上海到着
この日から北京時間を採用。6:30に起床。早速、現在の航行位置を確認する。もうすでに上海のすぐそばまで来ていた。速度も約15ノットに減速しており、海の色も青ではなく泥の色になっていた。甲板で写真を撮り始める。しばらくすると軍艦が停泊しているのを発見。すかさず撮影する。上海で最初の収穫だ。08:30に朝食をとり、その後は甲板で写真撮影や船室で下船準備を始める。10:00頃にはすでに東方明珠塔や外灘が見え港に接岸していた。
11:00頃に公安が乗船して船内検査をする。11:30頃には下船が始まる。人数を区切って下船させており自分は第2陣で下船した。下船後にバスに乗 車。一度にバスの定員しか下船させないようだ。バスで税関、検疫所、出入境管理処のあるところまで移動。まずは手荷物検査を受ける。荷物をX線で検査。みかんを没収されていた中国人がいた。みかん等の果物は持ち込み禁止のようだ。続いて検疫の申告書を提出。自分は申告書に蘇州號を簡体字で「苏州号」と書く のを「苏洲号」と書き間違えていたがそのままにして提出した。特に何もなくそのまま通過。出入境管理処も無事通過、最後に税関でもう一度荷物のX線検査を 受けてそのまま出口へ。無事上海到着である。
国際フェリーターミナル~地下鉄
入国審査も無事通過し、次は宿を探さねばならない。ネットで調べた限りだと大体ここで浦江飯店(浦江饭店)やCaptainHostel(船长青年饭店)を目指すのがバックパッカーの王道らしい。しかも蘇州號で同室だった乗客が「CaptainHostelは満室で予約できなかった」と言っていたのでガイドブックに載っている有名な所は満室の可能性が高い。そこで出発前に候補にあげていたガイドブックに載ってなさそうな楽途国際青年旅舎(乐途国际青年旅舍)を 目指すことに決定!
この時すでにお昼頃。地下鉄の駅を目指し東大名路(东大名路)を東に歩く。しかし、本来なら東大名路から楊樹浦路(杨树浦路)へとまっすぐ進み大連路(大连路)と交差する所で地下鉄4号線(地铁四号线)の楊樹浦路駅(杨树浦路站)に到達するはずなのだが、途中で北に進んでしまい大連路駅 (大连路站)に到着。
大連路駅で曹楊路駅(曹杨路站)までの切符を購入しようとするが窓口と自動券売機がある。窓口が混んでいたの券売機で買おうとするが 券売機の近くにいた客だと思っていた人が「到哪里?(どこまで?)」と聞いてきたので、とっさに「曹杨路(曹楊路まで)」と答えてしまった。この人、実は 係員らしい。持っていた10元札を渡すと、券売機に硬貨を投入して切符とお釣の6元を渡された。券売機にも紙幣の投入口があるのだが、これでは自動券売機 の意味がないのではと思ったが後に理由が判明する。理由は後程。
地下鉄のホームは空いており、きれいに整備されている。しかも、線路への転落防止のために 自動ドアが設置されている。さらに車両もすごい。走行時にどこかで聞いた音がする。この車両はVVVFなのだ。E231系に似た音。上海の地下鉄は侮れない。大阪の地下鉄は、もっと頑張らねば。地下鉄は上海駅(上海站)の手前で地上に出て高架を走行する。
楽途国際青年旅舎に到着
曹楊路駅で下車後そのまま高架下を次の金沙江駅(金沙江站)へ向かって歩く。楽途国際青年旅舎は金沙江駅と曹楊路駅の中間に位置している。5分足らずで到着。服務台でドミトリー(多人间)が空いているかを聞いてみた。下手な中国語だったので小姐が英語で聞き返してきたので、「我不会说英语(英語話せませ ん)」と答えて中国語で会話。
ドミトリーは空いており、とりあえず24,25,26日の3日間泊まることにする。1泊70元、保証金(押金)50元、3泊 で260元を支払う。部屋は6人部屋で荷物があり先客が2人いるようだ荷物を部屋に置いていると黒人さんが一人帰ってきて荷物をまとめて出て行った。どうやら、6人部屋でも客は2人だけになったようだ。まあ、まずは上海駅(上海火车站)へ香港の九龍行きの切符を買いに行かなければならない。香港でビザを取得 しなければこの先の旅が続けられない。
上海駅で切符を購入
15:00頃に地下鉄で上海駅まで行き。駅周辺を見物後に切符を購入しようと上海駅南広場の售票大厅に行くが電光掲示板に九龍(九龙)行きの切符は12番 窓口で販売と表示されている。12番窓口は南広場の東にある售票处にあることが分かり、すぐに移動。12番窓口は香港とチベット行きの切符を扱っている。 料金表を確認すると九龍行きは日本のB寝台に当たる硬臥(硬卧)の料金500元前半から後半になっている。ネット調べた時より100元高くなっている。
不満だが列に並び、「要一张一月二号去九龙的票(1月2日の九龍行き一枚)」と聞いて列車番号等を書いた紙を渡すが「没有一月二号(1月2日は無いよ)」といわれ3日の硬臥中段の切符を購入。料金はなぜか料金表と違い476元だった。料金表より何故100元安いのだ?読み間違えたのだろうか?切符が購入できたので宿に戻る。地下鉄の切符売り場で気付いたのだが自動券売機はよく故障するようだ。紙幣を飲み込まれて切符とお釣りが出てこずに駅員を呼んでいる客がいた。これで大連路駅の自動券売機が有人券売機になっていた理由が分かった。
曹楊路駅に着くと駅前に人だかりができていた。「人民の集まるところに喧嘩と事故がある」と判断して見に行く予想通りの展開だった。自転車2台とバイクの衝突事故だ。3人が激しく言い争っているうちに警察到着。これ以上見てても意味が無いので夕飯を食べて宿に戻る。部屋の鍵が開いていた。先客が戻っていた。先客は日本人だった。西安と南京に行ってきたそうでもうじき帰国するそうだ。
本日の出費
項目 |
金額 |
備考 |
食費 |
4.5元 |
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宿泊費 |
210元 |
70元×3 |
鉄道 |
476元 |
硬臥 上海→九龍 |
地下鉄 |
10元 |
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合計 |
700.5元 |
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中国銀行上海市分行を目指す
0700起床。周辺を散歩後に溜まったメール確認などをする。1200過ぎに外灘(外滩)へ向け宿を出発。とりあえずバスで行けるか試してみるも地図を購 入していなかったので道に迷い何故か上海交通大学やアメリカ総領事館にたどり着く。アメリカ総領事館は至る所に武装警察が警備しており写真撮影を断念。その後バスを乗り継いで人民広場(人民广场)に到着。南京東路(南京东路)を通り、1600に外灘到着。中国銀行を見つけ内部に突入していく。
中国銀行で口座開設
中国銀行上海市分行の内部は広く窓口を確認する。窓口の電光掲示板に番号が表示されており番号札も必要なようだ。
周囲を確認して案内の小姐に聞いてみた。 「请问一下,我要开户(ちょっとお聞きしたいのですが、口座を開設したいのですが)」と思いつく中国語を言いながら「开户申请」(口座開設申請)と書いた 紙を見せたら、「你有身份证吗?(身分証はお持ちですか?)」と聞かれ「护照,可以吗?(パスポートでよろしいですか?)」と答えると「可以(いいですよ)」とすぐに申込書をくれた。
受付番号が印刷されたレシートも受け取り、次の説明を聞いたがよく理解できず「20番窓口」みたいな事しか分からなかった。とりあえず言われた窓口を探す が入金窓口に20番窓口は無い、ちょっと周りを確認すると後ろに自分の受付番号が表示された窓口があった。この窓口のようだ。レシートをみせて申込書とパ スポートを提出。
6桁の暗証番号を設定したり書類に署名、10元を預金した。なぜか口座開設に10元の手数料を取られた。中国の銀行だから仕方ないのだろ うか?
南京東路で声をかけられる
1630過ぎ。口座開設も終わり宿に帰る途中の南京東路で不審な小姐に英語で声をかけられる。英語と中国で「どこから来たの?」聞いてくるので中国語で 「韓国人です」と答え、「今暇か?」と聞かれ、「暇じゃない」と答え撃退。それにしてもよく外人だと見破ったものだ。まあ、南京東路で写真を撮っている時 点でばれてしまうな。
補足:南京東路に限らず上海では外国人をお茶に誘って金を巻き上げる小姐とぼったくり店のおっさんたちがいるので要注意だ。スケベ心を出すと良い事は無い。
参考:北欧エリートがぼったくり被害 地元政府が賠償-上海
本日の出費
項目 |
金額 |
備考 |
食費 |
14.5元 |
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地下鉄 |
10元 |
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バス |
6元 |
路線バス |
中国銀行口座開設費用 |
10元 |
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合計 |
40.5元 |
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宿を移動
楽途国際青年旅舎をチェックアウトする。このまま滞在しても良いのだが上海の他のユースホステルはどんなものか比較すべく移動する。外灘の近くの上海旅行 者青年旅舎にチェックインする。4人部屋で料金は1泊55元と上海では安い部類に入るのだが建物が古いせいかトイレやシャワーはあまり綺麗とは言えない。 荷物を置いて周辺を散策してみる。周辺は租界時代の建物が残っており昔の上海の雰囲気が残っている。
夕方、部屋に戻り、今後の計画を検討していると先客Aが部屋に戻ってきた。「你好!」と挨拶をすると返事をしてくれた。しかし、このあと会話をするまでの10分間、自分は中国人だと思われていた。先客Aは杭州の人で東洋エンジニアリングで仕事をしているといっていた。夜になって新たに宿泊客が来たが日本人だった。ちょっと様子を見てから「你好!」と挨拶しようと思い黙っていたが、この日本人が「この部屋、中国人だけだよ!」と悪意のこもった一言。「日本人もいるんだけど、你好ぐらい挨拶はないのか」と思いつつ黙って無視。このままこの小日本の男は部屋に日本人がいることを知らずに旅立っていった。
本日の出費
項目 |
金額 |
備考 |
食費 |
10元 |
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宿泊費 |
385元 |
1泊55元×7 |
地下鉄 |
4元 |
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合計 |
399元 |
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中国銀行で両替
昼過ぎに中山公園駅近くの中国銀行に両替に赴くが、何と窓口が40人待ちであった。年末の金曜でも中国は旧正月前が混むと思っていたら日本と同じだった。1時間15分待たされ最大で70人待ちまで待たされた。みんな待たされている中で、お婆ちゃんが騒いでいた。銀行員に向かって騒いでいたので話が聞き取れ なくても見当はついた。確かに70人待ちまでいったら怒るだろうな。50000円を両替して3199.9元になった。レートは100円=6.3998元で ある。
中国聯通のモバイル通信に申し込む
中山公園近くの中国聯通(中国联通)の長寧路店で掌中宽带に申し込む。掌中宽带はCDMA 1Xでモバイル通信ができるサービスであり、理論値で 153.6KB/Sの速度が出る。実速度はISDNぐらいだ。それでも中国移動(中国移动)のGPRSより高速である。
さっそく窓口でおばちゃんにHPを 印刷した紙を見せながら聞いてみた。おばちゃんは直ぐに係員を呼んでくれてサービス内容の説明を受ける。いくつかのコースがあるのだが自分は月200元/200時間まで定額、200時間以上は従量制のコースにした。これなら1日6時間つないでもまだ余裕がある。このコースは1年前払いなので2400元と SIMカード代100元の合計2500元を支払う。ちょっと高いのだが実はモバイルカードがもらえるのである。モバイルカード自体で500元から700元 位するのでかなりお得感がある。しかもその場でノートPCにドライバをインストールしてくれて動作確認をしてくれた。
日本語のXPにも関わらず係員は驚きもせず慣れた様子でインストールしている。この係員は外人慣れか日本人慣れをしている。さすが中国聯通の上海での旗艦店をうたっている店舗だ。動作確認も 終えて商品を受け取る。パスポートの提示もなくあっさり手続き終了。いつもなら、買い物では最初にどこの国の人か聞かれるのに今回は聞かれもせず済んだ。
静安寺を見物する
1500頃に静安寺を見物する。商業地の真っ只中にあるのだが期待せずに10元払って見物をする。
境内は壁に囲まれているために車の騒音が急に静かになり お経が聞こえてくる。ちょうどお坊さんたちが修行中のようである。とりあえず、周辺を撮影していると観光客のお姉ちゃん2人組に写真を頼まれカメラ小僧をする。中国語で会話をしたので日本人とはばれなかったようである。
続いて、お坊さんたちを撮影しに本堂に突入する。周りの観光客もお祈りしていたりする中 で自分はなりふり構わず撮影開始する。撮影しているのは自分ひとりだけなのでお坊さんもこちらを見たりしている。あまりしつこく撮影して注意されると厄介 なので頃合を見て退散をする。
両替
中国銀行 50000円→3199.9元 レート1元=15.625488297円
本日の出費
項目 |
金額 |
備考 |
食費 |
8.4元 |
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地下鉄 |
7元 |
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バス |
2元 |
路線バス |
静安寺 |
10元 |
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データ通信カード |
2400元 |
中国聯通 |
SIMカード |
100元 |
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合計 |
2527.4元 |
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新年早々天気は雨
朝から天気は雨で今日は宿で大人しくしているしかない。明日以降の計画を練るしかないようだ。
本日の出費
項目 |
金額 |
備考 |
食費 |
7.5元 |
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合計 |
7.5元 |
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