青海省班瑪(ペマ)から色達(セルタ)を目指す

チベット文化圏旅行記2016

西寧→班瑪(ペマ)

06:20頃に起床して出発の準備を始める。顔洗って部屋に戻ると物凄い口臭が・・・。寝ていたときは嗅覚が慣れて気付かなかったが外の新鮮な空に触れて戻ると部屋の空気の異常に気づいた。10人ドミトリーで誰か口を開けて寝ているようだ。とりあえず扉全開で空気を入れ換えながら出発準備だ。

07:05頃、ユースホステルをチェックアウトして、省医院のバス停から7路のバスに乗車。運賃1元で07:45頃、バスターミナルの南川西路客運站にて下車。まだ朝早いので空いており座って移動できた。昼間は座れない確率が高いので10分ほど歩いて西寧駅の路線バスターミナルから7路や27路のバスに乗車して南川西路客運站へ行くのがよいだろう。

南川西路客運站は青海省南部、南西部の玉樹、果洛(ゴロク)方面へのバスが多く出ているバスターミナルだ。チベット文化圏の青海省でもかなりチベット文化の濃い地域になるので利用客にはラマ僧の姿も多く見られる。

今回乗車するバスは09:00発、西寧→班瑪(ペマ)、運賃180.5元、距離775kmになる。

08:40頃、バスに乗車して発車を待つ。10分遅れの09:10頃、バスが発車。

交通事故多い

まずは西の共和方面へ走る。10:11頃、渋滞に遭遇するが前方で交通事故のようだ。

見事に追突して車体が変形している。

10:20頃、再び渋滞にはまる。

10:30頃、渋滞の先頭が見てきた。また事故のようだ。

今回も追突事故であった。だが破損状況は先ほどのと比べれば軽微だ。

12:30頃、標高約2900mの共和服務区で昼休憩になる。

13:15頃、バスが発車する。共和から玉樹方面へ国道214号を南下して草原と山の中をバスがひたすら走っていく。

15:00頃、事故現場に遭遇。派手に玉突き事故を起こしたようだ。

16:00頃、標高約3900mの温泉郷で10分のトイレ休憩。16:30頃、標高4475mの峠を越えていく。17:13頃、標高約4200mの花石峡を通過。

国道214号から省道204号へ入り高原を南東へと向かう。班瑪まで直線距離で残り約300kmになる。道路状況は悪くなり未舗装区間が多くなる。

19:20頃、事故現場を通過。

ダンプがひっくり返っていた。

草原を走っていると19:45頃、トイレ休憩で10分ほど休憩。運ちゃんの話だと班瑪到着は23:00頃になるようだ。真夜中到着は少々困ったものだ。宿探しで苦戦しそう・・・。20:00頃、達日県を通過。辺りは暗くなり始めている。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 1元 路線バス
合計 1元

班瑪(ペマ)で野宿

01:05頃、雨の降りしきる班瑪(ペマ)に到着。最悪や!とんでもない時間に到着してしまった。宿探しをしようとするとセルタ(色達)行きの乗り合いタクシーの運ちゃんが声をかけてきた。こんな時間にも運ちゃんが客集めをしており車にはラマ僧たちが乗車している。セルタにも行きたいのだが班瑪を鳥葬台を見たかったので断ってしまうが、これが痛恨の判断ミスであった。夜討ち朝駆けの絶好の機会だったが・・・。この後の宿探しは1泊300元とか足元見られてしまい結局は野宿だ。

人民政府前で雨宿りしながら朝になるのを待つ。公安のパトカーは何度も前を行ったり来たりするが職務質問はしてこない。普通どう考えても職務質問の対象者だろ!

セルタ行き失敗

06:20頃、蓮花街の交差点へ向かう。既にセルタ行きの乗り合いタクシーがおり、セルタ県城まで運賃60元ということで乗車。

06:00ぐらいから農業銀行の前にタクシーが集結するようだ。そして、アバ、マルカム行きの乗り合いタクシーも客引き開始。07:00過ぎになると車が12台集結。

07:40頃、給油して乗客全部で6人で出発する。内訳は南京人の夫婦と上海人3人家族、小日本1匹である。セルタまでは所要時間6時間ぐらいだろうか?田舎道なのだが意外と四川省と青海省を行き来する車が多い。それと野良犬がやたらと多い。

4418mの峠の徳啄山垭口を越えて行くが景色は絶景である。

09:30頃、青海省班瑪側の知欽郷の公安検査站に到着するが素通りで何もなし。

09:56頃、四川省セルタの年龍郷の公安検査站は身分証確認している。予想通り外国人お断りで通してくれなかった。裏口の青海省側は非開放区だから外人は入れないから公安はお茶飲んでいるかと思ったら仕事していた・・・。

で、パスポートの写真と目の前にいる本人の写真撮影がある。まあ、自分は中国だから慣れてしまっているが欧米人だと揉めそうな・・・。というか、目の前で本人撮影しているのは公安の私物のスマホでないの?

ということで小日本1匹降ろされる。公安が運賃全額60元支払えというので60元運ちゃんに渡しておく。ちょうど降ろされた場所が班瑪(ペマ)とセルタの中間地点になるので運ちゃん30元返してきた。日本だと警察は民事不介入だが中国は平気で介入のようだ。

セルタはダメだがアバやマルカムへ行ってくれということ事になる。なので、公安が班瑪へ行く車を止めて話をつけてくれる。で、フォードのSUVに乗った夫婦が班瑪まで約70kmを無料で乗せて行ってくれることになる。嫌々なんだろうけど公安には逆らえないからね。

12:15頃、班瑪(ペマ)の街に戻ってきた。おっちゃんたちにお礼を言って今日の宿探しだ。昼時なので店は殆ど開いている。宿も同じくだ。とりあえず乗り合いタクシー集結場所近くの雪山茶芸旅社に1泊する。

4人ドミトリーで1泊30元、トイレは蝿ブンブンのニーハオトイレ。シャワーは無い。登記は無しで30元渡して朝になったら勝手に出ていく方式だ。

大チョルテン

12:50頃、班瑪の街の入口にある大チョルテンを訪れる。町の外からでもはっきり見えるほどの大きさでチベットでも有数の規模なのだろう。

内部はマニ車がありコルラできるようになっている。

ジャンリタン・ゴンパ

13:10頃、ジャンリタン・ゴンパ(江日堂寺)を訪れる。班瑪(ペマ)の東にあるのがチベット仏教ニンマ派のジャンリタン・ゴンパ(江日堂寺)で白札寺とも呼ばれている。

寺の手前には山の斜面に無数のタルチョがあり、その数に圧倒される。

タルチョが埋め尽くす斜面の下にはチョルテンがある。

更にチョルテンの近くに江日堂天葬台がある。鳥葬台があるのだ。この鳥葬台は一般的な鳥葬台とは違い近くの道路からも見えるようになっている。

鳥葬台には死体の臭いが漂っており人骨のかけらが散らばっている。

もちろん遺体解体のナイフなどの道具もある。

13:50頃、ジャンリタン・ゴンパ(江日堂寺)に到着。

歴史は古く1450年に江日堂の小山(閃光鉄山)の上にチベット仏教ニンマ派「江日堂閃光鉄山寺」を建立するが戦火で1749年に失われる。1760年、昌尼哈地区に再建され「江日宦覚寺」と改名しカトク寺(噶陀寺)に属する。1936年、再び現在の場所に再建され「下莫巴白札多卡寺」と命名され白札寺と呼ばれるようになる。

閃光鉄山には古い仏閣が残っており、周辺には108基のチョルテンが残っている。

牛肉麺

夕飯はチベタン食堂で牛肉麺(12元/約204円)を食べる。牛肉麺といえばイスラム食堂なのだが班瑪ではチベタン食堂になる。麺はもちろん手打ちで牛肉はヤク(牦牛)になる。

宿に戻り夜になると4人部屋に宿泊客にチベット人夫婦がやって来る。早々に寝るのだが22:00過ぎに宿の娘さんが「警察来了!」と叫びながら各部屋を回って身分証回収にやって来た。登記無しだと思っていたが公安が踏み込んできたので全員台帳に登記のようだ。

チベット人夫婦は文句言いながら身分証を渡している。せっかく寝ていたのに起こされてご機嫌斜めのようだ。自分はパスポート渡して公安が来るかなと待っていたのだが公安は来なかった。公安は外人には関わりたくないようだ。班瑪は非開放区だったと思うのだが・・・。パスポートや身分証が返却され再び寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 30元
乗り合いタクシー 30元 班瑪→セルタの検問所
合計 72元

“青海省班瑪(ペマ)から色達(セルタ)を目指す” への 16 件のフィードバック

  1. 公安の写真云々に一々日本の常識や南沙の問題を持ち込むなんてナンセンスだと思う。煽るわけじゃないけど人権の法治も全て枠外の国のある事を理解しなくては、この国で安全を確保するのは難しい現実を知らなすぎる。僕は家内が中国人で長らく関わり合っていますが、非解放区が軍区には絶対に近づきません。僕個人への問題だけでは無く、中国人家族や親戚に被害が及ぶ事を懸念しての事です。ただ、何処に行こう個人の自由であり、それを止め立てするつもりは全くありません。全て自己責任なので、ただ、この国で日本や欧米のロジックを振りかざすのは余り常識かと…日本の常識は世界の非常識で特にこの国は正にその例そのものです。

  2. 中国外相はアホではありません。この国の政府の役人であれば党の方針に逆らえず個々の感情や考えを表明できぬだけです。ただ、これは一国の外相であれば先進国であっても政府の方針に逆らう外相はいないのでしょう。王外相の人間性や心情をテレビの画面からだけで推し量るのは無理な話です。それより、今の中国の有り様が余り異常であることを証明する鏡の様な存在であると見れば良いと思っています。

  3. 中国外相はアホではありません。この国の政府の役人であれば党の方針に逆らえず個々の感情や考えを表明できぬだけです。ただ、これは一国の外相であれば先進国であっても政府の方針に逆らう外相はいないのでしょう。王外相の人間性や心情をテレビの画面からだけで推し量るのは無理な話です。それより、今の中国の有り様が余り異常であることを証明する鏡の様な存在であると見れば良いと思っています。

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