遼寧省旅行記~大連・旅順・丹東

6331次 無座で大連→旅順

liaoning_0250530頃に起床して旅順への出発準備を整える。今日は雨が降るらしいので傘を準備して大連駅へ向かう。

liaoning_0260630頃、歩いて5分足らずで大連駅に到着。待 合室へ向かうと既に改札が始まっている。

liaoning_027問題なく改札を通過してホームへ降りて撮影開始。今回は未開放地区への列車に乗車するので撮影は自粛するのだが、 実は公安の目の前で撮影していたりする。公安は特に気にせずにホームの巡回をしていた。どうやら隠れているより堂々としていた方が安全なようだ。

追加情報:2010/1/11の朝日新聞朝刊によると旅順が対外開放された。これにより小日本が旅順を歩いていても拘束される事は無くなりそうだ。でも、軍事施設はもちろん非開放なので写真を撮ったりすると命の保証は無いだろう。

liaoning_0280655に定刻どおり列車が発車して車内検札が始まる。乗務員と乗警がやって来て切符を提示して無事にやり過ごす。大連では乗客は少なかったが次の沙河口で一気に通勤ラッシュになるが徐々に乗車率は下がっていき旅順の手前では乗車率1割程度になっていた。

liaoning_0290845頃、雨の降る旅順に到着する。出口に公安がいたが身分証確認もなく無事外へ出る。どうやらキセルを警戒しているだけのようだ。

liaoning_030そして、未開放地区でまずは旅順駅の撮影だ。旅順駅は100年の歴史があり大連市文物保護単位にも指定されている。で、駅の目と鼻の先には軍港の旅順港があるのだが、さすがにここは撮影できないので近くのバス停で5路のバスに乗車して二〇三高地へ向かう。

二〇三高地

liaoning_0310900頃、終点の石板橋に到着して道を真直ぐ歩いていくと二〇三高地の看板が見えてきた。

liaoning_032更に進むと二〇三高地の入場券売場に到着する。入場料は30元になっている。まあ、わざわざ二〇三高地に登る必要はないし既に目の前に見えているので十分だ。それ以前に天気が悪いので早々に引き返す。

liaoning_033最寄のバス停は5路の石板桥(石板橋)だ。旅順へ列車で訪れたら駅前の海沿いの通りから乗車する。

水師営

liaoning_0345路のバスで旅順駅に戻り12路のバスに乗り換えて水師営へ向かおうと思ったが何時まで経ってもバスが来ないので徒歩で旅順の城区へ移動する。海沿いに軍 港を見ながら歩いて進むが途中で軍港游園とかいう観光客が集まる場所の前を通る。どうやら軍艦を背景に記念撮影をできる公園のような場所なのだが切符売場には入場料が表示されていない。普通なら窓口のおばちゃんに聞くのだがここは未開放地区なのでうっかりへまをするといけないので結局入場料とかは分からずだ。

でも、中国人観光客を対象といえども軍艦を背景に記念撮影ができるような場所があるのでは既に未開放地区にしておく意味は無い様に思えるのだが?旅順の城区に入り8路のバスに乗車して水師営へ向かう。昼頃、水師営に到着するがどこに乃木大将とステッセル中将の会見場があるのか分からず彷徨う。

暫くしてバス停の先に観光バスが停車しているのを見つけ近寄ってみると入場券売場があり水師営に到着する。ここの入場料は40元だがここは古い小屋が並んでいるだけで見る価値があるか疑問らしいのだが外から窺うだけでも40元の価値があるように思えない。早々に立ち去り信号のある交差点まで戻り大連行きのバスに乗車して大連の周水前まで戻る。周水前からは路線バスで中山広場へ向かう。

中山広場

liaoning_0351500頃、中山広場に到着。中山広場周辺には日本時代の建物が残っており旧大和ホテルや旧大連市役所などを見物する。これは大連賓館で旧大和ホテル。

liaoning_036旧大連市役所。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 30元
鉄道 52元 硬座 大連→丹東
バス 3元 路線バス
バス 5元 水師営→大連
合計 100元

N139次 硬座で大連→丹東

liaoning_0370600頃に起床して0800頃に大連駅へ向かう。待合室へ入るとちょうど改札が始まる直前であった。

liaoning_038そして、改札口には自動改札機が設置されている。大連も深圳や広州と同様にかなりの都会になっているようだ。でも、自動改札機は稼動していなかった。

liaoning_039改札が始まり列車に乗車して荷物を置き客車と機関車の連結作業を見物する。今回は途中の瀋陽までが電化区間なのでSS9型に牽引されていくのだ。SS9型は最高速度170㎞/hの高性能の電気機関車なのだが何故か重連運転になっている。

liaoning_040連結作業を見物。

liaoning_041因みに客車は22型なので最高速度は120㎞/hです。客車の編成自体が少ないのでかなりの無駄遣いだ。

liaoning_042連結作業の撮影を終えて再び乗車するのだが、大連駅のホームにどこぞのHPからパクリましたという様な新幹線がの画像が使用された看板がある。ちゃんと使用許可は取ってあるのだろうか?新幹線勢揃いの画像は鉄が見たら分かるでしょ!

liaoning_0430845に定刻どおり発車し丹東へ向かう。1400頃、瀋陽に到着して電気機関車からディーゼル機関車へと切り替わり丹東へ向かう。1907に4分遅れで雨の降る丹東に到着。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.5元
宿泊費 30元
合計 47.5元

中朝友誼橋・鴨緑江断橋

liaoning_0440800頃に中朝国境の鴨緑江に架かる中朝友誼橋と鴨緑江断橋を見物しに行く。中朝友誼橋は日本のテレビでも度々出てくる定番の中朝国境だ。

liaoning_045橋は架かっているのだが鉄道、トラックの往来は見受けられない。もちろん人の往来もない。中越国境の東興、河口に架かる友誼橋のような活気は全くない。

虎山長城・北朝鮮見物

liaoning_0460955頃、駅前の丹東客運站から虎山長城行きのバスに乗車する。事前調査だと15路のバスが虎山長城へ行くらしいのだがバス停が見つからなかった。途中で客を拾いながら1100頃、虎山長城に到着する。

liaoning_047虎山長城は万里の長城の一部で山海関や老龍頭よりも東にある。但し、虎山長城には昔の古い長城は残っていないらしく復元された物しかないらしい。おまけに入場料は40元だ。長城は外から見るだけにして、ここでの目的は中朝国境を見ることだ。 GoogleEarthで確認したら川幅が狭く間近に北朝鮮が見られそうだったので、うまくいけば北朝鮮の兵士が見られるかもしれない。

liaoning_048対岸が北朝鮮で道路の間近に国境線がある。

liaoning_049とりあえず虎山長城の周辺を歩いてみるとすぐに国境が見えてきた。川が国境になっているがこの辺りは川幅が狭くなっている。畑のあぜ道を通って川岸へ向かうと遠くから地元民が声をかけてきた。もちろん無視して更に進むと後ろから怒鳴り声が聞こえてくる。どうやら川岸に近づけさせたくないらしい。この川が北朝鮮国境のようだ。すぐ近くの派出所に通報されると厄介なので他の場所を探す。

liaoning_050おとなしく道路沿いに歩いていると川幅が数mまで狭くなっている所があったり遠くに北朝鮮の監視所らしい建物も見える。そして、兵士は見つけられなかったが北朝鮮の人民がいた。

liaoning_051北朝鮮側には監視所らしき建物があるが人の気配は感じられない。

liaoning_052このように国境の川沿いには中国側、北朝鮮側の双方に有刺鉄線が張られている。

liaoning_053北朝鮮の人民がいたといっても今回は2人しか目撃できなかった。畑とかは耕してあるようなのだが人民が農作業をしているという光景は見られなかった。 1330頃、虎山長城で宽甸(寛甸)からのバスを拾って丹東へ戻る。虎山長城へは宽甸(寛甸)行きなどのバスが虎山長城の前を通過するようなので交通の便 はそれほど悪くはなさそうだ。

再び中朝友誼橋と鴨緑江断橋

liaoning_0541450頃、再び中朝友誼橋と鴨緑江断橋にやって来た。

liaoning_055北朝鮮側に工場が見えるのだが稼動している様子はない。煙突から煙は出ておらず、ただの飾りになっているようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 30元
バス 4.5元 丹東→虎山長城
バス 5元 虎山長城→丹東
合計 52.5元

雲南省旅行記~瑞麗編

南傘→芒市

yunnan2_2740615頃、宿を出て南傘客運站へ向かう。外はまだ夜明け前で道路には街灯もなく真っ暗闇の中を歩く。新城に入ると街灯もあり0630頃、南傘客運站に到 着する。

yunnan2_276バスに乗車して発車を待つが発車15分ぐらい前になって乗客が集まり始める。0730発の筈だったが0740になって南傘客運站を出発する。

yunnan2_275芒市への道路状況は悪く途中の龍陵まではほとんどが未舗装の山道で何度か崖から落ちるのではないかと思う事があった。1150頃、怒江を越えると舗装された道 路に変わり1200頃、昼食の為に休憩となる。

yunnan2_27730分ほどの昼食休憩になるが自分は昼食を食べずにそのまま待つ。

yunnan2_278バスが再び出発して山道を越えていくが今度は崖から落ちそうになるのでなく何度もトラッ クと正面衝突しそうになる。急カーブが連続しており道幅が狭いので危険度はやたらと高い。1730頃、芒市客運站に到着する。すぐに瑞麗行きのバスがある か切符売場で確認するが明日のしかなかったので明日の瑞麗行きの切符を購入する。

宿のトイレ

yunnan2_279今日の寝床を探すのだが芒市客運站の周辺はちょうどよい安宿が無く、とりあえず1泊20元で総段招待所に泊まるがここのトイレがニーハオトイレでもかなりの上級者向けでやたらと臭かった。

yunnan2_280おなじみ中国のニーハオトイレ

yunnan2_281ニーハオトイレ

久しぶりに酒を飲む

yunnan2_282夕飯を食べた後にスーパーへ行ってみると大理ビール(350ml)が2.1元、安ワイン(750ml)が3.9元だったので買ってみた。数ヶ月ぶりに酒を飲むのだが大理ビールはビールの味がしたが安ワインはアルコールが入っていないようで葡萄の味しかしない。偽ワインだったか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 20元
バス 23元 芒市→瑞麗
合計 63元

芒市→瑞麗

yunnan2_2830650頃に起床して出発の準備を整える。0800頃、宿を出て芒市客運站で瑞麗行きのバスを待つが出発時間の0840になってもバスが来ない。

yunnan2_284どうなっているのかと思っていたらバスが来て乗車するが既に乗客を別の場所で乗せていたようで芒市客運站では2人乗車して出発するがすぐに芒市客運南站でも乗客を乗せる為に停車する。

yunnan2_2850900頃、今度は本当に出発する。バスは国道を西へ進み1100頃、瑞麗に到着するがバスターミナルでなくその辺の交差点で降ろさ れてしまう。とりあえず南へ5分ぐらい歩いてみると運良く瑞麗客運站を見つける。

宿は紅星旅社

yunnan2_286次は宿探しだが瑞麗客運站の周辺は宿がちょっと少ないようで安宿探しに手間取るが紅星旅社に1泊することにする。初めは「外国人お断り」だったが老板娘にビザを見せて「芒市では招待所に泊まった」と説明すると泊めてくれた。で、もちろん登記は無しだ。

畹町口岸

yunnan2_2871200頃、瑞麗客運站近くで畹町行きのタクシーを拾うが相場が分からないので1台目は料金を聞くだけにして2台目で畹町へ向かう。畹町までは約30分で運賃は10元だ。

yunnan2_2881235頃、畹町に到着して少し歩くとすぐに畹町口岸を見つける。武警が警備しているのだが観光地にもなっている為に観光客が記念撮 影をしていたので遠慮なく撮影を開始する。

yunnan2_289畹町口岸は日中戦争時は援蒋ルートにもなっていたらしい。その為に畹町橋には古い鉄橋もある。

yunnan2_290因みに畹町は雲南十大名鎮と称されているようで観光開発の真っ最中のようだ。

国界公園は抜け道

yunnan2_2911315頃、畹町口岸から西へ5分ぐらいの所にある国界公園を訪れる。

yunnan2_292ここには国境を示す石碑があるのだが公園はちょうど建設中で古い石碑と国境線までを示す看板があるだけだった。

yunnan2_293しかし、ここでは石碑よりも面白い光景が目に出来る。それは、地元民が中国とミャンマーを普通に行き来する光景だ。

yunnan2_294国境の川を歩いていると地元のおっちゃんに「出境吗?(出国する?)」とか聞かれてしまう。よそ者が国境の川をうろついているのでかなり目立つようだ。

yunnan2_295さすがに川を渡ってまでミャンマーへ行く気は無いので見るだけにするが数m先にはミャンマーの住民がいるのが何とも不思議だ。

yunnan2_296そして、柵も何も無い国境では予想通り地元民が堂々と中国とミャンマーを行き来していた。

yunnan2_297地元民は普通に国境を行き来しているがこれは立派な違法行為なので公安に見つかったら無事では済まないだろう。

yunnan2_298でも、そんなことは全く気にしていない様子だ。国境を渡ってくる様子を撮影していても隠れもせずに堂々と渡ってくる。

yunnan2_299中には自転車を押してまでして国境を渡ってくる。

yunnan2_300住民は普通に国境を行き来しているようです。

yunnan2_301地元民が普通に国境を越えてくるのは見ているだけでも楽しい。1330頃、タクシーに乗り瑞麗客運站へ戻る。

班岭口岸

yunnan2_3021415頃、瑞麗客運站で班岭口岸行きのバスに乗車する。当初は弄島にある口岸へ行くつもりだったが班岭口岸行きのバスは0700と1430の2本しかないのでかなりの辺境にある口岸のようで面白そうなので行って見ることにする。

yunnan2_3032時間近くかけて山奥の班岭に到着する。車掌のおばちゃんに班岭口岸がどこにあるか聞くと向かいの山がミャンマーだといわれる。バスはすぐに瑞麗へ戻りそうだったので10分待ってもらうように頼み走ってミャンマーへ向かう。橋を渡り坂を上っていくと検問所が見えてきた。

yunnan2_304検問所があって進めない。この先に班岭口岸があるのか?それともこれが班岭口岸?

yunnan2_305どうもこの先へは行けそうな雰囲気ではない。特にこんな辺境で外国人がうろついていたら職務質問されるか身柄拘束だろう。バスも待たせているので引き返すことにする。

瑞麗口岸

yunnan2_3061830頃、瑞麗客運站の近くで姐告行きのタクシーを拾うが初めは15元とかのぼったくり料金だったので無視したら5元になったので利用したがこれでも1元ぼられていた。1900頃、瑞麗口岸に到着する。
瑞麗口岸は姐告にあり瑞麗の南東にある地区で国境線になっている瑞麗江の対岸にあり飛び地になっている中国領だ。なのでミャンマーとは陸続きなので国境線は柵で仕切られているのだが人が通れるような場所も見られる。瑞麗口岸はゲートは1ヶ所かと思っていたら他にも2ヶ所ゲートがあった。この2ヶ所は地元民用なのだろうか?

そして、やはり地元民は自由に国境を行き来していた。しかも、ここの住民は気合が 入っているようで柵に穴が開いていなければをよじ登って越えている。これでは既に国境の意味が無い。

yunnan2_307やっぱり秘密の抜け道がありそうだ。

yunnan2_308瑞麗口岸

yunnan2_309これも地元民用の出入国管理所?

yunnan2_310瑞麗口岸を見物後は姐告の街を見物するが国境貿易で賑わっておりミャンマー人の他にもインド人、パキスタン人らしき外国人も見受けられる。レストランも中華料理以外の店が目立ち異国情緒たっぷりだ。1930頃、乗合タクシーを拾い瑞麗客運站へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
宿泊費 15元
バス 36元 瑞麗⇔班岭口岸
タクシー 20元 瑞麗⇔畹町
タクシー 9元 瑞麗⇔姐告
合計 88元

雲南省旅行記~南傘口岸編

勐腊→寧洱

yunnan2_2440550頃、宿を出て勐腊北站で寧洱行きのバスに乗車するが当然ながら夜は明けていない。久しぶりに朝一のバスに乗車するが寧洱到着は昼過ぎだろうか?

yunnan2_2450610頃、勐腊北站を出発して真っ暗な道を走っていく。0810頃、勐侖汽車站に到着し10分ほど休憩をして出発する。途中で建設途中の高速道路を 走り寧洱へ向け順調に進む。

yunnan2_2461130頃、普洱客運站に到着して乗客が半分ほど下車し再び発車する。山道に入ると茶畑が広がっており途中で白嘟琪という場所 で茶馬古道の石碑を見つける。地図を見ると那柯里茶馬古道のようだ。すでに茶馬古道に沿って寧洱へ向かっているようだ。1230頃、寧洱客運站に到着す る。

茶馬古道とは?

さて今回の寧洱滞在の目的は普洱茶の本場である寧洱で茶畑と茶馬古道を見物することだ。普洱茶は日本でも有名なのでここで説明する必要は無いが茶馬古道はまだ日本でも知名度が低いのでちょっと解説しておこう。

茶馬古道は唐代にできた主に雲南、四川、チベットの間をつなぐ古代の貿易路で名前の通り主に中国の茶とチベットの馬が取引されていました。一般的に茶馬古道といえば中国では普洱~大理~麗江~ラサの経路が有名だが他にも普洱~勐腊~ラオス、普洱~江 城~ベトナム、普洱~ミャンマー、普洱~昆明~北京などの経路がある。

チベット人はヤクなど肉類中心の食生活なので野菜不足を補うのに茶を飲んでおり茶を手に入れるのに馬と交換していたのです。茶を馬に積み普洱を出発してラサへ到着するのには数ヶ月の日数がかかりその間に茶葉が熟成され味も相当良くなったらしい。といった感じで茶馬古道はこんな概要ですね。参考

予想外の寧洱滞在断念

さて、寧洱で宿を探さなければならないのだが、寧洱はバックパッカーが滞在できるような場所ではなかった。8件以上宿泊拒否に遭いました。高いところは勿論外国人でも大丈夫なのだが招待所や旅社は追い出されます。外国人が宿泊可能な宿で1番安かったのが寧洱賓館の1泊60元だ。

初めは寧洱賓館の1泊15元の部屋に泊まろうとしたらおばちゃんに「外国人はあっちの建物じゃないと泊まれない」とか言われるが「自分は全く問題ない」と言い返して居座ろうとしたが結局駄目だった。

さすがに1泊60元払ってまで寧洱に滞在する価値はなさそうなのでこのまま景谷まで移動することにする。まあ、国道沿いにお茶屋がたくさんあるのが確認できたし茶畑や茶馬古道の石碑を見たのでよしとしよう。写真を撮っていなかったのが悔やまれるが・・・。景谷へ移動することを決めたが手持ちの軍資金が100元をきっているので中国建設銀行で2000元を引き出す。

寧洱→景谷

yunnan2_2471400頃、寧洱客運站で景谷行きの切符を購入しようとするが相変わらず人民は並んでいなかったので、とりあえず並んで割り込んでくる人民を妨害しながら購入する。

yunnan2_248バスに乗車して1430頃に出発する。山道を2時間ほど走り1630頃、山に囲まれた景谷に到着する。

yunnan2_249景谷はそこそこの規模の町のようで路線バ スも走っている。さて、宿を探さなければならないのだが景谷でも宿泊拒否に遭いそうな予感がしていたが、1件目の金三角客桟で宿泊できてしまった。どうや ら、景谷は公安が厳しくないようだ。

市場は蝿が・・・

yunnan2_250宿も決まり夕飯を食べに出かけた時に市場を見つけたので見物してみる。

yunnan2_251まあまあの広さで色々店があるのだがそこらじゅうに野菜や果物の屑が散らかっており蝿が大量発生しており店によってはハエ捕り紙を設置しているが既に蝿で真っ黒になっていた。

yunnan2_252こういう光景を見ると中国の衛生環境は日本と比べると数十年は 遅れているのではないかと考えてしまう。

両替
JTBグローバルキャッシュ(中国建設銀行で降ろす) 2000元=31618円 1元=15.809円

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
宿泊費 30元
バス 22元 寧洱→景谷
バス 38元 景谷→臨滄
合計 98.5元

景谷→臨滄

yunnan2_2530900頃、景谷客運站でバスに乗車するが隣の乗客(漢族ではない)が酒を飲んでいる。まだ、朝なのに酔っているようで酒を勧めてきたりと絡んでくるので無視する。

yunnan2_254乗客が集まり定刻から5分遅れの0935頃、景谷客運站を出発する。かなりの田舎のようで乗客のほとんどは見た目で漢族でないのが分かる。言葉も普通話ではないので何を話しているかはさっぱり分からない。1045頃、永平客運站に到着して休憩と冷却水の補給をして1120頃、永平客運站を出発するが道が未舗装の悪路に変わり速度がかなり遅くなる。臨滄まではまだ90㎞程あるのだがこれだと何時に到着するか分からなくなってきた。

yunnan2_255冷却水を補給中。未舗装の悪路を進んできます。

yunnan2_2561300頃、とある集落で冷却水の補給で休憩をして再び出発するがバスが停車して運ちゃんが後輪部分をいじり始めた。どうやら故障のようだ。暫くして直らないようなので集落へ戻り修理屋で応急修理ということになる。

修理に30分ほどかかったのだが、随分とでかい部品を取り外して修理完了のようだ。バスは再び出発するのだが部品を外したまま走って大丈夫なのだろうか?山の中の悪路をひたすら進み酷い土埃で車内では乗客が痰をそこらじゅうで吐いている。この劣 悪な環境の中で瀾滄江(メコン川)を越えていく。

yunnan2_257瀾滄江(メコン川)を越えて更に山を越えるとようやく舗装された道路に出た。ここは圏内という場所のようで圏内からは菜の花畑が広がっていた。

yunnan2_258圏内は春が訪れているようです。

yunnan2_2591700頃、臨滄客運站に到着する。時刻表を確認すると今日はこれ以上先へは行けないようだ。とりあえずは宿を決めてからどうするか考えることにするが宿を探しているうちに臨滄客運站から100mも離れていない所に臨翔区客運中心站を見つける。臨滄はどうやらバスターミナルが2ヵ所あるようだ。

そして、宿はバス ターミナル近くの徳安旅店に決めて臨滄客運站で明日の鎮康行きの切符を購入しようとしたら窓口のおばちゃんに「風尾の方、それとも南傘の方?」と聞かれる。よく分からないので説明を聞いたら風尾は老県城で南傘は新県城ということだった。バスの発車時間を聞いたら風尾行きが0730発で早かったので鎮康の 風尾行きを買う。

ご飯お代わり自由の快餐を見つける

切符を購入したので夕飯を食べに行くがバスターミナル近くの快餐で三菜二葷(野菜3種類、肉類2種類)で6元なので食べることにするが実はこの快餐はご飯のお代わりは自由だった。ご飯を5杯お代わりして久しぶりに満腹になった。中国はインフレが進行中なのだがこういう快餐は貴重だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
宿泊費 20元
バス 59元 臨滄→鎮康
合計 85元

臨滄→鎮康

yunnan2_2600650頃、宿を出て臨滄客運站で鎮康行きのバスに乗車する。今日は鎮康県南傘鎮が目的地だ。南傘鎮はミャンマーとの国境の町で国境貿易が行われているらしい。

yunnan2_2610730頃、臨滄客運站を出発して山道をひたすら進む。乗客は漢族でない地元民ばかりで何を話しているのか全く分からない。おまけに痰や唾をそこらじゅうに吐くし、瓜子の食べかすを床に散らかしている。まあ、はっきりいって人の姿をした猿が乗車しており共産党がもっとしっかり教育して文明人に進化させなくてはならないだろう。1100頃、山の中の食堂で昼食の為に休憩するが自分は呑まず食わずで過ごす。

yunnan2_262山の中なので棚田だか段々畑がある。

yunnan2_2631350頃、永徳客運中心站に到着して10分ほどの休憩になる。

yunnan2_2641400頃、出発して山を越えていき1540頃、鎮康汽車站(風尾客運站)に到着する。バスはここが終点なので南傘行きのバスを待つことにするが、鎮康止まりのバスに乗車したのが間違いというか悲劇の始まりだった。鎮康からは南傘へのバスは無 くタクシーしかなかったのだ。

タクシーだと南傘まで25元もする。値切っても20元だった。一応バスだと11元なのだが、そのバスが運行されていない。そうなると、鎮康を通過する南傘行きのバスを捕まえるしかないのだが、この時間だと昨日臨滄で買うのをやめた南傘行きのバスしか期待できない。1時間後くらいにはここを通過する筈なので待つことにするが南傘行きのバスは席が無くて乗せてくれなかった。

田舎だと大体席が無くても乗せてくれるのだがこういう時に限って運ちゃんは何故か法律を守ろうとする。今まで中国のバスは定員超過は当たり前だったのにここでは違っていた。こうなるとタクシーも交通手段に考えたが無理して今日中に南傘へ行く必要は無いので風尾で1泊する事にする。昨日、南傘行きの切符を買うべきだった。明日の午前中にバスを拾うことにしよう。

部屋に鼠がいた

HPを作成している時に床を黒い物体が移動しているのを目撃する。黒い物体はベットの下に隠れて出てこないが何かをかじる音が聞こえてくる。何と部屋に鼠 がいるのだ。追い出そうとしてもベットの下からは出てこず結局どうすることも出来ずベットの下に鼠がいるまま寝ることになるが当然眠ることが出来ない。この時、ドラえもんの気持ちが少し理解できたような気がした。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
宿泊費 25元
合計 31元

鎮康→南傘

0815頃、眠ることが出来ずにボロ宿を出る。南傘を通るバスを拾わなければならないのだが昼までに4本バスが通ったが全て満員で乗車拒否されてしまっ た。こうなっては進退窮まると言った所だろうか仕方ないので乗合タクシーを拾うことにするが昨日大体の相場を把握しているので南傘までは20元でなければ乗らない事にして運ちゃんに声をかける。

乗合タクシーに乗り、客をあと2人乗せて南傘へ行くのだが客がなかなか見つからずに結局1300頃に鎮康を出発して1400頃、南傘に到着する。運ちゃんにバスターミナルはどこか聞くと新城にあるという事だったので言われた方向へ歩いていくが宿が少なくなってきたので引き返してとりあえず宿を決める。

山に登る

yunnan2_265バスターミナルを探さなければならないのだが再び西の方へ歩いていくと急に新しい道になり区画整理された街が目の前に出現した。この時、運ちゃんが新城と言っていた意味が理解できた。南傘は昔からある街と行政の中心地として新しく作られた街に分かれていたのだ。

新城を歩いていると山の上に景観台みたいのが あるので登ってみることにする。息切れしながら登りきると南傘が一望できミャンマーも見ることが出来た。

yunnan2_266
yunnan2_267左奥はミャンマーです。

南傘客運站

yunnan2_2681550頃、南傘客運站を発見する。バスターミナル周辺は新しい宿が多数あり便利そうだ。自分が泊まっている宿は南傘の古い街の方なのでバスターミナルまで1.5㎞ほど離れている。

南傘口岸

yunnan2_269一旦宿に戻り南傘口岸を探すのだが手がかりになる道路標識が一切ないので三輪バイクタクシーを利用する事にするがぼったくられないように数人の運ちゃんに料金を聞いてから利用する。旧街から南傘口岸まで5元で1650頃に到着する。南傘口岸からはミャンマーのイミグレが見えており、すぐ近くにミャンマーが ると認識させられる。

そして、南傘口岸には「人民はミャンマーで賭博をするな!」というような看板が出ていた。中国人はミャンマーで相当博打にのめり込ん でいる様だ。南傘口岸まで来たが自分はミャンマーのビザを持っていないし、南傘口岸は打洛口岸と同じ二類口岸なので外国人の通行は許可されていないのでこれ以上進むことは出来ない・・・。

yunnan2_270しかし、ここで引き下がる訳には行かない。どこかに抜け道がある筈だと思い探してみると、やっぱりありました。国境の金網が破られ地元民が中国とミャンマーを普通に行き来しています。恐らくこの状況を政府は把握しているが黙認しているのでしょう。

yunnan2_271見たとおり国境線が引かれているのですが網が破られている所も・・・。奥にミャンマーのイミグレーションがあります。

yunnan2_272ミャンマー側から撮影。左奥にミャンマーのイミグレーション、右奥に中国の南傘口岸があります。

yunnan2_273周囲を見渡して警備兵がいないのを確認して知らない振りして金網の向こう側へ行きますが地元のおばちゃんに「这里是老街(ここは老街)」と言われよそ者というのが既にばれていた。というより、南傘でなくミャンマー側の地名を言っていたので国境を越えていたことが確認できた。因みに南傘は旧日本軍がミャン マーから侵入して攻撃を受けた過去がある。参考

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 20元
バス 85.5元 南傘→芒市
タクシー 20元 鎮康→南傘
バイクタクシー 5元
合計 142.5元

雲南省旅行記~打洛口岸・磨憨口岸編

景洪→打洛

yunnan2_2030850頃、宿を出て景洪汽車客運站で打洛行きのバスに乗車する。バスは0930発なのでまだ時間があるのでバスターミナルを見物していると公安の懸賞通告を見つける。浙江省で起きた事件の懸賞通告だが情報提供を呼びかける為に被害者の遺体の写真も掲載されている。

日本だと似顔絵とか公開するが中国では似顔絵なんて面倒な事はせずに写真をそのまま掲載して情報提供を呼びかけている。ちょっと過激だがこのほうが情報が集まるのだろう。日本だと苦情殺到だろうけど・・・。

yunnan2_2010930頃、景洪汽車客運站を出発して西へと走ると茶畑を良く見かけるようになる。どうやら勐海に入ったようだ。勐海は日本ではあまり知られ ていないが茶馬古道の経路のひとつらしい。茶馬古道は普洱を起点とした茶と馬の交易路なのだが茶馬古道というと中国では普洱~大理~麗江~ラサの経路が有 名だ。因みにビザ切り替えでラオスへ出国する為に勐腊へ明日移動する予定だが勐腊もラオスへ抜ける茶馬古道の経路のひとつだ。

yunnan2_2021050頃、勐海客運站に到 着する。勐海客運站で半分ぐらいの乗客が入れ替わり1100頃に出発する。勐海の街はそこそこの規模で高そうな宿も何件か見受けられる。勐海を出ると道路状況は悪くなり工事中の区間を走り1300頃、打洛汽車站に到着する。

打洛は宿が少ない

yunnan2_204打洛汽車站は打洛鎮の入口にあり道なりに更に歩くと宿が何件かあったので打洛旅行社賓館に1泊することにする。打洛は小さな町なのでバスターミナルから数百mもあるけば町外れになってしまうほどで食堂は数件しかない。

yunnan2_205地図を見る限り打洛口岸まで道なりに真っ直ぐ行けば良いみたいだ.

yunnan2_206田舎なので衛生環境は最悪だ!蝿が大量発生しており食堂、市場などでは蝿捕り紙が真っ黒になっていた。蝿を媒介とする伝染病が発生すれば打洛は全滅するのは確実だ。

打洛口岸

yunnan2_2071330頃、打洛口岸へ徒歩で向かう。バイクタクシーや乗合タクシーを利用しても良いのだが距離が分からないのでまずは歩くことにする。バスターミナルに あった地図を参考に道なりに進んでいくと賓館の看板がいくつか見えてきた。

yunnan2_208そして、前方に中国農業銀行が見える。こんなド田舎に中国農業銀行があるのは非常に不自然だ!更に近づくと左手に打洛口岸が見えてきた。

yunnan2_2091415頃、打洛口岸に到着する。打洛口岸はひっそりと静まり返っているが武警がおり国境はちゃんと開いているようだ。でも、行き来する人はおらず観光客や国境貿易で賑わっているとの予想は外れた。確か、ミャンマー側の勐拉はミャンマーであるが人民 元が流通してカジノがあって中国人観光客で賑わっている筈なのだが・・・。それにド田舎の打洛口岸に中国農業銀行があるのは金持ちがカジノの軍資金を引き出す為に存在しているのだと思うのだが・・・。

yunnan2_210まあ、打洛口岸まで来たので打洛での目的は達成だ。

yunnan2_211打洛口岸の奥には寺院が見えるので、あちらはミャンマー領なのだろう。打洛口岸からは外国人は出入国できない様なので、これ以上いても意味が無いので立ち去る。

150mほどミャンマーへ密入国していた

yunnan2_212打洛口岸から来た道を戻るがまだ時間もあることだしミャンマーとの国境線ギリギリの所まで行くことにする。国境線には柵とかがあるはずだからこの国境線を撮りに行くのだ。南に見える山を越えるとミャンマーのようなので山へ入っていく道を探すと独樹成林公園へ行く道を進むとT字路に成っており右へ行くと独樹成林公園で左へ行くと民家への道が続くので民家の方へ歩くと山の方へ行く道があるので、右へ曲がり山の方へ進む。

とりあえず独樹成林公園とは反対側へ進みます。後ろへ行くと独樹成林公園です。

yunnan2_213ここで右の道へ進みます。

yunnan2_214このまま真っ直ぐ進みます。

yunnan2_215山道へ入り山を登っていくと前方に検問所が見えてきたが誰もおらずそのまま進む。検問所は窓ガラスが割れていたりしているので長期間放置されているようだ。検問所を超えたのでこの道も国境線まで行けば柵とかで封鎖されているのだろう。

yunnan2_217山道を登りきり下り坂に差し掛かると前方に村が見えてきた。まだ、村があったようだが道の脇に看板があったので何が書いてあるか見てみると「注意:距国境线150米(国境線まで150m)」とある。

この標識から150m先が 国境線ということなのだが、この標識はミャンマー側からの通行人に見えるように建てられている。ということは、自分は既に国境線を越えてミャンマーに入っ ていることになる。1440頃、予定に無かったがミャンマーへ150mほど密入国していた。

yunnan2_216本当に国境線を越えていたのか疑問に思って前方の建物の様子を伺うが「緬甸撣邦東部第四特区聯検站」という表示があるので、あれはミャンマー側の検問所のようで本当に国境を越えてしまった。これ以上進むのは危険なので速やかに中国へ戻ることにする。

yunnan2_219前方の建物の様子を伺うが「緬甸撣邦東部第四特区聯検站」と表示されている。

yunnan2_218ミャンマーの村

yunnan2_220しかし、国境線を示す表示がどこにも無かったが何時国境を越えたのだろうか?中国へ戻るついでにGPSで距離を測りながら国境線を探してみることにする。標識から150m先が国境線なのだが150m進むと中国側の検問所まで戻っていたのだが石碑とか国境線を示すものは見当たらない。ちょっと考えてみると道路上に車が通行できないように障害物があり、どうやらこれ が国境線のようだ。国境線は柵とかで自由に通れないようなっているのが普通だと思っていたがここは何も無いようだ。

そして、検問所にいる間に地元民がバイ クでミャンマーへと抜けていった。しかも、1台ではない3台以上だ。地元民は内緒でというか普通にミャンマーへ出かけているようだ。外国人や中国人観光客 もバイクタクシーの運ちゃんに頼めばミャンマー側の勐拉へ裏道から日帰り観光できるらしい。1500頃、中国へ戻り徒歩で打洛鎮へ向かう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 40元
合計 51元

打洛→景洪

yunnan2_2210900頃、宿を出てバスターミナルへ向かう。景洪行きの切符を購入してバスに荷物を載せて発車まで外で待つ。

yunnan2_223田舎の小さいバスターミナルだが景洪行きのバスは大体20分間隔で運行されているようだ。

yunnan2_2220920頃、打洛汽車站を出発して景洪へ向かうが悪路にもかかわらずバスはスピードを出して爆走していくので後ろに座っていた子供がゲロを吐いていた。そして、1本前のバスに追いつき追い越していく。こうして1130頃、勐海客運站に到着し新たに客を乗せ出発 する。勐海からは道は良いので順調に走り1300頃、版納客運站に到着する。

景洪→勐腊

yunnan2_224勐腊行きの切符を購入するがバスは1350発なので少し時間があるので待合室で待つことにする。

yunnan2_2251330頃、バスに乗車すると乗客が全員揃い予定より早く 1340頃に出発する。

yunnan2_226山道を通り1530頃、勐侖汽車站に到着して10分ほど休憩する。勐侖汽車站を出発すると再び山道を走り1800頃、勐腊汽車站に到着するが勐腊汽車站にはラオスへ向かう観光客を狙ったバイクタクシーや自転車タクシー、両替屋が待ち構えていた。

因みに両替は国境のイミグレーション前にいるおば ちゃんたちの方がレートが良いらしい。今回は前回の事もあり彼奴らは無視して宿を探す事にするがバスターミナル近くの旺角楼酒店がそこそこの部屋だったので泊まることにする。シャワーのお湯がちゃんと熱かったので昆明を出て以来ようやく体を洗うことが出来た。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
宿泊費 30元
バス 40元 打洛→景洪
バス 35元 景洪→勐腊
合計 113.5元

勐腊→磨憨

yunnan2_2270800頃、勐腊北站へバスの運行状況を確認しに行くと白人バックパッカーが自転車タクシー兼両替屋のおっさんと話しているのを見つける。自分は去年この自転車タクシー兼両替屋のおっさんから5元ぼったくられているので白人バックパッカーもカモになるのかと様子を伺う。

白人バックパッカーが荷台に荷物を置いたので勐腊南站へ移動するようだ。ここは予定を変更して勐腊南站へ向かい、この白人バックパッカーが無事にラオスへ抜けられるか陰ながら見守ることにす る。悪く言えばストーカーかな?徒歩で勐腊南站へ行き白人バックパッカーが到着するのを待つ。自転車タクシーは少ししてから到着して白人バックパッカーが切符売場へ行くのかなと思ったら、既に発車して出口で停車していた磨憨行きのバスに乗車したので自分も運賃を聞いて急いで同じバスに乗車する。

今回は切符を買わずに磨憨へ行くことになった。白人バックパッカーが運ちゃんに料金を聞いており運ちゃんが「15元」とか自分が聞いた時と違う金額を言うので、思わず自分は「14元だろ」とか文句を言ったら運ちゃんは「1元は保険だ」とか言うので「保険はいらない」と言い返して、自分は運ちゃんに14元を払うが運ちゃんは白人バックパッカーからは15元徴収していた。

yunnan2_228バスは磨憨へ向け走るが去年工事中だった高速道路はまだ未完成のままだった。

yunnan2_229白人バックパッカーに話しかけてみたら少し中国語が話せるようでスペイン人ということが分かった。0945頃、磨憨口岸に到着する。

ラオス・ボーテンを散歩

yunnan2_230磨憨口岸で出国手続きを済ませスペイン人とラオスへ徒歩で向かう。スペイン人はルアンパバンへ行くようで「ボーテンでバスを探す」と話してきた。

1015頃、ラオスの入国管理所に到着、スペイン人はビザが必要なようで窓口でビザを申請している。自分は入国カードに必要事項を記入して1030頃、ラオスに入国する。ボーテンにはバスターミナルは無いのでスペイン人はその辺に停車していたバスの運ちゃんにルアンパバン行きかを確認してバスに乗車して出発して行った。

yunnan2_231ラオスなのだが漢字表記が目立つ。

yunnan2_232ボーテンにはチャイナモバイルの販売店がある。更によく見ると「住宿」も文字が・・・。ボーテンには宿もある。

yunnan2_233自分はボーテンを散歩兼調査するがボーテンにはチャイナモバイルの販売店があるのだが、これは去年訪れたときに分かっていることで、新たに宿と網吧が1件あるのを確認して1100頃、ラオスを出国する。

yunnan2_234ボーテン

yunnan2_235勐腊⇔ルアンナムターのバス

磨憨口岸は新しくなるようだ

yunnan2_236中国へ戻る途中で工事中の建物の工程概況をみると、これが磨憨口岸になるようで将来は中国らしく立派な口岸が完成するようだ。

yunnan2_2371145頃、入国手続きを済まして無事に中国に入国して勐腊行きのバスというかタクシーに乗車する。

yunnan2_238磨憨口岸完成予想図

勐腊のバスターミナル

yunnan2_2391345頃、勐腊南站に到着する。

yunnan2_240分かり難いがこれが勐腊南站の入口。

yunnan2_241勐腊南站は通りから見るとどこにも看板が無いので非常に分かり難いのだが隣に中国人民銀行があるのでこれが目印になる。

yunnan2_2421430頃、勐腊北站でバスの運行状況の調査と明日の行き先を決める。このまま景洪へ戻るのではつまらないので江城へ行こうと考えたが寧洱行きがあったので寧洱行きの切符を購入する。

yunnan2_243切符を購入して宿へ戻る途中で白人バックパッカーがあの自転車タクシー兼両替屋のおっさんの餌食になりそうになっているではないか!遠くから見守っていると白人バックパッカーはおっさんをやり過ごし勐腊南站の方へ進んでいった。勐腊ではこの自転車タクシー兼両替屋のおっさんには要注意だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 30元
バス 14元 勐腊→磨憨
バス 14元 磨憨→勐腊
バス 68元 勐腊→寧洱
合計 137元

雲南省旅行記~河口編

昆明→箇旧

yunnan2_0510630頃に起床して出発準備を整えY先生と共に0810頃に宿を出発する。Y先生とは元陽、河口まで一緒に行く予定だ。0845頃、昆明汽車客運站に到着し箇旧行きの切符を購入する。

yunnan2_052バスは0945発でまだ時間があるので待合室で待つことにするがバスターミナルの待合室にまで乞食が現れる。どうして、こんな所までと考えてしまうが、予想通り乞食が寄ってくるが当然恵んでやる金は無い。ちょうど紙幣を整理していたので目の前で期待を持たせて無視してやった。

yunnan2_0530945頃、昆明汽車客運站を出発して石林までは比較的順調に進んだが石林からは渋滞と悪路、天気は雨になり状況は変わる。

yunnan2_0541450頃、箇旧汽車客運中心に到着する。

箇旧→南沙

yunnan2_055箇旧からは元陽の南沙までのバスしかなかったので南沙行きの切符を購入するが1805発のバスまで待つことになる。

yunnan2_0561715頃、バスに乗車して発車を待つが客が集まり1740にバスが発車する。

yunnan2_057時間前に発車するのは珍しいのだが、もしかしたら切符に表示されている発車時間は関係なく実際は客が集まり次第の発車だったのかもしれない。元陽の南沙に入りバスターミナル手前で棚田のある新街行きのバスに乗客が乗換えていくが、この時自分は気付かずにそのまま元陽南沙汽車客運中心へ向かってしまう。

yunnan2_0581845頃、元陽南沙汽車客運中心に到着するが既に辺りは暗くなり始めている。バスターミナルで棚田のある新街行きの乗合タクシーを待てばよかったが歩きながらバスでも拾えばよいと判断を誤り結局、バスや乗合タクシーを拾えずに終わる。今日は南沙に1泊して明日新街へ移動することにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.5元
宿泊費 20元
バス 1元 路線バス
バス 58元 昆明→箇旧
バス 19元 箇旧→南沙
合計 107.5元

南沙→新街鎮

0730過ぎに起床して準備を整えY先生と0930頃、宿を出てバスターミナル前からタクシーで新街鎮へ向かう。南沙の天気は曇りであったが山を登るに連れて雲の中へ突入して霧で周囲の状況は全く分からない。途中で道路脇に棚田があるのを確認できたが想像しているような景色は全く見ることが出来ない。

1100頃、新街鎮の広場の近くに到着する。まずは宿を決めなければならないのだが陳家旅社に1泊することにする。陳家旅社は崖沿いにあるのでテラスとか から棚田が見られそうなのだが霧で棚田は全く見えなかった。晴れていれば絶景が広がっていそうだ。

新街鎮を散歩

yunnan2_059棚田を見に来たつもりだったが霧で全く見えないので新街鎮を散歩してみる。Y先生に連れられ、まずは街外れの新街汽車客運站を訪れるがバスと利用客がほとんど見当たらない。時刻表を確認すると各地へある程度の本数があるのだがほとんどの人は広場近くから出ている乗合タクシーやバスを利用しているのだろう。

yunnan2_060再び街へ向かうが壁に「女性や子供を誘拐して売り飛ばすのは犯罪」とか書かれている。「わざわざこんな事書かなくても・・・」と思ってしまうのだが視点を変えて考えると元陽では人身売買があるからこういう表示があるのだろう。

yunnan2_061地元民は乗合タクシーが重要な足

市場

yunnan2_062昼食を食べて1人で市場へ行ってみる。市場は民族衣装を着たおばちゃんたちが大勢おりなかなかいい感じだ。

yunnan2_063市場は少数民族のおばちゃんたちが大勢います。

yunnan2_064ハニ族のおばちゃんたち?

犬の丸焼き

yunnan2_065そして、街を歩いていると犬が丸焼きになっている現場に遭遇する。周辺には犬鍋の店があったりするのでどうやらこの辺りには犬を食べる習慣があるのだろうか?

yunnan2_066焦げ目が付いてきました。

元陽は予想通り物価が高い

予想はしていたが元陽は観光地の物価だった。棚田で有名な元陽なのにご飯1杯2元には驚かされた。米の収穫は少ないのだろうか?地元民で賑わう店でも米線が大碗5元とやはり高い。世界遺産に登録されたら一体どうなるのだろうか?それにしても、新街鎮はちょっと冷える。来る時期が早すぎたか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
宿泊費 10元
タクシー 15元 南沙→新街鎮
合計 48元

河口行きのバスが運休

yunnan2_067天気が悪いので元陽棚田は後日また訪れることにしてベトナムとの国境の町である河口へ向かうことにする。0630過ぎに起床するがY先生が0730発のバスで河口へ行くというのですぐに出発準備をして宿を出るが夜明け前で外は真っ暗で霧が出ている。おまけに街灯がないので本当に真っ暗なのだが既に地元民の 各地への移動が始まっており乗合タクシーやバスが走っている。

0700頃、新街汽車客運站に到着するが結構地元民がいる。少し待つと窓口が開くが0730 発の河口行きが無い事が判明して1010発のバスを待つことになり待合室で大人しく待つことにするが標高1500mを越す新街鎮は寒い。

気合で寒さに耐え待っていると1000頃、地元のおばちゃん(恐らくハニ族)が「河口に行くんでしょ?外国人2人と一緒に河口へ行ってくれない?」と話しかけてきた。そし て、白人さんの男女2人を連れてきた。自分は英語が話せないのでY先生に白人2人を押し付けておばちゃんと話しをする。話の結果、今日の河口行きのバスは運休で一旦南沙まで行き、南沙から河口行きのバスに乗換えるという事だった。

とりあえず箇旧行きのバスに乗車して南沙へ移動するが道が悪いので爺さんがゲロを吐く。続いて前の席の姉ちゃんがゲロを吐く。どうも、地元民はゲロをよく吐くようだ。そして、白人さん2人は男性がアイルランド人、女性がカナダ人と判明する。バスの車内でも気合で寒さに耐えていたのだがアイルランド人が見かねて上着を貸してくれた。実はバックパックの中に上着をしまってあるのだが好意に甘えることにした。1100頃、南沙に到着する。

yunnan2_068麓の南沙は天気は曇りであまり寒くなかった。南沙で河口行きのバスに乗換えなければならないのだが箇旧行きのバスの運ちゃんが「ここで待て」というので待つ事にする。この間にY先生は窓口で河口行きの切符が販売されていない事など調べてくれているので自分は白人さん2人と同じように楽をする。そして、白人さん2人が昼食に出かけると緑春→河口のバスが到着してY先生が白人さん2人を呼びに行き、白人さん2人が戻ってきた。バスに乗車して1215頃、河口へ向けて発車する。

yunnan2_070紅河に沿って河口へ向けてひたすら走るが道の状態は悪い。

1年ぶりに河口へ

yunnan2_071サトウキビを売っていたりして熱帯らしくなってきました。

yunnan2_072途中で街を抜けて行きます。

yunnan2_073途中でいくつかの街を抜けて行くが人と車が多くて渋滞が発生してなかなか前に進めない。1700頃、河口客運站に到着する。ここで、白人さん2人と別れて安宿街を歩くがY先生ともお別れして宿を探す。まあ、とりあえず2件目の湘益招待所で2畳ほどに広さでトイレ共同の部屋が1泊10元だったので3泊することに する。さて、明日から河口で何をしようか・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.5元
宿泊費 30元 10元×3
バス 10元 新街鎮→南沙
バス 45 南沙→河口
合計 100.5元

河口口岸へ行ってみる

yunnan2_0741000頃、とりあえず河口口岸へ行ってみると中国人観光客数人が記念撮影をしている。

yunnan2_075広西チワン族自治区の東興ほどではないが一応は観光地になっているようだ。

yunnan2_076こちらが国境のイミグレーション。

河口駅

yunnan2_077今日はベトナムへは渡らないので河口口岸のすぐ近くにある河口起義紀念館と河口駅へ行ってみる。河口起義紀念館は清の光緒23年(1897)にフランスが建てた税関を列強が中国を侵略した証拠として保存している。

yunnan2_078紀念館に展示されている河口砲台の大砲。

yunnan2_079河口起義紀念館の前には踏切があり、この線路がベトナムへと続いている。

yunnan2_080鉄橋を撮影していると武警が鉄橋を巡回し始めたので踏切から隙を付いて鉄橋を撮影する。見つかると滅茶苦茶怒られるでは済まないだろうな。

yunnan2_081踏切から撮影。鉄橋の向こうがベトナムです。

yunnan2_082踏切を渡り道を進むと河口駅に到着する。昔は国際列車が運行されていたが現在は旅客列車自体がなくなり閉鎖されていた。

yunnan2_083国際列車が運行されていた面影が・・・。

河口中越邊貿商場など

yunnan2_0841130頃、ベトナム人売春街で有名な河口中越邊貿商場などを見物する。1階はほとんどが普通の土産物屋なのだが2階、3階が床屋だか美容室だかがあり、 そこで売春が行われている。昼間に訪れたのでシャッターが下りており営業はやはり夜らしい。でも、昼間から助平で金を持っていそうな日本人が歩いていると声をかけてくるらしいが生憎自分は人民に同化している様で夕方までに3回ほど訪れたが相手にされず。

yunnan2_085隣の商場

yunnan2_086ここも2階、3階にベトナム人のお姉ちゃんたちがいる。

獅子舞

yunnan2_087昼頃、河口中越邊貿商場のすぐ近くにある河口客運站で獅子舞をやっていたので見物する。爆竹が鳴り響き見物人が集まってくる。

この時、日本人がいたので声 をかけてみた。A先生はタイから旅を始めて昆明へ向かう途中との事だった。1時間近く道端で話をしたが、やはり河口には日本人が多いようだ。ほとんどがベトナム人売春街で女を買っているようだ。というか、特にこれといった観光地がないので女を買う事しかないらしい。A先生は50元で外へ連れ出してチップに10元あげたという事だった。

yunnan2_088太鼓も打ち鳴らしています。

yunnan2_089獅子舞。

昼は米線

yunnan2_090市場の近くにある飲食街。恐らく河口で一番飲食店が集まっている場所。

yunnan2_0911330頃、市場の近くにある飲食街で米線を食べる。米線といえば蒙自の過橋米線が有名だ。やはり雲南省に来たからには米線を食べなくてはならないだろう!それに、河口にいるのだからベトナムのフォーも食べておくべきだろうか?

河口で撮り鉄

yunnan2_0921530頃、河口口岸へ行ってみる。河口名物の税関でのベトナム人のおばちゃんたちの行列を見物しようと思ったのだが行列が出来ていない。午後になると行列が出来ている筈なのだが春節前で既に休みに入ってしまったのだろうか?去年は行列が見られて面白かったのだが・・・。しかし、ここで予想外の出来事が発生!機関車の警笛が聞こえてきたのだ。

yunnan2_093そして、ベトナムの警備兵が鉄橋を走っているのが見えて、その直後にベトナムから貨物列車が国境の鉄橋を渡り中国へとやって来た。まさか貨物列車が国境を越えてくるのを見られるとは・・・。

yunnan2_094ちょっと早めに夕飯を食べて再び河口口岸へやってくると機関車の警笛が聞こえて踏切が閉まった。どうやら今度はベトナムへ貨物列車が向かうようだ。

yunnan2_095踏切で撮影準備をするが後方約20mには武警がいるので用心する。うっかりというか故意にカメラを鉄橋の方へ向けたら無事では済まないだろう。

yunnan2_096貨物列車が徐行しながらやって来たので撮影をしたら走って鉄橋の近くへ向かう。国境でこんな事してたら明らかに不審者だ。貨物列車が鉄橋を渡りベトナムへと入っていく。今日はなかなか良い鉄分補給が出来たし幸い武警や公安にも拘束されずに済んだ。明日も貨物列車を見られるかな?

夜に河口中越邊貿商場へ

2030頃に外が騒がしくなってきたと思ったらガラスが割れる音がした。これはただ事ではないので外へ見物に出かける。近くの美容室のガラスが割られており野次馬が集まっている。見物しているといつの間にか昨日別れたY先生がいる。Y先生はすぐ近くの网吧から事件の様子を見ていたようだ。少しすると公安と 武警がやって来て事件の当事者から事情聴取をしている。後から見物に来た自分は事件の詳細は分からず、Y先生も分からないようだ。

これ以上見物していても仕方がないのでY先生にベトナム人売春街へ連れてってもらうが春節期間中という事でほとんど営業していない。お姉ちゃんたちも休みらしい。春節期間中とはいえ話に聞いていたのと随分違っていたので少々がっかりだ。でも、見物しているとお姉ちゃんに袖を摑まれて連れ込まされそうになったが、今回の旅はお姉ちゃんを買う旅ではないので振り切った。

まあ、病気をうつされても困るし、例え買ってもこういう時に限って公安が踏み込んでくるというオチだろう。しか し、売春街なのに店先で子供が遊んでいるのはどういう事だ?教育上よろしくないと思うのだが・・・。そういう所へ行く自分もあまり人の事は言えないな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

今日も国境で撮り鉄

yunnan2_0971430頃までHP作成で籠っていたが、河口口岸を見物に行くがベトナム人のおばちゃんたちはほとんどおらず人の行き来は少ない。鉄橋の近くで貨物列車が 通過するのを待っていると武警が鉄橋を見回りしている。

yunnan2_0981500頃、ベトナム側でベルが鳴り、そして、機関車の警笛が聞こえてきた。昨日は1530頃に国境を越えたが、今日は1500頃だ。いつも1500ぐらいに通過するのだろうか?

yunnan2_099国境で2日連続の撮り鉄成功です。

春節目前の河口

yunnan2_100撮り鉄を終えて河口の街を散歩するが明後日に春節を控えて路上では色々なお正月用品が売られている。

yunnan2_101中国人は縁起物が大好きです。

yunnan2_102正月の雰囲気が漂っています。

ベトナムへ花火が打ち込まれる

yunnan2_1031530頃、遅めの昼食に米線を食べる。

yunnan2_104食後に再び国境の鉄橋へ向かうと観光客が花火をベトナムへ打ち込んでいるではないか!仮に板門店で北へ花火を打ち込んだら銃撃戦になるだろう。それ以前に花火は持ち込めないと思うが・・・。しかし、ここでは何も起こらない。中越戦争の最前線だったという事を忘れさせる光景だ。

再び撮り鉄

yunnan2_1051615頃、ベトナムへ向かう貨物列車がやって来た。しかし、貨物が繋がれていなかった。今日は寂しく乗務員だけ乗せてベトナムへ渡っていきました。

yunnan2_106今日は貨物無しでベトナムへ渡りました。

河口口岸の金持ち欧米人

撮り鉄を終えて夕飯を食べて後に高粱饅頭を買って河口口岸で高粱饅頭を食べながら国境の橋を見物する。立入禁止のフェンスの前に30分ほどいたが警備の武警に追い払われることも無く国境を行き来する人達を観察する。

この間に中国からベトナムへ家族で渡る欧米人がいた。しかも、父親に赤ん坊は抱きかかえられて国境越えだ。それに、ベトナム人のガイドがついている。わざわざ中国まで迎えに来てもらったようだ。他にはベトナムから中国へやって来た欧米人バックパッカー2人組は中国人のガイドが同行している。ベトナムまで迎えに来てもらったのだろうか?金持ちの欧米人は自力で越えられる国境でもガイドが必要なのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

宿泊客の痰吐きで目が覚める

0500頃、隣の部屋の宿泊客が随分と大きな音で痰吐きをしているので目が覚める。しかも、音からして床にそのまま吐いている。早起きなのは良いが朝から痰吐きとはさすが中国4000年、いや5000年の伝統なのだろうか?

国旗掲揚を見物

yunnan2_107今日は旧暦の大晦日だ。0745頃、宿を出て0750頃、河口口岸で0800の国旗掲揚を見物するため待機。天気は生憎の霧雨で撮影条件は良くない。

yunnan2_1080800の時報が鳴り国旗掲揚が始まるがデジカメの電池切れに遭遇する。

yunnan2_109霧雨の中の国旗掲揚。

朝から貨物列車

yunnan2_110国旗掲揚の見物を終えて散歩をしているとベトナム側から機関車の警笛と鉄橋の詰所からベルが聞こえてきた。急いで鉄橋付近で撮り鉄準備をする。貨物列車がやって来るが天気は生憎の霧雨で良い写真は撮れず。

yunnan2_111しかし、本日最初の貨物列車のようで速度は歩きよりも遅く中国側の詰所で停車し運転士と武警がやり取りをしているので踏切から撮影する。

yunnan2_112

大晦日の市場

yunnan2_113

yunnan2_114

yunnan2_1151115頃、市場へ行ってみる。旧暦の大晦日なのだがしっかり営業している。

yunnan2_116ここは肉屋が集まっています。

yunnan2_117肉、野菜、魚と食材が豊富だ。

yunnan2_118中国を旅行する時にはこういう市場を見物する日本人には新鮮に映るだろう。

yunnan2_119市場

yunnan2_120市場の見物後は昼食に鶏肉米線を食べる。最近は物価上昇で河口でも米線、炒飯が昆明と同じように5元ぐらいになっている。コカコーラやカップラーメンとか は輸送費がかかるので昆明より高くなっている。宿に戻り2日分の宿泊費をおばちゃんに払うが収据(受取書)を貰う際に何故か娘さんを呼んで書かせていた。 うーん、おばちゃんは字が書けないのか?

夜は爆竹が鳴り響く

旧暦の大晦日なのでほとんどの店は昼過ぎに店を閉め始めたので危うく夕飯が食べられなくなるところで1600ぐらいに何とかまだ開いていた食堂で炒飯を食べることが出来た。夜はそこらじゅうで爆竹が鳴り響き2300からは絶え間なく爆竹が鳴り響く。中国の爆竹なので火薬量、威力、音のいずれも日本とは比較 にならない凄さで危なくて外には出られない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
宿泊費 20元 10元×2
合計 34元

春節を迎える

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yunnan2_123春節を迎えたが河口口岸の国旗掲揚を見物しようと思っていたが寝たのが遅かったので眠くて見物をやめた。1030頃に河口口岸へ行くと結構観光客が訪れており記念撮影をしている。旧正月の元日でも国境は開いており少ないが人の往来があった。

国境の鉄橋は撮影自由?

yunnan2_124今日も撮り鉄で1600頃から鉄橋で待機していたが中国側から機関車の警笛は聞こえるが国境を越える様子は無い。1時間ほど待ってみるが警笛が聞こえるのみで状況に変化無し。しかし、鉄橋から武警がこちらの方を見ているというか自分が移動すると武警の視線が明らかに自分を追っている。どうやら、毎日見物に行っていたので覚えられているようだ。恐らく不審人物として・・・。

今日はこの辺で諦めて夕飯を食べに行こうとするが踏切で記念撮影をしている団体客を発見する。しかも、限定区域に入って堂々と記念撮影している。自分には怖くて限定区域まで入って撮影することは出来ない。恐るべし中国人。今まで武警が警備する橋で撮影しようとして文句言われたことが数度あるがここでは撮影は自由なのか?どう考えても国境の橋は軍事上では最重要の場所になりそうなのだが・・・。 武警は特に注意もしないし一体どうなっているんだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
合計 17元

宿を変えようとしたが・・・

宿を変えてみようと思い1100頃に宿を出るが春節を甘く見ていたようで他の宿は料金が2倍、3倍とぼったくりになっていた。これだと河口を出ても春節のぼったくりに遭遇するので仕方ないので再び湘益招待所に戻り更に3泊することにする。

河口口岸は観光客で賑わう

yunnan2_125昼頃、河口口岸へ行ってみると昨日より観光客で賑わっている。しかも、写真屋、風船屋、靴磨きが集まり商売している。普段は写真屋がいるだけなのだが今の河口はここが一番儲かるのだろう。

yunnan2_126河口口岸

yunnan2_127観光客で賑わっている

獅子舞

yunnan2_128旧正月ということなので獅子舞も盛大にやっているというか爆竹の使用量も多い。獅子舞が始まると見物人が集まってきてかなりの賑わいになる。

yunnan2_129獅子舞

yunnan2_130見物人も多いです。

向かいの部屋で一発やっているようだ

早めの夕飯を食べて1630頃に帰ってくると向かいの部屋が閉まっていた。宿泊客かと思って部屋でそのままHP作成をしていたら、どこからとも無く喘ぎ声が聞こえてくる。何で喘ぎ声が聞こえてくるのかと思ったら向かいの部屋で一発やっているようだ。旧正月なのにもうお姉ちゃんを外に連れ出していると は・・・。というよりも、ベトナム人売春街は既に営業開始のようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 30元 10元×3
合計 42元

やはり河口金明邊貿商場の2階と3階は営業中

yunnan2_131昼頃にベトナム人売春街である河口金明邊貿商場へ行ってみると1階の土産物屋は通常営業しており観光客で賑わっていた。

yunnan2_132観光客に混じって土産物屋を見物しながら2階と3階を確認するとシャッターが下りていたのだが、ここでおばちゃんが「小姐!小姐!」と声をかけてきた。やはり既に営業しているようだ。おば ちゃんは金を持っていそうな兄ちゃんやおっちゃんに声をかけていた。

隣の部屋の客が騒ぐ

2200頃、隣の部屋の客がシャワーのお湯が出なくて騒ぎ始める。ここの宿のシャワーのお湯は太陽熱を使うのでこの1週間曇りだったので当然ながら水だ。騒いでも何の解決にもならない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
合計 18元

ベトナム・ラオカイへ

yunnan2_1330950頃、河口口岸へ行く。ビザの期限が今日で切れるのでベトナムへ出国して散歩してから中国へ再入国する予定だ。旧正月も徐々に終わりへと近づいているようで周辺の店は半分以上営業し始めている。河口口岸は昨日より観光客で賑わっており人口密度が高い。

yunnan2_134昨日より観光客で賑わっていた。

yunnan2_135観光客は定番の領土を示す石碑で記念撮影の順番待ちをしている。ベトナムへ行かない観光客はここが重要な撮影ポイントらしい。

yunnan2_136近くでは靴磨きも営業中だが何か旧正月なのに観光で来ている人達と休み無しで働く人達を見てこれが中国の姿を現しているように見えた。

yunnan2_137さて、出国する為に出国窓口へ行くが外にまで団体客が溢れている。団体客を掻き分けて窓口の列に並び1005 頃に出国する。

yunnan2_138限定区域から撮影。柵の外にいる人はこちらへは入れません。

yunnan2_139橋を渡りベトナムへ向かいます。

yunnan2_140去年と同様に徒歩でベトナムへ渡るが中国人の団体観光客が多い。

yunnan2_141ベトナムのイミグレーションは建物の外にまで中国人観光客で溢れていた。とりあえず列の後ろに並ぶが前に進む気配が無いので建物の中へ入ってみると入国手続きを待つ中国人で大混雑だった。このまま中国人と一緒に待っていると何時までたっても入国できないので窓口へ直行するとパスポートの色が自分だけ違うので係官が中国人ではないと気付いてすぐにパスポートにスタンプが押され入国カードを渡されて記入する。

何故か入国手続きの順番が逆になっていたのだが、大混雑で日本人に構っている暇は無いようでとりあえず入国させて入国カードは後回しのようだ。係官が押寄せる中国人の対応に苦労する中で入国カードを記入して提出する。出入国審査は大混雑だが別の窓口の係官は暇なようでPCでゲームをしているのが見える・・・。手伝うとかいう考えは無いのだろうか?ラオカイの入国カードは新しくなりというかモンカイと同じ入国カードになっていた。

yunnan2_142スタンプの押された入国カードを受け取り何とかベトナム入国完了。しかし、中国人観光客は事情が違ったようで、なかなか入国できずガイドに因縁をつけて騒いでいる。入国手続きの遅さはガイドの責任ではないと思うのだが・・・。ガイドもさすがにぶち切れて携帯電話を床に投げつけ破壊する。そして、携帯電話の残骸を外にいたバイクタクシーの運ちゃんが回収している。恐らく業者に売り飛ばすのだろう。本体が壊れてもバッテリーは無事だし、壊れた本体は部品を取って再利用したり出来るし。

ラオカイ駅まで散歩

yunnan2_143ベトナムに入国したのでもう中国へ戻っても良いのだが今回はラオカイ駅まで撮り鉄の遠征に出かける。まずは国境の鉄橋を撮影するが特に注意もされないし、どうやら撮影自由のようだ。

yunnan2_144橋を渡ると中国です。

yunnan2_145レールが微妙に真直ぐではないような。

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yunnan2_148線路沿いに歩いて1130頃、ラオカイ駅に到着する。初めてベトナムの駅を見たが中国の田舎の駅と大差が無い。駅の入口で時刻表を発見して確認するとハノイ行きの列車が運行されていた。

ラオカイで撮り鉄

yunnan2_149漢字で越南鉄路と表示されている。

yunnan2_150ラオカイ駅。

yunnan2_151せっかくラオカイ駅まで来たのでホームに出て撮り鉄することにする。

yunnan2_152これはおばちゃんたちが国境貿易で使う自転車ではないか!

yunnan2_153ちょうど踏切へ入ってきました。

yunnan2_154ラオカイ駅で撮り鉄を終えて戻ろうとすると機関車が警笛を鳴らし走り始めた。中国へ行く可能性があるようなので急いで戻る。途中の踏切が閉まっていたので やはり中国へ行くようだ。早めに歩いて行くが機関車は徐行しているので追いつかれること無く鉄橋の近くまで戻ってこれた。しかも、途中でベトナム人のおば ちゃんが国境貿易で使っている自転車が大量に置かれている場所を撮影できるほどの余裕だ。

yunnan2_155機関車が中国へ渡ったのが1200頃なので2時間前後でベトナムへ戻ってくると予想して近くの寺とかを中国人観光客に紛れて見物しながら時間を潰すが1時間ぐらいしか潰せなかった。

結局は鉄橋脇のベトナム領を示す石碑で待機するが場所が場所だけにベトナムの警備のおっちゃんが声をかけてきた。何を言っているのかは分からないがとりあえず「你好!」と挨拶して「列車を見るんだ」とか言ったら特にお咎め無しだった。但し、不審者というのには変わりないだろう。

1400頃、鉄橋に人が配置され中国側で機関車の警笛が頻繁になっている。どうやら、貨物列車が戻ってきそうだ。1410頃、ベルが鳴り踏切が閉まり貨物列車が近づいてきた。線路に近づき過ぎないように注意しながら撮影開始!撮影完了後は速やかに現場を離脱してベトナムを出国する。

yunnan2_156貨物列車がラオカイ駅へ向かっていきました。

今回のベトナム滞在は約4時間で今まで一番長いの滞在時間でイミグレから2㎞離れたラオカイ駅まで遠征してしまった。自分としてはかなりの冒険だった。因みにベトナム滞在時の時間表記は北京時間のままです。

河口でもノービザで再入国

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yunnan2_1581425頃、橋を渡り河口へ戻る。橋の途中で随分とでかいリヤカーが大量の荷物をベトナムへ向かうのに遭遇する。国境貿易は徐々に元に戻りつつあるよう だ。そういえばトラックは既に結構行き来していたな。

河口口岸に入り入国カード(入境卡)を探すが見当たらないので武警に聞いてみたら入口の右隅に申し訳なさそうに設置されているではないか!武警にお礼を言って入国カードに記入をするが武警はこの小日本が気になるようでカードの記入を見ているが次にパスポートの確認を始めた。今までにどういう所へ行ったのか気になるのだろうか?それとも、「この色鬼は何度河口とラオカイを行き来しているんだ」といった所だろうか?

しかし、河口とラオカイを頻繁に行き来しておらず、代わりに深圳と香港を無駄に行き来している。でも、「何時入国しましたか?」「旅行ですか?」とか質問してくるので興味本位ではなく、ちゃんとした職務で確認していただけのようだった。入国カードに記入を終えたら窓口へ。出国時の大混雑と違い入国時は誰もおらずそのままパスポートと入国カードを提出するが係官が「こんにちは」と日本語で挨拶してきたではないか!これにはちょっと驚いた。

やはり、色鬼な小日本が河口とラオカイを行き来するので係官も日本語を知っていたりするのだろうか?そして、係官にLビザを使わずノービザで入国したいことを伝えるとあっさり「いいですよ」との答えが・・・。東興ではお偉いさんに確認していたが河口では即答だった。しかし、係官はパスポートをしっかり確認しておりビザの発給後に2回の入国があるので「前回の入国でビザは使いましたか?」と質問してきたので「使ってませんよ」と答えて問題なく入国手続完了。税関で手荷物を確認して無事に中国に戻る。

今日も置屋へ

1830頃、ベトナム人売春街の河口金明邊貿商場と河口中越邊貿商場へ行ってみる。1階では土産物屋が観光客で賑わっているが実は1階でも大人のおもちゃ屋さんが営業中でここは賑わってはいなかった。さて、本題の2階と3階の表向き床屋だか美容院、もしくはカラオケ店の置屋を見物してみる事にする。まずは河口中越邊貿商場からだが、まだ、ほとんどシャッターが下りたままだが営業している店がありお姉ちゃんたちが店の外で客を待っている。

とりあえず1周してみることにするがお姉ちゃんたちは前回よりかなり手強くなっていた。歩いていると細い通路にお姉ちゃんが立ちはだかり抱きついてそのまま店に連れ込もうとする。こちらはお姉ちゃんを買わないと決めているので何とか逃げ出す。こうして、2階を1周するだけで胸を押し付けて誘ってくる、上着を掴んで離さない、 腕を掴む、抱きついて離さないといったやや強引な手法に遭う。

3階は営業している店が少ないので無事に1周して河口金明邊貿商場の2階へ行くがここも河口中越邊貿商場の2階と同じくやや強引な客引きだったので1周するのに苦労する。3階も見てみるが1周せずに降りた。

今日はちょっと危なかった。油断して連れ込まれていたら決心が揺らぐ所だった。河口に8日間も滞在して煩悩に負けずに何とかお姉ちゃんを買わずに済んだ。我ながら感心する。念の為に書いておく が自分はエロゲー、エロアニメ、エロ同人誌の類しか反応しないというアキバのお友達とはちょっと違うので・・・。ちゃんと2次元でも3次元でも問題ないです。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

広西チワン族自治区旅行記~東興

N720次、硬座で北海→欽州

guangxi05006:40過ぎに起床するが外は雨が降っており寒い。いつもなら雨の日は大人しくしているのだが1日でも早く当面の目的地であるミャンマー国境まで行くために今日も強行軍での移動だ。久しぶりにテレビでニュースを見ながら出発準備を整える。08:45頃、宿を出て2路のバスで北海駅へ向かう。

guangxi051北海駅に到着して入口の手荷物検査を受けるのだが北海駅にはX線検査の機械が導入されておらず係員に見せてから待合室へ入る。

guangxi052既に改札が始まっており列に並び順番を待つが前方に白人2人を発見する。こんな所にまで白人がいるとはちょっと驚きだ。改札を通り列車に乗車するが車両が珍しく25DTだった。

guangxi053荷物を車内に置いて発車までの間ホームに降りて撮影を開始する。車両は貴重な25DTの編成。

guangxi054撮影をしていると何と「青年文明号」のプレートが付いているのを発見する。「青年文明号」ということは設備、乗務員の勤務態度が優秀ということらしいのでちょっと楽しみだ。

guangxi055乗客も唾を吐かずに文明人のようだ。

guangxi05609:32になり定刻どおり発車して10:50に欽州到着。時刻表どおりの運行で欽州に到着した。

guangxi057さて、欽州に到着したのは良いのだが今日の目的地は防城港なので15:54発の7321次で防城港まで行ってもよいのだが駅で約5時間待つことになる。

バスで欽州→防城港

guangxi0585時間駅で待っていようと思ったら11:00~14:30まで待合室が閉鎖になっていたのでバスターミナルを探してみることにする。もしバスターミナルに辿り着けたらバスで防城港へ行き南寧へ行く際に鉄道に乗ることにする。とりあえず駅前の通りを歩いていくと路線バスが走っているのを見つける。

guangxi059バス停を探して確認していくと2ヶ所目のバス停でバスターミナル行きの路線バスを発見する。38路のバスに乗車して11:20頃、汽車総站に到着する。

guangxi060初めて訪れた町なのに意外にも簡単に欽州汽車総站に辿り着いてしまった。

guangxi061バスの運行状況を確認して防城港行きの切符を購入してバスに乗車する。

guangxi062バスはこれ!

guangxi063バスは12:10発なのでまだ時間があるのでちょっとバスターミナルを見物する。

guangxi06412:15頃、ちょっと遅れてバスが発車する。高速を走り1315頃、防城港の港口汽車站に到着する。

中国聯通で掌中寛帯を申し込む

guangxi0651路のバスで防城港駅へ行くが予想通り宿が一軒も無く駅から徒歩15分ほどの所にある港珠旅館に1泊することにする。明日はベトナムとの国境の町である東興を再調査するので今のうちに中国聯通の掌中寛帯を申し込みに行くことにする。

中国聯通防城港分公司にやってきたが人気が感じられない。携帯の店といったら結構賑わっている筈なのだが田舎なのか静まり返っている。ちょっとここはやめておいて港口汽車站の周辺が坊城港で一番賑わっていそうなのでそこの中国聯通の店に入る。

掌中寛帯に加入したいことを店員の姉ちゃんに伝えるが自分のインチキ中国語ではうまく伝わらなかったが店員の姉ちゃんが目の前に外人がいることに気付いて英語で話しかけてきたが「听不懂英语(英語分かりません)」と答えると何人か聞いてくるので「日本人」と答えると店員の姉ちゃんたちはやたらと驚いていた。まあ、観光地でもない所に日本人が現れたら驚くのも無理はないだろう。

しかし、客になる確率が高そうな日本人がいるのですぐにパンフレッ トをもって来てくれた。こちらの欲しいプランを伝えると生憎売り切れで他のプランを勧めてくるが他のは条件に合わないことを伝えるとどこかに確認の電話をしている。しばらくすると「身分証は持ってる?」と聞いてくるので「持ってる」と伝えると中国聯通の防城港分公司で手続きが出来るので住所を書いてもらったメモを持ってそちらへ向かうがここは先ほど通り過ぎた所だ。

静まり返っていると言ってもやはり分公司では色々と融通が利くようだ。中国聯通防城港分公司に到着して入ると係の兄ちゃんが待っていてくれた。すぐに手続き開始で料金の支払いとパスポートのコピーをとり15分ぐらい待つとSIMカードが出来上がった。

今回のプランは1年契約で中国全土で900時間までデータ通信ができるという奴だ。今回の契約で販売店よりも直接分公司へ赴いた方が色々融通が利くということを学んだ。でも、パスポートのコピーをとられたのは初めてだ。前回、上海で契約した時は本人確認は一切無かった。やはり犯罪に利用されるので本人確認をするようになったのだろうか?

そして、南京で突然使えなくなっていた通信カードは壊れておらず、上海で契約した年間プランが期限を約20日ほど残して何故か使えなくなっていたことが判明!中国は契約期間も差不多(大した違いは無い)ということか?

防城港駅へ行くと

guangxi066防城港駅

guangxi06716:30頃、防城港駅を訪れる。明後日の防城港→南寧と南寧→昆明の切符を買おうとしたが係員に「南寧行きは停運(運行中止)になったよ」と言われる。 そんな通知は知らないというか目の前でちょうど通知を貼っているところだった。やられた!明日から停運になるのなら欽州から防城港まで乗っておくべきだっ た。何時再会になるかも分からないし・・・。鉄としての大きな過ちを犯してしまった。

こうなると明日は東興を調査してそのまま南寧へ行き、昆明行きの 2637次に乗車するのが良さそうだ。気を取り直して明日の昆明行きの切符を購入するが何故か切符は既に発券済みになっていた。しかも、1枚ではなく10 枚以上のまとまった枚数だが一体どういうことなのだろうか?まあ、春節期間中に翌日の切符を購入できたのでどうでもいいか。でも、せっかく防城港駅まで来たのに・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 25元
鉄道 99元 硬座 南寧→昆明
バス 3元 路線バス
バス 17元 欽州→防城港
発券手数料 5元
SIMカード 1200元 データ通信1年契約
合計 1374元

防城港→東興、東興口岸へ

guangxi06806:30過ぎに起床して出発準備を整え07:20頃に宿を出る。強風で寒さが一段と増す中で港口汽車站で東興行きの切符を買い08:00発のバスを待つ。08:00前にバスに乗車して東興へ向け出発するが乗車率は4割ぐらいと少ない。途中で乗客を乗せることも無く08:45頃、東興汽車站に到着する。

guangxi069バスを降りるとイミグレの東興口岸まで行くミニバスのおばちゃんが声をかけてきたのでいくらか聞くと5元とか舐めた事を言うので無視して徒歩で東興口岸へ向かう。恐らく外国人バックパッカーを狙ってぼったくろうとしているのだろう。因みにぼったくりミニバスを利用しない場合は1路のバスで東興口岸へ行ける。運賃は1元だ。

guangxi070自分は1度訪れているのでバスターミナルを出て西へ歩いて行く。まあ、初めての人でも道路標識があるので見落とさなければ徒歩でも十分国境のイミグレーションまで行ける。西へ歩き途中で南へ向かい09:15頃、東興口岸に到着する。

東興口岸でベトナムへ渡るか迷う

guangxi071東興口岸に到着したが去年訪れた時とちょっと変わっているような気がする。出境ゲートが移転しており周辺が綺麗に整備されている。

guangxi072そして、東興口岸の前には清の光緒16年に建立された石碑がある。そう、この場所が清と越南の国境であることを示す石碑だ。清代から現在まで国境が変わらずあるので何か歴史を感じさせられる。

guangxi073そして、目の前を流れる川が国境線となっており対岸がベトナムだ。ほんの数十m先がベトナムでそれほど緊張感も無く目の前の船で対岸へ渡れそうな雰囲気だ。

guangxi074新しくなった出境ゲートへ行くと入口に武警がおりさすがに撮影は出来ないような雰囲気だ。

guangxi075さて、ここでこのままベトナムへ渡るか非常に迷う。ベトナムに入国するだけなら何ら問題はないのだが中国へ入国する場合が問題だ。

guangxi076何故なら自分が持っているビザはLビザの3ヶ月ダブルだからだ。雲南省の河口→ベトナム・ラオカイや磨憨→ラオス・ボーテンへももう一度行きたいが東興でLビザを使ってこの後ベトナムやラオスへ行くとノービザになってしまい15日以内の滞在で4月まで滞在できないのだ。

このビザの問題で出境ゲート前でうろうろしながら考える。こんな行動をするので武警の視線は完全にこちらに集中している。 さすがにやばいと思い今回は諦めて東興汽車站へ戻ることにする。

やっぱりベトナムへ行く

guangxi077東興口岸は0800-2000まで通行可能です。

東興汽車站へ戻る途中であることに気付いた。ベトナムへ入国して中国へ再入国する際にLビザを使わずにノービザで入国すれば雲南省からベトナム、ラオスへ行き最後に再入国する際にLビザを使えば4月上旬まで滞在できるのではないかと思った。しかし、「今回はノービザで!」ということは出来るのだろうか?うーん、試す価値はありそうだ。

guangxi07809:50頃、再び東興口岸を訪れ出境ゲートへと進む。入口には通関時間が表示されており、すぐ近くに武警がいるが撮影をする。幸い時間表示の撮影だけは何も言われずに済み中へ入ると入場券売場とゲートがある。まだしっかり入場料10元を徴収しているようだ。

guangxi079国境を越えるの に通行料を搾り取ろうとする魂胆にちょっと腹が立った。ここも撮影をするのだが係員に滅茶苦茶怒られてしまう。出入国審査をする場所でなくても建物内は撮影厳禁のようだった。まあ、カメラ没収とかは無かったので助かった。

guangxi08009:57頃、中国を出国して0958に国境線を越えベトナムへ渡る。これが国境線!右が中国、左がベトナムです。

guangxi08110:00にベトナムのイミグレに入り書類に必要事項を記入するがベトナム語と英語が分からないので電子辞書を引きながら記入していく。10:15頃、何とかベトナムに入国する。さてベトナムに入国したがちょっと周辺の様子を見てすぐに中国へ戻ることにする。

guangxi082この旅行記を読んでいる方の中には「せっかくベトナムに来たのだから1泊ぐらいしろっ!」という方もいるかもしれないが生憎自分はベトナム語と英語が出来ないので散歩程度終わってしまう。

しかも、今回はイミグレ近くの入場券売場(通行料徴収場所)を越えずにイミグレに入ったのでイミグレの姉ちゃんに「入場券買ったか?」と聞かれたので「買ってない」「さっき中国から来てもう戻る」「外には出ていない」とか言ったら通してくれた。ベトナム出国はあっさり手続き完了で中国へ戻る。今回のベトナム滞在は約5分だった。

係官に説明したらノービザで入国できた

さて、ここからが問題の中国再入国だ。入国カードに必要事項を記入して、ビザ欄は空白のままで窓口の列に並ぶ。

自分の番がきて係官にビザを見せて 「自分はビザを持っているのですが明後日に友誼関からベトナムへ行くので今回はビザを使わない事は出来ますか?」と聞いたら係官は「ビザがある場合は駄目ですよ」と言うので粘って「日本人は15日以内はノービザで入国可能な筈ですが?」と聞いたら、係官が「じゃあ、課長に聞いてみるからちょっと待って!」 となり電話で課長と相談してくれて結果は「許可が下りたから今回はノービザでの入国になります。

もし、滞在が15日を超える場合は公安局でビザの切り替え手続きをしてください」と説明を受けてLビザを使わずにノービザでの入国が出来た。これで河口→ベトナム・ラオカイや磨憨→ラオス・ボーテンの国境越えも出来そうだ。但し、現場責任者の気分しだいで今回のようなことが出来るかは?だ。

そして、税関を通過する際に荷物のX線検査を受けたのだが係官にノートPCが目に留まったようで起動するように言われる。起動して何をするかと思ったらちょっといじった後はJPGファイルだけを検索している。

どうやら、 P2Pソフトで落としたあ~んな同人誌やこ~んな同人誌の画像があった場合は無事では済まないようだ。もちろん、エロゲーをインストールしたまま入国するのも危険かもしれない。まあ、幸いノートPCには係官の目に留まるものは無かったので無罪放免となった。

guangxi083東興口岸。中国に戻ってきました。

guangxi084東興口岸の入場券

guangxi086東興口岸の入場券

東興→防城

guangxi08711:10頃、東興汽車站に戻り防城行きのバスに乗車する。東興を出て11:44に東興横江公安検査站で武警の検問を受けるが特に何も無く無事通過する。

guangxi088東興→防城のバスの切符

guangxi08912:30頃、防城車站に到着する。

guangxi090防城車站のバスの運行状況を確認して南寧行きのバスに乗車し13:00頃、防城車站を出発する。

guangxi091高速を走り14:40頃、埌東汽車站に到着する。

guangxi092埌東汽車站のバスの状況を確認して15:05頃、213路のバスで南寧駅へ向かう。

2637次、硬座で南寧→昆明

guangxi0932637次は16:20発なのだが発車14分前の16:06に南寧駅へ到着する。

guangxi094幸い改札はまだ閉まっておらず何とか乗車するが通路が荷物で塞がれており行く手を阻んでいる。

guangxi095この時に春節の混雑に遭遇したことに気付いた。

guangxi096荷物を踏み越え乗客を掻き分けて自分の座席に辿り着くがおっさんが座っていたので切符を見せて追い出すが周囲の無座の乗客にはこの光景が受けたらしく笑いを誘う。恐らく笑っていた無座の乗客は「無座なのにお前だけ座ってんじゃねえ!」とかいう心理状態だったのだろうか?席には座れたが荷物は床に置く事になってしまった。

guangxi09716:20に定刻どおり発車するがこの混雑状況から昨日、防城港駅で硬座の切符が買えたのは奇跡に近い。

車内で夫婦喧嘩発生!乗警が出動!

guangxi09820:00頃、車両後方でから女性の怒鳴り声が聞こえてくる。乗客たちが一斉に見物をし始めるので何かと思えば喧嘩のようだ。乗客のほとんどが野次馬と化して煽ったりして何やら面白い状況になっている。暫くすると乗務員と乗警がやって来て喧嘩の仲裁に入ったが収まる気配が無い。

guangxi099そして、周りから「夫妻」と いう言葉が聞こえてきたのでこの喧嘩が夫婦喧嘩ということが分かった。車内であれだけ凄い夫婦喧嘩に遭遇することは滅多に無いだろう。だけど奥さんの怒鳴り声しか聞こえなかったので旦那の方がどうなっているかはよく分からない。乗警の仲裁が続くがここでの説得が無理と判断したようで夫婦を別の車両へ連行していった。野次馬が煽ったりするのでこれ以上こじれないようにするための措置なのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 2元 路線バス
バス 9元 防城港→東興
バス 10元 東興→防城
バス 30元 防城→南寧
東興口岸 10元
合計 76元

雲南旅行記 ベトナム・ラオス国境編2007

無事に朝を向かえ出発

何事も無く無事に朝を向かえ早々にチェックアウトする。0830頃に昆明駅に到着。昆明客運站に向かい建水行きのバスを探すが0830発のバスがまだ出発 していなかった。この展開はいつものパターンだ。自分が乗る0900発のバスは予想通り0900になっても出発しない。客が一杯になった0930頃によう やく出発。昆明を離れる。

建水に到着

jianshui01高速道路をかなりの速度で進むが、途中でなぜか道路上にみかんの類の柑橘類を売るおばちゃんたちがいた。どうやら中国では高速道路で農産物の直売をやって よいらしい?日本なら確実に110番通報されるな!1130頃に通海県で10分間の休憩をして再び高速を爆走する。1300過ぎに建水汽車客運站に到着する。

とりあえず、バスターミナルにあった交通賓館で一泊いくらか聞いてみたら「88元」と高い。すぐに他を探してみて入口の狭い典型的な安宿っぽいところ を見つけて聞いてみたら一泊40元なので、ちょっと微妙な料金だがバスターミナルに近いので泊まることにする。後で気づいたが宿の名前は「臨渓賓館(临溪 宾馆)」で賓館だった。旅社だと思っていたのだが・・・。

追加情報:帰国後に知ったのだが建水の何処かには核ミサイル基地があり中距離弾道ミサイルの東風3(射程 約3100km)と東風21(射程約2150km)が配備されているらしい。因みに雲南省にはもう1ヶ所核ミサイル基地がある。昆明と大理の間にある楚雄の何処かには東風21が配備された核ミサイル基地があるらしい。

朝陽門を見学

jianshui02事前調査がほとんど出来ていないために観光名所がどこにあるかわからないままバスに乗って建水を偵察する。すぐに朝陽門に到着する。どうやら朝陽門は建水 の東門になっているようだ。

jianshui04朝陽門には大勢の地元民の憩いの場になっているようだ。

jianshui03ただ、靴磨きの人が多いような気もするが・・・。

jianshui05朝陽門に登り周辺を撮影するが楼閣内も有料ながら見学が出来るようになっており、10元払って見学する。楼閣内には骨董品が多数展示されているが撮影禁止 だった。

jianshui06朝陽門を見学したら西門へ向かって歩く。東門の朝陽門から西門までは古い町並みが再現されており古鎮と呼ばれることだけはある。

jianshui07観光用の馬車もあ り観光地として賑わっているようだ。

jianshui08西門への途中で孔子を祭る文廟があったが入場料が60元とかなり高い。しかも、新しく綺麗である。この場合は60元払っても大した内容でないことが予想さ れるので無視して西門へ向かう。西門に到着したが西門は建設中であった。まだ建水は観光開発の途中のようである。

建水の餐庁

夕方になり夕食を食べようと朝陽門周辺の店を回ってみるが意外な事実が判明!建水の食堂、レストランでは値段表をほとんど出していないのだ。ボッタクリの 気配がやたらとする中、1件のレストランへ。値段表もなければ、メニューもない。食材を選んで料理してもらう方式で安そうな食材を選んで炒め物で3品出し てもらった。お腹一杯に食べて料金は12元だった。まあ、妥当な価格設定だろう。おそらく、この先も値段表のない店ばかりになるのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.5元
宿泊費 40元
バス 3元 路線バス
バス 51元 建水~河口(保険料込)
朝陽門 10元
合計 118.5元

河口に向けて出発

臨渓賓館を0730過ぎにチェックアウトし建水バスターミナルで河口行きのバスに乗り込む。珍しく定刻どおり0816に建水を出発する。河口に向けバスは 順調に進むが、自分は腹がゴロゴロ鳴り始める。緊急事態の発生だ!高速道路上で停車してもらい、そこらの草むらに駆け込む可能性が出てきた。しかし、高速 道路が終わり山道に入ると状況は一変する。崖から落ちたら100m以上の谷底が確実の危険地帯を運転手は血迷ったのかノロノロ運転の車を追い越しながら爆走していく。腹の調子よりも危険な運転のほうが心配でいつの間にか腹の具合は収まった。

1130頃に屏辺(屏边)のバスターミナルで昼休憩で停車。トイレ の場所を聞いて緊急事態は解決した。ただし、トイレで3角を徴収される。この緊急事態の原因は恐らく2日前に昆明駅前で食べたパイナップルだろう。これ以外に食べたのはすべて炒め物だから原因とは考えにくい。1220頃に屏辺を出発。さらに濃霧の危険な山道の突入する。山道を下り始めると霧もなくなり落ち たら命がない状況を認識させられる。山を下りるにしたがってバナナ畑が出現する。河口に近づいていることを認識する。

辺防検査站でパスポート提示

いよいよ河口県に入ったが河口の手前18kmの地点で辺防検査站があり停車する。武装警察がバスに乗り込んで検査が始まり全員の身分証提示を求められる。 ついに菊の御紋のパスポートを提示すると、「登記するから、ちょっと待っているように!」と指示してパスポートを持って武警の人がバスを降りてどこぞへ行く。バスが停車している間、自分は乗客の視線を浴びる。3分ほどで登記が終わりパスポートが返却されバスは出発する。さすが、武装警察はよそ者をすぐに見 分けられる眼力を持っている。もっとも、自分は眼鏡をかけていたのですぐに分かったのだろう!この地域で眼鏡をかけている人はいないに等しいから・・・。

河口に到着、ベトナムへ

kakou01バスが河口に向かい走っているといつの間にか線路が見える。今は走っていないが昆明から河口、ベトナムへと続く鉄道だ。工事をしているのが見えるので、そのうちに再び列車が走るのだろう。1530頃に河口客運站に到着。すぐに宿を探すが、安宿がたくさんあり料金を調べながら周辺を調査。どうやら一人部屋で 15~20元ぐらいが相場のようだ。相場が分かったのでバスターミナルから5分ほどの湘中招待所に1泊20元で泊まることにする。荷物を置いたらすぐに口岸を探しに出るが、すぐに見つかる。

kakou02

kakou03

kakou04歩いているとベトナム人のおばちゃんたちの自転車の行列があったので列をたどっていくと河口口岸に到着。すぐに出国手続きをする。

kakou05河口ではパスポートチェックはあまり厳しくないようで、東興、憑祥と違いあっさり出国する。

kakou06ベトナムの入国手続きでは今までの2ヶ所と違う入国カードを渡され考えながら記入。

kakou07中越国境で一番賑わっているので入国カードが違うのだろうか?

kakou08まあ、何とか入国できてラオカイの街を写真撮影!

kakou0910分ほどベトナムに滞在して出国する。出国時にラオカイでは入国と出国が同じカウンターで手続きをして いることが判明。

kakou10橋をわたり中国に戻るがベトナムから中国に入国する大型トラックは中国側でタイヤを洗浄していた。鳥インフルエンザとかの検疫関連だろう か?中国の入国審査では係官に「どこで中国語を学んだの?」「中国は何度目?」など簡単な質問を受けて入国スタンプを押してもらう。河口は東興、憑祥と違 い出入国審査が簡単に済んだ。まあ、人の往来が多いから細かく審査していないのだろう!

夕食を食べて、バスの切符を買う

kakou111700を過ぎていたので夕食を済ませ、周辺を散歩しながら市場でバナナを1kg1.5元で購入する。日本ではバナナは食べていなかったが、せっかくバナ ナの産地になっているのだから食べておかないと。河口での目的は達成したので次は中国・ラオス国境を目指してみたいのだが、どのようなルートがあるのか分からない。とりあえず景洪を目指すのだが、あいにく河口からは景洪行きのバスがない。河口と景洪の中間にある緑春に移動することを考えるがバスターミナル で聞いてみると売り切れだった。

そうすると、建水に戻ることも考えたが建水から景洪へのバスがなかったので、ここは無難に昆明に戻ることに決める。翌日の 朝に出発するバスの切符を122元(保険料3元込)で購入。はっきり言って高い。夜のバスで翌朝に昆明着もあるようだが、夜にあの山岳地帯を通過するのは 危険すぎるので朝に出発、夜に到着のバスになった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
宿泊費 20元
バス 122元 河口~昆明(保険料込)
トイレ 0.3元
合計 149.3元

再び昆明に

kakou_bus010600に起床。0820頃に湘中招待所をチェックアウトしてバスターミナルに向かう。

kakou_bus02バスに乗り込み定刻の3分遅れの0848に出発する。昆明に向け約10時間の道のりだ。

再び辺防検査站でパスポート提示

河口を出て辺防検査站があり停車する。武装警察がバスに乗り込んで検査が始まるが全員の身分証提示を求められる。パスポートを提示すると登記のために少し待つ。パスポートが返却され昆明に向け出発する。

夜に昆明到着!景洪へ出発!

huizu011400頃に回族のレストランで昼食を食べる。青椒肉絲と米飯で8元。ちょっと高いが田舎の国道にあるので仕方ないか。トイレ休憩と昼食の計3度の休憩で 1930頃に昆明客運站に到着。景洪行きのバスを確認しようとしたら切符売り場に人が多すぎで、しかも時刻表の電光掲示板が消えてる。仕方なく、昆明汽車站へ移動。景洪行きの時刻表に載っていない切符がすぐ買えた。

寝台バスに乗り込むが自分の席におばちゃんが寝ている。運転手がおばちゃんに文句を言い始める。原因はおばちゃんと子供の2人で1人分の切符しかないことが判明。おばちゃんの子供がいた席が自分に割り当てられた。真ん中の列の上段の席である。 ちょっと不満だが下段よりは良いだろう。2000に定刻どおり景洪に向けて出発。すぐに眠りにつく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
バス 157元 昆明~景洪(保険料2元込)
合計 168元

景洪到着!勐腊へ出発

mengla010530頃に景洪客運南站に到着する。0600頃に切符売り場が開く。勐腊行きのバスは1時間ごとに出ているようだが12人乗りの小型バスのために直前の バスは切符が取りにくいようで切符を購入するが0815発であった。白人3人組が6時台のバスで勐腊へ出発していった。0815にバスは出発するが 1000頃に勐仑に到着。5分ほど休憩してすぐに出発する。

1300頃に勐腊に到着。勐腊には昆明からのバスも到着しておりラオスを目指す場合は景洪行き より勐腊行きのバスを選んだほうがよさそうだ。ここから先の道のりは磨憨が国境に一番近いということしか分からないためバスターミナルの時刻表を確認する。ラオスの南塔に行くバスがあるのだが0900出発の1日1本しかないことが分かった。

怪しげな客引きが磨憨行きのバスが出ているバスターミナルに7元 で案内すると誘ってきたので付いて行く。リキシャ(三轮车)に乗りバスターミナルから大通りを南に1.2kmの所にもうひとつのバスターミナルが あった。ここで、磨憨行きの切符を15元で購入。怪しげな客引きに約束どおり7元を支払うが怪しげな客引きはさらに調子に乗ってラオスの紙幣との両替と情報料3元を要求してくるので丁重に無視してあげる!

磨憨からビザなしでラオスへ入国

mohan01磨憨行きのバスは時刻表が内容で客が集まり次第の出発のようである。1330頃に出発するが新しい道路を建設中で未舗装区間が多く、土煙で咳き込む。約50Kmの道のりを2時間かけて進み1530に磨憨に到着。以外にも中国側の入国と出国の事務所が非常に質素で河口、東興、憑祥の豪華な事務所と比べて驚 くばかりである。

mohan02出国手続きをしてラオスに向かうがラオスの事務所まで徒歩で約30分ほど山道を歩く。

mohan03途中で国境線を示す石碑はあったが人の行き来はあまりない。トラックの行き来のほうが多かった。

laos01ラオスの事務所に到着して入国カードを記入してパスポートと一緒に提出する。2007年1月1日から日本国籍を持つものはビザなしでラオスに入国できると聞いているが実際に出来るか運命の瞬間である。

laos02ラオスの係官に英語で質問されるが英語が出来なくて中国語が少し出来るというと 中国語で質問してきた。「どこから来た?」「いつここにきた?」「目的は?」などかなり質問された。


laos03分からない質問もあり全てに返答することは出来ずに途中で「大使館の電話番号は知っているか?」聞かれ「知らない」と返事すると、係官3人が相談を始め待 たされる。何か大変な状況になっているのだろうかと心拍数急上昇の中でパスポートにスタンプを押され返却されて、係官に付いて来るように言われる。事務所の脇で「どこへ行くの?」「いつラオスを出るの?」など聞かれ「この辺散歩してすぐに中国に戻ります。

laos04今日、中国に戻ってもいいですか?」と返答すると、 「ここに来るだけで帰るのか?なんて無駄遣いだ。」のようなことを言われと係官に叱られる。係官の質問も終わり1600頃にラオス入国。30分ほど散歩す るがタクシーの客引きがしつこい。

laos05

laos07中国語で「すぐに中国に戻る」と言うと客引きはすぐにあきらめる。

laos081630頃にラオスの事務所で出国手続きをする。

laos10予想通り係官に「さっき来たばかりで しょ!」と言われながら出国カードを渡され記入する。列に並んでいると周りの中国人が日本のパスポートを見て「日本鬼子」「東洋鬼子」と言ってくる。

laos09「なに見ているの?」「小日本だよ」と言いながらパスポートを見せると珍しそうに見ている。特に悪意は無いようで日本人と日本のパスポートが珍しいだけの ようである。係官に出国カードとパスポートを一緒に提出して出国スタンプを押され無事出国。出国手続きはすぐに終わった。

中国に入国!勐腊に戻る

1700頃に中国側の入国事務所に到着。入国カードを探すが見当たらない。係官が「何人ですか?」と聞いてきたので「小日本です。」と返答すると「日本人か!」とちょっと珍しそうに入国カードを渡してくれる。入国カードを記入してパスポートと一緒に提出する。係官に英語で質問されるが中国語で「英語は話せません」と返答し中国語での質問になる。「今日、ラオスに行ったのにどうして戻ってきたの?」と聞かれ、「一度ラオスが見たかったので見てすぐ戻ってきました。」と返答すると、「入国の目的は?」と聞かれ、いつもは「中国語の勉強です」と返答するのだが今回はちょっと返事を変えてみた。「観光です」と返事すると、係官は「どうして観光で訪問ビザを取得しているんだ?」と質問され、「香港に行ったときに・・・」と返答に詰まるが、係官が別の係官に相談した結 果入国スタンプが押される。

今度は自分が係官に質問してみた「何か問題ありましたか?」と、返答は「問題ないよ!行っていいよ!」とのことで、ちょっと時 間がかかったが中国に入国。すぐに勐腊行きのバスに乗り酷い未舗装道路を2時間かけて1900頃に勐腊到着。この時間は既に景洪行きの最終バスは出ている ために今日は勐腊で宿を取ることになった。とりあえず、バスターミナルに1番近い宿に泊まる。1泊16元でパスポートの確認も登記もなかった。おまけに宿 の名前も分からない。明日は景洪に戻ろう!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
宿泊費 16元
バス 33元 景洪~勐腊
バス 15元 勐腊~磨憨(保険料1元込)
バス 14元 磨憨~勐腊
リキシャ 7元
合計 94元

景洪に戻る

jinghong010530に起床。0600にバスターミナルに切符の販売が始まっているか確認に向かう。既に販売が始まっており大混雑!すぐに荷物をまとめて再びバスター ミナルへ。誰も並んで切符を買っていないので大声で「买一张去景洪」と叫んで周囲の視線を浴びながら強引に購入する。みんな並んでいればこんな事しないの に・・・。0620発のバスに乗り込み0625に景洪に向けて出発。16人乗りの小型バスは険しい山道と悪路でゲロを吐く乗客が続出する。

しかも、ここは 西双版納自然保護区なのにゲロを吐いた袋を車外にポイ捨てする。乗客は自分たちがしていることを理解していないようだ。政府や共産党が自然保護を訴えて も、ここに乗車している人民たちは無視しているのか理解できないのか知らないが明らかに政府や共産党の言う文明人ではなく非文明人である。1130頃に版納客運站に到着する。

安宿に泊まるが・・・

jinghong02バスターミナルから徒歩3分ほどの四海招待所に1泊10元で宿泊することにするが、ちょっと胡散臭い。宿の人が勝手に部屋に入ってくるのでバックパックにはしっかりパックセーフを使い盗まれないようにする。

大理行きを決定!

jinghong031300過ぎに昼食と周辺調査を兼ねて外出する。景洪は西双版納自然保護区にある観光地は入場料が高く、他にこれといった観光地も無く、ラオスへ行くバッ クパッカー以外には特に縁の無い都市だった。周辺調査の結果で版納客運站は勐腊などのラオス国境方面のバスが主に出発するバスターミナルだと判明する。それに対して景洪汽車客運站と景洪客運南站は昆明や思茅などの都市へのバスが主体であることが判明する。近くの新華書店で立ち読みをしながら次の目的地を探す。普洱茶で有名な普洱へ行こうと思ったが、どうも観光地と呼べるような名所が無いようでガイドブックには特に取り上げられていなかった。

そこで、麗江か 大理へ候補地を絞る。景洪汽車客運站で時刻表を確認すると麗江行きは午前中だけのようで明日になってしまう。しかし、大理行きが夕方と夜にあることが判明 し、すぐに切符があるか確認すると1620と1900の両方が残っていたので1900発の切符を購入する。料金は167元だが珍しく保険なしだった。 1800に四海招待所をチェックアウトして景洪汽車客運站でバスに乗り待機。1900に出発する。その後は寝て過ごす。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 10元
バス 33元 勐腊~景洪
バス 167元 景洪~大理
合計 220元

中国・ベトナム国境旅行記2007

南寧に到着

toukou010230頃に南寧(南宁)に到着していたが、当初は到着に気づかなかった。寝ている乗客もいたり食事している家族連れもいたので、どこぞのサービスエリア だと思いそのまま寝る。0530頃に運転手に起こされる。この時点で南寧に到着していたことを告げられる。他の乗客も下車していく。自分のバックパックは 降ろされ外に放置されていた。恐らく3時間だ。よく無事だったと驚く。

どうやら、南寧に到着してからバスターミナルの切符売り場(售票处)が開くまでバス が乗客の宿泊所代わりになっていたらしい。だから、南寧に到着しても起こされなかったわけだ。とりあえず、バックパックを担ぎ周辺を調査と行きたいがまだ 周辺は真っ暗。下手に動かないほうがよい。バスターミナルが江南客運站(江南客运站)ということだけ確認して、今後の行動を計画する。

中国とベトナムの国境地帯を目指すのだが東興(东兴)と憑祥(凭祥)のどちらにするかだ。鉄道なら憑祥なのだが駅までの交通手段が分からないので下手に暗闇を進んでも無駄に苦労するだけなので、このまま東興にバスで向かうことにする。東興から憑祥へのバスがあれば憑祥から鉄道で南寧に戻れる。まずは切符売り場で東興への直通 (快班直达)の切符を購入する。保険料込みで51元である。0720発なので待合室(候车室)で待つことにする。

国境の町「東興」へ

toukou020710頃に改札が始まりバックパックをトランクルームに入れる。0720に定刻どおり江南客運站を出発する。車掌からミネラルウォーターと新聞を貰う。 新聞を読んでいると南京で下着泥棒が捕まった記事があった。日本だけだと思っていたが中国にも変態がいることを知る。

0850頃に防城汽車站(防城汽车 站)で客の一部を降ろすのとトイレ休憩、0900に東興へ向けて出発。途中に公安の検問所があるものの人が居らず素通り。1030頃にバスターミナルの東興汽車總站(东兴汽车总站)に到着。すぐに憑祥へのバスを確認するが無かった。諦めて国境を目指すことにする。バイクタクシーの客引きを無視してバス停で 国境行きのバスを確認すると東興口岸(东兴口)の文字を発見!

toukou13バス停にいる間はバイクタクシーが数台停まり、「ベトナムに行くの?乗って行きなよ!」「2 元で国境まで乗っていきなよ!」と声をかけてくる。どうやら、東興汽車總站から東興口岸までのバイクタクシーの相場は2元らしい。では、バスは1元だろうと バスを待っているとバス停の標識には無い1路のバスが停車する。東興口岸行きのバスだったので乗車する。運賃は1元。しばらくして、東興口岸に無事到着!

toukou14そして、話には聞いていたが通行料の10元を支払い出国手続きの建物へ。出国カードを記入して出国審査の列に並び順番を待つ。いよいよ自分の番が来たのだ が日本人が東興からベトナムのモンカイへ行くなんて珍しいようで係官にパスポートの写真と比べられたり、パスポートを細かく調べられる。特にICチップが 入ったパスポートなのでICチップの部分を細かく検査している。

でも、東興にはICチップの読み取り機がない。まあ、ICチップなんてアメリカのテロ対策 で導入されているから中国はまだなのだろう。もしかしたら、係官はICチップ入りのパスポートを見たことがないのかもしれない。他の人たちは次々と出国していく中で、この出国審査で自分は5分ほど足止め。まあ、別室で尋問されないだけ良かったと考えよう!

ベトナム入国、モンカイを散歩

toukou03何とか出国できて、国境の橋を渡る。観光客は記念写真を撮ったりと平和な雰囲気だ。

toukou04自分ものんびりと国境の橋で撮影を楽しむ。

toukou05そして、ベトナムへの入国手続きである。

toukou06入国カードを記入するが、記入の仕方が良く分からないので分かるところだけ記入して係官に提出したら見事に突き返 される。

toukou07どうやら、滞在先を記入しないといけないようだ。係官に中国語で「まだ決まっていない」と言うと「記入してないとだめだ」と言い返される。

toukou09ベトナムの係官も中国語で応酬してくるとはさすがである。しばらく困っていると、中国人観光客が「Are you Japanese?」と聞いてきたので、「是小日本」と答えるが特に変わった反応無く、中国人観光客が入国カードに「ハロン湾」と記入してくれた。これで、再度提出するとあっさり入国スタンプが押された。
toukou08中国人観光客にお礼を言って外に出るが、お約束のバイクタクシーの客引きが待っていた。

toukou10英語で話しかけられたり、日本語で「ハロン湾、ハロン湾」と話しか ける客引きもいたが無視してモンカイを散歩してみる。散歩といってもバックパックを背負ったままなのでバックパッカーというのが一目で分かるので客引きの 誘いがしばらく続いた。

toukou11ベトナムはバイクが多いのは知っていたが、実際にそこらじゅうバイクだらけだった。何度も引かれそうになり、一時間足らずで来た道 を戻り、今度はベトナム側の通行料を支払い出国手続きに入る。通行料は人民元でも支払い可で10元を支払う。

toukou12ベトナムでの出国手続きはすんなり済んで国境の橋を渡り今度は中国への入国手続きだ!入国カードを記入して係官に提出。ここでは女性係官だったがパスポートの写真と比べられたり、またここでICチップの部分を調べられたり、すぐにベトナムから戻ってきたこともあり不審と判断され3分ほど足止め。数人の係官 がパスポートを検査したり、こちらを見たりするので笑顔で答えるがどうも挙動不審と判断されたようだ。

まあ、足止めされたが入国スタンプを押してもらい中 国に再入国。ベトナムを見物して帰ってきたら、東興に滞在する理由は無い。まあ、東興の街並みを楽しむために歩いて東興汽車總站へ戻る。

武警の検問に遭遇

南寧に戻るバスに乗るのだが行きは直通バスに乗ってきたので予算節約のために南寧行きの普通バス(普通班车)で戻ることにする。料金は41元(運賃40 元、保険料1元)で直通バスより10元安い。バスは予想通り直通バスと違いオンボロ中型バス(中巴)だ。1335にバスターミナルを出発。乗客は自分を含めて2名。

途中で客を拾いながら、まずは防城汽車站を目指し走るが東興を出たところで検問所で停車させられる。行きは検問所には誰もいなかったのに帰りは 武警の検問とは・・・。武警が乗り込んできて乗客の一人が荷物検査を受けるがバックの中を見るだけで数秒で終了するが、次は自分の番だった。武警の一人に 「里面!里面!(中!中!)」とバックパックを開けるように言われる。開けて中を見せると検査終了!そのまま再び出発。検問を受けるとは思っていなかったが、国境地帯なので麻薬の密輸とかがあるのだろう。

予想外の出来事は検問だけで済み、1440頃にバスターミナルの防城汽車站に到着する。乗客の一部が下 車して1500頃に南寧に向け出発。高速道路に乗り一気に南寧に向かう。途中で八寨溝なる観光地の標識を発見!中国には九寨溝の他にも八寨溝もあるのかと ちょっとしたトリビアだ!「へぇ~」ボタン連打ではないが・・・。1630過ぎに南寧のバスターミナル江南客運站に到着する。

宿を確保して憑祥行きの切符を買う

nanning01南寧に戻り、宿と憑祥行きの切符を買わなければならない。江南客運站の周辺に宿はたくさんあるが、鉄道で憑祥へ行くので、まずは南寧駅(南宁火车站)に行きバスを探して駅の近くで宿を探そう。幸い江南客運站から41路のバスが南寧駅に行くことが分かり乗車。運賃は2元。火车站で下車して宿を探す数件調べたところトイレ・シャワー付きの一人部屋だと50元ぐらいからあるようだ。

駅前の朝陽路(朝阳路)に招待所や旅社が数多くあったが金辰招待所に泊まることにする。一人部屋でトイレ・シャワー付で50元である。料金表には60元とあったが50元で泊まれた。宿に荷物を置いて駅に向かう。憑祥行きの切符を購入して本日の目的は達成する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
宿泊費 50元
鉄道 17元 硬座 南寧(南宁)→憑祥(凭祥)
バス 93元
国境通行料 20元
合計 185元

憑祥へ出発

nanning020740頃に金辰招待所をチェックアウトする。

nanning03南寧駅(南宁火车站)に到着したときには憑祥(凭祥)行きの改札は始まっておりそのままホームに向かい乗車する。定刻どおり発車し憑祥を目指す。

pingxiang01列車内は満席で憑祥の手前の寧明(宁明)でほとんどの乗客が下車していった。

pingxiang02憑祥に着いたときに同じ車両に白人バックパッカーが2人乗車していたことを知る。

国境の「友誼関」を目指す

youyiguan01憑祥の駅前は3輪バイクタクシー(摩的)が集結しており、ここでも客引きを振り切って宿を探す。駅の正面に国営の招待所があり、1人1泊20元の2人部 屋・トイレ共同(シャワーあったが使えなさそう)に決める。

この招待所にまで3輪バイクタクシーの客引きに遭遇!憑祥駅から友誼関までは20kmほどあることを知っていたので値段交渉をする。片道20元で交渉が始まるが、往復30元で取引が成立。荷物を部屋に置いて3輪バイクタクシーで友誼関へ向かう。途中で友誼関の2kmぐらい手前の浦寨までバスが来ていることを知るが、道を知らない人は3輪バイクタクシーを利用するのが懸命のようだ。

youyiguan02友誼関に到着して運転手を待たせて友誼関に行く。

youyiguan05入口で入場料10元を支払う。

youyiguan06すぐに正面に友誼関が見えてきた。

youyiguan04ここは国境であり観光地でもあり観光客が多数来ている。

youyiguan03このままベトナムに入国する観光客もいれば友誼関だけを見学する観光客もいる。

youyiguan07城壁や砲台を見てから出国手続きの建物に向かう。途中でパスポートチェックを受け建物内へ。

友誼関で中国出国、ベトナム入国

youyiguan08出国カードに必要事項を記入しなければならないのだが何故か出国カードが用意されていてもボールペンは無い。「おいおいどうやって記入するんだよ!」と思 いながら、係官にボールペンを借りて出国カードに記入。ちょうど中国人団体観光客が出国審査を受けていたが1人が別室に連れて行かれ全員足止めになってい た。

youyiguan09団体観光客の横でパスポート・出国カードを提出するが、昨日と同じく足止め。係官4人でパスポートを検査、特にまたICチップの部分をやたらと調べ る。ここもICチップの読み取り機は無いのだがやたらと調べる。5分ぐらいして出国スタンプを押されるが、後ろには行列が・・・。並んでた人はきっと「あいつ怪しいんだ!」とか思ってたに違いないだろう。何とか出国できたが、建物を出てベトナム側に入る手前で中国側のまたパスポートチェックを受ける。

youyiguan11出国スタンプを確認すると「行っていいよ!」とようやくベトナム側に入る。

youyiguan18入国審査のためにベトナム側の建物に入る手前に検問所がありパスポートチェックと通行料2元を支払う。

youyiguan12ようやくベトナム側の建物に入り入国手続きに入る。

youyiguan13入国カードを受け取り、さらにここでもボールペンを借りて記入。

youyiguan15パスポートと入国カードを提出して入国スタンプを押してもらい入国。

youyiguan16手続きが終わり建物を出るとバイクタクシーの客引きが・・・。いなかった。代わりに団体客用の観光バ スが止まっている。モンカイと違い山の中の田舎だった。一番近くの町はドンダン(DongDang)だが行く気は起きなかった。

離れてこっそり撮影しました周辺を10分ほど散歩して出国手続きを済ませベトナムを出国しようとするがベトナム側の検問所で係官に何か言われる。身体検査かと思い上着を脱ごうとするが違うようだ。中国語で「听不懂(わからない)」と言っているところにベトナムから帰国する中国人観光客が「你的衣服 真漂亮(あなたの服きれい)」と言っている教えてくれた。米軍の上着と仏軍のズボンが係官の目に留まっただけだったようだ。

youyiguan17検問所で通行料3元(何故かベトナムからは高くなっている)を払い中国側へ。

youyiguan20中国側でもパスポートチェックを受け入国審査の建物に入る。

youyiguan21また係官にボールペンを借りて入国カードを記入する。係官に「你刚刚出去・・・?(さっき出て 行ったのでは?)」と聞かれ「对!对!我马上回来了。(そうです!そうです!すぐに戻ってきました。)」と答える。ここで日本人が出国するなんて珍しいか ら覚えていたようだ。入国カードに必要事項を記入してパスポートと一緒に提出すると、入国審査でも同じ質問をされ答える。さら出国と同じようにパスポート を検査され3分ほど足止め。

youyiguan22入国スタンプを押されて建物を出て、最後にもう一度パスポートチェックを受けるが、またまた同じ質問が・・・。ここでは日本人はかなり珍しいようだ。係官はしっかり覚えている。

南寧に日帰りできた

5518_01何とか中国に戻り友誼関の入口に戻ると3輪バイクタクシーの運転手が待っていてくれた。

5518_02すぐに憑祥駅前に戻るため出発。駅前に着き30元を支払い明日の南寧行きの切符を買おうと駅に向かおうとすると運転手が「今なら今日の列車に間に合う、明日だと10時まで列車は無いよ」と教えてくれて、そのまま招待所から荷物を引き上げて招待所の隣の快餐で弁当を購入して切符を買って列車に乗り込み南寧に戻る。

5518_043輪バイクタクシーの運転手は良心的な人だったようだ。

5518_03料金は別として・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 45元
鉄道 65元 硬座 南寧(南宁)→桂林北
鉄道 17元 硬座 憑祥~南寧
3輪バイクタクシー 30元
友誼関 10元
国境通行料 5元
合計 183元