのポイ捨てが少ないので、まだかなりマナーはマシな方だ。でも、床に痰を吐くおサルさんがいるから大して変わらないかな?

07:50頃、ジャムス(佳木斯)に到着する。ジャムスは黒龍江省東部最大の都市で交通の要衝である。ここで半分以上の乗客が下車する。

13:00頃、前進鎮の近くまでやってきた。すでに北海道より北にいるのだが、この辺りでは稲作が行われており夏の気候は稲作ができるほど温暖なようだ。

13:20頃、前進鎮に到着する。前進鎮は以前の終点で2011年まで中国最東端駅だった。2008年に訪れたときと比べ駅前は発展していたが終着駅から途中駅になってしまったので価値は大幅に低下している。前進鎮を発車すると乗車している車両の乗客は自分を含め4人だけになった。撫遠までの利用客はほとんどいないようだ。

中国稲作最北限?

水田撫遠までは水田が広がっており大穀倉地帯となって中国の重要な食糧供給源として機能しているようだ。日本稲作最北限の北海道遠別より北の北緯48度で稲作が行われているのには驚きだ。

中国最東端駅・撫遠

撫遠15:41頃、ハルビンから約15時間掛けて中国最東端の撫遠に到着する。

瀋陽-撫遠の行先票ようやく乗り鉄が終わった。

撫遠駅-バスターミナルのバスロンリープラネット東北によれば駅から県城までは9kmぐらい離れており路線バスはなく、県城のバスターミナルと駅をバスが1日2本運行されているので、それに乗らないとボリタクになってしまう。駅を出るとバスターミナル行きのバスが停車しているというか路線バスで使われている奴じゃないか!路線バス無いと書いてあっても見た目が路線バスじゃないか!

県城まで5元でっかく5元と表示されており、そのまま乗車する。乗車するとバスは1日2本ではなく3本になっており、撫遠駅行きは08:30、12:30、15:00の3本だ。

時刻表とツアー案内そして、大ウスリー島へのツアーも1人50元でバスターミナル発で毎日やっていた。

撫遠バスターミナル客が集まってバスで撫遠の県城まで移動する。運賃は5元で所要時間約20分、16:10頃、バスターミナルに到着する。バスターミナルでツアーの受付をやっていたので明日の大ウスリー島へのツアーを申し込んでおく。1人50元で08:20に集合ということである。

撫遠はロシアとの国境の町で見所は撫遠の東約40kmの所にある大ウスリー島だ。黒龍江(アムール川)にある島で長年領土問題があったが2008年に国境線が確定して島の中に国境線がある。

撫遠時刻表あとはバスの運賃時刻表を確認しておく。

撫遠運賃表

撫遠運賃表国境の辺境地帯なのでバスの本数は少ない。

撫遠一路向東青年旅舍16:15頃、バスターミナルからeLongで予約しておいたユースホステルの撫遠一路向東青年旅舍(抚远一路向东青年旅舍)へ向かう。

撫遠一路向東青年旅舍16:30頃に到着し外人お断りかの心配があったが、外国人OKの宿であったので1泊35元の4人ドミトリーに2泊する。

辺境でも地上げ屋

地上げ屋と戦闘中夕飯を食べに外へ出かけるが撫遠の街は国境の町なので建物が新しく開発が進んでいるように見えるが通り沿いには、このような古い建物もあったりする。

地上げ屋と戦闘中数年前まではかなりの田舎であったことを伺わせるが、ここも再開発で不動産業者がチンピラ雇って追い出しをしているようだ。こういった立退き問題は中国各地で発生していると言っても過言ではない。ここは少なくても3年以上追い出しの嫌がらせを受けているようだ。

兵役逃れ防止横断幕あと、この横断幕は兵役逃れするなと言っている。このような横断幕があるということは兵役逃れが深刻なのかもしれない。

冷麺

冷麺夕飯は東北名物の冷麺(10元/約200円)を食べる。

黒龍江(アムール川)食後はイミグレーションの撫遠口岸へ行き黒龍江(アムール川)と対岸のロシアを見物。

犬肉湯熱麺

犬肉湯熱麺冷麺だけだと物足りなかったので別の店で犬肉湯熱麺(狗肉汤热面)(10元/約200円)を食べる。犬のだしがしっかりとれたスープで旨い。でも、冷麺の方が美味かったな。

公安の宿訪問

19:00頃、老板娘が登記するからパスポート貸してときたので登記に行く。しかし、オンラインでパスポートの登記をあまりしたことが無いようで老板を呼んで登記しようとするが老板もあまりやったことがないようで派出所に電話して公安に来てもらう事になる。

しばらくすると公安が2人到着。1人は撮影係でビデオカメラを回してパスポートやこちらとの質問のやりとりを撮影。「ハメ撮りの監督かよ?」と思ったがツッコミはやめておく。もう一人は職務質問担当でどこから来た、何しに来た、次はどこへ行く、いつ帰る等色々質問してくる。

というか、ここまで旅行以外に何しに来るんだよ?ビザの有効期限ギリギリまでいるとか答えると面倒なことになるのでロンリープラネット東北を見せながら当り障りのない答えをしながら説明をする。ガチガチの定番観光地を答えると却って怪しまれるので調兵山の蒸汽機車博覧園とか微妙なところを答えると老板が公安にどんな観光地かの追加の説明をしてくれ何とか理解してくれた。

公安の撮影タイムが終わり引き上げるが、老板たちにはオンライン登記の説明はしていない。説明しなきゃ来た意味ないだろ!今度は老板娘がオンライン登記と格闘する。20:00頃、一緒に項目を埋めて何とか登記完了となる。

20:30頃、派出所から電話が掛かってきて老板が色々と質問に答えるというか、パスポート番号とかオンラインで登記した内容を電話で再度確認しておりオンライン登記の意味があるのか?というか、アンタたちさっき来てパスポート確認していただろうが!何のためにビデオカメラまで回しているんだよ?

で、老板も面倒なようで明後日の朝にはバスで黒河へ移動するとか答えている。本当は鉄道で移動なのだが・・・。こうして公安の面倒な問い合わせに老板は答えていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 70元 1泊35元×2
バス 5元 撫遠駅→バスターミナル
大ウスリー島ツアー 50元
合計 143元

東北三省旅行記~綏芬河・牡丹江

綏芬河は冬だった

dongbei_23706:14頃、綏芬河に到着する。綏芬河は北風が吹き荒れる冬の天気になっていた。

dongbei_238まずは駅周辺で宿探しだが賓館や招待所、旅店が結構あるので相場確認の為に数軒覗いてみるとシャワー付きの部屋は50元くらいが相場のようだ。シャワー無しだと20-40元くらいであるのだが、今回は窓付きの部屋で30元の満意旅店に宿泊することにする。

他にも20元の安宿もあったのだが窓無し部屋だった。明日は朝一の列車で牡丹江へ移動なので黒河の時の様に寝坊しない為に窓付きの部屋を選んだ。窓付きの部屋なら日の出と共に目が覚めるので安心だ。

dongbei_23908:00頃、綏芬河駅で明日の4046次 綏芬河→牡丹江の切符を購入する。

dongbei_240綏芬河駅には国際列車の待合室もあるのでついでに覗いてみると内部にはイミグレーションがありロシア人が多数並んでいる。待合室といってもイミグレーションなので意味も無く長い間いると厄介な事になりそうなので立ち去る。

綏芬河口岸

dongbei_241綏芬河での目的は中露国境を見ることなので綏芬河口岸を目指し歩いていく。途中の道路標識に「国門」の表示もあり道に迷わずに10:00頃に到着するが綏 芬河口岸の隣にある貿易区は5路のバスが・・・。しかも、5路のバスの起点は綏芬河駅だった。

dongbei_242貿易区をちょっと見物して中露の国境線を撮影するが雪が降ってきた。強い北風に乗ってシベリアから運ばれてきたのだろうか?あまりにも寒いので10:30頃、5路のバスで市内へ戻る。夜になりテレビで天気予報を見ると明日のハルピンの予想最低気温は3度になっていた。早く東北部から脱出しなければ!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.5元
宿泊費 30元
鉄道 15元 硬座 綏芬河→牡丹江
バス 1元 路線バス
合計 63.5元

4046次 硬座で綏芬河→牡丹江

dongbei_24304:45頃、外が明るくなり始めて目が覚める。テレビを見ながら準備を整えて06:05頃、宿を出て駅へ向かう。

dongbei_244駅前では牡丹江行きのバスの客引きが「牡丹江、15元!牡丹江、15元!」と叫んでいる。列車と同じ料金にして客を奪うという算段のようだ。こんな所でも鉄道とバスの競争が発生していた。

dongbei_245駅に到着するとちょうど改札が始まる。

dongbei_246ホームに出ると満洲里から到着したばかりの4192次が停車している。この編成が牡丹江行き4046次に変わり06:34に発車するのだ。乗務員は交代していないので牡丹江で乗務終了なのだろう。列車に乗車して発車を待つが乗車率は半分くらいで空いている。

dongbei_247定刻通り06:34に発車して10:20頃、牡丹江に到着する。

宿を決めて牡丹江見物

dongbei_248牡丹江駅は中国の駅にしては珍しく出口が珍しく北出口と南出口の2ケ所ある。牡丹江の市街地は駅の南側にあるので南口を出て宿を探す事にする。周囲を見渡すと賓館や招待所などが見えるので宿は簡単に見つかりそうだ。とりあえず出口から右方向(西)へ歩いてみると招待所が数軒あり福龍海招待所に1泊する事にする。

dongbei_2491泊20元で試しに領収書くれるか聞いてみたら10元の領収書を2枚くれたが今までのスクラッチ付きの領収書と違い旅店業専用の領収書だった。

dongbei_250肝心の部屋は20元でテレビ・トイレ・扇風機付きで珍しく設備が整っている。但し、窓無しというのが欠点だが・・・。

dongbei_251他にもシャワー付きやネット環境付きの部屋もあったりした。

dongbei_252黒龍江省はシャワー無しの宿がやたらと多かったが牡丹江はシャワー付き、ネット環境付きの宿が目立っていた。11:40頃、駅で明日の七台河と図們行きの切符を購入する。牡丹江駅前にはハルピンや延吉などへのバスが集結しており客引きが行きかう人民に手当たりしだい声をかけていた。

dongbei_25312:45頃、牡丹江大橋に到着する。とりあえず牡丹江を見ておくが特にこれといった感動は無かった。

dongbei_254牡丹江

dongbei_255牡丹江大橋

dongbei_256牡丹江沿いにある江濱公園を歩いてみる。八女投江烈士群彫に到着する。八女投江烈士は抗日戦争時に牡丹江に身を投げた女性たちだ。

牡丹江にもカルフールが開店

dongbei_257牡丹江の中心街である太平路を歩いているとカルフールが開店間近なのを発見する。

dongbei_258地方都市の牡丹江にもカルフールが出店するという事は牡丹江は意外にも規模が大きいようだ。

dongbei_25914:00頃、カルフールの近くにある恐らく牡丹江で1番か2番の規模を誇るスーパーマーケットでインスタントラーメン(方便面)を久しぶりに購入する。最近は列車内では砂糖だけで乗り切っていたので気分転換に買ってみた。もちろんお得用の5個パックで1番安い5元のだ。

そして、もちろんメラミン混入で騒がれている 粉ミルクと乳製品の売場を見てみると予想通り全く客がいない。蒙牛や伊利の牛乳が山積だが不良在庫とかしている。中国人は誰も安全だとは思っていないようだ。でも、今まで飲んでいたのに危険と分かって急に飲むのを止めても今更遅いのではと思ってしまうのは自分だけだろうか?今は1袋(200ml前後)1元前後で売られているが在庫処分で半額の5角になれば自分は迷わず買うのだが・・・。でも、毎日は飲まないけど・・・。

dongbei_26015:00頃、昼食と夕食を兼ねてイスラム食堂で炒麺、餛飩、ご飯を注文するが、おばちゃんに「食べ切れないでしょ!」と言われるがしっかり全部食べきったし、まだ餛飩をもう1杯食べられる余裕がある。因みに中国では炒麺、餛飩、ご飯はどれも主食なので中国人はこの様な注文はしないらしい。自分から見れば餛飩はおかずなのだが・・・。

そうそう、このイスラム食堂はビールも注文できるようになっていた。そういえば黒龍江省のイスラム食堂はほとんどでビールの注文が出来るようになっていたな。黒龍江省のアラーは寛大なようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 20元
鉄道 32元 硬座 牡丹江→七台河
鉄道 20元 硬座 牡丹江→図們
合計 92元

N69次 硬座で牡丹江→七台河

dongbei_26105:45頃、宿を出て牡丹江駅へ向かう。今日の予定は七台河まで乗り鉄してから吉林省の図們へ移動する。

dongbei_26206:00頃、改札が始まり列車に乗車するが誰も1列に並んで乗車しようとしない。

dongbei_263定刻通り06:25に発車して11:00前に七台河に到着する。これで、黒龍江省の濱洲線、濱綏線の北側、つまり黒龍 江省の北側、チチハル、ハルピン、綏芬河から北側の路線の乗り鉄が完了した。

N70次 硬座で七台河→牡丹江

dongbei_264で、黒龍江省での目的が達成して牡丹江へ戻らなくてはならないのだが切符売場が混雑していて発車時間が刻一刻と迫ってくる。すると、駅員が拡声器片手に何か叫んでいるのでよく聞いてみると「牡丹江行きはこっちに並んで」と叫んでいる。ほとんどの人民はハルピン行きの切符を求めて並んでおり数人の人民が駅員 が指定した窓口で牡丹江行きの切符を購入しているので自分も並んで購入する。

dongbei_265でも、この窓口にもハルピン行きの切符を求めて人民が並んでいるのだ が・・・。これは駅員公認の割り込みってヤツだろうか?切符を購入して牡丹江行きの列車に乗車する。

dongbei_266牡丹江行きの列車といっても牡丹江から乗ってきたN69次が折り返しでN70次になっただけなので車両も乗務員も一緒だ。なので、乗務員は「あいつ何でまた乗っているよ」とか思っているのだろうな。

dongbei_267列車が発車してすぐに昼時になったので久しぶりに車内でインスタントラーメンを食べる事にする。

dongbei_268食後は外の景色を見ながら過ごすが途中駅から乗ってきた人民が「何処まで行くの?」とかお決まりの質問をしてくる。人民たちはどうしてやたらと人の事を聞こうとするのだろうか?答えるのが面倒なので無視しているとしつこく聞いてくる。そのうち諦めて大人しくなったと思ったら床に唾を吐きやがった。やはり猿と会話しなくて正解の様だった。1545頃、牡丹江に到着する。

2168次 硬座で牡丹江→図們

dongbei_269一旦は出口へ向かうが駅員が見当たらないので他のホームをちょっと覗いてみると次に乗車する2168次を発見する。

dongbei_270まだ改札が始まっていないのでホームには人気が無いと思ったら同じような事を考えて先回りしていた人民がいた。改札が始まる前に乗車して発車時間を待つ。

dongbei_271定刻通り1629に発車して吉林省図們 を目指す。牡丹江→図們の列車は1日1本しかないので比較的混雑している。

dongbei_27221:55頃、図們に到着する。

dongbei_273出口を出ると街灯はほとんど無く田舎町の雰囲気がする。真っ暗なので周辺の様子もよく分からないのでとりあえずは宿を探す事にする。駅前の通りを歩くと灯りのついた明月旅店の看板を見つけ1泊いくらか聞く事にするが店のおばちゃんたちは麻雀の真っ最中であった。部屋を見せてもらい1泊20元で泊まる事にするが登記は無かった。おばちゃんたちは日本人を泊めている事を分かっているのかな?

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 20元
鉄道 32元 硬座 七台河→牡丹江
合計 62元

東北三省旅行記~内モンゴル特別編

N93次 硬座で加格達奇→伊図里河

dongbei_16201:30頃、加格達奇に到着して伊図里河行きの切符を購入して待合室で約4時間半待つ事になる。幸い待合室は外よりは暖かいので凍死せずに朝を迎えられた。

dongbei_16306:10頃にN93次が到着して乗車する。混雑していると予想したが意外にも空いていた。

dongbei_164列車は管内快速のN列車なのだが切符には「硬座快慢」と表示されている。これは快速なのか鈍行なのか?N93次も謎の列車だ。11:30頃、伊図里河に到着する。

4182次が運休でバスで根河へ

dongbei_165伊図里河で4182次に乗り換えるはずだったが切符を買いに窓口へ行くと「今日は運休」と言われてしまう。公告を見ると列車が大幅に遅れて今日1日運休のようだ。タイミングが悪すぎる・・・。伊図里河は田舎で駅前に宿が3軒あるだけだ。

dongbei_166ここで少し考えて伊図里河周辺で中心の街になっている根河へ移動する事にする。駅前に根河行きのバスが停車していたので乗車する。

dongbei_16713:30頃、バスが発車して14:30頃、根河に到着する。とりあえず駅前を通り過ぎてバスターミナルまで行く。今日はバスターミナル近くの宿に宿泊する事にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 20元
鉄道 15元 硬座 加格達奇→伊図里河
バス 6元 伊図里河→根河
合計 56元

6269次 無座で根河→莫爾道嘎

dongbei_16806:30頃、宿を出て根河駅へ向かう。30分ほど歩いて07:00頃、根河駅に到着する。

dongbei_169莫爾道嘎行きの6269次の切符を購入して改札を待っていると中国人旅行客が「莫爾道嘎に行くんでしょ?」とか話しかけてきた。話を聞くと莫爾道嘎の奥に自然保護区があるようでそこまで一緒にタクシーをチャーターしようという事だった。しかし、生憎自分は乗り鉄目的で莫爾道嘎へ行くので「我是铁路迷」とか説明したら納得していた。

dongbei_17007:34頃、列車が到着する。

dongbei_171列車に乗車するが車内はやたらと蝿が多い。それも半端な数ではない!牛糞に集る蝿を超える数だ。殺虫スプレーで・・・、いや違う。この場合はバルサンでも使った方がいいだろう。中国の鉄道は定期的に消毒とかしているのだろうか?消毒なんて面倒でやっていないだろうな。それに、車両の消毒よりも人民の消毒が先だろうな。

dongbei_17210:30頃、莫爾道嘎に到着する。

dongbei_173予想はしていたが駅前には何も無かった。

莫爾道嘎を散歩

dongbei_174折り返しの6270次は17:13発で6時間半ほど時間がある。駅前にタクシーが集結していたので莫爾道嘎鎮の中心まで行ってみる事にする。莫爾道嘎鎮の中心からのんびり駅まで散歩する。

dongbei_175途中線路脇に馬が放牧されていたりとのんびりした光景が続く。

dongbei_176駅に近づくと四駆の乗合タクシーのおっちゃんが「旅行か?黒龍江省の漠河へは行かないか?」とか声をかけてきた。どうやら客を探しているようだ。車内には武警の兄ちゃんもいたりして、見たところあと1人で出発のようだ。生憎自分は漠河へは既に行ったというか通り過ぎたので用は無くおっちゃんたちと別れた。

6270次 硬座で莫爾道嘎→牙克石

dongbei_17711:45頃、莫爾道嘎駅に戻ってきた。発車時刻というか切符の販売開始まで外で待つしかないのだが柱に貼られた公告を見つけ確認してみると昨日に続いて 伊図里河(伊图里河)-満帰(满归)が運休になっている。これだと、根河に戻っても明日の満帰行きの列車が復旧しているか怪しい。ここは予定を変更して牙克石へ移動して、先に塔爾气へ行く事にする。

dongbei_17815:30頃、牙克石行きの切符を購入して人民たちに紛れて勝手に列車に乗車して発車を待つ。

dongbei_179定刻通り17:13に列車が発車して牙克石へ向かう。車内は暖房が効いていたが相変わらず蝿が多い。そして、途中の駅で民工たちが乗り込んできた。民工どもは所構わずに床に唾を吐いている。蝿の次は民工である。この時ばかりは暖房なんか止めて民工を冷蔵なり冷凍して産地直送でハルピンでも北京にでも出荷してしまえと思った。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 7元 無座 根河→莫爾道嘎
鉄道 22元 硬座 莫爾道嘎→牙克石
タクシー 5元 路線バス
合計 34元

牙克石に到着

dongbei_18003:30過ぎ牙克石に到着する。深夜という事もあり外は寒い。晩秋というより冬である。切符売場で塔爾气行きの切符を購入して待合室で夜明けを待つ。

牙克石の蒸気機関車

dongbei_181夜が明けて08:30頃、駅前の上游型蒸気機関車の撮影を開始する。

dongbei_182牙克石は日本の新橋のように駅前に蒸気機関車が置かれているのだ。これだけでも鉄分補給ができる。

dongbei_183撮影を終えて再び待合室へ行くが公告欄に今日も伊図里河(伊图里河)-満帰(满归)が運休になっている。復旧の目処が立たないなら「1日運休(停运一天)」という表記をやめて「暫く運休(暂时停运)」にした方がいいだろう。

6238次 無座で牙克石→塔爾气

dongbei_184待合室へ戻り民工たちを撮影するが民工の必須アイテム肥料袋がやたらと多い。あの肥料袋の中には布団、茶碗、洗面器などの生活用品一式が詰め込まれており 民工の全財産といっても良いだろう。しかし、民工と金持ちはどうしてあれほど見た目で差があるのだろうか?民工は一目で分かるほど行動、服装、持ち物が全国共通と言ってよいほど似ている。

dongbei_1856238次 牙克石→塔尔气の切符

dongbei_18609:30頃、6238次が到着する。

dongbei_187列車に乗り込み塔爾气へ向かう。

dongbei_188

dongbei_189塔爾气までは草原と林が広がり牛、羊、馬、山羊が放牧されている。そして、石門子に到着して方向転換して走り出したと思ったら坂を上り始めているではないか!そう、ここにはスイッチバックがあったのだ。予想外の鉄分補給になったが車内の状態は酷かった。

dongbei_190車内禁煙の筈なのだが人民どもがタバコを吸っている。おまけに吸殻を消さずに草原に投げ捨てている。どうやら、人民どもは草原火災や山火事は何とも無いようだ。さすが中国、少しくらいの火事は気にしないようだ。というより、タバコ吸っている人民ども死ねっ!共産党もこういう輩を廃棄処分にして草原の肥やしにでもしてくれ!

dongbei_19117:30頃、塔爾气に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
宿泊費 20元
鉄道 18元 無座 牙克石→塔爾气
合計 46元