台湾旅行記 金門島・高雄・太魯閣峡谷・九份

台湾旅行記2016

小三通 アモイ→金門

08:20頃、ユースホステルをチェックアウトする。今日はアモイから中国を脱出して台湾の金門島へフェリーで渡る。いわゆる小三通と呼ばれるルートだ。

08:40頃、アモイ駅前の火車站(湖東)のバス停に到着。ここから6路のバスで五通碼頭へ移動するのだがイベント発生。乞食のおばちゃんにたかられる。とりあえず隣のおっちゃんに振っておく。乞食のおばちゃん文句言っていたが一番迷惑なのは振られたおっちゃんだろう。おっちゃん、スマン!08:52頃、6路のバスに乗車する。

運賃1元、09:35頃、五通碼頭に到着。

とりあえず窓口で10:00発の乗船券を購入。運賃110元、施設利用料29元、保険1元の合計140元。電光掲示板だと運賃130元になっているのだが割引になっていた。

2008年に東渡碼頭の厦門国際郵輪中心から金門島へ渡った時は180元だったのだが安くなっている。中国だと値上げの嵐なのに珍しく値下げされている。

オーバーステイ扱いになる

既に乗船が始まっているので急いで出国カウンターへ行くが出国カード準備していなかった!出国カードを記入して窓口に並ぶ。自分が最後の方の乗客だったのですぐに順番が来て公安のおっちゃんがビザと入国スタンプを確認する。いつもならすんなりと出国手続きが終わるのだが何故か端末上でオーバーステイになっており公安のおっちゃんが近くのおばちゃんを呼んで相談。

まだ有効期限内の2年180日マルチビザと12月20日に深圳の福田口岸での入国スタンプがあるので問題はない。で、公安の話を総合するとどうも深圳での入国時にビザ情報入力していなかったらしい。なのでノービザで日数がカウントされてたらしい。

結局問題なしで出国スタンプ押してもらって「行っていいよ!」となりフェリーに乗船する。定刻通り10:00に五通碼頭を出港する。

金門島から台湾入国

10:40頃、金門島のフェリーターミナルの水頭碼頭に到着。

無料のWi-Fiがあったのでネットで入国カード(電子A卡)の情報を入力して、そのままイミグレーションに並ぶ。

で、係官のお姉ちゃんにパスポートだけ出したら「入国カード持ってないの?」と言われ、「さっきインターネットで入力した」とスマホを見せて説明する。係官のお姉ちゃんが登録情報を確認してくれて顔写真の撮影と両手人差し指のスキャンを終えて入国手続完了。係官のお姉ちゃん曰く「オンラインの入国カードで来た外国人には初めて対応した」とのこと。こちらはオンライン入国カード初めてなんだけど・・・。というか、オンライン入国カードは入国手続の3分前に入力でもOKであった。どうやらデータベースはリアルタイムで更新されていそうだ。10:54頃、台湾入国。

到着ロビーから出発ロビーへ移動して運賃時刻表を確認。台湾銀行の両替所で両替する。両替レートは1元→4.96台湾ドルで200元が992台湾ドルに変わる。

11:20頃、金城行きの7Bの路線バスに乗車。水頭碼頭からのバスは金城行きなので乗り間違えることはない。運賃12台湾ドル、金門島の路線バスは台北の悠遊卡が使えるので小銭の心配がない。

11:35頃、金城車站に到着する。

11:45頃、3路のバスに乗車。運賃24台湾ドル、運賃は区間制になっており終点の山外まで乗車の場合は乗車時にカードを通して下車時にもう一度カードを通す。途中の金門空港(金門航空站)までなら12台湾ドルなので乗車時にカードを通すだけでOK。

12:30頃、山外車站に到着。とりあえずGoogleマップとGPS頼りに歩いていくが途中で何やらずれてきた。道一本間違えた。余計に時間がかかってしまったが戻って正しい道を進み今度は大丈夫そうだ。途中で湖前のバス停があったので3路のバスで終点の山外車站で降りるより2つ手前の湖前のバス停で降りた方が近かったな。

道路沿いには看板出ていたので湖前のバス停からの方が楽だったな。

看板を頼りに住宅街へ入っていく。

單飛背包客棧

13:05頃、Booking.comで予約しておいた單飛背包客棧(Solo Flight)に到着。で、老板不在で誰もいない。とりあえず中で待たせてもらうと5分ほどで老板が帰ってきたが、宿を仕切っているのは老板娘なので携帯で連絡してもらう。老板娘が帰ってきてようやく登記。1泊600台湾ドル(約2400円)で2泊する。

部屋は3人ドミトリーで窓あるし広さも問題なし。

しかも、ドミトリーなのにテレビがある。Wi-Fiもアクセスポイントが6カ所あるのでどこでもつながりネット快適、VPN無しでGoogle使える。共同のトイレ・シャワーは許容範囲内だ。

金門島

13:50頃、金門島観光開始。13:58頃、湖前のバス停に到着。バス停近くの交差点にはセブン-イレブンがあるので物資補給は問題なしだ。

14:00頃、3路のバスに乗車。運賃は金城車站まで24台湾ドル(約96円)。金門島の路線バスは乗車バトルが発生しないので平和だ。乗降口が前の1カ所だけなのだが、ちゃんと降りる乗客が先というのが守られ乗車する乗客は降車が終わるまで待っている。どこぞの野生の王国でのバスでは見られない光景だ。まさに文明社会だ。

14:35頃、金城車站に到着。14:55頃、7B路のバスに乗車して水頭碼頭へ向かう。運賃12台湾ドル(約48円)、15:15頃、水頭碼頭に到着。

フェリーで小金門へ

水頭碼頭から15:30発のフェリーで小金門へ渡る。運賃60台湾ドル(約240円)、この小金門へのフェリーでも悠遊卡が使える。15:40に小金門の九宮碼頭に到着。

来た時間が遅いので近くを散歩するだけにしておく。九宮碼頭から坂道を上がっていくと「中華民国万歳」の石碑がある。某国からの一部の観光客は発狂してしまうのではないだろうか?

羅厝媽祖公園

羅厝媽祖公園には媽祖像があるが近くには高射砲だか野砲が置かれている。

そして、トーチカもあり現在は公園だが昔は海上防衛の防御陣地だったようだ。

16:15頃、九宮碼頭から金門島の水頭碼頭へ戻るフェリーに乗船。運賃60台湾ドル(約240円)、悠遊卡が使えるので楽だ。16:30出港、10分ほどで水頭碼頭に到着。16:45頃、運賃12台湾ドル(約48円)で7路のバスに乗車して金城車站へ向かう。17:00頃、金城車站に到着。ちょうど藍1の山外行きバスが停車していたので乗り換える。運賃24台湾ドル、17:05に発車する。17:25頃、山外車站に到着する。

台湾の牛肉麺

近くの食堂で牛肉麺(90台湾ドル/約360円)を食べる。中国で食べる牛肉麺とは違い麺はうどんに近い感じだ。そして、最大の違いは牛肉がデカイ!中国は牛肉の切れ端しか入っていなかったが台湾は角肉で入っていた。

紅焼牛腩燴飯

食後はセブン-イレブンで夜食に紅焼牛腩燴飯(70台湾ドル/約280円)を購入。ビーフシチューをご飯にかけて食べる感じだ。この時に悠遊卡に500台湾ドルチャージしておく。悠遊卡は台湾全土のセブン-イレブンでチャージができるので悠遊卡があれば小銭いらずで旅行可能だ。

両替 200元→992台湾ドル(1元→4.96台湾ドル)

本日の出費
項目 金額 備考
路線バス 1元 路線バス
フェリー 140元 アモイ→金門
合計 141元
項目 金額 備考
食費 170台湾ドル
宿泊費 1200台湾ドル 1泊600台湾ドル×2
路線バス 72台湾ドル 路線バス
フェリー 60台湾ドル 水頭→九宮
フェリー 60台湾ドル 九宮→水頭
合計 1562台湾ドル

台湾好行で金門島観光

08:00頃、宿を出て山外車站へ向かう。08:20頃、山外車站に到着。旅遊服務中心で台湾好行の一日券を購入する。台湾好行とは台湾各地で運行されている観光客向けの路線バスのことである。金門島は金城車站からA線、B線と山外車站からC線、D線のバスが出ている。通常は200台湾ドルだが割引で160台湾ドル(約640円)。

08:25頃、C線のバスに乗車する。08:30にバスが発車する。

金門民俗文化村

08:45頃、金門民俗文化村(山后民俗文化村)に到着。清の光緒2年(1876)に創建された王氏一族の村になり、住居、王氏宗祠、海珠堂などがある。

説明を聞きながら見ていくのだが、自分は説明理解できず。

建築物と説明の展示だけ見ていく。

獅山砲陣地

09:35頃、続いて獅山砲陣地を見物。ここは1958年に発生した中国との金門砲戦(八二三砲戦)での最前線で獅山砲陣地から中国大陸へ反撃の砲撃が行われていた。

山の中に坑道が掘られ強固な陣地が築かれている。

陣地には榴弾砲が配備されている。

もちろん榴弾砲が向いている先は中国大陸です。

某国激怒の空砲試射

ここでは1日6回、本物の榴弾砲で中国大陸へ向けて空砲の試射が行われる。

10:00になり観光客の前で砲弾が装填される。

空砲の試射が行われるが火薬量が少ないので音が小さく期待はずれであった。まあ、実戦と同じ火薬量では騒音問題もあるし、榴弾砲も傷むから抑えているのだろう。中国側も勘違いする可能性もあるし・・・。でも、空砲はかなり音が小さく中国の違法爆竹の方が音は大きいな。

馬山観測站

続いて馬山観測站に到着。海岸沿いにある軍事施設で観光地として公開されているが現在も台湾軍が駐留して中国側を監視している。

海岸沿いには上陸を阻む障害物が置かれているが砲撃戦が行われていた当時は海岸に地雷が埋設されていたそうだ。

観測站には中国への宣伝戦のためのラジオ局もあり放送されていた。「瓦解匪軍士気」のスローガンに反応してしまうのは自分だけだろうか?逆に某国の一部観光客は激怒しそうだが・・・。

馬山観測站からは金門島の北にある中国領の島が見える。金門島との距離は約2kmのわずかな距離だ。

金門民俗歴史博物館

続いて金門民俗歴史博物館にやってきた。博物館のガイドさんの説明を聞きながら見学していく。自分は説明聞いても理解できていないが・・・。

12:15頃、山外汽車站に到着、午前の観光はこれで終了。午後のD線は13:20からなのでバスターミナルの隣にあるセブン-イレブンでサンドイッチとおにぎりを昼食に購入。

八二三戦史館

13:25頃、D線の観光バスに乗車し、13:30にバスが発車する。まずは八二三戦史館から見学になる。

金門砲戦(八二三砲戦)の資料館になり某国の一部観光客はブチ切れる可能性あり。

台湾の慰安所・特約茶室

続いて特約茶室展示館にやって来た。茶室とかいうので金門島で茶葉なんて採れるのかと思ったら国民党軍の慰安所のことでした。

妓院、妓楼、娼館とは呼ばずに特約茶室や軍中楽園と呼ばれて李登輝政権で廃止された。

娼婦、軍妓は侍應生と呼ばれ自主志願で台湾全土で募集された。「自主志願って本当かよっ!」というのは自粛しておくとして当時の部屋が再現されている。

瓊林戦門坑道

次は瓊林を訪れます。瓊林は蔡氏一族により築かれ800年以上の歴史がある集落になる。瓊林には瓊林戦門坑道と呼ばれる村中の家屋と繋がる坑道があり金門島防衛の重要な戦略拠点になっていた。曹操運兵道の現代版といったところであろう。

集落の地下を坑道が通っており観光客に公開されている。

集落には蔡氏家廟があり蔡氏の祖先が祀られている。

廟内の天井には進士の額が掲げられており、明清代に進士を6名輩出している。

陳景蘭洋楼

最後に陳景蘭洋楼を見物する。1921年に陳景蘭によって建てられた金門最大の洋楼である。

洋楼からは太平洋が見える。17:20頃、山外車站に戻りD線のツアーは終了となる。

牛肉麺

夕飯は山外車站近くの牛肉麺の店で牛肉麺(90台湾ドル/約360円)と牛肉燴飯(90台湾ドル/約360円)を食べる。牛肉麺はうどんに近い麺と角肉のような大きな牛肉が入っている。牛肉はじっくり煮込んでいるようで軟らかくスープの味が染み込んでいる。スープは醤油系のようだが甘い味付けになっている。

牛肉燴飯

牛肉燴飯はあんかけのような感じになっており、こちらも角肉のような大きな牛肉が入っている。味付けは甘めで具材はレタスみたいな葉物、人参、大根だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 254台湾ドル
バス 160台湾ドル 台湾好行
合計 414台湾ドル

金門→高雄

09:25頃、宿をチェックアウトしてバス停へ。セブン-イレブンの前を通り、09:45頃、陶瓷廠のバス停から3路のバスに乗車する。運賃12台湾ドル(約48円)、10:00頃、航空站で下車する。

今日は復興航空で高雄へ移動する。まずは復興航空のチェックインカウンターでチェックイン手続きをする。お姉ちゃんに席が窓側と通路側どちらがするか聞かれるが特に気にしていないので「随便!随便!」とお任せする。

続いて荷物を預けるが復興航空の国内線は10kgまでが無料なのだが確実に20kgぐらいある。超過料金150台湾ドルぐらいを想定していたのだが、係りのおっちゃんは計量器を見ながら「20公斤」と言って荷物を流していく。

そして、「OK!謝謝!」と言って超過料金無しで終了。10kgもオーバーしているのにおまけしてくれた。復興航空どうなっているんだ?チェックインが終わったので空港内のセブン-イレブンでサンドイッチを購入。朝食に食べてから保安検査場へ。ここで十徳ナイフが見つかり、チェックインカウンターへ戻り十徳ナイフを預けて再び保安検査場へ。今度は大丈夫だ。飛行機滅多に使わないので十徳ナイフの存在をすっかり忘れていた。金門空港の保安検査はしっかりしている。

10:20頃、搭乗口の前で時間まで待機。

10:54頃にGE206便に搭乗開始。金門→高雄の運賃はWEBサイトでのプロモーション運賃で1058台湾ドルだ。機体はプロペラ機のATR72型なのだが復興航空は2015年2月4日に同じATR72型を墜落させている。

搭乗券と身分証を確認して機内へ。乗客は自分を含め11人だけだったので、予定より早く10:56に出発。8割ぐらい空席なので大赤字ではないだろうか?

高雄

11:57に扉が開き高雄国際空港に無事到着。定刻より3分早くの到着だ。

手荷物を受け取り、12:05頃、空港を出てMRTの駅へ移動。

MRT高雄国際機場から美麗島へ移動する。

運賃30台湾ドル(約120円)、高雄のMRTでは悠遊卡は使えないので券売機で切符を購入。切符と言ってもICチップ内蔵のトークンだ。

12:15頃、MRTに乗車するが車内のポスターが萌え仕様なのは気のせいか?12:30頃、美麗島に到着する。ここからあひる家へ向かわなければ!10番出口から出て、まずは最初の交差点を右折して目印のセブン-イレブンへ向かう。セブン-イレブンが見えてきて、ビルの5Fへ。
12:40予約しておいたあひる家に到着。チェックインは15:00からなので荷物だけ先に預かってもらい周辺の探索へ出かける。

中央公園の近くにある鼓壽宮を訪れる。

建物は新しく詳しい歴史背景は不明。

続いて中央公園にやってきた。
市街地にある大きな公園だ。

公園の一角に鄭成功像がある。

あひる家

15:20頃、セブン-イレブンまで戻ってきた。

エレベーターで5Fのあひる家へ。1泊660台湾ドル(約2640円)で3泊する。

部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセントがあり籠もるのに問題なしだ。Wi-Fiも電波良好で速度快適。共同のトイレ・シャワーも問題なし。高雄での拠点に最適だ。

咖哩燴飯

夕飯は素食の店で咖哩燴飯(60台湾ドル/約240円)を食べる。燴飯とあったが実際はほとんどカレーと変わらない。素食の店なので肉は入っていないが海藻とかが代わりに入っておりなかなか美味しい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 150台湾ドル
宿泊費 660台湾ドル
MRT 30台湾ドル
路線バス 12台湾ドル
合計 852台湾ドル

高雄→烏山頭ダム

06:20頃、高雄駅にやってきた。今日は台南の烏山頭ダムを訪れる。悠遊卡で改札を通りホームへ。

普通列車の区間車に乗車して林鳳営へ向かう。運賃は悠遊卡なので割引の103台湾ドル(約412円)。既に通勤ラッシュで混雑していたが車内は静かで平和だ。混雑していたのは太湖までで、それ以降は空席も見られて座ることもできる。

08:06頃、林鳳営駅で下車。ここで08:48発の黄1のバスを待つ。

40分ほど時間があるが駅前は何もないというか雨が降っている。まあ大人しく駅前通りの林鳳営火車站のバス停でバスが来るのを待とう。08:50頃、黄1のバスが来て乗車する。運賃34台湾ドル(約136円)、台南のバスでも悠遊卡が使えるので小銭いらずで便利だ。

烏山頭ダム

09:15頃、烏山頭ダムに到着。入場券の売り場のお姉ちゃんにまだ何も言っていないのに一発で日本人と見破られる。日本人が多く訪れているという事か?

事前に調べた公式サイトだと入場料は200台湾ドルのはずなのだが割引で80台湾ドル(約320円)になった。何の割引だ?レシートとパンフレットをもらい入場する。

烏山頭ダム(烏山頭水庫)は台南に位置するダムで水利技術者の八田與一がダム建設に貢献したことが台湾では知られている。

八田與一と烏山頭ダムについては下記の動画を見ればよく分かる。

ダム周辺は公園としても整備されており八田の功績を記念して記念公園があり八田の宿舎などの日本家屋が修復や再建されており、台湾にいるのに昭和臭がする。

八田宅

これが八田が住んでいた場所に再建された八田宅。台湾にいるのに昭和の日本になっています。

宿舎内部は公開されており畳で完全に日本家屋です。1月なんだけど雛人形が飾られています。

と思ったら鎧兜まで飾られており外国人のイメージする日本ということかな?

八田の書斎は床張りで洋室になっています。

続いてダムの方へ向かいます。こちらは資材輸送で烏山頭ダム建設に活躍していた蒸気機関車。

続いて烏山頭ダムにやって来たが天気が悪いので遠くがよく見えない。でも、かなり大きいダムというのは何となく分かる。

八田與一像

こちらが八田與一像になり花が添えられている。像の後方にあるのが八田夫妻の墓になる。

像はダム湖の方を向いている。10:30頃、ダム入口のバス停に戻ってきた。10:35頃、10:40発の橘4が到着して乗車。運賃14台湾ドル(約56円)、帰りは烏山頭ダム発の橘4で終点の善化火車站まで移動する。烏山頭ダムへ行くのは橘4線が一番楽なのだが運行本数が少ないのが欠点だ。といっても、烏山頭ダムへ行くバスはどれも本数が少ないので事前に時刻表を確認して計画を立てるしかない。それか台湾好行の観光路線バスによるツアーに参加するという方法もある。

11:00頃、善化駅に到着。

高雄までの運賃は86台湾ドル(約344円)。ホームで列車を待つ。高雄に戻るが雨が本降りだ。今日は大人しくしているしかなさそうだ。昼飯はセブン-イレブンでおにぎり2個購入。

新國民便當

夕飯はあひる家に下にあるセブン-イレブンで肉絲蛋炒飯(60台湾ドル/約240円)と新國民便當-油雞(55台湾ドル/約220円)の弁当2つ買っておく。

肉絲蛋炒飯は普通のチャーハンだったが、セブン-イレブンではかなり挑戦的なデザインの新國民便當-油雞がオススメ。春雨と鶏肉がいい感じです。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 158台湾ドル
鉄道 103台湾ドル 高雄→林鳳営
鉄道 86台湾ドル 善化→高雄
路線バス 48台湾ドル
合計 395台湾ドル

高雄市歴史博物館

10:10頃、高雄市歴史博物館を訪れる。元々は日本統治時代の高雄市役所で1998年に博物館として開館した。

高雄での二二八事件の展示があり市庁舎のジオラマで高雄での二二八事件が再現されている。この博物館が当時の現場になり国民党軍による武力弾圧が行われた。

高雄のカルフール

11:00頃、フランス系スーパーマーケットのカルフールにやって来た。高雄にもカルフールがあるのだ。

で、20台湾ドル(約80円)で飲み物を購入。今日の高雄は晴れで半袖でちょうどいいぐらいの暑さだ。1月なのに南国は暑い。

高雄の駅弁

11:50頃、高雄駅に到着。自動券売機で明日の自強号の切符を購入しておく。某大陸とは違い身分証不要なので購入は簡単です。切符を購入したら駅の1階にある台鉄夢工場(臺鐵夢工場)で駅弁を購入する。台湾でも駅弁は人気のようでお客さん多くて少し待つ。

とりあえず在庫のあった萬巒豬腳便當(100台湾ドル/約400円)、八角排骨便當(80元/約320円)、傳統排骨便當(60台湾ドル/約240円)の3種類を購入。おばちゃんに「阿里山便當ないの?」と聞いてみたが売り切れであった。

宿へ戻り早速駅弁を食べます。まずは萬巒豬腳便當(100台湾ドル/約400円)。この駅弁は発売されたばかりの新駅弁で1日100個限定のようだ。名前の通り脚の部分の豚肉を使っており柔らかい。特製のソースをかけて食べます。

人参、キャベツの炒め物は油分が少なめで食べやすい。豚肉の下に甘いたくあんのような漬け物がある。煮玉子の滷蛋も美味い。ご飯は短粒種で日本の米と同様にうまい。値段は1番高いが素材にこだわっているので高いのも仕方ないかな。

八角排骨便當

続いて八角排骨便當(80元/約320円)。でかい排骨(骨付き豚肉)がこの弁当の特徴だ。排骨の骨は少なめで肉多い。

タケノコとキャベツの炒め物は油少なめで美味い。排骨の下に隠れている豆干もよい。甘いたくあんのような漬け物もよい。こちらの煮玉子の滷蛋もいい感じだ。

傳統排骨便當

傳統排骨便當(60台湾ドル/約240円)。一番値段が安いのだが鉄っちゃんの購買欲を一番掻き立てるパッケージだ。

基本的に豚肉は八角排骨便當と同じようでおかずの種類を少なくした感じだ。おかずは青菜の漬物と煮玉子の滷蛋、豆干の3種類だ。一番安いと言っても豚肉はでかいし美味い!

台湾の駅弁は正直言って美味いです!某大陸の列車内や駅で20元(約400円)ぐらいで売っている盒飯よりはるかにおいしいです。これだけ美味ければコンビニ弁当買うよりも駅弁買った方がいいです。

夕方になり再び高雄駅にやってきた。

夕飯はまた駅弁です。傳統排骨便當(60台湾ドル/約240円)を購入。

排骨は相変わらずデカイのだが、おかずが昼のとは違っていた。おかずの数は3種類で同じなのだがナスの漬物とキャベツの炒め物、それと煮玉子の滷蛋になっていた。箱に「季節蔬菜及食材」と表記されているので季節の野菜を日替わりみたいな感じで入れているようだ。コンビニ弁当みたいにいつも同じというのではないのでいいかもしれない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 320台湾ドル
鉄道 705台湾ドル 高雄→花蓮
合計 1025台湾ドル

高雄→花蓮

今日は朝から雨が強い。07:30頃、あひる家をチェックアウトして高雄駅へ向かう。15分ほど歩いて、07:45頃に高雄駅到着。

今日は高雄から花蓮まで鉄道で移動だ。08:40発、左営-花蓮、303次の自強号に乗車する。運賃は705台湾ドル(約2820円)、南廻り線で台湾の東海岸を北上していく。

ホームへ移動して待機となるが売店に台鉄弁当の文字が・・・。弁当買おうかと思ったが、まだ朝だったので入荷していなかった。

08:30頃、自強号が入線してきた。南廻り線なので見た目は平渓線とかで走っているディーゼルの普通列車なのだが立派な自強号だ。日本で例えると特急列車だ。

で、車内はこんな感じだがロングシートにすると完全に平渓線とかの普通列車だ。新型車両を導入して南廻り線の自強号もタロコ号やプユマ号みたいな豪華車両になるのはいつのことか・・・。気動車なのでエンジン音はなかなか良い。やっぱ加速時のエンジン音は特によい。

台東を過ぎる頃になると雨は止んで徐々に青空が見えてきた。椰子の木やバナナ畑が見られ南国の雰囲気が出ている。1月なのに水田では既に田植えが行われており日本ではあり得ない光景だ。

花蓮

13:40頃、花蓮駅に到着する。

ここで自強号とお別れだ。花蓮は太魯閣峡谷(タロコ峡谷)への観光拠点になっており駅前から台湾好行の太魯閣線バスが出ている。

島國熊貓青年民宿

駅から10分ほど歩いて、14:00頃、Booking.comで予約しておいた島國熊貓青年民宿(Taiwan Panda Hostel)に到着する。1泊360台湾ドル(約1440円)で2泊する。で、スタッフの兄ちゃんはパスポート確認するまで日本人だと気づかず目の前にいるのは大陸の田舎者だと思っていたようだ。台湾だと何も話さなくても日本人だと見抜かれるのだが、どうも農民工のオーラでも出ていたようだ。

部屋は10人ドミトリーで広めだ。各ベッドに照明とコンセント、小物を置く台がある。部屋にトイレ・シャワーがあり一体型だが2つあるので緊急事態でも大丈夫だ。WiーFiの電波は良好で部屋でも問題なくつながる。

共有スペースも広めで冷蔵庫がある。で、老板は夜は自宅へ帰り不在になるが入口はオートロックになっており暗証番号を教えてもらい24時間出入り自由だ。早朝に出ていく場合とかはソファーにシーツとか置いておけばOKということであった。

15:00頃、花蓮駅に再びやってきた。花蓮駅前は欧米人が多い。タロコ峡谷へ行くのだろう。

駅前にあるバスターミナルの花蓮客運総站で台湾好行の太魯閣峡谷行きのバスを確認する。朝一番のバスは07:00発のようだ。

で、バスを確認しているとチケット売場のおっちゃんが「どこ行くの?」と声をかけてきたので明日の太魯閣峡谷行きのバスを確認しに来たことを伝えると英語と日本語のパンフレットを出してきた。もう、一目で日本人だと見抜かれています。

明日行くのは決めているので、そのまま台湾好行太魯閣線の一日券を購入します。一日券は250台湾ドル(約1000円)でバスは乗り降り自由だ。

花蓮鉄道文化園区

16:30頃、花蓮鉄道文化園区を訪れる。ここは花蓮の旧駅舎になる。

周辺には関連施設が保存されておりナローゲージの蒸気機関車も保存されている。

自助餐

17:30頃、近くの自助餐廳で夕飯を食べる。自助餐廳はビュッフェ式の食堂で量り売りになります。食べたいだけの量をトレーに盛って量っておばちゃんに料金を支払います。これだけの量で110台湾ドル(約440円)になります。相場がわからないので高いのか安いのかは不明。まあ、これを今後の基準に考えていきます。

香菇滷肉便當

夕飯を食べたのだが、どうも食べ足りないので駅前の弁当屋で香菇滷肉便當(80台湾ドル/約320円)を購入。

台湾の野菜炒めは油少なめなので食べやすい。豚肉の滷肉も当然うまい!ご飯も日本の米と同様に美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 190台湾ドル
宿泊費 720台湾ドル 1泊360台湾ドル×2
バス 250台湾ドル 台湾好行
合計 1160台湾ドル

花蓮→天祥

07:45頃、駅前のセブン-イレブンでパンを購入。パン4つで101台湾ドル(約404円)だ。これが太魯閣峡谷(タロコ峡谷)での食料になる。

07:55頃、駅前の花蓮客運総站で台湾好行の太魯閣線バスに乗車する。台湾好行のラッピングはされていないがプレートが掲げてある。このバスで太魯閣峡谷の天祥まで行く。今日の天気は雨なのだが太魯閣峡谷への乗客は多くバスは賑やかだ。

ちなみに台湾好行のバス停はこんなデザインで統一されているのでわかりやすい。08:00発のはずなのだが10分遅れの08:10に発車する。08:45頃、新城駅に到着。08:53頃、太魯閣遊客中心に到着。ここが太魯閣峡谷の入口になり下車する乗客がそこそこいる。自分と数人の乗客はそのまま天祥へ向かう。

太魯閣峡谷

09:35頃、終点の天祥に到着。雨は止んでおり青空が少し見える。

バス停の近くでセブン-イレブンの看板を発見。どうやら新しく出店するようだ。天祥にセブン-イレブンができれば花蓮で食料買わずに太魯閣峡谷の天祥へ行ける。

天祥から少し奥へ歩いて行く。道路の脇は峡谷で大自然が広がっています。

白楊歩道

10:00頃、天祥から少し奥へ行った白楊歩道の入口に到着。道路脇に照明のない真っ暗なトンネルが続いている。

奥に出口が見えるが、ここは懐中電灯、ヘッドライト必須だ。

トンネルを抜けると瓦黒爾渓の水の音が聞こえてくる。白楊歩道を歩いて瓦黒爾渓が合流する塔次基里渓を上流へと向かう。

そして、幾つかのトンネルを通るが照明は一切無しで懐中電灯、ヘッドライト必須だ。この白楊歩道は太魯閣峡谷で最もトンネルの多い歩道で8箇所のトンネルがある。

観光客の多い観光歩道なのだが落石や崖崩れの発生箇所があり注意の看板が何箇所もある。危険箇所が多いというのは分かったのだが、それより歩道にゴミが落ちていないというのに驚いた。中国に長期間いたのでゴミのない観光地に衝撃を受けてしまった。中国は有名観光地(嵩山、恒山など)でもゴミだらけで、おまけに掃除のおばちゃん達がいるにもかかわらず処理が追いつかないのだ。

ところが台湾の太魯閣峡谷は掃除のおばちゃんとかが見当たらないのにゴミが落ちていない。台湾人のモラルの高さを表している光景だ。台湾凄い!

更にトンネルを通り奥へと進む。

トンネルを抜けると目の前に白楊瀑布が見える。手前には展望台があるのだが整備中で閉鎖されている。

展望台が閉鎖されているのでは仕方ないので更にトンネルを進み、10:50頃、水濂洞に到着する。ここは洞窟なのだが皆靴を脱いで洞窟へ入っていく。洞窟は水路のようになっており水が塔次基里渓へ流れ落ちていく。

靴を脱いで洞窟へ入っていくが天井から水が滝のように流れ落ちてくる。水濂洞という名称の意味が分かった。

ここはヘッドライト必須だが合羽もないと正直言ってずぶ濡れになる。

水濂洞を抜けると目の前に塔次基里渓が現れる。この先は道が整備されておらず引き返すしか無い。11:45頃、白楊歩道を出て天祥へ戻る。この頃になると天気がかなり良くなってくる。

祥徳寺

昼頃、天祥の隣にある祥徳寺に吊橋を渡り到着。祥徳寺は蒋介石の息子である蒋経国の指示により建立された臨済宗の寺になる。

吊橋を渡り階段を登って行き本殿の大雄宝殿へ。蒋経国の声が掛かっていると本殿も立派だ。

こちらは十面普賢菩薩。

こちらは地蔵菩薩になる。

昼時になると天祥にも観光客が多く訪れレストランにも客が結構入っている。ハングル話す観光客も多くレストランのおばちゃんがハングルで呼び込みをしている。海外旅行する韓国人が多いので韓国経済絶好調のようだ。

13:00頃、花蓮へ戻る台湾好行のバスが到着して並んで待つ。大陸なら我先にの乗車バトルだが台湾は文明社会なので皆並んでいる。13:10頃、バスが発車する。

燕子口

13:30頃、燕子口に到着。中橫公路の旧道をあるいて峡谷を見ることが出来る。

燕子口は大理石の岩盤が浸食されできた壷穴があり、ツバメの巣のようなので燕子口の名が付いたが実際にはツバメの巣はない。

ここの峡谷はヘルメット着用なのだがつけていない観光客も多い。当然自分もヘルメットは持っていないのでそのまま突撃。落石に当たったらあの世行きです。

団体観光客はヘルメット着用で燕子口を歩いている。燕子口は深い峡谷と迫力ある水の流れに圧倒される。

そして、ハングル話す団体がやたらといる。たぶん韓国人だと思うのだが物凄い数だ。ウォン高で韓国人の海外旅行は絶好調のようだ。

この燕子口から錐麓古道へ続く錐麓吊橋が見えるが錐麓古道は入山申請が必要だ。ネットでも臺灣國家公園入園入山線上申請服務網から入山申請はできるのだが緊急連絡先が台湾人でなければならないので殆どの外国人は旅行会社経由ということになる。まあ、旅行会社のガイドと一緒に行ってくれということで一人で突撃して迷惑かけるなということだな。

14:00頃、燕子口のバス停に戻ってきた。時刻表だと次のバスは14:40のようだ。気長に待っていると花蓮行きの路線バスがやってきた。運ちゃんに一日券で乗車できるか聞いてみる。同じ花蓮客運の路線バスだったので乗車OKになった。厳密には一日券は台湾好行の太魯閣線だけ有効なのだがこれで少し時間が節約できる。運ちゃんに感謝です。

そして、自分の後ろにいた一日券をもった台湾人観光客たちも一緒に乗車である。14:30頃、バスが発車する。

長春祠

14:50頃、長春橋で下車する。峡谷の対岸には長春祠が見える。長春祠は中橫公路建設で殉職した212人が祀られている。

長春祠へ続く断崖に掘られたトンネルを進んで行く。トンネルの中は団体客が通るとハングルが響いている。

15:05頃、長春祠に到着。

長春祠の祭壇にはハングルの団体が供えていった1000ウォン札が置かれていた。ウォンなんか置かれてもねぇ・・・。銀行や空港なら両替できるけど、ここでは紙くず同然だ。台湾ドル供えないとな・・・。

15:50頃、長春祠歩道のバス停に到着。16:30頃、花蓮行き太魯閣線のバスに乗車するが乗客多すぎで座れないというか、乗り切れずバス停に置き去りの乗客が発生。次のバスは1時間後の最終バスか?

今回は太魯閣峡谷を初めて見て廻ったが感想は正直言って広い。そして、訪れる価値十分ありだ!1日では足りないので400台湾ドルの2日券で見て廻るのが良いだろう。それでも入山申請の必要な場所まで入れたら数回は訪れないといけないだろう。トレッキングが好きな人にとっては太魯閣峡谷は必ず満足できるだろう。

何より太魯閣峡谷は入場料無料というのが凄い!某大陸なら九寨溝のようにボッタクリ観光地と化しているだろう。そして、歩道にゴミが落ちていないというのも凄い!某大陸のように掃除のおばちゃんとかが見当たらないので皆ゴミはちゃんと持ち帰っているようで台湾人のモラルの高さが伺える。

17:20頃、花蓮駅前の花蓮客運総站に到着。

自助餐

夕飯は昨日の食堂で量り売りの自助餐です。今日もトレーに大量に盛って125台湾ドル(約500円)だ。野菜炒め中心になるが油少なめで食べやすく年寄りの胃袋に優しい。もちろん味もおいしいです!あと無料の冬瓜茶もおいしい!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 225台湾ドル
合計 225台湾ドル

花蓮→瑞芳

10:50頃、ホステルをチェックアウトして花蓮駅へ向かう。11:00頃、花蓮駅に到着。駅前では欧米人を見かけるが、それより自撮り棒を持ったハングル話す団体が凄い。通路塞いで通れないほどだ。「過一下」「譲一下」と言っても通してくれません。台湾は韓国人に大人気の観光地のようだ。

券売機で蘇澳新行きの切符を購入。

運賃は普通列車の区間車なので116台湾ドル(約464円)。今日は九份のある瑞芳へ移動する。窓口で瑞芳行きの切符を購入すればいいのだが蘇澳新で下車して、蘇澳新-瑞芳は割引になる悠遊卡で乗車する。乗車するのは11:34発の区間車だ。

花蓮の駅弁

で、改札口の前にはタロコ号がいます。ネットで知ってはいたのだが、このタロコ号が駅弁売場の目印になる。

ちょうど駅弁の販売が行われており購入します。花東特蔬便當が3種類売られており値段はどれも100台湾ドル(約400円)。一種類が肉無しの素食、残り2種類が肉入りになり、今回はおすすめの奴を購入する。列車の中で食べるのが駅弁の王道なのだが空腹には勝てずにホームで食べます。

花東特蔬便當の具材は鬼頭刀魚排、原住民風味鹹豬肉、紫芋、黄金蜆丸、滷豆乾、野菜炒め、漬け物などとなります。花蓮は海沿いの街なので東シナ海で獲れた鬼頭刀魚(シイラ)の切り身(鬼頭刀魚排)と原住民風味で味付けされた豚肉(原住民風味鹹豬肉)の2種類がメインの具材だ。原住民風味ということはタロコ族の味付けということだろうか?具材の味付けは濃くも薄くもなくちょうどよい。

駅弁を食べている間に列車が入線してくる。花蓮始発なので食べ終えてから乗車する。

11:34に花蓮を発車する。車内は乗車率7割ぐらいで自転車は4台だ。台湾は自転車の持ち込みOKなのでチャリダーを車内で結構見かける。静かな車内で平和だ。

13:01に蘇澳新駅に到着。

切符にハンコ押して改札を出る。台湾は改札口で切符を回収するのだが、切符に改札口にある證明章のハンコを押しておけば記念に持ち帰れるのだ。

とりあえず外に出るが雨が降っているので再び駅へ。今度は割引になる悠遊卡で乗車となる。蘇澳新から北は悠遊卡が使用できる。瑞芳までは108台湾ドル(約432円)だ。

次は13:41発の区間車だ。

列車が到着して乗車する。隣の蘇澳発の列車なので乗客はほとんどいない。台北に近づいてくると混雑してくるのだろう。

15:05頃、車内検札があるが台湾の車内検札は日本と同じで乗務員一人で行われる。中国みたいな5人、6人の集団で高圧的な態度というのではない。台湾の場合はかなり物言いが丁寧なので好感が持てる。猴硐に到着すると乗車率が急上昇する。猴硐は猫村として知られており猫好き観光客が多く訪れている。

瑞芳

15:37に瑞芳到着。駅を出るが雨が降っており天気は悪い。夜に九份へ乗り込もうと思ったが、この天気では行く気が無くなる。

金色小棧青旅民宿

とりあえず予約しておいた宿へと向かう。駅前通りの明燈路を左(東)へと歩く。3分ほど歩くと警察署に到着。警察署の隣にある広場前にBooking.comで予約しておいた金色小棧青旅民宿(Golden House)があり楽勝で到着。駅から徒歩3分ほどで広場の前にはバス停があり九份行きのバスに乗車できる。何と言っても警察署のすぐ近くなので非常にわかりやすい。

1泊600台湾ドル(約2400円)で2泊する。部屋は8人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセントがある。あとUSBコネクタがあるのでスマホの充電も可能だ。Wi-Fiはちょっと電波弱めだが部屋でもネットにつながる。共同のトイレ・シャワーは男女別になっており広さは許容範囲内だ。

17:00頃、夕飯食べに外へ出かける。とりあえず駅前を真っすぐ行った所にある美食街を覗いてみる。ここは夜市を小さく屋内にまとめた感じになっている。

牛肉湯麺

夕飯は美食街近くの牛肉麺の店で牛肉湯麺(50台湾ドル/約200円)を食べる。牛肉スープに麺と雪菜が入っており牛肉無しなので値段が安い。スープは甘口でなかなか美味い!食後は駅前にあるスーパーマーケットの頂好で夜食にパンを買っておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 120台湾ドル
宿泊費 1200台湾ドル 1泊600台湾ドル(Booking.com)×2
鉄道 116台湾ドル 花蓮→蘇澳新
鉄道 108台湾ドル 蘇澳新→瑞芳
合計 944台湾ドル

雨の九份へ

朝から雨が降っている。これでは九份に行ってもな・・・。まあせっかく瑞芳に宿泊しているし籠もっているのも勿体ない。ホステルから徒歩10秒ほどの所にバス停があり、09:40頃、788線のバスに乗車して九份へ向かう。天気悪くてもバスは混雑しており九份の人気の高さが伺える。運賃15台湾ドル(約60円)、09:55頃、九份に到着。

九份に到着するものの雨が強い。バス停から九份老街の基山街へ向かうが途中にファミリーマートがある。2013年に訪れたときはあったかな?

九份のコンビニと言えば九份老街の入口にあるセブン-イレブンなのだが、ファミマも進出してきたようだ。

九份老街

基山街を歩いてみるが天気が悪いので比較的空いている。

土産物屋を見物しながら奥へと歩いていく。

で、この九份にもハングルを話す団体がやたらと多い。
どこを歩いてもハングルが聞こえてくる。ウォン高で韓国人が大挙して押し寄せているようだ。昔は日本人観光客が多かったようだがウォン高で韓国人のお金持ちがお得意様になっているようだ。ネットでは韓国経済崩壊の記事を見るが全くその心配はない。韓国経済絶好調のようだ。これならスワップなんていらないだろ。

土産物屋はお菓子から茶葉まで色々とある。

並んでいる土産物を見て廻るのはけっこう面白い。どういった特産品があるかとかがわかってくる。

ライチとかの南国フルーツ関連のお菓子が多い感じかな。

聖明宮

聖明宮にやってきた。聖明宮は関羽を祀る関帝廟だ。廟は比較的新しく立派だ。

かつて金鉱での金採掘が盛んだった頃は土地神を祀る福山宮への信仰が厚かったが金鉱の衰退とともに商売の神である関羽を祀る聖明宮への信仰が集まってきた。元々は日本統治時代に林さんが住んでいた民家に設けられた祠だが終戦後に勸忠堂へ作り変えられ1976年に聖明宮へ改名された。

関羽像は大陸でみる関羽像とは雰囲気が違う。

雨が強いので10:45頃、運賃15台湾ドルで788線のバスに乗車して、11:00頃、瑞芳駅前で下車する。

魯肉飯と陽春麺

昼食は駅前の食堂で魯肉飯(25台湾ドル/約100円)と陽春麺(30台湾ドル/約120円)を食べる。魯肉飯は台湾の定番料理で食堂や夜市の屋台でよく見かける。魯肉はしっかり醤油で煮込んであり柔らかく甘い味付けになっている。台湾に来たら一度は食べておかないといけない料理だろう。

陽春麺も台湾各地の食堂や夜市の屋台で定番料理だ。小エビが入っておりスープにエビの出汁が出ている。味は薄口でさっぱりしている。食後はセブン-イレブンで食パン(40台湾ドル/約160円)を購入。食パンは夕飯までのつなぎだ。

午後になっても雨が降っておりホステルで大人しくする。瑞芳に宿泊しているのにほとんど外へ出られずだ。この天気の悪い中でもホステルにはお客さんが結構来ている。

で、老板と工事業者のおっちゃんたちが2Fの部屋で工事作業中だ。自分1人だけ1Fにおり店番状態になる。そして、こういう時に限って英語圏のお客さんが来て自分はスタッフと思われる。仕方ないので老板を呼びに行く。

新國民便當

夕飯はセブン-イレブンで弁当と食パンを購入。弁当はパッケージデザインがセブン-イレブンにしてはかなり挑戦的な新國民便當-排骨(55台湾ドル/約220円)だ。新國民便當は数種類あってどれも55台湾ドルで良心的な価格設定だ。

今回は排骨を購入。でかい排骨に野菜炒めが付いています。排骨の味付けは甘めになっておりご飯はすぐに食べきってしまいます。セブン-イレブンのコンビニ弁当の中では一押しですね。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 190台湾ドル
バス 30台湾ドル 路線バス
合計 220台湾ドル

福建省アモイ 南普陀寺

福建省旅行記2016正月

ぼったくりコロンス島

10:00頃、南湖公園東門のバス停から運賃1元で857路のバスに乗車。10:30頃、博物館で下車する。

バス停の近くに廃線跡を遊歩道にした鉄路文化公園があり遊歩道には線路がそのまま残されている。

線路が撤去されずに残っている遊歩道を歩いて海へと歩く。

11:10頃、輪渡碼頭に到着するが、ここからはコロンス島へは渡れない。

輪渡碼頭からのフェリーは2014年10月20日からアモイ市民のみが利用可能な航路に変わっていた。

観光客は東渡碼頭から往復35元か第一碼頭から往復30元のフェリーでコロンス島へ渡ることになる。

2007年に輪渡碼頭へコロンス島へ渡ったときは往復で8元だったのでかなりの悪意を感じる。アモイ市民だけが8元でコロンス島へ渡れる。フェリーの運賃が3倍以上になっているので観光客から金をむしり取ろうとしている魂胆が見え見えだ。

海岸沿いを歩いてコロンス島の鄭成功像を見物。

ちなみに撮影場所の隣は海軍施設のようで艦艇が停泊中。

鉄路文化公園

12:15頃、鉄路文化公園に戻ってきた。

この線路は先ほどの海軍施設につながっており、かつては軍事用路線として使われていた。

遊歩道を歩いて行くとトンネルが見てきた。

トンネルも遊歩道として整備されており通れる。
夏は涼むのに良さそうだ。

この線路は1955年に建設された鷹廈鉄路の一部でアモイ駅から和平碼頭までの約4.5kmを結んでいた。旅客列車はなく軍事用路線として貨物輸送を担っていたが台湾金門島との砲撃戦がなくなると徐々に輸送が減っていく。

13:30頃、アモイ駅から約2kmの所まできた。機関車が停められており駅の近くというのがわかる。遊歩道はここまでになり道路へ出る。

テスコ

13:50頃、アモイ駅前に到着。駅前のTESCOで買い物。

アモイは物価が高いのでインスタントラーメンと粉絲を購入して乗り切る。それと期限間近で処分品の氷糖雪梨も購入。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.9元
路線バス 1元 路線バス
合計 20.9元

南普陀寺

09:25頃、南湖公園東門(南湖公园东门)のバス停から20路のバスに乗車する。運賃1元、09:55頃、廈大西村で下車する。

10:00頃、南普陀寺に到着する。寺周辺には偽坊主の乞食や手足無しの乞食がいたりと有名な寺でよくある光景が待っていた。

南普陀寺は唐末期から五代にかけて創建され廈門最大の寺院である。

千年古刹になるのだが仏像や建築物は新しく古い建物や仏像は見あたらず。

入場料無料なのはよいが平日でも観光客であふれている。

アモイの定番観光地なので話のネタに訪れる程度で良さそうだ。11:20頃、南普陀寺を離れる。

南普陀寺の乞食

寺の門前には乞食がおり金持ちの団体が1元恵んでいた。
ただし職業乞食のような気がする。松葉杖を用意しているが足が悪いという設定で営業活動している可能性が高い。

こちらは障害者の乞食で両腕がなく足が変形している。金持ちのお嬢様が1元恵んでいた。中国は社会主義国なので福祉が充実しており障害者の乞食は存在しないはずなのだが一体どういうことだ?日本で同じことが発生したら警察と市役所に通報されて保護されるが中国では公安は気にもせずだ。学校で習った中国とはずいぶん違うのだが・・・。これが弱肉強食の中国の一部分である。

11:25頃、廈大西村のバス停でバスを待っていると乞食にたかられる。目の前にお椀出されるがとりあえず無視しておく。運賃1元で857路のバスに乗車して、12:05頃、人材中心で下車する。

鶏蛋炒飯

昼時でイスラム食堂を見つけたので昼食に鶏蛋炒飯(8元/約160円)を食べておく。

アモイ博物館

12:35頃、アモイ博物館に到着。

見学者はほとんどおらず館内は静かだ。

福建省南部と台湾を取り上げた閩台民俗の展示は見ておいて良いだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
路線バス 2元 路線バス
合計 10元

アマゾンからロンプラ届く

昼頃にアマゾン中国で注文しておいたロンリープラネット台湾、浙江、広西、成都の4冊が届いた。配送のお兄ちゃんから「レセプションに渡しといたから~」という電話があったのでレセプションでロンプラを受け取る。

梱包は日本みたいに頑丈ではなく袋に入っているだけ。
まあ本なので最低限の梱包で充分かな?

開封してちゃんとロンプラ4冊揃っています。これで日本から注文せずに済みます。日本から注文したら本より配送料のほうが高くて泣きますので・・・。

早速ロンリープラネット台湾から読んでいき台湾での計画を立てる。計画を立てるといっても金門島へフェリーで渡り、飛行機で台湾本島へ移動なので復興航空の金門→高雄の航空券をネットで購入しておく。プロモーション運賃で1058台湾ドル(3900円)だが無料の受託手荷物は10kgまでなので当日は超過手荷物料金を払わないといけない。150台湾ドルで収まるかな?

午後はテスコで食料調達。

軍資金が少ないのでインスタントラーメンで乗り切る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.4元
合計 22.4元
項目 金額 備考
航空券 1058台湾ドル 金門→高雄
合計 1058台湾ドル

厦門国際郵輪中心

09:00頃、ユースホステルから5分ほど歩いた所にある郵電大楼(邮电大楼)のバス停から58路のバスに乗車する。運賃1元、09:10頃、終点の東渡公交場站(东渡公交场站)で下車する。

5分ほど歩いてフェリーターミナルの厦門国際郵輪中心に到着する。

以前ここはアモイ-金門島のフェリーが運行されていたのだが、フェリーターミナルが改装されアモイ-金門島のフェリーは五通碼頭へ集約され、厦門国際郵輪中心からはコロンス島への観光フェリー、アモイ-台中、アモイ-基隆の国際フェリーが運航されている。

元々は国際フェリーターミナルだったのだがアモイ-金門島のフェリーが五通碼頭へ集約されコロンス島行きの観光フェリーターミナルへと大きく変貌している。ご覧の通りコロンス島行きの観光客だらけだ。

しかし、腐っても鯛の如く国際フェリーターミナルなので国際線の案内はある。

訪れた時に運行されていた航路はアモイ-台中、アモイ-基隆の国際フェリーだ。廈門閩台輪渡の中遠之星により毎週火曜19:00に台中行き、毎週木曜18:00に基隆行きが運航されておりターミナルの隅っこにチェックインカウンターがある。

五通碼頭

11:00頃、五通碼頭を訪れる。ここからアモイ-金門島のフェリーが約30分に1本の割合で運航されている。

五通碼頭からは路線バスが6路と82路の2路線運行されている。

6路はアモイ駅行きなので便利なのだが30分に1本ぐらいの割合で運行本数は少ない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.9元
バス 3元 路線バス
合計 15.9元

籠もる

今日はユースホステルに籠もる。アモイは興味を引く遺跡が無く高い観光地ばかりだ。籠っている間にサイト更新に励む。

夕方になりアモイ駅前のテスコへ買い出しへ行く。

購入したのが期限が迫った処分品のパン。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.6元
合計 6.6元

雨で籠もる

朝から雨が降っている。この天気では籠もるしかないな。朝食と昼食は買い込んでおいたインスタントラーメンで乗り切る。

20160111夕方になり雨が止んだのでアモイ駅前のテスコへ買い出しへ出かける。処分品のパンと飴を購入。パンが今日の夕飯だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.8元
合計 15.8元

福建土楼 世界遺産 田螺坑土楼群・河坑土楼群

福建省旅行記2016正月

ネットで切符を確保

06:30頃、12306.cnで今日の泉州→南靖行き切符を確認すると、10:40発のD6407次の一等座2枚、二等座6枚がある。昨晩は売り切れだったのだが深夜のうちに窓口で払い戻しがあったようだ。バスでアモイ経由で南靖行きを覚悟していたがアモイでの面倒な乗り換えを回避できるかもしれない。これは何とか入手しなければ!

ネットでの切符は07:00から販売なので少しの間待機となる。07:00になると同時にネット上での切符争奪戦が始まる。すぐに二等座を選択するが既に売り切れ、一等座が1枚だけ残っているので一等座を選択、支払方法選択画面になり切符が確保できたようだ。

支付宝で決済して何とか泉州→南靖の切符を購入した。二等座より8元高いがバスで移動するより実はまだ安い。とりあえず新年早々の切符争奪戦は乗り切った。08:00頃、ウォルマートで物資調達をしておく。

油断大敵しくじる

09:20頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:30頃、花巷口のバス停から3路のバスに乗車。終点の泉州駅まで運賃2元だ。

09:50頃、泉州駅に到着。まずは切符売場へ行きネットで購入しておいた切符を受け取るところだが、ものすごい行列だ。これは間に合わない・・・。

とりあええず窓口に並ぶが、どう考えても1時間以上待つ雰囲気だ。発車時刻が迫り割り込んでくる客もいるが窓口で追い返されている。この大混雑でも窓口が半分ちょっとしか開いていない。なぜ全窓口開いていないのだ?そして、やっぱり間に合わなかったよ!

油断してゆっくり出発したのが災いしてしまった。やはり切符は前日までに発券しておくのが理想だな。今回は2時間前に駅に到着しているべきであった。で、退票もできないので51.5元無駄にしてしまった!

仕方ないので12306.cnで南靖行きの切符があるか探すと14:55発のD6381次に切符に余りがあるではないか!これなら駅に到着してからネットで検索でも十分余裕ではないか。列に並びながらネットでD6381次の切符を購入しておく。高い授業料になってしまったというか新年からつまづいてしまっている。11:45頃、ようやく順番が来て窓口で切符を発券する。2時間コースの列であった。

泉州→南靖

11:50頃、待合室へ移動するが待合室は空いており切符売場とは全く状況が違う。一体どうなっているのだ?とりあえず待合室で3時間待ちだ。バスでの移動も考えたが、アモイでの乗り換えでバスターミナルを路線バスで移動しないといけないので時間的には大した差がなさそうなので高速鉄道での移動だ。3時間も待っていると新年早々だが痰吐き、手鼻に遭遇する。今年も安定の中国で色々な意味で外国人旅行客を驚かしてくれそうだ。

今回乗車する列車は14:55発、福鼎→龍岩のD6381次に乗車し泉州→南靖まで移動だ。席は一等座、運賃は51.5元、移動距離は113kmになる。

14:45に改札が始まりホームへ移動する。既に列車が到着しており乗車する。車両はCRH1Aでの編成になる。

14:55に定刻通り発車し程なく速度は200km/hに到達する。
しかし、車両や路線の設計速度は250km/hまで対応なのだが速度を落として運転されている。時刻表を見る限りだとG列車を含む他の列車も運行時間に差がないので速度を200km/h程度で抑えているようだ。

で、今回は一等座の席なのだがイベントが発生する。乗務員のお姉ちゃんが車内検札をして一等座に紛れ込んできた無座切符のおっちゃんたちを追い払っている。自分も車内検札かなと思って切符を準備したが素通りされてしまった。乗務員のお姉ちゃんは一等座に紛れ込む無座切符の乗客を見抜く千里眼を持っているようだ。

15:55頃、南靖駅に到着。

南靖→書洋

駅を出るとボリタクの運ちゃんたちが待ちかまえていたが、そのままバス乗り場へ向かう。予約しているユースホステルは塔下村にあるので、まず1路か2路のバスで汽車站へ移動し、6路のバスで土楼接待中心へ移動して、景区バスで塔下村への移動になる。

ところがバス乗り場に6路のバスが停車している。おばちゃんに塔下村に行くか聞いたら、このバスで書洋鎮へ移動して乗り換えということであった。

運賃は12元で程なくしてバスは満員というか定員オーバー。16:22頃、バスが発車するが何やらエンジン音が聞こえない。電動バスになっているではないか!田舎でもエコカー導入が進んでいるのか?16:45頃、南靖汽車站に到着するが扉閉められたままで何の説明もなく缶詰にされ乗客たちがブチ切れ扉を勝手に開ける。

乗客たちがブチ切れたので、ようやくここで乗り換えという説明が行われたが非常に雰囲気が悪い。南靖駅では汽車站で乗り換えなんて説明はなかったので乗客全員乗り換え無しだと思っていた。運ちゃんたちと乗客の信頼関係は完全になくなっている。6路の雲水謡行きバスに乗車するが誰も並ばず我先にと乗車。席はなくなり自分は運ちゃんの隣の荷物置き場に陣取る。17:15頃、ようやくバスが発車。乗客はキレ気味で一部車内に殺気が漂う。

バイクタクシーで塔下村へ

18:10頃、書洋鎮に到着して下車するが、既に完全に夜で真っ暗だ。昼間なら書洋鎮で降りずに次の土楼接待中心で下車して入場券を購入して15元の景区バスで塔下村へ移動する。この時間だと土楼接待中心も既に閉まっている。今日は完全にしくじった。この先の交通手段がない!大体バスを降りるといつもはボリタクが待機しているのだがボリタクがいない。

既に運ちゃんたちは帰宅のようだ。これは本当に困った。ユースホステルは予約済みなので何としても塔下村まで行かなければならないのだが、まだ16kmも離れている。書洋鎮をさまよっているとバイクタクシーの運ちゃんが声をかけてきた。運ちゃんたち帰宅かと思ったらまだいたよ!塔下村までいくらか聞いたら50元というが、バックパックが重いのでバイクだと無理な気がするのでタクシーだといくらか聞いたら150元ということであった。

タクシーはやっぱ高いな。バイクタクシーで行くしかないか。ということで、バイクタクシーで塔下村へ向かうことにする。バックパックをバイクに乗せて、18:45頃、書洋鎮を出発する。しかもノーヘルで事故ったらあの世行きだ。

明かりのない山道をバイクが爆走していく。途中で景区チェックポイントに差し掛かるが停車して入場券買わされるのかなと思ったら、運ちゃんそのまま素通り。運ちゃんに門票とかは関係ないみたいだ。山道を爆走して生きた心地がしない状態が続き山の中に明かりが見えてくる。19:10頃、塔下村に到着、運ちゃんが村人にユースホステルの場所を確認して村の中心で降ろしてもらう。運ちゃんに50元を支払い看板のある路地へ入る。

土楼沐浴陽光国際青年旅舎

19:15頃、予約していた土楼沐浴陽光国際青年旅舎(土楼沐浴阳光国际青年旅舍/Tulou Sunshine International Youth Hostel)に到着。1泊35元(会員料金)のドミトリーで4泊する。

部屋は4人ドミトリーで各ベッドにコンセント有り、照明は無しだ。Wi-Fiの電波は良好で問題なく使える。部屋にトイレ・シャワーが付いているのだが、田舎の招待所レベルだよ。換気が悪くトイレ・シャワー付きなので部屋に湿気がこもっており空気が悪い。失敗したかな・・・。

20:00頃、塔下村を散歩する。村の真ん中を川が流れており、両岸に宿やレストランがある。

客家炒豆腐

腹が減ったので村の数少ないレストランで夕飯に客家炒豆腐(20元/約400円)と米飯(1元/約20円)を注文。客家の村なので郷土料理がメニューに出ており客家炒豆腐がまさにそれであろう。今回は出てきたご飯の量が多い。観光地なので小さい茶碗で出てくると思っていたが、良い意味で予想外であった。

で、会計は21元だと思っていたが20元だった。ご飯はおまけということかな?まあ料理が20元で高いから十分利益がとれているのであろう。今日は朝からしくじって予定が大幅に狂ってしまい反省すべき点が多い。何とか目的地へ到達したが新年早々散々な一日であった。

バス2元路線バスバス12元南靖駅→書洋鎮バイクタクシー50元書洋鎮→塔下村日用品8.8元

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 126元 1泊35元(会員料金)×5
鉄道 51.5元 一等座 泉州→南靖
鉄道 51.5元 一等座 泉州→南靖
合計 321.3元

客家の村・塔下村

09:00頃、塔下村を散歩する。昨日は夜到着で周囲の状況がわからなかったが村の中にいくつか土楼がある。客家の村であるというのが見て実感する。

円形の土楼になる円楼と四角形の方楼の両方が村の中にある。客桟に改装され宿として営業している土楼もある。

昨日はバイクタクシーで北側から村に入ったので村の北側へ行ってみる。

村の入り口には石碑があり、塔下は世界遺産の保護範囲内になっているようだ。さらに北へ1.5kmほど歩いて、09:40頃、景区入場券売場に到着。塔下村は田螺坑景区の中にあり入場料100元になっている。このまま北へ6kmほどの所に高北土楼群があるのだが、今日は村の中だけ見物なのでこの先へは行かない。

引き返して塔下村へ戻るが途中で南靖-土楼のバスに追い抜かれる。南靖-土楼のバスがあるなら南靖汽車站から6路のバスでなく、土楼行きのバスに乗車すれば一番楽ではないか!
(後日、実際は書洋鎮-塔下での運行と判明)

塔下村に戻ると南靖へ向かうバスとすれ違う。少しづつ情報が集まってきたな。10:40頃、村の南へ歩いてみる。村の南端から500mほどで景区チェックポイントがある。ここも出てしまうと帰りに入場券買わされるから村へ引き返す。

徳遠堂

11:50頃、徳遠堂にやってきた。徳遠堂は明代に創建された張氏家廟であり塔下村東側の山麓に位置している。廟の前には龍の彫刻が彫られた石龍旗杆が23本ある。

団体客のガイドの説明を盗み聞きしたところ、この徳遠堂は文化大革命での破壊を逃れて保存状態がよいということであった。

塔下村の茶畑

続いて周辺の茶畑を見物。

山に囲まれた塔下村も茶の栽培が盛んなようで山の斜面に茶畑が目立つ。村の中にも製茶工場があり土産物屋にも烏龍茶、鉄観音、紅茶などが売られている。客家の村で作られる茶葉はブランド化出来そうなのだが・・・。

茶畑を見物しながら福建土楼も遠くから見物だ。

塔下村全景

15:30頃、村の西側の山頂へやってきた。ここから塔下村が一望できるようになっている。

土楼の円形や方形がはっきりと確認できる。

土楼は住居だったり宿に改装されているが世界遺産の福建土楼である。

客家料理の客家梅菜扣肉

夕飯は近くの食堂で老板娘に勧められた客家料理の客家梅菜扣肉(28元/約560円)と米飯(2元/約40円)を食べる。

客家梅菜扣肉は豚肉と漬物の梅菜を蒸した料理で味付けは濃い口醤油になる。これは本当に美味くご飯何杯でも食べられます。桶で出てきたご飯と一緒に完食です。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30元
合計 30元

祐昌楼

07:40頃、塔下村から南の下板村にある祐昌楼へ向かう。塔下村南側の入口にある停車場を過ぎて10分ほど歩くとチェックポイントが見えてきたので入場券買おうかと思ったら誰もいない。まだ、出勤していないのか?でも、小屋は開いているな。

そのまま下板村へ向かい、08:20頃、下板村に入ると土楼が見えてきた。

08:30頃、祐昌楼に到着。ここでようやく入場券購入。田螺坑景区の入場料100元。入口のおっちゃん物凄く面倒くさそうに引き出しから入場券を取り出す。

こちらは田螺坑景区などの料金表。

祐昌楼は福建省南靖県書洋鎮下板村に位置している。元朝中期(1308ー1338)に劉氏により建設された南靖最古の円楼であり福建土楼の見所のひとつである。

土楼は高さ18.2mの5階建てになり、各階に54部屋あり合計270部屋ある。祐昌楼の特徴は楼内の廊下部分の柱が最大15度傾斜していることだ。

この土楼には劉氏一族25代が暮らし、現在でも21世帯123人が土楼で暮らしている。土楼内には土産物屋が並び土楼の住民が経営していると思われる。

下板村にはいくつかの土楼があるが「毛主席万歳」とか書かれている。

文化大革命の頃に書かれたのだろうか?それとも大躍進運動の頃か?

田螺坑土楼群

09:00頃、下板村を出る。続いて田螺坑土楼群がある上板村へ向かうが雨が降ってきた。

09:25頃、田螺坑土楼群下景観台に到着。09:30頃、上景観台へ向かう。

10:00頃、田螺坑土楼群上景観台に到着。ここからの景色が田螺坑土楼群で一番有名な景色であり福建土楼の見所のひとつだ。田螺坑土楼群は四菜一湯とも称され、1960ー1970年代にアメリカが核ミサイルのサイロと間違えたことで有名だ。田螺坑土楼群は福建省南靖県書洋鎮上坂村に位置しており歩雲楼、振昌楼、瑞雲楼、和昌楼、文昌楼から成り、2008年11月に世界文化遺産に登録されている。4つの円楼、1つの方楼で構成されている。確かに空から見たらミサイルの発射基地と間違えても不思議のない形だ。10:30頃、上景観台から村へ向かう。

和昌楼

10:40頃、まず和昌楼から見物。和昌楼は元末明初(1354年頃)に建設された円楼になるが元々は方楼になり、1930年代に戦火で損壊し1953年に黄氏により円楼として改築された。

1階部分が土産物屋とレストランになっている。

2階以上は住居となっており洗濯物が干されている。

瑞雲楼

次は瑞雲楼。瑞雲楼は黄氏一族により1936年に建設された円楼になる。比較的新しい土楼だ。土楼内は土産物屋とレストランになっている。

歩雲楼

次は歩雲楼。歩雲楼は田螺坑土楼群の5つの土楼の中心に位置している方楼になり、黄氏により清の康熙年間に建設されるが、1936年に匪賊により焼かれてしまい1953年に修築される。内部は土産物屋になり最も賑わっていた。

振昌楼

次は振昌楼。振昌楼は黄氏一族により1930年に建設された円楼になる。

土楼内は土産物屋もあるがレストラン主体になっている。

文昌楼

最後は文昌楼。説明がなかったので建設時期は不明だが円楼である。

内部は土産物屋とレストランになっている。

土楼周辺では梅菜が干されており昨日食べた客家梅菜扣肉の材料になる。11:30頃、田螺坑土楼群を離れる。

12:45頃、塔下村の南にあるチェックポイントに到着するが真裏の遊歩道を通り素通り。
話し声は聞こえたので人はいるようだが車にだけ目を光らせて裏の歩道は放置のようであった。12:55頃、塔下村南側入口の停車場に戻ってきた。

客家梅菜扣肉

夕飯は昨日と同じの食堂で客家料理の客家梅菜扣肉(28元/約560円)と米飯(2元/約40円)を食べる。豚肉の扣肉も美味いが梅菜と醤油ダレの組み合わせも美味くご飯をおかわりしてしまう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30元
田螺坑景区 100元
合計 130元

塔下村→河坑土楼群

08:00頃、ユースホステルを出て塔下村の北へと歩く。今日は塔下村から北へ約5kmの所にある河坑土楼群へ向かう。

まず1.5kmほど歩いて塔下村の入場券売場に到着。ここからさらに道なりに歩くとT字路に行き着く。T字路の橋を渡り西へ進むと永定県の高北土楼群だ。直線距離だと5kmほどになる。

T字路には標識が設置されているので道には迷わないだろう。

河坑土楼群

再び北へ歩いて曲江村を通り過ぎて、09:00頃、河坑土楼群に到着。

入場料は50元。

河坑土楼群は14の土楼で構成されている。最も古い土楼は明代の建築になり新しい土楼は1970年完成の土楼になる。

特徴としては方楼は300ー500年前に建設された古い土楼になり、円楼はすべて20世紀に再建もしくは新築された物になる。福建土楼の中では新しい方になるだろう。

古い土楼は少なく1960ー1970年にかけて建設された土楼が多い。土楼の中では新しいのだが建築工法は昔のままのようで外観、内観ともに古い土楼と変わらない。

なので、1970年完成の土楼も世界遺産として登録されている。

河坑土楼群は南靖県にある福建土楼の中では最も商業化が遅れており村内に店の看板とか一応あるのだが観光客がいないので店のほとんどが閉まっている。

村の中は人より鶏やアヒルの方が多く観光地というより静かな農村だ。商業化した塔下村や田螺坑土楼群とは全く雰囲気が違う。

10:45頃、河坑土楼群を出て観景台へ向かう。10:55頃、観景台に到着。

ここから河坑土楼群が一望できる。ここでしばらく休憩する。12:00頃、観景台から塔下村へ向かう。村手前の入場券売場で入場券の確認あるかなと思ったら何もなく素通り。どうやら朝出ていくときに覚えられており「朝出てった奴が帰ってきたよ」という感じのようだ。

13:00頃、塔下村の徳遠堂に到着。今日は元日のような賑わいはなく観光客は少なく静かだ。疲れてユースホステルに戻り寝込む。

炒菇

夕飯は近くのレストランで炒菇(20元/約400円)を食べる。

老板が客家の家常菜と言っていたので注文した。キノコ、豚肉、セロリ、人参、ネギ、唐辛子の炒め物で味付けは濃い口の醤油かな?新年の休日が終わって観光客がほとんどいないので客は自分一人だけ。一昨日までは非常に混雑していたが、昨日は空席が目立ち、今日は閑古鳥が鳴いている状態だ。嵐が過ぎ去ったとも言えるな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
河坑土楼群 50元
合計 70元

塔下→書洋→南靖

朝から雨が降っており天気が悪い。今日はアモイへ移動するのだが、昨日まで永定の高北土楼群まで徒歩で移動するか迷っていたがアモイ行きにしておいて良かった。

09:20頃、ユースホステルをチェックアウトして雪英橋の近くでバスを待つ。ユースホステルで入手した情報だと09:40頃に書洋鎮(书洋镇)行きのバスが通るのだが、09:35頃、書洋鎮からの塔下行きバスが通過する。

このバスが折り返しで書洋鎮行きになるのだろう。09:50頃、先ほどのバスが戻ってきたので乗車する。

バスには南靖と表示されているが、実際は書洋鎮から塔下村までの運行になり書洋鎮で6路のバスに乗り換えとなる。さらに時刻表を見ると運行路線が書洋-曲江-塔下と書洋-田螺坑-塔下の2系統になり時刻によって違うので要注意だ。

10:15頃、書洋鎮のバス停に到着。運ちゃんに運賃8元を支払いバスを降りる。10:20頃、6路のバスに乗車する。終点の南靖汽車站まで運賃9元だが満席で座れず。

南靖→アモイ

11:30頃、南靖汽車站に到着。

ちょうど11:30発アモイ行きのバスが発車するところで乗務員のお姉ちゃんに声をかけられタイミング良く乗車。アモイまでの運賃は35元でバスは1時間に1本運行されている。

湖濱長途汽車站

13:10頃、バスターミナルの湖濱長途汽車站の裏に到着。

とりあえずバスターミナルでバス情報を確認。

13:40頃、続いて運賃1元で20路のバスに乗り換えて、13:55頃、南湖公園東門で下車する。

廈門南湖鷺飛国際青年旅舍

14:00頃、eLongで予約しておいたユースホステルの廈門南湖鷺飛国際青年旅舍(厦门南湖鹭飞国际青年旅舍/XIAMEN NANHU LUFEI INTERNATIONAL YOUTH HOSTEL)に到着。1泊45元で7泊する。

部屋は4人ドミトリーで各ベッドに照明、コンセント、小物を置く台がある。それと小型ロッカーもある。部屋は窓無しで狭いのだが先客おらず綺麗なのでとりあえず問題なし。Wi-Fiは窓無し部屋でもつながり問題なし。共同のトイレ・シャワーは一体型の奴だが広いので許容範囲内。洗面台は独立しているので籠もられても歯を磨いたり顔を洗ったりすることが出来る。

青菜素麺

15:00頃、遅めの昼食を食べに出かけるとイスラム食堂を発見。

青菜素麺(7元/約140円)を食べるが、アモイの物価は高い。牛肉麺と鶏蛋炒飯が10元になっている。まあアモイは物価が高いというのは薄々気付いてはいたが貧乏人御用達の店でも高いというのは痛い。

アモイ駅

15:50頃、アモイ駅にやって来た。駅北側が工事中なので南側だけで運用中のようだ。夏頃には北側も運用されるかな?

ウォルマート

15:55頃、アモイ駅前のウォルマートに寄って行く。

夕飯に処分品の食パンと特売品の糯米甜酒を購入しておく。

糯米甜酒はもち米で作られた酒でアルコール度数0.5%なので酔わない。

夜にアマゾン中国でロンリープラネット台湾などを注文しておく。ロンプラは台湾以外はすぐには必要ないのだが日本へ帰ってから注文すると本より配送料のほうが高くつくので中国にいるうちに購入しておく。支払いは支付宝で済ましておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.7元
宿泊費 315元 1泊45元×7
バス 8元 塔下→書洋
バス 9元 書洋→南靖
バス 35元 南靖→アモイ
バス 2元 路線バス
ロンリープラネット 179.7元 台湾、浙江、成都、広西
合計 566.4元

福建省泉州 通淮関岳廟・承天寺・洛陽橋

福建省旅行記2015

CPUファン届く

昼頃にタオバオで注文しておいたCPUファンが届いた。中国の場合だと宅配業者のおっちゃんから「外に取りに来てくれー」と電話が来るのだが、今回は電話無しでユースホステルへ届けてくれておりレセプションの兄ちゃんが「快递!快递!」と知らせてくれた。

で、開封して中身を確認。ちゃんと注文通りのCPUファンで早速ノートPC分解して交換する。1時間ほどで交換が終わり無事に動作して修理完了。日本で業者に頼むと平気で2万、3万飛んでいくが、今回の費用はCPUファン(20元/約400円)と送料(10元/約200円)だけで済んだ。自分で部品を手配すれば激安で済む。

泉州府文廟

13:45頃、泉州府文廟を訪れる。入場料は3元。泉州府文廟は唐代に創建され、魯司冦廟と呼ばれ五代に宣聖廟と改称され、北宋の太平興国年間に現在の地に移され南宋の紹興7年(1137)に再建される。大成殿は宋代の建築様式になる。

廟内は工事中の部分があるが大成殿は見物可能だが撮影禁止になっている。大成殿以外は特に見るべき物は無し。入場料3元の価値があるかというと微妙だ。14:20頃、泉州府文廟を離れる。

清浄寺

14:30頃、イスラム教モスクの清浄寺を訪れる。入場料3元。

清浄寺は宋の大中祥符2年(1009)に創建、現存する門楼、礼拝堂はアラブ建築様式を持ち、現存する最も古いイスラム教建築になり泉州の海洋貿易が盛んであったことを示す。入場料は3元で安いのだが正直言って外から見るだけで十分であった。

通淮関岳廟

15:00頃、清浄寺から100mほどの所にある通淮関岳廟を訪れる。元々は三国志の関羽を祀る関帝廟であったが、民国3年(1914)に南宋の将軍・岳飛も祀るようになったために関岳廟となった。

各地で見られる関帝廟と岳飛廟が一緒になっているということになる。

廟内は参拝客であふれており、おそらく泉州で一番賑わっている廟であろう。15:30頃、通淮関岳廟を離れる。

承天寺

泉州承天寺に到着する。承天寺は後周の顕徳年間(954-960)に建立され、創建当時は南禅寺と呼ばれ、北宋の景徳4年(1007)に承天寺の名を下賜される。

泉州市内では開元寺と並ぶ規模の大きな寺になる。

僧侶たちが列を組んでお経を唱えながら歩いている。

僧侶たちに続いて在家の信徒たちもお経を唱えながら歩いている。

今日は仏教の行事がある日のようだ。道理で昼間から道ばたで紙燃やしているのをよく見かけたわけだ。16:45頃、承天寺を離れる。

羊肉砂鍋

夕飯はイスラム食堂で羊肉砂鍋(12元/約240円)を食べる。具材は羊肉、ブロッコリー、春雨、キノコ、湯葉、昆布、キクラゲになる。

茄子炒肉蓋飯

砂鍋を食べたがまだ食べたりないので別の店で茄子炒肉蓋飯(10元/約200円)を食べる。ナスと牛肉の炒め物がご飯の上に乗っており具材の味付けが良い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 32元
泉州府文廟 3元
清浄寺 3元
合計 38元

ウォルマート

11:30頃、14路のバスに乗車し終点の嘉信茂広場で下車。目の前にはウォルマートがある。夕飯に饅頭を購入しておく。

烤肉炒飯

昼食はウォルマート近くのイスラム食堂で烤肉炒飯(10元/約200円)を食べる。烤肉というから牛肉の角切りでも入っているかと思ったら申し訳なさそうに少量の牛肉が入っているだけ。牛肉炒飯とさほど変わらなかった。

開元寺

13:30頃、泉州開元寺を訪れる。開元寺は唐代に創建され玄宗皇帝の年号である開元を寺の名称にしている。

境内には宋代二塔とも呼ばれる2つの石塔がある。

本殿の前に置かれている。

宋代二塔の他にも大きな仏塔がある。西にあるのが仁寿塔、西塔とも呼ばれている。五代後梁の貞明2年(916)に建てられたが火災により2度焼失しており、木塔から石塔へと作り替えられた。

東にあるのが鎮国塔、東塔とも呼ばれている。仁寿塔と同じように木塔から石塔へと作り替えられた。

雪津ビール

夕方に近くのスーパーマーケットで地ビールの雪津ビール330mlの6缶セット(12元/約240円)を購入。

アルコール度数3.1%で苦味が少なく飲みやすい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.6元
バス 1元 路線バス
合計 32.6元

南少林寺

08:50頃、新門街頭のバス停から19路のバスに乗車。運賃1元、09:10頃、僑郷体育館で下車する。北へ1kmほど歩き、09:30頃、南少林寺に到着.

南少林寺は泉州少林寺とも呼ばれており泉州を代表する禅寺である。大雄宝殿では僧侶や門徒が集まり経文を唱えており宗教活動は行われているようだ。武僧たちもおり演武場近くでちょうど修練をしていた。

で、何で泉州に少林寺があるかというと唐代にまで話はさかのぼる。嵩山少林寺の十三棍僧の一人である智空が福建に入り泉州の清源山麓に鎮国東禅少林寺を創建し千人の僧が修行をしていた。これが南少林寺の始まりである。清代までに3度の興廃を経て1992年に現在の南少林寺が再建された。建物は新しく再建されており古刹の雰囲気はない。観光開発中で各所で工事が行われている。10:15頃、南少林寺を離れる。

元妙観

10:35頃、泉州体育中心から41路のバスに乗車。運賃1元、10:55頃、玉屏巷口で下車する。

11:00頃、元妙観に到着する。

元妙観は西晋の太康年間(280ー289)に創建され、当初は白雲廟と呼ばれ閩南地区で最も古い時期に建立された道教寺院である。名称が元妙観となっているが他地域にある玄妙観と同じ道教観になる。

市街地のある道教寺院の中では比較的規模は大きい方になり参拝客がお参りしている。建物は新しく再建されておりかなり立派である。あと参拝客が多い他の道教観と同じで乞食が営業中。

柱にある彫刻は細かく作られており見応えありだ。

雑醤麺

昼頃、開元寺近くの重慶料理の食堂で雑醤麺(8元/約160円)を食べる。

天后宮

13:00頃、天后宮に到着。海の女神である媽祖を祀っており媽祖廟とも呼ばれる。創建は宋の慶元2年(1196)になる。

市街地にあるが規模の割に参拝客は少ない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
合計 10元

洛陽橋

朝食に包子屋で豆沙包1個と韮菜包2個を購入。1個1元で合計3元だ。08:40頃、新門街頭のバス停から19路のバスに乗車。運賃2元、09:10頃、終点の橋南で下車する。

09:30頃、洛陽橋に到着。洛陽江の河口に架かり洛陽橋は元々は万安橋と呼ばれており、北宋の泉州太守であった蔡襄により皇祐5年(1053)に建設が始まり嘉祐4年(1059)に完成する。

泉州を代表する石橋であり北京の盧溝橋などとともに中国四大名橋とも称される。

橋の近くには蔡襄像がある。

洛陽橋の橋脚は片方が流線型になっており水の抵抗を軽減する仕様になっている。

蔡襄祠

10:35頃、洛陽橋近くの蔡襄祠を訪れる。

蔡襄祠は洛陽橋を建設した蔡襄を祀っている。10:50頃、19路のバスに乗車する。運賃2元、新門街頭で下車してユースホステルへ戻る。

木耳炒肉蓋麺

昼食は近くのイスラム食堂で木耳炒肉蓋麺(12元/約240円)を食べる。キクラゲと牛肉の炒め物が麺の上に乗っている。今回はキクラゲが多めだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.7元
バス 4元 路線バス
合計 22.7元

泉州博物館

10:00頃、西湖公園近くの泉州博物館を訪れる。海のシルクロードによる海洋貿易や福建省南部の閩南地区の文化を中心とした展示内容になっている。

出土品の展示は少なめでパネルによる説明が多い感じだ。重要な出土品は福州で展示なのだろう。

展示物の中で気になったのは状元、榜眼、探花の額だ。科挙及第者上位三名に贈られる称号だが3つの額が揃っているのは興味深い。11:10頃、西湖公園のバス停から27路のバスで泉州汽車站へ向かう。運賃1元、昼前に泉州汽車站到着。

台湾金門島行きフェリーが出ている泉金碼頭へのK207路のバスを待つ。今日は時間が遅いので台湾へは行かないがバスの発車時刻の確認をする。

ネットで調べた限りだと1日6往復バスがあるようだが発車時刻に関して情報がないので張り込んで運ちゃんに直接聞く戦法で確認するが、バスが来る気配がない。50分ほど待ってようやくK207路のバスが到着する。運ちゃんに発車時刻について聞いたら「そこの時刻表見て!」と一言。バスに時刻表が貼ってありバス運行情報が手に入った。でも、泉州-金門島の航路は外国人お断りなんだな。

蒜苔炒肉蓋飯

少し遅めの昼食はイスラム食堂で蒜苔炒肉蓋飯(12元/約240円)を食べる。ニンニクの芽、ピーマンと牛肉の炒め物がご飯に乗っている。

ウォッカ入りカクテル

夕方にウォルマートで饅頭と処分品のウォッカをブレンドしたカクテルを購入する。

この酒2本で9.9元なのでビールよりかなり高い。でも、日本円で換算すると約198円なので・・・。中国の酒が安いのか?それとも日本が高過ぎるのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 37.2元
バス 5元 路線バス
合計 42.2元

泉州→泉金客運碼頭

08:05頃、新門街頭のバス停から4路のバスに乗車。泉州汽車站までは運賃1元だ。今日は台湾の金門島へのフェリーが出ている石井鎮の泉金客運碼頭へ向かう。ただし、泉州-金門島のフェリーは外人お断りになっている。

08:15頃、泉州汽車站で下車。バスターミナルの西側に路線バス乗り場がある。

K207路のバスが停車しており乗車する。

運賃が区間制なので運ちゃんに泉金客運碼頭までいくらか聞いたら8元ということで1回2元引き落とされる端末に4回公交ICカードを通そうとするが、ここで運ちゃんと公交ICカードで問答が発生。

運ちゃん「どこのカード?」
小日本「昆明」
運ちゃん「昆明のカード使えないよ!」
小日本「使えるよ。ほら!」
運ちゃん「何でだ?」
小日本「城市一卡通に入っているから泉州のカードも昆明、上海、瀋陽、鄭州とかでも使えるよ。」

運ちゃんが携帯でどこかへ問い合わせて、どうして昆明のカードが使えるか聞いている。どうやら公交ICカードの相互利用については運ちゃんたちに知らされていないようだ。08:45頃、バスが発車、終点の泉金客運碼頭まで運賃8元だ。

泉金客運碼頭

10:10頃、泉金客運碼頭に到着。フェリーターミナルで運賃を確認すると金門島まで130元だ。で、ここは外人お断りなのだが窓口で購入を試みる。窓口のお姉ちゃんにパスポート渡すが、やっぱりダメだった。あと、ターミナルには人民元と台湾ドルの両替所があります。外国人通行可になるのはいつのことやら・・・。

鄭成功紀念館

このまま泉州へ戻るのは勿体ないので500mほど離れたところにある鄭成功紀念館へ向かう。

10:45頃、まずは延平王祠に到着。

鄭成功が祀られている祠だ。

本殿には鄭成功、父親の鄭芝龍、母親の田川松の像が祀られている。

延平王祠の脇道を登っていき、10:50頃、鄭成功紀念館に到着。資料展示を一通り見ていく。

紀念館の隣には鄭成功廟がある。ここも鄭成功が祀られている。

11:45頃、鄭成功紀念館を離れる。

牛肉水餃

イスラム食堂で昼食に牛肉水餃(10元/約200円)を食べる。水餃子もイスラム食堂での定番料理になり、牛肉と羊肉の2種類がある。値段は10元で泉州市内のイスラム食堂より2元ほど安い。郊外になると微妙に安かったりするようだ。

12:15頃、泉金客運碼頭に戻ってきた。ちょうどK207路のバスが到着して金門島から客待ちになる。発車は13:05で乗車して待機となる。運ちゃんはそれまで昼寝になる。13:05になりバスが発車するが乗客は5人だけ。途中で乗客を乗せるが赤字路線だな。14:30頃、泉州汽車站に到着。

夕飯はイスラム食堂で番茄鶏蛋蓋飯(10元/約200円)を食べる。トマトと卵の炒め物でトマトがいい具合に美味しい。

夜は明日の宿に土楼沐浴陽光国際青年旅舍を予約しておく。明日は元旦なのだが泉州から南靖へ移動する。本来年末年始は観光地に訪れる民族大移動を避けるために避難生活をするのが一番なのだが、もう泉州から移動してもいいかなと・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 14元 予約:土楼沐浴陽光国際青年旅舍
バス 17元 路線バス
合計 51元

福建省泉州 中国茶都・安渓鉄観音発祥の地

福建省旅行記2015

深圳北駅へ

06:05頃、ユースホステルをチェックアウトする。まだ夜は明けておらず周囲は街灯の明かりのみで足下に注意しながら歩いていく。中国だとマンホールの蓋が外されたままとか日本では考えられない罠が多数仕掛けられているので要注意だ。あとウンコ地雷もあったりする。犬の糞ではないよ!

06:20頃、地下鉄の僑城東駅に到着。深圳の地下鉄は運行開始時間が遅いので、06:32頃、地下鉄1号線の初電に乗車。運賃5元、06:50頃、会展中心で4号線に乗り換え、07:05頃、深圳北駅で下車する。

今日は広東省を離れて福建省泉州へ移動する。まずは駅の切符売場へ行きネットで購入しておいた泉州行きの切符を受け取るのだが行列が・・・。列に並んで気長に待つが1時間コースだと間に合わないがちょうど隣の窓口が開いてそちらへ移動。前には4人並んでいるのでこれなら間に合うな。

こういった混雑している切符売場で発生するイベントが時間ギリギリでやってくる乗客の割り込みだ。今回はネットで予約したおっちゃんが割り込んできたが窓口の兄ちゃんに券売機で発券するようにと案内されて逆ギレする。券売機は空いているのですぐに発券できるのに何故逆ギレするのだ。窓口の兄ちゃんは親切にすぐ簡単に切符を受け取る方法を教えただけなのに・・・。

07:25頃、切符を受け取り待合室の入口へ移動。切符と身分証確認、手荷物のX線検査を受けて待合室へ。

07:35頃、切符にB13検票口と印字されていたので改札口の先頭を陣取り並ぶ。深圳北駅は高速鉄道駅なので北京南駅のように改札は自動改札機になる。で、いつもの光景だが自動改札機の使い方を研究している乗客たちがいる。そして、3つある自動改札機だが自分の後ろには列ができているが左隣には誰も並んでいない。普段は我先にと並ばない中国人だが、なぜ空いている自動改札機には並ばない?やはり自動改札機の使い方を知らないので先頭を陣取らないのか?まあ誰かが並べば一斉に我先にとなだれ込むだろう。

深圳北→泉州

今回乗車する列車は08:14発、深圳北→泉州のD2344次だ。席は二等座、運賃は171.5元、所要時間4時間34分、泉州には12:48到着予定だ。

深圳北駅の改札は発車15分前からなので、07:59になると同時に改札を1番乗りで通過。他の乗客は駅員が案内しないので5秒くらい遅れて駅員の案内で改札を通り始める。この5秒の差は結構大きく、まだ誰もいないホームを撮影。

列車に乗車して荷物置き場を確保。G列車やD列車の場合は客層がK列車などとは違うので荷物置き場の争奪戦は起こりにくいのでそれほど心配する必要はないのだが念のため。

荷物を置いたら車両の撮影だ。今回の車両はCRH1Eだ。

CRH1Eには寝台車両があり昼間は座席扱いにしている。この編成は上海鉄路局所属になる。

隣にはCRH2Eが停車中だ。08:14に扉が閉まり定刻通り発車と思ったら1分間停車したままで08:15に走り出す。まあ、扉が閉まった時点で発車と定義できるから定刻通りなのだろうが事実上1分遅れだな。

車内に中国語と英語の案内が流れ、電光掲示板には温度や速度が表示されているが途中から電光掲示板は時刻だけの表示になり、自動の中国語と英語の車内放送はなくなり、乗務員による車内放送に変わった。設備に問題が発生したようだ。

電光掲示板に速度が表示されないのでGPSで速度を確認すると速度は200km/hぐらいに留まっている。廈深線は高速鉄道の路線なので250km/hは出せるはずなのだが。

泉州

12:14頃、廈門北駅に到着。12:48頃、定刻通り泉州駅に到着。

泉州駅にはバスターミナルの高鉄汽車站があり泉州近郊へバスで移動できる。

一応バスの時刻表を確認しておく。安渓、南安、惠安、崇武、泉港、永春などの近郊へのバスが出ている。

あと台湾の金門島へのフェリーの時刻表もあったので撮影しておく。泉州の石井鎮からフェリーが出ている。でも、この航路は外人不可なんだよな・・・。

13:10頃、K1路のバスに乗車、泉州の路線バスは全国城市一卡通に加入しているので昆明の公交ICカードが使える。運賃2元、花巷口まで乗車だが泉州の路線バスは下車するバス停の手前でボタンを押さないと停車してくれないので要注意だ。それと乗車するときはバス停で手を上げていないとスルーされる。13:30頃、花巷口で下車する。

泉州巷里国際青年旅舎

バス停から道なりに南に歩き最初の信号を右(西)へ進むと鲤城区人民政府が見えてきた。区政府と左隣のスーパーマーケットの間の路地を進む。

スーパーマーケットには目印のユースホステルのロゴがある。

路地を進んで行く。

13:35頃、予約しておいたユースホステルの泉州巷里国際青年旅舎(泉州巷里国际青年旅舍/U-shore International Youth Hostel)に到着。部屋はドミトリーで1泊30元(会員料金)、予約の残金27元を支払う。

部屋は12人ドミトリーで各ベッドにコンセントと照明、小物を置く台があり使い勝手が良い。部屋は広く人数分のロッカーもある。Wi-Fiは問題なく接続できネットの速度も問題ない。

共同のトイレ・シャワーは少々狭いのと照明が暗い。屋上では洗濯ができ干せるようになっている。

青菜炒飯

夕飯はイスラム食堂で青菜炒飯(8元/約160円)を食べる。

量は少ないだろうと期待していなかったのだが予想外に量が多かった。

鶏蛋炒飯

周辺を散歩しているうちに再び腹が減ってきたので、別のイスラム食堂で鶏蛋炒飯(7元/約140円)を食べる。こちらは皿が小さく量が少なかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 27元 1泊30元(会員料金)
地下鉄 5元
バス 2元 路線バス
合計 52元

泉州衆山小国際青年旅舎

10:50頃、泉州巷里国際青年旅舎をチェックアウトして泉州衆山小国際青年旅舎へ向かう。15分ほど歩いて源和1916創意産業園(源和1916创意产业园)に到着。源和1916創意産業園の中へ入り11:10頃、泉州衆山小国際青年旅舎(泉州众山小国际青年旅舍/Over The Mountain International Youth Hostel of Quanzhou)に到着する。ネットで予約しており残金31.5元を支払い登記は問題なし。

部屋は6人ドミトリーでトイレ・シャワー付きだ。Wi-Fiは電波良好、速度も問題なし。

トイレとシャワーは別々になっている。

こちらはシャワー。宿泊客は少なく空いており静かだ。

泉州客運中心汽車站

12:45頃、バスターミナルの泉州客運中心汽車站を訪れる。泉州市内の主要バスターミナルになり福建省各地や省外へのバスが多数運行されている。

とりあえず時刻表を確認しておく。

省外へのバスは北京、上海などがあるが遼寧省瀋陽、雲南省昆明など走行距離1500km超えのとんでもない所へのバスもある。

ここでのバスの状況を抑えておけば泉州からの移動は問題無いだろう。

泉州汽車站

13:20頃、泉州汽車站を訪れる。

こちらは古い方のバスターミナルになり路線は少ないが福州、アモイ、広州、深圳、拱北などへのバスが運行されている。

バスターミナルの外にある路線バスの停車場からは台湾金門島へのフェリーターミナルになる南安石井泉金客運碼頭(南安石井泉金客运码头)行きのK207路のバスが運行されている。でも、泉州-金門のフェリーは外人お断りなんだよな。

羊肉刀削麺

昼食はイスラム食堂で羊肉刀削麺(9元/約180円)を食べる。

福建省の地ビール

食後は近くのスーパーマーケットで惠泉ビール595ml(3.2元/約64円)を購入。

福建省の地ビールになり泉州と寧徳で生産されアルコール度数2.9%で低めだ。味は苦味少なく薄い感じ。夕飯は鶏蛋炒飯(7元/約140円)を食べる。日が暮れると泉州の街中はかなり危険だ。交通マナーは広州や深圳よりはるかに劣悪で電動スクーターが車道、歩道関係なく走っている。逆走も普通にしているし無灯火で走っているというかライトが装備されていないのが多数だ。夜は出歩かないほうが良い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.2元
宿泊費 31.5元 1泊35元(会員料金)
バス 3元 路線バス
合計 53.7元

泉州→安渓

08:45頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:05頃、4路のバスに乗車、運賃1元、泉州汽車站で下車する。

09:20頃、安渓行きのバスチケットを購入して乗車。安渓までの運賃は25元だ。ちなみに2015年に安渓駅停車の列車は廃止されたのだが2007年に列車で移動した時は時間は掛かるが8元であった。バス高い!

泉州から安渓は日帰り観光可能だが、バス代が高いので宿次第では安渓に1泊か2泊した方が安く済むし時間の節約になる。09:30にバスが発車、乗車率は5割ぐらいで空いている。高速を走り10:30頃、安渓汽車総站に到着。

安渓にはバスターミナルが2つあり安渓汽車総站(光徳車站)と茶都客運站がある。安渓汽車総站は新しいバスターミナルで福州、泉州、アモイなど福建省内と省外の各地へのバスが運行されている。茶都客運站は茶葉市場の中国茶都にあるバスターミナルで少し古めだが福州、泉州、アモイなどのバスが運行されている。

まずは予約した賓館へ向かうので路線バスの確認をする。10:50頃、安渓汽車総站から2路のバスに乗車、運賃1元、五交化公司のバス停で下車するはずであったが県政府周辺の再開発で路線変更されていた。とりあえず人民銀行で下車するが県政府で下車しておけばよかった。

鳳城悦客賓館

11:40頃、Qunar.comで予約しておいた鳳城悦客賓館(凤城悦客宾馆)に到着する。1泊108元で2泊する。外国人OK宿になっていたので登記は問題なし。元が全国チェーンの7天酒店だったので設備は7天酒店のままだ。フランチャイズから抜けたのか、別の経営者が居抜きで始めたのかは不明。

部屋は1人部屋でテレビがIPTVになっているのでチャンネルが多い。Wi-Fiも快適でLANコンセントもある。

トイレ・シャワーなど他の設備も7店酒店のままなので問題なし。今まで宿泊した賓館ではかなり設備が良い。

鳳山風景旅游区

12:30頃、安渓の街へ出る。安渓の街中を歩くがバイクタクシーの運ちゃんたちがしつこい。バス停とか人の集まるところには必ずおり客引きをしている。

13:00頃、県城の北にある鳳山風景旅游区に到着。入場料は5元(約100円)で良心的。景区内には城隍廟、東岳寺、茶葉大観園がある。

東岳寺

東岳寺は南宋の紹興32年(1162)に創建される。東岳大帝を祀っており東岳廟になる。

建物は南方特有に建築様式になっており北京などの北方の建築様式とは大きく異なる。屋根には龍などの装飾が施されているのが特徴だ。

神像などは新しいようなので寺自体は新しく再建された感じだ。

安渓城隍廟

東岳寺の隣りにあるのが安渓城隍廟になる。安渓城隍廟は五代十国の後周の顕徳3年(956)に創建。現在の建築物は1990年代に再建された物になる。

多数の神像が安置されており観光客はそこそこおり線香やお供え物を供えている。

全体的には静かなのだが爆竹を鳴らす観光客がおり爆音が響くことがある。

茶葉大観園

東岳寺と安渓城隍廟の裏手にあるのが茶葉大観園になり鉄観音など安渓で栽培されている茶樹が植えられた茶園だ。牌坊を潜ると茶聖・陸羽像がお出迎えだ。

山の斜面に茶樹が植えられ茶園になっている。

中国茶目当ての観光客はここで様々な種類の茶樹が見られるので一見の価値有りだろう。

12月でも茶樹には新芽があったりするので冬茶ができそうだ。14:50頃、鳳山風景旅游区を出る。

中国茶都

15:00頃、婦幼保険院のバス停から3路のバスに乗車。運賃1元、中国茶都へ移動するが間違えて逆方向のバスに乗車してしまい途中で乗り換える。

15:55頃、中国茶都に到着。おそらく中国で最も有名な茶葉市場が安渓の中国茶都であろう。

年末が近づいているので閑散としているかと思ったが予想外に市場には茶葉が並んでいる。

並んでいると言っても小売用でなく大きな袋に入っており卸用といったところか?

安渓の茶農家から市場へ茶葉が持ち込まれているようだ。で、見物していると茶農家のおばちゃんたちに茶葉を売り込まれるが値段出ていないので百戦錬磨のおばちゃんたちにボラれそうなので退散する。

インスタント米線とか

夕飯は県政府近くのスーパーマーケットでインスタント米線とかを買い込んでおく。

地ビールの一麦ビール

あと地ビールの一麦ビール500ml(4元/約80円)も購入。生産地は泉州と寧徳、アルコール度数は3.6%だ。

地酒の汀江紅酒娘

こちらは地酒の汀江紅酒娘250ml(5.2元/約104円)。生産地は龍岩、アルコール度数は10%。客家特産だそうだ。白酒とかとは違いアルコール度数が低いので辛くはない。夜に泉州巷里国際青年旅舎を再び予約しておく。

タオバオでCPUファン注文

それとノートPCのCPUファンが壊れているのでタオバオでCPUファン(20元/約400円)を購入。送料は10元だ。香港滞在中にHPのサポートにチャットで問い合わせたら下記のパーツということだった。
パーツ番号:720235-001
金額:12,500円

HP純正は値段がやたらと高いのでタオバオで探して購入した。中古品だけどね。実際に商品が届くかは後日分かる。届いた商品の中身が違うというのは勘弁してほしいな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26.5元
宿泊費 216元 1泊108元(Qunar.com)×2
宿泊費 26元 予約金:泉州巷里国際青年旅舎
バス 5元 路線バス
バス 25元 泉州→安渓
鳳山風景旅游区 5元
CPU FAN 30元
合計 333.5元

安渓→西坪

08:30頃、賓館を出て目の前の鳳城鉄索橋を渡り、08:50頃、龍湖山庄のバス停から2路のバスに乗車、運賃1元、09:00頃、終点の安渓汽車総站で下車する。今日は中国茶の中でも割と有名な鉄観音発祥の地と知られる西坪へ向かう。

西坪行きのチケットを購入してバスに乗車する。運賃は9元だ。
バスは久しぶりの田舎仕様のオンボロバスだ。09:10頃、バスが発車する。

西坪

10:00頃、西坪汽車站に到着。バイクタクシーの運ちゃんたちが待ちかまえているが、そのまま素通りして西坪の街中を歩く。街中では各所で製茶が行われており茶葉の香りが漂っている。2007年に鉄観音発源地を訪れているのでおおよその場所は分かっているが道順が思い出せないので道を間違えたりする。

途中で王士認鉄観音生態茶園という標識があり、ようやく鉄観音発源地への道に入る。

茶畑を見ながら上り坂を登って西坪の南東へ向かう。

11:00頃、牌坊が見えてきた。

鉄観音発祥の地

牌坊を通り南岩鉄観音発源地に到着。

鉄観音発祥の地は王説(乾隆賜名)と魏説(観音托夢)の2カ所あり、王説(乾隆賜名)がこの南岩山になる。伝説によれば書生の王士讓がこの地で鉄観音の母樹を発見し、乾隆帝がこの茶を飲み気に入り鉄観音の名を賜ったとされる。もう1カ所は7kmほど離れた松岩村にあり、伝説では茶農家の魏蔭が観音を信仰しており、夢の中で鉄観音の母樹を発見し、実際に夢で見た場所で鉄観音の母樹を発見したという。

松岩村まで道は分かっているのだが、そこまでは歩く気はない。さすがに往復14km歩くのは・・・。今回も南岩鉄観音発源地だけにしておく。

鉄観音発祥の地というだけあって周囲には茶畑が広がっている。

収穫の時期ではないので茶畑には誰も居ない。

見た限りだと収穫は終わっているようで茶葉が刈り取られた跡が目立つ。

一部に新芽が出ており来年の収穫になるのだろう。13:00頃、南岩鉄観音発源地を離れ西坪の街へと向かう。

西坪の街は四方を山に囲まれているというか四方を茶畑に囲まれている。14:00頃、西坪汽車站で安渓行きのバスに乗車する。運賃11元、なぜか安渓行きになると2元高い。途中で客を乗せながら走り満席になる。

15:05頃、茶都客運站に到着。茶都客運站行きだったから2元高かったのか?運賃1元で6路のバスに乗り換えて文廟で下車するが文廟閉まっていた。

市西境関帝廟

代わりに県政府の南西にある関帝廟を訪れてみる。市西境関帝廟は元々は県城の下西街にあり宋代に創建された。県城の再開発により現在の場所に移転された。

建築様式は福建省や台湾で見かける様式で中原で見る関帝廟とは雰囲気が異なる。

福建省の地ビール・雪津ビール

近くのスーパーマーケットで地ビール2本購入する。こちらは雪津ビール330ml(2.5元/約50円)、アルコール度数3.6%、生産地は莆田と漳州になる。

これは惠泉ビール330ml(2.5元/約50円)、アルコール度数3.1%、生産地は泉州だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
バス 9元 安渓→西坪
バス 11元 西坪→安渓
合計 30元

安渓→泉州

09:40頃、鳳城悦客賓館をチェックアウトする。今回の宿は設備に文句なく当たりであった。鳳城鉄索橋を渡り、09:50頃、龍湖山庄のバス停から8路のバスに乗車。運賃1元、終点の安渓汽車総站(光徳車站)へ移動。

10:05頃、自動券売機で泉州行きのチケットを購入。今回は一般道を走る安い方のバスを選択、運賃17元だ。泉州行きは泉州汽車站行きの高速、一般道と泉州駅(高鉄站)行きの3種類がある。

10:30頃、バスに乗車するが一般道での泉州行きはお約束のオンボロ田舎バスだ。10:40頃、バスが発車、乗客は自分を含め5人だけだ。当然だが一般道を走るので途中で客を乗せながらの運行になる。10:55頃、茶都客運站に到着、ここで乗客を乗せて11:05頃に再び出発。12:25頃、泉州汽車站に到着、4路のバスに乗り換えて新門菜市で下車する。

再び泉州巷里国際青年旅舎

13:00頃、泉州巷里国際青年旅舎に到着するというか帰ってきた。今回は年末年始の避難なので1泊30元(会員料金)で7泊する。予約時に21元を支付宝で支払っており、残金189元を支払う。老板はこちらを覚えており「部屋は前回と同じだよ~」ということで同じ12人ドミトリーだ。

蛋炒飯

昼食は府文廟近くの食堂で蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。

牛肉砂鍋

夕飯はイスラム食堂で牛肉砂鍋(10元/約200円)を食べる。具材に牛肉、キノコ、青菜、ブロッコリー、湯葉、春雨、キクラゲ、昆布が入った土鍋料理だ。具材が多いので結構美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
宿泊費 189元 1泊30元(会員料金)×7
バス 2元 路線バス
バス 17元 安渓→泉州
合計 231元

雲南省旅行記2008(冬)~小三通 中国再上陸編

中華航空CI120便が欠航になっていた

yunnan4_0011000頃、13泊したドミトリー沖縄をチェックアウトする。当初はモノレールで那覇空港まで行く予定であったが宿泊客のおっちゃんが那覇空港へ行く用事があるという事で車に便乗させてもらう事になった。おかげで交通費260円節約でおっちゃんに感謝である。

yunnan4_002しかし、空港に到着すると台北行きの中華航空CI120 便が欠航になっていた。欠航理由は「機材調整のため」となっていた。機体に異常でも見つかったのか?それとも、パイロットの手配が出来なかったのか?まあ、墜落されるよりマシという事は確かだ。

なので、近くにあったインターホンで問い合わせて午後のCI123便に変更したい事を伝えると係りの姉ちゃんが出てきてすぐに手続をしてくれて、係りの姉ちゃんは謝っていたが中国で鍛えているのでこれくらいの事はまだ大した事は無いので怒る気は全く無い。変更手続が終わったので後は搭乗手続きが始まるのを待つだけであるが搭乗手続開始は1740である。まあ、那覇空港で約7時間待ちという事である。

中華航空CI123便で沖縄→台北

yunnan4_0031740に搭乗手続きが始まるが帰りの航空券を持っていないという事で「入国拒否されても知りませんよ」の免責の同意書に署名をする。まあ、台湾への入国 条件に第三国への航空券が必要なのだが日本人が航空券提示を求められる確率はかなり低い。それに台湾で日本人の不法就労なんて考えにくいし・・・。同意書に署名して次は手荷物検査だ。

yunnan4_004手荷物検査は余裕で通過!続いて出国手続を終えて搭乗開始を待つのみだ。

yunnan4_0051910に搭乗開始となり1955に出発!

yunnan4_006午前の便が欠航だったから席はそこそこ埋まっている。夜なので那覇の夜景が見られたが台北に到着するまでは暗闇だ。

yunnan4_0072030頃、台湾桃園国際空港に到着!2055頃、入国手続完了!空港からは台北へのリムジンバスがあるが今回は桃園から鉄道で台北へ行く事にしているので2130頃に桃園行きのバスに乗車する。

台北ホステルへ

yunnan4_008運賃を支払うとこの札を渡され下車時に回収される。桃園行きのバスに乗車して2220頃、終点で下車する。

yunnan4_009徒歩3分ほどで桃園駅に到着し台北行きの切符を購入する。

yunnan4_0102230頃、台北行きの列車に乗車して2300過ぎに台北到着して台北ホステルへ向かう。ドミが空いているか心配であったがドミは空いていた。助かった!近くのセブンイレブンでコンビニ弁当を買って夜食とする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 104台湾ドル
宿泊費 300台湾ドル
鉄道 43台湾ドル 桃園→台北
バス 43台湾ドル 桃園機場→桃園
合計 590台湾ドル

台北→金門

yunnan4_0110830頃、台北ホステルをチェックアウトして262路のバスに乗車して長庚醫院で下車し敦化路を北へ歩き0915頃に松山空港に到着する。

yunnan4_012一番安い復興 航空で金門行きの航空券を購入する。1030発なのでそのまま搭乗口へ向かうが途中で国際線と国内線に分かれており上海行きの便が運航されている事を知る。中台直行便が運航されて台北から上海へ直接行ける様になるとは便利になったものだ。しかも、桃園空港でなく松山空港からでも上海行きが運航されているのは凄い便利だ。

yunnan4_013さて、搭乗口へ向かうのだが手荷物検査で問題が発生した。今回も金門の時と同じでバックパックが大きすぎで持ち込めないのは分かっていたのだがX線検査で係官にある重大な事を見破られてしまった。カッターナイフと五徳ナイフが見つかってしまたのだ。係官に日本語で「預ける」と言われてカッターナイフと五徳ナイフをバックパックに入れて復興航空のカウンターへ戻り預ける事になった。松山空港は係官優秀で警備が厳しい!

yunnan4_014

yunnan4_0151010に搭乗開始となり1030に出発する。今回はプロペラ機だ。

yunnan4_0161130頃、金門空港に到着する。1220頃、3路のバスで金城車站へ移動して1300に7路のバスで水頭碼頭へ向かう。

yunnan4_017これは始発の山外車站の発車時間で20分後くらいにバスが空港に到着する。

yunnan4_018船と航空機のセット券の一條龍だと空港→フェリーターミナルのバスが利用できる。

金門→アモイ

yunnan4_0191320頃、フェリーターミナルがある水頭碼頭に到着する。アモイ行きの切符を買おうとしたら行き先が東渡碼頭と五通碼頭の2ヶ所になっている事に気づいた。自分はアモイ国際フェリーターミナル(厦门国际邮轮中心)、即ち東渡碼頭から台湾に来たがアモイには更に五通碼頭があることを知った。

yunnan4_020とりあえずパス ポートを出してアモイ行きの切符を買うのだが切符売場の姉ちゃんが「空港には行くの?」と聞くので行かない事を伝えたら東渡碼頭への切符になった。どうや ら五通碼頭は空港から近いようだ。

yunnan4_021ついでに泉州行きの切符の料金を聞いたらアモイ行きも泉州行きも同じ750台湾ドルという事だった。更に支払いは台湾ドルの現金のみである。

yunnan4_022切符を受取るが1330出港で自分が最後の乗客だったので切符売場の姉ちゃんに連れられて手荷物検査、出国手続を済ませる。中華民国のスタンプが押されて出国です。

yunnan4_023マルコポーロ号に乗船です。

yunnan4_024フェリーの写真を1枚撮ったら「急いで!急いで!」と叱られてしまった。本当に出港時間間近だったようだ。

yunnan4_025自分が乗船すると1分も経たないうちにに出港してアモイへ向かう。1時間10分の船旅を経て1440にアモイの東渡碼頭に到着する。

yunnan4_026これがフェリーターミナル。

yunnan4_027入国手続を済ませて2ヶ月ぶりに中国へ戻ってきた。

昆明行きの切符購入

yunnan4_028アモイ国際フェリーターミナル(厦门国际邮轮中心)を出てバス停の国际邮轮码头から43路のバスに乗車して終点のアモイ駅へ向かう。まずは昆明行きの切符を購入してから厦門国際青年旅舎へ行く事にする。

yunnan4_0291525頃、厦門駅に到着し切符売場で人民たちの列に並ぶが、やはり中国で人民の洗礼が待っていた。20分ほど並んで窓口に近づいてくると窓口の姉ちゃんと割り込みの人民の戦いが見えて来た。窓口の姉ちゃんが「並べ!(排队)」と説教するが脳みそが足りない人民は言葉の意味が理解できないようで切符を買おうとしている。

並んでいる人民たちはいつもの様に戦いを見ているだけだ。窓口の姉ちゃんが根負けして端末を打つがここで得意の没有攻撃で脳みそが足りない人民を撃退する。脳みそが足りない人民は排队の意味は分からなくても没有の意味は理解していたようだ。

1600頃、明後日の昆明行きの切符を購入して1路のバスに乗車して理工学院で下車する。1645頃、厦門国際青年旅舎に到着する。6人ドミに2泊する事 にして夕飯を食べに出かける。

食事はやはり清真

yunnan4_0302ヶ月ぶりの中国なので食事は回族のイスラム食堂だ。

yunnan4_031久しぶりのイスラム食堂で刀削麺を食べる。やはりイスラム食堂の料理が一番美味く安心である。刀削麺を食べた帰りには饅頭と豆沙包を買う。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 90元 1泊45元×2
鉄道 271元 硬座 アモイ→昆明
バス 2元 路線バス
合計 379元
項目 金額 備考
バス 51台湾ドル 路線バス
航空券 2088台湾ドル 台北→金門
フェリー 750台湾ドル 金門→アモイ
合計 2889台湾ドル

五通碼頭

yunnan4_032今日は2つあるフェリーターミナルの一つである五通碼頭を調べてみる事にする。1100頃、ユースホステルを出て503路のバスに乗車して華林花園で下車する。こ こから約5kmほど歩いて1330頃、フェリーターミナルの五通客運碼頭(五通客运码头)に到着する。

yunnan4_033五通客運碼頭からは金門へ1日4便のフェリーが運航されており30分で金門島に到着する。フェリーターミナル内には旅行会社や航空会社の窓口があり金門-台北の航空券の購入も可能だ。両替所は無かったが代わりにVISAのマークが付いた中国建設銀行のATMがあった。

yunnan4_034但し、五通客運碼頭は厦門市内への交通の便が悪い。五通客運碼頭は厦門高崎国際空港への利用客の為にあるようで空港行きのバスが待機しており空港までの運賃は6元だった。

他にはボリタクと路線バスの厦49路のみなのだが厦49路に乗車したら乗客が自分を含めて3名だったので運ちゃんが「会展中心で乗り換えてくれ」という事で途中のバス停を省略して停まらない筈の会展中心が終点になってしまった。会展中心は数本のバスの起点になっているので市内へ行く事ができる。1500頃、会展中心で19路のバスに乗車して中山路で下車して好又多でビールを買って厦門国際青年旅舎へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
バス 3元 路線バス
合計 12元

K230次 硬座で厦門→昆明

yunnan4_035昼前に厦門国際青年旅舎を出て1路のバスで厦門駅へ向かう。1240頃、厦門駅に到着して駅の待合室へ。今日はこれから1600発のK230次で昆明へと向かうのだ。2泊3日の乗り鉄になるのだが空調付きなので空調無しの切符の安い緑皮車の様に民工が押し寄せてくる事は無いだろう。

yunnan4_036しかし、2ヶ月ぶりの中国でいきなり硬座で2泊3日の乗り鉄はやり過ぎかもしれない。

yunnan4_0371530頃、改札が始まり列車に乗り込み発車を待つ。車内は満席だが無座の乗客がいないので比較的快適な環境が保たれている。今は・・・。定刻通り1600に発車して広州東、南寧を経由して昆明へ向かう。

そして、今回はある実験をしてみた。それは、飛行機に乗った際に貰っておいた台湾の新聞を置いておくと人民がどういう反応を示すかというものだ。で、中國時報を2部置いてみたら人民が「これ読んでいいか?」と喰い付いて来た!やはり台湾の新聞は人民には珍しいようだ。

因みに中国の鉄道では置いてある新聞、雑誌などは皆で勝手に読んでも構わないという暗黙の決まりがあるようで人民たちは人様の新聞を勝手に読んでいるのだ。一応一言断ってくる人民もいるがほとんどは勝手に読んでいる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 1元 路線バス
合計 21元

やはり中国はトイレが違う

yunnan4_0380800頃、広州東駅に到着する。広州東からは西へと列車は走り午後になると広西チワン族自治区へ入る。

yunnan4_039小便をしようとトイレへ行くと、的を大きく外れた場所に人民の糞が落ちている。一体どこをどうやったらあんな所に・・・。本当に的を外れたのか?いや、あの人民の糞は的を外れたのではなく意図的に外したのだろう。しかし、なぜあんな所に糞をするのだろうか?人民の思考は理解できない。

身分証確認

夜になって乗警の身分証確認が始まった。乗客たちはポケットから身分証を出したり荷物棚に置いた荷物から身分証を引っ張り出している。身分証は常時携帯じゃなかったのか?荷物の中に入れて置くなよ。乗客の身分証確認が進み自分の番がやって来た。パスポートを提示すると乗警は一応中身を見てすぐに身分証確認終了である。どうやらあまり関わりたくないらしい。

しかし、5分も経たないうちに今度は乗務員が名前と行き先の確認にやって来て、この時に周りの乗客たちが小日本が乗車している事に気が付いて騒ぎ始める。それにしても乗警は厄介事を乗務員に押し付けるなよ!ちゃんと仕事しろよ!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計

昆明到着

yunnan4_0400830頃、昆明に到着する。12月下旬に入るが上着1枚着ていれば十分過ごせる暖かさだ。因みに台北とアモイは半袖でも十分だった。駅前から63路のバスに乗車して省体育館で下車する。

茶花賓館

yunnan4_041いつもなら昆明大脚氏国際青年旅舎へ行くのだが今回は茶花賓館にある昆明茶花国際青年旅舎に宿泊しておく。しかし、ユースの建物が修理だか改装中で本館に 設置された臨時の4人ドミに宿泊する羽目に・・・。おかげで厨房も無い。茶花の魅力は厨房がある事なのだが・・・。仮に厨房があっても体育館脇にあった市場が再開発で潰されていたので面白さは半減だ。

yunnan4_042それと、今回のこの4人ドミは宿泊者全員日本人だった。おまけにその1人が1月に昆明大脚氏国際青年旅舎で会った香港のゴダイゴのオーナーだった。ゴダイゴのオーナーは年末年始はラオスで過ごすので昆明にいるらしい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 150元 1泊30元×5
バス 1元 路線バス
合計 166元

ウォルマートで牛乳を買う

yunnan4_043昼過ぎに近くのウォルマートへ行き牛乳を買う。メラミン混入発覚後は乳製品の販売不振が続いているが未だに粉ミルクや牛乳の売場にはほとんど客がいなかった。

yunnan4_044そして、中国産の牛乳が信用されていないのを再認識させるものを発見してしまった。オーストラリア産やニュージーランド産の牛乳が販売されていたのだ。ここまで中国人が中国産牛乳を信用していないとは・・・。でも、値段が1Lで20元以上もするので金持ちしか買えない。ここにも格差社会が・・・。

で、自分は1L5.5元の地元メーカーの牛乳を買うので精一杯だ。この牛乳もメラミン入りかな?他にもおまけが入ってそうだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.5元
合計 16.5元

籠もる

籠もる

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.3元
合計 17.3元

人民の痰吐きが多い

昆明に来てから3日になるが外を歩くと乞食が多いし、人民の痰吐きも多い。夕飯を食べに近くのイスラム食堂へ行った時は道行く人民が店の前で痰を吐いているし、客の人民も床に痰を吐いている。おまけに客の人民は食い散らかしてテーブルや床に残飯が散乱している。

人民どもはこれが普通だと思っているのだろうがこちらから見れば人民どもはオサルさんだ。こいつらが中国を支えていると考えると不思議でたまらない。中国は既にGDPはドイツを抜いて世界第3位になっているようだが、この人民どもが世界第3位の経済大国の国民なのか?

人民どもには経済大国の国民という認識は無いのだろうか?無いだろうな・・・。共産党はもっと人民どもを教育しろっ!いや、教育でなくて調教でも構わん!早く人民どもをオサルさんから人に進化させてくれ!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

籠もる

籠もる

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

台湾旅行記~準備編

鷹潭に到着


昨日の夕方に瀋陽北駅を発車して遼寧省、河北省、天津、山東省、河南省、安徽省、湖北省、江西省へと一気に南下する。昼間は車内で人民と乗警が言い争いをして他の人民たちと見物をしていたがそれ以外は平和に過ごせたと思っていたら人民どもは床にゴミを捨てたり唾を吐いたりとかなりの原始人振りを見せつけてくれる。乗務員がモップ掛けをした直後に痰を吐いたりと半端でない原始人振りだ。

taiwan_0012200頃、約40分遅れで鷹潭に到着する。出口を出て切符売場へ向かいアモイ(厦門)行きの2025次の切符を購入する。切符は無座だと思っていたが予想外にも座席指定であった。瀋陽北では2025次の切符は売り切れであったがやはり鷹潭では切符は余っていた。やはり鉄路局が違うのと途中駅からの切符というので割当てが無いというが原因なのだろう。

taiwan_0022025次は0242発なので鷹潭で約5時間ほど待つ事になるので餐庁で夜食でも食べておく事にして駅前を歩いてみると鷹潭の駅前には結構遅い時間なのに宿や飲食店がまだ営業している。おまけにタクシーの運ちゃんも待機している。駅前を歩いていると何とイスラ ム食堂を発見!迷わず店内へ入り鶏蛋炒飯と青菜拉麺を注文するが鶏蛋炒飯はご飯が無くて青菜拉麺だけ食べる事になった。しかし、この時間にイスラム食堂が営業しているとは・・・。アラーに感謝である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3.5元
鉄道 83元 硬座 鷹潭→アモイ
合計 86.5元

2025次 硬座で鷹潭→アモイ

taiwan_0032025次 鷹潭→アモイ

taiwan_004鷹潭駅に戻り待合室で待つ事にするが、ただ待っているだけではつまらないので駅寝中の人民を撮影する。深夜に駅の待合室でカメラを出すのは「盗んでください」と言っているのと同じなのだが駅寝中の人民の姿は撮影しておかなくては!

taiwan_0050242になるが列車はまだ到着していない。遅れているようだ。10分遅れで列車が到着して乗車する。車内は比較的空いており横になって寝ている人民もいる。

taiwan_006夜が明けて福建省を南へと走り続けるが小便がしたくなりトイレへ行くと人民が鍵をかけずに脱糞中であった。今まで何度鍵をかけずに脱糞中の人民に遭遇しただろうか?生憎自分は人の脱糞や放尿を見て喜ぶ人種ではないので気分は最悪だ。

おまけに夜が明けて人民たちが活動し始めると車内はゴミ捨て場へと変貌していく。床にはヒマワリの種とカップ麺の容器が散乱し、人民は唾を吐きまくる。乗務員が掃除をしても30分以内にゴミ捨て場へと戻っている。人民ども車内を綺麗に保つという事を知らないのだろうか?

昼を過ぎて昼寝をしていると乗警に起こされて何処で乗車したのか聞かれ答えると「身分証出せ!」とか言うのでパ スポートを出すとパスポートを見た瞬間に何も無かった事になってしまった。それほど自分が怪しげな民工にでも見えたのか?

1730頃、アモイに到着する。 アモイは暑かった。半袖のTシャツで充分過ごせるほどの暑さだ。出口を出て1路のバスに乗車して理工学院で下車して厦門国際青年旅舎へ向かう。約10ヶ月ぶりに厦門国際青年旅舎を訪れ今回は6人ドミに3泊することにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
宿泊費 135元 1泊45元×3
バス 1元 路線バス
合計 155元

厦門国際郵輪中心

taiwan_0070630頃に起床して0820頃、最寄の博物館から520路のバスで国際郵輪碼頭(国际邮轮码头)へ向かう。0850頃、国際郵輪碼頭で下車して0900頃、厦門国際郵輪中心に到着する。厦門国際郵輪中心は台湾の金門島へのフェリーが発着するフェリーターミナルで台湾が国民党の馬英九政権になって夏から外国人でもフェリーで金門島へ渡る事ができる様になったのだ。

taiwan_008今日は金門島へのフェリーの情報を調べるのだ。フェリーターミナルへ入ると旅行会社のカウンターがずらりと並んでいる。そして、片隅にフェリーの切符売場があったので並んで順番を待つが並んでいるのは台湾人ばかりだ。おかげで駅の切符売場の様な割り込みが無く平和なのだが切符を買うにしてもパスポートが必要で発券に時間がかかっている。

自分の番が来て10/18の切符を購入しようとすると窓口は当日券のみの販売で旅行会社のカウンターで予約してくれとの事だった。ついでに往復切符の販売をやっているか聞いてみたら片道切符だけの販売であった。

とりあえずおおよその事情が分かったので帰ろうとすると横から姉ちゃんが声をかけてきた。どうやら旅行会社の姉ちゃんのようで「台北へは行きますか?」とか聞いてくるので「台北へ行くつもりですよ」と答えるとフェリーの切符と航空券を扱っているというので値段だけ聞いてみる事にする。フェリーの切符と金門→ 台北の航空券で750元という事であった。内訳はフェリーの切符180元、航空券570元であった。支払いは人民元、台湾ドルどちらでも可という事であった。

すぐに買う必要はないので考えてからという事でフェリーターミナルを後にしてユースへ戻る帰りにスーパーで今日と明日の食糧を買い込んでおく。因み台北行きの航空券は買わなくて正解であった。ネットで航空会社のHPで運賃表を調べてみると下のような料金だったので台湾で買ったほうが良さそうだ。

台北 – 金門
復興航空 2088台湾ドル(440.47元)
立榮航空 2220台湾ドル(467.91元)
華信航空 2190台湾ドル(461.59元)

為替相場
100台湾ドル=21.08元
1台湾ドル=0.21元
1元=4.74台湾ドル
1台湾ドル=3.13円

ドミの白人さんたちは・・・

夕方になると6人ドミが白人さんたちで満杯になっていた。今日の朝までは自分と国籍不明のアジア人だけであったが、自分以外は白人さんだけのドミになってしまっ た。まあ、ここまでは別に良いのだが白人さんたちは厦門の暑さに弱いらしくエアコンを使い始めるが温度が16度に設定されている。

もう少し節度ある使い方は出来ないのかと思っていたが、白人さんの1人のバックパックに名札が付いており「Stockholm」「Sweden」という表記を見つける。この5人組の少な くとも1人はスウェーデン人のようだ。北欧のスウェーデン人ではこの暑さはかなり堪えるのだろうか?

2300頃、5人組がドミに戻ってきて話をしているのだが明らかに英語ではない。英語が全く分からない自分でも5人組の標準語が英語でない事は分かる。そうなるとどうやら全員スウェーデン人のようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.1元
バス 2元 路線バス
日用品 2.8元
合計 24.9元

スウェーデンは環境先進国の筈だが・・・

今日は溜まっていたHP作成に励むが昼過ぎにドミに戻るとスウェーデン人の姉ちゃんがエアコンを稼動させて昼寝をしている。しかし、窓が開いていた・・・。窓閉めろよ!スウェーデンは環境先進国で国民一丸となって二酸化炭素削減に励んでいるのではないのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

福建省旅行記~永定土楼

5218次、無座で安渓→龍岩

fujian12206:30頃に起床して07:30頃に3路バスで安渓駅へ向かう。今日は永定土楼へ行くために龍岩へ移動するのだがSDカードが壊れているのでデジカメで の撮影は出来ない。08:00頃、安渓駅に到着、08:25頃に列車が到着して乗車するが天気は雨に変わる。

fujian123今回は無座切符だったが座席は確保でき座って龍岩へ向かうが地元民用の列車なので乗客の質は最低だ。目の前でタバコを吸い、吸殻や弁当の容器を窓から投げ捨て、唾を吐く。

不快指数が急上昇の中でデッキでGPSをいじっていると乗警が乗客の身分証確認をしている。程なくして自分にも身分証を提示するように求められるのでパスポートを提示すると、やはり乗警はちょっと驚いていた。乗警がちょっと驚くから周りの乗客が集まってくるし、乗警が「旅行か?どこまで行くの?」とか質問している傍から関係ない乗客まで質問してくる。おまけに乗警が「席は何処?荷物はどれ?」というので座席へ案内する。

乗警が「荷物から目を離さないように」とか色々いうので周囲の乗客に正体がばれてしまった。おかげで龍岩までこれ以降座ったままで大人しく移動することになる。14:05頃、龍岩に到着する。

龍岩に1泊、SDカード調達

fujian124龍岩の天気は雨でこの後どうするかを考える。とりあえずはバスターミナルまで行かなければならないのだが、今日中に永定土楼を目指すか龍岩に1泊するか考えた末に天気も悪いしSDカード調達の為に龍岩に1泊する事にする。

21路のバスに乗り汽車站で下車し龍岩汽車站にある龍宝旅館に1泊する事にするがフロントの姉ちゃんがパスポート見てもよく分からないとか、「パスポートでなく身分証はないの?」とか聞いてくるので「自分は外国人旅行客だからパスポートとビザはあるけど居民証とかは持っていないよ」と返答する。どうも姉ちゃんは中国のビザすら信用していないというよりビザの見方を把握していなかった。

荷物を部屋に置いてSDカード調達に出かけるが何故か既に用の無くなった網吧がそこらじゅうにあるではないか!必要なときに見つからず、不必要になるとどこにでもあるというお約束の展開になっていた。

さて、龍岩はそこそこの規模の街なのですぐにデジカメ専門店を発見する。店に入るとすぐに店員Aが声をかけてきたのでSDカードがあるか聞くと扱っているとの事で見せてもらう。扱っていたSDカードはkingstonの1G、109元と2G、138元の2種類だったの2Gを購入して、その場で動作確認をするがレジの姉ちゃんの店員Bが店員Aに「あの客、南方人?」とか聞いている。店には客が自分ひとりしかいなかったので、どうやら自分は広東省辺りの人間に思われたようだ。SDカードを購入してこれで再びデジカメが使えるようになった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 30元
バス 2元 路線バス
SDカード 138元
合計 183元

龍岩→永定客家土楼民俗文化村

fujian12507:00頃に起床して08:00前に宿を出て龍岩汽車站で08:10発の土楼行きのバスに乗車する。

fujian126バスに乗車すると永定土楼で宿を経営しているおっ ちゃんに声をかけられる。おっちゃんは所用で龍岩に来ていて永定土楼に戻るところで旅行者を見つけて声をかけてきたと言う訳だ。おっちゃんの話だと 30~80元まで部屋があるから見ないかというので土楼に到着したら見ることにする。おっちゃんは更に商売熱心で土楼を見に行く観光客にも売り込んでいた。

fujian12708:20頃、10分遅れでバスが発車する。10:30頃、永定客家土楼民俗文化村に到着する。牌坊の奥は公園になっており入場料は50元だ。まずはおっちゃんの宿を見ることにする。

土楼の環興楼に宿泊

fujian128おっちゃんの宿は「土楼人家」という宿であった。ここでおっちゃんの息子に部屋を見せてもらうことになりおっちゃんは同じバスに乗っていた観光客を案内する。部屋を見せてもらったのだが、広くて綺麗なのは分かるが80元や60元の部屋だったので土楼の部屋を案内してもらう。

案内してもらった土楼はすぐ近くの環興楼でおっちゃんたちの実家だ。ここの土楼が30元でトイレは土楼の外、シャワーは宿で、土楼の門限が19:30になっている。土楼に3泊することにしたがおっちゃんの息子が「ほとんどの宿泊客は土楼は1泊しかしないよ」と言ってきた。うーん、これならもっと交渉すれば1泊15元とかでも十分いけた可能性があるな。

そして、宿泊費の支払い時にあることに気付いた。料理のメニュー表が目に留まり見てみると炒飯が15元でぼったくり価格になっているではないか!この瞬間に永定客家土楼民俗文化村が九寨溝に匹敵するぼったくり観光地の可能性があると気付いた。今後の食事は一体どうなることか・・・。

支払いを 済ませるとおっちゃんの息子が情報ノートらしいのを見せてきた。ノートには日本語が書かれておりこの宿に日本人がそこそこ宿泊していることが分かった。更におっちゃんの息子が周辺の土楼への案内を売り込んできたが恐らく車代が凄いことになりそうなので断る。

環興楼を探検

fujian129さて、永定土楼に来てみたが事前に情報収集をほとんどしていなかったので予定が全く決まっていない。まずは宿泊する土楼である環興楼から見るのが良さそうだ。

fujian130環興楼は1550年に建築され450年の歴史がある。1550年というと中国は明代、日本は戦国時代で桶狭間の戦いの10年も前だ。環興楼は4層で、 壁の厚さは1.8m、半径62m、面積は約3800㎡になり土楼の中では円楼という部類に入る。土楼は客家の人々が外敵から身を守る為に建てられており1853年には太平天国の乱で環興楼に太平天国軍が土楼内に侵入して放火されているが幸いこの時は雨により全焼を免れている。

fujian131450年の歴史がある環興楼を探検するが、入口ではお婆ちゃん2人が話をしておりのどかな雰囲気だ。まずは土楼の中心にある祖堂を見るがどうも寂しいような気がする。先祖を祀っている祖堂は大きな位牌とかがあるのが定番なのだが、どうしてこんなに質素なんだ?そして、環興楼は李氏の土楼と分かった。という事は、宿のおっちゃんたちも李さんという事だ。

fujian132さて、土楼を一回りして雰囲気を味わうのだが土楼の規模の割には住んでいる人が少ないようだ。